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2012/05/24

  • 『三体』原作感想

    『三体』劉慈欣著三部作『三体』『黒暗森林』『死神永生』1作目ナノマテリアルの研究者・汪森は世界中の科学者が次々と謎の自殺を遂げているのを知り、科学フロンティアへの潜入する。遠い星からの遠大な地球侵略計画と三つの太陽に苛まれる星が舞台のVRゲーム『三体』の謎とはミステリ仕立ての現実と過酷なVRゲームの世界の両輪が面白い。なにより警官の史強との凸凹コンビが実にいい。SF描写な難解なところもあるけど映像的に表現がいい繰り返される三体の滅亡や船体輪切り、智子の開発描写などビジュアル的に映える「三体」2作目『黒暗森林』地球に向けて迫る三体艦隊。智子による情報漏洩対策のため面壁計画が立てられ羅輯 を含む4人の面壁者が選ばれる。対して三体に協力する団体は破壁人を送り込む。破壁人により次々と破られるサスペンス。一方で宇宙艦隊の設立下巻では冷凍睡眠から目覚めた羅輯の見る科学的に停滞した未来世界。宇宙艦隊と...

  • 読書「世界でいちばん透きとおった物語」「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」「スタッフロール」「チャンバラ」「禍」

    「世界でいちばん透きとおった物語」「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」「スタッフロール」「チャンバラ」「禍」「世界でいちばん透きとおった物語」杉井光著母親の不倫相手である多情な大御所ミステリ作家が死亡。主人公は腹違いの兄弟からの連絡を機に小説家が死の間際まで執筆していた小説の行方を追う。女達や関係者を訪ねて父親の真意を知る。文章トリックミステリ。「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」浦沢直樹の初期作から「ビリーバット」までの制作インタビュー。味のある大勢の脇役、読みやすく計算されたコマ割り、複雑に絡まる物語、が著者らしい作品。それぞれの作品ごとに挑戦していたそうでそう言われるとなるほどと。イラストやラフもいっぱい。「スタッフロール」深緑野分著前半は戦後ハリウッドの女性特殊造形師が主人公。後半は現代ロンドンの女性CGクリエイターが主人公。映画のリメイクを巡り彼らは関わることに。特殊効果の...

  • 読書 雑誌版「ダークゾーン」「黄金蝶を追って」「心臓の王国」「マグリット400」

    「ダークゾーン」貴志祐介著小説誌『小説NON』に2008年11月号から2010年3月号にかけて連載。(09.5月休載)雑誌掲載時と書籍版はかなり違うと聞いてたけど本当にそうだった。現在3局目。全部読んだら感想投下。「ダークゾーン」貴志祐介著。『小説NON』2008年11月号?2010年3月号連載版。読了。書籍版で本編と交互にあった断章なる回想の章がなく、軍艦島での亜人将棋の勝負に特化。回想での若手棋士の苦悩と過ちがない分暗くなく、ゲーム小説として戦法や勝負を純粋に楽しめる。チーム戦の群像劇もいい。相手側のほうがリードしている危機感がかなりあったんだなと。大幅に改稿したのはオチのためかな。量子力学から夢オチに変更。だからキャラの名前もあったはずなのに書籍版でなくなったりし人物がいるのは、主人公の認識できる範囲にされたからかも。貴志作品は読んでる時楽しければそれで十分なのだけど。この後に拡張現...

  • 実写版「沈黙の艦隊」2026年NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」

    amazon prime実写版「沈黙の艦隊」日米極秘裏に建造された原子力潜水艦シーバットが試験航海中に反乱。独立国やまとを名乗る海江田四郎艦長の思惑とは。懐かしいし面白い。大沢たかおさんや玉木宏さんやオリキャラ役の江口洋介さんは色気のある役者だし、潜水艦バトルも対戦艦バトルもかっこいい。2026年NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」豊臣秀吉の弟・秀長が主人公。脚本・八津弘幸さん。主演仲野太賀さん。若い頃の秀吉だそうで楽しみ!秀長の没までなら老年期描かないサクセスストーリーになるね。秀吉は秀長亡くなる以前と以後で人が変わってしまったという感。司馬遼太郎の「太閤記」は若い頃の秀吉まで話は終わらせ同書内では老年期は描かなかった。立身出世と独裁者の傲慢と孤独の両方を描けただろうけど、あえて好きな時代だけをクローズアップすることを選び、その後の秀吉は他の武将を主人公にしたときの脇役で描いた。老醜する秀...

  • 「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」「ナイル殺人事件」

    「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」ウェディングドレスを着て拳銃自殺した女性による殺人事件が起きる。警部に依頼されシャーロックは捜査に乗り出すが。妄想シーンが度々推理に食い込んできて混乱するところも。謎解きは事件だけではないというか。「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」霊が見える少年はその能力で警察に協力している。集団殺人の予兆となる怪物を見て未然に防ごうと奔走するが。主人公が霊と生者の見分けがつかないくらいはっきり見えてしまうのが色々な伏線に。原作ディーン・クーンツのオッド・トーマスシリーズの一作目。「ナイル殺人事件」ケネス・ブラナーの監督・製作・主演新婚旅行中の夫婦と招待客、招かれざる元カノを乗せたナイル川クルーズ中に船内で殺人事件が発生。乗り合わせた名探偵・ポアロは、犯人を探し出そうとするが。前半はなかなか事件が起こらないが、後半になってから怒涛のように展開する...

