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  • 愛ありて戦あり(5)

    刑務所の所長フランコは非常に偉そうな人物だった。太い腹をしてその癖に目つきは異様に鋭いのだった。 「いや。ミスターシミズー。あなたは恵まれている。こん...

  • 愛ありて戦あり(4)

    戦地は想像以上に荒れていた。一方はバスク独立派、自治派、さらにその中に和平派、徹底抗戦派が存在し、お互い足を引っ張り合いながら、そして協力しあいながら共...

  • 愛ありて戦あり(3)

    (邦彦。お母さんの調子はどうですか。あなたが決して母親を見捨てないと知っていました。でも、私は、もしかしたら私を選んでくれるかと思って、あの時あなたにバ...

  • 龍族神話伝『無』(1)任務

    人生の一部分がとてつもなく暗くなるのはとてつもなく明るい時があるからだとエゼット・ケトミーラは言った。それをふと思い出したイルルはこかげに寝そべってぼん...

  • 愛ありて戦あり(2)

    彼女の死を知ったのは母の入院している病院であった。母の病院の応接ロビーのテレビに佳代の写真が映った。続いてアナウンサーは無情に原稿を読み上げる。 「え...

  • 愛ありて戦あり(1)

    「私、バスクへ行こうと思うの。」 加藤佳代は同じカメラマンである清水邦彦に告げた。 「バスクだって?」 邦彦は驚いて聞き返した。 バスクは今...

  • 龍族神話伝「無」 (序)

    古より呪われたる一族を龍族という。その名を聞くと、いかなる生き物も恐れおののく。夢あれば朽ちさせるのが龍。命あれば奪うのが龍。力への意志を秘めた...

  • ある女生徒の青春(2)

    次の日、私、杉崎朱里は約束の待ち合わせ場所に一足先に到着していた。零華は時間にルーズなので、遅れてくるかもしれないと思ったが、まさかデートの日にまでは...

  • ある女生徒の青春(1)

    ある夕暮れ時、私立学校の校舎の三階にある一室で二人の少女が話している。 一人は色白で眼鏡をかけた二重まぶたの子で名前を杉崎朱里と言った。決して美人では...

  • 生きることの理由

    若い男がいた。名をアルビオンと云った。さる偉大な教育者の弟子であった。彼はそこで、人を欺く技を磨いた。 高等弁論術である。 アルビオンは買い物に...

  • 蟻たちの反抗

    「愚かな人間たちよ。これから我らが地球を取りしきる。」 ある日、一匹の蟻(以下蟻A)がこんなことを言い出した。その蟻の集団は100匹いた。 98匹が、...

  • コンピューター人間

    「はじめまして新たにA社に入社しましたKです。よろしくお願いします。」 その挨拶は初々しいともいえるのだが、どこかぎこちなかった。続けて上司のFがKを...

  • 心(シン)の文章修行「序」

    私は今日から本格的な文章修行を始めることにした。 私の名前は心と書いてシンと読む。 性別も年齢も一切明かさずに書いていく。 ただひたすらに・・・。 ...

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