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むろん、どこにも行きたくない。 https://tomonishintaku.com/blog/

独自の視座を持つ良質のエッセイやコラムを中心に、時々アート/美術/絵画制作について等を不定期更新。

美術家になるつもりの新宅睦仁が、生まれつきの偏執的な視点で毒ありトゲありのエッセイやコラムを中心に、アート/美術/絵画制作についてつづっています。

新宅睦仁
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アメリカ
出身
佐伯区
ブログ村参加

2012/01/17

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  • 勝手に産み落とされて、かれこれ43年になる

    べつに産んでくれと頼んだ覚えはない。 この種の憎まれ口は、せめて二十歳になるまでに卒業しておくべきことだと頭では理解しているが、いまだ感情が追いついてこない。 精神が幼稚なのだと言えばその通りなのかもしれない。しかし、大人という商売はとかく面倒なことばかりでうんざりする。 43歳かァ。そんなことを思いながら、私は、バーでダーツに興じる人を眺める。 老いの口で、後頭部のさびしくなっている彼は、しかし、

  • ネットで鎖国に励む国、ニッポン

    初めてリモートワークを経験したのは、2020年のコロナ禍であった。 私はロサンゼルスに住んでおり、現地企業でWEB関係の仕事をしていた。 騒がれ始めた当初こそ、酒好きの社長は「コロナビールを飲んでコロナをやっつけろ!」なんてしょうもない飲み会を相も変わらず続けていたが、次第に冗談ではなくなっていった。 ついに街はロックダウンされ、自宅に会社のデスクトップパソコンを持ち帰って仕事をすることになった。

  • グループ展「ARTIST IN REVOLT」PLAY room (オランダ) 2025/4/4-4/27

    オランダで開催される以下のグループ展に参加いたします。 「急進的変革のためのポップアートという手段」 芸術と文化は、社会を一つに保つセメントのような存在です。政治が分断を助長している今こそ、芸術も戦いの舞台に立つべき時です。 『Women in Revolt(反逆する女たち)』は、アンディ・ウォーホルがプロデュースし、1971年にポール・モリッシーが監督した映画です。

  • オランダの衛生観念

    ある日、行きつけのバーを訪れると、イベントの飾りつけをしていた。 聞けば、だれかの50歳の誕生日パーティがあるという。 店員のひとりが椅子の上に立ち、金地に「50」と書かれた華やかな旗を天井に張り巡らせている(ペナントガーランドというらしい)。 私はビールを飲みながら、その様子を眺めるともなく眺める。 ふと、店員の足元に目が留まる。土足で客の座る椅子に立っているのだ。

  • 飛行機に乗るときは死ぬ覚悟で

    『CZ307便にご搭乗予定のシンタクトモニ様、確認させていただきたいことがございますので、チケットカウンターまでお越しください。』 中国の広州白雲国際空港で、アナウンスが流れた。 にわかに不安になる。飛行機に乗れないとか、追加料金を払えとか、荷物が無くなったとか。海外、特に空港では何が起こるかわかったもんじゃない。 しかし杞憂で、単にオランダから日本に戻るチケットはあるかという確認だった。

  • 飛行機に乗るときは死ぬ覚悟で

    『CZ307便にご搭乗予定のシンタクトモニ様、確認させていただきたいことがございますので、チケットカウンターまでお越しください。』 中国の広州白雲国際空港で、アナウンスが流れた。 にわかに不安になる。飛行機に乗れないとか、追加料金を払えとか、荷物が無くなったとか。海外、特に空港では何が起こるかわかったもんじゃない。 しかし杞憂で、単にオランダから日本に戻るチケットはあるかという確認だった。

  • 韓国のホテルにて

    韓国の仁川国際空港に着いたのは夜の11時を回ったころだった。 とりあえずSIMを買って通信を確保して、Uberを呼ぶ。 かろうじて英語が通じるドライバーだったので、話をする。彼は昨年、日本を旅行したのだという。トーキョー、オーサカとメジャーな都市名を口にして、日本は素晴らしい国だと笑った。 小一時間ばかり走ると、いかにも歓楽街という小道に入っていく。ぎらつくネオンが増えていき、

  • ベトナムで靴を磨かれながら考える経済

    ベトナムのハノイで酒を飲んでいると、男に声をかけられた。 身振り手振りで言うには、靴を磨かせてくれということらしい。 いくらかと尋ねると、100,000ベトナムドン(約580円)だという。 いくらか酩酊してもいた私は、面白半分で頼んでみることにした。なんと言っても、私が履いていたのはスニーカーであって、「磨く」ような代物ではないのである。 男は、まず私に靴を脱ぐよう促した。代わりに、

  • オランダにあって日本にないもの

    それは余裕である。 最近は定期的にオランダと日本を行き来しているから、なおさらそう思う。 そこらのスーパーに行って、レジに並べばわかる。 まず、店員は椅子に座っている。言うまでもなく日本では立っている。どう考えても座ってできる仕事を立ってさせるのは「合理的」でも「効率的」でもない。 一般に、合理的でも効率的でもないことをする人を「馬鹿」という。

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