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2009/10/31

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  • さや香の2本目

    M-1が好きだ。 もちろん、お笑いが好きだからではあるが、 それだけではない。 なんというか、ひりつく感じがたまらない。 M-1をあおるPVに、溜めに溜めて、 「俺たちが 一番 面白い」 というフレーズがある。 面白い、という主観的かつ刹那なものに、 自らの全存在を懸けるところにしびれる。 さて、M-1でのさや香の2本目が話題である。 披露したのは、 2年連続でファーストラウンドをトップ通過し、 今年こそはと思っていたさや香ファンも啞然の、 「見せ算」。 何を言っているのかわからないし、 わかったとしても面白くなかった、との声を聞く。 なんでも、去年の段階からこれを2本目にやろうと決めていて、 そのために勝ち抜けるネタを1本目に持ってきたのだという。 私は、ファイナルラウンドの3組を観終わって、 令和ロマンもヤーレンズの方がウケていたとわか..

  • 日経平均は34年ぶり!の高値での大納会

    東京株式市場は、12月29日、2023年の大納会を迎えた。 大納会の日経平均株価の終値は、前日比75円45銭安の3万3,464円17銭。 この数字、年末としては、 史上最高値となった1989年(3万8,915円87銭)以来、34年ぶりの高値である。 34年ぶりということにも驚くし、 30年以上経っていまだに高値を更新できないという事実も悲しい。 今年の株価は、特に年の前半に力強い上昇を見せた。 2万5,800円台で始まった日経平均が、ぐいぐい上がり、 7月3日にはバブル崩壊後の高値となる3万3,753円33銭を記録した。 その後は伸び悩んだが、 昨年末から約30%の上昇となっており、十分に強い年だったと言えるだろう。 株価上昇の要因について、日本取引所グループの山道CEOは 「ことしの株価の上昇にはコロナ禍からの正常化や、地政学リスクを受けた日本への資金シフ..

  • 映画評 「屋根裏のラジャー」

    個人的に、子ども時代の卒業をテーマにした作品に弱い。 涙腺が緩む。 最近では「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」にやられた。 「STAND BY ME ドラえもん」もこのパターンだったか。 「トイ・ストーリー」にもその匂いがある。 本作「屋根裏のラジャー」もこの系譜。 クライマックスで、大人が昔の自分を思い出すシーンにはグッと来た。 特に、犬好きの私にとっては。 原作は、イギリスの作家A・F・ハロルドによる小説「ぼくが消えないうちに(The Imaginary)」。 この邦題をそのままタイトルにした方がわかりやすかったのに。 映像が終始美しい。 作画も実に丁寧。 しかし、途中、話がタルくなる。 また、残念至極なのは悪役の立ち位置がさっぱりわからないこと。 何をしたいのかもわからないし、 強さ、怖さも伝わらない。 悪役が..

  • 映画評 「あみはおばけ」

    72分の小品。 34歳の新進・今野恭成さんが監督・原作・脚本を手がけたSFダークファンタジー。 父と小学生の娘が暮らす食卓に、大きめのデスクトップパソコンのような「筺(はこ)」があり、 そこに女性の顔だけが映っている。 その女性はすでに亡くなった母であるが、 母は自由に会話ができ、コミュニケーションも取れるようになっている。 娘は、その筺を学校に持って行き、授業も一緒に受けている。 へんてこりんな設定だが、割と早めに種明かし的な展開があり、 タイトルの意味もわかってくる。 しかし、そこからさらにあれやこれやあるので、ネタバレがあっても飽きることはない。 子役を含め、女優さんがいい。 主演の小橋めぐみさん、その娘役の浅田芭路さん、職場の同僚役の渡辺早織さんの三人が、 ルックス的なものも含め、しっかり演じてくださっているので、 こうした作品が陥りがちな安っ..

