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2009/10/31

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  • ここのところで読んだ30冊

    ここのところで読んだ30冊は以下のとおり。 「一人称単数」 村上 春樹 「農業新時代」 川内 イオ 「いまこそ人生で大切なことは映画で学ぼう」 蓑宮 武夫 「リーダーは話し方が9割」 小松 茂久 「世界一やさしい自分を変える方法」 西 剛志 「トークの教室」 藤井 青銅 「犬がいた季節」 伊吹 有喜 「有機農業をはじめよう」 「ターンオーバー」 堂場 瞬一 「スピーチの教科書」 佐々木 繁範 「ひとり社長の儲かる会社経営のキモがわかる本」 中尾 誠一 「沖縄上等企業に学ぶ最高のチームのつくり方」 下所 諭 「事業計画書作成講座」 手塚 貞治 「お茶の味」 渡辺 都 「地域 × アニメ」 「リンダリンダ」 鴻上 尚史 「だからここにいる」 島崎 今日子 「地域農業を担う新規参入者」 倪 鏡 「平場の月」 朝倉 かすみ 「最高のリーダー、マネジャ..

  • 尻上がりの観客動員という不思議 西武ライオンズ・ファンの有難み

    西武ライオンズが、今季の本拠地ベルーナドームでの試合を終えた。 1試合平均の観客動員数は21,789人となり、 昨季の20,089人を上回った。 ホーム最終戦となった10月1日は27,574人が来場。 「完売御礼」がアナウンスされたという。 まあ、最終戦が多くのファンで埋まるのはわかるが、 その前日の月曜日も24,740人。 ちなみに、 9月28日(土)も27,581人 9月29日(日)も27,588人 と、満員の来場が続いた。 ソフトバンクのように、優勝を決めたチームがホームに凱旋しているのならわかる。 ロッテや楽天のように、クライマックスシリーズ進出を争っているならなおさらわかりやすい。 今年の西武のように、 5月頃には早々に優勝争いから脱落し、 7月頃にはAクラス入りもほぼ絶望となり、 8月頃には最下位がほぼ確定、 というシーズンの9月が..

  • さよなら 「オレンジ色のニクい奴」

    産経新聞社が、 発行するタ刊紙『夕刊フジ』を2025年1月31日発行をもって休刊すると発表した。 夕刊フジの創刊は、1969年のことらしい。 ライバル紙の日刊ゲンダイは1975年の創刊だから、 6年ほど先輩。 日本初・唯一の駅売りタブロイド紙としてスタートを切ったという。 個人的にも、大学時代はちょくちょく買っていた。 当時は、今より熱心に競馬に取り組んでいて、 週末だけではなく、平日にもフジを買って、 調教の様子などを確認していた。 夕刊紙としては日刊ゲンダイのほか東京スポーツと競っていた。 ゲンダイは、論調は滅茶苦茶だし、エロもかなり振り切っていて、 色が濃過ぎるくらい濃い。 東スポは、今はそうでもないが、かつてはプロレスを前面に押し出していて、 プロレスファンだった私のニュースソースだった。 そこからすると、フジの立ち位置はやや中途半端だった..

  • 空想をも超える大谷の成績

    2024年のドジャースのレギュラーシーズンが終わった。 大谷の最終成績は、 打率 .310 リーグ2位 本塁打 54 リーグ1位 打点 130 リーグ1位 得点 134 リーグ1位 盗塁 59 リーグ2位 出塁率 .390 リーグ1位 長打率 .646 リーグ1位 OPS 1.036 リーグ1位 であった。 2023年の大谷は、 投手として10勝で二けた勝利、 打者として44本塁打でホームラン王で、 史上初の2度目の満票でのMVPを獲得した。 2024年は打者に専念することとなったが、 だからといって打撃成績が向上するとは楽観できなかった。 チームが変わって環境も変わるし、 注目度が全然違ってくる。 そもそも手術した右ひじのリハビリ期間でもある。 信頼していた通訳を巡るハプニングもあった。 とすれば、ホームラン数で言えばなんとか35本を、..

  • 急落で始まりそうな石破新総裁初日の株式市場

    ご祝儀相場、 という言葉がある。 主に株式市場で、なんらかの大きなイベントが行われる、若しくは行われたことに際して、 それをはやして買いが入り、相場全体が上昇することを言う。 オリンピックやノーベル賞などいろいろなケースがあるが、 新しいリーダーの誕生もその一つ。 新首相や新大統領が生まれる際にも、その手腕に期待して買いが集まることがある。 しかし残念ながら、石破新総裁の誕生については、 ご祝儀相場は起こりそうにない。 むしろ、大幅な下落で迎えられそうである。 9月26日、27日の日経平均株価は力強い上昇を見せたのだが、 この上昇の一因は、 市場が高市経済安保担当大臣の勝利を予想したことにあると言われている。 高市大臣は、日銀による金利の引き上げを強くけん制するなど、 経済の拡大に向けた政策を提案していて、 株式市場では歓迎ムードがあった。 石破新総..

  • 9人は多過ぎた 自民党総裁選挙

    27日に行われた自民党総裁選挙は、決選投票の結果、 石破元幹事長が当選し、新しい総裁に選出された。 現状、自民党総裁になったということは総理大臣に就任するということでもある。 よいかじ取りをされることを期待したい。 さて、今回の総裁選挙には9人もの方が立候補された。 過去最多の立候補者となり、その中には知名度の高い、小泉元環境大臣、河野デジタル大臣が含まれ、 現役の閣僚からも、高市経済安全保障担当大臣、林官房長官、上川外務大臣が出ておられる。 その他の方々も要職の経験者であり、実に豪華な顔ぶれだったと言える。 しかし、そのメンバーにふさわしい盛り上がりがあったかというと、 それはどうだろう。 総理大臣を決めるイベントであるのに、 国民的なうねりはそこまででもなかった気がする。 盛り上がりが今一つであった理由として、 立候補者が多過ぎたことがあると思う。 ..

