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糖度高めなオリジナルBL小説(短篇~長篇)を扱っています。 ドイツ人広告代理店社長×イタリア人家具デザイナーが美味しいもの食べたり困難を乗り越えたりいちゃついたりする日々の物語。 #溺愛攻め #トラウマ持ち受け

受け溺愛主義かつ強火担の攻めが何が何でもハピエンにします。

あざさ
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2011/01/01

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  • 焔えるルビナイト 13

    24時間に動いている空調システムのおかげか、3日間留守にした部屋の中にも常に新鮮な空気が送り込まれていたようで。特に換気の必要はなく、これが普通のマンションならそういうわけにはいかなかっただろうな、とアルフレードは感心しながら冷蔵庫を開けた。ハインリヒの実家で休暇を過ごすことが決まったあの日、生ものや日持ちのしない食材を無駄にしてはいけないと保冷バックに詰め込んで持って行った。冷蔵庫には瓶詰のピクル...

  • 焔えるルビナイト 12

    オーバーシュライスハイムからミュンヘンまでは車でおよそ40分。3日間の休暇の余韻に浸りながら残りの時間を惜しむようにゆっくりとティータイムを楽しんだ後、ハインリヒとアルフレードはグラースの運転で陽が暮れる前にはマンションに帰り着いた。顔馴染みのコンシェルジュがわざわざカウンターから出て迎えてくれたのを嬉しく思いながら、留守を預かってくれた彼に礼と帰宅の挨拶を交わす。事故のニュースを知った彼は、あの日...

  • 焔えるルビナイト 11

    目の前に並ぶ皿の量に、アルフレードは丸い瞳を更に丸くして。次いで困ったように眉を下げ、ハインリヒを見上げた。縋るような、助けを求めるその眼差しに苦笑し、ハインリヒも次から次へと出てくる料理に肩を竦める。「これはさすがに食い切れないだろ」「アルちゃんがお泊りしていってくれるのが久しぶりで嬉しくなっちゃったのよ」「まだ時間も早いからな、ゆっくり食べればいい」父のフリッツに促され、並んで椅子に腰を下ろす...

  • 焔えるルビナイト 10

    身じろぎひとつしないで眠り続けているハインリヒの髪を梳き、アルフレードはその手で前髪を払って彼の額に触れた。まだ目の下に隈はあるが、熱はないな、とほっと安堵の息を吐いてから少し伸びてきた襟足を指に絡める。その拍子に、項にある小さなホクロが見えた。普段は髪に隠され、近付いただけでは見ることができないもので。無防備な彼の姿に独占欲と優越感が充たされていることに気付いてしまい、オレも大概だなと小さく肩を...

  • 焔えるルビナイト 9

    ミュンヘン北部に位置する、オーバーシュライスハイム。自然豊かな小さな町で、歴史的な建造物や観光名所も数多い。1912年に設立された国内最古の現存する飛行場は今でも現役で、その敷地内にはドイツ博物館の分館にあたる航空宇宙博物館がある。展示場はコンパクトだが、第二次世界大戦に実際に使用された戦闘機や近代の航空機やロケットが展示されていることで有名だ。この博物館の隣にはバイエルン公ヴィルヘルム5世の隠遁の場...

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