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かりのいの絵ブログ http://hiten-alice.cocolog-nifty.com/blog/

イラストレーターです。似顔絵コラムを描いてます。ドラマ・映画や読書の話題が主です

映画・ドラマ好きのイラストレーターです。似顔絵が主ですが、本来は漫画絵です。ほそぼそと仕事しています。一児の母です。

かりのい
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2012/05/24

  • 2023年春ドラマとネトフリドラマ「今際の際のアリス」

    「信長のスマホ」スマホシリーズ第4弾。今回は通して信長のCVだった島崎信長、身体佐藤信長のダブルキャスト。秀吉に和田正人、光秀に山田孝之(CVのみ)と今までのシリーズのキャストもあり。年末の総集編+もあるだろうから楽しみ。脚本:竹村武司。朝ドラ「らんまん」植物学者・牧野富太郎がモデル。土佐の造り酒屋の跡取り息子は植物が大好き。長田育恵作、神木隆之介主演。朝井まかての牧野富太郎の伝記「ボタニカ」でもあるように妻が二人いたという朝ドラ的に難しいとこがあるが、姉でもともと酒蔵が好きというそういう設定で来たかと。しかし土佐の妻その酒蔵は今後。研究者も芸術家も周りを振り回し食い潰す。しかしそんな周りの援助がなければ餓死するような人々。生きることを後回しにする人々。事実も真実も当事者にしかわからない。『何かおかしい2』生放送中のラジオで違和感から意外な事実が炙り出されるサイコホラー。人間の悪意に怖...

  • 2022年邦画映画その2

    映画『ハケンアニメ!』辻村深月著の原作既読。夕方台のアニメの新人監督に抜擢された主人公は裏番組の天才監督の作品に闘志を剥き出しにする。ライバル側のプロデューサーもW主人公。実写版「SHIROBAKO」だね。劇中アニメのクオリティが高く、天才監督側はプロダクションIG、主人公側は白組。個人的にはアニメの実制作をもっと見たかった。実際は配信や海外展開もあるから在宅視聴率でハケン勝負もないが、結果は割とリアル可愛さやキャッチーさがなければ、綺麗なだけじゃ視聴者はついてかない。でもコア向けはメディア展開で売れるオチで監督が辞めるのはアニメ会社モデルが東映だからか。東映は監督を放流するから。IGなら監督を大切にするから在籍のママだろうね。「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」リレハンメル五輪に出たスキージャンパーの主人公は長野五輪ではテストジャンパーとして裏方に回る。長野でスキージャンプ・ラージヒル団...

  • 2022年邦画映画その1

    「CUBE 一度入ったら、最後」「老後の資金がありません!」「サマーフィルムにのって」「ノイズ」「コンフィデンスマンJP 英雄編」「サムライマラソン」「シン・ウルトラマン」「先生、私の隣に座っていただけませんか?」ためすぎたので一気に「CUBE 一度入ったら、最後」立方体に閉じ込められた男女。脱出しても次の部屋。『キューブ』(Cube)1997年製作のカナダ映画、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品のリメイク。昔の作品を知らない層は見ても良いね。でもって昔の作品を見てくれるといいね。よりパズル的で面白いから。悪役、オチは変えてるね。元はアンチヒーローな感じがカナダとアメリカの関係を思わせた。「老後の資金がありません!」義父の葬儀に長女の結婚と予定外の出費に妻はパート解雇、夫の会社は倒産。老後の貯金を心配する妻は義妹と交渉し、仕送りの代わりに義母を引き取ることにするが。妻と義母の交流の話。...