  • 世界王者相手に圧勝でも倒せないと苦戦に見える井上のケタ違い

    井上尚弥が、史上2人目となる2階級での4団体統一を果たした。 4団体統一というだけで快挙だが、 それを2つの階級でとなると、いろいろな意味でごく限られた選手にしかできない。 日本ボクシング史に永遠に語り継がれる生ける伝説である。 対戦相手は、WBA&IBF王者のマーロン・タパレス。 2団体統一王者であるにも関わらず、下馬評は圧倒的に井上有利。 事前のオッズでは、 井上の勝利が1.1倍、タパレスの勝利が15倍といった具合だった。 こうした状況で戦うのは、井上にとってかえってしんどいだろう。 しかし、常に自分を追い込んでリングに上がって来る。 その心の強さが素晴らしい。 試合は、井上が圧倒。 9ラウンド終了時の3人のジャッジの採点は以下のとおり。 89―81 88―82 90―80 ただ、これだけ一方的でもなかなか倒せないと、それだけで井上苦戦と映る..

  • まさに千両役者 武豊の有馬記念

    イクイノックスとリバティアイランド不在の有馬記念。 しかし、史上初となる三世代ダービー馬の共演や、 タイトルホルダーのラストラン、 春の天皇賞馬、凱旋門賞4着馬の出走など、 見どころは満載だった。 好メンバー、混戦が拍車をかけたか、 有馬記念の売上は、前年比104・6%の545億7963万4000円。 有馬の売り上げが540億円を超えたのは、 テイエムオペラオーが制した2000年以来、23年ぶりのことだという。 そんなレースを制したのは、去年のダービー馬ドウデュース。 鞍上の武豊は、クリスマスイブに開催された有馬記念を、これで三連勝。 怪我から復帰して、 この日に騎乗したのは有馬記念だけという状況で、 見事に優勝。 まさに千両役者である。 JRAのGⅠレースは、もう何年も何年も、 外国人騎手に席巻されている。 ルメールが勝ちまくっているが、 ..

  • M-1グランプリ2023を振り返る

    当たらないと思いつつ、 12月21日のブログで予想をしてみた。 私の優勝候補はさや香。 「6番目くらいにヤーレンズが出てきたら弾けるかもしれない」 という予想が登場順込みで当たったのはもちろんまぐれ。 https://matoko.blog.ss-blog.jp/2023-12-21 今年は、決勝に残った3組が、 3組とも面白いネタを披露してくれた。 もちろん、さや香のネタは賛否両論というより否の方が圧倒的に多いのだろうが、 私はああいう姿勢が好きである。 1組ずつ振り返ってみよう。 1組目は令和ロマン。 ここ数年、お笑いファンから熱い支持を受けているコンビである。 しかし、この1本目は私にはまるでピンと来なかった。 意外な高得点に驚いた。 2組目はシシガシラ。 禿げネタしかない、というのは潔いのだろうか。 4分続くとさすがに。 3組..

  • 由伸革命 第二章の舞台はアメリカ

    オリックスからポスティングでメジャー移籍を目指していた山本由伸投手が、 ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約465億円)で契約に合意したという。 この契約は、 投手としてメジャー史上最高額&最長。 まだメジャーで一球も投げていない投手が、 とんでもない評価を得たことになる。 なぜこんな大型契約になったかということについてはいろいろ分析されているが、 山本の実力が認められたことに加え、 25歳という若さも後押し材料になったのだろう。 今年のメッツでの千賀の活躍も、ためらいをなくさせるものになったのかもしれない。 山本(以下「由伸」)は、これまでも日本野球の常識を次々に覆してきた。 最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、勝率第1位の投手4冠と沢村賞を3年連続で獲得、 という実績もさることながら、 その練習方法や投球フォームも独自のものである。 そもそ..

  • 日本とアルゼンチン

    「ポピュリズム大陸 南米」という本を読んだ。 外山尚之さんという前サンパウロ支局長の日本経済新聞記者の方が書かれたもの。 ベネズエラ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビアなど南米各国の社会情勢が、 「ポピュリズム」 に焦点を当てながら描かれている。 南米というと経済的には厳しい国が多いように思うが、 よく考えてみたら、資源に恵まれ、人口に恵まれ、 条件的にはもっと豊かでもいいはず。 実際、アルゼンチンをはじめ、現在より豊かな時期があった国も少なくない。 それが、正しい選択をしてこなかったために ズルズルと悪化してしまったようだ。 この本でも紹介されていたが、かつて、ノーベル経済学賞を受賞したサイモン・クズネッツさんが、 以下のようなジョークを話されたという。 「世界には4種類の国がある。先進国と発展途上国、そして日本とアルゼンチンだ。」 どういう..

