海外で働くことは、ビザに始まり、ビザで終わる。海外旅行でもビザを取得することがあるが、あれはパスポートの延長線上でしかない。就労ビザは、かつて公民権運動で争われた人権に等しい。つまり、ビザがあって始めて一人前の人間として存在できるのである。 大げさに言っているのではない。現実問題、転職エージェントは二言目にはビザはお持ちですかと聞いてくる。無いと答えると、難しいですねと言われ音信不通になる。
独自の視座を持つ良質のエッセイやコラムを中心に、時々アート/美術/絵画制作について等を不定期更新。
美術家になるつもりの新宅睦仁が、生まれつきの偏執的な視点で毒ありトゲありのエッセイやコラムを中心に、アート/美術/絵画制作についてつづっています。
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アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (10) 奴隷ビザの分際
海外で働くことは、ビザに始まり、ビザで終わる。海外旅行でもビザを取得することがあるが、あれはパスポートの延長線上でしかない。就労ビザは、かつて公民権運動で争われた人権に等しい。つまり、ビザがあって始めて一人前の人間として存在できるのである。 大げさに言っているのではない。現実問題、転職エージェントは二言目にはビザはお持ちですかと聞いてくる。無いと答えると、難しいですねと言われ音信不通になる。
アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (9) 単身ロサンゼルスに移住して
私には夢がある。歴史に名を刻むことだ。小学生の頃から漠然とそのような思いがあった。おそらく新宅睦仁(シンタクトモニ)という名前のせいだ。これは本名なのだが、名乗るたびに変わっていると言われる。 何でも吸収する素直な幼少期から、おまえは馬鹿だと言われ続ければ本当に馬鹿になるのと同じで、変わっていると言われれば当然変わり者になる。それで私は、自分は特別な人間で、
アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (8) 古き良きアメリカンドリームの現実
経済、スポーツ、科学、芸能、なんにしろ夢を持つ者なら一度はアメリカ行きを考える。それは歴史をひもとけば、粗末な丸太小屋で生まれたリンカーンが大統領にまで上り詰めた比類なきサクセスストーリーに行き着く。そこにエジソン、フォード、ディズニー、アームストロングと、偉人を挙げればきりがない。 現在も、ジョブズ、ザッカーバーグ、ベゾスと、アメリカ発のプレイヤーがリアルタイムで歴史を更新し続けている。
アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (7) 働かないホームレス
働くのはメシを食うためである。では働かないホームレスはメシを食わない(食えない)のかというとそういうわけではないのが現代社会の難しいところである。 近所のスーパーの植え込みの縁、あるいは地べたにミゲルはいつも丸くなって座っていた。遠くから見ると大きな灰色の塊に見える。43歳で、爆発しているようなチリチリ頭。バイキンマンみたいな高音域のダミ声はいやでも耳に残る。
アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (6) 働くホームレス
ホームレスを日がな一日寝て過ごしている怠惰な人々だと考える人は多い。しかし現実問題、何もしていないホームレスなど皆無である。 東京あたりでもたまに見かける、空き缶拾い、雑誌売り、廃品回収、その他もろもろ。ロサンゼルスのホームレスも同様で、みな何かしら忙しく動き回っている。もちろん、いつ見てもスーパーの駐車場の植え込みや、マクドナルドの前でボーッと過ごしているような人もいなくはないが、むしろ少数派だ。
アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (5) 見えない境界線
