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  • ココのハローウィン

    晴、18度、68%「ハローウィン」と言って騒ぐほどではありません。近所の子供達はおやつをもらいに来たりはしません。香港時代はマンションの子供達におやつの準備をしました。福岡は繁華街でも大騒ぎがない街です。ココは頂き物の「ハローウィン」の衣装があります。今年は着せてみました。ヒモ、フリル、ピラピラしたものが嫌いなココです。いえ、服を着ることが好きではありません。着せる私はたった三枚の衣装を着せるのに悪戦しました。紐を結んだと思えばカメラを構える隙にヒモを咥えて解きます。マントを着せると、裾が気になるのでグルグル周ります。厄介です。それでも瞬時にパチリ。キラキラのマント。これは困惑の顔です。破かれては困るのですぐに脱がせました。私はこのマント姿が好きです。動くと音がするのもココは気になる様子です。長さがないこ...ココのハローウィン

  • 金木犀の返り咲き

    晴、18度、79%今月の十日過ぎ、「金木犀」が咲きました。花はまばらで色もレモン色、香りのある花が好きな父に供えようと思っていると、あっという間に散りました。香りも薄く残念だと思っていると、「二度咲き」、「返り咲き」で見事に花を咲かせています。「金木犀」の返り咲きが地元福岡のニュースで取り上げられたのは3年前、それから毎年返り咲きます。「返り咲き」の理由はなんだろうと?考えました。ニュースでは「返り咲き」の理由については触れませんでした。なぜ「返り咲き」するようになったのかしら?昨日、香港に戻った主人からメッセージが届きました。「庭の紫陽花が小さく見窄らしくなっているのが残念です。真奈さんはなぜ葉を刈ったのですか?」「紫陽花」は例年そろそろ葉が枯れして落葉しますが、今年はいつもより早く葉を落としました。紫...金木犀の返り咲き

  • コルクボード

    曇、19度、77%昨日、家のモップの話を書きました。その写真はキッチンの引き戸に立てかけたモップ、引き戸にはコルクボードがかかっています。このコルクボードをご覧になった皆さん、絵だと思われたようです。「真奈さんが描いたの?」などとコメントやメッセージをいただきました。「コルクボード」です。もう40年近く我が家のキッチンの監視人、昔の中国のお手伝いさんを模った木のコルクボードです。コルクは本物のコルクで今では鋲が刺せないほどボロボロです。髪には爪楊枝で作った髪飾りが刺さっていました。ないところを見ると折れてしまったのでしょう。髪の結い方、頬のピンクに染まった様子、良いお値段でしたが一目惚れで我が家に連れて帰って来ました。香港のアメリカ領事館の婦人会が年に一度クリスマス前にバザーをします。会場は香港島南の「ア...コルクボード

  • デュオテックスのモップ

    雨、17度、86%小さい頃から雑巾掛けが好きでした。掃除が好きでない母でしたので、母が留守中を狙って拭き掃除をします。何が好きかって?拭いた後の畳や床板のキュウッとした感触がたまりませんでした。子供の頃の家を改築して住んでいます。畳の部屋は一つだけ、板張りの部屋もカーペットやラグを敷き詰めていますので、今では拭く面積は減りました。しかも雑巾ではなく、モップを使います。モップは家用と庭用の2本持っています。庭用のモップと聞くと不思議でしょうが次回お話しします。家用のモップは水拭きタイプです。ペーパーを使うモップは手軽ですが、拭いた後キュッと感がありません。しかも小さな私が高い天井まで拭きます。持ち手がぐんと伸びてくれるタイプのものを選びました。スウェーデンのデュオテックスというメーカーのものです。モップ部分...デュオテックスのモップ

  • 「Tell Me Everything 」エリザベス・ストラウト

    晴、20度、73%日本でも数冊翻訳が出ているが出ている「エリザベス・ストラウト」の九月十日刊行の最新刊を読みました。「TellMeEverything」誰が誰に全てを話すのかしら?と手に取りました。舞台はアメリカ北部の州の街、「オリーブ・キタリッジ」に始まったこの街の人々の話です。もちろん「ルーシー・バートン」も出て来ます。オリーブとルーシーの出会いの橋渡しをしたボブが今回のメイン人物です。オリーブはすでに90歳近く、ルーシーは65歳を過ぎています。ボブはルーシーより数歳年上。私には馴染み深い年齢です。話の筋は街に起こった殺人事件の弁護人をボブが引き受けることから始まります。推理小説ではありません。街に起こった殺人事件、オリーブ、ルーシーはそれをどう受け止めたのか。ルーシーの夫ウィリアム、ボブの妻のマーガ...「TellMeEverything」エリザベス・ストラウト

