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水晶の涙122
実際店の手伝いをすることになり、アルスはファインが何故不満そうだったのか理解した。「ファインって俺からしたらそれなりに綺麗でかわいい顔してると思ったんだけどな」 カースがおかしそうに笑っている。「……うるせぇ。
2024/03/30 11:00
水晶の涙121
「……かえってご迷惑をおかけして申し訳ない……。全額支払うのは難しそうだけど、払える限りは……」 困り果てたようなオーナーに、よそ行き用の顔になったファイン
2024/03/28 11:00
水晶の涙120
叫び声などが聞こえた途端、今までのどかに飲み食いしていたアルスたちは剣を手にしていた。これはもう、習性と言うものかもしれない。 だが普通に考えてこういった店内に魔物が出るわけもなく、おそらくは酔っぱらった客が暴れたか何かだろうと次の瞬間に
2024/03/26 11:00
水晶の涙119
ギルドでいくつか仕事も請け、四人は派手な照明が目に優しくない店の一つに来ていた。その店を選んだことに理由は特にない。この辺にあるどの店も似たような雰囲気だったので、正直どれも同じだとファインは思ったくらいだ。 カースに「俺がおごってやるか
2024/03/22 19:00
水晶の涙118
ルナール王国には二日後に到着した。砂だらけの砂漠の中にある王国都市は城壁に囲まれ、緑に溢れている。そしてとても活気があった。「ねえねえファイン、見た? さっきのお姉さん。あんな恰好しちゃってさ。布面積少なすぎだよね最高。顔もスタイルもよか
2024/03/20 09:00
水晶の涙117
ところでさ、とカースがファインに笑顔を向けてきた。 船でこちら側に着いてからルナール王国へ向けて歩いているところだった。ただその日のうちに到着というわけにいかず、今日はテントを張って休むことにしていた。 海の近くはまだ緑があったものの、内
2024/03/18 09:00
水晶の涙116
トリンカから海岸沿いまで出るのに要した時間は一日くらいだったが、海に出てからはむしろフォルアやカースの魔法の力によっておそらくかなり早く向こう岸に着いた。距離だけだとはっきりわからないが、トリンカから海岸沿いへ来るまでよりあったかもしれな
2024/03/16 09:00
水晶の涙115
「そのほうがいいんじゃない? もしフォルアがかかっちゃったら俺も悲しいし」「おいおい。オレらはかかっても悲しくねえってか?」 ファインが微妙な顔をカースへ向けている。「大丈夫だ、ファイン。ちゃんと悲しいから。でもフォルアはまた別」 相変わら
2024/03/14 10:00
水晶の涙114
その後小さな町、トリンカというところに四人はしばらく滞在した。フィール王国もそうだったが、この辺りは地の精霊の土地だからか、もちろんトザットやアクアード、ヒュアード王国などの土地と比べものにはならないが、そこそこ寒い。ただ雷の土地に比べる
2024/03/12 09:00
水晶の涙113
そもそもファインとアルスだけだったなら容易く倒せなかっただろう。頭は悪そうにしか見えないが、ディロッはかなり強かった。ファインすらよくわからないような魔法を使ってきて対応しにくかったのもあるが、魔力も相当強かったはずだった。初めて遭遇した
2024/03/10 09:00
水晶の涙112
カースが共に旅をすることに、ファインもアルスも特に反対する理由はなかった。特にファインとしては普段突っ込み役というか、天然ボケとほんのりボケに囲まれ対応せざるを得ない状況が少々変わるかもしれないと期待さえした。カースの性格などはまだあまり
2024/03/08 10:00
水晶の涙111
経験と言われてファインはまた少し怪訝な気持ちになった。もちろん一人旅をしている間にたくさんの魔物などと戦ってきたのかもしれない。だがファインたちとそう変わらない年齢のフォルアだけに、十歳そこそこから二人で旅に出るしかなかったファインたちと
2024/03/06 10:00
水晶の涙110
カースは一旦フォルアに「知り合った頃のこととかお前のこと、話していい?」と聞いている。フォルアは迷うことなくコクリと頷いた。セルゲイの時も制限してくることもなく「セルゲイに聞いてくれ」と言っていたことを思い、今さらながらに自分たちのことを
2024/03/04 13:00
2024年3月 (1件〜100件)
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