  • 2023年洋画映画その5

    「エンドロールのつづき」インド映画の佳作。映画好きの少年は学校を抜け出し映写技師と取引して映写室に入り浸り、次第に仲良くなる。映画を覗き見たり手伝ううちに自分も映画を映写したくなり、ある日仲間と共に。パン・ナリン監督自身の少年時代の実話が元。少年がとてもかわいい。インド版「ニューシネマパラダイス」。田舎や街の風景や映写室の撮り方も綺麗で母親の作るインド料理も美味しそう。フィルムの時代の終わりまでをノスタルジックに追う。「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」第2次世界大戦時、ナチスのに捕まったユダヤ人の青年はペルシャ人と偽り処刑を免れるが、強制収容所で将校にペルシャ語の個人レッスンを行う羽目になる。将校との奇妙な関係、2千語余の造語を作り覚えておく意外な方法、疑う兵士。収容所が舞台だが絵作りも綺麗。ラストで収容された人々の名前を告げてゆくシーンにじわっとくる。ドイツ映画。監督はウクライナの人...

  • 2023年洋画映画その4

    「3つの鍵」ローマの同じアパートに居住する3つの家族の10年を追う。アパートに衝突した交通事故で女性が死に、それをきっかけに直接的に間接的に、それぞれの家族は不安定になり、関係性が壊れてゆく。彼らに幸あれと行く末を見守る映画。監督・脚本ナンニ・モレッティ、エシュコル・ネヴォ原作。複数進行形人間喜劇について。関わりのない複数の組を同時進行する話は、同じテーマと雰囲気でまとめ、冒頭やラストで糸を閉じるとばらばらにならず一つにまとまってみえる。ロバート・アルトマンが得意としてた手法。雰囲気もテーマも違うとただ短編集を刻んだだけになってしまう。関わりのある組は一つの話なので複数進行で問題ない。いわゆる「24」は後者。グランドホテル形式は場所を一つにしてまとめた人間模様。三谷幸喜ドラマが得意としてるね。「スモールワールド」ポーランドで起きた4歳の女児誘拐事件の犯人を国を渡って12年追った刑事の話。人...

  • 2023年洋画映画その3と臨時子育て日記

    臨時子育て日記雛人形を飾るの忘れてました。思い出したのは3月3日当日の朝。大急ぎで棚から写真をざっと片付けて衝立と畳を設置し、雛人形と左右のお花を飾りました。お膳とお餅とぼんぼりがないけど1日だけの雛飾り。物足りない。「シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声」戦地に夫を送り出しイギリス軍基地で暮らす妻達は合唱団を結成。次第に戦没者追悼イベントの話がきて、皆の手紙から言葉を集めてオリジナルの歌を作るのだが。ピーター・カッタネオ監督らしいイギリスらしい爽やかな群像物。「ブレット・トレイン」マフィアの息子を護送する新幹線に殺し屋達が乗り合わせる。不運な殺し屋、少女と脅される殺し屋、双子の殺し屋その他個性的な殺し屋が入り乱れるブラックコメディアクション。監督:デヴィッド・リーチ原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」後半クライマックスのアクションは流石にハリウッドオリジナルだが、割と誠実に原作リス...

  • 2023年洋画映画その2

    「ベイビー・ブローカー」裏稼業でベイビーブローカーを営む二人組は赤子と若い実母と共に養父母を探す旅に出る。次第に心を通わせてゆく彼らを婦警二人組が見守るように追う。赤子にとり1番いい方法は何だろうかとブローカー、婦警ら登場人物たちとともに考えていくような映画。是枝裕和監督「ONODA 一万夜を越えて」フィリピン・ルバング島で敗戦を知らず潜伏を続けた小野田寛郎の話。最近有名になった言葉「別班」としてゲリラ戦を指揮する予定が森の中で仲間は次々失われる。戦争を忘れて古本屋を営む元上司が呼ばれ、やっと任務解除の命を受けるシーンがいい。監督アルチュール・アラリ『オフィサー・アンド・スパイ』 19世紀末のフランスで起きたドレフュス事件の顛末を映画化。ロマン・ポランスキー監督。ユダヤ人のドレフュス陸軍大尉は、スパイ容疑で終身刑になる。防諜部長になったピカール大佐は、ドレフュスの密書が偽造されたと知る...

  • 2023年洋画映画その1

    「オートクチュール」ディオールのオートクチュール部門のアトリエが舞台。退職間近の責任者である女性は移民二世の少女にバッグを盗まれるが、返しに来た彼女に才能を感じ、お針子の仕事に誘う。師と弟子として衝突しつつ成長してゆく。フランスの市井の人間ドラマは小粋で優しい。『ギャング・オブ・アメリカ』実在する老マフィア、マイヤー・ランスキーに伝記の執筆をされた作家は彼にインタビューする。回想で1910年代?1980年代の彼の激動の人生を描く。マフィアの資産を捜査するFBIが作家に協力させるサスペンスも並行。「アンテベラム」アメリカ南部のプランテーションに囚われ強制労働をさせられている黒人女性は奴隷仲間とともに脱走計画を実行。一方、知識人の黒人女性は講演会号にタクシーで何者かに拉致される。どんでん返しあり。人間の悪意は底知れない。監督ジェラルド・ブッシュ、 クリストファー・レンツ「スウィートシング...