私はかつて神奈川の多摩川沿い、登戸という街に住んでいた。河辺にはブルーシートの小屋が点在しており、たまにペットボトルや空き缶を満載した自転車とともにその小屋へ帰ってゆくホームレスを見かけた。私は都合十年近くその辺りに住み、土手を日常的にランニングしていたが、ついに彼らとの接点は一度もなかった。 彼らは私を見ようとしないし、私もまた努めて彼らを見ないようにしていた。
アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (4) ホームありの母親とホームレスの娘
歩道が数百メートルに渡りホームレスのテントに占拠されていた。それは祭りの露天に似て、非日常的なギラついた雰囲気があった。私は日曜礼拝のために教会に行く途中だった。数年前にシンガポールで洗礼を受けてクリスチャンになって以来、たいてい日曜日はどこかの教会を訪れる。アメリカの建国は清教徒の一団の到着から始まっただけあって、教会は日本でいうコンビニくらいどこにでもある。私は見聞を広めるのも兼ねて、
アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (3) DNAの価値
自宅からダウンタウンに行くにはUBERで片道30ドルかかる。往復で60ドル。東京から静岡まで新幹線で行ける値段である。しかし、ロサンゼルスには東京のように便利な公共交通機関はない。一部に電車が走っていたり、バスなら1.75ドルの定額で乗り放題だが、乗り換えは煩雑で、時間通りに来ることはない。それでいて軽くUBERの2、3倍は時間がかかる。 そもそも、この地ではみな車を持っている。
朝八時二十八分。リモコンでガレージのドアを開ける。大家のベンツとプリウスの横に、肩身狭く停めてあるマウンテンバイクを、外にひっぱり出してまたがる。こぎながら同じリモコンを操作して、ゲーテッドコミュニティの門を開け、立ち止まることなく外に出る。左に曲がり、車道の端にある自転車レーンを北に向かって走り出す。 車の進行方向に反しているが、忙しい朝、
2023年9月1日(金)、X(旧ツイッター)にて、田中武氏の作品「十六恥漢図 」を良作であると認める投稿をしたところ、批判のコメントが集中し、炎上しました。 *該当の投稿は削除済みのため、ご興味をお持ちの方は「新宅睦仁 ミソジニー 」などのキーワードでご自由に検索してご覧ください。 ほとんどのコメントが的外れであり、また、私がミソジニーであると勝手に解釈されているようなので、
アメリカでホームレスとアートかハンバーガー (1) 銃撃されたラド
会社帰り、私はいつものようにホームレスを探していた。しかしその日はなかなか見つからなかった。普段は見たくなくてもそこら中にいるというのに。冷め切ったハンバーガーが入ったエコバッグを自転車のハンドルにぶら下げて、辺りを見回しながら走る。たいてい一人はホームレスが寝ている近所のスーパーの駐車場、よくホームレスが座り込んでコーヒーを飲んでいるファーストフードの店先、
オランダに来てはや一年。ほぼ毎日バーに行っている、というか通っている。 理由はいくつかある。一日中自宅にこもってパソコンをいじってメシを食っている私にとって、そこが唯一の「出かける用事」であり、社交場からだ。 ちょっと前までは『オランダのカフェというか、バー、または居酒屋』で書いたJohnny's Cafeに通っていたが、最近はもっぱらMy Wayという店に通っている。
「彼の名前はバーナード・ショー。有名人なのよ」 かのイギリスの大作家本人と勘違いした私が大仰に驚くと、バーナードはジブリアニメにでも出てきそうな老人みたく、ふぉっふぉっふぉっと笑った。 「名前が同じだけよ。作家の方のバーナードはとっくの昔に死んでるわ」妻のネルケはいかにも愉快そうに言った。 それはオランダの片田舎にある安いバーで、やけに暖かい日の続く晩秋だった。
