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かりのいの絵ブログ http://hiten-alice.cocolog-nifty.com/blog/

イラストレーターです。似顔絵コラムを描いてます。ドラマ・映画や読書の話題が主です

映画・ドラマ好きのイラストレーターです。似顔絵が主ですが、本来は漫画絵です。ほそぼそと仕事しています。一児の母です。

かりのい
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羽村市
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四日市市
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2012/05/24

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  • 『三体』原作感想

    『三体』劉慈欣著三部作『三体』『黒暗森林』『死神永生』1作目ナノマテリアルの研究者・汪森は世界中の科学者が次々と謎の自殺を遂げているのを知り、科学フロンティアへの潜入する。遠い星からの遠大な地球侵略計画と三つの太陽に苛まれる星が舞台のVRゲーム『三体』の謎とはミステリ仕立ての現実と過酷なVRゲームの世界の両輪が面白い。なにより警官の史強との凸凹コンビが実にいい。SF描写な難解なところもあるけど映像的に表現がいい繰り返される三体の滅亡や船体輪切り、智子の開発描写などビジュアル的に映える「三体」2作目『黒暗森林』地球に向けて迫る三体艦隊。智子による情報漏洩対策のため面壁計画が立てられ羅輯 を含む4人の面壁者が選ばれる。対して三体に協力する団体は破壁人を送り込む。破壁人により次々と破られるサスペンス。一方で宇宙艦隊の設立下巻では冷凍睡眠から目覚めた羅輯の見る科学的に停滞した未来世界。宇宙艦隊と...

  • 読書「世界でいちばん透きとおった物語」「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」「スタッフロール」「チャンバラ」「禍」

    「世界でいちばん透きとおった物語」「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」「スタッフロール」「チャンバラ」「禍」「世界でいちばん透きとおった物語」杉井光著母親の不倫相手である多情な大御所ミステリ作家が死亡。主人公は腹違いの兄弟からの連絡を機に小説家が死の間際まで執筆していた小説の行方を追う。女達や関係者を訪ねて父親の真意を知る。文章トリックミステリ。「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」浦沢直樹の初期作から「ビリーバット」までの制作インタビュー。味のある大勢の脇役、読みやすく計算されたコマ割り、複雑に絡まる物語、が著者らしい作品。それぞれの作品ごとに挑戦していたそうでそう言われるとなるほどと。イラストやラフもいっぱい。「スタッフロール」深緑野分著前半は戦後ハリウッドの女性特殊造形師が主人公。後半は現代ロンドンの女性CGクリエイターが主人公。映画のリメイクを巡り彼らは関わることに。特殊効果の...

  • 読書 雑誌版「ダークゾーン」「黄金蝶を追って」「心臓の王国」「マグリット400」

    「ダークゾーン」貴志祐介著小説誌『小説NON』に2008年11月号から2010年3月号にかけて連載。(09.5月休載)雑誌掲載時と書籍版はかなり違うと聞いてたけど本当にそうだった。現在3局目。全部読んだら感想投下。「ダークゾーン」貴志祐介著。『小説NON』2008年11月号?2010年3月号連載版。読了。書籍版で本編と交互にあった断章なる回想の章がなく、軍艦島での亜人将棋の勝負に特化。回想での若手棋士の苦悩と過ちがない分暗くなく、ゲーム小説として戦法や勝負を純粋に楽しめる。チーム戦の群像劇もいい。相手側のほうがリードしている危機感がかなりあったんだなと。大幅に改稿したのはオチのためかな。量子力学から夢オチに変更。だからキャラの名前もあったはずなのに書籍版でなくなったりし人物がいるのは、主人公の認識できる範囲にされたからかも。貴志作品は読んでる時楽しければそれで十分なのだけど。この後に拡張現...

  • 実写版「沈黙の艦隊」2026年NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」

    amazon prime実写版「沈黙の艦隊」日米極秘裏に建造された原子力潜水艦シーバットが試験航海中に反乱。独立国やまとを名乗る海江田四郎艦長の思惑とは。懐かしいし面白い。大沢たかおさんや玉木宏さんやオリキャラ役の江口洋介さんは色気のある役者だし、潜水艦バトルも対戦艦バトルもかっこいい。2026年NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」豊臣秀吉の弟・秀長が主人公。脚本・八津弘幸さん。主演仲野太賀さん。若い頃の秀吉だそうで楽しみ!秀長の没までなら老年期描かないサクセスストーリーになるね。秀吉は秀長亡くなる以前と以後で人が変わってしまったという感。司馬遼太郎の「太閤記」は若い頃の秀吉まで話は終わらせ同書内では老年期は描かなかった。立身出世と独裁者の傲慢と孤独の両方を描けただろうけど、あえて好きな時代だけをクローズアップすることを選び、その後の秀吉は他の武将を主人公にしたときの脇役で描いた。老醜する秀...

  • 「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」「ナイル殺人事件」

    「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」ウェディングドレスを着て拳銃自殺した女性による殺人事件が起きる。警部に依頼されシャーロックは捜査に乗り出すが。妄想シーンが度々推理に食い込んできて混乱するところも。謎解きは事件だけではないというか。「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」霊が見える少年はその能力で警察に協力している。集団殺人の予兆となる怪物を見て未然に防ごうと奔走するが。主人公が霊と生者の見分けがつかないくらいはっきり見えてしまうのが色々な伏線に。原作ディーン・クーンツのオッド・トーマスシリーズの一作目。「ナイル殺人事件」ケネス・ブラナーの監督・製作・主演新婚旅行中の夫婦と招待客、招かれざる元カノを乗せたナイル川クルーズ中に船内で殺人事件が発生。乗り合わせた名探偵・ポアロは、犯人を探し出そうとするが。前半はなかなか事件が起こらないが、後半になってから怒涛のように展開する...

  • 2023年洋画映画その5

    「エンドロールのつづき」インド映画の佳作。映画好きの少年は学校を抜け出し映写技師と取引して映写室に入り浸り、次第に仲良くなる。映画を覗き見たり手伝ううちに自分も映画を映写したくなり、ある日仲間と共に。パン・ナリン監督自身の少年時代の実話が元。少年がとてもかわいい。インド版「ニューシネマパラダイス」。田舎や街の風景や映写室の撮り方も綺麗で母親の作るインド料理も美味しそう。フィルムの時代の終わりまでをノスタルジックに追う。「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」第2次世界大戦時、ナチスのに捕まったユダヤ人の青年はペルシャ人と偽り処刑を免れるが、強制収容所で将校にペルシャ語の個人レッスンを行う羽目になる。将校との奇妙な関係、2千語余の造語を作り覚えておく意外な方法、疑う兵士。収容所が舞台だが絵作りも綺麗。ラストで収容された人々の名前を告げてゆくシーンにじわっとくる。ドイツ映画。監督はウクライナの人...

  • 2023年洋画映画その4

    「3つの鍵」ローマの同じアパートに居住する3つの家族の10年を追う。アパートに衝突した交通事故で女性が死に、それをきっかけに直接的に間接的に、それぞれの家族は不安定になり、関係性が壊れてゆく。彼らに幸あれと行く末を見守る映画。監督・脚本ナンニ・モレッティ、エシュコル・ネヴォ原作。複数進行形人間喜劇について。関わりのない複数の組を同時進行する話は、同じテーマと雰囲気でまとめ、冒頭やラストで糸を閉じるとばらばらにならず一つにまとまってみえる。ロバート・アルトマンが得意としてた手法。雰囲気もテーマも違うとただ短編集を刻んだだけになってしまう。関わりのある組は一つの話なので複数進行で問題ない。いわゆる「24」は後者。グランドホテル形式は場所を一つにしてまとめた人間模様。三谷幸喜ドラマが得意としてるね。「スモールワールド」ポーランドで起きた4歳の女児誘拐事件の犯人を国を渡って12年追った刑事の話。人...

  • 2023年洋画映画その3と臨時子育て日記

    臨時子育て日記雛人形を飾るの忘れてました。思い出したのは3月3日当日の朝。大急ぎで棚から写真をざっと片付けて衝立と畳を設置し、雛人形と左右のお花を飾りました。お膳とお餅とぼんぼりがないけど1日だけの雛飾り。物足りない。「シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声」戦地に夫を送り出しイギリス軍基地で暮らす妻達は合唱団を結成。次第に戦没者追悼イベントの話がきて、皆の手紙から言葉を集めてオリジナルの歌を作るのだが。ピーター・カッタネオ監督らしいイギリスらしい爽やかな群像物。「ブレット・トレイン」マフィアの息子を護送する新幹線に殺し屋達が乗り合わせる。不運な殺し屋、少女と脅される殺し屋、双子の殺し屋その他個性的な殺し屋が入り乱れるブラックコメディアクション。監督:デヴィッド・リーチ原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」後半クライマックスのアクションは流石にハリウッドオリジナルだが、割と誠実に原作リス...

  • 2023年洋画映画その2

    「ベイビー・ブローカー」裏稼業でベイビーブローカーを営む二人組は赤子と若い実母と共に養父母を探す旅に出る。次第に心を通わせてゆく彼らを婦警二人組が見守るように追う。赤子にとり1番いい方法は何だろうかとブローカー、婦警ら登場人物たちとともに考えていくような映画。是枝裕和監督「ONODA 一万夜を越えて」フィリピン・ルバング島で敗戦を知らず潜伏を続けた小野田寛郎の話。最近有名になった言葉「別班」としてゲリラ戦を指揮する予定が森の中で仲間は次々失われる。戦争を忘れて古本屋を営む元上司が呼ばれ、やっと任務解除の命を受けるシーンがいい。監督アルチュール・アラリ『オフィサー・アンド・スパイ』 19世紀末のフランスで起きたドレフュス事件の顛末を映画化。ロマン・ポランスキー監督。ユダヤ人のドレフュス陸軍大尉は、スパイ容疑で終身刑になる。防諜部長になったピカール大佐は、ドレフュスの密書が偽造されたと知る...

  • 2023年洋画映画その1

    「オートクチュール」ディオールのオートクチュール部門のアトリエが舞台。退職間近の責任者である女性は移民二世の少女にバッグを盗まれるが、返しに来た彼女に才能を感じ、お針子の仕事に誘う。師と弟子として衝突しつつ成長してゆく。フランスの市井の人間ドラマは小粋で優しい。『ギャング・オブ・アメリカ』実在する老マフィア、マイヤー・ランスキーに伝記の執筆をされた作家は彼にインタビューする。回想で1910年代?1980年代の彼の激動の人生を描く。マフィアの資産を捜査するFBIが作家に協力させるサスペンスも並行。「アンテベラム」アメリカ南部のプランテーションに囚われ強制労働をさせられている黒人女性は奴隷仲間とともに脱走計画を実行。一方、知識人の黒人女性は講演会号にタクシーで何者かに拉致される。どんでん返しあり。人間の悪意は底知れない。監督ジェラルド・ブッシュ、 クリストファー・レンツ「スウィートシング...

  • 年末年始ドラマと2024年冬ドラマ

    NHK「大奥」毎週楽しみにしていた今期のハケンドラマも幕末まで描き切って最終回。1期は男女の仲がメインだったけれど、今期は同性の友情がメインだったかな。仲間由紀恵の新境地でした。年始ドラマ「侵入者たちの晩餐」脚本バカリズム、演出水野格。脱税の証拠を探すため社長の邸宅に侵入する3人の女。証拠は見つからないが隠れていた空き巣を見つける。会話のおかしさはバカリズム調。ほぼ邸宅の中で繰り広げられるシチュエーションドラマ。再度見で伏線を見つけるのが楽しい。年始ドラマ「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」ろう者の家族の中で育つ健聴者の子どもがコーダ。コーダである主人公は手話通訳士になり、過去に法廷通訳をしたろう者に対面。現在と過去の殺人事件の関わりとは。2人の娘の謎とは。手話で話す場面が多くて丁寧に作られた静かなドラマ。家族の補助をして自分を抑える主人公たち。設定を生かしたミステリーでもあり、与える...

  • 「ゴジラ-1.0」実写版「ゴールデンカムイ」

    「ゴジラ-1.0」見てきました。まさに3丁目のゴジラ。「シン・ゴジラ」の時は前情報入れずだったけど今回は逆に紙面、Youtube、テレビ特集。前情報色々入れて行って正解でしたね。得意の昭和初期設定、市井の人間ドラマ、海戦、零戦。ついでにエンドも意味深でよいね。実写版「ゴールデンカムイ」映画鑑賞。前評判通り実写化の鑑。漫画では3巻の最初20話まで。監督拘りの二百三高地シーンに北海道ロケに小樽・アイヌ集落セット、装備品や衣装にメイクに食事シーン。熊や狼は造形とCGが上手く合わさってとても良かった。役者も良かった。役名で言うと特に鶴見中尉、土方歳三は外見も雰囲気も完璧。尾形、谷垣、シライシはキャラも動きもいい。月島は背が高いけど雰囲気が合ってる。アシリパさんもでかいけど子供だと長いシリーズで成長するからかな。杉元はアクション過酷で大変だったかと。丁寧に話を追うなら長い映画シリーズ化よりアニメみ...

  • 2022年邦画映画その4

    「恋の渦」男女9人のそれぞれの恋愛の虚実入り乱れる様が4つの室内劇のみで描かれる。男同士の会話、女同士の会話、他の部屋で明らかになる秘密。猥雑で生々しく苛つく人々、内容のない会話なのに目が離せない。劇団ポツドールの三浦大輔による同名戯曲の映画化。監督大根仁、原作・脚本三浦大輔。「シャイロックの子供たち」支店で発生した現金紛失事件の真相を追う銀行員。wowow版と違ったね。銀行員は失踪することなく。後半の騙し合いはオリジナルだね。監督本木克英、原作池井戸潤、脚本ツバキミチオ。映画「Dr.コトー診療所」志木那島に来島してから19年唯一の医師として医療に従事するコトー。過疎化による近隣諸島との医療統合の話が来て悩むが、身体に異変が。研修医が叫ぶ1人の医師に寄りかかる現状が心に来る。原作山田貴敏。当時と同じ脚本吉田紀子演出中江功。2023年の放映開始から20年後の続編。随分たってるのになぜ今な...