  • 映画 「市子」

    ここのところ、 時系列をあっちゃこっちゃしたり、 群像劇のようにいろいろな人に焦点を当てた短い話を挟んでいく映画を、 妙にたくさん観る。 この手法、 監督がその手法に酔っている感じが気色悪かったり、 単にわかりにくくなったりすることがほとんど。 なんとなく、いい映画っぽく見えるという利点があるのかもしれないが、 どうにも好きになれない。 そんなややこしくするより、真っすぐ伝えたらいいじゃないですか。 本作は、そのわかりにくい手法を使ってわかりにくくしてしまった典型例。 シリアスっぽい作りなのだが、 その割に細部の辻褄がおざなりなのも気になる。 どんなアラがあっても、主人公の市子に心が寄っていけばそれでいいのだが、 そうもならず。 市子は、本名とは違う名前を名乗っていたのだが、 去年評判となった「ある男」という映画でも使われていた設定だし、 古く..

  • 当たらないとわかっているけれどM-1予想

    今週の日曜日、12月24日のクリスマスイブ、 19回目となるM-1グランプリが放送される。 楽しみにしている人も多いと思うが、私もそのなかの一人。 勝手に、正月のようなものだと思っている。 今年は、クリスマスと正月がいっぺんに来ることになる。 毎年やってはみるけれど、さっぱり当たらない優勝予想。 今年も当たらないだろうとわかっているけれど、予想した方が楽しみが増すので。 ちなみに、Yahoo!で行われている優勝予想投票の上位は以下のとおり。 1位 さや香 2位 モグライダー 3位 敗者復活枠 4位 カベポスター 5位 真空ジェシカ 6位 令和ロマン 12月20日現在では、さや香がダントツである。 去年の実績、 堂々の決勝進出と 優勝候補にふさわしい存在感がある。 敗者復活枠が優勝予想の上位に入るのは毎年のこと。 気持ちはわかるが、そ..

  • 映画評 「窓ぎわのトットちゃん」

    「窓ぎわのトットちゃん」が出版されたのは1981年のこと。 今から40年以上も前のことになる。 日本国内での累計発行部数は800万部を突破し、「戦後最大のベストセラー」とされている。 当時、私も読んだ。 面白く読ませてもらったし、犬の耳の裏のにおいをかぐところに共感した。 本が売れてから何十年も経っているので、 時期を逸している感は半端ない。 それでも、あの本の面白さを映像で表現できればきっと楽しい映画になる。 と思っていたのだが、ふうむ。 原作は楽しく面白かったのだが、 映画になるとなんだか違う。 トットちゃんがあまり魅力的に感じられないし、 全体的にどうにも説教臭さが漂う。 とってつけたような反戦感も心に届かない。 いや、もっと自由で奔放なお話だったはずなのに・・・。 声の出演は、トットちゃん役が大野りりあなさん、小林先生役が役所広司さん、..

  • 競馬の西高東低時代は終わったか

    私が競馬を始めたうん十年前、 競馬界は東高西低だった。 ダービーで言えば、 ミスターシービー、シンボリルドルフの連続3冠馬に始まり、 シリウスシンボリ、ダイナガリバー、メリーナイス、サクラチヨノオー、ウィナーズサークル、アイネスフウジンと、 ずっと関東馬が優勝した。 風向きが変わったのは1990年前後。 きっかけは栗東トレーニングセンターに導入された坂路調教だとされている。 それから30年以上に渡り、競馬界はずっと西高東低だった。 滋賀県出身の私としては、この傾向は嬉しかった。 しかし、ここに来て風向きが変わっている。 アーモンドアイ、イクイノックスといった名馬がGⅠを席巻したばかりではなく、 おしなべて関東馬のレベルが上がっている。 これまでのJRAのGⅠは関東馬が13勝、関西馬が9勝。 残り2戦を待たずに98年以来25年ぶりに関東が勝ち越しを決めた。 ..

  • M-1ウイークスタート

    今年のM-1グランプリ決勝は、12月24日に行われる。 クリスマスイブの決勝は、チュートリアルが優勝した2006年以来のことという。 M-1は年々大会の規模を大きくしている。 参加者が過去最多の8540組になったのもさることながら、 視聴率やその他もろもろを含めて社会的影響力が拡大している。 お笑いの大会でそこまで、という感もなくはないが、 それだけ価値があり、夢があるイベントになっている。 審査員が誰になるかも毎年注目される。 今年は志らくさんが抜け、 松本人志さん、中川家・礼二さん、海原ともこさん、ナイツ塙さん、サンドウィッチマン富澤さん、博多大吉さん、山田邦子さん、 という7名になった。 海原ともこさん以外は昨年からの続投となる。 M-1では審査員は国民から審査されている感があり、 大変な仕事だと思う。 なにとぞよろしくお願いいたします。 決..