  • M-1ノンフィクション 「笑い神」を読んで

    ノンフィクション作家・中村計さんが書かれた 「笑い神」 を読んだ。 中村さんと言えば、 「甲子園が割れた日 松井秀喜5連続敬遠の真実」「勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧幻の三連覇」 といった野球もののイメージがあるが、 ナイツ・塙さんの 「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」 の聞き手を務めるなど、お笑いの分野にも進出しておられる。 この本の副題は、 「M-1、その純情と狂気」。 単にM-1出演者のプロフィールをなぞるものではなく、 もっと深く生き様をえぐるものになっている。 M-1の立ち上げから現在までの歴史を振り返るという、長い期間を描くノンフィクションだが、 タイトルの「笑い神」に象徴されるように、 400ページ近いこの本の中心となるのは「笑い飯」の二人。 笑い飯は2010年のM-1王者であり、 2002年から2010年にかけて9年連続の決..

  • 好調 読書エンタテインメント「あの本、読みました?」

    2023年11月と2024年1月にBSテレビ東京で特番的に放送された 「あの本、読みました?」。 読書家として知られているという鈴木保奈美さんがMCを担当し、 本の魅力を掘り下げる読書エンタテインメント。 この番組が、2024年4月より毎週木曜22時枠でレギュラー化された。 いくらBSでテレ東とは言え(失礼)、 読書に特化した番組が、レギュラー枠で成立するだろうか。 そんな心配をよそに、 順調に回を重ねている。 内容的に視聴率が心配だが、それを気にするのは野暮か。 この番組を紹介するサイトを見ると、 「横断的に、時にはマニアックに、本好きに刺さる情報を届けます。」 「毎週のように書店に通う人から、忙しくてしばらく本が読めていない人まで、『新たな1冊』を手に取りたくなる本好きのための情報番組」 とある。 これに、鈴木保奈美さんによる以下の言葉を加えると、さ..

  • 主軸不在のソフトバンクの不思議な大独走

    2024シーズンのパ・リーグは、 ソフトバンクがシーズン序盤から独走。 4月4日から一度も首位を明け渡さずにそのまま優勝を決めた。 8月、9月にはやや勢いが鈍ったものの、 それまでにたっぷり貯金があり、 結局、2位に11ゲーム差をつけてゴールした。 ソフトバンクの選手並びに関係者の皆さん、 ファンの皆さん、 おめでとうございました。 この3年間優勝から遠ざかっていたソフトバンク。 今年は西武から山川を加え打線は充実したが、 投手陣には大きな補強はなし。 前年に引き続き、千賀の穴が埋まり切るのかどうか不安はあった。 加えて、 序盤にチームの大黒柱である柳田が離脱し、 絶対的な抑えの切り札だったはずのオスナもシーズンのかなりの期間不在だった。 主力中の主力である二人が不在であるに関わらずの大独走。 なにやら不思議。 もちろん、独走にはチーム力..

  • 映画評 「ぼくのお日さま」 ~描き切る覚悟も見たい~

    この映画を観ることを、ずっと前から楽しみにしていた。 カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に日本人監督としては史上最年少で選出、 池松壮亮さんが主演、 予告編が美しく、印象的、 とあって、素敵な作品であることを半ば確信していた。 期待どおり美しい作品で、 そういうことってある、 と感じさせてくれる物語。 誰も悪意を持っていないのにどこかで噛み合わなくて、 バラバラになってしまう。 スケートリンクが主な舞台。 主要登場人物三人のスケーティングは印象的で、 作りもの感を感じさせない。 しかし、正直なところ、もっと描き切ってほしいと思った。 この映画では「あれ?」という行動があるが、 そこに至る葛藤やそれをしてしまった後の苦しみはまったく描かれない。 苦い終わり方で、 それはそれでいいのだが、 その先にあるものが見えない。 もちろん、なんでもかん..

  • サザンと同時代を過ごせた幸せ

    国民的ロックバンド・サザンオールスターズが、 音楽フェス「ROCK IN JAPAN 2024 in HITACHINAKA」に、 大トリとして出演した。 サザンは、夏フェスへの出演はこれが最後としており、 キャパシティー5万人を大幅に超えた数十万人からの応募があった。 そこで会場で見られない人の思いに応えるため、ライブビューイングが行われた。 その数、 全国47都道府県332館の映画館、611スクリーン。 映画館の数をスクリーン数が大きく上回っていることからわかるとおり、 シネコンでは一つの劇場で複数のスクリーンを使ってサザンを映した。 これだけの規模で展開して全席完売。 15万5000人が見守ったという。 サザンオールスターズのデビューは1978年。 今から46年前のことになる。 それから、浮き沈みを経験しながらではあるものの、 ずっと一線で活..

  • 映画評 「スオミの話をしよう」 ~ コメディにも芯がないと ~

    三谷幸喜監督作品は、漏れなくヒットしてきた。 これまでに監督した8作が、すべて10億円以上の興行収入を上げている。 なかでも「有頂天ホテル」は60億円超、 「ステキな金縛り」が40億円超と、 実写映画としては大健闘。 だから、新作が発表されるたびに大いに注目されることとなり、 出演者が番宣として数多くのテレビ番組に出演することとなる。 三谷作品の公開は日本映画の一大イベントであり、 今作への期待も大きい。 長澤まさみ演じる主人公が、 5人の男たちを振り回すという設定もなかなか魅力的。 ちなみに5人の男たちを演じるのは、 一人目の旦那役が遠藤憲一さん、 二人目が松坂桃李さん、 三人目が小林隆さん、 四人目が西島秀俊さん、 そして五人目で現在の旦那が坂東彌十郎さん。 冒頭の場面から、映画というより喜劇の舞台といった趣で物語は進む。 そのトーンは最..

