この夏、三度目の正直で何とかオオムラサキ(Sasakia charonda)の成虫写真を撮影することができた。本種は多くの地域に保護施設があるため絶滅することは無いが、岡山県内の生息状況は個人的ではあるが、悪い方向と感じる。雌雄が樹液に一緒にいる姿など、この数年見かけて
何年ぶりだろう花で吸蜜するイシガケチョウ(Cyrestis thyodamas)を観察した。今年も本種を何度か観察しているが、地面、岩場に張り付いた姿であった。吸蜜する時は、他のチョウのように翅を閉じる行動が観察できる。また心做しか鮮やかな色合いのチョウに変身したように感
今年我家のエゴの実を目当てやって来るヤマガラ(Sittiparus varius)は一羽のみである。よって鳴き声も少なく少々寂しい飛来を観察している。昨年は、3~4羽飛来していたので、複数の鳴き声を聞かせてもらった。今年は、鳴き声観察をしようと思っていたので少々残念である。
ミンミンゼミ/ Hyalessa maculaticollis
1週間前の岡山県中部で、ミンミンゼミ(Hyalessa maculaticollis)とエゾゼミの鳴き声が(元気よく)聞こえた。温暖化とセミの生息域を関連付ける記事を時々見かけるが、少し疑問を持ってみている。私の幼少のころから家の周辺で本種は、雑木林から鳴き声が聞こえていた。そ
チョウセンカマキリ/ Tenodera angustipennis
チョウセンカマキリ(Tenodera angustipennis)を夜観察すると写真のように複眼は黒い。この現象にいては、オオカマキリ、ハラビロカマキリも同様だ。(他の種は夜観察したことないので・・・?)また本種の複眼視野率は360度と言われ、そして人間を睨みつける偽瞳孔も観察で
ホシホウジャク/ Macroglossum pyrrhosticta
ブッドレアで吸蜜する昆虫を観察してると耳の近くに蜂、アブとは異なった低音の翅音が聞こえてきた。主はホシホウジャク(Macroglossum pyrrhosticta)である。ホバリングしながら吸蜜するので長く伸ばす口吻が特徴的である。飛んでない時は、地味な姿の蛾(スズメガ)に変貌
オーレリンアンフィールドの焚火後の灰にキタキチョウ(Eurema mandarina)が群れていた。越冬するにはまだ早いと思われるが何かの栄養源を灰から取っているのだろう・・・?近づくとどこかへ飛び立つが、一匹が舞い戻るとそれに続いてまた集団になっていく。人間とは、微妙
アオマツムシ(Truljalia hibinonis)は、外来種と言われているが、何時頃、何処から日本へ来たのかはっきりとは分かっていないようだ。一説では明治時代に中国大陸からと諸説あるが、岡山では普通種となっている昆虫である。暗くなり我家の玄関を開けると聞こえて来る虫の鳴
薄暗い草むらで幼虫を捕食するヤブキリ(Tettigonia orientalis)の雌を観察した。本種は、脱皮回数が増えると大顎が徐々に伸び、肉食性が強くなる。また脚の棘も長くなってゆく。写真個体は、カメラのレンズを近づけても不明幼虫を一心不乱に捕食していた。
自宅近くの森林公園でルリモンハナバチ(Thyreus decorus)を観察した。身近な場所で本種を観察したのは、今年2度目である。希少性は薄れたがその青く輝く姿は「幸せを呼ぶ青い蜂」の言葉にふさわしい。しかし、花から花への移動が速くあっという間に見失ってしまう。よって
ウラギンシジミ/ Curetis acuta paracuta
自宅近くの公園で羽化後間もない新鮮なウラギンシジミ(Curetis acuta paracuta)の雄を撮影した。前翅の先端が尖っている特徴から秋型と思われる。このまま成虫で越冬し春に活動を始め次の世代に命が受け継がれていく。そうそう本種の蛹は、クズなどの葉に張り付いた形をし
ヒメホシカメムシ/ Physopelta parviceps
アカメガシワの実でヒメホシカメムシ(Physopelta parviceps)を多数観察した。実はアカギカメムシを散策していたのだがホストのアカメガシワの木(実を含む)は、本種に占領されていた。若齢幼虫から成虫まで岡山県南部での生息数の多さに驚いた。
秋めいた空に数を増やしたウスバキトンボ(Pantala flavescens)の群れが自宅周りでも観察できる。本種は、昼間ほとんど休むことなく群れて飛んでいるが、夕方になるとどこかで休む。その休む先を探してみると・・・自宅庭のモッコウバラ枝先にて数匹が休んでいた。こんな身
ナツアカネ(Sympetrum darwinianum )は、名前にナツが付くが夏に限定されたトンボではない。近縁種のアキカカネと比べると小柄でオスは複眼まで赤く染まるので区別できる。しかし、両種とも発生時期は同じなので、未成熟期(赤くなる前)には胸の模様で判別するしかない。
