政治・経済・芸術・哲学など幅広い分野について、大学院生が先行研究の知見を踏まえて論じます。
経済学専攻の大学院生2人が、ニュースで話題になっている事から、哲学のマニアックな話まで、論じていきます。興味深い書籍の書評も行なっています。BLOGOSにも掲載されています。 http://blogos.com/blogger/frogegg/article/
前回の「肉じゃがはクリエイティブな食べ物である」で検討した「制約がある中での思考」の一つとして挙げられるのがヒューリスティック(ヒューリスティクス)である。行動経済学のある種のブームによってヒューリスティックという概念は有名になったが、その概念が独り歩き
柔軟な発想によって新しい物事を生み出すという意味での「創造」を起こす上で「制約が重要だ」という説が多くある。(例えば「制限」が創造性を高める理由を参照。勿論、真逆の説を唱える研究者もいる事に注意したい。)一口に制約と言っても「時間制約」「金銭制約」「空間
ちきりん氏( @InsideCHIKIRIN )の発言、イケダハヤト氏( @IHayato )のエントリーから始まり、「情報についての責任は発信者にあるか受信者にあるか」というテーマが話題になっている。「影響力があるんだから発言に責任を持ってください」(iHayato.news)影響力がなくて
近年、観光地開発やメディアの大きな宣伝によらない、SNS等での個人間の情報共有によって定着してきた「新しい観光地」が増えてきている。その上、アジア諸国の高成長などで、これから観光がますます大きな産業となってくるのが目に見えてくる中で、「コンテンツツーリズム」
勝手に入るゴミ箱ニコニコ動画で「勝手に入るゴミ箱作った」という動画が話題になっている。ゴミを投げるとセンサーに反応し、ゴミ箱が移動してゴミをキャッチするという代物だ。勝手に入るゴミ箱作った(ニコニコ動画)Youtubeにも転載されているので、アカウントが無い方は
いじめはどのようにして正当化されるのか。そして、それを事前に防ぐにはどうすれば良いか。本稿では、この2点について考えてみよう。正当性とは何か誤解が無いように予め言っておくと、「いじめ」は犯罪であり、いじめる側が基本的に悪い。その事を念頭に置いた上で、ここ
いじめの要因や対策についての論考は他の方に任せ、ここでは学校のいじめの認知件数を都道府県別に見てみよう。表1は、都道府県別の「学生1000人あたりの認知件数」の多い順に並べたものだ。細かくて見にくいかもしれないが、1位の熊本県27.6件から、47位の佐賀県0.6件までば
バナナが日本において馴染み深い果物となって久しいが、その過程を改めて見返してみると意外に面白い。ここでは、戦後の日本という視点に絞ってバナナの輸入史を簡単に見てみよう。日本に初めてバナナが公式に輸入されたのは、台湾が日本に編入された1895年の事で、戦時中の
「もしドラ」の作者である岩崎夏海氏の『面白さを決めるのは読者ではない』という記事に批判が殺到している。いつもの炎上マーケティングなのだろうが、「面白さ」を「価値」と読み替え、「面白さの公式」(「価値の公式」としよう)を好意的に解釈すれば、現代思想でありふ
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