  • インテルの不調に見るIT業界の栄枯盛衰

    かつて「ウィンテル」という言葉があった。 マイクロソフト社の基本ソフト「ウィンドウズ」と、 「インテル」の社名を足して割ってできた言葉。 当時この2社はそれぞれの分野で圧倒的なシェアを持ち、他の追随を許さなかった。 「ウィンテル」という言葉は、その強さに対して、 揶揄やあきらめを持って使われていた。 この両社のうち、 マイクロソフトは相変わらず盤石の強さを誇っているが、 インテルは苦戦が続いている。 近年では、四半期決算での赤字計上がざらになってきているのである。 減収減益、といったレベルではなく、赤字、である。 こうした状況を受けて、株価も大きく下げている。 2024年当初に50ドルほどだった株価が、 直近では20ドルを割っている。 半分以下になってしまった格好である。 この株価の低迷から、 インテルがダウ工業株30種平均の構成銘柄から外される..

  • いまだに誤用されることが多い「メラビアンの法則」

    「メラビアンの法則」とは、コミュニケーションを行う際に影響を与える要素についてのものである。 これを引用している書籍やウェブサイトでは誤用が絶えない。 しかしまあ、いちいち気にしても仕方がないので、 誤用を見かけると、 この著者はちゃんと下調べもしない感じの人なんだな、 と思うだけにとどめている。 のだが、先日読んだ本にこんなくだりがあり、そのうえで誤用されていたのでさすがに驚いた。 その本の著者さんは、 ・物事を伝えるには情報が正確であることが大切 ・そのためにはしっかり確認することが必要 ・今回初めて本を書いたが、編集者や校閲者が入念にチェックし、最善を尽くしていることに感銘 と書かれていた。 そのペン先も乾かぬうちに「メラビアンの法則」を紹介し、 ・人の印象は55%が見た目(視覚)で決まり、38%が声(聴覚)で決まる ・つまり、話の内容が薄くても、..

  • 映画評 「ナミビアの砂漠」 ~登場人物を魅力的に描いたら罰則でもあるのかしら~

    描きたいことがあってこの作品を撮ったのだとは思うけれど、 なんだろう、 登場人物を魅力的に描いたら負け、 みたいなルールがどこかにあるのだろうか。 主要な登場人物は3人。 河合優実さん演じる主人公と、それに関わる男2人。 この3人が3人とも魅力のない存在。 主人公は奔放に生きていて、そこに魅かれる人もいるのだろうが、 ただ奔放で、甘えて、周りを振り回しているだけ。 何か抱えきれないものがあって、 若しくは大きな才能があって、 本人はそれを抑えきれず、周りもそれを放っておけず、 というわけでもない。 主人公に関わる男2人は、それに輪をかけて魅力のない存在。 よいところがほぼほぼ見当たらない。 もちろん、監督は意図してそうした人物を造形しているのだろうが、 魅力のない3人の冴えない行動を2時間見せ続けられるのは、 苦痛としかいいようがない。 今っ..

  • 本を読まないなんて、そんなそんなもったいない

    文化庁が発表した2023年度の「国語に関する世論調査」によれば、 月に1冊も本を読まない人が6割超に上るとのことである。 漫画・雑誌を除く書籍(電子書籍含むとのこと)を 「1冊も読まない」と回答した率が62.6%に達した。 前回調査の2018年度の47.3%から急増したことになる。 スマホが普及したこの時代、 どの国だって読書量は減っているだろうと思いきや、どうやらそうでもなさそう。 公的なデータは見当たらないが、各種民間調査によれば、 日本人の読書量は国際的レベルでも下位に低迷している。 ネットで十分情報は取れるし、 今どき漫画やアニメのレベルもやたらと高いので、 本なんか読まなくてもいいじゃないか、 と思う方もおられるだろう。 まあ、はい。 別に本を読んでいるからえらいとも思わないし、 本を読んでいないから駄目とも思わない。 ただ..

  • Mリーグ新シーズン開幕 麻雀の可能性をさらに広げられるか

    「大和証券Mリーグ2024-25」シーズンが始まった。 年々認知度を上げているMリーグ。 新しいシーズンではどんなドラマが待っているだろう。 ご存知の方も増えていると思うが、 Mリーグとは、麻雀を頭脳スポーツとして打ち出すプロリーグ戦のこと。 2018年に発足し、 Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎氏が最高顧問を務めている。 麻雀の負の要素を取り除く形での運営を目指していて、 お堅いイメージの朝日新聞も主要スポンサーとして創設当初から関わっている。 リーグには9チームが参加しており、 それぞれ男女混合で4人の麻雀プロと所属契約を結んでいる。 選手をドラフト指名で加えるなど、 プロスポーツ的な要素やエンタメ感を取り入れている。 プロ野球選手は日本で一番野球がうまい人間たちの集まりだが、 Mリーガーが日本で一番麻雀が強い人間たちの集まりとは限らない。 だ..

  • 「侍タイムスリッパー」上映館拡大 「第二のカメ止め」ってそんなわけ・・・、いや、あるかも

    「侍タイムスリッパー」というインディーズ映画が話題となっている。 池袋シネマ・ロサの1館だけで上映が始まったものが、 その面白さがクチコミで広まり、 9月13日からは全国100館以上での拡大上映となっている。 この展開は、2018年の超大ヒット作「カメラを止めるな!」を彷彿とさせるものがあり、 「第二のカメ止めか?」 などと言われている。 カメ止めから5年以上の月日が流れ、 この間、第二のカメ止め、と言われた作品がいくつかあった。 そのうちの何本かは私も観て、なかなか面白い映画もあったのだが、 ムーブメントまでには至らなかった。 だから、「侍タイムスリッパー」についても大きな期待はしなかった。 そもそも、武士が現代にタイムスリップするという設定に既視感がありあり。 だったのだが、これがなかなか。 コメディ的な要素で笑わせてくれるばかりではなく、 も..