  • 臨時子育て日記と舞台とプロファイラー

    臨時子育て日記【大雪山に潜む刺青囚人からの脱出】リアル脱出ゲーム娘と行きました。記念に「謎付きクリアファイル(杉元、尾形、谷垣編)」を買って謎を解き明かしました。アニメ銀魂共通テスト2023娘と受験しました。アニメ「銀魂」にまつわるテストで『銀魂後祭り2023(仮)』内で受験番号を発表する可能性あるそうで。ライブビューイング見に行くので楽しみ!舞台「けむりの軍団」戦国時代、浪人美山を追跡していた元軍配士・真中十兵衛は目良家の正室に出会う。彼女は目良家が同盟を反故にした故に逃亡していた。本国の厚見まで届けるよう頼まれ、十兵衛は追手を惑わすため自分達を軍勢に見せる策を取ると言う。その方法とは。武士、僧兵も入り乱れる活劇舞台。「パ・ラパパンパン」ティーン小説家が初の本格ミステリーを書くことになり、クリスマス・キャロルを下敷きにスクルージ殺人事件を思いつく。担当編集者は彼女の構想を手伝うが...

  • 2023年冬アニメ感想

    「どうする家康」ちょこっと回想ではいたけど子役なしかな?珍しい。前評判で今回は今川義元の扱いが良いと聞き、なるほど高貴な御心御姿と思っていたのにまさかの第一話で退場とな??しかし家康の長?い70余年の人生を追うなら仕方ないのかもと思ったり。『警視庁アウトサイダー』元マル暴のベテラン刑事と若手エース刑事がコンビを組むことに。どちらも訳ありらしい。コミカルな西島さんが珍しい。演出木村ひさしさんらしく小ネタを挟み込み愉快な感じ。婦警はオリキャラではなく最新作で加わるメンバー。原作加藤実秋。漫画版もある「ブラッシュアップライフ」人生を繰り返し来世のため徳を詰む主人公。1度目の人生では気づかなかった点を変更すると自分だけでなく他人の人生も変わる。2度目は今のところ好転している。女子トークしつつ客観的なツッコミも入れてるところバカリズム脚本らしい面白さ。ドラマ「大奥」よしながふみ原作。原作の完全...

  • 「鎌倉殿の13人」「ファーストペンギン」「早朝始発の殺風景」「両刃の斧」『いちげき』

    「鎌倉殿の13人」謀反を起こそうとした妹を処刑するという義時。政子は妹を助けるために権力を手にする。流石の脚本。野心家の女性もいるけれど、そうでもない女性では、自分や大切な人を守るため権力を取らざるを得ない例も多かったかもしれないなと。最終回。大河ドラマ離れした義時の死に様が見事。意表をつかれた。畳の上でも戦場でもなく死人が迎えにも来ない。抗争の果てに迎えるに相応しい死。マフィア物のラストみたいでした。三浦の本心や政子への告白も良かった。1番おおっと思ったのは政子が床にこぼれた薬を袖でさっと拭くシーン。政子は翌年に亡くなってるね。台詞どおり本当にまもなくでした。ドラマにあったように義時に妻が毒を盛っていた説もあるようで。「ファーストペンギン」出資してくた企業から来た男のによる船団の会社化の提案に乗った漁師達。しかし実は外国資本による漁業の買い占めだった。船団の実話から一歩進んで、外国勢力...

  • 読書『ラストバトル』「ボタニカ」「塞王の楯」『昆虫の惑星』「同志少女よ、敵を撃て」『幻告』

    『ラストバトル』草凪優著引退しラーメン屋を営むプロレスラーの主人公にもといた所属団体から復帰の誘いが来る。彼をメインとした解散イベントを組んでると言う。現在50歳故に断ろうとしたが復帰を決意。その後のプロレス生活と引退までの回想。激しい試合の描写も多い。張り合ったり殴りあったり憎みあい人間関係はギスギスしている。大怪我をしてもそれでもプロレスから離れられないレスラーの業を語る。「ボタニカ」朝井まかて著。今度朝ドラになる明治の植物学者・牧野富太郎の伝記。土佐の酒屋を妻兼従姉妹に任せ上京し、小学校中退でありながら東大に出入りし研究。周囲がしんどそうなのは天才故かな。仕送りさせながら別に妻子を持ちと、今の尺度で測りにくいが朝ドラでどうなるかな「塞王の楯」今村翔吾著。安土桃山時代、石垣職人集団「飛田屋」の後継者である主人公は大津城の籠城戦にて国友衆の鉄砲・大砲と争うことになる。普通の侍の戦場...

