6月1日は、ぼっち地元の山の会のメンバー8名で、鈴鹿御在所山のヴィア・フェラータへ。ヴィア・フェラータ(Via Ferrata)とは、イタリア語で「鉄の道」という意味で、岩肌に沿って打ち込まれたケーブルや、はしごや橋などを装備した山岳ルート
大坐小屋にも近い戸隠は、ぼっち行きつけの山域だけど、円空が和歌に詠み、中観音堂の像内に九頭龍権現(現九頭龍社)の午王法印を納入するなど、「円空の冒険」追跡の対象地でもある。昨年12月に踏査を実施したけれど(『龍の登場』の謎を戸隠に追う)、積
6月1日〜2日、ぼっち地元の山の会では、石徹白から美濃禅定道・三ノ峰避難小屋泊にて別山(2,399m)を往復する計画が。昨年も梅雨入り前の同時期、同じルート・同じくぼっちがリーダーで計画したけれど、2日目が荒天で、銚子ヶ峰日帰りに変更。今年
朝熊山(あさまやま)は、地形図上の正式名称は朝熊ヶ岳(あさまがたけ)といい、三重県伊勢市・鳥羽市にある標高555mの山。山上には、伊勢・志摩を通じて最大の寺院、金剛證寺があり、この寺のことも「朝熊山」と通称される<補記1>。朝熊山のことを、
ぼっちの山の会では、毎年夏山シーズンの前に2、3回登攀訓練を行っている。夏山合宿や沢登りで、難易度別にパーティーを組む時の目安にされているし、また純粋にクライミングを始めたい新人の手ほどきの場ともなっているので、毎回多くの人が参加する。5月
「中央分水嶺高島トレイルは、古い山道を活かし整備した各地の登山道をつないだものであり、中央分水嶺の豊かな自然を活かしたネイチャートレイルです。鯖街道をはじめ若狭越の峠道が主なものだけでも12箇所あります。歴史の道としても味わい深いものがあり
目下2022年から2026年の5カ年計画で取り組んでいる「『円空の冒険』追跡」。北海道の洞爺湖観音島観音堂にあった円空作の観音菩薩坐像(現在は有珠善光寺安置)の背中に「うすおくのいん小嶋 江州伊吹山平等岩僧内 寛文六年丙
5月17日(金)、18日(土)は、日本山岳会が創立120周年の記念事業として取り組んでいる全国の岳古道調査の全国大のイベント「熊野古道集中山行」に参加。ぼっちの所属する東海支部は、熊野古道のうちでももっとも山岳古道の要素を持つ大峯奥駈道を担
5月10日、11日は、「円空の冒険」追跡で、天川村〜大峰山(注1)へ。(注1)大峰山という用語は、現在では広義には大峰山脈を、狭義には山上ヶ岳を指す。歴史的には、山上ヶ岳の南にある小篠から熊野までの峰々の呼び名だった。ここでは山上ヶ岳周辺と
5月5日〜8日は、「『円空の冒険』追跡」の取り組みとして、埼玉県に遠征し、円空像の残された場所を、あちこち回った。ただし、山岳修験僧であり、各地の山岳霊場に登っている円空が、埼玉県については、秩父など山岳地帯には足を延ばしていない。というこ
2024年ゴールデンウィーク、地元の山の会の計画は、紆余曲折があり、テント泊ではなく、3日4日と唐松岳頂上小屋利用のこじんまりしたものに。12名の参加者で、5名が4日五龍岳に登頂し遠見尾根で下り、残る7名はそのまま雪上訓練をしながら下ること
昨年4月、滋賀・福井県境の三十三間山に登った時、遥か西に、とても目立つ円錐形の山に目を引き付けられた。それは、福井県・京都府にまたがる青葉山という山だと聞き、その名のとおり、ぜひ青葉の頃に訪れてみようと狙っていた。5月2日、青葉の季節、天気
4月28日(日)は、大垣市の市民登山が大日ヶ岳で開催され、ぼっち地元の山の会がサポート。市民参加32人、サポートする会員が29名の大所帯、観光バス2台で登山口へ。今回は、水道山登山口からのルートを往復する予定。ぼっちは、「連絡役」として、遊
リタイアしてから、密度濃く取り組んでいる「『円空の冒険』追跡」。4月25日〜26日には、円空が馬頭観音像を造顕したという、美濃加茂市廿屋(つづや)にある、観音洞に泊まってみた。下の洞穴が観音洞(馬頭観音が確認されて以降「円空洞」と呼ばれるよ
4月から始めた、ダンベル6kg分背負って金生山を往復する朝散歩は、習慣として定着してきた。22日はちょっと足を延ばして(といっても、ほんの200mほど)、お茶屋屋敷跡に立ち寄ってみた。お茶屋屋敷は、慶長10(1605)年頃、徳川家康が上洛の