  • 年末年始ドラマと2024年冬ドラマ

    NHK「大奥」毎週楽しみにしていた今期のハケンドラマも幕末まで描き切って最終回。1期は男女の仲がメインだったけれど、今期は同性の友情がメインだったかな。仲間由紀恵の新境地でした。年始ドラマ「侵入者たちの晩餐」脚本バカリズム、演出水野格。脱税の証拠を探すため社長の邸宅に侵入する3人の女。証拠は見つからないが隠れていた空き巣を見つける。会話のおかしさはバカリズム調。ほぼ邸宅の中で繰り広げられるシチュエーションドラマ。再度見で伏線を見つけるのが楽しい。年始ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」ろう者の家族の中で育つ健聴者の子どもがコーダ。コーダである主人公は手話通訳士になり、過去に法廷通訳をしたろう者に対面。現在と過去の殺人事件の関わりとは。2人の娘の謎とは。手話で話す場面が多くて丁寧に作られた静かなドラマ。家族の補助をして自分を抑える主人公たち。設定を生かしたミステリーでもあり、与える...

  • 「ゴジラ-1.0」実写版「ゴールデンカムイ」

    「ゴジラ-1.0」見てきました。まさに3丁目のゴジラ。「シン・ゴジラ」の時は前情報入れずだったけど今回は逆に紙面、Youtube、テレビ特集。前情報色々入れて行って正解でしたね。得意の昭和初期設定、市井の人間ドラマ、海戦、零戦。ついでにエンドも意味深でよいね。実写版「ゴールデンカムイ」映画鑑賞。前評判通り実写化の鑑。漫画では3巻の最初20話まで。監督拘りの二百三高地シーンに北海道ロケに小樽・アイヌ集落セット、装備品や衣装にメイクに食事シーン。熊や狼は造形とCGが上手く合わさってとても良かった。役者も良かった。役名で言うと特に鶴見中尉、土方歳三は外見も雰囲気も完璧。尾形、谷垣、シライシはキャラも動きもいい。月島は背が高いけど雰囲気が合ってる。アシリパさんもでかいけど子供だと長いシリーズで成長するからかな。杉元はアクション過酷で大変だったかと。丁寧に話を追うなら長い映画シリーズ化よりアニメみ...

  • 2022年邦画映画その4

    「恋の渦」男女9人のそれぞれの恋愛の虚実入り乱れる様が4つの室内劇のみで描かれる。男同士の会話、女同士の会話、他の部屋で明らかになる秘密。猥雑で生々しく苛つく人々、内容のない会話なのに目が離せない。劇団ポツドールの三浦大輔による同名戯曲の映画化。監督大根仁、原作・脚本三浦大輔。「シャイロックの子供たち」支店で発生した現金紛失事件の真相を追う銀行員。wowow版と違ったね。銀行員は失踪することなく。後半の騙し合いはオリジナルだね。監督本木克英、原作池井戸潤、脚本ツバキミチオ。映画「Dr.コトー診療所」志木那島に来島してから19年唯一の医師として医療に従事するコトー。過疎化による近隣諸島との医療統合の話が来て悩むが、身体に異変が。研修医が叫ぶ1人の医師に寄りかかる現状が心に来る。原作山田貴敏。当時と同じ脚本吉田紀子演出中江功。2023年の放映開始から20年後の続編。随分たってるのになぜ今な...

  • 2022年邦画映画その3

    「零落」8年間連載が終了しスランプになった人気漫画家は妻と別居しデリヘル嬢に惹かれる。苦悩し漫画家として浮上するまでの話。「おやすみプンプン」以後みたいに見えるが自伝ではないのかな。現在「MUJINA IN TO THE DEEP」を連載してるね。監督竹中直人、原作浅野いにお、脚本倉持裕。周りに傷つけられ自分を牙を剥き、自分を傷つけない世界に逃避するも、結局自分を救うには筆を取るしかない、書き続けるしかないのが創作者の業。映画「月の満ち欠け」妻子を失った主人公を訪ねてきた男は、主人公の娘と自分の愛した女性について語る。純愛か妄執か。生まれ変わりに振り回される周囲。子供とおじさんの年齢差が気になって。ラストの再会イメージが若い二人だったけど、現在の老人と幼女の姿のほうが余韻があると思うのだが。佐藤正午原作。東野圭吾の「秘密」も亡き妻が生まれ変わるけど、記憶は消えて(フリなのかもだが)去る。...

  • 2023年邦画映画その2

    2023年邦画映画その2「異動辞令は音楽隊!」粗暴な刑事が警察音楽隊への異動を命じられた。和太鼓をしていた経験から担当はドラム。初めは腐ってたが、前向きに取り組むことで、家族との不和や刑事時代の事件の解決に繋がる。王道ハートフル。市民との架け橋のひとつとしての警察の意義原案・脚本・監督:内田英治。実写版「ゴールデンカムイ」とうとう発表鶴見中尉=玉木宏は予想通り脚本の黒岩勉さんは男同士の関係描くと艶っぽいので男だらけの本作との親和性は高そうだけどエピソードを詰め込み駆け足にならないとよいな映画「ある男」事故死した夫が別人だったと知った妻は弁護士に調査を依頼する。彼が何者なのかを調べていく弁護士は真相を知るうちに内なる欲求を覗くことに。ラストの言葉は戯れの願望か。平野啓一郎原作。作中に出る 『ある男』ルネ・マグリットの絵画「複製禁止」が意味深でいい『あのこと』中絶が違法だった1960年...