  • 臨時子育て日記と「ファーストラブ」「マスカレード・ナイト」映画「ドライブ・マイ・カー」「子供はわかってあげない」『そして、バトンは渡された』

    臨時子育て日記娘の受験ため谷保天満宮でお祓い。牛の銅像と一緒に写真パチリ。リビングダイニングの西側には大國魂神社でお祓いした家族全員のお札、北側には娘の学業成就のお札と破魔矢。「ファーストラブ」公認心理士の主人公は父親殺害容疑で逮捕された女子大生を取材するが、証言内容は関係者達のものと食い違う。調べるうちに主人公は自身と家族の問題と向き合うことになる。脚本浅野妙子、原作島本理生。監督堤幸彦だけどギミックに頼らず素直に映像化してて良い「マスカレード・ナイト」殺人犯がホテル・コルテシア東京の大晦日の仮面パーティー〝マスカレード・ナイト〟に来るという。新田刑事は再び従業員としてホテルに潜入捜査に入るが、次から次へと怪しい人物が現れる。前回はホテルあるある短編集みたいだったが、今回は一本のサスペンス映画になってて面白かった映画「ドライブ・マイ・カー」妻に死なれた俳優が演出家として日韓混合のチ...

  • 「鎌倉殿の13人」ラストスパート

    「鎌倉殿の13人」実朝様。おや、これはと家中ざわつきました。繊細で恋の優れた歌も作るし、后いたのに子供がいないという史実から、そういう説もあるそうで。泰時への秘めたる思い、恋の歌のやり取りからその思いに気が付いた泰時の苦悩と、穏やかではない日々。病平癒15歳から気持ちに気づいたの最近という感じかな。よいですねえ。20歳までの話でした。娘はこういうのも書くんだねとほほう。「鎌倉殿の13人」もろ肌脱ぐ市村隼人くんに対抗して同じく脱ぐ山本耕史さんが素敵。ドキュメンタリー番組では出航失敗は浜辺が遠浅だった説でしたが、この陰謀説も面白い。実朝と後鳥羽上皇の結びつきを厭う義時。スタンドプレーという公暁の実朝暗殺も新説くるかな鎌倉殿の13人いまだ娘にネタバレ禁止を喰らっている。もうラストスパート!「鎌倉殿の13人」「実朝暗殺」大切に描かれてきた実朝。暗殺は2話かけてじっくりと。義時、三浦それぞれの思惑の...

  • 2022年冬ドラマ感想

    『チェイサーゲーム』ゲーム開発会社勤務の主人公は管理職に昇進するが浮かれたのも束の間。同僚の問題や仕事の進捗に悩まされる。現場を舞台としたお仕事体感漫画。監督・脚本・Pともに太田勇さん。楽しい蘊蓄がおしゃこ風味にリアルな業界物。娘も正座して見るぞと。原作は実在のゲーム制作会社・サイバーコネクトツーが舞台。漫画原作物で評価の高いナルティメットヒーローやジョジョや鬼滅の刃のゲームの会社。松山洋社長・松島幸太朗原作。キャラモデルも実在するそうで。ドラマの撮影は会社の東京スタジオが使われてるそうで。本物ー。「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」実写版『闇金ウシジマくん』登場したオリジナルキャラクターで原作の滑皮秀信を女体化した女闇金が主人公。エピソードは「闇金ウシジマくん」「闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん」が原作からかな。ラーメン屋、サラリーマンなどの運命を追う。娘にとっては初めての...

  • 舞台ワールドトリガーなどとドキュメンタリー

    舞台『ワールドトリガー the Stage』葦原大介原作の異世界からの侵略者ネイバーと防衛組織ボーダーが戦う漫画の舞台化。とても2.5次元舞台との親和性が高いね。アクションも多くトリオンのエフェクトを照明やプロダクションマップで表現。銃アクション剣アクションとも舞台の複雑な高低差で両立させてる。キャラが大勢いるけれどユニフォームが隊ごとに違うので見分けられる。ストーリーもかなり消化してるけど粗筋感はなくちゃんと人間ドラマになってる。途中でトリオンの種類の解説があったのもいい。ちょい忘れてたから。初心者にも優しいかも。第二弾もあるようで。『偽義経冥界歌』頼朝挙兵前。奥州を治める奥雅一族の下に匿われていた牛若が死に、奥雅の長兄が身代わりに義経を名乗って挙兵する。歴史の裏側的な雰囲気だが、主人公が災難に見舞われ、死者達が蘇り大暴れと伝奇物の風情に。大立ち回りがいっぱい舞台「三谷かぶき 月光...