4月20日(土)は、ぼっち地元の山の会のメンバー8名で、道なき残雪期狙いの日照岳(1,751m)へ。本来道なきこの山は、雪の締まる2月下旬から4月上旬くらいが登山適期。しかし、今シーズンは2月が小雪で、3月が大雪と番狂わせ。3月15日に下見
ぼっちは、3月末をもってリタイア。今まで往復3時間、1日の8分の1を費やしていた名古屋への通勤がなくなったのは、得した気分。ただし、その分運動量が減っては脚力が落ちてしまうので、裏山の金生山への往復1時間を習慣にすることにした。ただ歩くだけ
3月30日(日)は、ぼっち地元の山の会のメンバー17名で、静岡県竜頭山へ遠征。竜頭山(1,352m)は、浜松市天竜区佐久間町と同区春野町の境に位置し、西は天竜川、東は気田川に挟まれた尾根上に位置する。この尾根の南には、火伏で有名な秋葉信仰の
ぼっちの所属する日本山岳会東海支部で、3月24日(日)に「雪山を知る:雪崩対策講習会」を実施。講師は、山岳ガイド事務所「UNI TRAIL」の杉原一樹さん。会場は栂池スキー場のゴンドラリフトの終点・栂の森駅から少し樹林帯に入った斜面。&nb
今冬は、奥美濃方面は貧雪で、計画していた能郷白山〜屏風山県境縦走なんてまったく無理だった。雪に親しむこともないままなのも残念で、快晴の15日(金)、4月に山行リーダーを務める予定の日照岳に下見に。 日照岳は、標高1,751m、白山
3月10日(日)は、何かと気ぜわしいぼっちにとっては珍しく、快晴の天気予報で予定なしの日。そこで、登山の往復目にしながら、「気になっているけれど登るまでないかな」と思っていた、美濃地方北部の2山を登ることに。あわせてこの2山の往来に、「円空
3月3日は、ぼっち地元の山の会で、1月27日に下見をしておいた室生火山群の古光山(952m)に本番山行。南側の大峠から古光山、後古光山を経て長尾峠に下り、大峠に戻る周回コース。9:00大峠から登山開始。斎場とソーラーパネルに挟まれた登山口は
2月23日(金祝)〜25日(日)の3連休は、厳冬期恒例、大坐小屋の雪下ろしに。頑張らねばと意気込んでいったら、まさかの雪ほとんどなし。。いつも無人の期間には見かけない軒のツララがすだれ状で、暖かかった今冬を象徴するよう。雪下ろしのために戸口
2月11日(日)、12日(月振休)は、八ヶ岳連峰の天狗岳でぼっち地元の山の雪上訓練に参加。最近、頼もしい新人さんたちも入会して、Nuリーダー、Stサブリーダーはじめ12名が参加。渋の湯登山口から7:45登山開始。針葉樹林の登ると、唐沢鉱泉か
2月3日(土)節分の日。旧暦だと年越しを控えた12月の末あたり。天井脇のトタンがめくれ、外気と接するたぶんマイナス10度を超える夜だったけれど、ダウンジャケットを着こんで冬用の寝袋に入っていたのと、普段の睡眠不足から、2日18:30から早朝
山岳修行僧にして、偉大な彫刻家とともに偉大な冒険家としての側面も持つ円空。目下、円空の山岳修行のハイライトでありながら、はっきりとした足取りがつかみにくい大峰山での修行について追跡中。円空が、大峯山中で厳冬期年越しの修行をしているのは残され
1月27日、古光山だけでは、遠出してもったいないので、帰りは松阪市飯高町の白猪山へ。「猪」の付く山はあまり多くないので、亥年には多くの登山者がある。ちなみに、十二支本来の「亥」の付く山は極まてまれで、三重県尾鷲市の亥谷山しかないのでは。&n
三重・奈良両県にまたがる「室生火山群」といっても、ピンとこない方もおられるでしょう。奈良県宇陀郡曽爾村と御杖村を中心に、宇陀市東北部および三重県名張市南部にかけて広がる山地で、約1500万年前のというたいへん古い時代の火山活動がベースになっ
1月の週末は天候が不順だったりして、山に行けない週末が2週連続。マグロのように動いていないと死んでしまうぼっちの悲しき習性ゆえ、円空探訪の方に精を出しておりました。13日(土):長間薬師寺訪問記 同 日