  • 2023年邦画映画その1と臨時子育て日記

    臨時子育て日記春休みになってやっと娘が「ペルソナ5」始めました。買ったものの忙しくてまとまった時間がなくて、ペルソナ動画は見るくせになかなか始めなかったけれどやっと。やり始めると楽しそう。ついでに止まってたゼルダも再開してたり。2023年邦画映画その1「ホリック xxxHOLiC」アヤカシが見える男子高校生・四月一日君尋は怪しい店の店主壱原侑子に出会い店を手伝うことになる。百目鬼やひまわりを巻き込んだ、原作の最後あたりの展開がベース。店の雰囲気がいい。原作CLAMP、蜷川実花監督アニメ版、アニメ版映画、wowowドラマ版と見てきたから、そのベースあって感慨深いものがあるかな。最後の映像化で最終回の映像化なのだなと思うと。しかし、一見さんには伝わりにくいかも。「マイ・ブロークン・マリコ」親友のマリコが自殺したと知った主人公は、彼女を虐待していた父親から遺骨を奪って逃走。遺骨と共に岬を目...

  • 舞台「ワールドトリガー the Stage 大規模侵攻編」『笑の大学』

    舞台「ワールドトリガー the Stage 大規模侵攻編」脚本・演出中屋敷法仁。前半はA級隊員を目指し隊員たちと顔見せや小競り合い。後半はネイバーの軍事国家アフトクラトルによる大規模侵攻。駆け足ぎみではあるけど、段差のある舞台にプロジェクションマップと今回も見せ方が上手い。『笑の大学』戦争初期、台本を検閲する検察官と上演のために書き直す劇団座付作家の完全2人芝居。書き直すほどに笑い要素を増してゆく台本にいつしか2人は没頭してゆくのだが。取調室のみのワンシチュエーションドラマ2時間半を飽きさせない。三谷幸喜が初めて自身で演出し、ラストを変更したそうな「どうする家康」山場に合わせて「英雄たちの選択」「明鏡止水」「100分で名著 司馬遼太郎覇王の家」「歴史探偵」などでいっせいに特集してましたね番組のカラーに合わせて切り口も解釈も違うのが面白かった今年の大河も早速「歴史探偵」で特集されてまし...

  • Netflixドラマ

    Netflixドラマ「サンクチュアリ -聖域-」ネトフリドラマ全8話。不遇で屈強な不良少年が相撲部屋に入り、一人前になるまで。やんちゃで先輩にも煙たがれるが、ライバル力士の対戦で負傷し挫折し這い上がる。相撲という国技を王道スポーツ物語として迫力満載で描く。これはベスト10に入るわ。江口カン監督。役者の身体作りにハリウッドのプロが協力し、無理なく身体作りしたそう。しかしライバルは元力士。さすがに体つきと迫力がダンチだった。どん底から這い上がった彼の背景もちょいミステリー的に並行して描かれる。シーズン2は無理かな。さすがに大相撲になっちゃうから難しそう『THE DAYS』Netflixドラマ。2011年の福島第一原子力発電所事故を描く。当時情報が不明確だった事故を国内外に伝える意義は大きい。前半は災害とベント、後半は海水注入と爆発その後。政府の踊る会議、結束する現場の対比から志を一つするまで...

  • あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます...

  • 2023年秋ドラマ感想

    「パリピ孔明」現代にタイムスリップして新人歌手を奇策でプロデュースする孔明。アニメも見たけどドラマもいい。リアルな歌やダンスをふんだんに出せるのは実写ならでは。男前すぎる回想の劉備玄徳ディーンパートも面白い。アニメの先に行くのを期待。『時をかけるな、恋人たち』未来から来たタイムパトロールの隊員になってしまった主人公。令和に逃亡してくる恋人たちを取り締まるだけでなく、辻褄さえ合えばいいと丸く納めてゆく。後で解消されそうな伏線が色々張られてる気がする。脚本上田誠さん『家政夫のミタゾノ』安定のミタゾノ。今回も新メンバーが入り時事ネタも入りシニカルに笑わせる「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」逃亡する記憶喪失の男、トラブル中のレストランのシェフ、暴走する報道キャスター。三者の12/24の1日の出来事を並行する。映画ではよくある設定を連ドラでやろうとしてるようだが、コメディかシリアスなのかどう...

  • 2022年夏ドラマや特別ドラマ感想

    「ノッキンオン・ロックドドア」動機担当&トリック担当のコンビ探偵。アニメ誌に掲載されていた話がドラマの1話だった。青崎有吾原作。昔トリッキーな表現が得意だった堤幸彦監督。娘から見ると昔風らしい。あれから増えたからねあの手の表現。もう古典ね。技術も表現も積み重ねられてゆく。朝ドラ「らんまん」田邊教授の掘り下げよかったですね。こういう主人公の壁となる人物をただ悪役にしないところがよい。「アマデウス」におけるサリエリ。敵でも恩人でもある教授と感情のもつれの顛末。彼の影響で変わっていく研究室の一人一人も丁寧に描いている「らんまん」最終週はメイン登場人物ほぼ全員登場。しかも回想ではない。関東大震災から昭和33年の没後一年後に飛び、祖母役松坂慶子とナレの宮崎あおいが登場。時間が戻り昭和2年理学博士になり大学時代の同朋や幼馴染も登場。いいキャラばかり。脚本の長田育恵さんは群像劇が上手い「警部補...

