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セントの最新映画・小演劇120本 https://blog.goo.ne.jp/signnoot

映画館で新作をランダムに見ています。小演劇も好きですよ。

プロフィール 性別   男性 自己紹介 休みは大体映画館かその近くを闊歩しています。自然と繁華街というところを歩くことになります。心は大自然にあこがれながら、結局便利さに負けているような気もします。

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2010/01/07

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  • オッペンハイマー(2023 米)(クリストファー・ノーラン) 80点

    評価しづらい映画ですね。感想は書けるけど、今までのようなノーランの流麗な画調があまり見られず、ずっと鳴り響いている音響だけがノーランだと知らしめています。映画構成としてはオッペンハイマーとストローズの善悪の対比が見事ではある。色彩もカラーとモノクロ。ストローズを悪者に強調することでオッペンの罪深さを薄める効果はあるのかなあ。ほんとアメリカ的でもあります。私が一番この映画を見てて、劇場全体が急に水に浮いてしまっているのではないかと錯覚したシーンが、アメリカ国民が狂喜するのが、原爆実験に成功した時ではなくて、ヒロシマ原爆投下の日であることだ。これは日本人にとってはきつい。現在のウクライナ侵攻といいイスラエルのハマス攻撃といい、まったく人間の取る行動は同じ。愚か。人間そのものの真実の姿を真正面から描写するに恐ろ...オッペンハイマー(2023米)(クリストファー・ノーラン)80点

  • 審判 (2018/日)(ジョン・ウィリアムズ) 60点

    カフカ原作の迷宮作である。演劇、映画でも結構制作されているが、これは珍しく日本映画。さて、どう料理するか、、。かなり予想していたものとは違っているなあというのがまず感想。カフカの片鱗が見えず、あの底深く見えない不条理というか不気味さがない。これでは審判が泣いている。この作品を日本で制作するという事だけでも意欲作ではあるが、、。審判(2018/日)(ジョン・ウィリアムズ)60点

  • 生きる LIVING (2022/英=日)(オリヴァー・ハーマナス) 85点

    クロサワ作品のリメイクだが、思ったよりクサくなかった。この作品のテーマがストレートに伝わっている。さすが、カズオ・イシグロの脚本がいい。やはりこのテーマはほのぼの「絵に描いた餅」なんだが、それでも我々、人間である限りポジティブに捉えたい。秀作です。感動しました。生きるLIVING(2022/英=日)(オリヴァー・ハーマナス)85点

  • 金の糸 (2019/グルジア=仏)(ラナ・ゴゴベリーゼ) 70点

    日本人にはわからないソ連圏の圧政時代を生き抜いてきた人たちの絶え絶えの息遣いがそこに聞こえる。もう老齢に達してしまった彼らこそまだ未来はあると考える。一つの国の過去と未来を覚めた感覚で見据えた遺言とでもいえようか、そこには苦渋とかすかな喜びが見える。金の糸(2019/グルジア=仏)(ラナ・ゴゴベリーゼ)70点

  • 遺灰は語る (2021/伊)(パオロ・タヴィアーニ) 60点

    遺灰を故郷のシチリア島に埋葬してほしいという偉大な作家らしい男の遺言通りに運ぶ風景詩とでもいおうか。それぞれ映るエピソードはちと冗漫。時間感覚がタヴィアーニとは違うのか、長い。遺灰は語る(2021/伊)(パオロ・タヴィアーニ)60点

  • #マンホール(2023 日)(熊切和嘉) 80点

    マンホールの入ってから、脱出する手立てにかなり苛立つが、慣れてくると面白くなる。そして中盤以降思いがけない仕掛けが用意してあるので、なんだか二重におやつをもらった感のある秀作エンタメでした。粗い所があるのは許せます。さすが、熊切!#マンホール(2023日)(熊切和嘉)80点

  • 少女は卒業しない (2023/日) (中川駿) 80点

    人生でも一番淡くいや一番強く人を愛することを想っている瞬時、それは青春のひと時だ。でもそれはあの桜の花吹雪のようにふわっと舞い散ってしまい、かすかにあとさきだけが残る。青春の美しさと強さと哀しみ、それを知りえるものだけが分かり得る珠玉の映画だと思います。少女は卒業しない(2023/日)(中川駿)80点