1月の3連休最終日の8日は、恒例の京都への初詣で。その恒例が、昨年は新型コロナにかかってできずじまい。その結果かどうか、直後、大きなトラブルに見舞われた。今年こそは、わくわくドキドキはしつつも、平穏無事に過ごせますように、ということで雪の伊
能登半島地震で明けた2024年、長野市北部も震度5弱、善光寺の石灯籠も倒れたとのニュース。1月6日(土)〜7(日)、長野市の飯綱高原に位置する大坐小屋も被害はなかったか確認に。おかげさまで、倒木もなく、ひと安心。それにしても、1月でこれだけ
2024年1月1日、登り初めは、ぼっち地元の山の会恒例の、金生山でご来光を仰ぐ小登山。標高200mあまりで、「続ぎふ百山」になっている。ぼっちの家の文字どおり裏山。山上に役行者が持統天皇の勅命で開いたとの言い伝えがある古寺:真言宗の明星輪寺
新年あけましておめでとうございます。本ブログの管理人、山馬鹿岐阜県民のぼっちです。ぼっちの名は、伝説の山の巨人 ダイダラボッチから頂いたもの。しかし、日本300名山など全国的に有名な山はほぼ登りつくし、日本最大の山岳百科事典「新日本山岳誌」
新型コロナウイルス感染で明け、円空追跡で暮れた、2023年の「WALK あばうと4000山」総集編、反省も兼ねていってみます。2022年年末登山の折に新型コロナに感染、臥せりながら立てた2023年の登山目標は次の三点。さて、実際はどうだった
岐阜県に一等三角点は17カ所ある。乗鞍岳、恵那山など有名な高山ばかりでなく、ほとんど知られていない低山にもあったりする。岐阜市と山県市の境に位置する、如来ヶ岳(にょらいがたけ:276m)は、後者の典型といってもいい山。「続ぎふ百山」にもなっ
12月2日(土)3日(日)、長野市飯綱高原にある大坐小屋へ。もう、紅葉も果て、根雪になりそうな雪が数センチ積もっていた。前回10月に来た時、薪づくりなど冬支度を一通り完了しているので、今回は凍結防止のため、水道の水抜きをすればいいだけ。いつ
著者木下喜代男氏は、1965年に飛騨山岳会に入会されて以来、飛騨山脈を中心に活動され、1969年1月の錫杖岳前衛フェース1ルンゼ冬季初登攀など、錫杖岳、笠ヶ岳の岩場で初登攀の輝かしい記録を数々残された飛騨山岳界きっての岳人で、飛騨山岳会の会
5年計画で進めている「円空の冒険」追跡のうち、前半最大の難関、蝦夷地往復の踏査は追跡2年目の本年、無事終了。しかし、次なる難関が控えている。それは、「大峯山(注)での冬籠り追体験」。(注)大峯山(大峰山)は、奈良県の南部に位置し、現在では広
11月3日(金祝)〜6日(月)は、「円空の冒険」蝦夷からの帰還ルート踏査の第2回目として青森・秋田・山形・宮城各県を巡った。そのダイジェストをご紹介。 2日(木) 名古屋16:50−大坐小屋(泊)22:003日(金祝)
ぼっち地元の山の会の先輩Sさんは、名古屋の方ながら奥美濃に代表される道なきヤブ山を愛され入会、エキスパートだった。病に倒れられ、いったん山にも復帰されたものの、ついに帰らぬ人となられ、その追悼登山が10月29日(日)に計画された。当初赤兎山
『播隆院一心寺と播隆上人』展が、揖斐川町歴史民俗資料館で、2023年10月13日(金)〜11月26日(日)開催されている。播隆(天明6(1786)年〜天保11(1840)年)は、江戸後期の浄土宗の念仏行者であるとともに山岳修行を行い、槍ヶ岳
秋も深まると、山形県民でなくても芋煮会をやってみたくなる時候。10月21日(土)、22日(日)、ぼっちの地元じゃない方の山の会で、鷲ヶ岳にあるYさんの山荘にて恒例の芋煮会を開催。今回は、7月28日にクマに襲われ重傷を負ったTuboさんの快気
10月14日(土)〜15日(日)は、長野市飯綱高原の大坐小屋に管理人をやりに出向。前回9月の第1週に草刈りを完了したので、さっぱりしております。今回のミッションは、冬に向けて薪をつくること。実は、秋山が忙しくて10月に小屋に来ることは珍しい
10月7日(土)〜9日(月・スポーツの日)三連休は、ぼっちがリーダーで地元の山の会で北岳に行く計画(だった)。気象庁JPやてんきとくらすなど、それぞれ天気予報が違い迷ったけれど、後半崩れることを想定し中止。大体案として、天気の安定した7日、