  • 臨時子育て日記「万座高原旅行」、「北海道旅行」、「手塚治虫 ブラック・ジャック展」

    万座高原旅行高原なら涼しかろうと9月13、14日に万座に一泊旅行に温泉メインなので遅めに出たら高速はそんなに混まず。道中は娘とFGOサバフェスしてたり。軽井沢アウトレットに立ち寄ってホテルに。ちょい面白温泉で翌日も入り帰宅。観光地ほぼ寄らず旅…北海道旅行2023/9/20-23JJ tourで予約 安いあかん湖鶴雅ウイングス連泊山側の部屋ビッフェのメニュー多彩20日釧路空港→ 釧路市湿原展望台→ 温根内木道散策→阿寒湖ホテル→体験型ナイトウォーク「カムイルミナ」21日道の駅流氷街道網走→網走監獄→オホーツク流氷館→道中(リス、鹿、鷺)→ホテル22日摩周湖第一展望台→硫黄山アトサヌプリ→砂湯→摩周湖→天に続く道→オロンコ岩→知床五湖→オシンコシンの滝→道中(鹿20頭くらい)→阿寒ユーカラ「ロストカムイ」23日阿寒湖遊覧船 チュウルイ島 マリモ→丘の上のオーベルジュ ハートンツリー昼食→道中...

  • 日本映画感想「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」「獣道」「あちらにいる鬼」

    「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」評判通りの面白さ。広告代理店の社員たちは月曜日が起点のタイムループしていると気づく。原因は部長にあると推測し、気づいてもらおうと悪戦苦闘するが。社員たちの意思伝達が縦のラインで上に順繰りに伝えること。手段としてのプレゼン資料が何度目かをわかるように進化しているのに笑う。監督:竹林亮、脚本:夏生さえり上乗せしていくどんでん返し、問題解決への過酷なミッションによる連帯感。普通の同僚がかけがえのない仲間になってゆく様が微笑ましい。SFでもあり、お仕事青春物でもあり。ヨーロッパ企画の作品みたいな楽しさ。「獣道」地方都市に育った不良少女は母親のもとを離れ、居場所を求めて色んな場所を転々とするが。自身も不良少年になってゆく少年がナレーションとして語る痛々しくも逞しい彼女の半生。監督・脚本:内田英治。伊藤沙莉本人も子供の頃だがヒロイン...

  • 2023夏ドラマ感想その1

    2023夏ドラマ感想その1「ノンレムの窓 2023 夏」『夕暮れ時の葛藤』『推してもいいデスか?』『出世したくない君へ』の3本。「夕暮れ」はスーパーの行列の心理戦 いかにもバカリズム脚本「出世したくない」ダメ人間になる自己啓発セミナー。「光秀のスマホ」シリーズの竹村武司脚本。「どうする家康」信長を殺すと宣言する家康。面白くなって来ました。娘が視聴再開するそうな。過剰に媚びへつらう態度は信長ではなく家来たちを奮起させるためだったようで。人をあやつるコンフィデンスマンになるか。まだ家来たちによしよしされてるが。ついでに秀吉の弟・秀長が出て来たのも嬉しい。彼は秀吉にとり公私ともに大事な存在だったそうで。演者がキムタクでも岡田くんでも、古沢脚本の信長はどうも精神的に柔いというか。家康に弱みを見せたり、あえて謀反を促したり。それに対して泣いちゃう家康とか。戦国時代なのに繊細すぎて異世界転生かタイム...

  • 「天国大魔境」「ゴールデンカムイ」ジャンプヒロアカ!

    「天国大魔境」幻覚少女とミミヒメの耳とコナとヒルコの呼び名。大きな謎が解けて新たな謎が現れました。原作既読でもまだわからないとこがいっぱい。街を目指す子どもたち、波乱を経て旅を続ける子どもたち。2期を望みたいラストでした。「ゴールデンカムイ」11話月島さんの声の演技が素晴らしい。盲目に命令に従い自分に嘘をついていたが考え直す。目が覚めることはないにせよ振り返る。ライナーといい、エンデヴァーといい、悩めるおじさんの色気のある事12話「発射」3期開始時から予告していたエピソード。放送コードギリギリだけどセーフ多分セーフ。松岡禎丞さん、三上哲さんの演技も真に迫ってて大笑いでした。ヒロアカジャンプヒロアカ!轟家の家庭の事情決着。悲劇になりそうだったけど誰も欠けることなく家族のパワーで乗り越えるとは。しかし、エンデヴァーがどんどん色っぽくなっていくなあとげふんげふん。次回はお茶子VSトガちゃんの...

