『現在我々がどんな犠牲を払っても手に入れなければならない真のキリスト教は、単にある事実に対する信仰とか、教会の一定の信仰箇条に対する信仰にあるのではない。あ…
『われわれが最後に、一般に言いたいことは、およそ地上のものはあまりこれを重要視してはならないということでである。われわれが「天に頭を差し入れて⭐️」生活して…
『神の慎重な、緩やかな導きは、自らそれを体験しない限り、誰でもが信じがたい、最も不識な経験の一つである。それはいつも苦痛と不安とを通して行われるものである。…
『人との交際は、すっかり円熟した人たちにとっても、やはりなお難しい問題や、考えさせられる点がある。人は決して他人を憎んではならない。また他人を崇拝してもいけ…
『われわれは喜びよりもかえって苦しみを愛し、ついには喜びを恐れることを学ぶような境地に達することができる。ここまでくれば、人生の最大の困難はすでに終わったの…
『次にわれわれは、二、三の経験にもとづく言葉を述べておこう。これは各人の生涯の大部分にわたって適用できるものである。 われわれは人生において、常に勇気と謙遜…
『全体ととして善い生活をすぎしてきた場合でも、それが陥る最も危険な時期は、ときとして、生活がいくぶん退屈になり始める頃である。そのような時に、ある者は、よ…
『倫理的世界秩序の存在に対する確信、この秩序の中で働くこと、この二つは内的に不可分である⭐️。これに、後に述べた第三のものを加えて、この三つのもの以外のすべ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『祈りと思索とは決して対立するものではない。それどころか、この二つともが、真理を完全に把握するのに必要なものである。すなわ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『「魂の底に触れることなく、ただ良心を宥めるためにのみ存在する、外面的な、わざとらしい宗教を持つよりも、全くの宗教など持た…
『幸福への道はここから開けている⭐️。戸は開かれてあって、「誰もこれを閉ざすことができない。」(ヨハネの黙示録三の八)それ以後は、心の深奥にある揺がぬ一点が…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『この世に神があるならば、必然的に、善人には正義が、悪人には罰が存在することになる。これを疑うのは、神を瀆(けが)すことで…
『それに反して、倫理的世界秩序を教理化することは不可能である。すでに古代人の見解に従っても、神は見ることのできないものである⭐️。またキリスト教は、こういう…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『この世に神があるならば、必然的に善人には正義が、悪人には罰が存在することになる。これを疑うのは、神を瀆(けが)すことであ…
二 『幸福の第一の、絶対に欠くことのできない条件は、倫理的世界秩序に対する堅い信仰である。このような秩序なしに、世界はただ偶然によって、あ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『われわれが心に悲しみを覚える時は、いつも「自我」がその責めを分っている。 自我を棄てれば、つねにそれだけ精神の力を高め…
『仕事は、人間の幸福の一つの大きな要素である。いな、単なる陶酔でない本当の幸福感は、仕事なしには絶対にあたえられないという意味でなら、実に、その最大の要素で…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『「わが油注がれた者たちに触ってはならない。わが預言者たちに害を加えてはならない」(歴代志上一六の二二)。この言葉は、普通…
『愛、そしてこれとつながる公私のいわゆる善行、これはまことに立派な言葉である。われわれはまた、使徒パウロがその手紙の中で、愛をすべての真実の生活の始めであり…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『外見状の一時的成功よりも、ものごとの結末に注目することが、より高い人生の知恵である。これについてイギリスの宗教改革のある…
『地上の清らかな幸福の中で、われわれがこれだけは持ち続けたい願うものがあるとすれば、それは、誰に対しても慈愛と寛容の心をもって接する態度であり、他人の意見を…
