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  • 「キリスト伝講義」序論 (6)

    キリストの生涯 イエス・キリストは全聖書の中心である。旧約を見ても使徒行伝や手紙を見ても、その生涯は最大の関係を有している。キリスト伝の七区分(一)準備の三○年。(二)不明の時代。(三)人望の時代。(四)反抗の時代。(五)苦難の週間。(六)十字架の日。(七)復活後の四○日。オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館...

  • 「キリスト伝講義」序論 (5)

    キリスト時代の政治上の区画 パレスチナはキリストの時代、政治的には五つに区画されていた。すなわちガリラヤ、サマリヤ、ユダヤ、ペレヤ、バシャンがそれである。(一)紀元前三七年からキリスト降誕時代、すなわち紀元前四年まではローマの属領としてヘロデ大王の王国であった。(二)ヘロデの死後領地を三分し、その子アケラオはユダヤ、サマリヤ(マタイ二22)ヘロデ・アンテパスはガリラヤとペレヤを(マタイ一四1、ルカ三6...

  • 「キリスト伝講義」序論 (4)

    パレスチナの地 パレスチナはアジアに属し、その広さはわずか一二、五○○平方マイルに過ぎない狭く小さな国である。その海岸はツロよりガザに至るまでおよそ一八〇マイルの長さであって、ヨルダン河はヘルモン山より死海に至るまで一六二マイルである。 パレスチナの地勢は五つの平行線より成立する。(一)北方で幅二、三マイルより、南方ガザに至ると殆ど幅二〇マイルの平原がある。(二)この地を越えれば九〇メートルから一五...

  • 「キリスト伝講義」序論 (3)

    〔四〕福音書の書かれ方(一)マタイによる福音書は秩序的である。本書は年代順ではないが、すこぶる論理的に記されている。例えば思想単位にまとめて全般を示すために、イエスの教訓、比喩、奇蹟等に分類して記されている。(二)マルコによる福音書は絵画的である。(三)ルカによる福音書は物語的な書かれ方である。(四)ヨハネによる福音書は俗話的である。会話体にしてもまるで老人の談話のようである。〔五〕福音書の主題(...

  • 「キリスト伝講義」序論 (2)

    〔二〕福音書の記された時と場所(一)マタイによる福音書はおよそ紀元五〇年頃パレスチナにおいて。(二)マルコによる福音書はおよそ紀元六五年頃ローマにおいて(この書はペテロの指図の下に記されたと言われる)。(三)ルカによる福音書はおよそ紀元六三年頃ローマにおいて。(四)ヨハネによる福音書はおよそ紀元九〇年頃エペソにおいて。〔三〕福音書は誰のために記されたか(一)マタイによる福音書 ユダヤ人のため理由 ...

  • 「キリスト伝講義」序論 (1)

    四福音書 イエス・キリストの伝記とその事実を知ろうと欲するならば、わたしたちはまずキリストに関する知識の得られる書物を精しく調べねばならない。ここに権威ある書がある。すなわち四福音書である。〔一〕記者(イ)第一福音書の著者はマタイである。彼がキリストの弟子となる前の職業及び彼が主の召しを受けたことについては(マタイ九9)を見よ。彼の別名についてはマルコ二14を見よ。当時収税人の状態については(マタイ...

  • 「キリスト伝講義」目次

    キリスト伝講義笹尾鉄三郎目次諸言序論御降誕前準備の三○年不明時代人望を得た時代反抗の時代苦難の週間十字架の日復活後の四十日オリーブ園クリスチャン古典ライブラリー 本館...

  • 「キリスト伝講義」 諸言

    (一)全世界のうちで聖書ほどわたしたちが熱心に研究すべき書物はない。軽卒な読者といえども聖書から受ける利益は少なくない。また無学な人といえども神の救いを求める者は聖書の中から生命を発見しており、あたかも山中に埋没している宝石を坑夫が掘り出すのに似ている。だからわたしたちもつとめて聖書中の宝を求めなければならない。聖書を研究する人は確かに豊かな報いを得ることが出来る。とすればただ読み過ごすだけでなく...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (12) 完

    私たちにとって最悪の時は、往々にして、神にとって最善の時であり、私たちがよい時を過ごしていると思っている時、神は必ずしもそのような良い時を過ごしておられるわけではありません。彼の力は弱さの中で完成されます。これを、弱さが神の力に変わることを意味する、と解釈しないでください。これは次のことを意味します。すなわち、弱さが現存するということ、また、依然として弱さがある一方で、主の力が完全に働いていると...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (11)