  • 2022年邦画映画その3

    「零落」8年間連載が終了しスランプになった人気漫画家は妻と別居しデリヘル嬢に惹かれる。苦悩し漫画家として浮上するまでの話。「おやすみプンプン」以後みたいに見えるが自伝ではないのかな。現在「MUJINA IN TO THE DEEP」を連載してるね。監督竹中直人、原作浅野いにお、脚本倉持裕。周りに傷つけられ自分を牙を剥き、自分を傷つけない世界に逃避するも、結局自分を救うには筆を取るしかない、書き続けるしかないのが創作者の業。映画「月の満ち欠け」妻子を失った主人公を訪ねてきた男は、主人公の娘と自分の愛した女性について語る。純愛か妄執か。生まれ変わりに振り回される周囲。子供とおじさんの年齢差が気になって。ラストの再会イメージが若い二人だったけど、現在の老人と幼女の姿のほうが余韻があると思うのだが。佐藤正午原作。東野圭吾の「秘密」も亡き妻が生まれ変わるけど、記憶は消えて(フリなのかもだが)去る。...

  • 2023年邦画映画その2

    2023年邦画映画その2「異動辞令は音楽隊!」粗暴な刑事が警察音楽隊への異動を命じられた。和太鼓をしていた経験から担当はドラム。初めは腐ってたが、前向きに取り組むことで、家族との不和や刑事時代の事件の解決に繋がる。王道ハートフル。市民との架け橋のひとつとしての警察の意義原案・脚本・監督:内田英治。実写版「ゴールデンカムイ」とうとう発表鶴見中尉=玉木宏は予想通り脚本の黒岩勉さんは男同士の関係描くと艶っぽいので男だらけの本作との親和性は高そうだけどエピソードを詰め込み駆け足にならないとよいな映画「ある男」事故死した夫が別人だったと知った妻は弁護士に調査を依頼する。彼が何者なのかを調べていく弁護士は真相を知るうちに内なる欲求を覗くことに。ラストの言葉は戯れの願望か。平野啓一郎原作。作中に出る 『ある男』ルネ・マグリットの絵画「複製禁止」が意味深でいい『あのこと』中絶が違法だった1960年...

  • 2023年邦画映画その1と臨時子育て日記

    臨時子育て日記春休みになってやっと娘が「ペルソナ5」始めました。買ったものの忙しくてまとまった時間がなくて、ペルソナ動画は見るくせになかなか始めなかったけれどやっと。やり始めると楽しそう。ついでに止まってたゼルダも再開してたり。2023年邦画映画その1「ホリック xxxHOLiC」アヤカシが見える男子高校生・四月一日君尋は怪しい店の店主壱原侑子に出会い店を手伝うことになる。百目鬼やひまわりを巻き込んだ、原作の最後あたりの展開がベース。店の雰囲気がいい。原作CLAMP、蜷川実花監督アニメ版、アニメ版映画、wowowドラマ版と見てきたから、そのベースあって感慨深いものがあるかな。最後の映像化で最終回の映像化なのだなと思うと。しかし、一見さんには伝わりにくいかも。「マイ・ブロークン・マリコ」親友のマリコが自殺したと知った主人公は、彼女を虐待していた父親から遺骨を奪って逃走。遺骨と共に岬を目...

  • 舞台「ワールドトリガー the Stage 大規模侵攻編」『笑の大学』

    舞台「ワールドトリガー the Stage 大規模侵攻編」脚本・演出中屋敷法仁。前半はA級隊員を目指し隊員たちと顔見せや小競り合い。後半はネイバーの軍事国家アフトクラトルによる大規模侵攻。駆け足ぎみではあるけど、段差のある舞台にプロジェクションマップと今回も見せ方が上手い。『笑の大学』戦争初期、台本を検閲する検察官と上演のために書き直す劇団座付作家の完全2人芝居。書き直すほどに笑い要素を増してゆく台本にいつしか2人は没頭してゆくのだが。取調室のみのワンシチュエーションドラマ2時間半を飽きさせない。三谷幸喜が初めて自身で演出し、ラストを変更したそうな「どうする家康」山場に合わせて「英雄たちの選択」「明鏡止水」「100分で名著 司馬遼太郎覇王の家」「歴史探偵」などでいっせいに特集してましたね番組のカラーに合わせて切り口も解釈も違うのが面白かった今年の大河も早速「歴史探偵」で特集されてまし...

  • Netflixドラマ

    Netflixドラマ「サンクチュアリ -聖域-」ネトフリドラマ全8話。不遇で屈強な不良少年が相撲部屋に入り、一人前になるまで。やんちゃで先輩にも煙たがれるが、ライバル力士の対戦で負傷し挫折し這い上がる。相撲という国技を王道スポーツ物語として迫力満載で描く。これはベスト10に入るわ。江口カン監督。役者の身体作りにハリウッドのプロが協力し、無理なく身体作りしたそう。しかしライバルは元力士。さすがに体つきと迫力がダンチだった。どん底から這い上がった彼の背景もちょいミステリー的に並行して描かれる。シーズン2は無理かな。さすがに大相撲になっちゃうから難しそう『THE DAYS』Netflixドラマ。2011年の福島第一原子力発電所事故を描く。当時情報が不明確だった事故を国内外に伝える意義は大きい。前半は災害とベント、後半は海水注入と爆発その後。政府の踊る会議、結束する現場の対比から志を一つするまで...

  • あけましておめでとうございます

    あけましておめでとうございます...

  • 2023年秋ドラマ感想

    「パリピ孔明」現代にタイムスリップして新人歌手を奇策でプロデュースする孔明。アニメも見たけどドラマもいい。リアルな歌やダンスをふんだんに出せるのは実写ならでは。男前すぎる回想の劉備玄徳ディーンパートも面白い。アニメの先に行くのを期待。『時をかけるな、恋人たち』未来から来たタイムパトロールの隊員になってしまった主人公。令和に逃亡してくる恋人たちを取り締まるだけでなく、辻褄さえ合えばいいと丸く納めてゆく。後で解消されそうな伏線が色々張られてる気がする。脚本上田誠さん『家政夫のミタゾノ』安定のミタゾノ。今回も新メンバーが入り時事ネタも入りシニカルに笑わせる「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」逃亡する記憶喪失の男、トラブル中のレストランのシェフ、暴走する報道キャスター。三者の12/24の1日の出来事を並行する。映画ではよくある設定を連ドラでやろうとしてるようだが、コメディかシリアスなのかどう...

  • 2022年夏ドラマや特別ドラマ感想

    「ノッキンオン・ロックドドア」動機担当&トリック担当のコンビ探偵。アニメ誌に掲載されていた話がドラマの1話だった。青崎有吾原作。昔トリッキーな表現が得意だった堤幸彦監督。娘から見ると昔風らしい。あれから増えたからねあの手の表現。もう古典ね。技術も表現も積み重ねられてゆく。朝ドラ「らんまん」田邊教授の掘り下げよかったですね。こういう主人公の壁となる人物をただ悪役にしないところがよい。「アマデウス」におけるサリエリ。敵でも恩人でもある教授と感情のもつれの顛末。彼の影響で変わっていく研究室の一人一人も丁寧に描いている「らんまん」最終週はメイン登場人物ほぼ全員登場。しかも回想ではない。関東大震災から昭和33年の没後一年後に飛び、祖母役松坂慶子とナレの宮崎あおいが登場。時間が戻り昭和2年理学博士になり大学時代の同朋や幼馴染も登場。いいキャラばかり。脚本の長田育恵さんは群像劇が上手い「警部補...

  • 臨時子育て日記「万座高原旅行」、「北海道旅行」、「手塚治虫 ブラック・ジャック展」

    万座高原旅行高原なら涼しかろうと9月13、14日に万座に一泊旅行に温泉メインなので遅めに出たら高速はそんなに混まず。道中は娘とFGOサバフェスしてたり。軽井沢アウトレットに立ち寄ってホテルに。ちょい面白温泉で翌日も入り帰宅。観光地ほぼ寄らず旅…北海道旅行2023/9/20-23JJ tourで予約 安いあかん湖鶴雅ウイングス連泊山側の部屋ビッフェのメニュー多彩20日釧路空港→ 釧路市湿原展望台→ 温根内木道散策→阿寒湖ホテル→体験型ナイトウォーク「カムイルミナ」21日道の駅流氷街道網走→網走監獄→オホーツク流氷館→道中(リス、鹿、鷺)→ホテル22日摩周湖第一展望台→硫黄山アトサヌプリ→砂湯→摩周湖→天に続く道→オロンコ岩→知床五湖→オシンコシンの滝→道中(鹿20頭くらい)→阿寒ユーカラ「ロストカムイ」23日阿寒湖遊覧船 チュウルイ島 マリモ→丘の上のオーベルジュ ハートンツリー昼食→道中...

  • 日本映画感想「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」「獣道」「あちらにいる鬼」

    「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」評判通りの面白さ。広告代理店の社員たちは月曜日が起点のタイムループしていると気づく。原因は部長にあると推測し、気づいてもらおうと悪戦苦闘するが。社員たちの意思伝達が縦のラインで上に順繰りに伝えること。手段としてのプレゼン資料が何度目かをわかるように進化しているのに笑う。監督:竹林亮、脚本:夏生さえり上乗せしていくどんでん返し、問題解決への過酷なミッションによる連帯感。普通の同僚がかけがえのない仲間になってゆく様が微笑ましい。SFでもあり、お仕事青春物でもあり。ヨーロッパ企画の作品みたいな楽しさ。「獣道」地方都市に育った不良少女は母親のもとを離れ、居場所を求めて色んな場所を転々とするが。自身も不良少年になってゆく少年がナレーションとして語る痛々しくも逞しい彼女の半生。監督・脚本:内田英治。伊藤沙莉本人も子供の頃だがヒロイン...

  • 2023夏ドラマ感想その1

    2023夏ドラマ感想その1「ノンレムの窓 2023 夏」『夕暮れ時の葛藤』『推してもいいデスか?』『出世したくない君へ』の3本。「夕暮れ」はスーパーの行列の心理戦 いかにもバカリズム脚本「出世したくない」ダメ人間になる自己啓発セミナー。「光秀のスマホ」シリーズの竹村武司脚本。「どうする家康」信長を殺すと宣言する家康。面白くなって来ました。娘が視聴再開するそうな。過剰に媚びへつらう態度は信長ではなく家来たちを奮起させるためだったようで。人をあやつるコンフィデンスマンになるか。まだ家来たちによしよしされてるが。ついでに秀吉の弟・秀長が出て来たのも嬉しい。彼は秀吉にとり公私ともに大事な存在だったそうで。演者がキムタクでも岡田くんでも、古沢脚本の信長はどうも精神的に柔いというか。家康に弱みを見せたり、あえて謀反を促したり。それに対して泣いちゃう家康とか。戦国時代なのに繊細すぎて異世界転生かタイム...

  • 「天国大魔境」「ゴールデンカムイ」ジャンプヒロアカ!

    「天国大魔境」幻覚少女とミミヒメの耳とコナとヒルコの呼び名。大きな謎が解けて新たな謎が現れました。原作既読でもまだわからないとこがいっぱい。街を目指す子どもたち、波乱を経て旅を続ける子どもたち。2期を望みたいラストでした。「ゴールデンカムイ」11話月島さんの声の演技が素晴らしい。盲目に命令に従い自分に嘘をついていたが考え直す。目が覚めることはないにせよ振り返る。ライナーといい、エンデヴァーといい、悩めるおじさんの色気のある事12話「発射」3期開始時から予告していたエピソード。放送コードギリギリだけどセーフ多分セーフ。松岡禎丞さん、三上哲さんの演技も真に迫ってて大笑いでした。ヒロアカジャンプヒロアカ!轟家の家庭の事情決着。悲劇になりそうだったけど誰も欠けることなく家族のパワーで乗り越えるとは。しかし、エンデヴァーがどんどん色っぽくなっていくなあとげふんげふん。次回はお茶子VSトガちゃんの...

  • 『闇金ウシジマくん』「らんまん」と「どうする家康」ちょい辛口感想

    『闇金ウシジマくん』サイバラさん見てた娘が本編のウシジマくんを見たいと。リアル視聴してたけど娘は当時子供だった。借金の怖さを学ぶ優れた教材。シーズン1、劇場版1、シーズン2、劇場版2と家族で視聴。どんどん進んで今シーズン3。「劇場版 闇金ウシジマくん」映画第3弾も見終わり。あとはファイナル残すのみファイナルも視聴。子供時代の回想が多めでエピソード0の趣。「らんまん」アレンジの光る長田育恵脚本。結婚して最終回のように第2部は締め、今週から第3部に入ったかな。史実ならこれから教授と色々と軋轢があるところ。ドラマ的には教授の見せ場来たる。私のものになりなさいというパワーワードにどう返事するのか。「どうする家康」やっと腹黒家康になるかな?『レジェンド&バタフライ』で一瞬出てきた斎藤工家康みたく。史実は不仲で別居中の妻築山殿が、保身で信玄と手を結んだのが原因だという話。ドラマでは家康も妻も良く見...