ミヤマアカネ/ Sympetrum pedemontanum elatum
ミヤマアカネ(Sympetrum pedemontanum elatum)の雄は既に赤く成熟している。ウスバキトンボのように個体数は多くないが、岡山県では中部から北部にかけて観察できるトンボである。本種はノシメトンボ、キトンボ、マユタテアカネ等の他のアカネ属と異種間連結・異種間交尾も
岡山県北部のクマザサ茂る環境で多数のゴイシシジミ(Taraka hamada)を観察した。本種は他の蝶と異なり幼虫のホストは肉食性(ササコナフキツノアブラムシ、タケツノアブラムシ)であり、成虫もそのアブラムシの分泌液を餌とする。幼虫、成虫ともホストが植物でない蝶は珍し
岡山県北部で観察したのはオオチャバネセセリ(Zinaida pellucida)であった。セセリチョウのホストは、イネ科の植物と思われがちだが、本種はタケ科植物やススキなどである。そのため他の近縁種より山地に多く生息数も少ないようだ。外観は、良く観察しないとイチモンジセセ
岡山県北部(標高の高い地域)でオオマルハナバチ(Bombus hypocrita)と思われる個体を撮影した。日本国内ではこの種と外来種のセイヨウオオマルハナバチの交雑も確認されてるようだ。写真個体は純潔なオオマルハナバチと思われるが・・・?初めて観察した種なので知識不足で
我家の壁に佇んでいたマツムシ(Xenogryllus marmoratus)を撮影した。成虫は、ススキのある明るい草原を好むが我家の庭にはそのような場所は無い。(レモングラスの株は有るが・・・?)また体色が枯れ草色であるため、ススキなどの根際に生息するこの種を野外でみつけるの
用水路の中でセグロセキレイ(Motacilla grandis)の幼鳥二羽が餌を探していた。もちろん親鳥は付かず離れずで幼鳥達の動きを追っている。二羽とも写真撮影しようと近づく人間(私)と一定の距離を取っていくのは大したものだ。自然界は厳しいけれどたくましく生き抜いて欲し
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この夏、三度目の正直で何とかオオムラサキ(Sasakia charonda)の成虫写真を撮影することができた。本種は多くの地域に保護施設があるため絶滅することは無いが、岡山県内の生息状況は個人的ではあるが、悪い方向と感じる。雌雄が樹液に一緒にいる姿など、この数年見かけて
オカトラノウの花に訪れていたのはヒメシジミ(Plebejus argus)である。本種の幼虫の食草は、アザミ類、ヨモギなので県内に広く分布する。しかし成虫は、県北部の草原でしか見られない。個人的には、毎年多くの個体を見かけるが、環境省指定準絶滅危惧種にもなっている蝶で
我家の庭で、ニイニイゼミ(Platypleura kaempferi)の羽化を確認した。庭に置いた廃棄する板に抜け殻がついていたので、今期初確認と思ったが、よく観察すると板の裏側で成虫がまだ翅を乾かしていた。成虫の姿は9:00頃には、いなくなった。
夕方庭をひらひらと飛んでいたのは、アオモンイトトンボ(Ischnura senegalensis)の雌と思われる。本種とアジアイトトンボとの雌の同定は、非常に困難極まりない。写真個体は、第2節背面で同定した。
写真個体は、前翅側面の黒斑が多いのでヒガシキリギリス(Gampsocleis mikado)と同定した。しかしこの個体、前翅が腹端よりかなり長い。また後肢腿節も長く思える。実に悩ましい個体である。
2週間前まではハラビロトンボ(Lyriothemis pachygastra)の未成熟個体を見かけたが、梅雨明けと同時に成熟したようだ。本種は、羽化水域からあまり遠くまでは移動しない。したがって写真個体は、我家の畑の小さな水溜りから誕生したと思われる。秋には、もう少し水溜りを広
今年も県北部へウスイロヒョウモンモドキ(Melitaea protomedia)を観察に出向いた。毎年休日に出向いていたが、今年から時間が許され気ままに出向いたが、なんと静岡県から来ている方がいた。雨上がりなので、地面で吸水している個体も観察できた。
畑に植栽したアメリカフウの葉上で4頭のチュウゴクアミガサハゴロモ(Ricania shantungensis)を確認した。昨年、岡山県中部で確認したが、身近に生息しているとは・・・本種は広食性なので、農作物への影響が懸念されている。
山沿いの溜池で、ウチワヤンマ(Sinictinogomphus clavatus)の雄を撮影した。7月下旬になると自宅周辺の溜池では、近縁のタイワンウチワヤンマが優勢である。もしかすると両種は発生時期をずらす事で、うまく混生しているのだろうか・・・?