  • 『闇金ウシジマくん』「らんまん」と「どうする家康」ちょい辛口感想

    『闇金ウシジマくん』サイバラさん見てた娘が本編のウシジマくんを見たいと。リアル視聴してたけど娘は当時子供だった。借金の怖さを学ぶ優れた教材。シーズン1、劇場版1、シーズン2、劇場版2と家族で視聴。どんどん進んで今シーズン3。「劇場版 闇金ウシジマくん」映画第3弾も見終わり。あとはファイナル残すのみファイナルも視聴。子供時代の回想が多めでエピソード0の趣。「らんまん」アレンジの光る長田育恵脚本。結婚して最終回のように第2部は締め、今週から第3部に入ったかな。史実ならこれから教授と色々と軋轢があるところ。ドラマ的には教授の見せ場来たる。私のものになりなさいというパワーワードにどう返事するのか。「どうする家康」やっと腹黒家康になるかな?『レジェンド&バタフライ』で一瞬出てきた斎藤工家康みたく。史実は不仲で別居中の妻築山殿が、保身で信玄と手を結んだのが原因だという話。ドラマでは家康も妻も良く見...

  • 邦画感想「アクターズ・ショート・フィルム3」「きさらぎ駅」「ビリーバーズ」「ゴーストブック おばけずかん」

    「アクターズ・ショート・フィルム3」全5作品、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2023にノミネート。wowowで見た時印象的だった作品は玉木宏「COUNT 100」はボクシングとSF。土屋太鳳「Prelude」はダンスが見せ場、野村萬斎「虎の洞窟」は山月記下敷で窪田正孝くん快演。「きさらぎ駅」ホラー佳作。前半は異世界に行った女性の体験の回想。後半は話の聞き手がきさらぎ駅に行く追体験というかリロード。きららぎ駅での回想が一人称ゲーム風映像で別の意味で怖い。「つぐのひ」みたいなじわる怖さ。監督永江二朗は「トモダチゲーム」の監督。映画「ビリーバーズ」無人島で僅かな食糧で共同生活する宗教団体「ニコニコ人生センター」所属の男2人女1人。オペレーター、副議長、議長と称し、修行としてメールで送られる指令をこなす日々だが、次第に彼らの関係は崩れてゆく。夢か現実か茫洋とした...

  • 映画鑑賞2023「キングダム 遥かなる大地へ」「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」など

    「キングダム 遥かなる大地へ」「大河への道」『ウェディング・ハイ』「KAPPEI カッペイ」「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」「キングダム 遥かなる大地へ」呉慶率いる魏の大軍と秦の大将軍?公率いる秦軍との戦で殆ど戦場と思い切ったバトル映画。信は歩兵として従軍し命懸けで戦い方を学びつつ手柄を立てる。羌?、六大将軍王騎、丞相呂不韋が登場。アニメ1期17話?22話+16話に相当。監督:佐藤信介、脚本:黒岩勉、原泰久「大河への道」千葉県な市役所職員達は地元の偉人伊能忠敬の大河ドラマ化を目指す。しかし伊能忠敬は地図の完成前に死亡してると知らされる。脚本家の書いた、師の死を隠し地図を作る弟子達の話がメイン。監督: 中西健二、映画脚本: 森下佳子、原作: 立川志の輔『伊能忠敬物語 -大河への道-』『ウェディング・ハイ』おとなしめの滑り出しだが結婚式が始まるとエンジンがかかる。参列者が映像や...

  • 2023年春ドラマ感想「らんまん」「波よ聞いてくれ」「秀吉のスマホ」「秀吉のスマホ」

    「らんまん」妾になれと願う良家の男の登場に、ツレはとんでもない人物が現れたというが、この人物はある意味史実の主人公の分身ともいえる。史実をなかったことにせず形変えてぶっ込んでくるとは、脚本のアレンジがほんと上手い。明治の良家の男性の考え方は妻は選べず妾が本命というのは普通だっただろう。主人公が従姉妹と結婚せよと言われるエピもちゃんとあった。ドラマは結婚しなかったが。主人公も史実では従姉妹と夫婦になるし、東京妻を娶るわけだし。主人公も同じ価値観の下にあると代弁している。また、実家方の援助については、東京生活に困窮していない→実家から使用人がきて生活の援助。早々に雑誌を刊行するお金→学界機関誌として援助。どちらも上手いアレンジ。印刷の技術を1年間神田の印刷屋で学んだ史実からの印刷屋修行話。浮世絵の木版印刷は浮世絵の映画など見ることがあるけど、当時の石版印刷のやり方の描写は朝ドラだけではなくドラ...

  • 読書感想その7

    とりあえず読書感想はここまでです。NetGalley(ネットギャリー) で読んだ本が多いのでジャンルが雑多ですね。趣味とはずれるので普通ならあえて手にとらないような本が多いのですが、だからこそ新鮮な気持ちで読めました。本も出会いです。ちなみに趣味で選んだのはこの中では「幽玄F」だけです。まるで読書ブログみたいになってましたが、次回から通常運転に戻ります。「幽玄F」佐藤究文藝 2023年夏季号掲載。少年の頃から空に焦がれた易永透は航空宇宙自衛隊員となるが、飛行中に透明な蛇の幻に苛まれ空を去る。異国で揺蕩う彼はある日墜落した戦闘機を見つける。何故戦闘機に惹かれるのか。彼が得た答えとは。戦闘機と東南アジアの習俗と仏教のハーモニー。己の希求するものに殉じて滅びに向かう人物が著者は上手い。『気がつけば生保レディで地獄みた』忍足みかん著生命保険会社に勤めた著者本人による新人生保レディの実態。保険の...