  • 「おひとり様」の時代

    博報堂生活総合研究所が 「ひとり意識・行動調査」の結果を発表した。 「ひとりでいるほうが好き」か「みんなでいるほうが好き」か。 1993年の調査では、ひとり派が44%、みんな派が56%だったが、 2023年の調査では、ひとり派が56%、みんな派が44%になり、 きれいに逆転した。 カフェや映画に「一人で行きたい」という人も増えているようだ。 会社の昼休みを一人で過ごしたい人も増えているし、 一人で食事するのは淋しいと感じる人は減っている。 この30年間で、 一人でいることへの耐性がぐっと高まったことがよくわかる。 一方、 「誰かのために生きるより、自分のために生きたい」 という人は減っており、 自分さえよければ、というわけでもなさそうだ。 世の中が便利になり、 人からかまわれなくても暮らせるようになり、 一人で生きるしんどさが減った。 コン..

  • NISAを始めたからって自然にお金が貯まるわけではない

    2024年からNISAが大きく変わる。 ご存知のとおり、NISAとは「少額投資非課税制度」のことである。 これまでのNISAは、 投資できる額が小さく、 使い勝手も悪いものだったが、 一気にグレードアップする。 主な変更点は以下のとおり。 ・一般NISA(成長投資枠)とつみたてNISA(つみたて投資枠)の併用が可能に ・年間投資上限額が最大360万円に拡大 ・生涯非課税限度額が最大1,800万円で新設 ・非課税保有期間の無期限化 ・制度の恒久化 ・非課税枠の再利用可 ・受入可能商品の見直し 非課税ということで財務省が抵抗していたのか、 これまでは投資をしてほしいのかしてほしくないのかさえもよくわからなかった。 今回の改正はまさにエンジン全開フルスロットルである。 この大盤振る舞いに、NISAの口座開設数も順調に増えているようだ。 ただ、NIS..

  • 映画評 「女優は泣かない」 ~ 楽しい熊本ご当地映画 蓮佛さんを堪能できる ~

    本作の舞台は熊本県荒尾市。 監督・脚本を手掛けた有働佳史さんの故郷だそうだ。 それだけに郷里愛のある思い入れの強い作品になっている。 ストーリーは、 スキャンダルで仕事を失った女優が密着ドキュメンタリー撮影のため10年ぶりに故郷に帰ってきたが、 それを撮るのは駆け出しの若手女性AD一人だけ。 しかも、そのADもいろいろ抱えていて・・・ というストーリー。 基本はコメディ。 終盤ちょっとしんみりもするけれど。 2010年に公開された「君に届け」という映画で見て以来、 蓮佛美沙子さんを応援している。 本作は蓮佛さんのよさがしっかり出ていて、その意味でこの映画は成功。 タイトルが活きているし、 ラストシーンも決まっている。 AD役に伊藤万里華さん。 「サマーフィルムにのって」ではぴったりはまっていた伊藤さんだったが本作ではどうだったか。 別のキャステ..

  • 史上最強のM-1戦士 和牛の漫才を忘れない

    漫才コンビ和牛が解散を発表した。 彼らの漫才が大好きだったので、解散してしまうのは残念である。 彼らの漫才が見られなくなってしまうこと、 彼らが別々の道を歩くことになってしまったこと、 そんなことを考えると悲しい。 普段は離れていても、 「和牛」という屋号だけは残しておいて、 何かの機会に漫才を披露する、 というパターンもあっていいと思うが、 二人はそれを潔しとしなかったのだろう。 M-1グランプリ決勝進出の回数をランキングすると、 1位 笑い飯 9回 2位 和牛 5回 2位 麒麟 5回 となる。 出場回数では笑い飯が上回っているし、優勝もしている。 しかし和牛は、2015年から3年連続で決勝に進出し、 その間、3年連続で準優勝という快挙を達成している。 私の中では、最強のM-1戦士である。 今思えば、どこかで優勝していれば漫才人生も変わっ..