『徳は幸福ではない。何よりもまず、清廉(せいれん)なロペスピエールが讃えたこの偶像を捨てよ。徳というものは、人間の自然のままの心に住むものではない。常に自分…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『フリードリヒ・ニーチェが『漂泊者とその影』の中で、富者と無産者という人間の二つの階級は絶滅されねばならぬと言っている。…
『このような物資的傾向の幸福追求者よりも、むしろ義務の履行、徳、やましくない良心、仕事、公共の事業、愛国、ひろい意味の人間愛、または教会的な考え方などいよ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『まことの聖心とは、神の御心を常に喜んで、気軽に、それどころか自明のことように行い、また堪え忍ぶことである。その他の聖心…
『人類が幸福を求めるこれらの道は、外的なものには、富、名誉、生の享楽一般、健康、文化、科学、芸術などがあり、内的なものには、やましくない良心、徳、仕事、隣人…
『単なる物質的な享楽よりもいくぶん素性がいいとされている、いわゆる美的享楽もまた、上に述べた「最も現実的な」幸福の要素と比べて大して変わりはない。また、実際…
スイスの哲人、カールヒルティ著 『まことの聖心とは、神の御心を常に喜んで、気軽に、それどころか、さながら自明のことのように行い、また堪え忍ぶことである。その…
『人類が幸福を求めるこれらの道は、外的なものには、富、名誉、生の享楽一般、健康、文化、科学、芸術などがあり、内的なものには、やましくない良心、徳、仕事、隣人…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『われわれの内部で本当に起こることは、すべて事実であって、われわれの観念ではない。今まで存在しなかったものが、まさに生起す…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 一 『哲学的見地からはどのようにも反対できようが、しかし人が意識に目覚めた最初の時から意識が消えるまで、…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『「高い尊敬」を受けることは、しばしば自己改善の妨げになる。ブース夫人はその手紙の一つで、これを「今日のキリスト教会の呪い…
成長は「無知の知」から始まる 『スコットは時間厳守を心掛け、実に規則正しい生活を送った。そうでなければ、あれほどおびただしい分量の文学作品を生みさせはしなか…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『おきな内的進歩がなされる前には、常に絶望への誘惑が先立ち、大きな苦難が訪れる前には、非常な内的喜びと力の感じが与えられる…
「勤勉」を味方にしている人間は強い 『文学の分野でも、ビュフォンのような例は多い。その最たる人物はウォルター・スコットであろう。 若き日のスコットは、法律事…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『ある人の魂を正しい道から背かせるにはひどく手数がかかるので、悪魔でさえ高尚な動機の助けをかりなければ、それを成し遂げ得な…
秩序立てては仕事をできない人間は才能の四分の三を浪費している 『四十年間にわたって、ビュフォンは朝の九時から二時まで勉強し、夕方はまた五時から九時まで机に向…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『人との交際において最も気持ちのよい、最も有効なものは、落ち着いた、いつも変わらぬ友愛である。ごく幼い子供でさえ、それどこ…
天才を育てた「早朝の二時間」 『「天才とは忍耐なり」と述べたフランスの博物学者ビュフォンは、自然科学の分野で偉大な業績を収めたが、若い頃はむしろ月並みな能力…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『人との交わりにおいて、最も有害なものは、虚栄心である。誰でも、最も単純な人ですら、相手の虚栄心を嗅ぎつける正確な本能を持…
3 勝負のカギとなる「持続力」 『堅忍不抜の精神は、何者にも代え難い貴重な資質である。著名な発明家の生涯には、この精神が脈々と息づいている。ジョージ・スチー…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 マタイによる福音書六の三三・三四⭐️のために。 『人は過ぎ去っことをもやよかれこれ考えず、また同じように将来のためにあまり…