  • 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」「ステージ・マザー」「マトリックス レザレクションズ」『お嬢さん』

    「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」主人公は前作ラストで正体を世界に知られて友達共々大学に進学できなくなった。ドクターストレンジに世界中の人々の記憶を消すよう頼むが魔法は失敗。平行世界からヴィラン達が現れる。元の世界では死ぬ運命の彼らを主人公は救おうと主張しドクターと対立する。2時間半を飽きさせない秀作。平行世界のスパイダーマンが現れるのはアニメ「スパイダーマン:スパイダーバース」と同ネタ。でもそれは承知の上で作られたかと。むしろ漫画版には親しみはないので実写の方が楽しい。歴代シリーズのスパイダーマン役者が出るのはムネアツ。特にサム・ライミ版の役者は今もかっこよくて嬉しい。スパイダーマン同士の先輩後輩のやりとり、設定ネタの違いをいじる会話も面白いアメージング版のスパイダーマンの悲劇の回収は見事だった。恋人を救えなかったラストは娘も覚えてたから、おの展開は感心していた。アメージングの続き...

  • 2022年夏ドラマ感想

    「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」西田征史の脚本によるオリジナル作品ということで、今期の大本命。記憶力抜群だが残念な弁護士と有能なパラリーガルのコンビ。回想シーンが壁と天井を使った舞台ぽい演出で面白い!NGでは?と思うような訳者の演技をあえて使ってるところがナチュラルでいい!西田脚本に期待される要素もバッチリねと言うと娘が吹きそうに。第一話のゲストはやはりレギュラーになった。タイバニっぽい超人なではない残念なところもある等身大で明るく面白いリーガル物になりそう。石子と羽男見たらタイバニ2見たくなってきたなあ。番組チェックしたけどまだネトフリ入ってないし。バスタードとかスプリガンとかいいところついてくる。ARM Sもやんないかな。皆川亮二さんといえば、アフタヌーンで「ヘルハウンド」新連載ね。石子と羽男。ファスト映画についての裁判。土下座されても許さなかった、めでたしめでたしじゃないラス...

  • 引っ越しと読書

    臨時子育て日記8月に新居に引っ越し。ここ数年家づくりでてんやわんやでやっと家ができた。引っ越し前は荷造り引っ越し後は荷ほどき本が多くてボックスを積み重ね。引っ越しの人がもうほぼ荷造りができてると思ったら本ばかりで一つ一つがとても重いとふうふう。8月は片付けに中古に売りにと忙しく9月はそれに加えてカーテンや物置やテーブル購入と忙しく外構が8月末まで完成しなかったので間駐車できずお盆は家族全員お片付けして、娘は本棚の整理をしてくれましたが会社や学校生活が始まると片付けは私の毎日仕事になり日用品と食料の買い物以外ほとんど外出しない生活にまだ色々ありつつもやっと一息つける感じまだダイニングセット来ないので相変わらずこたつテーブル生活だけどやっとこさ新生活と言いたいところ娘も夫も前より通勤通学は近くなったのでyokatta.思ったより早く帰ってくるので慌てることしばしば。読書「超動く家にて」宮...