    完全な力 この別の面があります。それは全き力です。全きビジョンが不可欠ですが、七つの目があるだけでなく七つの角もあります。また、大きな山がある一方で、「『権勢によらず、能力によらず、わたしの霊による』と、万軍の主は言われます」という御言葉があります。ビジョンを与えるこの同じ御霊には、それを実現する力もあります。隅のかしら石であるこの同じキリストは、頂石でもあられます。そして彼は、それを完成させるた...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (10)

    黙示録では、これが勝利者たちの真の力です。実際のところ、勝利者の明確な特徴とは何でしょう?教会は全般的にビジョンを失いました。神の全き御旨に専念するのをやめてしまって、主のための多くの事柄、多くの善事に専念しています。主は言われます、「それらのものは――ものとして――あるべき所にあるなら問題ありません」と。その人々は言うでしょう、「まあ、こういう状況ですから、より良いものを目指しても無駄です。より良...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (9)

    今、あなたはおそらく御霊の充満を求めているか、あるいはすでに求めておられることでしょう。それはたんなる抽象的な曖昧なものではないことを覚えておいてください。御霊の充満は、第一に、神の御旨についての知識と、霊的知性と、霊的ビジョンと関係しています。次に、もちろん、神が求めておられるものを見る時、ビジョンと啓示を持つ時、あなたは山に出会います。神の民に関する神の全き御旨、教会と密接な関係にある神の完...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (8)

    その時、私たちに何が言えるでしょう?こう言えるだけです、「主よ、あなたが私にしてこられたことに照らして見ると、唯一論理的なことは、私がローマ六章を受け入れることです。私はこのような者であり、このような有様であり、このような状態ですから、私に対するあなたの取り扱いに照らして見るとき、私はあなたが私を終わらされたという事実に逆らえるでしょうか?」。これは新しい状況ではありません。キリストが死なれた時...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (7)

    主はまず私たちを導いて、ローマ六章を見るようにしてくださいました。ローマ六章を見るとき、何かが起きますし、現に起きています。見ることはれっきとした行為なのです。ローマ六章を説教し、ローマ六章について講義し、ローマ六章を聖書の一節として知り尽くせたとしても、ローマ六章を見ていないおそれがあります。ローマ六章が自分に啓示されることは、ものすごいことなのです。キリストが死なれた時、私たちも死にました。...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (6)

    さて、個人であれ、また地方的・普遍的教会であれ、私たちが霊的に成長して霊的に成熟するには、常に命が第一です。命と光がなければなりません、つまり、一般的な意味においてではなく、神の御旨に関するビジョンがなければなりません。啓示、霊的ビジョン、神の御旨を見ること――これは何と途方もないことでしょう!――に対する、主の民の間におけるこの必要性は、どんなに強調しても強調しきれません。ビジョンは不思議な働きを...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (5)

    さて、私たちが聖霊によってビジョンを持つことが、「家」に対する神の御旨(これは神の至高かつ包括的な御旨です――「私たちはその家なのです」)に関してとても重要な点です。「ビジョンがない所では、民は滅びる」(箴言二九・十八)。「わたしの民は、知識に欠けるゆえに滅びる(滅ぼされる、改定訳)」(ホセア四・六)。主はこう言われました。 ああ、もし御旨を一目でも見るなら、私たちは力に関して主に求める根拠を得る...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (4)

    完全なビジョン すでに述べたように、七つの目は完全なビジョンを物語ります。そこから主は建造を開始されます。建造はそれをもって始まります。霊的ビジョンによるのでなければ、霊的増し加わりや建造はなく、神の全き御旨への前進もない、というのが一つの法則です。霊的ビジョンが不可欠です。通常、人々は霊的力を第一に置きます。主は力を第一にはされません。ビジョンを第一にされます。 主は弟子たちに力を与える前に、ご...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (3)

    私たちは神の隅のかしら石である主イエスから始めなければなりません。この御方にあって、神の完全なビジョンが示されます。簡単な言葉で述べると、主イエスは神の御旨の始めなのです。神の完全なビジョンはこの御方の中に見いだされます。この隅の石の七つの目は、主イエスは神の始まりであることを、そして、彼における神の始まりは、完全な啓示、完全な知性、完全な霊的ビジョンであることを、まさに物語ります。次に、主イエ...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (2)

    神の建物 第一に、神が関心を寄せておられる建物、つまり神の家のための、礎石もしくは隅のかしら石について記されています。この石について、それには七つの目があると述べられています。私たちは他の聖書の御言葉から、この七つの目は二つの特別な点で満ち満ちた聖霊を表すことを知っています。満ち満ちた御霊の中で神によってあるべき所に運び込まれる、隅のかしら石なる方が示されており、この石は霊的視力と霊的力に満ちてい...