  • 麻の枕カバー

    曇、19度、75%7年前帰国するとき、たくさん「麻布」を買って帰って来ました。椅子周りのファブリックに使おうかと考えていたのだと思います。ところが7年経った今もこの「麻布」たちは手付かずで仕舞われていました。椅子周りのファブリックは帰国後急いで厚めのコットンで作ったものを使っています。テーブルクロス用のIKEAやマリメッコの布をたくさん持っていましたが、この家のテーブルには小さい布たちでした。「麻布」何に使おうか?「麻布」を手に取っているとシャキッとした手触りの奥から温かさが感じられます。ゴワゴワではありません。そこで枕カバーをセッセと作りました。ミシン歴45年、直線縫いしかできません。でも家のものはほとんどこのミシンで縫って来ました…無地のブルーグレーとサンド色そして優しいホワイトの3色です。主人の横長...麻の枕カバー

  • ココの咳

    晴、17度、75%四日前の夕方、ココが急に咳き込み始めました。夕飯の後です。咳の後に白い泡を少し吐きました。それを幾度も繰り返します。ココはほとんど噛まずに食べ物を飲み下します。きっと気管に入ったのだろうと思っていました。夜中も、翌朝も咳は続きました。ただ、泡状のものは吐かなくなりました。起き掛け、チャイムが鳴った時、散歩で早く歩いている最中に咳は残りました。少しですが改善しつつあると思っていると、一昨日の夜中かなりの時間咳が続きました。「気管虚脱かな?」心配になり私は眠れませんでした。ココの気管が短く、「気管虚脱」になり易いことは以前獣医師から言われていました。太らさないことが一番の予防策です。「気管虚脱」は最終的には気管が潰れて呼吸困難を引き起こします。昨日朝一番で動物病院へ向かいました。パンデミック...ココの咳

  • ルクルゼのフォンデュ鍋

    晴、17度、74%年齢を重ねると家族構成も変わり使わなくなった物が出て来ます。なのに人に譲ることも、捨てることもできず持ち続けるものは何か私に語りかけるものです。「カンパニュー」を焼くための蓋裏に突起がある「ルクルゼ」の鍋もいつか使おうではなく、その姿形が好きで手元に置いていました。ここひと月、毎日朝からパンを焼いてくれています。流しのハッチの一番上、天井際に並べて置いていました。大きな空き缶もそれぞれに必要な時おろして使います。向かって右端は、「ルクルゼ」の「フォンデュ鍋」です。現行品ではありません。40年は我が家に滞在しています。最近さっぱりご無沙汰です。主人が帰宅していつも頭の中に回るのは三食の献立です。合わせるお酒は何を所望するかな?日頃は家にない日本酒も用意しています。寒くなるとお燗をつけたお酒...ルクルゼのフォンデュ鍋

  • アーモンドスプレッド?いえ、違います。

    雨、23度、88%主人が香港から帰宅すると、トランクを開けるのが楽しみです。香港にいた頃は日本から戻ってきた主人のトランクの横にモモと私が座りました。出てくるものをひとつひとつ点検です。今は台所のアイランドの上にお土産が並びます。いつものようにたくさんのチーズが出てきます。急いで冷蔵庫へ。「ピーナッツオイル」サプライズです。中国人の使う普通のオイルは「ごま油」だと思われていますが、実は「ピーナッツオイル」です。日本では高いので買いません。「嬉しい。」さっそくオイルたちの横に並べます。白いカップアイスのような容器が出てきました。アーモンドの絵が描かれています。「アーモンドスプレッド?」「違うよ、開けてご覧。」「アーモンドのボディクリーム」です。優しい香りは「バニラ」。手に取りました。スッと伸びて手肌が柔らか...アーモンドスプレッド?いえ、違います。