  • 2022年春ドラマとドキュメンタリー

    ドラマ「鎌倉殿の13人」20話。弁慶の立ち往生とかタッキーの大河ではバトル回のエピ。今回義経の最期は義時との問答で戦う場面はなく、弁慶の立ち回りも実況という、静かで舞台風は脚本で面白かった。奥州藤原氏を潰さねば鎌倉側も危険で頼朝もギリだったことも「鎌倉殿の13人」頼朝没。先週の落馬死かと思いきや今週昏睡状態で、2話かけて亡くなるとは。不穏な鎌倉勢力の不協和音に、義時は姉政子から逃げは許さないと引き止められる。折り返し地点に相応しい盛り上がり。頼朝様安らかに次週からは内乱突入かな「17歳の帝国」真面目な高校生らしく「いいね!」に振り回されたねというか。アニメ「バビロン」で自殺法を擁して自治体が独立するエピみたくなるのかと思ったけど違った。やりたいことが特にない高校生ではみんなの意見を聞くことに腐心して結局失脚したと。吉田玲子脚本は「平家物語」におけるびわみたいな観測者の立ち位置キャラは不...

  • 2022年春ドラマ感想とイラスト

    「鎌倉殿の13人」20話。弁慶の立ち往生とかタッキーの大河ではバトル回のエピ。今回義経の最期は義時との問答で戦う場面はなく、弁慶の立ち回りも実況という、静かで舞台風は脚本で面白かった。奥州藤原氏を潰さねば鎌倉側も危険で頼朝もギリだったことも「鎌倉殿の13人」頼朝没。先週の落馬死かと思いきや今週昏睡状態で、2話かけて亡くなるとは。不穏な鎌倉勢力の不協和音に、義時は姉政子から逃げは許さないと引き止められる。折り返し地点に相応しい盛り上がり。頼朝様安らかに次週からは内乱突入かな「17歳の帝国」真面目な高校生らしく「いいね!」に振り回されたねというか。アニメ「バビロン」で自殺法を擁して自治体が独立するエピみたくなるのかと思ったけど違った。やりたいことが特にない高校生ではみんなの意見を聞くことに腐心して結局失脚したと。吉田玲子脚本は「平家物語」におけるびわみたいな観測者の立ち位置キャラは不可欠な...

  • 「アンティークの祝祭」「ファーザー」「Mr.ノーバディ」『透明人間』(2020)

    「アンティークの祝祭老婦人がコレクションのアンティークをガレージセールで処分する。話を聞いて疎遠だった娘がかけつける。老婦人の周囲の人々の回想から家族に起こった悲劇が浮かびあがってくる。カトリーヌ・ドヌーブと実の娘の共演。監督脚本ジュリー・ベルトゥチェリ。かっこいい大人の女性と可愛い少女達の語らい、彼女と神父の絵を巡る話など、個々のエピソードの雰囲気がいい。ラストは…時々フランス映画はこういうムーディーは雰囲気からいきなりどっかんで終わるのあるね「ファーザー」アンソニー・ホプキンス演じる80歳の老人は認知症で彼を案じる娘や娘の旦那や介護士と室内での対話が主。認知症の彼の視点なので時間や記憶が前後するが、現在までの状況が少しずつわかってくる。舞台っぽいなと思ったら、劇作家フローリアン・ゼレールの映画監督デビュー作だそうで。「Mr.ノーバディ」強盗が家に入ったが父親は何も反撃できず家族に失...

  • 「ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏」「声優夫婦の甘くない生活」『1917 命をかけた伝令』「キーパー ある兵士の奇跡」『グッバイ、リチャード!』

    「ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏」架空の帝国から辺境の町に大佐が来訪し、蛮族の襲来の噂を信じ町民を投獄拷問。主人公である民政官は拷問された物乞いの少女を匿い安らぎを得るが、元の部族に送り届けるのだが、その行動で大佐に内通者と疑われ投獄され責められる。広大な砂漠の風景が綺麗。シーロ・ゲーラ監督。平和な町の生活が風評で外部から不条理に崩され、人々が去ってゆく。人民も軍もほぼ去り町として崩壊してしまった街にわずかな住人だけが残る。題名からして「ゴドーを待ちながら」なのだろうと思われる寓話。地平線の向こうからやってくる軍勢は彼の待っていたもの。原作・脚本J・M・クッツェー『夷狄を待ちながら』不条理物、寓話は、具体的な時代や部隊が示さないことで、立場的には遠い人物・状況であっても感情移入させることができる。来訪者からの理由なき暴力によって人民を失った為政者の孤独に内側から迫ることができる...