  • 「神と小羊の御座」第五章 小羊の七つの目と七つの角 (1)

    「そして、私と話していた御使いが戻って来て、私を起こしたので、私は眠りから覚まされた人のようであった。彼は私に言った、『あなたは何を見ているのですか?』。私は言った、『私が見ていると、見よ、すべて金でできた一つの燭台があって、その頂に鉢があり、その上に七つのともし火があります』」(ゼカリヤ四・一~二)。「私は、私に語りかけたその声を見ようとして振り向いた。振り向くと、七つの金の燭台を見た」(黙示録...

  • 「神と小羊の御座」第四章 教会と小羊 (7)

    按手は、からだは一つであるという偉大な輝かしい事実に対する私たちの証しです。この一つは十字架の成果です。バプテスマとバプテスマの水は、カルバリ、死、葬り、復活の型です。それに続くものは何でしょう?常に、必ず、教会がその次に来ます。ですから、死、葬り、復活、崩壊と腐敗の中にある全旧創造に対する主イエスの勝利に対する証しの後に、新創造が現れます。キリストのからだである教会が現れます。それはあの旧創造...

  • 「神と小羊の御座」第四章 教会と小羊 (6)

    もしあなたや私が、キリストのからだの団体的法則のすべての表現形態に従う以外のことをするなら、私たちは神の御旨に逆らって働いて、小羊の血を無に帰すことになります。それを無効にすることになります。これにあなたを支配させてください、これをあなたの心に実際に問うてみてください。「何らかのかたちで私は、団体生活・キリストのからだという真理・現実を認識していないのではないでしょうか?自分が自分の法律になって...

  • 「神と小羊の御座」第四章 教会と小羊 (5)

    教会における合一 小羊はカルバリが象徴するところをすべて意味します。彼がご自身をいけにえとしてささげて死なれたことが意味するところをすべて意味します。そうです、ほふられて血を流された小羊に見られるものはみな、次の目的のためです。すなわち、花嫁、小羊の妻、キリストの団体的存在のためです。それはキリストが孤独な存在ではなく、団体的存在を持つためです。この絵図はアダムにも当てはまります。「人が一人でいる...

  • 「神と小羊の御座」第四章 教会と小羊 (4)

    神はこれを目指しておられます――多くの救われた人を、何らかの外面的方法で互いにつないで一つの鎖のようにすることを、目指しておられるわけではありません。クリスチャンたちを外面的に一緒に結び合わせるものがたくさんあります。いわゆる「交わり」があります!外面的なものにすぎず、外面的なものや場所や教えと関係しているにすぎないすべての「交わり」を、主があわれんでくださいますように。クリスチャンたちを集めて、...

  • 「神と小羊の御座」第四章 教会と小羊 (3)

    教会における小羊の性質 しかし今、教会のかしらである方、花婿に言えることが、その肢体たち・その花嫁・その妻にも言えなければなりません。教会は小羊のあの力強い勝利にあずからなければなりません。そして、あの勝利は特に団体生活と関係しています――これを覚えておいてください!花嫁、小羊の妻、天のエルサレム、最後に神の栄光を持つことになる、これらすべての神聖な特質によって特徴づけられている都の存在は、力強い勝...

  • 「神と小羊の御座」第四章 教会と小羊 (2)

    神はご自身の法則や原則にとても忠実です。アダムを造ったように他の別の存在を造って、その別の存在をアダムに手渡して、「これがあなたのための連れ合いです!」と言うことも、神にとってはいとも容易なことだったでしょう。しかし、そうではありませんでした。神聖な真理の提示によると、妻であるエバはアダムの一部でなければなりませんでした。アダムから取られて、人としてまさに彼の命と実体を共有しなければならなかった...

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