  • 邦画感想「アクターズ・ショート・フィルム3」「きさらぎ駅」「ビリーバーズ」「ゴーストブック おばけずかん」

    「アクターズ・ショート・フィルム3」全5作品、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2023にノミネート。wowowで見た時印象的だった作品は玉木宏「COUNT 100」はボクシングとSF。土屋太鳳「Prelude」はダンスが見せ場、野村萬斎「虎の洞窟」は山月記下敷で窪田正孝くん快演。「きさらぎ駅」ホラー佳作。前半は異世界に行った女性の体験の回想。後半は話の聞き手がきさらぎ駅に行く追体験というかリロード。きららぎ駅での回想が一人称ゲーム風映像で別の意味で怖い。「つぐのひ」みたいなじわる怖さ。監督永江二朗は「トモダチゲーム」の監督。映画「ビリーバーズ」無人島で僅かな食糧で共同生活する宗教団体「ニコニコ人生センター」所属の男2人女1人。オペレーター、副議長、議長と称し、修行としてメールで送られる指令をこなす日々だが、次第に彼らの関係は崩れてゆく。夢か現実か茫洋とした...

  • 映画鑑賞2023「キングダム 遥かなる大地へ」「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」など

    「キングダム 遥かなる大地へ」「大河への道」『ウェディング・ハイ』「KAPPEI カッペイ」「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」「キングダム 遥かなる大地へ」呉慶率いる魏の大軍と秦の大将軍?公率いる秦軍との戦で殆ど戦場と思い切ったバトル映画。信は歩兵として従軍し命懸けで戦い方を学びつつ手柄を立てる。羌?、六大将軍王騎、丞相呂不韋が登場。アニメ1期17話?22話+16話に相当。監督:佐藤信介、脚本:黒岩勉、原泰久「大河への道」千葉県な市役所職員達は地元の偉人伊能忠敬の大河ドラマ化を目指す。しかし伊能忠敬は地図の完成前に死亡してると知らされる。脚本家の書いた、師の死を隠し地図を作る弟子達の話がメイン。監督: 中西健二、映画脚本: 森下佳子、原作: 立川志の輔『伊能忠敬物語 -大河への道-』『ウェディング・ハイ』おとなしめの滑り出しだが結婚式が始まるとエンジンがかかる。参列者が映像や...

  • 2023年春ドラマ感想「らんまん」「波よ聞いてくれ」「秀吉のスマホ」「秀吉のスマホ」

    「らんまん」妾になれと願う良家の男の登場に、ツレはとんでもない人物が現れたというが、この人物はある意味史実の主人公の分身ともいえる。史実をなかったことにせず形変えてぶっ込んでくるとは、脚本のアレンジがほんと上手い。明治の良家の男性の考え方は妻は選べず妾が本命というのは普通だっただろう。主人公が従姉妹と結婚せよと言われるエピもちゃんとあった。ドラマは結婚しなかったが。主人公も史実では従姉妹と夫婦になるし、東京妻を娶るわけだし。主人公も同じ価値観の下にあると代弁している。また、実家方の援助については、東京生活に困窮していない→実家から使用人がきて生活の援助。早々に雑誌を刊行するお金→学界機関誌として援助。どちらも上手いアレンジ。印刷の技術を1年間神田の印刷屋で学んだ史実からの印刷屋修行話。浮世絵の木版印刷は浮世絵の映画など見ることがあるけど、当時の石版印刷のやり方の描写は朝ドラだけではなくドラ...

  • 読書感想その7

    とりあえず読書感想はここまでです。NetGalley(ネットギャリー) で読んだ本が多いのでジャンルが雑多ですね。趣味とはずれるので普通ならあえて手にとらないような本が多いのですが、だからこそ新鮮な気持ちで読めました。本も出会いです。ちなみに趣味で選んだのはこの中では「幽玄F」だけです。まるで読書ブログみたいになってましたが、次回から通常運転に戻ります。「幽玄F」佐藤究文藝 2023年夏季号掲載。少年の頃から空に焦がれた易永透は航空宇宙自衛隊員となるが、飛行中に透明な蛇の幻に苛まれ空を去る。異国で揺蕩う彼はある日墜落した戦闘機を見つける。何故戦闘機に惹かれるのか。彼が得た答えとは。戦闘機と東南アジアの習俗と仏教のハーモニー。己の希求するものに殉じて滅びに向かう人物が著者は上手い。『気がつけば生保レディで地獄みた』忍足みかん著生命保険会社に勤めた著者本人による新人生保レディの実態。保険の...

  • 読書感想その6

    『茜唄 上下』今村翔吾著『上海灯蛾』上田早夕里著「# 塚森裕太がログアウトしたら」浅原ナオト著「俺ではない炎上」浅倉秋成著『こども地政学 なぜ地政学が必要なのかがわかる本』船橋洋一著『地政学から戦争と平和を考える 国際情勢と領土問題』国際地政学研究所 監修著『茜唄 上下』今村翔吾著平知盛の視点から描いた平家物語。当時を知る二人の人物が「平家物語」として語る追想録という形式。木曽義仲と戦い、義経に苦戦した史実をベースにしながらも、あらまほしき出会いや現代的な視点がある。意外な結末は歴史ifの方に近いともいえる。『上海灯蛾』上田早夕里著1934年上海にて、雑貨屋を営む主人公は謎の女に上質な阿片と芥子の種を渡される。裏社会を支配する「青幇」に取り入るためその一員・楊直に会うが、阿片栽培を命じられる。一方で大学から関東軍に入れられた青年の運命は。男の野望、関東軍、阿片を巡る物語。「# 塚森裕太...

  • 読書感想その5

    『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子著『タイタン』野崎まど著『北欧こじらせ日記』週末北欧部chika著『覇王の轍』相場 英雄著『視力防衛生活』綾木雅彦著『飛鳥クリニックは今日も雨(上)』Z李著『木挽町のあだ討ち』永井紗耶子著芝居小屋の仇討ちが成し遂げられた。二年後、一人の侍が芝居小屋に仇討ちの詳細を訊ねてくる。芝居に携わる人々によりわらしべ長者のように順繰りに目撃証言がなされる。なぜ事件が起こったのか、その真相が徐々にわかってくる。殺陣師、衣装係、小道具職人、筋書、木戸芸者など彼らのドラマも語られ、連作短編のような趣もある。ドラマにもできそう。『タイタン』野崎まど著AI『タイタン』により管理された平和な社会。ほとんどの人類は仕事をせずに済む未来社会でAIが機能不全に陥る。心理学が趣味の主人公は今や僅かとなった就労者にAIのカウンセリングの仕事を強制される。AIの固有人格コイオスとの対話から知...

  • 読書感想その4

    『火狩りの王』日向理恵子著『ふしぎな図書館とやっかいな相棒』廣嶋玲子著『ゲームの歴史』岩崎夏海、稲田豊史著『世界 魔法道具の大図鑑』『タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース』窪美澄著『戦略的ビジネス文章術』野上英文著『火狩りの王』日向理恵子著人類最終戦争後、天然の火で発火する体になった人類は、火狩りが森の炎魔から採る火を頼りにしている。自分をかばって死んだ火狩りの形見の犬を届けるため首都へ向かう灯子と仲間たち、首都で雷火に関する極秘研究を行う煌四のW主人公。これから二人が出会ってから物語大きく動き出しそう。1巻では灯子の集落や旅で出会う結界に暮らす人々の生活や黒い森の危険な炎魔との戦いがメイン『ふしぎな図書館とやっかいな相棒』廣嶋玲子著アンデルセンワールドが何者かに変更されてゆく。物語の修復を頼まれた主人公は著者であるアンデルセンとともに物語の中に入り込む。悲劇が好きじゃなかった主人...

  • 読書感想その3

    「熱源」川越宗一著『#真相をお話しします』結城真一郎著『簡単得する 暮らしのお手入れ』便利屋つばさ監修著「その本は」 ヨシタケシンスケ, 又吉直樹共著。「爆発物処理班の遭遇したスピン」佐藤究著「爆発物処理班の遭遇したスピン」佐藤究著「熱源」川越宗一著。樺太生まれで北海道に移住させられまた戻ったアイヌと樺太に流刑になったポーランド人が研究と学校設立の件で知り合うが戦争でそれぞれ別々の道をゆく。メインはこの2人だが、視点はその他複数の人々にも変わる。アイヌ文化を描写した前半の章がいい。困難や軋轢はあるがその描写は少ないのでさらっとした読後感。『#真相をお話しします』結城真一郎著さくっと読みやすいミステリ短編5話。YouTube配信、リモート飲み会、中学入試、パパ活、精子提供と、どれも今の時代的なネタを扱っている。登場人物は加害者だったり被害者だったりするが、対話による緊張感がメイン。どれも...

  • 読書感想2

    『HERO 大島康嗣の仕事』大島康嗣著『狙われた羊』中村敦夫著『内科医がズバリ答える その健康法は〇か?か』植田勝廣著『ナショジオキッズ PHOTO ARK せかいの絶滅危惧どうぶつ 守りたいいのち』デビー・レビー【著】新宅広二【監修】『かえりみち』森洋子著『大きなパンダと小さなドラゴン』ジェームズ・ノーブリー著『HERO 大島康嗣の仕事』大島康嗣著特撮ヒーローの写真を長らく撮ってらした講談社の大島氏の写真集。「ウルトラQ」「仮面ライダー」「ウルトラマン」など多くの貴重な写真が満載。戦中は子供だったので意外なことに軍国少年ではなかったそうで。撮影時の逸話や信頼を得るための苦労など語られた文章も昭和の時代の証言としても興味深い。『狙われた羊』中村敦夫著カルト教団に入り洗脳されてゆく女性、教団に囚われた息子を連れ戻してほしいと依頼された探偵、信者から集金する幹部のそれぞれの視点から語られる...

  • 読書感想その1

    『マーブル』珠川こおり著『イラストで読む建築 日本の水族館五十三次』宮沢洋著『競争の番人』新川帆立著『ウィリアム・ギブスン エイリアン3』ウィリアム・ギブスン、パット・カディガン著『アイヌのことを考えながら北海道を歩いてみた』ベルナリア吉田著『○×マンガで対応策がすぐわかる 身近な人が認知症になったら』佐藤眞一著『マーブル』珠川こおり著主人公の弟は二次創作をやっていて、恋愛に興味がない。仲良し姉弟だったが、恋人が同性愛の経験を持っていたと知ったことから、何故か弟が本当に同性愛ではないかと疑うようになる。弟に女をあてがおうと余計な干渉をしてしまう姉の暴走がなかなかウザ痛い。全く興味がない一般人から見たコミケの様子が珍しい。人の幸せは他人にはわからない。『イラストで読む建築 日本の水族館五十三次』宮沢洋著全国の水族館を詳細に描かれたかわいいイラストで紹介する、水族館に行きたくなる一冊。冒頭の...

  • 洋画鑑賞と舞台「憂国のモリアーティ」

    「僕の世界の中心は」「クーリエ:最高機密の運び屋」「我らの父よ」『TITANE/チタン』ミュージカル『憂国のモリアーティ』「僕の世界の中心は」主人公は母と双子の姉と暮らしているが、母親に恋人ができて父親のような存在になる。主人公は転校生に恋して付き合うようになるのだが。前半は穏やかだが、後半で恋人や家族の隠し事が明らかになってゆく。監督ヤーコプ・M・エルヴァ。ドイツ人作家シュタインヘーフェル原作「クーリエ:最高機密の運び屋」東西冷戦時代。キューバ危機勃発とその戦争回避の裏にあった実話が元。一般人である英国人商人はCIAとMI6から機密情報を西側に運ぶ依頼を受ける。スパイであるGRU【ソ連軍参謀本部情報総局】の大佐と協力しミッションを続け男達の間には同士的友情が生まれるが。主人公を襲う受難と苦悩、米英ソの情報局の思惑、彼らそれぞれの思惑。大佐との最後の会話がいい。監督/製作総指揮:ドミニ...

  • 2023年春ドラマ感想とミニドラマとネトフリドラマ

    「らんまん」東京編は東大の教授たちと出会う。植物学者としての本編開始。土佐編は主人公の従妹のほぼW主人公でした。従妹はうまいアレンジでした。朝井まかて著「ボタニカ」がある以上従妹をなしにはできないけれど、そのままでは主人公に感情移入しずらいところ。実際小説はそうでした。「ラストマン-全盲の捜査官-」FBIから来た全盲の特別捜査官と、警視庁の刑事がバディを組む。福山雅治演じる捜査官は飄々としていてしたたか。刑事役の大泉洋は振り回される役がぴったり。黒岩勉脚本はバディが上手いね。藤子・F・不二雄SF短編ドラマA氏はブラックだけどF氏もブラックを描いている星新一に続くBSプレミアムのSF短編ドラマ。一本15分「おれ、夕子」「メフィスト惨歌」「親子とりかえばや」「定年退食」「テレパ椎」「昨日のおれは今日の敵」「流血鬼」(前後編)6月にある後半シリーズが楽しみ。4日と11日に再放送の合間に放映す...

  • 2022年洋画映画感想

    「モーリタニアン 黒塗りの記録」「秘密への招待状」「ぶあいそうな手紙」『ゴッズ・オウン・カントリー』「ベル・エポックでもう一度」「テーラー 人生の仕立て屋」「1秒先の彼女」「モーリタニアン 黒塗りの記録」主人公スラヒは米同時多発テロ事件の直後、容疑者としてキューバのグアンタナモ収容所に14年拘禁され、裁判も行われず酷い扱いを受ける。彼を弁護する女弁護士と彼を起訴しようとする少佐の側からも語られる。監督ケヴィン・マクドナルド。スラヒによる手記が原作。酷い拷問や尋問で問題になったここの収容所は国際社会から非難されたものの未だ閉鎖されてないそうで。「秘密への招待状」インドで慈善活動をしている主人公は出資者に会うためその娘の結婚式に出席するが、出資者の伴侶は自分の元恋人、娘は自分の子供だった。出資者が伴侶や娘と主人公を接触させようとする理由とは。「アフター・ウェディング」の男女逆転したリメイク...