『内村鑑三 所感集』49頁: 『ある人は神は有りといい、またある人は神は無しという、しかして有りという証拠なしとすれば無しという証拠もまたあるなし。余輩は有…
倒れるたび力をつけて立ち上がる 『ニュートンの飼い犬ダイヤモンドが、机の上に立ててあったロウソクを何かの弾みで倒し、貴重な書類が一瞬のうちに灰になってしまっ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『宗教上の事柄においては、ただ限りない誠意と真実のみが大切である。したがって、何ら精神のこもらぬあらゆる形式主義、たとえば…
仕事へ駆り立てる情熱 『アメリカの鳥類学者オーデュボンドは、ある事件のために危うく研究を断念せざるを得ないところまで追い詰められた。彼は次のようの語ってい…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『キンズスレーの大変美しい言葉に、「人の心を見て慈悲を持て。行いだけを見て責(せ)めるな」というのがある。これは神の教えに…
「努力でクマも踊り出す」 『音楽やバレエの分野でも同じことがいえる。 例えばバイオリン一つをとっても、弾きこなすには長年にわたる血の滲むような練習が必要であ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著『人間は神に対しても自由意志を持つゆえ、それによって神を拒むこと、すなわち神との関係を意識的に、故意に断つことができる(ヨブ…
2 人生の奥義の九割は快活な精神と勤勉にある 『最大限の努力を払ってでも勤勉の習慣を身につければならない。それさえできれば、何事においても進歩や上達は目に見…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著『すでにローマの哲学者ボェティウスは彼の有名な論文『哲学の慰め』(五六二年)の中で、人間は神の生命にあずかることによってのみ…
「私の精神はハチの巣に似ている」 『一心不乱に勉学に励み、不屈の努力を続けていけば、驚くべき成果を上げることができる。天賦の才を、世に秀でた人間の多くが一般…
『宗教の秘密は、理論上は極めて簡単である。すなわち、神を本当に信じて、これに従って生活することである。しかし、それを実行するとなるとずっと困難である。キリス…
スマイルズ、「自助論第二章」忍耐ーーー雨露に打たれてこそ若芽は強く伸びるー
1 常識に明るく、辛抱強い人間になること 『幸運の女神には人を見分ける力がないーーこのような非難をしばしば耳にする。だが実際には、幸運の女神はわれわれ人間…
『人生の途上でたびたび出会う最も不愉快なものの一つは、嫉妬である。これは、耐え忍ぶよりほかはない。妬む人たちの心は、なかなか宥められないからだ。しかし、われ…
自らに対して「最良の援助者」になること『トクビルは「自らの力を信頼し、精力的に働くこと、これが人間にとって不可欠なものだ」という考えをしっかり身につけていた…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著『神の恩寵のよって、深く心にしみ通る喜びを経験したならば、われわれはすぐさまわれわれの敵や、われわれに不正を加えた人を(こう…
3 人生に暇な時間はない 『人間の名声は、その人自身の活力や勤勉に負うところが大きい。だが同時に、人生という旅の途上では他人からの援助も実に重要な意味を持つ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著『人間の内的進歩も、もちろん段階的行われてるものであって、稀な天才的素質の人は別として、めざましく急速な進歩を遂げることは…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著『ともすれば心に疑いを呼び起こす最大の誘惑はの一つは、世の中においても、われわれ自身の内でも、およそ善が悪ほど眼につきやすく…
苦難が人間を立ち上がらせる『いつの時代もわれわれの社会は、貧困から身を起こした人々からおおきな恩恵を受けてきた。その点を考えれば、人間の最高の教育には富や安…