  • 自民党総裁選挙では是非骨太の議論を

    自民党総裁選挙が告示され、過去最高となる9人の方が立候補された。 その9人は届け出順で以下のとおり。 高市経済安全保障担当大臣、 小林鷹之元経済安全保障担当大臣、 林官房長官、 小泉進次郎元環境大臣、 上川外務大臣、 加藤元官房長官、 河野デジタル大臣、 石破元幹事長、 茂木幹事長 突出した人がいないという言い方もできるかもしれないが、 いずれ劣らぬ強者ぞろい。 まさに、誰がなってもおかしくない。 投票日まで論争が続くわけだが、 是非骨太の議論をお願いしたい。 今の自民党の総裁になるということは、日本の総理大臣になるということである。 投票するのは自民党の関係者だけかもしれないが、 全国民のリーダーを決める場である。 この機会に、その政策を広く国民に訴えてほしい。 派閥裏金事件を踏まえた政治改革と党刷新が最大の争点、 としている新聞..

  • 松本さんのいないキングオブコント

    「“コント芸日本一”を決める」が売り文句の「キングオブコント」 2024年のファイナリスト10組が発表された。 史上最多となる3,139組から選ばれたのは、 cacao、ファイヤーサンダー、ロングコートダディ、隣人、ラブレターズ、や団、コットン、ニッポンの社長、シティホテル3号室、ダンビラムーチョの10組。 このうち、 初の決勝となるのが、cacao、ダンビラムーチョ、シティホテル3号室の3組。 連続出場組では、 5年連続となるのが、ニッポンの社長、 3年連続が、や団、 2年連続が、ファイヤーサンダー、隣人、ラブレターズ 2年ぶり出場となるのが、コットンとロングコートダディとなる。 そろそろロングコートダディが突き抜けてもいいのではないかと思うが、 彼らは漫才も行けるので、 M-1制覇の方がふさわしいだろうか。 そろそろ、と言えば5年連続出場のニッポンの..

  • 映画評 「夏目アラタの結婚」 ~ なんとも、軽い ~

    多作で知られる堤幸彦監督作品。 映画・テレビを股にかけ、どしどし作品を世に送り続けておられる。 堤作品では「BECK」という音楽映画が大好きだ。 ほかにも、ぐっと来た映画がいくつかある。 テンポがいいのが堤作品の特徴の一つだと思うが、 結果、浅いところでたゆたってしまうことも起きがち。 本作は典型的にそうなってしまった。 日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人で、 逮捕時にピエロのメイクをしていたことから「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠に、 一介の市民相談所職員の夏目アラタが、刑務所での面会時に突然結婚を申し込む、 という設定。 そんなことをする以上、夏目アラタにはよほどの事情があってしかるべきなのだが、 一応事情はあるものの、その行動を納得させてくれるものにはほど遠い。 しかも、その事情が後半に生きてくるわけでもなく。 とにかく..

  • 映画評 「愛に乱暴」

    多分、原作はもっと違う装いなのだろう。 この映画では、タイトルが生きてこない。 愛がどこにもないし、 乱暴ですらない。 吉田修一さんの同名小説の映画化。 吉田さんの作品は映像と相性がいいのか、作り手の意欲をそそるのか、 次々と映画化される。 具体的には、 「7月24日通りのクリスマス」「water」「パレード」「横道世之介」 「さよなら渓谷」「怒り」「楽園」「太陽は動かない」「湖の女たち」 といった感じ。 名作とされる映画も少なくない。 江口のりこさんが主演でほぼ出ずっぱりだから、 その演技力で映画としては成立している。 いろいろな意味で、 いろいろな面を見ることができるので、 江口さんファンにはいい映画かもしれない。 しかし、映画としては。 愛が見えない。 ほとばしるものもない。 しっとりもしないし、 驚きもない。 江口さんの夫..

  • 日本映画 人間賛歌から逃げないで

    今年の、なのか、今年も、なのか、 日本映画は不作。 もう9月になろうとしているのに、心に残った作品が、 ほんの数えるほどしかない。 いい映画を作るのは大変だし、本当に難しいことだから、 名作、傑作の類がなかなか生まれないのは仕方がない。 けれど、スカした挙句外している作品が多いのは悲しい。 わざわざ魅力のない主人公を置き、 狭い狭い範囲の、 何も起こらない物語を描き、 入口も出口もなく、 どこにも連れて行ってくれない。 こういうのカッコいいでしょ、 と思っておられるのだろうか。 わかる人にだけわかってもらえばいい、 こういうのが自分たちのリアル、 ということなのだろうか。 仲間内で見せている分にはそれでもいいのだろうけれど、 お金を取って大スクリーンで、 小さな小さな、 自分の殻に閉じこもった世界を見せられても。 人間賛歌が..

  • 映画評 「きみの色」

    なんだろう、この映画。 「映画 聲の形」の山田尚子監督作品なのだが、 伝わってくるものがない。 これだけ何も感じられない映画も珍しい。 つまらない、面白くない、というのとも違う。 感じられない。 主な登場人物は3人。 全寮制のミッションスクールに通う主人公のトツ子と、 同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみ、 古書店で出会った音楽好きの少年・ルイ。 この3人の設定が薄く、個性も魅力もさっぱり伝わってこない。 一応、葛藤らしきものもほんのり描かれはするのだが、形ばかりの、という感じ。 色が見える、 という設定もほぼ生きてこない。 3人が音楽によって心を通わせるのだが、 彼らがそんなに音楽に熱いわけでもない。 だから、ラストの演奏シーンに心を動かされない。 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズの吉田玲子さんが脚本とのことだが、一体..