イシガケチョウ(Cyrestis thyodamas)の幼虫と蛹をイヌビワにて観察した。食草の成長から考えると幼虫も蛹も多分今期1化目と思われる。成虫は目に付きにくい蝶だが、幼虫と蛹は、その容姿が人間の目を楽しませてくれる種である。
庭のタカサゴユリの葉が食害されてるので、調べてみるとユリクビナガハムシ(Lilioceris merdigera)の仕業である。本種は、幼虫、成虫ともユリの葉を食害する。特徴的なのは幼虫で、自分のウンチを身にまとい捕食者から隠れている。1枚目写真が、ウンチをまとう幼虫、2~3枚目
今年初のライトトラップを自宅でおこなったところ、予想通りマイマイガ (Lymantria dispar)が多数飛来した。本種は10年周期で大量発生するそうだが、その仕組みはよくわかっていない。またカシワマイマイも同様に飛来数が多かった。
初めてマスダクロホシタマムシ(Lamprodila vivata)を観察した。それも我家の庭である。本種は、スギ・ヒノキ・ネズ等の伐採木や衰弱木に産卵するそうだ。我家の薪棚には、今期ネズを置いてるので、そこへ訪れたのかも・・・?また成虫はハゼノキ、ヌルデの葉を後食する。従
1本のネムノキでアオスジカミキリ(Xystrocera globosa)を複数頭観察した。本種は、体長15~35mmの大きさで、雄の触覚は体長より長い。ネムノキ、アカシアなどの衰弱木、新鮮な伐採木に集まると図鑑などで記載されている。しかし、最近の研究では、木の枯れた部分に産卵→穿孔
ダイミョウセセリ(Daimio tethys)が、ノアザミで吸蜜していた。本種は、後翅に白帯がある関西型、対して関東型は、後翅に白帯がなくなる。白帯は遺伝的要素なので、また詳細に分類されるかも・・・?写真個体で気になったのはこんな小さな蝶にもダニが付いていることである
ノアザミの花に来ていたのは、コマルハナバチ(Bombus ardens)の雄と思われる。本種の雄は、離巣したあとは、ひと月程度しか生きられない。その間に新女王蜂と交尾する必要があるが、その方法がいくつかある。オスが特殊な匂いを林の中に残し、そこを順々に廻りながら、誘引
成虫越冬する種の蝶達も新成虫を見かけるようになった。雑木林で目に付くのが、ムラサキシジミ(Narathura japonica)とテングチョウ(Libythea celtis)だ。蝶によって越冬の形態が、卵、幼虫、蛹、成虫とそれぞれ異なるのは、きっと種の継続に対しての戦略的な理由だろうか
木陰の草の上で休んでいたのは、コサナエ(Trigomphus melampus)の雌と思われる。写真での同定は、難しいところもあるが、類似のタベサナエに比べ体型がずんぐりしていたのと産卵弁の形状で、本種と同定した。
あらたな薪棚訪問者は、ヒゲコメツキ(Pectocera fortunei)の雌である。丈夫な顎は、朽木への産卵に必要のようだ。ところで本種の生態について気になる記事をwebで見かけた。愛媛県伯方島と対馬では、本種は雌のみしか生息していないそうだ。甲虫で単為生殖とは・・・? 理
コムラサキ(Apatura metis)の雄が、雨で湿った地面を吸水していた。本種の生態や幼生期の形態は近縁のオオムラサキやゴマダラチョウに似ているが、食樹はヤナギ類になる。写真を撮影していると気になるのか吸水をやめ飛び立ち、数分待ったが、この場所には戻ってこなかった
ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)が、畑のミカンと柚子の木に5頭飛来していた。本種は、カミキリムシで最もよく名前を知られてる種である。幼虫、成虫とも食樹は生木で、ミカン、ヤナギ、イチジク、クワ、クリ、プラタナスなど幅広く害虫扱いされるカミキリムシで
7月になり自宅周辺のニレの木上部にヤマトタマムシ(Chrysochroa fulgidissima)が飛翔しているのを何度も観察していた。今日は、自宅前の道に本種が落ちていた?後肢の符節が無く少々弱っているようなので、自宅のケヤキの葉にのせるとその葉を食べ始めた。
庭のフェンネルにブチヒゲカメムシ(Dolycoris baccarum)が、訪れていた。本種の食草を調べるとダイズ、イネ、ゴマ、トマト、ニンジン、ネギ、ゴボウなどの野菜のようです。フェンネルはセリ科ウイキョウ属の植物だけれど・・・かなり食草の広い種なのでしょうか・・・?