  • 坂本企画21「抱きれない わたしを抱いて」(作・演出 坂本涼平) at in→dependent theatre 1st 90点

    3人劇で、舞台装置も簡素、何気なくただ時間が空いていただけで前日に予約して見た演劇でした。テーマから観客は少ないだろうとは思っていたが、その通り、しかし思わぬ拾い物といえば失礼か、脚本が面白い。テーマもわが胸をえぐるか感じで物凄い感動編。ラスト、あの平和な感じで終わるのかなあと思ったら、物凄い一撃。参りました。坂本氏は芝居の面白さを徹底的に追及しているお方とみる。まれにみる才能のお方だ。しばらくじんじんしびれ、席を立てない。こんな芝居を見られるなんて、僕は幸せ。それにしても演劇って見てみるまでホント分かりませんな、、。坂本企画21「抱きれないわたしを抱いて」(作・演出坂本涼平)atin→dependenttheatre1st90点

  • ステージタイガー「SWITCH」(作・演出 虎本 剛) at松原市民会館 80点

    外は雨。春の雨である。この雨がなければ本当の春は来ない。今日の演劇は雨の物語である。学校の出来事を中心に親たち、子供たち、そして先生たち。不安定な時代に生きる我々の今どうあるべきか、を考える随分ストレートでまじめな作品です。いかにも、虎本がこうあってくれたらいいなあという本音がビンビン伝わってくる。もどかしいがそれでも人は生きてゆく。そんな切なさも感じながら、舞台の方は雨が続く。演劇を終えて、外に出ると、あれほど降っていた雨がやみかけている。そう、雨の後は晴れ。ステージタイガー「SWITCH」(作・演出虎本剛)at松原市民会館80点

  • 関西芸術座 「未来へのハーモニー」(作・上田あかり 演出・森本隆一) at芸術座 80点

    直球気味の現代青春劇だ。高校生とその教員、そして家族との関係の中から若い息吹を青空に放出させようと、一つのドラマが始まる。同性愛をどうとらえるかでこの演劇はかなり違ったものになる。この劇の解釈のように周囲の温かいまなざしで青春を送られる若者もいれば、そのまま倦怠感に包まれ埋もれ落ちる人もいるだろう。劇は前者を描いている。颯爽として、未来も輝いている。おそらく現実はもっと醜いことが待ち受けているだろうが、劇はそこまでは追及しない。若者たちに未来あれ、だ。それは正しい選択だろうと思う。爽快な劇となった。でも、一方、言葉の暴力に苦しむ若妻が悩んで、出産してなおかつ離婚するストーリーというのは、ちと無理があろうと思った。あんな夫婦はざらにいる。でも、若い人たちだけの劇はやはりいい。まだまだ未来があるよ。そう思った...関西芸術座「未来へのハーモニー」(作・上田あかり演出・森本隆一)at芸術座80点

  • 伽羅倶梨ボイスシアター「この話、したっけ? ~約束の夕焼け~」(作・演出 徳田ナオミ) 80点

    この劇団では初めてでしょうか、何と朗読劇です。でもいつもの安心出来る出演者がそのままその役を演じられるので、とても情感あふれるハートフルな演劇となりました。ほとんどがあの世とこの世とのつながりを描く演劇なのですが、あの世もこんなのであったらみんな現世で悩むことはあるまいと思い始める。でも徳田さんはほんと、キレイな方なんですね。(心ももちろん見た目も)純な気持ちをお持ちでなければこういう感動劇は作れません。朗読劇で涙を浮かべたのは久しぶりで、いい芝居でした。今日もいい休日になるぞ!伽羅倶梨ボイスシアター「この話、したっけ?~約束の夕焼け~」(作・演出徳田ナオミ)80点

  • 大阪芸術大学 舞台芸術学科 「十一ぴきのネコ」(作・井上ひさし 演出・内藤裕敬) at森ノ宮TTホール 80点

    大きな立派な舞台。総勢30数人の出演俳優たち。あの井上の名作を若い人たちで上演するその心の息吹を広い舞台いっぱいからビシビシ感じる。これは童話まいた形式にしているが、立派に社会構成劇であると思う。例えば、企業をする若者たちの物語だと思ってもいいし、政治活動を伴う行動を起こす集団のはなしだと感じてもいい。あまりに楽しくて迫力のある舞台なので、気づかないがストーリー的には切ない悲しみさえ漂うものがあるのを感じ取ることだろう。みんなが素晴らしい演技を見せている。セリフのとちりはまったくなし。それぞれの人物の陰影さえ感じられる十分な演技だ。かなり練習したのだと思う。彼らはそれを達成した。素晴らしい公演だった。拍手は鳴りやまなかった、、。大阪芸術大学舞台芸術学科「十一ぴきのネコ」(作・井上ひさし演出・内藤裕敬)at森ノ宮TTホール80点