  • 小泉進次郎さんの「セクシー発言」のおさらい

    自民党の小泉進次郎議員が、自民党総裁選挙に出馬した。 人気が高い小泉議員に対しては、粗探しをしたがる記者も多いことだろう。 出馬会見でも、環境大臣時代の「言葉の軽さ」が指摘されたという。 このことを伝える記事では、「セクシー発言」が取り上げられていた。 ちょっと古い話なので記憶が薄れている方もおられるだろうが、 この発言は、小泉議員が環境大臣時代、国連気候行動サミットの非公式会合後の記者会見で、 「気候変動のような大規模な問題に取り組むときはセクシーでなければならない」 と発言したとされていて、 「セクシーってなんだ?」 と話題になったのである。 実際の発言は、以下のとおり。 小泉さんは、ノー原稿で流ちょうな英語で話されている。 On tackling on this issue, everything gonna be fun. And she ad..

  • サンマリノというロマンチックな国

    FIFAランキング最下位(210位)のサンマリノ代表が、 20年4カ月8日ぶりとなる国際Aマッチの勝利を飾ったことが話題となっている。 といっても相手は、FIFAランキング199位のリヒテンシュタイン代表。 人口は、 サンマリノが約33,000人、 リヒテンシュタインが約39,000人だから、 似たような環境にあるチーム同士の戦いだったとわかる。 両国にとっては、だからこそ負けられない戦いだっただろうし、 勝ったサンマリノの皆さんには、おめでとうございましたと伝えたい。 このサンマリノ共和国という国は、実にユニーク。 場所は、イタリア半島の中東部。 イタリアの中に、ポコっと一角別の国がある感じ。 面積は61平方キロで、千葉県の松戸市や東京都の大田区と同じくらいの大きさ。 世界で5番目に小さな国であり、 現存する世界最古の共和国と考えられている。 共和制..

  • 映画評 「箱男」

    実験的な、と言われる映画がある。 難解な、と言われる映画がある。 挑発的な、と言われる映画もある。 そして、そうした映画が、一部の人に大いにウケることがある。 往々にして、映画マニアや映画評論家が高く評価したりする。 しかし、 わけがわからないものはわけがわからないし、 金取って客に見せる作品がわけがわからなくていいとは思えないし、 面白くないものは面白くない。 言う人に言わせれば、 感性が低い、 ということになるのかもしれないが、 いや、そうかしら。 本作「箱男」は、作家・安部公房さんの同名長編小説を、 「狂い咲きサンダーロード」「逆噴射家族」などの石井岳龍監督が映画化したもの。 原作は、学生の頃に読んだ。 安部公房さんの作品はほかに「砂の女」「方舟さくら丸」「燃えつきた地図」なども一通り読んだが、 あまりピンと来なかった記憶がある。 にしても..

  • 「半値戻しは全値戻し」か「二番底」か

    株式相場に関する格言に、 「半値戻しは全値戻し」 というものがある。 これは、 下落幅の半分まで値を戻した相場は、もとの水準まで戻る勢いがあることをいう。 例えば、30,000円だった株価が20,000円まで下がり、 それが比較的短期間で25,000円まで戻った場合、 そう遠くない先に30,000円にまで値を戻す可能性が高い、 ということになる。 一方、 「二番底」 という表現もある。 これは、 相場の下降局面において、最初の安値を付けた後、いったん反発してから再び下降し、 最初の安値近辺まで再び下げることをいう。 日本の株価は、 8月5日に大暴落を記録した後、 比較的順調に値を戻してきた。 日経平均で言うと、 42,000円から31,000円にまで下げ、 これが38,000円を超えるところまで戻した。 半値以上戻している。 こうなっ..

  • 映画評 「ロマンチック金銭感覚」

    邦画ファンである。 しかし、そこまでのファンでもない。 年間100本以上は見るが、映画マニアまではほど遠い。 単館上映の作品を観るために遠くまで足を運んだり、 インディーズ系の作品を夜遅くの映画館で観る、まではいかない。 そんな私だが、この映画は観なければ、と思った。 地域通貨にあこがれを持ち続けてきた私としては、 「エンデの遺言」という本をもとにお金の根源に迫る映画が作られた、とあっては、 見逃すわけにはいかない。 当たりかハズレか、半々というより心配の方が大きかったが、行くしかない。 というわけで観に行ったことに後悔はないが、 作品は、ううむ。 せっかくのテーマなのだから、 もっと真正面から描いてほしかった。 フィクションとドキュメンタリーを混ぜたような構成なのだが、中途半端。 逃げずに、しっかりどちらかに寄せてもらいたかった。 インディ..

  • オアシズ 対 オアシス

    オアシズは、人力舎に所属する大久保佳代子さんと光浦靖子さんからなるお笑いコンビ。 大久保さんは千葉大学、光浦さんは東京外語大という高学歴芸人。 二人は幼馴染というからなんとも興味深い。 オアシズは、1990年の結成。 二人が一緒に活動されることはあまり多くないが、 現在もコンビは継続中である。 一方、イギリスのロックバンド・オアシスが再結成した。 オアシスの結成は1991年というから、オアシズの方が先輩である。 オアシスのパロディでオアシズとしたのかと思っていたが、どうやら違うらしい。 いや、ひょっとしたらオアシスの方が・・・。 オアシスは、中心メンバーであるギャラガー兄弟の不仲により解散してしまったのだが、 15年経って仲直りしたのだろうか。 この再結成には、当然のごとく、 「金目当て」 「破産したのか」 といった声が上がっている。 それに..

