独断と偏見による日本の現代美術考察です。アメリカルールの現代アートに対して日本独自の道はあるのか?
小山登美夫ギャラリーでの4年ぶりの桑久保徹 個展です。 以前観たのは清澄にあるときの小山登美夫ギャラリーでした。 油絵の具で厚塗した大きなキャンバスが印象的でした。 桑久保徹は、古典的な手法(油絵の具でグイグイ描く)をあえて選んで、現代美術に取り組んでおります。もちろんこのヨプな古典的な手法で取り組む作家は多いのですが、桑久保徹の絵はゴッホばりに油絵の具が盛り上がっております。 特徴的なのは心象風景を物語性に表現する独特の世界です。 今回は、桑久保徹が尊敬する画家の生涯を一つのキャンバスに書いた大作で、カレンダーシリーズとし完結するようです。 桑久保徹の選んだ作家は、ピカソ、フェルメール、アンソール、セザンヌ、スーラ、ゴッホ。今後残りの作家を選んで制作していくようですが、今回はペンディング6点、ドローイング6点が展示されていました。 ペンディングは150号..
かつて日本では紹介されたことのないエルナン・バス (HERNAN BAS)の作品を観にギャラリー・ペロタンまで行ってきました。 地下鉄日比谷線の六本木駅を出て、青山ブックセンターのワキの路を入っていくと、目立つところにギャラリー・ペロタンはあります。 写真撮影もオッケーということで、撮影した写真を少し掲載します。 路面店ですし、全面ガラス張りのギャラリーは道行く人からも展示風景が見えて なにか日本のギャラリーとは少し趣を異にします。 画集も現在発行されている3冊がテーブルの上に置かれており、中身を観ることができます。 エルナン・バスは1978年アメリカ生まれで、近年国際的に注目を集めています。19世紀のデカダン派の作家オスカー・ワイルドやナビ派の画家たちの影響を受けたその作品は、象徴性や指摘比喩に満ちています。 抽象画と風景画の合わさったような画面の中で古..
エルナン・バス (HERNAN BAS)のことを調べていくうちに、ここたどり着きました。 なんか不思議な絵です。 これから色々調べていこうとは思いますが、こういう世界観は自分には掛けないだろうなと思いますが、何かの参考になりそう。 好きな世界ではあるのですが。
美術手帖の広告で知ったのですが、面白そうなと言うか、日本では今まで紹介されていなかったアーティストの展覧会が六本木のギャラリーで開催されているので、近々見に行こうかと持っています。 このギャラリー自体フランスから昨年日本に進出してきて、ソフィ・カル、村上隆など世界的なアーティストが多数所属しているようです。 詳しい紹介記事を貼っておきますので参考にしてください。 ギャラリー・ペロタンが2017年6月に日本初上陸! 六本木に新拠点をオープン http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2017/05/perrotin-tokyo-gallery.html そして問題のアーティストですが、エルナン・バス (HERNAN BAS)。日本ではあまり効いたことがなかった名前です。 その作品は油絵でゴリゴリ、一見稚拙な..
久しぶりにクルマネタです。 新年も開けて早々1月12,13,14と幕張メッセで開催されていた東京オートサロン2018に行ってきました。 もとは、「オプション」という改造車の雑誌を発行している小さな出版社がはじめた改造車のためのイベントでした。 1983年、初代編集長の稲田大二郎が発起人となり、「東京エキサイティングカーショー」の名称で晴海・東京国際見本市会場東館開催したのが始まりです。 今のようにチューニングカーなどという概念も無く、暴走族の改造車というマイナスイメージしかなかった時代です。彼らの努力もあり、また時代の規制緩和のおかげもあり、改造車のマーケットは広がり、今ではチューンドカーという市民権を得るにまでになりました。 なんといっても日産がR34GT-Rを正式に発表したのがこの会場です。東京モーター書でなく、オートサロンであったことはメーカーにとってもこのイベ..
最近はあまり展覧会にも行っていない。 まず、東京都現代美術館がずっと改修工事で行っていない。 またよく行く、川村美術館や水戸芸術館も興味を引く展覧会をしてないというのもその理由だ。 そんななか、美術手帖のART NAVIを見ていたら、カオス*ラウンジが何か面白そうなことをやってるのを発見。 カオス*ラウンジ新芸術祭 というやつだ。 黒瀬陽平が中心になって、カオス*ラウンジが2014年から、福島県いわき市の各地を継続的に訪れ、美術史的、民俗学的、社会学的なリサーチを重ね、その成果として2015年から1年に1回、いわき市内で「展覧会」を開催してきました。 今回で3回目らしい。 カオス*ラウンジ新芸術祭2017 市街劇「百五〇年の孤独」 そして、その公式サイトというのを開いてみたらびっくり。 http://chaosxlounge.com/zz-izumi..
三十数年ぶりに描いた油絵。静物画です。 週一で、2時間づつ4週くらいですのでまだ未完成なのですが、とりあえず一旦ここで。 難しいモチーフで描くのに躊躇しましたが、素直にモチーフに忠実に描いたつもりです。 といっても一般的には見えるとおりに描いたとは思えないでしょうね。 前回のブログでセザンヌのことを描いたのですが、 セザンヌは何をしたのか? セザンヌのように、モチーフを単純化するつもりは全くありません。 ですが、自分なりに存在感、空間を書き出そうとしていたらこんな事になりました。 傾向との照明がバラバラで、うまく光を捉えられなかったのもあり、結果的に全体の空間存在がうまく描ききれずに、個別のモチーフの存在感を出そうとした結果です。 もちろん未完成というのもありますが、絵としては全くダメダメです。 ですが、書くことで発見がありました。 昔の感覚というのもあり..
三十数年ぶりに油絵を描き始めて、どうしても気になってししまうのがセザンヌ。 美術予備校の正面玄関にいつも掲げられていたセザンヌの模写。 ポール・セザンヌの代表作ともいえる「赤いチョッキを着た少年」 (1894-95年) わたしの美術修行時代にとってはとても重要な作家でした。ですが今にして思えばその本質はよく分かっていなかったようです。 一般的なセザンヌ解釈としては、従来のヨーロッパ絵画の伝統的な遠近法を否定し、絵画の平面性や物質性を露わにしたこと、しそして印象派からキュビズムへの橋渡しをしたということで近代絵画の父と呼ばれています。 また、現代アートを理解する上で、絵画の平面性や物質性は避けては通れないほどの重要なテーマでもあります。 では、セザンヌは一体何をしたのでしょうか? 少し考えていきましょう。 まず第一の発見といえるのが、多角的視点の導..
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