  • 2023年春アニメ初回感想とネトフリアニメ

    2023年春アニメ初回感想とネトフリアニメ「天国大魔境」隔離された少年少女の日常パートと崩壊後の日本を旅する男女(?)二人組のパートが交互。丁寧なアクションに綺麗な風景とナチュラルな会話。IGの本気が嬉しい。第一話は化け物が登場まで。2つの舞台も小出しにリンクするけどいまだ原作でも謎が解かれてないし、どこで終わるのか不明ね惜しくらむは配信がディズニープラスのみということ。それだけ予算をかけてるのは伺えるけど、1箇所では沢山の場所で配信してる他作品に比してリアルタイムの盛り上がりが犠牲になる。サマータイムレンダもすごい画質だったのに勿体なかった天国大魔境TOKYO MXでら4話までの見逃し放送もあったし。独占配信なので話題になりにくいけど、すごい作品なので視聴者増えてほしい。でもって考察してほしい「地獄楽」原作既読。びっくりするくらい原作通り。綺麗でキャラもそっくりで良きかな。だけど時間...

  • 2022年の映画鑑賞など

    「幸せへのまわり道」「43年後のアイ・ラヴ・ユー」「さよなら、私のロンリー」「パーフェクト・プラン 人生逆転のパリ大作戦!」「グリーンランド -地球最後の2日間-」「ベルファスト」「サリー・ポッターのパーティー」「幸せへのまわり道」雑誌記者である主人公は子ども向け番組の人気司会者フレッド・ロジャースの記事を書くことになる。2人は友人となり主人公はフレッドの影響で疎遠だった父親と和解する。捻ってくるのかと思いきや素直な映画だった。実話が元。監督: マリエル・ヘラー。怒りを制御しよう。子供の頃を忘れ大人の目線でいけない、対話で解決できる。実は短気な人だったという司会者。ラストでちらっとそれが垣間見える父の後妻も怒りを制御していると伺える。聖人とは普通のひとであり大局のために怒りを制御している人なのかも原題「A Beautiful Day in the Neighborhood 隣人と最高の1...

  • 2023年春ドラマとネトフリドラマ「今際の際のアリス」

    「信長のスマホ」スマホシリーズ第4弾。今回は通して信長のCVだった島崎信長、身体佐藤信長のダブルキャスト。秀吉に和田正人、光秀に山田孝之(CVのみ)と今までのシリーズのキャストもあり。年末の総集編+もあるだろうから楽しみ。脚本:竹村武司。朝ドラ「らんまん」植物学者・牧野富太郎がモデル。土佐の造り酒屋の跡取り息子は植物が大好き。長田育恵作、神木隆之介主演。朝井まかての牧野富太郎の伝記「ボタニカ」でもあるように妻が二人いたという朝ドラ的に難しいとこがあるが、姉でもともと酒蔵が好きというそういう設定で来たかと。しかし土佐の妻その酒蔵は今後。研究者も芸術家も周りを振り回し食い潰す。しかしそんな周りの援助がなければ餓死するような人々。生きることを後回しにする人々。事実も真実も当事者にしかわからない。『何かおかしい2』生放送中のラジオで違和感から意外な事実が炙り出されるサイコホラー。人間の悪意に怖...

  • 2022年邦画映画その2

    映画『ハケンアニメ!』辻村深月著の原作既読。夕方台のアニメの新人監督に抜擢された主人公は裏番組の天才監督の作品に闘志を剥き出しにする。ライバル側のプロデューサーもW主人公。実写版「SHIROBAKO」だね。劇中アニメのクオリティが高く、天才監督側はプロダクションIG、主人公側は白組。個人的にはアニメの実制作をもっと見たかった。実際は配信や海外展開もあるから在宅視聴率でハケン勝負もないが、結果は割とリアル可愛さやキャッチーさがなければ、綺麗なだけじゃ視聴者はついてかない。でもコア向けはメディア展開で売れるオチで監督が辞めるのはアニメ会社モデルが東映だからか。東映は監督を放流するから。IGなら監督を大切にするから在籍のママだろうね。「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」リレハンメル五輪に出たスキージャンパーの主人公は長野五輪ではテストジャンパーとして裏方に回る。長野でスキージャンプ・ラージヒル団...

  • 2022年邦画映画その1

    「CUBE 一度入ったら、最後」「老後の資金がありません!」「サマーフィルムにのって」「ノイズ」「コンフィデンスマンJP 英雄編」「サムライマラソン」「シン・ウルトラマン」「先生、私の隣に座っていただけませんか?」ためすぎたので一気に「CUBE 一度入ったら、最後」立方体に閉じ込められた男女。脱出しても次の部屋。『キューブ』(Cube)1997年製作のカナダ映画、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品のリメイク。昔の作品を知らない層は見ても良いね。でもって昔の作品を見てくれるといいね。よりパズル的で面白いから。悪役、オチは変えてるね。元はアンチヒーローな感じがカナダとアメリカの関係を思わせた。「老後の資金がありません!」義父の葬儀に長女の結婚と予定外の出費に妻はパート解雇、夫の会社は倒産。老後の貯金を心配する妻は義妹と交渉し、仕送りの代わりに義母を引き取ることにするが。妻と義母の交流の話。...

  • 臨時子育て日記と舞台とプロファイラー

    臨時子育て日記【大雪山に潜む刺青囚人からの脱出】リアル脱出ゲーム娘と行きました。記念に「謎付きクリアファイル(杉元、尾形、谷垣編)」を買って謎を解き明かしました。アニメ銀魂共通テスト2023娘と受験しました。アニメ「銀魂」にまつわるテストで『銀魂後祭り2023(仮)』内で受験番号を発表する可能性あるそうで。ライブビューイング見に行くので楽しみ!舞台「けむりの軍団」戦国時代、浪人美山を追跡していた元軍配士・真中十兵衛は目良家の正室に出会う。彼女は目良家が同盟を反故にした故に逃亡していた。本国の厚見まで届けるよう頼まれ、十兵衛は追手を惑わすため自分達を軍勢に見せる策を取ると言う。その方法とは。武士、僧兵も入り乱れる活劇舞台。「パ・ラパパンパン」ティーン小説家が初の本格ミステリーを書くことになり、クリスマス・キャロルを下敷きにスクルージ殺人事件を思いつく。担当編集者は彼女の構想を手伝うが...

  • 2023年冬アニメ感想

    「どうする家康」ちょこっと回想ではいたけど子役なしかな?珍しい。前評判で今回は今川義元の扱いが良いと聞き、なるほど高貴な御心御姿と思っていたのにまさかの第一話で退場とな??しかし家康の長?い70余年の人生を追うなら仕方ないのかもと思ったり。『警視庁アウトサイダー』元マル暴のベテラン刑事と若手エース刑事がコンビを組むことに。どちらも訳ありらしい。コミカルな西島さんが珍しい。演出木村ひさしさんらしく小ネタを挟み込み愉快な感じ。婦警はオリキャラではなく最新作で加わるメンバー。原作加藤実秋。漫画版もある「ブラッシュアップライフ」人生を繰り返し来世のため徳を詰む主人公。1度目の人生では気づかなかった点を変更すると自分だけでなく他人の人生も変わる。2度目は今のところ好転している。女子トークしつつ客観的なツッコミも入れてるところバカリズム脚本らしい面白さ。ドラマ「大奥」よしながふみ原作。原作の完全...

  • 「鎌倉殿の13人」「ファーストペンギン」「早朝始発の殺風景」「両刃の斧」『いちげき』

    「鎌倉殿の13人」謀反を起こそうとした妹を処刑するという義時。政子は妹を助けるために権力を手にする。流石の脚本。野心家の女性もいるけれど、そうでもない女性では、自分や大切な人を守るため権力を取らざるを得ない例も多かったかもしれないなと。最終回。大河ドラマ離れした義時の死に様が見事。意表をつかれた。畳の上でも戦場でもなく死人が迎えにも来ない。抗争の果てに迎えるに相応しい死。マフィア物のラストみたいでした。三浦の本心や政子への告白も良かった。1番おおっと思ったのは政子が床にこぼれた薬を袖でさっと拭くシーン。政子は翌年に亡くなってるね。台詞どおり本当にまもなくでした。ドラマにあったように義時に妻が毒を盛っていた説もあるようで。「ファーストペンギン」出資してくた企業から来た男のによる船団の会社化の提案に乗った漁師達。しかし実は外国資本による漁業の買い占めだった。船団の実話から一歩進んで、外国勢力...

  • 読書『ラストバトル』「ボタニカ」「塞王の楯」『昆虫の惑星』「同志少女よ、敵を撃て」『幻告』

    『ラストバトル』草凪優著引退しラーメン屋を営むプロレスラーの主人公にもといた所属団体から復帰の誘いが来る。彼をメインとした解散イベントを組んでると言う。現在50歳故に断ろうとしたが復帰を決意。その後のプロレス生活と引退までの回想。激しい試合の描写も多い。張り合ったり殴りあったり憎みあい人間関係はギスギスしている。大怪我をしてもそれでもプロレスから離れられないレスラーの業を語る。「ボタニカ」朝井まかて著。今度朝ドラになる明治の植物学者・牧野富太郎の伝記。土佐の酒屋を妻兼従姉妹に任せ上京し、小学校中退でありながら東大に出入りし研究。周囲がしんどそうなのは天才故かな。仕送りさせながら別に妻子を持ちと、今の尺度で測りにくいが朝ドラでどうなるかな「塞王の楯」今村翔吾著。安土桃山時代、石垣職人集団「飛田屋」の後継者である主人公は大津城の籠城戦にて国友衆の鉄砲・大砲と争うことになる。普通の侍の戦場...

  • 臨時子育て日記と「ファーストラブ」「マスカレード・ナイト」映画「ドライブ・マイ・カー」「子供はわかってあげない」『そして、バトンは渡された』

    臨時子育て日記娘の受験ため谷保天満宮でお祓い。牛の銅像と一緒に写真パチリ。リビングダイニングの西側には大國魂神社でお祓いした家族全員のお札、北側には娘の学業成就のお札と破魔矢。「ファーストラブ」公認心理士の主人公は父親殺害容疑で逮捕された女子大生を取材するが、証言内容は関係者達のものと食い違う。調べるうちに主人公は自身と家族の問題と向き合うことになる。脚本浅野妙子、原作島本理生。監督堤幸彦だけどギミックに頼らず素直に映像化してて良い「マスカレード・ナイト」殺人犯がホテル・コルテシア東京の大晦日の仮面パーティー〝マスカレード・ナイト〟に来るという。新田刑事は再び従業員としてホテルに潜入捜査に入るが、次から次へと怪しい人物が現れる。前回はホテルあるある短編集みたいだったが、今回は一本のサスペンス映画になってて面白かった映画「ドライブ・マイ・カー」妻に死なれた俳優が演出家として日韓混合のチ...

  • 「鎌倉殿の13人」ラストスパート

    「鎌倉殿の13人」実朝様。おや、これはと家中ざわつきました。繊細で恋の優れた歌も作るし、后いたのに子供がいないという史実から、そういう説もあるそうで。泰時への秘めたる思い、恋の歌のやり取りからその思いに気が付いた泰時の苦悩と、穏やかではない日々。病平癒15歳から気持ちに気づいたの最近という感じかな。よいですねえ。20歳までの話でした。娘はこういうのも書くんだねとほほう。「鎌倉殿の13人」もろ肌脱ぐ市村隼人くんに対抗して同じく脱ぐ山本耕史さんが素敵。ドキュメンタリー番組では出航失敗は浜辺が遠浅だった説でしたが、この陰謀説も面白い。実朝と後鳥羽上皇の結びつきを厭う義時。スタンドプレーという公暁の実朝暗殺も新説くるかな鎌倉殿の13人いまだ娘にネタバレ禁止を喰らっている。もうラストスパート!「鎌倉殿の13人」「実朝暗殺」大切に描かれてきた実朝。暗殺は2話かけてじっくりと。義時、三浦それぞれの思惑の...

  • 2022年冬ドラマ感想

    『チェイサーゲーム』ゲーム開発会社勤務の主人公は管理職に昇進するが浮かれたのも束の間。同僚の問題や仕事の進捗に悩まされる。現場を舞台としたお仕事体感漫画。監督・脚本・Pともに太田勇さん。楽しい蘊蓄がおしゃこ風味にリアルな業界物。娘も正座して見るぞと。原作は実在のゲーム制作会社・サイバーコネクトツーが舞台。漫画原作物で評価の高いナルティメットヒーローやジョジョや鬼滅の刃のゲームの会社。松山洋社長・松島幸太朗原作。キャラモデルも実在するそうで。ドラマの撮影は会社の東京スタジオが使われてるそうで。本物ー。「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」実写版『闇金ウシジマくん』登場したオリジナルキャラクターで原作の滑皮秀信を女体化した女闇金が主人公。エピソードは「闇金ウシジマくん」「闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん」が原作からかな。ラーメン屋、サラリーマンなどの運命を追う。娘にとっては初めての...

  • 舞台ワールドトリガーなどとドキュメンタリー

    舞台『ワールドトリガー the Stage』葦原大介原作の異世界からの侵略者ネイバーと防衛組織ボーダーが戦う漫画の舞台化。とても2.5次元舞台との親和性が高いね。アクションも多くトリオンのエフェクトを照明やプロダクションマップで表現。銃アクション剣アクションとも舞台の複雑な高低差で両立させてる。キャラが大勢いるけれどユニフォームが隊ごとに違うので見分けられる。ストーリーもかなり消化してるけど粗筋感はなくちゃんと人間ドラマになってる。途中でトリオンの種類の解説があったのもいい。ちょい忘れてたから。初心者にも優しいかも。第二弾もあるようで。『偽義経冥界歌』頼朝挙兵前。奥州を治める奥雅一族の下に匿われていた牛若が死に、奥雅の長兄が身代わりに義経を名乗って挙兵する。歴史の裏側的な雰囲気だが、主人公が災難に見舞われ、死者達が蘇り大暴れと伝奇物の風情に。大立ち回りがいっぱい舞台「三谷かぶき 月光...