  • ハリウッドのストライキが日本映画にチャンスをもたらしている

    今年のハリウッドはストライキに揺れた。 俳優も脚本家もこぞってストに参加した。 この様子を見て、 日本映画にチャンスあり、 とおっしゃっている方がおられた。 そうなったら嬉しいが、日本映画には言葉の壁が厳然としてあるし、 日本人とアメリカ人の嗜好も大きく違うので、 そうはならないんじゃないかと思っていた。 しかし、どうも風向きが変わったらしい。 アメリカの映画興行成績。 12月の第一週、「ゴジラ-1.0」が3位に初登場して先鞭をつけ、 第二週には、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が首位に立った。 ゴジラもしぶとく3位をキープ。 なんと1位と3位を日本映画が占めている。 「君たちはどう生きるか」はジブリ史上最高のオープニング、 「ゴジラ-1.0」は邦画実写作品として歴代1位。 まさに記録づくめ。 日本映画が上位を占めているのは、 ストの..

  • ロシアとオリンピック

    国際オリンピック委員会(IOC)が、 ウクライナに侵攻したロシアと同盟国ベラルーシ両国の選手について、 個人の中立選手として来夏のパリ五輪参加を容認すると決定したという。 これに対してウクライナ側は強く反発している。 IOCは、ロシア、ベラルーシの国歌や国旗の使用を禁じるというし、 団体競技での出場も認めないとする。 厳しいと言えば厳しいが、個人的な参加できる選手もいるということになる。 となるとなし崩しな感じもある。 スポーツに政治を持ち込むべきではないという意見がある。 個々の選手に罪はないという考え方もあるだろう。 もっともだとは思うが、 ウクライナ侵攻以前に、 ロシアの反オリンピック的な振る舞いは許容できる範囲を大きく超えていると思う。 例えば、オリンピック休戦違反である。 2014年ソチパラリンピック後の休戦期間中にクリミア半島を併合したり..

  • 映画評 「隣人X 疑惑の彼女」

    主演の上野樹里さんと言えば、なんといっても「スウィングガールズ」での新鮮な姿が思い出される。 それから約10年後の「陽だまりの彼女」も素敵だった。 本作はそれからまた10年経った。 共演の林遣都さんは、デビュー作の「バッテリー」が懐かしい。 宇宙人が難民となって地球人に紛れて暮らしているという設定。 その宇宙人を「X」と呼んでいる。 上野樹里さんはXではないかと疑われる立場、 林遣都さんはXを追いかける週刊誌の記者。 誰もが予想するとおり、二人は恋仲になる。 しかし、二人の立場は追うものと追われるもの。 まあ、よくある設定と言えば言える。 林さん演じる記者が、執念深くXを追い続ける動機が今一つ弱い。 金銭的な理由も描かれるのだが弱い。 好きな人にあんなひどいことをするほどの動機だろうか。 ここが弱いので、映画に入り込めない。 編集部の光景も弱い..

  • THE W これからも続けますか?

    『女芸人No.1決定戦 THE W 2023』が放送され、 紅しょうがのお二人が優勝を飾った。 紅しょうがは4年連続5度目の決勝進出ということで、 順当勝ちと言っていい結果かもしれない。 ちなみに過去の優勝は次の方々。 第1回 ゆりやんレトリィバァ 第2回 阿佐ヶ谷姉妹 第3回 3時のヒロイン 第4回 吉住 第5回 オダウエダ 第6回 天才ピアニスト 第1回大会は、茶の間を凍り付かせる惨劇だったが、 第3回大会で「3時のヒロイン」というニューヒロインを生み、大会としてもなんとか格好がついた。 しかし、4回以降の優勝者については、 お笑いファンでなければよく知らないだろう。 今年の大会も、面白かったかと聞かれたら、首を傾げざるを得ない。 週末の楽しいはずの茶の間が沈黙に包まれたというご家庭もあるのではないか。 ちなみに過去の視聴率を見ると、 ..