本当は自分の内にある心情をだらだらつらつらと思春期ばりに吐露しようと思ったのだが、あれは思春の渦中にある者だけに許された行為ではなかろうかと思い直す。 とか言いつつ、小林秀雄よろしく「評論とは、他人の作品をダシに使って自己を語る事である」という方向性で書いてやろうと、つまり、なにげない日常で自分語りをしてやろうと思う。 最近は、毎日のようにバーに行っている。通っていると言った方が正しい。
オランダで2度目となる散髪に行った。海外で髪を切るのは辛い。過去にも「 アメリカの散髪」や「オランダの散髪」で書いたが、高いうえにサービスはクソというが普通なのである。 平日の午後2時過ぎ、訪れたのは「De Bakkumse Barbier」という、家から徒歩3分足らずの場所に位置する70年代だか80年代だかのレトロな雰囲気を漂わせる床屋である。 そこを選んだのは近所だからというわけではない。
今まで何ひとつ失敗なく完璧な人生を歩んできた人はいない。 そしてその失敗に対し、後悔したり謝ったりしたことのない人もいないだろう。 しかし思えば、基本的にそれらはすべて自分自身の責任であった。だから反省にするにしろ謝罪にするにしろ抵抗感がない。自分のしたことなのだから、嫌でも納得できてしまう。 先日、私の会社のスタッフがとんでもないミスをやらかしてくれた。言うまでもなく、スタッフは他人で、
2022年2月25日、私は無事オランダから日本への一時帰国を果たした。 果たしたなんていうと大袈裟なようだが、実際大変だったのである。その時点での日本政府のレギュレーションでは、全渡航者はフライトの72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明を提出しなければならなかった。 しかし、その二週間ほど前にシェアメイトがコロナの陽性になったのだ。彼女は病院等の施設ではなく自宅隔離となった。
アートフェア「TAGBOAT ART FAIR 2022」(東京) 2022/3/11〜13
ART FAIR Tokyo 2022と同時期に開催され、選ばれた111名のアーティストの渾身の作品約2,000点が個展形式で展示。
見つかった家は、ホスピタリティあふれるオランダ人の老夫婦が住む一軒家であった。 三階建ての、いかにもヨーロッパ風の出窓のついた素敵なお家で、不思議の国のアリスにでも出てきそうな雰囲気の庭までついている。 一階にはリビングとキッチンがある。二階には彼らの寝室と、妻のシャニンの方の連れ子でまだ学生の二十歳の娘の部屋がある。三階はいくらか屋根裏的な作りだが、二部屋あって、19歳のベトナム人の学生と、
べつに髪を切らなくても死ぬことはないが、日本人男性の7割以上は最低2カ月に一度は髪を切る。(参照: ヘアカット(散髪)の周期は?) オランダに来てはや3ヶ月。まだ一度も髪を切っていない。切りに行こうと思っていた矢先にオミクロン株の感染拡大でロックダウンがあり、すっかりその機会を逸していたのである。 それがようやくで緩和され、さっそく散髪に行くことにした。女性の場合、
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海外で働くことは、ビザに始まり、ビザで終わる。海外旅行でもビザを取得することがあるが、あれはパスポートの延長線上でしかない。就労ビザは、かつて公民権運動で争われた人権に等しい。つまり、ビザがあって始めて一人前の人間として存在できるのである。 大げさに言っているのではない。現実問題、転職エージェントは二言目にはビザはお持ちですかと聞いてくる。無いと答えると、難しいですねと言われ音信不通になる。
私には夢がある。歴史に名を刻むことだ。小学生の頃から漠然とそのような思いがあった。おそらく新宅睦仁(シンタクトモニ)という名前のせいだ。これは本名なのだが、名乗るたびに変わっていると言われる。 何でも吸収する素直な幼少期から、おまえは馬鹿だと言われ続ければ本当に馬鹿になるのと同じで、変わっていると言われれば当然変わり者になる。それで私は、自分は特別な人間で、
