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憂愁のロシア、人々の織りなす哀切な愛と苦悩。対訳で人生の深淵を…。
ロシア語も文学も専門ではなく、誤りがあるかも知れません。ご意見をお待ちします。
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2009/12/28
2024年6月
戸口に全く見知らぬ男が
いたるところ人がつめかけて
彼は凍りついた
確かにあの老婆だった
静かなのは月のせいだ
全てが元のままだ
悲し気で神秘的な月の光が射しこんでいる
突然振り向いてまた彼を手招きした
ある大きな建物の門を入った
男が彼を手招きしている
心配で心をいっぱいにしながら
彼女達は全てを人に与えて
母を抱きしめながら
傍にいるのが耐えられない
僕自身の方がもっと卑劣で汚らわしい
僕は紛れもなく虱なんだ
天帝を証人として呼び出して煩わせた
僕だってせめて一度は生きてみたい、
自分の一ルーブルを握りしめて
一刻も早く踏み越えたかった
美的感覚が邪魔するんだ
全てが許される
前もって知っていたじゃないか
ピラミッドほどの証拠になるんだ
地の底から湧き出たようなあの男
軽い悪寒が去ろうとしなかった
どこからか日曜日の鐘の音が
寒さに凍えたような気分で
勝ち誇ったような笑いを浮かべているよう
心臓がまるで一瞬止まりそうになり
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