9月15日(日)未明、満天の星空が夜明けの藍に染まっていく。室堂にとまった多くの登山客がご来光を見るために4時台から列をなして御前峰山頂に向かっている。5:00、ヘッドランプを点け、御前峰に向け室堂を出発。途中、ぜひ拝んでおきたかったのが、
都から最も近い高山である白山は、古くから霊峰として信仰の対象となり「禅定道」といわれる信仰の登拝路が山麓の越前・加賀・美濃から通じていた。『白山之記』によれば、天長9(832)年には、禅定道の起点となり、信仰の拠点となる三馬場が開かれたとさ
17日夜は、由利本荘市の羽後本城駅前にあるビジネスホテルに投宿。由利本荘市は、秋田県南部に位置し、2005年本荘市と由利郡矢島町・岩城町・由利町・西目町・鳥海町・東由利町・大内町が合併してできた。合併によって人口は7万人余あるけれど、神奈川
米代川の河口に位置する能代市。最近ではバスケットボールで有名だけれど、秋田県北部を代表する都市で、古い湊町でもある。円空の十一面観音立像のある龍泉寺は、能代湊に近い日和山(ひよりやま)の山裾、今は能代公園の一角(北端)にある。日和山とは、北
矢口峠を越え、秋田県に入る。かつての出羽国、江戸時代には久保田藩(秋田藩)領だった土地。円空像は、北から大館市宗福寺の十一面観音立像、北秋田市綴子の阿弥陀如来坐像、同市鷹巣阿弥陀如来坐像、能代市龍泉寺十一面観音立像と残されている。その分布は
9月17日(土) いよいよ弘前藩から碇ヶ関を越え、久保田藩(秋田藩)領へ入る日。『弘前藩庁日記』によれば、円空は往路、寛文6年1月「円空ト申旅僧壱人長町二罷在候処御國二指置申間敷由仰出候二付而其段申渡候ヘハ今廿六日二罷出青森へ罷越松前へ参由
現在の青森市と弘前市つなぐメインの道路は、国道7号線。油川から始まる羽州街道は、弘前を経て碇ヶ関から久保田藩との国境の矢口峠に向かう。現在の青森県の大動脈国道7号線に対し、旧道は県道247号線になっていて、おおよそこの道が羽州街道と重なって
津軽半島の先端、外ヶ浜町三厩からはじまる松前藩主の参勤交代の道:松前街道は、陸奥湾沿いを南下して、古い湊町油川(青森市油川)で羽州街道と合流する。松並木が残る場所もある。この松前街道沿いには三厩義経寺、外ヶ浜町平館昌寺、蓬田村正法院、青森市
袴腰というのは、袴の後ろの腰の部分のことで、ここに板を入れて台形にすることから、台形の山で、�袴腰山、�袴腰岳と名付けられた山が各地にある。中でも津軽海峡周辺は、北海道渡島半島に�1山、�3山、下北半島に�1山、津軽半島に�2山と、この名の
今夏3回に及ぶ円空の蝦夷地踏査を終え、秋は2回に分け、青森・秋田・宮城各県の円空帰還ルート踏査する予定。まず1回目は、9月7日(木)夜〜18日(月祝)で青森下北半島から秋田本荘までを踏査する計画。ついでに、なかなか行けない下北半島の東北百名
9月9日(土)、10日(日)岐阜県民スポーツ大会の山岳競技が関市の本城山で開催。県内各都市対抗になっていて、ぼっち地元の山の会も出場。ぼっちは応援要員で参加。9日は前夜祭のようになっていて、「八滝ウッディランド」のバンガローで宿泊しての懇親
9月2、3日の週末は、大坐小屋管理人として年間で最も大変で大切な作業、敷地の草刈りに、連れ合いと孫ぼっち君と出向。ぼっちの敷地のお隣さんは、全面伐採して畑をやるんだと意気込んでおられたけれど、結局続かず、5年ほどでジャングル状態になってしま
槍ヶ岳を開山した播隆(天明6(1786)年〜天保11(1840)年10月21日)は、浄土宗の僧で、実はその信仰活動は、伊吹山から美濃地方にかけてが中心。その播隆ゆかりの「播隆地蔵祭」が8月20日(日)、揖斐川町春日笹又で新型コロナ禍後5年ぶ
8月11日(金・山の日)〜13日(日)は、黒部の赤木沢を遡行する計画が台風の影響を考慮して直前に中止(ToT)オウどこも行かないのも忍びないけど、どこも小舎は一杯なので、12日白馬岳を大雪渓で日帰り往復することに。早朝出発では猿倉の駐車場が
8月8日(火)、3回に及ぶ『円空の冒険』北海道踏査の最終日。レンタカーは17時まで借りてあるけれど、北海道の天気はほぼ全域不安定。今回、本当は羊蹄山に登り、円空の背銘にある山々がどのように見えるか確認したかったけれど、結局思うような天気の日