  • ホトトギス

    小雨、23度、73%今年の猛暑と小雨とで庭の草木を枯らしてしまいました。水遣りを欠かさなかったのに枯れました。気象が確かに変わっています。暑さに強いと言われているものまでが茶枯れてしまいました。我が家だけではなかったようです。夏の終わり、秋の初め、座敷に面した庭に咲くのは「ホトトギス」です。小さな頃から好きだったこの花を帰国後いく株も植えました。「ホトトギス」好きを知る友人からは珍しい品種もいただきました。多年草です。冬に枯れても次の年も芽吹きます。この春、可愛い双葉が大きな「マキの木」の老木の下に芽生えました。この「マキの木」が程よい木陰で「ホトトギス」を守ってくれています。順調に背丈を伸ばしていた「ホトトギス」に急に葉枯れが始まりました。朝晩水を遣りましたが、あっという間にほとんどが茶色に!特に頂き物...ホトトギス

  • ココ、主人と大濠公園へ

    晴、18度、77%昨日は、朝までのどんよりした雲が急に切れ、秋空が広がりました。一昨日、主人が香港から帰宅しています。お仕事でお疲れ気味な主人、今週は東京に出張です。ゆっくりして欲しいとココも一緒に散歩することにしました。日が出ると気温が上がります。大濠公園までココは歩かせるのは無理と、車で行きました。毎朝、私が大濠公園に入る美術館口です。早朝の景色もいいのですが、昼間の明るさの中で改めて空間の広がりを感じます。日曜日の午前中、ただでさえ走る人が多い大濠公園ですが、まるでラッシュアワーです。犬とのお散歩の方も多く、この公園に来ると珍しい犬種に出会えます。我が家の近くではお会いできないパグたちとも会いました。主人も私の気持ちが上がります。写真を撮る瞬間、三匹に後ろを向かれました。裸足マラソンも行われていまし...ココ、主人と大濠公園へ

  • 犬の草 猫の草

    曇、17度、71%猫は毛繕いをすのでお腹に溜まった毛を取り除くために草を食べることは知られています。我が家のモモもココも草を食べます。道端や庭の平行葉脈の葉を好んで食べます。モモは通常ご飯にもサラダ菜のような葉を好みました。一方ココは食事では葉物を与えていません。ココが庭や道端の葉を食べるのは、お腹調子が悪い時です。数日前、寝てると「チュルチュル」とお腹が鳴ってる音が聞こえます。私のお腹の音かと確かめると、横に寝ているココのお腹から聞こえます。心配でじっとその音を聞いていると、ココは夜中にも関わらず起き出して、庭に出してくれと私に催促します。真っ暗な中を庭に向けて小走り。私も後を追います。見てると芝の脇に生えている平行葉脈の雑草だけを選んで食べています。食べるとけろりとして、次の食事も平常通りです。昨年の...犬の草猫の草

  • 月に一度の楽しみ

    雨、25度、83%帰国して以来7年、天候、体調の許す限りほぼ毎日「大濠公園」を目指して走ります。このルートを決めるまで時間がかかりました。香港で走っていた時より2キロも短いコースになります。帰国と同じくしてちょうど60歳を迎えました。これを機会に走る距離を短くしました。福岡の中心にある「大濠公園」はお濠を巡る周囲2キロの公園です。私は「美術館口」からこの公園に入ります。濠が見え始めると、大きく広い空間が目の前に広がります。ちょうど美術館の前広場のあたりに来るとその空間にすっぽりと包まれたような錯覚をします。大きく育った木々の囲まれ、空気までもが澄んでいるように思います。早朝に走ります。一日中、散歩する人、走る人が絶えません。中之島が濠の水面に映るのをを見ながら走ります。毎日毎日、「大濠公園」を走るだけで幸...月に一度の楽しみ