  • 心配していた以上の残念感 井上 対 ドヘニー

    井上尚弥の対戦相手がドヘニーに決まったと聞いたとき、 多くのボクシングファンは、正直なところガッカリしたことだろう。 37歳という年齢も、 最近の10戦で4敗しているという戦歴も、 とても井上に拮抗できると思えなかったからである。 当然、ボクシングだから何があるかわからない。 井上が負ける可能性だって、なくはない。 しかし、井上がドヘニーに負けるとすると、 実力負けではなく、何かのアクシデントによる突発的なものしか考えられない。 井上とすると、そうした相手と戦うプレッシャーは大きいだろうが、 見る側とすると、ワクワク感は小さい。 せめて、井上の豪快なKOシーンが見たいと願ったが、 それも叶わず。 井上は、慎重な滑り出しでじっくりと試合を進めた。 6ラウンドに少し攻勢に転じ、 さあこれからという7ラウンドにドヘニーが腰を痛めて棄権。 しっかりした打..

  • 滅多にホームランが出ないプロ野球でいいのか

    ホームランはプロ野球の華、と言われる。 王さん、野村さん、門田さん、山本浩二さん、 清原さん、落合さん、田淵さん、 といったホームランバッターの描く放物線は美しく、 また観たい、と思わせてくれるものだった。 今年のプロ野球は、ホームランが極端に少ない。 投高打低の原因を、投手力の投手力の向上に求める人が多く、 確かに150㎞投げる投手がどのチームにも何人もいるという状況からそれはうなずけるのだが、 傾向はそうだとしても、去年と今年の違いを説明できるものではないだろう。 一年でそんなに変わるはずがない。 去年、最も多くホームランを打ったチームは巨人で、その数は164本。 1試合平均にすると1.15本となる。 毎試合1本は見られる計算である。 その巨人の今年のホームラン数は8月末現在でわずか64本。 1試合平均にすると0.54本。 2試合見に行って、やっと..

  • ここのところで読んだ30冊

    ここのところで読んだ30冊は以下のとおり。 「日本一の農業県はどこか」 山口 亮子 「検事の矜持」 中尾 巧 「投資ミサイル」 竹内 謙礼、青木 寿幸 「希望の日本農業論」 大泉 一貫 「新・シティプロモーションでまちを変える」 河井 孝仁 「セミプロ農業が日本を救う」 大澤 信一 「どう考える?みどりの食料システム戦略」 「翔んだ!さいたま市の大逆転」 竹内 謙礼 「鷹のように帆をあげて」 まはら 三桃 「市役所なのにココまでするの!?」 上野 歩 「週一から始める元気な農業」 小田 公美子 「心はどこへ消えた?」 東畑 開人 「将棋の子」 大崎 善生 「おどろきのウクライナ」 橋爪 大三郎、大澤 真幸 「シティ・マラソンズ」 三浦 しをん、あさの あつこ、近藤 史恵 「有機栽培の肥料と堆肥」 小祝 政明 「ニュースの数字をどう読むか」 トム&デイ..

  • 映画評 「ラストマイル」 ~ 映画への愛が感じられない ~

    この映画、予告編が面白かった。 推理要素を盛り込みつつ、 「ハケンアニメ」的な熱いお仕事映画になっているのかと思った。 しかし、あにはからんや。 そこまでの熱や愛がある作品ではなかった。 本作は、テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の 塚原あゆ子監督と脚本家・野木亜紀子さんが再タッグを組み、 両シリーズと同じ世界線で起きた事件を描くというもの。 と言われても、そのドラマを2作とも全く知らないので、私にとってはまったくの初見。 観る人を楽しませることには長けたコンビなのだろう。 あっちゃこっちゃに話を飛ばし、 ちょっとした見せ場を散りばめる。 しかし、物をつくる真摯さが伝わってこない。 一瞬騙せればいい、という付け焼刃感。 ミスリードするためだけに置かれているような設定がいくつもあり、 それにつき合っているのに疲れてくる。 主人公を満島ひ..

  • 2024年学生さんにおススメする30冊 まとめ

    シリーズでお届けしてきた、 2024年個人的に学生の皆さんにおススメする本30冊。 そのまとめの回。 世の中にいい本は数えきれないほどあるが、 若いうちに読んでほしい本、 あまり読書をしたことがない学生さんに読んでほしい本、 といった観点も交えつつ選んだ。 ジャンルごとに書いてきたが、50音順で全作品を。 30冊のはずだったのに数えてみたら31冊。 ご容赦のほどを。 「アイデアのちから」 チップ・ハース , ダン・ハース 他 「あと少し、もう少し」 瀬尾 まいこ 「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂 幸太郎 「アルジャーノンに花束を」 ダニエル・キイス 「伊豆の踊子」 川端 康成 「異邦人」 カミュ 「エンデの遺言 根源からお金を問うこと」 河邑 厚徳+グループ現代 「思い出トランプ」 向田 邦子 「会社四季報業界地図」 「火車」 宮部 みゆき..

  • 「ジュリーがいた」を読んで

    島﨑今日子さん著のノンフィクション「ジュリーがいた」を読んだ。 ジュリーとはもちろん沢田研二さんのこと。 副題は、「沢田研二、56年の光芒」であり、デビュー当時から現在に至るまでの沢田さんの生き様を、 豊富な取材をもとにして描いている。 私は沢田さんより15歳以上若く、 残念ながら、どっぷり同時代を過ごしたとは言えない。 グループサウンズ全盛期のザ・タイガース時代は見ていないし、 PYGというグループがあったこともよく知らなかった。 おぼろげに覚えているのは、 1973年の「危険なふたり」あたりからだと記憶している。 1975年の「時の過ぎゆくままに」は、ちゃんと理解できていなかったと思う。 1977年の「勝手にしやがれ」以降の記憶は鮮明である。 その美しさ、 歌のうまさ、 存在感。 沢田さんは別格であった。 この本は、沢田さんと関わった人たちの..