『円空の冒険』踏査という目標を掲げて北海道南部を今年3回訪問。なかなかタイトなスケジュールな中、珍名の山ハンターとしてはその合間を縫って、ぜひとも訪ねたい山があった。北海道は珍名の山の宝庫なのだけれど、その中でも、極北と言えるのが、七飯町の
第1回北海道踏査で、「神体円空作」の列挙された『福山秘府』の「諸社年譜並境内堂社部」と、寛文当時の集落の状況が分かる『津軽一党志』をてがかりに、松前藩日本海側の円空仏のある場所・あった集落をMTBで巡りながら、不思議だったポイントがある。そ
(8月6日(日)恵山より続き)第1回、第2回の「『円空の冒険』北海道踏査」では、旧松前藩内に残された円空像を数多く拝見してきた。それに対し、今回第3回のアイヌ人の土地だった蝦夷地での踏査は、円空像の背銘や、それを見た寛政〜幕末の探検家の記録
(8月6日(日)山越諏訪神社よりの続き)8:45恵山のつつじ公園登山口に到着。標高618mかと、予断を持って軽く見ていたけれど、どうして。噴気に包まれた活火山のたたずまいに圧倒される。海からいきなり立ち上がる山だけに、山中にある噴火口を持つ
8月6日(日) 3:00夜明け前の雷と激しい雨の音で目が覚める。テントにしなくてよかった。。本日のメイン踏査は、16:00のお約束で内浦岳(北海道駒ケ岳)山麓の権現山内浦神社で円空像を拝観すること。それまでの時間、これも活火山の恵山に登って
8月5日、有珠岳〜洞爺湖を踏査を終え、夕方の残った時間で寿都町磯谷の海神社をめざす。同神社には2体の円空像があり、それぞれ背銘に「いそや乃たけ 寛文六年丙午八月十一日 初登内浦山 圓空(花押)」「らいねん乃たけ」と刻まれている。「いそや」と
小幌の窟屋を後に、有珠山に向けて移動。今は礼文華トンネルを通って有珠側に短時間で出られるけれど、かつての礼文華峠は蝦夷でも名だたる難所で、しかも円空当時はその道さえ開かれていなかったので、円空は船で有珠に入ったはず。有珠山の概要は以下のとお
内浦岳の砂原岳部分を往復、汗と雨にぐちゃぐちゃになりながら15:45下山。さて、日が暮れる前に、今宵を過ごす予定の、小幌の窟屋(いわや)に向かわなくては。。 小幌は、長万部町と虻田郡豊浦町の境界、ここにある室蘭本線の小幌駅は「日本
円空が蝦夷を訪れる3年前の寛文3(1663)年、7〜8千年間活動を休止していた有珠山が大噴火を起こし、これが山岳修験像円空が寛文6年に蝦夷に渡る背景になったと考えられる。その有珠山噴火を23年遡る寛永17(1640)年には、約5千年活動を休
昨年から5か年計画で取り組んでいる「『円空の冒険』追跡」、2年目の今年の夏は、3回に分け北海道の足取りを集中踏査を計画。円空が寛文6(1666)年に歩いたであろう時期を想定し、おおよそそれに合わせて踏査を実施。第1回は、6月8日(木)〜12
山仲間のTuboさんが7月28日、クマに襲われた。29日(土)、30日(日)と、千回沢山に沢登りに行っていたため、LINEを見るのが遅れ、31日お見舞いに伺った次第。Tuboさんに伺った概要は次のとおり。・28日釣りのため車で国道157号線
7月29日(土)〜30日(日)は、ぼっち地元の山の会で奥美濃の千回沢山を入谷から遡行することに。千回沢山(せんがざわやま)岐阜・福井県境稜線から岐阜県側に派生した稜線に不動山とともに並ぶ。標高1,246mながら、徳山ダムができて門入集落まで
岐阜市芥見(旧芥見村)に位置する権現山(316.5m)は、老洞峠を挟んだ南に北山(308m、三角点なし)があり、その稜線東に317mの権現山があるため、芥見権現山と通称されている(後者は各務ヶ原市蘇原(旧蘇原村)にあるため蘇原権現山と通称)
7月14日(金)〜17日(月祝)、旧松前藩東半分を中心に第2回目の「円空の冒険」北海道踏査に行ってきました。踏査は、松前藩の家老が編纂した史料集『福山秘府』のうち藩内の神社仏閣を網羅した「諸社年譜並境内堂舎部」に「神体円空作」として記録され