  • 映画評 「怪物の木こり」 ~ そこそこ楽しめるが終盤茶番 ~

    原作は、2019年・第17回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。 だから、きっと面白いのだろう。 辻褄も合っているのだろう。 映画だけを見ると、「なんじゃ、これ」という感じだが。 ネットで公開されているストーリーはこんな感じ。 「怪物の木こり」という絵本に出てくる怪物の仮面を被った犯人が、 斧で相手の頭を割り、脳を奪い去るという連続猟奇殺人事件が発生。 犯人は次のターゲットに弁護士の二宮彰を定めた。 しかし二宮の本性は、犯人をも上回るほどの冷血非情なサイコパスだった。 なぜそんな残忍な殺し方をするのか、 なぜ弁護士を狙うのか、 犯人は誰なのか、 といったところが関心をつなぎとめるポイントのはずだが、 映画ではどれもピンと来ない。 種明かしをされても、かえってモヤモヤ。 原作もこんな感じなのだろうか。 いや、さすがにもうちょっと。 ただ、..

  • これからもきっとある円高局面

    12月7日の外国為替市場で円相場が急騰した。 この日だけで2円ほど円高が進み、 一月ほど前には1ドル=150円だったものが、 一気に1ドル=144円台。 原因は、日米の金利差が縮小したこととされている。 アメリカの金利が落ち着き、 日本の長期金利が上昇したのが直接の引き金と見られる。 それに加えて、 日本銀行の植田和男総裁が参議院財政金融委員会で、 「年末から来年にかけ一段とチャレンジングになるというようにも思っている」 とおっしゃったことが マイナス金利の早期解除の憶測につながったことも影響したとみられている。 円だけで資産を持つより、いくつかの通貨に分散すべき、 との意見がある。 その際、基軸通貨であるドルを選ぶのは自然だろう。 しかし、ドルに寄りかかり過ぎない方がいい。 日本のマスコミやネットにおられる方は、 我が国に対して悲観的なこ..

  • 映画評 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」 ~ クチコミでヒット中だが・・・ ~

    映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」が好調である。 公開3週目で興行成績第3位。 前週より1ランクアップしている。 「首」や「ナポレオン」といった大作を押さえているのだから立派。 ほとんどの映画が1週目よりも2週目、2週目よりも3週目と、 動員が下がっていくのが通例なのに、本作は右肩上がり。 口コミの力だろう。 私は予告編がピンと来なかったので観に行くつもりはなかったのだが、 こうヒットすると興味が湧いた。 本作は、水木しげるさんの生誕100周年記念作品。 水木さんという名前の登場人物も重要な役で出演している。 目玉おやじの過去と鬼太郎誕生にまつわる物語を描いたもので、 トーンは暗く、おどろおどろしい。 まともな登場人物や愛されるべきキャラクターがちっとも出てこない映画で、 これがヒットするとは、なんとも。 雰囲気が暗くても、面白ければそれでいいのだが、..

  • 映画評 「首」 ~ 格が違う ~

    このところ、たけしさんを否定的にとらえるネット記事が増えている気がする。 嫁の影響なのか金にうるさくなったとか、 映画のプロモーションも全然やらないとかなんとか。 しかし、たけしさんくらいの存在になれば、今さら細かいことはどうでもいい。 作品がよければ。 心配なのは、76歳という年齢になられ、映画作りの力が衰えていないかということ。 予告編もちょっと心配だったのだが、 観てみたら、うん大丈夫。 ちゃんと面白い。 最後まで楽しく観ることができるし、画面の緊張感も持続する。 さすがに世界の北野である。 その辺の監督さんとは、まさに格が違う。 「本能寺の変」の新解釈、という感じのストーリーだが、 筋がどうのというより、個々のキャラクターで引っ張る。 「首」の製作費は15億円だという。 日本映画としては珍しい大作と言えるだろう。 その予算を活かして、 ..

  • ゴジラが邦画実写のマーケットを広げるか

    日本映画のマーケットが世界に広がりつつあるが、 ヒットする映画のほとんどはアニメである。 ちなみに、アメリカで公開された日本映画の興行収入上位10作品は以下のとおり。 1 ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 2 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 3 ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕 4 ドラゴンボール超 スーパーヒーロー 5 劇場版 呪術廻戦 0 6 ドラゴンボール超 ブロリー 7 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド 8 借りぐらしのアリエッティ 9 ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI 10 崖の上のポニョ 1位の「ミュウツー」は、8,500万ドル超を稼いだ。 1999年の作品だから、いまだに25年近く前の記録が破られていないことになる。 邦画実写がヒットするためには、言葉の壁が厚いのだろうとは思う。 ただ、それだ..