  • スマホの地図

    晴、23度、87%本を読んでいると、知らない地名が出て来たり、はてどこの県の町だったかと?確認するためにスマホを開けます。地図アプリを動かします。指先で地図を拡大縮小できます。国の中ではこの辺り、縮小すれば街の様子も掴めます。便利ですが、私はこの地図機能が苦手です。360度回してその地点の街の様子を見るのは楽しい、よくぞここまで地図がと思い時間の経つのも忘れて遊ぶことがあります。。3次元的な使い方ではなく、平面として地図を見る時、その全容が掴めないのが不安にさせます。縮小拡大を繰り返していると肝心のピンポイントがどこかに消えることもあります。街と街の距離感覚が分かり辛いとも感じます。昨日はアメリカの「メイン州」の位置確認でスマホを開けました。カナダに近接の北部の州です。気候や街の様子を想像します。この「メ...スマホの地図

  • 坂のある街

    曇、22度、93%香港にいる頃は香港島の中腹に住んでいました。どこに行くにも坂の上り下りでした。モモとの散歩も上ったり下りたりでしたが、よく歩くモモでした。暑い夏もガハガハ言いながら、上ったり下りたり。日本に帰国を決めたのはモモが12歳の頃です。そのモモに言いました。「日本に行けば、坂を上らなくていいよ。お散歩が楽になるね。」帰国したのは立春の頃、寒い中をよく歩きました。ある日、夕方の散歩の時です。遠くまで来てしまいました。さあ家に帰ろうと角を曲がると目の前には急な坂があるではありませんか。その坂を上って下りると我が家です。「モモごめんね、坂があるよ。」私の家の前は緩やかな上り坂です。といってもほとんど坂とは気付きません。右に行くとほんの数メートルで大きな国道に出ます。左に行くと緩やかですが坂が続きます。...坂のある街

  • サワガニ

    曇、23度、91%数キロ先の町まで歩いて買い物に行きました。小雨が降って気温も低くはありませんが、日が照っていないのが嬉しい。住宅街を抜けるコースを選びました。車も通りますが、国道ほどの多さではありません。一本道の小さい頃からよく歩いた道です。足元で何かが動く気配がしました。横歩きの大きな蜘蛛!と咄嗟に感じました。立ち止まって塀の辺りに目を凝らすと「サワガニ」がこちらを見ています。私と目が合うと、ハサミを開いて振り上げます。地味な色の「サワガニ」です。この辺り池も沼もありません。大きな団地の向こうに川があります。どこが住みかなのか?子供の頃「サワガニ」が私の家にもいました。座敷外の蹲の石の下の小さな池に住み着いていました。池には魚はいません。まきの木と古木の梅が小さな池を覆い被さるように立っていました。そ...サワガニ

  • つるとはな。ミニ?

    晴、24度、87%パンデミックを境にたくさんの雑誌が廃刊しました。この「つるとはな」もその頃書店から姿を消しました。7年ぶりの刊行です。もともと定期出版ではなかったかと思います。雑誌「クウネル」の初代編集著「岡戸絹枝」さんと「芸術新潮」「考える人」の前編集長「松家仁之」さんが作った雑誌です。岡戸さんの編集長時代の「クウネル」松家さんが編集長時代の「芸術新潮」は今の「クウネル」「芸術新潮」とは趣が違いました。骨太な雑誌でした。編集長が代わると雑誌そのものの方向性が変わります。編集長を辞められたとき私は大いにがっかりしました。このお二人お歳も私年代です。お二人が創刊した「つるとはな」、楽しみにしていました。確か5巻ほどで休刊されています。私は雑誌人間です。ところが最近「ときめく」雑誌に会いません。海外の雑誌は...つるとはな。ミニ?

  • 「塩麹豆腐」

    曇、21度、78%新聞に「塩麹でつけたお豆腐はまるでチーズのようになる。」と作り方まで載っていました。「チーズ」と見て早速「塩麹」を買って来ました。私には「塩麹」は縁遠い食品です。水気を切ったお豆腐に「塩麹」をまぶして一晩置くだけです。期待して一口食べました。「あれ?お豆腐じゃない。」もうひと口。お豆腐のままです。チーズとは程遠い。お豆腐を薄切りにして「塩麹」につけておいたので、ゆっくりとフライパンで火を入れました。柚子胡椒と胡麻油をかけました。味見をした一切れはサイの目に切って、山椒とオリーブオイルをかけました。オリーブオイルのコクで少しチーズに近く感じますが、やっぱりお豆腐です。一方焼き付けた「塩麹豆腐」はごま油でも味がぼやけて感じます。ごま油の上からオリーブオイルを垂らしました。これでやっと味の骨格...「塩麹豆腐」