  • 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」「ステージ・マザー」「マトリックス レザレクションズ」『お嬢さん』

    「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」主人公は前作ラストで正体を世界に知られて友達共々大学に進学できなくなった。ドクターストレンジに世界中の人々の記憶を消すよう頼むが魔法は失敗。平行世界からヴィラン達が現れる。元の世界では死ぬ運命の彼らを主人公は救おうと主張しドクターと対立する。2時間半を飽きさせない秀作。平行世界のスパイダーマンが現れるのはアニメ「スパイダーマン:スパイダーバース」と同ネタ。でもそれは承知の上で作られたかと。むしろ漫画版には親しみはないので実写の方が楽しい。歴代シリーズのスパイダーマン役者が出るのはムネアツ。特にサム・ライミ版の役者は今もかっこよくて嬉しい。スパイダーマン同士の先輩後輩のやりとり、設定ネタの違いをいじる会話も面白いアメージング版のスパイダーマンの悲劇の回収は見事だった。恋人を救えなかったラストは娘も覚えてたから、おの展開は感心していた。アメージングの続き...

  • 2022年夏ドラマ感想

    「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」西田征史の脚本によるオリジナル作品ということで、今期の大本命。記憶力抜群だが残念な弁護士と有能なパラリーガルのコンビ。回想シーンが壁と天井を使った舞台ぽい演出で面白い!NGでは?と思うような訳者の演技をあえて使ってるところがナチュラルでいい!西田脚本に期待される要素もバッチリねと言うと娘が吹きそうに。第一話のゲストはやはりレギュラーになった。タイバニっぽい超人なではない残念なところもある等身大で明るく面白いリーガル物になりそう。石子と羽男見たらタイバニ2見たくなってきたなあ。番組チェックしたけどまだネトフリ入ってないし。バスタードとかスプリガンとかいいところついてくる。ARM Sもやんないかな。皆川亮二さんといえば、アフタヌーンで「ヘルハウンド」新連載ね。石子と羽男。ファスト映画についての裁判。土下座されても許さなかった、めでたしめでたしじゃないラス...

  • 引っ越しと読書

    臨時子育て日記8月に新居に引っ越し。ここ数年家づくりでてんやわんやでやっと家ができた。引っ越し前は荷造り引っ越し後は荷ほどき本が多くてボックスを積み重ね。引っ越しの人がもうほぼ荷造りができてると思ったら本ばかりで一つ一つがとても重いとふうふう。8月は片付けに中古に売りにと忙しく9月はそれに加えてカーテンや物置やテーブル購入と忙しく外構が8月末まで完成しなかったので間駐車できずお盆は家族全員お片付けして、娘は本棚の整理をしてくれましたが会社や学校生活が始まると片付けは私の毎日仕事になり日用品と食料の買い物以外ほとんど外出しない生活にまだ色々ありつつもやっと一息つける感じまだダイニングセット来ないので相変わらずこたつテーブル生活だけどやっとこさ新生活と言いたいところ娘も夫も前より通勤通学は近くなったのでyokatta.思ったより早く帰ってくるので慌てることしばしば。読書「超動く家にて」宮...

  • 2022年春ドラマとドキュメンタリー

    ドラマ「鎌倉殿の13人」20話。弁慶の立ち往生とかタッキーの大河ではバトル回のエピ。今回義経の最期は義時との問答で戦う場面はなく、弁慶の立ち回りも実況という、静かで舞台風は脚本で面白かった。奥州藤原氏を潰さねば鎌倉側も危険で頼朝もギリだったことも「鎌倉殿の13人」頼朝没。先週の落馬死かと思いきや今週昏睡状態で、2話かけて亡くなるとは。不穏な鎌倉勢力の不協和音に、義時は姉政子から逃げは許さないと引き止められる。折り返し地点に相応しい盛り上がり。頼朝様安らかに次週からは内乱突入かな「17歳の帝国」真面目な高校生らしく「いいね!」に振り回されたねというか。アニメ「バビロン」で自殺法を擁して自治体が独立するエピみたくなるのかと思ったけど違った。やりたいことが特にない高校生ではみんなの意見を聞くことに腐心して結局失脚したと。吉田玲子脚本は「平家物語」におけるびわみたいな観測者の立ち位置キャラは不...

  • 2022年春ドラマ感想とイラスト

    「鎌倉殿の13人」20話。弁慶の立ち往生とかタッキーの大河ではバトル回のエピ。今回義経の最期は義時との問答で戦う場面はなく、弁慶の立ち回りも実況という、静かで舞台風は脚本で面白かった。奥州藤原氏を潰さねば鎌倉側も危険で頼朝もギリだったことも「鎌倉殿の13人」頼朝没。先週の落馬死かと思いきや今週昏睡状態で、2話かけて亡くなるとは。不穏な鎌倉勢力の不協和音に、義時は姉政子から逃げは許さないと引き止められる。折り返し地点に相応しい盛り上がり。頼朝様安らかに次週からは内乱突入かな「17歳の帝国」真面目な高校生らしく「いいね!」に振り回されたねというか。アニメ「バビロン」で自殺法を擁して自治体が独立するエピみたくなるのかと思ったけど違った。やりたいことが特にない高校生ではみんなの意見を聞くことに腐心して結局失脚したと。吉田玲子脚本は「平家物語」におけるびわみたいな観測者の立ち位置キャラは不可欠な...

  • 「アンティークの祝祭」「ファーザー」「Mr.ノーバディ」『透明人間』(2020)

    「アンティークの祝祭老婦人がコレクションのアンティークをガレージセールで処分する。話を聞いて疎遠だった娘がかけつける。老婦人の周囲の人々の回想から家族に起こった悲劇が浮かびあがってくる。カトリーヌ・ドヌーブと実の娘の共演。監督脚本ジュリー・ベルトゥチェリ。かっこいい大人の女性と可愛い少女達の語らい、彼女と神父の絵を巡る話など、個々のエピソードの雰囲気がいい。ラストは…時々フランス映画はこういうムーディーは雰囲気からいきなりどっかんで終わるのあるね「ファーザー」アンソニー・ホプキンス演じる80歳の老人は認知症で彼を案じる娘や娘の旦那や介護士と室内での対話が主。認知症の彼の視点なので時間や記憶が前後するが、現在までの状況が少しずつわかってくる。舞台っぽいなと思ったら、劇作家フローリアン・ゼレールの映画監督デビュー作だそうで。「Mr.ノーバディ」強盗が家に入ったが父親は何も反撃できず家族に失...

  • 「ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏」「声優夫婦の甘くない生活」『1917 命をかけた伝令』「キーパー ある兵士の奇跡」『グッバイ、リチャード!』

    「ウェイティング・バーバリアンズ 帝国の黄昏」架空の帝国から辺境の町に大佐が来訪し、蛮族の襲来の噂を信じ町民を投獄拷問。主人公である民政官は拷問された物乞いの少女を匿い安らぎを得るが、元の部族に送り届けるのだが、その行動で大佐に内通者と疑われ投獄され責められる。広大な砂漠の風景が綺麗。シーロ・ゲーラ監督。平和な町の生活が風評で外部から不条理に崩され、人々が去ってゆく。人民も軍もほぼ去り町として崩壊してしまった街にわずかな住人だけが残る。題名からして「ゴドーを待ちながら」なのだろうと思われる寓話。地平線の向こうからやってくる軍勢は彼の待っていたもの。原作・脚本J・M・クッツェー『夷狄を待ちながら』不条理物、寓話は、具体的な時代や部隊が示さないことで、立場的には遠い人物・状況であっても感情移入させることができる。来訪者からの理由なき暴力によって人民を失った為政者の孤独に内側から迫ることができる...

  • 「最後の決闘裁判」「羊飼いと風船」「ペインアンドグローリー」「ミナリ」

    「最後の決闘裁判」14世紀のフランス史上最後の「決闘裁判」が元。騎士の妻が彼の友人に乱暴されたと訴えるが、相手は否認し目撃者もいない。故に決闘で決定することになるが敗者は死罪、妻も火刑になるという。夫、妻、友人の各視点から描かれるが真実はほぼ一つかな。リドリー・スコット監督。黒澤明の「羅生門」と道具立ては同じだが逆。強かな女性に設定して同じくミステリにもできただろうけど、リドリースコットはフェミニスト。視点が変わるごとに当時の男性の考え方や男性本位の法律の身勝手さ、女性の立場の弱さを浮き上がらせる。負ければ火刑では女性は泣き寝入りするしかない。力づくで襲った間男のくせに純愛だと本気で思い込むストーカーじみていて気持ち悪い。夫も妻もをコケにする実にやったもん勝ちの卑怯な法律。しかしそれが常識だった時代。かっこいい騎士道の裏側の闇。教会が女性の誘惑の罪だと説き、力で乱暴しても合意と言い張り、女...

  • 「パピチャ 未来へのランウェイ」「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」「アーニャは、きっと来る」「エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語」

    「パピチャ 未来へのランウェイ」1990年代のアルジェリアの内戦時代、男尊女卑のやイスラム原理主義者が蔓延る中で、女子大生の主人公たちは大学の寮でファッションショーを開催しようとするが。元気な少女達が好きなことをしてるだけなのに傷つけられる理不尽。けれど彼女達はタフでへこたれない。監督が自身の経験を元にされたそう。この映画は本国アルジェリアでは上映禁止だそうで。今も苦しんでいる女性たちがいてそれを告発しているのかな。問題は根深いね。「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」未来人に2人が曲を作らないと時空が崩壊すると言われたビルとテッドは未来の自分達から曲を貰おうと時間を渡る。一方で彼らの娘達はビッグバンドを作るために音楽の偉人達を集める旅に。楽しい時間もの。ディーン・パリソット監督。「アーニャは、きっと来る」1942年ナチス占領下の南仏で村の羊飼いの少年はユダヤ人の男に出会う。彼...

  • 臨時子育て日記と『10の奇妙な話』『こどもサピエンス史』『生皮』『土曜はカフェ・チボリで』『裏家電』

    『10の奇妙な話』ミック・ジャクソン著不思議で怪奇でシニカルな作品集。文章から浮かんでくる映像が毒を含みつつもファンタジックで美しい。この手の作品集では受動的に奇妙な出来事に巻き込まれたり、奇妙な世界の設定だったりするのが多い。しかしこの本は何かに熱中して奇異な行動をしてしまった孤独な人々が引き起こす奇妙な話が殆ど。デイヴィッド・ロバーツのイラストもいい。「ピアース姉妹」「蝶の修理者」は怪奇風味で実写映像化されている。「もはや跡形もなく」「地下をゆく舟」が個人的に印象深い。『こどもサピエンス史』ベングト=エリック・エングホルム著 ヨンナ・ビョルンシェーナ絵 久山葉子訳著。子供のための人類史。理科的な進化の過程、社会学のそのほか政治・経済・宗教・地理、数学・科学、歴史、今日的な問題点など、人類の流れを全方向で網羅。ユーモラスなイラストがいっぱい、というか絵本と言ってもいいくらい多くてわかり...

  • 映画「キャラクター」「アンダードッグ」「空白」「すばらしき世界」「十二単衣を着た悪魔」「地獄の花園」「鳩の撃退法」

    映画「キャラクター」漫画家アシスタントの主人公は殺人現場と犯人を目撃。その犯人を元に描いた漫画で人気漫画家になる。だが漫画を模した連続殺人者に事件が次々と発生。刑事が接触してくるが、犯人も近づいてくる。ノベライズ、コミカライズは映画脚本の別案のだそう。ゲームのエンド分岐みたい。セカオワのfukaseさんの名演が不気味で素晴らしい。小栗旬も意外かつ丁度いい。ラストは意味深。テーマのキャラクターが伝染することをもっと印象的に示してもよかったかも。人気漫画家になるイメージシーンは欲しかったかな。しかし、猟奇殺人漫画一発で大人気漫画家はなかなか難しいかな。何か別のフックがないと。秀逸なデザインの怪物が出ると人気出る漫画例多いなと思うところ「アンダードッグ」前編元ボクサーの主人公は咬ませ犬としてボクシングを続けつつデリヘルの送迎運転手をしている。彼に何故か若いボクサーが絡んでくる。2世芸人と主人公...

  • ゴールデンカムイ実写化ニュース!

    「ゴールデンカムイ」実写化決定!それにあたって候補の筋肉男優を上げてみたメイン枠→鈴木亮平、岡田准一、綾野剛、窪田正孝、市原隼人、山下智久、永山瑛太、鈴木伸之中堅枠→伊藤英明、西島秀俊、内野聖陽、高橋克典、大沢たかお、ライダー系→横浜流星、福士蒼汰、中川大志、吉沢亮j若手枠→岸優太、平野紫耀山田孝之は谷垣ニシパ一択シライシに森山未來。脱獄王らしいぬるっと身体柔らかいアクションしてほしいイエナガは天海祐希。あえて女性がいい(←娘の強い主張)外見は女王の教室の時のイメージアシリパは芦田愛菜とか子供っぽいか子役がいいね娘からライダー枠で吉沢亮もどうかと提案があったので入れた眞栄田郷敦、新田真剣佑の筋肉兄弟を忘れてた。候補に入れねば図書館戦争がファンの声から岡田准一&榮倉奈々というベストキャストになったように、ゴールデンカムイもファンの方から提案していくと叶う可能性があるかもついでに監...