  • 日本以外ではスタバは不調らしい

    日本では、どこに行っても駅前にはスターバックスコーヒーがある。 スタバはその地域に溶け込む店舗づくりもしているようだが、 スタバはスタバ。 その土地に根を下ろしていた喫茶店が淘汰されるのは、 仕方がないこととは言えやはり寂しい。 スタバ=おしゃれ、 スタバ=繁盛、混雑、 というイメージが強いが、それは日本だけかもしれない。 日本以外では売り上げ低迷に苦しんでいるようだ。 1~3月期、4~6月期の決算は2四半期連続で前年同期比減となり、 日本ではあまり見られない値下げや割安なセットメニューの投入もしたそうなのだが、 目立った効果は上げられなかったという。 結果、昨年3月に就任したラクスマン・ナラシムハンCEOは更迭され、 元タコベルCEOのブライアン・ニコル氏が就任した。 株価はこのCEOの交代を大歓迎し、一気に上昇したが、 前CEOがいかに疎まれて..

  • 映画評 「心平、」

    少ない予算で作られ、 限られた劇場だけで公開される、 ごくごく小さな作品。 こうした小さな作品の中にもいい作品があるはずだし、 こうした作品が積み重ねる厚みが日本映画を強くしていくと信じる。 なんであれ、映画を作り上げるのは大変なことであり、 本作についても撮り始める前からいろいろな苦難があったことだろう。 そんななかしっかり完成に漕ぎつけられたことは何よりである。 震災、 原発、 障害者、 といった難しいテーマを取り上げられた心意気も素晴らしい。 ただ、作品自体については、 評価できるところが私には見当たらなかった。 同じような展開が繰り返され、 正直なところ退屈であるし、 ラストに向けたカタルシスも一向に感じられなかった。 知的障害がある若者が主人公なのだが、 この描き方でいいのだろうか。 善悪の区別がつかないように映されていたが、そう..

  • 最速の40-40達成でも大谷のMVPはまだ微妙

    MLBドジャースの大谷翔平選手が、 メジャー史上6人目となる1シーズンでの「40本塁打、40盗塁(40-40)」を達成した。 出場126試合目での到達は、これまで最速記録を大幅に更新した。 しかも達成した試合ではサヨナラ満塁本塁打を放ったこともあり、 球場はMVPコールに包まれた。 ギリギリの40-40ではなく、30試合を残しての達成だけに、 45-45とか、史上初の50-50といった期待も膨らむ。 しかし、こうした記録への注目はさておき、 MVP争いは独走とは言えない。 まず打撃成績では、ブレーブスのオズナが立ち塞がる。 現段階でオズナは、打率1位、打点1位、ホームラン2位である。 大谷と同じDHであり、盗塁はゼロだが、 二冠王若しくは三冠王となり、明確に打撃成績で大谷を上回るようだと、 強力なライバルになる。 守備面を考慮したときに浮上するのが、..

  • 映画評 「インサイド・ヘッド2」

    「インサイド・ヘッド2」が世界で大ヒットしている。 「インクレディブル・ファミリー」の記録を超え、 ピクサー史上最高の興行収入となっているそうだ。 映画の内容は、「2」なだけあって前作からの膨らまし。 少女ライリーの頭の中で感情を司っている ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリに加え、 思春期にふさわしい感情たちが現れ、混乱を招くという展開。 その感情たちは、 最悪の未来を想像して先回りした行動ばかりを選ぶ「シンパイ」、 誰かを羨んでばかりいる「イイナー」、 常にスマホをいじって退屈&無気力な「ダリィ」、 いつもモジモジしてばかりいる「ハズカシ」という面々。 ディズニー・ピクサー映画らしく、 客を楽しませることにかけては、実に見事な脚本。 最初から最後まで一気に観ることができる。 しかし、大人も子供も大感動、とまではいかない。 映画として盛り..

  • 公立校でもやれる、とわかった甲子園

    第106回全国高等学校野球選手権大会は、京都国際高校の初優勝で幕を閉じた。 大会の序盤は、 パリオリンピックと被っていたこともあって、あまり盛り上がっていないように感じられたが、 3回戦くらいからはいつもの甲子園だった。 今年の大会で目立ったのは、 強豪校、優勝候補、と言われたチームの早期敗退。 初戦で報徳学園が姿を消し、 その後も大阪桐蔭、智弁和歌山、健大高崎といったチームが、 点を取れずに消えていった。 かつて圧倒的な打力で勝ち上がっていたチームが、 評判の投手と当たったわけでもないのに、見た目にはあっさり負けていく。 また、投手の疲労により大味な試合になることが少なくなかった準決勝、決勝も、 軒並みロースコアになった。 もちろん、主な原因は低反発バットの導入。 真芯で捉えないと飛ばないため、力任せの打撃は通用しなくなった。 ホームランの数は金..

  • 2024年学生さんにおススメする30冊 その5 小説に酔う

    個人的に学生の皆さんにおススメする本30冊の第5回目。 今回は、 「小説に酔う」 というテーマで本を集めてみた。 本を読む歓び、楽しさにはいろいろな種類があるが、 ごくシンプルに、面白い小説を読むことは何物にも代えがたい。 どの小説を面白く感じるかは人それぞれで、 評価が一致しないのもそれはそれで興味深いが、 読みやすく、かつその世界に酔えるという観点で選んでみた。 まずは、伊坂幸太郎さんの「アヒルと鴨のコインロッカー」。 伊坂さんの作品はどれも面白く、この一冊と絞るのが難しいが、 もろもろの伏線が回収され、結末に繋がっていく快感の大きさからこの本を。 本作を含め、映画監督の中村義洋さんが伊坂作品を映画化されている。 「フィッシュストーリー」「ゴールデンスランバー」などは、 小説を読んでから映画を観ても、映画を観てから小説を読んでも、 どうやっても楽し..