  • 青どんぐり

    晴、17度、78%隣家との境に「どんぐりの木」があります。8年ほど前、庭を作り替えてもらう際、この「どんぐりの木」は切られる予定でした。ところが隣のおじさんが「どんぐりの木」の根が無くなると境の塀が倒れるから抜かないでくれと造園業者に頼んだそうです。当時はまだ私たちは香港でしたので、この経緯は後で知りました。そんな訳で「どんぐりの木」は南側の庭に一本残っています。「どんぐり」が庭で拾えると聞くと皆さん「いいわねぇ。」とおっしゃいます。形も可愛い「どんぐり」ですがこの木がまた厄介な代物です。葉を大量に茂らせ、春先に落葉、細長いちっともきれいでない花をこれまたたくさんつけて、これは夏に落花。そして秋になると「どんぐり」が落ちて来ます。私と同じ年ぐらいの木です。なのに毎年枝を張ります。隣家にも落ち葉や花が落ちる...青どんぐり

  • 金木犀が匂い始めました。

    晴、18度、75%雨が上がって三日間、庭木の刈り込みをしています。この夏は雨が少なく高温で二本木を枯らしましたが、大きくなる木はどんどん大きく育ちます。暑い夏できるだけ木を見ないようにしていました。気づけばどの木もモッサリとしています。一昨日、風に吹かれて気持ち良く手ノコを使っていると、ふっと鼻を掠めました。「あっ咲き始めた。」と私の倍もある「金木犀」を見上げました。薄黄色の丸い蕾が開き始めていました。この数日、昼間は25度を超えます。「金木犀」の香りも強くなりました。見上げると花が開いて濃い蜜柑色になりました。高校生の頃から「金木犀」の香りを待ちました。あの頃は九月の終わりには咲いていたように思います。一週間にも満たない開花です。我が家の周りの古くからの家には必ず「金木犀」が庭にあります。国道を曲がって...金木犀が匂い始めました。

  • 「食堂車」の目玉焼き

    晴、19度、74%子供の頃、昭和30年代から40年代にかけてのことです、福岡から東に向かう旅は、「寝台車」で行きました。東京の祖母、四国の母の実家、大阪の父の仕事の取引先。年に3回、4回「寝台車」に乗りました。狭い通路、窓辺にある小さな椅子、狭くて天井が低いカーテンで仕切られたの個室、真っ白なシーツの匂い、どれも懐かしく思い出します。そして一番の楽しみは「食堂車」でした。夕陽が赤くなる頃「寝台車」に乗ります。最初は普通の座席です。しばらくするとシーツを抱えた乗務員がベットを作りにやって来ます。狭い通路でベットができるのを待ちます。上の段へは梯子で登ります。小さな穴蔵のような個室です。狭さが心地よいのは押入れのあの感覚です。目が覚めると洗面所からは知らない方達の歯磨きの匂いがして来ます。「食堂車」の開始のア...「食堂車」の目玉焼き

  • 温かいおにぎり

    晴、19度、81%今では「おにぎり」は直ぐに手に入ります。コンビニのおにぎり売り場、よりどりみどりの「おにぎり」が並んでいます。私は福岡生まれの福岡育ちです。高校までこの街にいました。「おにぎり」は母が握ります。中身は「梅干し」「おかか」です。どちらも好きではありませんでした。北の地ではないので、「鮭」はありませんでした。「ツナ」の缶詰ができたのも、中学に入った頃のように記憶しています。高校を出て上京して初めて「鮭のおにぎり」を食べました。感激しました。日本中どこのコンビニでも同じものが売られている現代とは大違い、当時はその土地で採れるものを食べていました。そうそう、福岡の「おにぎり」に「かしわおにぎり」があります。「かしわ」は鶏肉です。鶏肉を炊き込んだ醤油味のご飯の「おにぎり」です。醤油の色で茶色く染ま...温かいおにぎり