最近、山に円空に畑に小屋に(仕事に)と時間に追われ、一番おろそかになっているのが陶芸かもしれない。以前は月4回通っていたけれど、時間が取れなくて2回にしたら、制作意欲がぶち切れになりがち。そんな中、実物は見たことがないけれど、画像を一目見た
己高山(こだかみやま)は、伊吹山から直線距離で北北西に約16�、木之本町に位置し、周辺に山岳寺院の遺跡が多いことで知られる。小高見山とも書き、伊吹山と白山をつなぐ近江における山岳信仰の一大拠点だったとされる。己高山縁起(鶏足寺蔵)によれば、
なかなか緊張感高い「円空の冒険」第1回北海道踏査も無事終了、6月24,25日は、久しぶりに大坐小屋の管理人をやりに飯綱高原へ。雨戸を開けようとしたら、網戸を走る小さな生き物。おお、ヤマネ君ではないか。雨戸の中で冬眠することは知っていたけれど
1か月以上もブログの更新をしておらず、すみません。実は6月8日(木)〜12日(月)、北海道渡島半島の日本海側に「円空の冒険」追跡ツーリングに行き、そのまとめに時間を取られておりました。ここで、そのさわりをご紹介。 「円空仏」で知ら
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6月1日は、ぼっち地元の山の会のメンバー8名で、鈴鹿御在所山のヴィア・フェラータへ。ヴィア・フェラータ(Via Ferrata)とは、イタリア語で「鉄の道」という意味で、岩肌に沿って打ち込まれたケーブルや、はしごや橋などを装備した山岳ルート
5月12日、13日は、「円空の冒険」長野県の踏査を実施。12日は、南木曾町を中心に調査。信州の円空調査(2)等覚寺ほか南木曽町の円空像翌13日は、上田から松本を中心に調査。信州の円空調査(3)浦野馬脊神社〜松本浄林寺信州の円空調査(4)謎多
前半、桑原登山口から岩谷峠までで、出発が1時間遅れ、道間違いで1時間5分のロスをし、速足で25分取り戻して、合算1時間40分の遅れで、12:15 後半部に入る。分かりにくかった岩谷峠の登りが過ぎると、何度か登山道は折れる部分があっても、標識
一昨年から5回に分けて取り組んできた全長約80�の高島トレイル、5月8日は、いよいよラストの桑原〜経ヶ岳〜三国岳〜三国峠〜おにゅう峠の区間であります。本当は、おにゅう峠から桑原に降り立ち、感動のゴールと行きたいところ。しかし、MTBで登山口
4月30日は、とある事情があって、高賀山に行くことに。(「とある事情」は、いずれご報告。)9:40 高賀の森公園の登山口から登山開始。長良川の支流板取川、さらにその支流高賀川の源流部に沿って登高。高賀山は、円空が晩年最後に3年に及ぶ山籠修行
ゴールデンウィークの5月3日(土)、4日(日)は、ぼっち地元の山の会で鳳凰山に御座石鉱泉からのルートで登山。 鳳凰山は、オベリスク(地蔵仏)と呼ばれる巨大な尖塔のある地蔵ヶ岳(2,764m)・最高峰の観音ヶ岳(2,841m)・双耳
4月29日(火・祝)は、高島トレイル第4回目として、桜峠〜ニの谷山〜武奈ヶ嶽〜石田川の区間を縦走。武奈ヶ嶽というと、大津市の1,214mの武奈ヶ岳と間違えそうだけど、こちらは高島市の865m峰で、岳ではなく「嶽」。昨年5月25日にたどった搦
4月27日(日)、大垣市の春の市民登山が貝月山(1,234m)で開催され、ぼっち地元の山の会が、これをサポート。市民と会員が4つの班に分かれ、揖斐高原スキー場の後にできたキャンプ場・揖斐高原キャンピングフィールドAFUREPPAから8:00
高島トレイルは、滋賀県高島市と福井県にまたがるトレイルルートで、びわ湖高島観光ガイドHPには「マキノの愛発越(あらちごえ)から今津の山を経て、朽木の三国岳へ至る約80kmに及ぶ道は、水と緑、人のいきかう日本列島の日本海側と太平洋側を区切る中
4月20日(日)は、ぼっち地元の山の会で毎年夏山が始まる前の時期に恒例で開催されるクライミングの講習会の第1回目。開催場所も、恒例になっている岐阜市の芥見権現山(317m)の岩場。ボルダリングジムに毎週通っているようなメンバー4名を講師に、
鳴虫山(1,103.6m)は、東照宮・輪王寺・二荒山神社の対岸にある日光市街の背景の山で、日光の風光を形作っている。天保8(1837)年、植田孟縉が著した日光地誌の決定版といわれた『日光山志』にもこの山が絵入りで記されており、山名の由来は、
