世間ではちょうど桜が満開の時期を迎えている。 毎年この時期ともなれば、初々しい新入社員がオフィス街を闊歩する姿を目にする。私が新入社員の頃といえば、はるか昔の話(?)で、その当時は企業法務とは全く無縁の仕事に従事していた。そして、様々な紆余曲折と偶然を経て、現在は法務部門プレイングマネジャーに従事しているのだから、人生とはつくづくわからない。そんな私だが、毎年この時期に新入社員の法務研修を担当している。 とはいうものの、ついこの間まで学生時代であった彼らに難解な法律論を振りかざしてもあまり意味はない。ある程度作りこんだテキストは使うには使うが、むしろ、学生と社会人の違いを含めて、非法律的な話に…