  • ワープロ、ファックス、固定電話

    晴、19度、78%私がスクーリンを見ながらキーボードを打って文字入力を初めてしたのは「ワープロ」でした。かれこれ40年前のことです。現在「ワープロ」は世界中で生産されていないそうです。「ワープロ」に取って代わったのは「パソコン」です。そして今の若者は「ワープロ」という言葉すら知らないと聞きます。「チッチチッチ」と独特な音を立てて印刷物を送受信できる「ファックス」も姿を消し始めています。ご家庭に「ファックス」の機械がある方、役所、会社でもまだ使われているものの、「紙」の消費を減らす上で廃止が望まれています。我が家も使用頻度の減った「ファックス」を廃棄したのは7年前でした。実は7年前の帰国時、現在の家には「固定電話」を引くのはやめようと考えていました。電話は「スマホ」で用が足せます。帰国後、家電を全て新調しな...ワープロ、ファックス、固定電話

  • ヤギのチーズ

    小雨、20度、86%先月、香港に帰った折、主人が日本に戻る私に2つチーズを持たせてくれました。荷物が多くなるのが嫌いです。お土産なんて買いません。着替えも最小限です。そんなこと十分承知な主人が小さな2つの包を渡してくれました。家に帰って開けると、2つとも「ヤギのチーズ」でした。先々月主人が帰宅した時は「羊のチーズ」をお土産にしてくれました。福岡にもチーズが揃ったお店ができました。週に1、2度新しい品が海外から入って来ます。チーズも鮮度が大事です。売り場に立つ方たちもチーズの知識が深くアドバイスをくれます。ただ日本人の好みを反映してか「羊、ヤギのチーズ」の数は少ないと思います。乳によってチーズの香りが違うのは言うまでもありませんが、硬さによっても微妙に違います。「フロレッテ」というフランスの「ヤギのチーズ」...ヤギのチーズ

  • 白木のバターナイフ

    雨、22度、91%このところ毎朝、小さな「カンパニュー」を焼いています。「ライ麦粉」や「ホールウィート」を加えたこのパンは同じハードブレッドの「バゲット」より素朴な味わいです。粉とほぼ同じ量の水を加えて作ります。中はしっとりと重めのパンが仕上がります。画家の「モネ」は食通でも名が知れています。「モネ」が「カンパニュー」を食べる時、「噛み締めて食べる、歯を磨くようなパン。」と言ったそうです。確かに噛み締めると小麦粉の命が感じられるような滋味深いパンです。食事にも甘いジャムにも合うパンです。「バゲット」を焼いた朝は「胡桃オイル」を必ず添えます。淡白な「バゲット」にはナッツの香りが高くクセのない「胡桃オイル」がほんのり甘さをプラスしてくれます。同じ感覚で「カンパニュー」に「胡桃オイル」をつけました。「胡桃オイル...白木のバターナイフ

  • パンケーキ

    曇、22度、87%本を読んでいたら、「パンケーキ」を食べるシーンがありました。本はそのままで、台所に急ぎました。「パンケーキ」と「ホットケーキ」の区別がつきません。「ベーキングソーダ」で膨らませる普通の「パンケーキ」です。最近流行りのフカフカの「パンケーキ」は「スフレ」で膨らませます。本の中の「パンケーキ」は普通の「パンケーキ」でした。「ベーキングパウダー」の缶を開けると、残り少ない。「まあ、いいや。」とにかく食べたくて、急いで焼きました。バニラの香りの「パンケーキ」と書いてあったので、バニラもたらり。卵ひとつで三枚焼けました。「メープルシロップ」も残りわずか、バターを乗せてテーブルに運ぶうちにバターは全部溶けました。いい香りです。「メープルシロップ」たっぷりで、ためらわずパクパク。お腹も頭も大満足。本を...パンケーキ

  • 「満月珈琲店の星詠み」望月麻衣 英語版

    晴、19度、77%毎月送られてくるアメリカの出版社の新刊案内にこの本を見つけました。日本の本の英語訳です。恥ずかしいことにこの作者も本の題名も知りませんでした。現代日本人作家の作品の英訳が増えて来ています。それでも新聞などでよく目にする作家の作品が多いと感じていました。この本を注文したのは「なぜ、外人の訳者が英訳本を出そうと思ったのか?」それを知りたいと思い注文しました。イギリスの初めて目にする出版会社から出ています。満月の夜にしか出ない珈琲店は占星術を解く「猫」たちが店をやっています。そこを訪れる人は「猫」の占星術の話を聞いた後、それぞれが新しい自分の道を開くという話です。実はその人たちは遠い昔、同じ一つの体験記憶がありました。日本語での出版が2020年ですから、話の筋を改めて私が書くまでもありません。...「満月珈琲店の星詠み」望月麻衣英語版