経済、スポーツ、科学、芸能、なんにしろ夢を持つ者なら一度はアメリカ行きを考える。それは歴史をひもとけば、粗末な丸太小屋で生まれたリンカーンが大統領にまで上り詰めた比類なきサクセスストーリーに行き着く。そこにエジソン、フォード、ディズニー、アームストロングと、偉人を挙げればきりがない。 現在も、ジョブズ、ザッカーバーグ、ベゾスと、アメリカ発のプレイヤーがリアルタイムで歴史を更新し続けている。
働くのはメシを食うためである。では働かないホームレスはメシを食わない(食えない)のかというとそういうわけではないのが現代社会の難しいところである。 近所のスーパーの植え込みの縁、あるいは地べたにミゲルはいつも丸くなって座っていた。遠くから見ると大きな灰色の塊に見える。43歳で、爆発しているようなチリチリ頭。バイキンマンみたいな高音域のダミ声はいやでも耳に残る。
ホームレスを日がな一日寝て過ごしている怠惰な人々だと考える人は多い。しかし現実問題、何もしていないホームレスなど皆無である。 東京あたりでもたまに見かける、空き缶拾い、雑誌売り、廃品回収、その他もろもろ。ロサンゼルスのホームレスも同様で、みな何かしら忙しく動き回っている。もちろん、いつ見てもスーパーの駐車場の植え込みや、マクドナルドの前でボーッと過ごしているような人もいなくはないが、むしろ少数派だ。
私はかつて神奈川の多摩川沿い、登戸という街に住んでいた。河辺にはブルーシートの小屋が点在しており、たまにペットボトルや空き缶を満載した自転車とともにその小屋へ帰ってゆくホームレスを見かけた。私は都合十年近くその辺りに住み、土手を日常的にランニングしていたが、ついに彼らとの接点は一度もなかった。 彼らは私を見ようとしないし、私もまた努めて彼らを見ないようにしていた。
歩道が数百メートルに渡りホームレスのテントに占拠されていた。それは祭りの露天に似て、非日常的なギラついた雰囲気があった。私は日曜礼拝のために教会に行く途中だった。数年前にシンガポールで洗礼を受けてクリスチャンになって以来、たいてい日曜日はどこかの教会を訪れる。アメリカの建国は清教徒の一団の到着から始まっただけあって、教会は日本でいうコンビニくらいどこにでもある。私は見聞を広めるのも兼ねて、
自宅からダウンタウンに行くにはUBERで片道30ドルかかる。往復で60ドル。東京から静岡まで新幹線で行ける値段である。しかし、ロサンゼルスには東京のように便利な公共交通機関はない。一部に電車が走っていたり、バスなら1.75ドルの定額で乗り放題だが、乗り換えは煩雑で、時間通りに来ることはない。それでいて軽くUBERの2、3倍は時間がかかる。 そもそも、この地ではみな車を持っている。
朝八時二十八分。リモコンでガレージのドアを開ける。大家のベンツとプリウスの横に、肩身狭く停めてあるマウンテンバイクを、外にひっぱり出してまたがる。こぎながら同じリモコンを操作して、ゲーテッドコミュニティの門を開け、立ち止まることなく外に出る。左に曲がり、車道の端にある自転車レーンを北に向かって走り出す。 車の進行方向に反しているが、忙しい朝、
2023年9月1日(金)、X(旧ツイッター)にて、田中武氏の作品「十六恥漢図 」を良作であると認める投稿をしたところ、批判のコメントが集中し、炎上しました。 *該当の投稿は削除済みのため、ご興味をお持ちの方は「新宅睦仁 ミソジニー 」などのキーワードでご自由に検索してご覧ください。 ほとんどのコメントが的外れであり、また、私がミソジニーであると勝手に解釈されているようなので、
会社帰り、私はいつものようにホームレスを探していた。しかしその日はなかなか見つからなかった。普段は見たくなくてもそこら中にいるというのに。冷め切ったハンバーガーが入ったエコバッグを自転車のハンドルにぶら下げて、辺りを見回しながら走る。たいてい一人はホームレスが寝ている近所のスーパーの駐車場、よくホームレスが座り込んでコーヒーを飲んでいるファーストフードの店先、
