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  • 雨月物語 癇癖談(くせものがたり) 上田秋成 を読む

    内田樹さんが、聖なるもの、霊性を重んじることに、日本の特色があり、小説におけるその祖は上田秋成ではないか?というようなことを言っておられたので、新潮古典集成『雨月物語癇癖談(くせものがたり)』を読んでみた。「雨月物語」は哀切、信義、愛欲、怨念、憤怒を含んだ怪異譚、でも、どのお話も読んだあとに切なさが残る。「癇癖談」は、随筆というか、徒然草みたいなエッセーだった。雨月物語は、有名な「浅茅が宿」がやはり一番切なく悲しい。「蛇性の婬」は蛇の化身に見初められ、とり殺されそうになる話。逃げても逃げても逃げられない。恐ろしい話だ。「夢応の鯉魚」は、ある僧が、夢の中で経験したことが、実は現実に起きていたことだった、という話。夢で、大魚となって遊ぶうちに漁師に釣られてしまい、調理人に殺されそうになったところで目が覚める。...雨月物語癇癖談(くせものがたり)上田秋成を読む

  • 『だからあれほど言ったのに』 内田樹 著

    内田樹氏の本。いつ読んでもそうだそうだと納得する。3点に絞って感想を述べたい。1.日本にある「人口減の今、都市集中で対処するしかない」という言説は、資本主義ゆえの帰結なんだという。本当は「一極集中」か「地方分散」か、対処策は二つあるのだけれど、資本主義は前者しか採用しないのだ、という。資本主義は、経済の成長を求め、効率的に生産性高く、拡大しようとする。とすれば、人口が減る局面では、人も物も資源を(都市に)集中させたほうがよい、となってしまうのだ。日本より人口減のスピードが速い韓国では、すでに人口の45、5%がソウル近郊に集中し、15ある釜山の大学のうち14の大学で定員割れが起きているという。内田氏は、都市一極集中を目指す、とはつまり「シンガポール化」を意味するのだ、という。シンガポールには地方はない。私た...『だからあれほど言ったのに』内田樹著

  • 『だめ連の 資本主義より たのしく生きる』を読んで その3

    所沢の若き農業者たち所沢の夏野菜旬ですよ(記事とは関係ありません)学生時代までは、効率や能力を基準にして人と接するわけではない。しかし、社会に出ると仕事は成果とか効率(費用対効果)を求めるので、人間を「使える奴」と「使えない奴」に分けてしまう。そしてその価値基準がわたしたちの社会を埋め尽くす。たまたま「使えない奴」「だめな奴」側に入れられた人間が、「だめ」に思われないようあくせく働くのではなく、その構造から「いち抜けた!」をして抗議する、資本主義に与(くみ)しない(楽しくやっている姿を見せつける)それがだめ連のやり方だ。(ここまでは前回のまとめ)自分もだめ連の気持ちがよくわかる。自分も、仕事上ではきっと「ダメ」な方にくくられるだろう。意義とか理由とかにこだわって納得しないと動かない。めんどくさいやつはだめ...『だめ連の資本主義よりたのしく生きる』を読んでその3

  • 『だめ連の 資本主義より たのしく生きる』その2

    負のシンパシーをもって挑んだこの本であったが、自分にはなんとも腑に落ちる中身であった。この本は、「だめ連」の神長恒一氏とペペ長谷川氏による対話をもって編まれている。2人は、今の資本主義の世をこのように断じる。・資本主義は、経済というより統治のシステムである。仕事を通じて人間を競争させ、比較させ、「勝ち組」「負け組」などと分類し、だめなやつとは思われたくない(ダメなやつプレッシャー)によってさらに労働、そして、消費、ゆえにまた労働へ、と人を永遠に逃れられない不幸の循環の輪に閉じ込めていく。そういう統治のシステムなのだ、と。・われわれも当然のこととして受け入れている「自己責任」「能力主義」「生産性」などの考え方も人をこのシステム下にとどめるための思考に過ぎない。・大きいことはいいことだ、強いことはいいことだ、...『だめ連の資本主義よりたのしく生きる』その2

  • だめ連の 資本主義より楽しく生きる 前編

    『だめ連の資本主義よりたのしく生きる』を読んだ。この春新聞紙評に紹介され、図書館で注文し、八潮図書館から富岡分館経由で読むことができた。「だめ連って人たちが占拠しちゃって、今はしょうがないんだよ~」大学を卒業して数年の1990年頃正実さんがぼそっと言ったのを僕は今でも覚えていた。「今、早稲田の「あかね」は誰(バイト)がやってるんですか?」と聞いたときの、正実さんの反応である。「あかね」とは文学部正門前の喫茶店で、学生時代、僕は「あかね」にたまる学生たちが作ったチーム「アカネッツ」に属していた。僕らはもちろん、学校よりも長い時間を「あかね」で過ごした。僕らの日々は、汗と涙と練習と、議論と酒と失敗と、そして振り返れば、友情と希望に満ち溢れていた。(テニスサークルではないので、愛はなかった)正実さんはその「あか...だめ連の資本主義より楽しく生きる前編

  • 狭山茶づくり に参加して

    実は、狭山市の有名な「宮岡園」でお茶づくりの仕事に参加させていただいていました!昨日、7月3日をもって、二番茶の「あら茶」製造も終わり、ひと段落となりました。ハローワークに通いながら偶然募集を目にしたのが3月末。所沢市内ではいろいろ噂が立ちそうだし、でも、狭山市ならば同じ狭山茶の本場。すぐに申し込んで、市長だったことは隠してもらい、(最後のころはバレてしまったよう・・・)4月28日~5月15日まで一番茶、6月13日~昨日まで二番茶茶園の皆さんと繁忙期にお手伝いに来るアルバイトの方々、私を含む今年新人2人汗水たらして工夫して、会長、社長はじめベテランの方は知恵と経験を総動員して、おいしい狭山茶づくりに携わることができました。お世話になりました。それにしても農業って本当にいいなあって思います。それは、相手が自...狭山茶づくりに参加して

  • 都知事選は 清水国明さん

    所沢市の教育委員を務めていただいた清水国明さんが都知事に立候補しています。清水さんは、「あのねのね」の芸能人として有名ですが、人間は自然の中でこそ活き活きと本来持っていた力を発揮するという考え方に共鳴し、清水さんを所沢市教育委員にお願いしました。3期12年間お願いしましたが、むしろ先端産業の開拓者人間教育の達人防災対策の先達として、教育委員会の話し合いでは、縦横無尽にアドバイスをしてくださいました。清水さんの活動の一端が分かる記事・自然と人間ありが島経営サマーキャンプ ありが島リゾート(arigatou-resort.com)・水素発電と起業・水素発電THEFLINTSTONE(bayfm78.0MHz):清水国明・定点観測「今回は地球規模!?」〜水素社会スマートシティ構想〜(ゲスト:清水国明さん)・島ご...都知事選は清水国明さん

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