気だけは若い。 超純情小説や日々のさまざまなことを、ぼちぼちとつづっています。
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梅雨入りせぬまま夏至を迎えた。 紫陽花の紫が緑の葉の間からちらりと見えて、それでまた気持ちが和む。 暑くも寒くもなく風は心地よくこんなに爽やかな六月を私は知らない。 だから体調はまあまあでも、予定の講座には絶対に出かける。 バイクを止めたので今まで十四、五分で行けたところへ今はバスと電車を乗り継いで 一時間もかかる。 せっかちの私にとってこんなに悲しく悔しいことはない。都会と違って一電車遅れると十分は 待たなければいけない。 そこで私は気持ちの切り替えをした。のんびりとその時間を楽しむことにした。 見渡せば高層マンションが次々に出来ている。どんな人が住むのだろう。一時私も憧れた。 あれホテルの名前が又変わっている。新しいコンビニが出来ている。 電停のベンチだって楽しいではないか。私の中の野次馬百匹。 今日は予定も無いのでぶらり出かけ..
梅雨入りした地方のニュースを見ながら、雨の気配もない空を見上げる。 二十数年前の地獄のような水不足を思い出して春子さんはゾクゾクっと身震いした。 退職したばかりだった春子さんを心配して全国の仕事仲間から、沢山の水を送って頂いた。 今年もちらほら節水のお願いが行政機関から聞こえてくる。 今のところこの茶の間から見える庭の木々は元気で、春子さんは散水もしていない。 まあそのうち降るでしょう。と一人住いの気楽さでボーと座っているとメールが来た。 まあ珍しい息子からだ。余程のことがない限り彼の方から連絡があることなどないので、まず 心臓がバクバク。 「私旅に出ています。」たったこれだけ。 確か今日はまだ金曜日休みでもないのにどうして? 何処へ? 何しに? 春子さんの頭の中で? がぐるぐる回る。 もともと彼は旅行好きで、ぽっと出かけることも珍しいこ..
朝の家事が終わらぬうちに英子から電話が来た。 「何?また旦那様がお出かけしたの」 「なんでわかるの?」 「貴女は一人になるとすぐに私に電話かけて来るのだもの」 他愛のない会話がはじまる。英子と私は青春時代を共に同じ職場で働いて同期の桜なのだ。 元気な旦那様、キャリアウーマンの未婚の娘さんと優雅に暮らしている。 近くには長男一家が住んでいて、幸せを絵にかいたような日常だ。 「ねえ一度会いたいからお宅に行ってもいい?」 「大歓迎よ。今週は予定も無いからいつでもどうぞ」 旦那様は彼女を我が家に送ってくると自由にどこかへ行って、夕方迎えにきてくれる。 「コーヒーでもどうぞ」と進めて少しの時間を一緒に話すこともある。 私たちには積もる話はいくらでもある。 ただこの頃英子は耳が遠くなり、物忘れも年相応でたまにとんちんかんなのが少し寂しい。 早速..
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