  • 「最後の決闘裁判」「羊飼いと風船」「ペインアンドグローリー」「ミナリ」

    「最後の決闘裁判」14世紀のフランス史上最後の「決闘裁判」が元。騎士の妻が彼の友人に乱暴されたと訴えるが、相手は否認し目撃者もいない。故に決闘で決定することになるが敗者は死罪、妻も火刑になるという。夫、妻、友人の各視点から描かれるが真実はほぼ一つかな。リドリー・スコット監督。黒澤明の「羅生門」と道具立ては同じだが逆。強かな女性に設定して同じくミステリにもできただろうけど、リドリースコットはフェミニスト。視点が変わるごとに当時の男性の考え方や男性本位の法律の身勝手さ、女性の立場の弱さを浮き上がらせる。負ければ火刑では女性は泣き寝入りするしかない。力づくで襲った間男のくせに純愛だと本気で思い込むストーカーじみていて気持ち悪い。夫も妻もをコケにする実にやったもん勝ちの卑怯な法律。しかしそれが常識だった時代。かっこいい騎士道の裏側の闇。教会が女性の誘惑の罪だと説き、力で乱暴しても合意と言い張り、女...

  • 「パピチャ 未来へのランウェイ」「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」「アーニャは、きっと来る」「エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語」

    「パピチャ 未来へのランウェイ」1990年代のアルジェリアの内戦時代、男尊女卑のやイスラム原理主義者が蔓延る中で、女子大生の主人公たちは大学の寮でファッションショーを開催しようとするが。元気な少女達が好きなことをしてるだけなのに傷つけられる理不尽。けれど彼女達はタフでへこたれない。監督が自身の経験を元にされたそう。この映画は本国アルジェリアでは上映禁止だそうで。今も苦しんでいる女性たちがいてそれを告発しているのかな。問題は根深いね。「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」未来人に2人が曲を作らないと時空が崩壊すると言われたビルとテッドは未来の自分達から曲を貰おうと時間を渡る。一方で彼らの娘達はビッグバンドを作るために音楽の偉人達を集める旅に。楽しい時間もの。ディーン・パリソット監督。「アーニャは、きっと来る」1942年ナチス占領下の南仏で村の羊飼いの少年はユダヤ人の男に出会う。彼...

  • 臨時子育て日記と『10の奇妙な話』『こどもサピエンス史』『生皮』『土曜はカフェ・チボリで』『裏家電』

    『10の奇妙な話』ミック・ジャクソン著不思議で怪奇でシニカルな作品集。文章から浮かんでくる映像が毒を含みつつもファンタジックで美しい。この手の作品集では受動的に奇妙な出来事に巻き込まれたり、奇妙な世界の設定だったりするのが多い。しかしこの本は何かに熱中して奇異な行動をしてしまった孤独な人々が引き起こす奇妙な話が殆ど。デイヴィッド・ロバーツのイラストもいい。「ピアース姉妹」「蝶の修理者」は怪奇風味で実写映像化されている。「もはや跡形もなく」「地下をゆく舟」が個人的に印象深い。『こどもサピエンス史』ベングト=エリック・エングホルム著 ヨンナ・ビョルンシェーナ絵 久山葉子訳著。子供のための人類史。理科的な進化の過程、社会学のそのほか政治・経済・宗教・地理、数学・科学、歴史、今日的な問題点など、人類の流れを全方向で網羅。ユーモラスなイラストがいっぱい、というか絵本と言ってもいいくらい多くてわかり...