  • 読書感想その6

    『茜唄 上下』今村翔吾著『上海灯蛾』上田早夕里著「# 塚森裕太がログアウトしたら」浅原ナオト著「俺ではない炎上」浅倉秋成著『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』船橋洋一著『地政学から戦争と平和を考える 国際情勢と領土問題』国際地政学研究所 監修著『茜唄 上下』今村翔吾著平知盛の視点から描いた平家物語。当時を知る二人の人物が「平家物語」として語る追想録という形式。木曽義仲と戦い、義経に苦戦した史実をベースにしながらも、あらまほしき出会いや現代的な視点がある。意外な結末は歴史ifの方に近いともいえる。『上海灯蛾』上田早夕里著1934年上海にて、雑貨屋を営む主人公は謎の女に上質な阿片と芥子の種を渡される。裏社会を支配する「青幇」に取り入るためその一員・楊直に会うが、阿片栽培を命じられる。一方で大学から関東軍に入れられた青年の運命は。男の野望、関東軍、阿片を巡る物語。「# 塚森裕太...

  • 読書感想その5

    『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子著『タイタン』野崎まど著『北欧こじらせ日記』週末北欧部chika著『覇王の轍』相場 英雄著『視力防衛生活』綾木雅彦著『飛鳥クリニックは今日も雨(上)』Z李著『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子著芝居小屋の仇討ちが成し遂げられた。二年後、一人の侍が芝居小屋に仇討ちの詳細を訊ねてくる。芝居に携わる人々によりわらしべ長者のように順繰りに目撃証言がなされる。なぜ事件が起こったのか、その真相が徐々にわかってくる。殺陣師、衣装係、小道具職人、筋書、木戸芸者など彼らのドラマも語られ、連作短編のような趣もある。ドラマにもできそう。『タイタン』野崎まど著AI『タイタン』により管理された平和な社会。ほとんどの人類は仕事をせずに済む未来社会でAIが機能不全に陥る。心理学が趣味の主人公は今や僅かとなった就労者にAIのカウンセリングの仕事を強制される。AIの固有人格コイオスとの対話から知...

  • 読書感想その4

    『火狩りの王』日向理恵子著『ふしぎな図書館とやっかいな相棒』廣嶋玲子著『ゲームの歴史』岩崎夏海、稲田豊史著『世界 魔法道具の大図鑑』『タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース』窪美澄著『戦略的ビジネス文章術』野上英文著『火狩りの王』日向理恵子著人類最終戦争後、天然の火で発火する体になった人類は、火狩りが森の炎魔から採る火を頼りにしている。自分をかばって死んだ火狩りの形見の犬を届けるため首都へ向かう灯子と仲間たち、首都で雷火に関する極秘研究を行う煌四のW主人公。これから二人が出会ってから物語大きく動き出しそう。1巻では灯子の集落や旅で出会う結界に暮らす人々の生活や黒い森の危険な炎魔との戦いがメイン『ふしぎな図書館とやっかいな相棒』廣嶋玲子著アンデルセンワールドが何者かに変更されてゆく。物語の修復を頼まれた主人公は著者であるアンデルセンとともに物語の中に入り込む。悲劇が好きじゃなかった主人...

  • 読書感想その3

    「熱源」川越宗一著『#真相をお話しします』結城真一郎著『簡単得する 暮らしのお手入れ』便利屋つばさ監修著「その本は」 ヨシタケシンスケ, 又吉直樹共著。「爆発物処理班の遭遇したスピン」佐藤究著「爆発物処理班の遭遇したスピン」佐藤究著「熱源」川越宗一著。樺太生まれで北海道に移住させられまた戻ったアイヌと樺太に流刑になったポーランド人が研究と学校設立の件で知り合うが戦争でそれぞれ別々の道をゆく。メインはこの2人だが、視点はその他複数の人々にも変わる。アイヌ文化を描写した前半の章がいい。困難や軋轢はあるがその描写は少ないのでさらっとした読後感。『#真相をお話しします』結城真一郎著さくっと読みやすいミステリ短編5話。YouTube配信、リモート飲み会、中学入試、パパ活、精子提供と、どれも今の時代的なネタを扱っている。登場人物は加害者だったり被害者だったりするが、対話による緊張感がメイン。どれも...

  • 読書感想2

    『HERO 大島康嗣の仕事』大島康嗣著『狙われた羊』中村敦夫著『内科医がズバリ答える その健康法は〇か?か』植田勝廣著『ナショジオキッズ PHOTO ARK せかいの絶滅危惧どうぶつ 守りたいいのち』デビー・レビー【著】新宅広二【監修】『かえりみち』森洋子著『大きなパンダと小さなドラゴン』ジェームズ・ノーブリー著『HERO 大島康嗣の仕事』大島康嗣著特撮ヒーローの写真を長らく撮ってらした講談社の大島氏の写真集。「ウルトラQ」「仮面ライダー」「ウルトラマン」など多くの貴重な写真が満載。戦中は子供だったので意外なことに軍国少年ではなかったそうで。撮影時の逸話や信頼を得るための苦労など語られた文章も昭和の時代の証言としても興味深い。『狙われた羊』中村敦夫著カルト教団に入り洗脳されてゆく女性、教団に囚われた息子を連れ戻してほしいと依頼された探偵、信者から集金する幹部のそれぞれの視点から語られる...