  • 市子 (2023/日)(戸田彬弘) 90点

    「私とは何か」という永遠の謎を解くために哲学はあるとも言それを堂々と真正面からに映画でやってのけた骨太の傑作であります。若葉以外は根っからの大阪弁をみんなものすごくひりひりするほど鋭くしゃべっている。これがまずド迫力を見せつけた。リアルでこの作品には欠かせない設定である。自分がこの世に存在しているのに、なぜいるべき私がいないのか。紙一枚で私の存在がなくなることの強烈な事実。おぞましい事実。だけど私はここに存在している。この私とは何なのか?市子の心からの叫び。この悲鳴が市子の冷えた心象を通して俺に怒涛のように押し寄せる。日本映画でまれにみる傑作の誕生の瞬間を俺はしかと見た。市子(2023/日)(戸田彬弘)90点

  • ヴェルクマイスター・ハーモニー (2000/ハンガリー=独=仏)(タル・ベーラ) 90点

    わが敬愛する映画作家タル・ベーラ作品。前回の「サタン・タンゴ」が7時間の作品だったから、今回は2時間半、随分と短くなったと思った。そして相変わらずのカット数の少なさ。その分カメラは長回しになるが、俳優たち、そして多数のエキストラたちは一寸の乱れもなく、カメラに映りこむ。すごい。これが20年ほど前に制作された映画だとは思わず、見ている間は最近のウクライナ侵攻を見立てているなあと思っていたら、もっと広くこの映画は捉えていて、どこの国でも、つまり人類の歴史に及ぶ繰り返し行われている出来事を丹念に積み上げて、映像化していることに我々は気づく。動乱というか、革命に狂気はつきもの。そんなものすごい迫力が2時間半映像を覆っている。でもそれは我々人間たちが性懲りもなく行って来た歴史の一コマなのだ。そんな大きな視点から見た...ヴェルクマイスター・ハーモニー(2000/ハンガリー=独=仏)(タル・ベーラ)90点

  • 破・天荒 「愛す」(脚本・演出 長門凜太郎) at D館 80点

    人類永遠のテーマ、愛とは何か?このただ唯一のテーマを100分、ああでもないこうでもない、いろんなパターンを辿ってゆく、ホント破天荒な演劇です。若い人たちがこんなに純粋に「愛」というある意味哲学的な意味不明なものをしつこく追及してゆくその姿勢は大いに褒められていい。しかも完全自作だ。これはすごい。愛という人間だけが感じている幻想とでもいうべき概念を若い俳優たちはセリフのとちりもなくこなしている。若いということは何でもできるんだという可能異性を感じた劇だった。近代演劇部すごい!破・天荒「愛す」(脚本・演出長門凜太郎)atD館80点

  • The Timeless Letter「RUN FOR YOUR WIFE」(作・レイ・クーニー 演出・前田アキヒロ) 於CUBE1 85点

    お気に入り「タイムレスレター」の公演。随分前に確か十三で見た演劇だと思ったが、その時の面白感は覚えていたが、随分違った作品のように思えた。なぜかなと考えたら、主役の川田氏の役柄が全く違っていて、主役の夫になっていたのが大きいと思う。考えたら、タイムレスで川田氏が主役をしていないのは珍しいことなんだ。だからかなあと思った。劇の方は、とても面白い、というより艶笑&大爆笑劇で、これは再演だからか、演出もスケールが大きくなり、見ごたえがあった。タイムレスはこんな大きな劇場でも十分迫力があることに気づく。それにしてもタイムレスの女優陣の充実したこと。しかもみんな美人で、演技も達者。頼もしい限りだ。いい役者を取りそろえたね。劇の方は艶笑劇だ。とはいうものの、夫の言うウソにみんなが勘違いを起こす爆笑劇です。でもそれが凝...TheTimelessLetter「RUNFORYOURWIFE」(作・レイ・クーニー演出・前田アキヒロ)於CUBE185点

  • 夜明けのすべて (2023/日)(三宅唱) 80点

    映像はいたってフィルム画質。自然体を目指しているかのよう。息苦しい世の中、通常の市井の人たちでもそうなんだから、ましてや企業で煙たがられる持病を持っている人たちに見えてくるものは何だったのか、、。劇的な展開があるわけでもなく、静かな職場で時間をかけてようやく自分の居場所を見つける二人。それには一緒に働く人たちのごく自然な気持ちが必要なのだと知る。彼らが慕う上司は自死した親族を持ち、人の気持ちを否が応でもヴィヴィットに感じる人たちだ。彼らの集う場面はドキュメンタリー風であり、唯一この静かで平坦なリズムにさざ波を立ているシーンでもある。彼らは普通に職場になじみ、そして恋愛に発展することもなく、淡々とそれぞれの生活を始めてゆく。3年後、女は故郷に戻り、新たな働き場所を見つけ親を介護する人生を始める。男は、なじん...夜明けのすべて(2023/日)(三宅唱)80点

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