  • 映画評 「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」 ~ スケールは上がったが面白さも上がったかというと ~

    前作「翔んで埼玉」は、下馬評以上の特大ヒットとなった。 さらに日本アカデミーでは、 優秀作品賞に加え、 最優秀監督賞、最優秀脚本賞も受賞。 私もしっかり楽しませていただいた。 本作はその続編。 監督の武内英樹さん、脚本の徳永友一さんは続投。 武内監督は「のだめカンタービレ」「テルマエ・ロマエ」でも大ヒットを飛ばされていて、 客を喜ばせるツボを心得ている。 「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」は、 タイトルどおり滋賀県に波及している。 さらに、滋賀だけでは弱いと判断されたかどうか、和歌山もずっぽり巻き込まれている。 このあたりの馬鹿馬鹿しい設定を序盤にバンと提示され、 あとはこの世界観をお楽しみください、という感じ。 客は乗りやすい。 ただし、埼玉に海を作る、というそもそも発端とその後の成り行きは、 あまりにもへなへなで、前回のような力強さはまるでなし..

  • ここのところで読んだ30冊

    ここのところで読んだ30冊は以下のとおり。 「ごきげんな裏怪談」 佐藤 多佳子 「仏果を得ず」 三浦 しをん 「自分の答えのつくりかた」 渡辺 健介 「思考のコンパス」 山口 周 「私たちの世代は」 瀬尾 まいこ 「勿忘草の咲く町で」 夏川 草介 「地方創生アイデアブック」 牧瀬 稔 「人間ドックの作法」 森 勇磨 「檸檬のころ」 豊島 ミホ 「選択の科学」 シーナ・アイエンガー 「チアリーダーズライフ」 植村 綾子 「雲は湧き、光あふれて」 須賀 しのぶ 「佐藤可士和の超整理術」 「エルドアンが変えたトルコ」 間 寧 「発達障害ママの子育てハック」 綾瀬 ゆうこ 「多摩川物語」 ドリアン助川 「太陽の子」 三浦 英之 「ゲノム解析は私の世界をどう変えるのか」 高橋 祥子 「我がまちからの地方創生」 石破 茂、神山 典士 「ひと皿200円の町お..

  • イクイノックスの引退に思う 史上最強馬とは

    圧巻の走りでジャパンカップを制したイクイノックスが引退した。 通算成績は10戦8勝、2着2回。 総獲得賞金は歴代1位の約22億円。 GⅠレース6連勝、 レーティング世界1位。 凄まじい競走成績である。 イクイノックスの走りを見て、 「史上最強馬」 と思った人も少なくないだろう。 そう思うのも納得である。 歴代の最強馬を一緒のレースで走らせることができない以上、 史上最強馬かどうかを決めるのは、それぞれの印象や尺度でしかない。 オールドファンはシンザンの名を挙げるだろうし、 その次の世代はシンボリルドルフを、 その次の世代はディープインパクトを、 最近のファンはアーモンドアイを挙げるだろう。 それぞれの最強馬がいていい。 今後、イクイノックスの名前を挙げる人もかなりの割合でいるだろう。 私が思う最強馬は、 条件を選ばない(雨がどうの、競馬場が..

  • 日本プロ野球における最優秀選手の基準は?

    日本プロ野球の今シーズンのMVP(最優秀選手)が発表され、 セ・リーグは阪神の村上頌樹投手が パ・リーグはオリックスの山本由伸投手がそれぞれ受賞した。 記者投票で選ばれる賞において、毎回のように物議を醸すのが、 「なんでその選手に?」 という票。 今年のMVP投票でも、阪神の岩貞や広島の島内に1位票!が入っていた。 ベストナインでも「?」な票が散見され、 記者投票については根本的な見直しが必要であるようだ。 あと、ゴールデン・グラブも毎年「?」。 さて、最優秀選手とはどんな選手を選ぶ賞だろう。 プロ野球選手最高の栄誉、とも言われるくらいだから、 字面通りなら、最も優秀な選手を選ぶ賞ということになる。 その場合、パの山本は異論がないとして、セの村上はどうだろう。 村上はセのベストナイン投票投手部門で、DeNAの東に次いで2位。 しかも217票対73票と圧..

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