3 人間の優劣を決める精一杯の努力 『これまで述べてきたように、人間の優劣は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかできまる。怠け者は、どんな分野にしろ、すぐ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著『「よい計画でも破滅への道が敷かれたいる」という格言は、大体において大体において確かに正しい言葉である。だが、それはなぜであ…
「もしも私が裕福だったら・・・・いまの私はない」『いくつかの例をあげてみよう。 ジュレミー・テーラーは詩才に恵まれた神学者である。リチャード・アークライトは…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著 『神の助けを軽んずる者は、結局人間の助けを求めざるを得なくなるのが常であろう。しかし、実はこの方がずっと不愉快なものであ…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著『ある事柄が義務である限り、それを成すべきかどうを、もはや問うてはならない。これを問うことが、すでに裏切りの始まりである。そ…
「最高の『教育』は日々の生活と仕事の中にある」 『エネルギッシュに活動する人間は、他人の生活や行動に強い影響を与えずにはおかない。 そこにこそ最も実践的な教…
スイスの哲人、カール・ヒルティ著『宗教的素質を持つ人々がごく普通に陥りやすい愚かさの一つは、神に何かを「与え」ようと思ったり、彼らの「徳」によって神の気に入…
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『現在我々がどんな犠牲を払っても手に入れなければならない真のキリスト教は、単にある事実に対する信仰とか、教会の一定の信仰箇条に対する信仰にあるのではない。あ…
『弱い信仰でも、全く信仰がないよりははるかによろしい。最後の信仰の火種をもすっかり消してしまう事のないようにしなさい。そうすれば、またそれを吹き起こすのは、…
『内村鑑三 所感集』より: 『我らキリストの僕(しもべ)となりて一人となりて世に立つの決心なかるべからず。世は我らの主を棄てたり。またその僕たる我らを…
『内村鑑三 所感集』より: 『福音は罪人のための福音なり、弱者のための福音なり。故に我に福音を語りえざるの時あるべからず、また世に福音を信じえざるの人…
『内村鑑三 所感集』 『第二の宗教改革は第一の宗教改革に同じ、すなわち行(おこない)に対する信仰の勃興なり。第一の場合においては行はイタリア国によって…
『内村鑑三 所感集』より: 『今や世界最大の旧教国は北米合衆国なり。旧教の精神をは行(おこない)にあり、米国の精神は事業にあり、しかして事業は行の別名たる…
『内村鑑三 所感集』より: 『ひとり足りてひとり喜び、ひとり喜びて到るところに歓喜の香を放つ、星のごとく、花のごとく、識認を要せず、ひとり輝いてひとり香(…
『内村鑑三 所感集』より: 『人に愛されんと欲するなかれ、ただ愛せよ、十字架の上よりも愛せよ。愛するは愛せらるるよりも、幸福なり。我らは愛せらんと欲するも愛…
『内村鑑三 所感集』より: 『教会を作ること何ぞ易き、教会を作ること何ぞ難き、木と煉瓦との教会を作ること何ぞ易き、人と霊魂との教会を作ること何ぞ難き。余輩無…
『貴方は堅固な心を得ようと努めなければならない。既に数千年前に記されているように🌟、たちまち傲慢になったり、たちまち元気を失ったりことのない、堅固な心を。 …
『あまりに多く読みすぎるのは、たとえいわゆる良書や極めて宗教的な本であっても、まだ本当に自分の考えの固まっていない人にとっては、不健康である。と言うのは、そ…
『内村鑑三 所感集』より: 『ユダヤ国に芽を萌せしキリストの福音はユダヤ国の滅亡と共に滅びず、ローマに生長してローマの衰亡と共に衰えず、米国に繁茂して米国の…
『内村鑑三 所感集』より: 『恩恵の露、富士山頂に降り、滴りてその麓を潤し、溢れて東西の二流となり、その西なるものは海を渡り、長白山を洗い、崑崙山を浸し、天…
『マタイによる福音書二四の一一・一二・三五🌟、二五の二一、二六の四一。 これらの事は現代の特徴である。貴方はそれをあらかじめ覚悟して、それに対処しなければな…
『我々が自ら幸福だと感じるためには、常に頭が計画に満ち、心が愛に満ちていなければならないということは、正しい言葉である。しかしクレルウ“ォーの次の言葉の方が…
『内村鑑三 所感集』より: 『「エホバはこれまで我を助け給えり。」我が今日あるをえしはエホバによりてなり。我はエホバを棄て去らんとせり、されど彼は我を去らし…