庭に生息しているヤマトシジミ(Zizeeria maha)を接写し、さらにトリミングしてみました。本種は年5-6化するのかな?いつも庭のカタバミの近くをひらひら飛んでいる。
イチジクの細枝を後食していたのはクワカミキリ(Apriona japonica Thomson)のメスと思われます。産卵してるのではなく樹皮を食べてるように見えました。本種は、クワやイチジクなどの害虫として扱われている。
庭のエゴノキに目を凝らすとムネアカトゲコマユバチ(Odontobracon bicolor)が飛来していました。体色が赤いので目についたが、老眼の進行により体長10mm前後の昆虫は見つけにくくなっている。丸い頭部と後肢の腿太が特徴的でした。
写真の個体は、マメクワガタ(Figulus punctatus Waterhouse)と同定しました。近縁のチビクワガタ(Figulus binodulusWaterhouse)に比べ本種は前胸背板がやや長く、点刻が多い。また前胸背板前縁にある突起は本種の方が大きくなるそうだ。如何でしょうか・・・?
畑の梅の木にウメエダシャク(Cystidia couaggaria)が産卵のため訪れていた。本種は、トンボエダシャクやヒロオビトンボエダシャクに似るが、翅がより丸みを帯び外縁沿いに黒紋が並ぶこと、さらに少し体長が小さいことで区別できるそうです。この季節昼間に活発に活動してい
畑に植えたフェンネル(ウイキョウ)にアカスジカメムシ (Graphosoma rubrolineatum)が、やっと訪れました。例年ならば5月末には数頭確認できるが、今年は1週間前に1頭のみの飛来を確認しました。交尾済みの雌ならこの後期待できますが・・・雄なら雌が飛来して来るまで産卵
岡山県北部でアカスジキンカメムシ (Poecilocoris Lewisii) の終齢幼虫を持ち帰り羽化まで飼育してみました。終齢幼虫から脱皮すると黄色い成虫が現れ1日かけその美しい姿に変わっていきます。その変化の神秘さに驚かされた。
岡山県北部でセアカツノカメムシ(Acanthosoma denticaudum)を捕獲した。この季節の成虫は、昨年羽化し、越冬した個体と思われる。容姿は大変魅力的だが、危険を察して発する分泌液はカメムシらしい臭いです。
今年も我家の薪棚にはミドリカミキリ(Chloridolum viride)が多数訪れている。既に産卵ピークは過ぎているが他のカミキリに紛れ姿を見掛ける。もちろんその薪棚で生まれた個体も多数いると思われる。ローズマリーの茎で休んでいたので撮影してみました。
我家の灯火に飛来してたのは、ビロードカミキリ(Acalolepta fraudatrix fraudatrix)と思われます。ビロウドカミキリ属(Acalolepta)は17種も国内に生息するそうです。よって同定も難しいそうです。
畑の草地にひっそり隠れていたのは、ウラゴマダラシジミ(Artopoetes pryeri)です。翅をせめて半開きにして欲しかったが気持ちは届かなった。しかたないので、逆光で翅の透けた写真を撮影してみました。
我家の畑に2本のクヌギを植栽しています。その1本の樹液にヒラタクワガタ(Dorcus titanus)が訪れていた。越冬個体なのか、かなり泥で汚れた姿だった。いよいよ樹液に集まる甲虫たちの季節が訪れたようです。
自宅灯火に飛来したのは、ハイイロヤハズカミキリ(Niphona furcata)です。自宅裏山の管理者高齢化により竹林が繁殖している。従って本種の生息に適する環境が整い繁殖しているようだ。
ムネアカハラビロカマキリ(Hierodula chinensis)の孵化を観察しました。在来の種に比べ体色が黄色く思えるが如何でしょうか?また生まれたばかりでも鎌に黒い模様が確認できました。
ニレの木の樹液に2頭のオオスズメバチ(Vespa mandarinia)の女王が飛来していた。この季節、本種の餌としては樹液が適しているのでしょうか・・・? 写真の2頭は、近づいても威嚇も逃げることも無かった。
庭のエゴノキの花が咲き、今年も多くの昆虫達がその花に集まって来ています。今年もキムネクマバチが多く飛来しているなと観察していると真っ黒い個体を発見!飛来していたのはタイワンタケクマバチ(Xylocopa tranquebarorum) でした。遅かれ早かれ身近で遭遇すると思ってい
我家の山間の畑でハラビロトンボ(Lyriothemis pachygastra )を複数観察しました。既に成熟した雄、まだ未成熟な個体も観察できました。家内が畑に水場を作ったのが功を期したのでしょうか?彼らの楽園になって欲しいと願います。