  • 読書感想その1

    『マーブル』珠川こおり著『イラストで読む建築 日本の水族館五十三次』宮沢洋著『競争の番人』新川帆立著『ウィリアム・ギブスン エイリアン3』ウィリアム・ギブスン、パット・カディガン著『アイヌのことを考えながら北海道を歩いてみた』ベルナリア吉田著『○×マンガで対応策がすぐわかる 身近な人が認知症になったら』佐藤眞一著『マーブル』珠川こおり著主人公の弟は二次創作をやっていて、恋愛に興味がない。仲良し姉弟だったが、恋人が同性愛の経験を持っていたと知ったことから、何故か弟が本当に同性愛ではないかと疑うようになる。弟に女をあてがおうと余計な干渉をしてしまう姉の暴走がなかなかウザ痛い。全く興味がない一般人から見たコミケの様子が珍しい。人の幸せは他人にはわからない。『イラストで読む建築 日本の水族館五十三次』宮沢洋著全国の水族館を詳細に描かれたかわいいイラストで紹介する、水族館に行きたくなる一冊。冒頭の...

  • 洋画鑑賞と舞台「憂国のモリアーティ」

    「僕の世界の中心は」「クーリエ:最高機密の運び屋」「我らの父よ」『TITANE/チタン』ミュージカル『憂国のモリアーティ』「僕の世界の中心は」主人公は母と双子の姉と暮らしているが、母親に恋人ができて父親のような存在になる。主人公は転校生に恋して付き合うようになるのだが。前半は穏やかだが、後半で恋人や家族の隠し事が明らかになってゆく。監督ヤーコプ・M・エルヴァ。ドイツ人作家シュタインヘーフェル原作「クーリエ:最高機密の運び屋」東西冷戦時代。キューバ危機勃発とその戦争回避の裏にあった実話が元。一般人である英国人商人はCIAとMI6から機密情報を西側に運ぶ依頼を受ける。スパイであるGRU【ソ連軍参謀本部情報総局】の大佐と協力しミッションを続け男達の間には同士的友情が生まれるが。主人公を襲う受難と苦悩、米英ソの情報局の思惑、彼らそれぞれの思惑。大佐との最後の会話がいい。監督/製作総指揮:ドミニ...

  • 2023年春ドラマ感想とミニドラマとネトフリドラマ

    「らんまん」東京編は東大の教授たちと出会う。植物学者としての本編開始。土佐編は主人公の従妹のほぼW主人公でした。従妹はうまいアレンジでした。朝井まかて著「ボタニカ」がある以上従妹をなしにはできないけれど、そのままでは主人公に感情移入しずらいところ。実際小説はそうでした。「ラストマン-全盲の捜査官-」FBIから来た全盲の特別捜査官と、警視庁の刑事がバディを組む。福山雅治演じる捜査官は飄々としていてしたたか。刑事役の大泉洋は振り回される役がぴったり。黒岩勉脚本はバディが上手いね。藤子・F・不二雄SF短編ドラマA氏はブラックだけどF氏もブラックを描いている星新一に続くBSプレミアムのSF短編ドラマ。一本15分「おれ、夕子」「メフィスト惨歌」「親子とりかえばや」「定年退食」「テレパ椎」「昨日のおれは今日の敵」「流血鬼」(前後編)6月にある後半シリーズが楽しみ。4日と11日に再放送の合間に放映す...

  • 2022年洋画映画感想

    「モーリタニアン 黒塗りの記録」「秘密への招待状」「ぶあいそうな手紙」『ゴッズ・オウン・カントリー』「ベル・エポックでもう一度」「テーラー 人生の仕立て屋」「1秒先の彼女」「モーリタニアン 黒塗りの記録」主人公スラヒは米同時多発テロ事件の直後、容疑者としてキューバのグアンタナモ収容所に14年拘禁され、裁判も行われず酷い扱いを受ける。彼を弁護する女弁護士と彼を起訴しようとする少佐の側からも語られる。監督ケヴィン・マクドナルド。スラヒによる手記が原作。酷い拷問や尋問で問題になったここの収容所は国際社会から非難されたものの未だ閉鎖されてないそうで。「秘密への招待状」インドで慈善活動をしている主人公は出資者に会うためその娘の結婚式に出席するが、出資者の伴侶は自分の元恋人、娘は自分の子供だった。出資者が伴侶や娘と主人公を接触させようとする理由とは。「アフター・ウェディング」の男女逆転したリメイク...

  • 2023年春アニメ初回感想とネトフリアニメ

    2023年春アニメ初回感想とネトフリアニメ「天国大魔境」隔離された少年少女の日常パートと崩壊後の日本を旅する男女(?)二人組のパートが交互。丁寧なアクションに綺麗な風景とナチュラルな会話。IGの本気が嬉しい。第一話は化け物が登場まで。2つの舞台も小出しにリンクするけどいまだ原作でも謎が解かれてないし、どこで終わるのか不明ね惜しくらむは配信がディズニープラスのみということ。それだけ予算をかけてるのは伺えるけど、1箇所では沢山の場所で配信してる他作品に比してリアルタイムの盛り上がりが犠牲になる。サマータイムレンダもすごい画質だったのに勿体なかった天国大魔境TOKYO MXでら4話までの見逃し放送もあったし。独占配信なので話題になりにくいけど、すごい作品なので視聴者増えてほしい。でもって考察してほしい「地獄楽」原作既読。びっくりするくらい原作通り。綺麗でキャラもそっくりで良きかな。だけど時間...

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