『内村鑑三 所感集』より: 「神の命これ従い、神に導かれ、神に養わる。われに計画あるなし。したがって責任あるなし。餓死の恐怖あるなし、⚪️⚪️⚪️⚪️(てん…
『内村鑑三 所感集』より: 「キリストはわれを義とする事で者にあらず、わが義なり。わが義なるが故についに我を義とする者なり。キリストは我を救う者にあらず、…
『内村鑑三 所感集』より: 「年は改まれり。しかれども我が福音は改めるざるなり。我が福音は十字架の福音なり、罪の購(あがな)いの福音なり。肉体復活の福音なり…
『マタイによる福音書一一の二七🌟。誰でも神やキリストを直接的な啓示によるほかに知るすべはない。それにも関わらず、こんなにもおびただしい神学やキリスト論が書か…
『この信仰に関する差異は、人間の意志の自由という天性に基ずくのだから、いつまでも続けて消えない。「人間の魂は本来キリスト者である」というテルツリテヌスの言葉…
『弱い信仰でも、全く信仰がないよりはるかによろしい。最後の信仰の火種をもすっかり消してしまうことのないようにしなさい。そうすれば、またそれを吹き起こすのは、…
『一切の存在および生成の根源としての神は、説明することも、証明することもできない。また、そうすべきものでもない。むしろわれわれは、まず第一に神を信じ、その上…
『あまりに多く読みすぎるのは、たとえいわゆる良書やきわめて宗教的な本であっても、まだ本当に自分の考えの固まっていない人にとっては、不健康である。というのは、…
『万物の根源を万物それ自身から説明しようとせずに、むしろ、人生の経験に導かれつつ、世界全体ならびに各個人の創造者であり維持者である真の生気ある霊的存在に、そ…
『われわれがみずから幸福だと感じるためには、常に頭が計画に満ち、心が愛に満ちていなければならないというのは、正しい言葉である。しかしクレルウ“ォーの聖ベルナ…
『世界をそれ自身から、またそれ自身によって説明することは、とうてい不可能である。それでは、最後の根拠はついに見出せないからだ。人間が自分自身を崇拝し、他人か…
『人間の経験などというものは、実つ大きな幻影にすぎない。その滑らかな表面の下に隠されたものを、誰も見ないし、また見ようとしない。ただ時折、この外皮に突然裂け…
『これまで抽象的哲学は実際に、「存在」をも「生成」をも満足に説明することが出来なかった。ましてこの二つの根本概念を結びつけて、一つの統一的な原理からこれを解…
『ヘブル人への手紙一〇の三〇、申命記三二の三六。「主はその民を裁くであろう。」この言葉は、苦難に臨んだ時に、とくに全民族の苦難の時に、われわれが持つことので…
『これは疑問の中の疑問である。非常に浅薄な、あるいは動物的な人でない限り、だれでも少なくとも一生に一度は、この疑問の答えを求めようとする。そしてーー早速こう…
『ブルームハルトや、その他の歴史的に確証されている奇跡を行った人々の「力」に源(みなもと)をなしているのは、おそらくただ「私欲のない」愛であった。このような…
忍耐力と知恵を生む最高の「母胎」 『朗らかな性格は人生の喜びをもたらすもとではあるが、同時にそれは自分の性格が傷つくのを防ぐ大切な役目も果たしている。 「…
『オバデア書一二、ミカ書七の七ー11、ナホム書一の7ー12。これらの古代の預言者の言葉は、職業上これらの章を読むことのない一般の人には親しみがうすいかもしれ…
陽のあたる道を選ぶか、日陰の道を行くか 『陽気で朗らかな性格は生まれつきのものと言えるが、他の習慣と同様に訓練によって開発されていくものである。充実した人…
『マタイによる福音書一八の六・七・一〇、一二の36、二五の四〇、一七の二七、ルカによる福音書六の四五、九の五四・五五・五六、一〇の五、一二の一五・二九、一四…
この”心がまえ“が人生の重荷を半分にする 『この世には、非常に楽天的で、何を見てもよい面しか目に入らぬ人がいるものだ。 この人たちにとっては、挫折してしま…
『もしもわれわれが人間の事情を同情をもって見ることができないなら、世間との接触はわれわれの内的人間を必ず害する。これが、修道院生活を正当化する理由である。も…
人生は自分の選んだとおりに“姿"を変えてくれる 『悪い考えを避けてよい考えに従うかどうかの選択しだいで、意固地で心の曲がった人間にも。あるいはその反対にも…
『現代のすっかり倒錯した宗教教育は、神を愛することは全然教えず、せいぜい神を恐れることしか教えない。その裏には、実は神への恐れから解放され得たなら、その方が…