  • バスローブ

    雨、20度、89%数日前の天気予報、「雨が降ると急に気温が下がります。夏の間、夜具を使わなかった方たちも早めのご用意をお勧めします。」と天気予報官が言いました。「まるでこの予報官、私に言ってるみたいだわ。」この夏の暑さ冷房を効かした部屋で休んでいますが、肌掛けすら使わずしまいでした。早速「コットンブランケット」と「バスローブ」を出して来ました。「バスローブ」は主人から20年以上前もらったものです。ひと月近く家を空けて日本で仕事をすることになった主人に、出発の前日に「これ、使いなさい。」とレンクロフォードの包み紙をもらいました。開けると柔らかな「バスローブ」が出て来ました。オフホワイト、手触りも重みも見るからにいい品だとわかります。早速羽織りました、サイズもピッタリ。以来、大事に着続けています。私の「バスロ...バスローブ

  • 小雨、19度、84%一年を通して落ち葉があります。落ち葉掃除は、葉の形や硬さでさっと掃除が終わる落ち葉もあれば、いくらやってもどこかに残る落ち葉があります。庭に大きな「まきの木」があります。幹は私が手を回せないほど太く、高いところにどっさりと葉をつけています。葉は硬く細長い形です。今の時期から葉が全部入れ替わるまで3か月ほど葉は落ち続けます。これが一番頭の痛い落ち葉です。座敷の縁側に向かって立っている「まきの木」の落ち葉は地面に落ちても掃除がし辛いのに雨戸や窓ガラスのサッシの溝に落ちると取り除くのに一仕事です。ハンディな掃除機をかけても硬さとと形からうまく吸い上げてくれません。手でとってもいいのですがこれがまた厄介です。そこで登場するのが、小型の「箒」、シュロ箒です。土汚れも「まきの木」の落ち葉と一緒にう...箒

  • 彼岸花

    雨、21度、85%庭の「彼岸花」がやっと咲きました。例年より半月遅れです。庭には筑後から頂いた白の「彼岸花」と黄色の「彼岸花」があります。どちらも赤い「彼岸花」より遅く咲きます。今年は待ちました。お彼岸で山の墓地へ墓参りに行くと、毎年田んぼの畦道に赤い「彼岸花」が群れるように咲く景色が見られました。帰国したばかりの頃はその景色は子供の頃の記憶を呼びました。日本らしい秋の景色です。ところが今年は畦道に咲く「彼岸花」はポツポツ。目を疑いました。「稲穂」も例年なら黄金色ですがまだ葉が青みを帯びていました。今年の夏は暑さが異常でした。残暑も厳しく朝晩の気温が30度を下らない日も多くありました。植物が影響を受けないはずがありません。その上福岡は雨が少なく、立ち枯れの木や丈夫が売り物の「イワダレソウ」まで干からびてい...彼岸花

  • 神無月ついたち

    晴、24度、89%朝が凌ぎやすくなりました。この1週間、朝の涼しさで気付いたことがあります。この夏は「暑さ疲れ」が出ていたことです。暑さからくる疲れなんてと思っていたのですが、どこが悪いわけでもないのに下肢が重く怠い日が続いていました。友人に言われて初めて、暑さからくる疲れと知りました。朝の涼しさが体調を戻してくれました。暑さと雨が少なかったことから庭のたくさんの植物を失ったこの夏でした。心地よく肌に吹く風を感じると、「ちょっと早いかな?」と思いながら「三匹の狐」のテーブルクロスに手が伸びます。オレンジの狐と濃茶、黒の配色、十一月の方が似つかわしいのですが、まだ明るさが残る十月に居間のテーブルにかけました。「三匹の狐」は親子だろうとこのクロスがかかっていると森の中に住む狐の話を頭で作ります。秋にしか出てこ...神無月ついたち

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