オランダに来てはや一年。ほぼ毎日バーに行っている、というか通っている。 理由はいくつかある。一日中自宅にこもってパソコンをいじってメシを食っている私にとって、そこが唯一の「出かける用事」であり、社交場からだ。 ちょっと前までは『オランダのカフェというか、バー、または居酒屋』で書いたJohnny's Cafeに通っていたが、最近はもっぱらMy Wayという店に通っている。
「彼の名前はバーナード・ショー。有名人なのよ」 かのイギリスの大作家本人と勘違いした私が大仰に驚くと、バーナードはジブリアニメにでも出てきそうな老人みたく、ふぉっふぉっふぉっと笑った。 「名前が同じだけよ。作家の方のバーナードはとっくの昔に死んでるわ」妻のネルケはいかにも愉快そうに言った。 それはオランダの片田舎にある安いバーで、やけに暖かい日の続く晩秋だった。
本当は自分の内にある心情をだらだらつらつらと思春期ばりに吐露しようと思ったのだが、あれは思春の渦中にある者だけに許された行為ではなかろうかと思い直す。 とか言いつつ、小林秀雄よろしく「評論とは、他人の作品をダシに使って自己を語る事である」という方向性で書いてやろうと、つまり、なにげない日常で自分語りをしてやろうと思う。 最近は、毎日のようにバーに行っている。通っていると言った方が正しい。
オランダで2度目となる散髪に行った。海外で髪を切るのは辛い。過去にも「 アメリカの散髪」や「オランダの散髪」で書いたが、高いうえにサービスはクソというが普通なのである。 平日の午後2時過ぎ、訪れたのは「De Bakkumse Barbier」という、家から徒歩3分足らずの場所に位置する70年代だか80年代だかのレトロな雰囲気を漂わせる床屋である。 そこを選んだのは近所だからというわけではない。
今まで何ひとつ失敗なく完璧な人生を歩んできた人はいない。 そしてその失敗に対し、後悔したり謝ったりしたことのない人もいないだろう。 しかし思えば、基本的にそれらはすべて自分自身の責任であった。だから反省にするにしろ謝罪にするにしろ抵抗感がない。自分のしたことなのだから、嫌でも納得できてしまう。 先日、私の会社のスタッフがとんでもないミスをやらかしてくれた。言うまでもなく、スタッフは他人で、
2022年2月25日、私は無事オランダから日本への一時帰国を果たした。 果たしたなんていうと大袈裟なようだが、実際大変だったのである。その時点での日本政府のレギュレーションでは、全渡航者はフライトの72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明を提出しなければならなかった。 しかし、その二週間ほど前にシェアメイトがコロナの陽性になったのだ。彼女は病院等の施設ではなく自宅隔離となった。
ART FAIR Tokyo 2022と同時期に開催され、選ばれた111名のアーティストの渾身の作品約2,000点が個展形式で展示。
見つかった家は、ホスピタリティあふれるオランダ人の老夫婦が住む一軒家であった。 三階建ての、いかにもヨーロッパ風の出窓のついた素敵なお家で、不思議の国のアリスにでも出てきそうな雰囲気の庭までついている。 一階にはリビングとキッチンがある。二階には彼らの寝室と、妻のシャニンの方の連れ子でまだ学生の二十歳の娘の部屋がある。三階はいくらか屋根裏的な作りだが、二部屋あって、19歳のベトナム人の学生と、
べつに髪を切らなくても死ぬことはないが、日本人男性の7割以上は最低2カ月に一度は髪を切る。(参照: ヘアカット(散髪)の周期は?) オランダに来てはや3ヶ月。まだ一度も髪を切っていない。切りに行こうと思っていた矢先にオミクロン株の感染拡大でロックダウンがあり、すっかりその機会を逸していたのである。 それがようやくで緩和され、さっそく散髪に行くことにした。女性の場合、
「彼の名前はバーナード・ショー。有名人なのよ」 かのイギリスの大作家本人と勘違いした私が大仰に驚くと、バーナードはジブリアニメにでも出てきそうな老人みたく、ふぉっふぉっふぉっと笑った。 「名前が同じだけよ。作家の方のバーナードはとっくの昔に死んでるわ」妻のネルケはいかにも愉快そうに言った。 それはオランダの片田舎にある安いバーで、やけに暖かい日の続く晩秋だった。