4月13日〜15日、2泊3日で円空を追って昨年9月に続いて日光へ行ってきたので、ダイジェストでご報告。13日、前夜泊の大坐小屋から円空がたどっただろう上野国(群馬県)大間々から日光に至る足尾銅山街道で、日光入り。まずは、第二いろは坂(注)を
4月15日の日光清瀧寺の年1度の円空作不動三尊御開帳に合わせ、日光円空調査行に12日(土)〜15日(火)に出かけることに。12日は長野飯綱高原の大坐小屋に前夜泊するだけの日程なので、その道中、信州木曽谷の円空調査を計画。中津川からかつての中
4月6日(日)は、ぼっち地元の山の会で野谷荘司〜三方岩岳集会の参考の予定だったけれど、雨の予報で中止の連絡(ToT)ザンネン前日の5日(土)はよく晴れ、夕方花見の予定が入っていたけれど、それまで予定がなかったので、フキノトウくらい出ていた
ぼっちがリタイアして、ちょうど一年、また4月が巡ってきた。天気が良く、山に行かず、円空追跡に入らず、体調が良ければ、毎日登ってきたのが裏山の金生山(きんしょうざん)。 2万5千分の1地形図で見ると、この山がきわめて特殊な場所である
3月29日(土)30日(日)は、日本山岳会東海支部のイグルー講習会をMt.乗鞍スノーリゾートにて開催。講師は、「イグルスキー」の異名を持つ、超ワイルドな登山を志向され、イグルー作りの第一人者でもある米山悟さん。やってみよう!イグルー登山
3月22日(土)は、ぼっち地元の山の会でも日本山岳会東海支部でもない山の会のメンバー5人で越美山地の若丸山へ。 若丸山(1,286.7m)は、この山域では人気のある冠山(1,256.6m)の東に続く山だけど、登山道はないヤブ山。徳
箱根から、静岡市の葵区と清水区の境にある竜爪山(りゅうそうさん)の登山口まで移動。赤石山脈の南端近く、安部川左岸山系の山で、文殊岳(1,041m)と、薬師岳(1,051m)からなる双耳峰。山名は、龍が降りたち、誤って木の枝で爪を落としたとい
円空の足取り追跡(注)+登り残しの関東百名山登山ということで、3月20日の春分の日、明神ヶ岳に行ってきました。明神ヶ岳(1,169m)は、箱根山の外輪山で、箱根の全貌をとらえるにも、富士展望の山としてもすぐれている。今回は3:00に自宅を出
3月9日(日)は、ぼっち地元の山の会で、滋賀県甲賀市の飯道山(664m)へ。地元山の会の山行に参加するのは、昨年9月に腰部脊柱管狭窄症を発症して以来、本格復帰に向けたお試しの登山でもあります。 登山に入る前に、飯道山の歴史を押さえ
大坐小屋にも近い戸隠は、ぼっち行きつけの山域だけど、円空が和歌に詠み、中観音堂の像内に九頭龍権現(現九頭龍社)の午王法印を納入するなど、「円空の冒険」追跡の対象地でもある。昨年12月に踏査を実施したけれど(『龍の登場』の謎を戸隠に追う)、積
6月1日〜2日、ぼっち地元の山の会では、石徹白から美濃禅定道・三ノ峰避難小屋泊にて別山(2,399m)を往復する計画が。昨年も梅雨入り前の同時期、同じルート・同じくぼっちがリーダーで計画したけれど、2日目が荒天で、銚子ヶ峰日帰りに変更。今年
朝熊山(あさまやま)は、地形図上の正式名称は朝熊ヶ岳(あさまがたけ)といい、三重県伊勢市・鳥羽市にある標高555mの山。山上には、伊勢・志摩を通じて最大の寺院、金剛證寺があり、この寺のことも「朝熊山」と通称される<補記1>。朝熊山のことを、
ぼっちの山の会では、毎年夏山シーズンの前に2、3回登攀訓練を行っている。夏山合宿や沢登りで、難易度別にパーティーを組む時の目安にされているし、また純粋にクライミングを始めたい新人の手ほどきの場ともなっているので、毎回多くの人が参加する。5月
「中央分水嶺高島トレイルは、古い山道を活かし整備した各地の登山道をつないだものであり、中央分水嶺の豊かな自然を活かしたネイチャートレイルです。鯖街道をはじめ若狭越の峠道が主なものだけでも12箇所あります。歴史の道としても味わい深いものがあり