  • 映画「キャラクター」「アンダードッグ」「空白」「すばらしき世界」「十二単衣を着た悪魔」「地獄の花園」「鳩の撃退法」

    映画「キャラクター」漫画家アシスタントの主人公は殺人現場と犯人を目撃。その犯人を元に描いた漫画で人気漫画家になる。だが漫画を模した連続殺人者に事件が次々と発生。刑事が接触してくるが、犯人も近づいてくる。ノベライズ、コミカライズは映画脚本の別案のだそう。ゲームのエンド分岐みたい。セカオワのfukaseさんの名演が不気味で素晴らしい。小栗旬も意外かつ丁度いい。ラストは意味深。テーマのキャラクターが伝染することをもっと印象的に示してもよかったかも。人気漫画家になるイメージシーンは欲しかったかな。しかし、猟奇殺人漫画一発で大人気漫画家はなかなか難しいかな。何か別のフックがないと。秀逸なデザインの怪物が出ると人気出る漫画例多いなと思うところ「アンダードッグ」前編元ボクサーの主人公は咬ませ犬としてボクシングを続けつつデリヘルの送迎運転手をしている。彼に何故か若いボクサーが絡んでくる。2世芸人と主人公...

  • ゴールデンカムイ実写化ニュース!

    「ゴールデンカムイ」実写化決定!それにあたって候補の筋肉男優を上げてみたメイン枠→鈴木亮平、岡田准一、綾野剛、窪田正孝、市原隼人、山下智久、永山瑛太、鈴木伸之中堅枠→伊藤英明、西島秀俊、内野聖陽、高橋克典、大沢たかお、ライダー系→横浜流星、福士蒼汰、中川大志、吉沢亮j若手枠→岸優太、平野紫耀山田孝之は谷垣ニシパ一択シライシに森山未來。脱獄王らしいぬるっと身体柔らかいアクションしてほしいイエナガは天海祐希。あえて女性がいい(←娘の強い主張)外見は女王の教室の時のイメージアシリパは芦田愛菜とか子供っぽいか子役がいいね娘からライダー枠で吉沢亮もどうかと提案があったので入れた眞栄田郷敦、新田真剣佑の筋肉兄弟を忘れてた。候補に入れねば図書館戦争がファンの声から岡田准一&榮倉奈々というベストキャストになったように、ゴールデンカムイもファンの方から提案していくと叶う可能性があるかもついでに監...

  • 2022年春ドラマ前半感想

    貯めてしまったので長いです「カムカムエヴリバディ」大団円。再会エンドまでの最終週は岡山舞台なので懐かしい面々が続々と登場。でも娘や孫の代でも周囲の人々が代替わりしても同じ役者だったりしたけど。1代目は戦時や終戦ならではの波乱の人生で盛り上がった。過去舞台と現在舞台を一度に両方やった朝ドラでした100年の物語といえば「ガンダムAGE」。要素に共通点もあったね。初恋相手との死別、生き別れの親子、2代目は三角関係。違いは1代目が100歳で存命なとこ。フリットも存命エンドでいけたかも。100年の旅といえば『Vivy -Fluorite Eye's Song-』もある。去年の春アニメだったんだなあ『卒業タイムリミット』人気女教師が行方不明になり、友達でもない4人の生徒の元に監禁動画が届く。リミットは72時間。4人は卒業式までに事件解決を目指す。謎が読めなくて面白い。辻堂ゆめ原作小説。土曜日のあらす...

  • 臨時子育て日記&実写版「トモダチゲーム」舞台「友達」浦沢直樹の漫勉neo

    臨時子育て日記GWはほぼなにもせず。ひさびさに美術館言ったかな。なかなか機会がなかったけど以前に母から聞いていた富士美術館。北斎や広重の浮世絵と大きめの洋画。そんなに大きい美術館ではなかったけど、やはり芸術はいいね。今週は学校から観劇と遊園地に行く予定の娘。旅行や合宿がなかったからかわりらしい。他に沁みにしているから晴れてほしいなあ。雨になりそうなのが不安。実写版「トモダチゲーム」ドラマ4話と映画2本。吉沢亮と山田裕貴共演。ドラマはこっくりさんでモノローグ多し。映画はすごろく、ファイナルはかくれんぼと一応じゃんけん。オリジナルオチで終わりね。ドラマ部分は映画の宣伝かな。スケール的にはテレビドラマは向き。賭ケグルイやライアーゲームも同様というのも、ドラマ部分が1番面白かったから。日本実写は映画になるとモノローグがなくなりがち。でも台詞で補えないこともある。人間思うこと全部喋ったりしない。回...

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