  • 2022年春ドラマ前半感想

    貯めてしまったので長いです「カムカムエヴリバディ」大団円。再会エンドまでの最終週は岡山舞台なので懐かしい面々が続々と登場。でも娘や孫の代でも周囲の人々が代替わりしても同じ役者だったりしたけど。1代目は戦時や終戦ならではの波乱の人生で盛り上がった。過去舞台と現在舞台を一度に両方やった朝ドラでした100年の物語といえば「ガンダムAGE」。要素に共通点もあったね。初恋相手との死別、生き別れの親子、2代目は三角関係。違いは1代目が100歳で存命なとこ。フリットも存命エンドでいけたかも。100年の旅といえば『Vivy -Fluorite Eye's Song-』もある。去年の春アニメだったんだなあ『卒業タイムリミット』人気女教師が行方不明になり、友達でもない4人の生徒の元に監禁動画が届く。リミットは72時間。4人は卒業式までに事件解決を目指す。謎が読めなくて面白い。辻堂ゆめ原作小説。土曜日のあらす...

  • 臨時子育て日記&実写版「トモダチゲーム」舞台「友達」浦沢直樹の漫勉neo

    臨時子育て日記GWはほぼなにもせず。ひさびさに美術館言ったかな。なかなか機会がなかったけど以前に母から聞いていた富士美術館。北斎や広重の浮世絵と大きめの洋画。そんなに大きい美術館ではなかったけど、やはり芸術はいいね。今週は学校から観劇と遊園地に行く予定の娘。旅行や合宿がなかったからかわりらしい。他に沁みにしているから晴れてほしいなあ。雨になりそうなのが不安。実写版「トモダチゲーム」ドラマ4話と映画2本。吉沢亮と山田裕貴共演。ドラマはこっくりさんでモノローグ多し。映画はすごろく、ファイナルはかくれんぼと一応じゃんけん。オリジナルオチで終わりね。ドラマ部分は映画の宣伝かな。スケール的にはテレビドラマは向き。賭ケグルイやライアーゲームも同様というのも、ドラマ部分が1番面白かったから。日本実写は映画になるとモノローグがなくなりがち。でも台詞で補えないこともある。人間思うこと全部喋ったりしない。回...

  • 臨時子育て日記と「ザ・ライフルマン」「mid90s ミッドナインティーズ」「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」「リンドグレーン」「トスカーナの幸せレシピ」「シチリアーノ 裏切りの美学」

    「ザ・ライフルマン」ラトビア映画。ドイツ兵に母親を殺され主人公は父親と兄とともに兵役に志願。第1次世界大戦が始まり狙撃部隊に配属される。ラトビア戦線を追う話。監督ジンタルス・ドレイベルグス。「mid90s ミッドナインティーズ」母と乱暴な兄と暮らす少年はスケートボードショップの年上の少年たちと知り合い仲間に入れてもらうがワルな彼らとの付き合いを母親が反対する。実際マセたことを教えられるし親の心配もわかるが、今の少年に彼らが必要なのもわかる。彼らが根はいい子なのが幸い。「ディック・ロングはなぜ死んだのか?」馬鹿騒ぎを3人組。中の1人が死に、2人は死因を隠そうとするが全て裏目に出る。なんと実際にあった事件をもとにしてるとか。本人たちは終始シリアスなんだけどという薄ら笑いコメディ。「リンドグレーン」スウェーデンの作家アストリッド・リンドグレーンの半生。彼女は10代で勤め先の上司と不倫し子供...

  • 「イクサガミ 天」『10の奇妙な話』「こどもサピエンス史」『「できない自分」を脳から変える行動大全』『日本の鬼図鑑』「落窪物語」

    「イクサガミ 天」今村翔吾明治初年、怪文書で京都の寺に集められた腕の立つ者たちは賞金を賭けて「こどく」という遊びに参加する。札を奪い合いながら東海道を通って東京を目指すのだ。主人公は少女と元忍びと共同戦線を張るが、主人公の剣の流派の兄弟弟子たちが参加していると知る。いわゆるバトルロワイヤルで、キャラのたった侍たちが漫画的で躍動感がある。参加者それぞれの事情、政府の思惑が交錯し、最後は誰が立つのか楽しみな作品。共闘ありのバトルロワイヤル時代物といえば「地獄楽」を髣髴とさせる。あっちは孤島が舞台で化け物物だけど。『10の奇妙な話』ミック・ジャクソン著不思議で怪奇でシニカルな作品集。文章から浮かんでくる映像が毒を含みつつもファンタジックで美しい。この手の作品集では受動的に奇妙な出来事に巻き込まれたり、奇妙な世界の設定だったりするのが多い。しかしこの本は何かに熱中して奇異な行動をしてしまった孤独...

  • 「鎌倉殿の13人」「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」

    「鎌倉殿の13人」義経登場。どんなキャラでいくかと思ったらヤンキーとは面白い。東京卍リベンジャーズみたいな荒くれ脳筋の仲間たちのヤバいヘッドという感じ。彼の無邪気さと残酷さ卑怯さは今後の戦い方を思わせて楽しみなところ。兄弟の対面が楽しみ。平家の様子はアニメ平家物語で補完。木曽義仲がこっちではこっちはヤンキーだね。「鎌倉殿の13人」富士川の戦いはアニメ平家物語では先にやっていた。平家の側からだと、突然の水鳥の羽音に驚いての退却。大河は源氏の側からで、その水鳥の飛び立ったきっかけの種明かしみたいになってる。頼朝が自分はひとりぼっちと悲しくなったところで、義経登場とうまい「ケイ×ヤク -あぶない相棒-」雰囲気がいいね。想定視聴者を横目で見がちなところ、程よく一般向けにとどめてるというか。ハードボイルド風味と古き良きバディ物を好んでいるスタッフが、好きなように作ってるように感じる。どんどん接近し...

  • 「アンチグラビティ」「バルーン 奇蹟の脱出飛行」「アス」「パブリック 図書館の奇跡」「ジョーンの秘密」「Girl ガール」「その手に触れるまで」

    「アンチグラビティ」ロシア映画。主人公が目覚めるとそこは重力を無視した不思議な世界。リーパーという黒い不定形の怪物に襲われ、そこに暮らす人々に助けられる。昏睡状態の人間たちの集合脳内の世界の話。『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』みたいな脳内多重力世界が冒頭だけなのが惜しい。「バルーン 奇蹟の脱出飛行」東西冷戦の頃の東ドイツに住む電気技師の家族は手作りの熱気球で西ドイツに亡命しようとして失敗。秘密警察に目をつけられるが、親友の家族と共に6週間のリミットで再度挑戦する。家族で手分けして布を集め膨大な布を縫うという。ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ監督「アス」夏休みに故郷に戻った家族の前に、自分達にそっくりの人間たちが現れ襲ってくる。近所の人々も同様にそっくりな人々に襲われる。主人公に敵意を持つ分身と主人公との間の秘密とは。彼ら全員赤い服を着ていて思考が繋がっている設定がいい。終盤...

  • 「結―妹背山婦女庭訓波模様」「DDD」「謀聖 尼子経久伝」「六人の嘘つきな大学生」『すべての不調は足裏を見ればわかる!』「アド・バード」

    ハワイの情報誌「ライトハウス」掲載イラスト「結―妹背山婦女庭訓波模様」大島真寿美著。江戸時代中期の大阪で人形浄瑠璃の作家や絵師の連作短編集…かと思いきや、才能ある戯作者の娘に作品を書かせようと周囲の人々が計画するストーリー。地の文の説明セクション、会話セクションに分割された文章。会話が残部関西弁なのは関西圏には読みやすい「DDD 1」那須きのこ著。通称悪魔憑きによる事件が勃発。悪魔憑きとは感染者の精神から発し肉体に異形をもたらす奇病。左腕を失った主人公は黒い義手義足を持つ四肢のない寝たきりの美少年と契約し、彼の義手を借りて悪魔祓いを行う。主人公の入院時の回想が平行され人称トリックのミステリ要素もあり「DDD 2」那須きのこ著主人公の最初の悪魔祓いの話。SVSと呼ばれる打者と投手のみの野球ゲームで「シンカー」と呼ばれる悪魔憑きによる連続殺人事件が起こる。主人公の友人は天才野球選手であ...

  • 「最高の花婿アンコール」「ノッティングヒルの洋菓子」「きっと、またあえる」「私の知らないわたしの素顔」「母との約束、250通の手紙」映画「モンスターハンター」

    「最高の花婿アンコール」カトリック教夫妻の4人の娘がそれぞれアラブ人、ユダヤ人、中国人、アフリカ系の相手と結婚。異文化騒動を描いた仏映画「最高の花婿」の続編。婿達がそれぞれ家族移住するという。家族と離れたくない夫妻は引き留め計画を実行するが。フィリップ・ドゥ・ショーブロン監督。夫達を集めて実行された旅行計画の思惑は婿達にバレバレ。しかし文化宗教の違う婿達がそれらを乗り越えてどんどん仲良くなってゆく。ぶつぶつ文句言いながら人のいい夫妻もいい。「ノッティングヒルの洋菓子店」親友と洋菓子店をオープンする予定だったパティシエ女性が事故死。親友と彼女の娘と祖母で開店し、パティシエを募集すると彼女の元彼が現れる。彼は娘が自分の娘ではないかと思って来たのだが、親友と恋仲に。祖母は名物として客の故郷の菓子を再現することを思いつく。お菓子が美味しそうなほのぼのドラマ「きっと、またあえる」息子が工科大学の...

  • 「るろうに剣心 最終章」「HOKUSAI」「犬部」「さんかく」「夏への扉」「ばしゃ馬さんとビッグマウス」

    「るろうに剣心 最終章 The Final」完結編2部作の第1弾で原作の人誅編。武器商人雪代縁が逮捕されるがすぐ釈放され、東京が襲撃される。彼は剣心の亡き妻の弟であり、姉の復讐にきたという。全員参加の最後のバトルがすごい。迫力はあるんだけど、ラストのタイマンはちょい長かったかな。見ごたえあるんだけどね。大友啓史監督。アクション監督 - 谷垣健治。「るろうに剣心 最終章 The Beginning」完結編2部作の第2弾。エピソードゼロというか、剣心が人斬り抜刀斎だった幕末から明治になるまでの話。アニメ版でもあるけれど、新選組や佐幕派の幕末の有名キャラが登場するのが見どころだったなと。悲恋ドラマは正直アクションに比して不慣れそうでたるい。日常的な男女二人の恋愛の機微の細やかさやちょっとしたときめきといった心の触れ合いが恋愛物の見どころだと思うのだが。そんなシチュエーションを作れないなら二人のシ...

  • 「刑事モース~オックスフォード事件簿~ Case 31から Case 33

    「刑事モース~オックスフォード事件簿~ Case 31 殺しのホイッスル」1971年、大学で届け物が爆発し秘書が死亡する事件が起こり、一方でサッカー選手に殺害予告の電話が入る。モースは選手の身辺警護担当になるが、彼の服を着た別の選手が殺害される。モースは2つの事件を推理する。サザエさん方式ではなく60年代から始まり時が経ってゆくシリーズなのでもう今回は1971年の時代設定。前シリーズがギスギスだったけど、今回は和やかな感じ。モースが髭を剃ってくれて良かった。「刑事モース~オックスフォード事件簿~ Case 32 死を告げる時計」ヌードキャンプの近くでタクシー運転手が射殺され、腕時計が壊されていた。モースは所持品の中にダチョウ愛好家クラブという会員証を見つける。何をするクラブなのか。犯人のやりきれない理由とは。「刑事モース~オックスフォード事件簿~ Case 33 白銀の終着地」バスの終...

  • 『クソコンテンツを爆売れさせた ハリウッド流マーケティング術』「漱石と倫敦ミイラ殺人事件」「ダーウィンの覗き穴」『青の呪い 心霊探偵八雲』

    ハワイの情報誌「ライトハウス」掲載イラスト『クソコンテンツを爆売れさせた ハリウッド流マーケティング術』外薗昌也&外薗史明著。人気漫画家だった父親を息子がプロデュースしてホラー漫画させた方法。成功の道程と「君たちはどう生きるか」よろしく師匠との対談でデジタルマーケティングを語る。ビジネスはリアルタイムで進行中。昔読んでた外薗昌也のニュースを見て、グロホラー漫画家になっててびっくりしたが、まさか、ホラー漫画のリンクサイトも含め全部て外薗昌也を売るための仕掛けだったとは。ネトフリやディズニーの話もなるほどと。需要を作り供給網を作り、その後やることはオリジナル作品の制作。なるほど、もとは顧客を持っていたレンタルビデオ屋だったネトフリがまさにその道を進んでいるね。逆に初めにクリエイターを持ったプロデューサーの強さなど。筆者は父親のプロデュースの跡仕事として他の畑の仕事を請け負っていたけれど、これ...

  • 読書『ゲーム部はじめました。』『作家で億は稼げません』「川崎 悟司のカメの甲羅はあばら骨 人体で表す動物図鑑」「命のひととき」「魚はエロい」

    ハワイの情報誌「ライトハウス」掲載イラスト『ゲーム部はじめました。』浜口倫太郎著身体が弱いがスポーツをしたい主人公は高校でゲーム部に入りeスポーツを知る。正式な部にするために元サッカー少年ら部員を集め、廃部を賭けて人気ゲームTONの大会に出場する。後半は架空の人気忍者ゲームでの対戦バトルが生き生きと描かれる。eスポーツは身体ではなくアバターを使って戦うけれど、勝負に駆け引きにチーム戦の戦略はまさにスポーツ。『作家で億は稼げません』吉田親司著架空戦記物出身の著者による「小説家になって億を稼ごう」(松岡圭祐著)のパロディだそうである。しかし凡才の作家がサバイバルするレクチャー、と言いつつも著者の努力と筆の速さは非凡としか言いようがない。出版社が賞を獲らせる意味、編集者の繋がり、移籍での常識、原稿執筆のタイミング、ジャンル変更の計算と、など小説家生き方になるほどと。筆一本で渡ってきた著者の...

