幕末から維新期にかけてアイヌ民族だった琴似又一郎は、卓越した日本語を話し、開拓使に重用されたという。道内に住むアイヌの代表のような役割を担ったものの、それは永続的なものではなかった。又一郎の立場は開拓使の都合で翻弄された。明治期のアイヌの悲哀を知ることができた講座だった。久しぶりの「さっぽろ市民カレッジ」の受講です。札幌市生涯学習センター(通称:ちえりあ)において、ちえりあ学習ボランティア企画講座で「先人たちのさっぽろ物語~札幌の「今」をつくった人の歴史~」という講座が開講されることを知りました。講座は4回シリーズで、各回のテーマは次のようになっていました。◇第1回「札幌に生きたアイヌの近代」~琴似又一郎の事績から辿る~◇第2回「琴似屯田兵村の歴史」~屯田兵のくらしと苦労を伝える~◇第3回「移住者の文化と...アイヌ民族・琴似又一郎の悲哀