コトバとバトコ 20

笠倉は山道に入ると一気にアクセルを踏み込む。車は唸りを声をあげて速度を上げた。「おい、いきなりどうしたんだ？」「あの姉ちゃんは運転が上手い。だから速度を上げた…

何をやっていたのやら

どうも、あけましておめでとうございます。最後の更新が8月とはもうそんなに月日が経っていたのかと驚きを隠せない今日この頃であります。いつの間にかもう2013年な…

夢

きっとこうして寝ころびながら空を見上げるというのも、今しかできないことなのだろう。一面にに広がる芝生。ちっぽけな自分と大きすぎる青空。今日の授業のことを気にす…

雪

このお話はどこにでもあるようなお話である。しかし。どこにでもあるようなお話が積もり積もって、何かを作り上げるというのは実に見事。様々なお話に造形された出来事を…

どうもどうも

そこはかとなく忙しく、いつの間にやらこんなに更新期間があいてしまいました。何と言いますか、いろいろと欲張ってしまうと中途半端になってしまうというのがなんとも。…

線香花火

車道も歩道も、私の見る世界が水しぶきを上げている。街灯がいつもと同じ様な格好で道路を照らす。道路に降り注ぐ光が道路に反射し、そこに雨粒が弾けてしぶきを上げる。…

球

男はキャッチャーミットを右手につけ、ゲージに入った。ホームベースの30cm後ろでミットを構える。3年連続で最多勝利投手となった佐々木伸一は、大きく降りかぶり、…

手

さぁ、ね。そうやって後ろを振り返ろうかと思った。でもそんなことは出来なくて、目の前の可哀想な人間に手を差し伸べるしかなかった。君はありがとうと、はにかんで私の…

景色

電車の窓から流れる風景は、私が思っている以上に早くて目で追うことすら出来なかった。もしかすれば、私が止まっていてこの景色が目まぐるしく動いているのではないだろ…

確かなこと

そういうものでもないけれど、何処となく世界が広がった。そんな気がする。明日のために今日があるのか、今日があるから明日があるのか。それとも昨日があるから今日があ…