  • 「家族を想うとき」「誰かの幸せ」「ジュディ 虹の彼方に」「かもめ」「セルビア・クライシス 1914バルカン半島の危機」

    「家族を想うとき」父親はフランチャイズの宅配ドライバー、母親は介護福祉士の4人家族。ドライバーの仕事は過酷で母親も多忙。子供達は寂しさから問題を起こす。父親は癇癪持ちだが家族思い、息子は問題児だが本当は優しい、行き違うも支え合う家族の物語。85歳のケン・ローチ監督の筆致は未だに凄い。労働者階級の問題を扱い、映画の中で解決せず、これでいいのかと疑問と怒りを投げかける。名匠ケン・ローチ監督の作品はいつも愛すべき普通の人々が出て懸命に生きている。ラストはいつも苦いんだろうなと思いつつ。そんな人々に会いに行くような感覚で見るところがある。「家族を想うとき」原題「Sorry We Missed You」は不在票の言葉で、日本語訳するなら「ご不在につき持ち帰りました」かな。フランチャイズの宅配ドライバーが自営とは名ばかりのいかに雇い主に都合がよく労働者を搾取する危うい仕事かもわかる。それでもその仕事を...

  • 「テスラ エジソンが畏れた天才」「フリー・ガイ」「リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野」「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」「ライド・ライク・ア・ガール」

    「テスラ エジソンが畏れた天才」テスラの伝記。エジソンと決別し交流直流戦争シカゴ万国博覧会で勝利までが「エジソンズゲーム」と同じ。後半はナイアガラの発電機や無線の電波塔建設への挑戦。いきなりドキュメンタリーや登場人物がナレーターになるとか書き割りな背景とか晩年の大林宣彦っぽい感じ「フリー・ガイ」主人公は強盗から眼鏡を奪ったことから自分がオンラインゲームのモブNPCと知る。ゲーム内でプログラムを盗用された証拠を探す開発者と協力することになるが。主人公の設定と開発者たちの繋がりもいい。監督ショーン・レヴィ。プレイヤーがミッションとして犯罪を犯すゲームってあるね。wowowで字幕なのが残念。CMも流れてたし娘も知ってた。吹き替えなら家族にも薦めやすいんだが字幕はなかなか敷居が高い。「キングスマン」も面白いのに1は字幕で私しか見てない。字幕も慣れるんだが。「リベンジャー・スクワッド 宿命の荒野...

  • 映画『ブレイブ -群青戦記-』「劇場版ポルノグラファー~プレイバック~」「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」「哀愁しんでれら」

    映画『ブレイブ -群青戦記-』笠原真樹著「群青戦記」原作、本広克行監督。学校まるごと戦国時代にタイムスリップ。生徒たちは野武士の軍勢に襲われるが、一部の体育会系生徒は反撃。織田側の謎の武将に囚われた生徒たちを救出するため松平元康と手を組み戦う。若手俳優が元気いっぱい動くアクション。時代的なリアリティか高校生が前半も後半も容赦なく死ぬけれど、エグい領域ではないのでアクションも見やすい。各キャラも立ってる。連載は長いのでエピソードは映画用にアレンジされてる。ラストのオチは同じだから続きはないね。かっちりまとまってる。原作への引きも良いかと。「劇場版ポルノグラファー~プレイバック~」官能小説家と大学生の関係を描いたテレビドラマの続き。大学生は就職し小説家は実家にと遠距離になり関係に隙間風。小説家は腕を負傷し世話になってる母子家庭の少年に口述筆記を頼むが、そこに彼がやってくる。三木康一郎監督。...

  • 「30年後の同窓会」『ブラック・クランズマン』「悪人伝」「ガンズ・アキンボ」『名もなき生涯』「フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて」

    「30年後の同窓会」30年ぶりに再会した元海兵隊の戦友。彼の頼みで2人は彼の戦死した息子との対面に同行。彼は息子を家に連れ帰りたいと願い、息子の同僚も一緒に電車でむかう。道中で昔に戻ってゆく旧友達が微笑ましい。やんちゃと真面目と温厚という、いかにも昔のドラマにいそうなトリオの老年期。割とステレオタイプなキャラでも名優達が演じるので深みがあり。悲しみに耐えたのも息子の望み通りにできたのも友人あればこそ。昔はベトナム戦争、今は中東といまだ戦死があるのがアメリカ。リチャード・リンクレイター監督ダリル・ポニックサン小説原作。思想的なところではベトナム戦争で政府を信じていない層の主人公世代。しかし、立派に死んだと信じる戦友の親に真実を告げず、軍服を誇っていた息子の望みを叶えたように。真実を押しつけず彼らの信じるものを尊重しようという。共有できなくてもよい。寛容というのかな。『ブラック・クランズマン...

  • 映画「ノマドランド」「だれもが愛しいチャンピオン」「ザ・プレイス 運命の交差点」「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」『ダウントン・アビー』

    「ノマドランド」主人公の女性はキャンピングカーで車乗生活しつつ季節労働を渡り歩き、同じようなノマド(遊牧民)の人々と交流する。家族がいる人もいるが彼女や彼らが放浪を選択する。この生き方にさよならはなくあるのはまたいつかであり、実際また会える。出演者はリアルなノマドの人々。 Amazonでも働いてるとは。クロエ・ジャオ監督。ドキュメンタリーのようでやはり違う感じ。ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド 漂流する高齢労働者たち」クロエ・ジャオ監督。ちなみにジャオ監督は新作「エターナル」のインタビューで、「幽遊白書」のファンでこの作品ならやれるとキャラに幽助の霊丸を撃たせたと嬉しそうに告白してらした。蔵馬推しだそうで。夢叶うっていいですねえ「だれもが愛しいチャンピオン」佳作。クビになったプロバスケチームのサブコーチが飲酒運転の罪で社会奉仕を命ぜられ知的障害者施設のバスケチームのコーチに...

  • 読書 吉村昭『冷い夏、熱い夏』「光る壁画」「破船」「雪の花」

    ハワイの情報誌「ライトハウス」掲載イラスト『冷い夏、熱い夏』吉村昭著吉村昭著。主人公の弟は自覚症状なく末期癌で余命1年と告げられる。仲の良い兄弟である主人公は弟に隠し通すと決める。幼い頃や自身の手術の思い出、死生観や医学の考え方の吐露。客観的かつ美的な比喩表現など、辛い闘病記を読ませる力は流石。バサッと終わるのもいい。1984年の出版なので、そのころの施術と倫理観というところはあるかもだが、今は本人告知してるのかな。緩和ケアのデメリットも壮絶な表現だったけれど、今はどうなんだろう。作中で胃カメラの本の出版記念講演の話があるけれど、その本が「光る壁画」かな。丁度次に読もうとしてた。「光る壁画」吉村昭著吉村昭著。カメラメーカーの主人公は東大医師と組んで世界初の実用胃カメラを開発する。菅、照明、カメラ部分と順に課題を解決してゆく様はプロジェクトX。しかしさらっと医師が動物実験や人体実験をす...

  • 「フランケンシュタインの誘惑」「プロファイラー」「英雄たちの選択」「東京リボーン」

    ハワイの情報誌「ライトハウス」掲載イラスト「フランケンシュタインの誘惑」「大英博物館 世界最大の“泥棒”コレクション」大英博物館の考古学者ウォーリス・バッジのミッションインポッシブル。エジプト考古学者側から見たら泥棒。双方の学者の対立も激しい。再放送かな知らない話だと見てたら2021年と最後に出た。新シリーズだったか。「DDT 奇跡の薬か? 死の薬か?」殺虫剤や農薬として世界中で広く使われたDDT。だがレイチェル・カーソンが教科書掲載でもおなじみの「沈黙の春」にて化学物質の危険性を指摘する。彼女は政府に妨害されないように密かに調査し、妨害されても主張をしぶとく主張し続ける。動物の体に蓄積し食物連鎖の上に行くほど濃くなる毒。商業主義やその効力を必要とする人々。アフリカなどでわかっていても今も使い続けている。科学のメリットとデメリットの難しさ。ただ、良すぎるものには裏があることは多いね。珍...

  • 「グッドライアー 偽りのゲーム」「存在のない子供たち」「英雄は嘘がお好き」「風をつかまえた少年」「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」「ブラインドスポッティング」

    「グッドライアー 偽りのゲーム」信用詐欺師の老人は出会い系で会った資産家の老婦人の財産を狙い、まんまと家に入り込む。計画は上手くいくかに見えたが実は彼女は。監督ビル・コンドン、脚本ジェフリー・ハッチャー、原作ニコラス・サール『老いたる詐欺師』「存在のない子供たち」両親を自分を産んだ罪で訴えた少年。話は遡り裁判に至るまでの少年の行動を追う。スラム街で少年は両親に働かされ身分証なく学校にも行かせてもらえない。妹が嫁として売られ怒った少年は家出。赤ん坊を連れた移民の女性と知り合うが。レバノン映画。監督ナディーン・ラバキー。少年には次々と災難が降りかかる。最も痛々しいのは、男たちならともかく、母親が自分の無神経さに気づかず少年を傷つけること。中盤の少年と赤ん坊の旅がとてもかわいい。「英雄は嘘がお好き」婚約者が戦場に行き落ち込む妹のために姉は彼になりすまして手紙を書き、彼を手紙の中で勝手に死なせ...

  • 2022年冬ドラマ感想2

    『DCU Deep Crime Unit 手錠を持ったダイバー』海上保安庁に架空の新設された潜水捜査を行う潜水特殊捜査隊DCUの事件物。今回はダム湖から発見された頭蓋骨から事件を調査する。隊長は子供の頃の新人ダイバーを救ったが、彼の記憶では父親を殺した疑いがあるというエピソードが最終章に解明かな「神木隆之介の撮休」第一回「はい、カット!」休みが入ったはずなのに、何か起こると、どこからともなく撮影隊が現れる。元子役が罹りがちなハイカット症候群とは。逆竹村武司、監督三宅唱。ストーリーがシュールで面白かった。『ミステリと言う勿れ』2話目はバスジャックの話。漫画でも話題になった、人を殺すことは何故ダメなのか談義。連帯責任にもたそうとするが悪いのは犯人1人ということ、人間の文明も自然の一つであることなど、常々「思っている話」が光る。謎解きは次回に。明日か。『妻、小学生になる。』10年前に妻が死...

  • 舞台「ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.2 大英帝国の醜聞」演劇調異譚「xxxHOLiC」

    ハワイの情報誌「ライトハウス」掲載イラスト「ミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.2 大英帝国の醜聞」上流階級への制裁を行うモリアーティ一味と彼を追うシャーロック・ホームズ。ロンドンの貧民街で子供誘拐事件の話、汽車の中での殺人事件を2人が競い解く話、機密文書を巡るアイリーン・アドラーの話の3本。歌もいい。脚本・演出西森英行演劇調異譚「xxxHOLiC」男性のみの演者による舞台。娘は見てる途中で帰ってきたけど、独特の妖しい舞台の美術デザインと四月一日くんの学ランキャラクターでHOLICだとわかったようで。アニメで「偶然なんてない、あるのは必然」という名台詞も覚えてた。扱った話は百物語や座敷童や蜘蛛のエピソード。にほんブログ村...

  • 2022年冬ドラマ感想

    新ドラマ『ゴシップ # 彼女が知りたい本当の〇〇』大手出版社の経理から日陰のネットニュース編集部に来た主人公。社員が裏を取らず掲載したゲーム会社のニュースが問題になるが。取材をし深掘りすると見える事実をどう扱うか。1話のラストで主人公は編集長に。一話目の掴みはいい。主人公の判断は危ないが店を畳むのなら今回はギリギリセーフ。今後シニカルな話もあるかいい話ばかりかでジャンルがきまるかな。社会派かお仕事物か。ラブコメラストが後者ぽい。「死神さん」『死神刑事 』大倉崇裕著原作。警視庁内で死神と呼ばれる男性警部補が刑事裁判で無罪になった事件を再捜査し真犯人を探す。その事件に参加した刑事警官から相棒が選ばれるので、毎回違い、6話で終わりと短いのもいい。しかし最終回の話は冤罪ではなく堤監督のいつものサイコ犯人でいまいち。冤罪捜査もので終わってほしかった。2期あるようだがもう原作ストックないのでは。...

  • 2021から2022年始年末ドラマ

    「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」前後編。江戸中期の歌舞伎界、初代中村仲蔵歌舞伎役者の弟子になるが呉服屋の主人に引き抜かれ辞める。だが再び役者を目指し稲荷町から再出発して虐めにも耐え千両役者に昇りつめる。原案「月雪花寝物語」「手前味噌」は中村仲蔵の自伝。演出・脚本:源孝志。浮世絵でちょい役なのに人気があったという「仮名手本忠臣蔵」斧定九郎。今回何故人気なのかわかった。中村仲蔵がちょい役なのにインパクトのあるアレンジをしたからだったのね。殺気を帯びた武士の悪の魅力というか。彼が参考にした藤原竜也演じるクールな浪人もいい。。EDのダンスもいい。2000年にも中村仲蔵はドラマ化されているね。「忠臣蔵うら話 仲蔵狂乱」原作今井今朝子原作。市川新之助(市川海老蔵)と坂本昌行共演ドラマ版「岸辺露伴は動かない」「ザ・ラン」ムキムキの走る男がまさか青天を衝けの栄一の孫、渋沢敬三役の笠松将さんと...