目下2022年から2026年の5カ年計画で取り組んでいる「『円空の冒険』追跡」。北海道の洞爺湖観音島観音堂にあった円空作の観音菩薩坐像(現在は有珠善光寺安置)の背中に「うすおくのいん小嶋 江州伊吹山平等岩僧内 寛文六年丙
5月17日(金)、18日(土)は、日本山岳会が創立120周年の記念事業として取り組んでいる全国の岳古道調査の全国大のイベント「熊野古道集中山行」に参加。ぼっちの所属する東海支部は、熊野古道のうちでももっとも山岳古道の要素を持つ大峯奥駈道を担
5月10日、11日は、「円空の冒険」追跡で、天川村〜大峰山(注1)へ。(注1)大峰山という用語は、現在では広義には大峰山脈を、狭義には山上ヶ岳を指す。歴史的には、山上ヶ岳の南にある小篠から熊野までの峰々の呼び名だった。ここでは山上ヶ岳周辺と
5月5日〜8日は、「『円空の冒険』追跡」の取り組みとして、埼玉県に遠征し、円空像の残された場所を、あちこち回った。ただし、山岳修験僧であり、各地の山岳霊場に登っている円空が、埼玉県については、秩父など山岳地帯には足を延ばしていない。というこ
2024年ゴールデンウィーク、地元の山の会の計画は、紆余曲折があり、テント泊ではなく、3日4日と唐松岳頂上小屋利用のこじんまりしたものに。12名の参加者で、5名が4日五龍岳に登頂し遠見尾根で下り、残る7名はそのまま雪上訓練をしながら下ること
昨年4月、滋賀・福井県境の三十三間山に登った時、遥か西に、とても目立つ円錐形の山に目を引き付けられた。それは、福井県・京都府にまたがる青葉山という山だと聞き、その名のとおり、ぜひ青葉の頃に訪れてみようと狙っていた。5月2日、青葉の季節、天気
4月28日(日)は、大垣市の市民登山が大日ヶ岳で開催され、ぼっち地元の山の会がサポート。市民参加32人、サポートする会員が29名の大所帯、観光バス2台で登山口へ。今回は、水道山登山口からのルートを往復する予定。ぼっちは、「連絡役」として、遊
リタイアしてから、密度濃く取り組んでいる「『円空の冒険』追跡」。4月25日〜26日には、円空が馬頭観音像を造顕したという、美濃加茂市廿屋(つづや)にある、観音洞に泊まってみた。下の洞穴が観音洞(馬頭観音が確認されて以降「円空洞」と呼ばれるよ
4月から始めた、ダンベル6kg分背負って金生山を往復する朝散歩は、習慣として定着してきた。22日はちょっと足を延ばして(といっても、ほんの200mほど)、お茶屋屋敷跡に立ち寄ってみた。お茶屋屋敷は、慶長10(1605)年頃、徳川家康が上洛の
4月20日(土)は、ぼっち地元の山の会のメンバー8名で、道なき残雪期狙いの日照岳(1,751m)へ。本来道なきこの山は、雪の締まる2月下旬から4月上旬くらいが登山適期。しかし、今シーズンは2月が小雪で、3月が大雪と番狂わせ。3月15日に下見
ぼっちは、3月末をもってリタイア。今まで往復3時間、1日の8分の1を費やしていた名古屋への通勤がなくなったのは、得した気分。ただし、その分運動量が減っては脚力が落ちてしまうので、裏山の金生山への往復1時間を習慣にすることにした。ただ歩くだけ
3月30日(日)は、ぼっち地元の山の会のメンバー17名で、静岡県竜頭山へ遠征。竜頭山(1,352m)は、浜松市天竜区佐久間町と同区春野町の境に位置し、西は天竜川、東は気田川に挟まれた尾根上に位置する。この尾根の南には、火伏で有名な秋葉信仰の
ぼっちの所属する日本山岳会東海支部で、3月24日(日)に「雪山を知る:雪崩対策講習会」を実施。講師は、山岳ガイド事務所「UNI TRAIL」の杉原一樹さん。会場は栂池スキー場のゴンドラリフトの終点・栂の森駅から少し樹林帯に入った斜面。&nb
今冬は、奥美濃方面は貧雪で、計画していた能郷白山〜屏風山県境縦走なんてまったく無理だった。雪に親しむこともないままなのも残念で、快晴の15日(金)、4月に山行リーダーを務める予定の日照岳に下見に。 日照岳は、標高1,751m、白山
3月10日(日)は、何かと気ぜわしいぼっちにとっては珍しく、快晴の天気予報で予定なしの日。そこで、登山の往復目にしながら、「気になっているけれど登るまでないかな」と思っていた、美濃地方北部の2山を登ることに。あわせてこの2山の往来に、「円空