  • 臨時子育て日記「The Head」「異邦人」「消えた初恋」「東京ラブストーリー」と「じゃない方の彼女」の比較

    「The Head」連絡が途絶えた南極科学研究基地で2人の生存者と死体が発見され1人が行方不明。閉鎖空間で外部の犯行はあり得ない。救助隊は生存者2人を尋問するがその真相とは。8年前の事件Wの推理物。回想が主軸。山下智久出演で話題になったサスペンス映画。「99.9-刑事専門弁護士-完全新作SP 新たな出会い篇~映画公開前夜祭~」政治家が贈収賄罪で逮捕されたがでっち上げらしい。深山らは「悪魔の証明」を証明することに。映画に繋がるが、話は完結。今回の脚本は宇田学さんじゃないね。映画も同じ脚本三浦駿斗さん。「青天を衝け」前回は渋沢栄一の数多の仕事をすっとばしアメリカ縦断旅行という面白いエピソードチョイス。演説もやったんだろうなと。延長60分。最終回の関東大震災の時に栄一はまだ生きてたのかと娘の問う。昭和6年なんと91歳で没保護司物が同時期にふたつ。「前科者 新米保護司・阿川佳代」は原作漫画で有...

  • 「博士と狂人」「ある画家の数奇な運命」「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」「ニューヨーク 親切なロシア料理店」「ヒトラーに盗られたうさぎ」

    「博士と狂人」オックスフォード英語辞典の誕生秘話。辞書の編纂事業に苦心するマレー博士の元に詳細な単語例文が届く。送ったのは殺人で精神病院に入院中の元軍医マイナー博士。2人は編纂の文通を通じて友情を深めるが。監督P・B・シェムラン。メル・ギブソンとショーン・ペン共演。完成まで70年かかったそうな。原作はサイモン・ウィンチェスター著ノンフィクション『博士と狂人 世界最高の辞書OEDの誕生秘話(英語版)』イギリス映画よりアメリカ映画っぽい印象。「ある画家の数奇な運命」ナチ政権下、主人公の叔母は精神を病み安楽死される。成長して女性と知り合うが、彼女の父親は主人公の叔母の死に関わった元ナチの高官だった。知らないまま彼女と結婚するが彼が真実を知った時。現代美術界の巨匠ゲルハルト・リヒターの半生をモデル。逮捕を逃れるために転々とする父親は結婚後も高圧的。結婚を阻もうと施した処置に皮肉にも。リヒターは写...

  • 「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」『今さら言えない小さな秘密』「ヴィクトリア女王 最期の秘密」「コリーニ事件」

    「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」ある映像作家がバンクシーと知り合いドキュメンタリー映画を撮るが、バンクシーは彼に才能がないと知り、アートを勧める。しかし男は才能がなくても宣伝でアーティストに成りあがる。バンクシー初監督作品。とても皮肉。メタなのかドキュメンタリーなのか。10年前の映画なので当時映画の主人公である山師っぽいティエリー・グエッタが実在するかフィクションか不明だった模様。この映画を機にこの人物は世に出てあやしい作風ながら今もアーティストらしい。本物と偽物の境の曖昧さと皮肉が映画の外にも拡大してるという『今さら言えない小さな秘密』主人公は自転車屋だが自転車に乗れない。だが子供の頃偶然自転車で宙返りしたことで名人と思われている。ある日村を訪れた写真家と友達になるが。プロヴァンスの背景が綺麗なほのぼの。脚本ギョーム・ロラン。監督ピエール・ゴドー。ジャン=ジャック・サンペの絵...

  • 「くれなずめ」『花束みたいな恋をした』「砕け散るところを見せてあげる」「ミセス・ノイズィ」

    「くれなずめ」松居大悟監督自身の体験を元にした舞台劇を映画化。友人の結婚披露宴のため集まった高校時代の仲間達。帰宅部だった6人組は当時の思い出を回想するが、仲間の1人が自分は死んでるだろと言う。会えば当時に戻り馬鹿話ができる仲間達。彼らは仲間が死んだと思いたくなくないのだった。絶妙な仲間感が後半のお馬鹿な余興に生きる。ラスト近辺のフェニックスや心臓抜き演出はちょい唐突かな。舞台なら笑いで盛り上がるんだろうけど。舞台も映画も監督本人だからそのままやったかな。こういう演出は映画でも可能だけど、その場合ナンセンスな山までに小ネタを散りばめる必要があるかな。クドカン映画とかでやってる。馬鹿話できる仲間との時間は懐かしい。と言いつつあの頃と変わらない馬鹿話を今も全然しとるなという気も。『花束みたいな恋をした』今は別れてる2人だと冒頭で示し、5年前の出会いから別れるまでを男女両方のモノローグで淡々と...

  • 「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」「アンソニー・ホプキンスのリア王」「デ・パルマ」『お名前はアドルフ?』「マイ・バッハ 不屈のピアニスト」

    「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」老美術商はオークションの下見会で作者不詳の絵を名画と確信し、最後の仕事として落札を願う。音信不通の娘から孫を職業体験のため数日預かることを頼まれ、孫と共に絵を調査し金策に走るが。クラウス・ハロ監督。娘にも無心に来る父親に娘は落胆する。しかし、孫の商才や山っ気は祖父譲り。おそらく孫にとっても唯一の理解者だったかと。娘にはわからないところで同類として分かり合っている。娘にとって無価値な絵は彼らにとって、美術商にとって価値あるもの「アンソニー・ホプキンスのリア王」時代が近代だけれど、リア王そのままのストーリー。実は見るの初めてかも。リア王と娘たちの話と思っていたのだけど、周りの人々が話を回している。グロスター伯爵の庶子エドマンドの謀略で彼の手のひらの上で悲劇が起こり、長子のエドガーが彼を殺して閉じる。「デ・パルマ」ブライアン・デ・パルマのインタ...

  • イラストと「新解釈・三國志」「ジオラマボーイ・パノラマガール」映画「さんかく窓の外側は夜」実写版「約束のネバーランド」『君が世界のはじまり』

    ハワイの情報誌「ライトハウス」掲載イラスト「新解釈・三國志」福田雄一監督作品のファミリー大集合。主演大泉洋。桃園の誓い、黄巾、董卓・貂?・呂布の三角関の計、赤壁と、歴史の流れは踏襲しつつキャラはやりたい放題。衣装とセットは豪華なのになぜかスケールは小さいという不思議。それでこそ福田節。でもアクションはアクション監督が担当して本格的で-特に趙雲-はかっこいい。「ジオラマボーイ・パノラマガール」岡崎京子原作映画。少女が片想いする少年は年上女に片想い。漫画読んだのかなり前。時代感じる現代の女子高生にしては話題が妙だし、ある意味時代劇として80年代設定がよかったのでは。現代アレンジならスマホが活躍しないと。でも漫画へのリスペクトは感じる映画「さんかく窓の外側は夜」アニメも放映中。実写版は除霊師と霊が見える男と刑事のトリオものという感じ。メインの時間は呪い屋の少女の話。アニメで最近出てきた除霊...

  • 「カムカムエヴリバディ」「最愛」「ソロモンの偽証」

    「カムカムエヴリバディ」防空壕に妻子を行かせてすぐに戻ると、伏線張った父親。しかし父親ではなくまさかの防空壕が焼夷弾にやられるという伏線返しに吃驚。その前には息子不在時に召集令状が届き、内心安堵かなと思いきやよりによって帰ってきた不肖の息子。すぐ出征なるに父親無言で菓子作り。父親周りの伏線が捻っている。しかし、しんみりと城田優のナレもないラストだったけど、シュッと現れるTo Be Continuedがシュール。娘がジョジョみたいだなと。ハイスピード大河なのに意外と急ぎ感がないのはナレなく自然に時間の経過がわかるからかな。赤ちゃんの成長で示すため次の赤ちゃんにすぐ変わる。1、2話飛ばすともうわかんないかもだが。反対されてたとこまで見てた娘。主人公と彼氏がくっついてるので、駆け落ちしたのかと勘違い。主人公の周りから年齢順に出征してついに学徒出陣と、ナレで前線の戦況が説明されなくても悪くなってる...

  • 舞台「東京リベンジャーズ」TEAM NACS 舞台「マスターピース 傑作を君に」「舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~」

    舞台「東京リベンジャーズ」ケンカシーンの躍動感はなかなか。アニメで切れ目がないからどこで終わるのかなと思ってたけど、現在に帰ってきて彼女と再会。なるほどここか。一見ハッピーエンドに見えるね。この後すごく残酷な展開になるけど。映画もここで終わってるのかな。TEAM NACS 舞台「マスターピース 傑作を君に」戦後間もない頃、熱海の温泉宿で5人の脚本家が共同で映画の脚本を執筆するが進行は難航。しかも同じ宿に黒澤組がおり、気になってしょうがない。やっと脚本の方向が見えるのだが。5人が女中5人も兼ねて、早変わりで入れ代わり立ち代わりするのが面白い。安田顕演じる女中と大泉洋演じる脚本家との恋愛もあったり楽しいコメディ。脚本:喜安浩平さん。「舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~」アニメの曲もよく使ってたし、正しく2.5次元舞台。正臣と帝の再会からセルティの首盗難話まで。よくまとまってた。演出:毛...

  • 舞台「東京リベンジャーズ」TEAM NACS 舞台「マスターピース 傑作を君に」「舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~」

    舞台「東京リベンジャーズ」ケンカシーンの躍動感はなかなか。アニメで切れ目がないからどこで終わるのかなと思ってたけど、現在に帰ってきて彼女と再会。なるほどここか。一見ハッピーエンドに見えるね。この後すごく残酷な展開になるけど。映画もここで終わってるのかな。TEAM NACS 舞台「マスターピース 傑作を君に?」戦後間もない頃、熱海の温泉宿で5人の脚本家が共同で映画の脚本を執筆するが進行は難航。しかも同じ宿に黒澤組がおり、気になってしょうがない。やっと脚本の方向が見えるのだが。5人が女中5人も兼ねて、早変わりで入れ代わり立ち代わりするのが面白い。安田顕演じる女中と大泉洋演じる脚本家との恋愛もあったり楽しいコメディ。脚本:喜安浩平さん。「舞台「デュラララ!!」~円首方足の章~」アニメの曲もよく使ってたし、正しく2.5次元舞台。正臣と帝の再会からセルティの首盗難話まで。よくまとまってた。演出:...

  • 「AWAKE」映画「騙し絵の牙」「私をくいとめて」「MOTHER マザー」

    「AWAKE」佳作。電王戦の開始場面から回想に。主人公はプロ棋士を断念し奨励会を去るがパソコン将棋を知り、大学でAI研究会に入り、先輩とともにAI将棋ソフトのプログラム開発をする。ソフトは評価高く電王戦に誘われるが、対戦相手は昔のライバルだった。監督 山田篤宏。主演吉沢亮。2015年電王戦FINAL第5局の対局を元に。将棋ソフトAWAKEは実在するが主人公周りの人間関係はフィクション。奨励会の時は寡黙な主人公が大学生活で表情を得てゆく。実況中継もリアル。いかにも理系な先輩役(落合モトキさん)を娘は犯人役でよく見ると…今回はとても良い役。滑らかにコマを打つ将棋ロボがかわいい。将棋プログラムAWAKEと人間の対戦。開始49分で21手というスピード決着でAIが負けた将棋電王戦FINAL第5局。必ず負けるバグの皆に知られている手を対戦相手は打つ。真っ向からAIに挑戦するか、勝つためにAIであっても...

  • V6解散と2021年秋新ドラマ感想パート2

    V6解散11月11日にV6解散ですね。芸能人ペルソナかぶれてなくて普通っぽくて、内輪でとても楽しそうにしてるのが魅力でしたね。ライブも昔見たなあ。テレビの26年の歴史は学校へ行こう!から「V6の素」から続く夜中のV6バラエティも詰めが甘くてちょっとヘタレなのも面白かった。ネタとして掘り起こしで欲しいもので。FRIDAYのV6解散へのはなむけは熱愛写真集。らしすぎる特集に笑ったのですが。V6の26年の歴史で全員がいい感じに成長してくれたのも、ファン冥利に尽きるというもので。元々個人活動多いから今後の活動自体はそんな変わらないかな。剛くんはジャニーズの看板背負ってるとやり難い役も今後はやっていくかなと。ドラマ「最愛」容疑者の女社長は学生時代の刑事の相愛の相手。話は15年前に遡る。父子家庭で2人姉弟の彼女はある男と寮で会ってから記憶がなく、父親の不審な行動や血塗れの衣服を目撃。父親が死に実の...

  • 臨時子育て日記と『タイトル、拒絶』「アルプススタンドのはしの方」映画「人数の町」

    臨時子育て日記娘の学校の文化祭。去年は学校に行かずzoomやYouTubeの文化祭だったけれど、今年は1時間半の制限付きで入れ替え制でなんとか開催。娘の教室の展示を見に行ったら、意外と盛況。娘も忙しそうでよきかな。体育館ではダンスやチアは映像。体育館のスペースが空いてるのでいつもは個別の教室での展示がこっちに。そのほか吹奏楽や合唱はHPリンクから動画を見れる感じ。『タイトル、拒絶』舞台の映画化。デリヘルの事務所が主な舞台。世話係納税主人公、所属する女性達や男性従業員それぞれの思惑が露呈して軋轢が増してゆく。ある彼女が実は1番怖い人間だったのではとうっすら。監督山田佳奈。舞台作品の映画化は舞台が固定化しがちで映像向きではないけど、登場人物のセリフに謎を含んでいて、話が進むうちに人格や思惑や人生観などが解かれてゆく。謎解き的なところがあるのが面白い。「アルプススタンドのはしの方」甲子園1...

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