  • 100年以上の業歴を持つ「老舗企業」の倒産が増えているらしい

    日本には、長寿の企業が多い。 世界で最も100年企業が多く、 200年企業に範囲を広げるとさらに日本の多さが際立つという。 この間、明治維新も世界大戦もあったと考えると、 老舗企業の生命力には恐れ入る。 ただ、ここで少し気になるニュースも。 帝国データバンクによると、 100年以上の業歴を持つ「老舗企業」の倒産数が過去最多の74件に上ったとのことである。 倒産の原因を探ると、 物価高や後継者不足などのほか、 粉飾決算や雇用調整助成金の不正受給といったコンプライアンス違反といった、 老舗らしからぬ理由もあるようだ。 老舗企業の倒産が増えていると聞くと、 老舗企業がどんどん減っているように感じるが、 実際にはそんなことはない。 日本の老舗企業は4万社を超えていて、 今でも毎年2,000社が100年企業の仲間入りしているのだという。 つまり、年間に1..

  • 映画評 「新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!」

    小林啓一監督作品。 小林監督と言えば、 「殺さない彼と死なない彼女」で泣かされ、 「恋は光」ではうならされた。 2作続けて作品を届けていただいたので、 これからも新作が公開されれば必ず観に行こうと思う。 本作は、予告編を見る限り、「大丈夫かな?」というものだったが、 いやいや小林監督の作品だから。 と思ったが、予告編での心配は的中。 安い、実に安い仕上がり。 かつて多く撮られたアイドル映画のパロディなのだろうか。 しかしコメディだと割り切っても、 別に笑えないし、 主演の子が輝くわけでもなし。 ストーリーは、 なんか振り返るのもかったるくなるようなもの。 繰り返すが、パロディ、コメディと割り切っても、これは、さすがに。 いや、むしろパロディだとしたら、だからこそうならせてほしい。 主演は、「櫻坂46」の藤吉夏鈴さん。 共演陣は、 「ベイビ..

  • 岸田総理のふり見て

    自民党の麻生副総裁が、岸田文雄総理に謝意を伝えられたそうだ。 「首相は間違いなくこの3年間で、安倍政権が達成できなかった防衛費の問題や原子力政策など、内政外交の全般にわたり、成果を上げた」 として、感謝の気持ちを表したのだという。 マーケット関係者の中にも岸田政権を評価する声が少なくなく、 政策自体に大きな失点はなかったとも言われる。 一方、国民人気が極端なまでに低迷したことは事実である。 支持率が20%台で定着してしまっては、 国を代表する顔としてはあまりにも心もとない。 功罪あった岸田政権であるが、 是非、次の自民党総裁になる方には、 岸田総理のふりを見て、よくなかったと思えるところは直していただきたい。 例えば、その話しぶりである。 岸田総理の言葉は、 「いつでも棒読み」 と揶揄されていた。 「〇〇しなければならない」 といった感じで、..

  • 大社高校の永遠の夏

    宅配でスポーツ新聞を取っていて、毎朝じっくり読んでいる。 夏の甲子園が始まる前の記事では、 報徳学園の投手力に注目が集まっていた。 今朝丸くんだけではなく、間木くんも大会を代表するような投手であり、 2人のU18侍ジャパン候補メンバーを揃える陣容は超強力とのことだった。 その報徳学園の一回戦の相手が島根代表の大社高校と決まり、 大社高校に同情してしまった記憶がある。 今から思うと、本当に失礼であった。 大社高校は、1915年の第1回大会から1度も欠かさずに出場し続けている、 いわゆる「皆勤15校」の一つ。 それだけ伝統がある学校ということになるが、 私立高校が圧倒的に強い近年の高校野球においては、 公立の伝統校は厳しい戦いを強いられるのが常である。 その大社高校は、1回戦から大応援団が話題を集めた。 また、1回戦には吹奏楽部がコンクールとかち合って来..

  • 映画評 「ブルーピリオド」

    青春映画が好きだ。 それも熱血系。 金字塔を名乗る「ちはやふる」、 若き才能が奇跡的に結集した「ピンポン」など。 本作も胸を熱くしてくれるのではないかと期待した。 そして、途中まで、その期待に応えてくれた。 熱血青春もの、というと普通はスポーツ。 この頃は、希少クラブものも多いが、本作の題材は絵。 文系スポ根もの、という感じ。 しかし終盤。 ううむ、終盤がちょっと残念。 展開が強引になったり、 伏線がしっかり回収されなかったり、 不要と思われる設定が加わったりなど。 しかし、それでも、しっかり楽しませてもらえた。 これ以上を求めるのは酷というものかもしれない。 この映画は、「マンガ大賞2020」を受賞した山口つばささんによる人気漫画の実写映画化。 私は未読だが、YOASOBIの「群青」という曲は、 「ブルーピリオド」にインスパイアされたも..

  • 2024年学生さんにおススメする30冊 その4 生きていく知恵を得る

    個人的に学生の皆さんにおススメする本30冊の第4回目。 今回は、 「生きていく知恵を得る」 というテーマで本を集めてみた。 本にはいろいろな楽しみ方がある。 いい小説がくれる感動は一生ものだが、 優れた本が教えてくれる知識や情報も生涯を通じて支えになる。 思えば、自分の若い頃はビジネス書の類はまったく読まなかった。 視野にも入らなかった。 振り返ると、ちょっともったいなかった気もする。 今の若者には、知恵を得ることができる本を読んでもらいたい。 そこでまずおススメは、世界的なベストセラーとなった「ファクトフルネス」。 著者は、ハンス・ロスリングさんとその家族。 ハンスさんは、病魔におかされながら、自らの人生を振り返り、 のちの世代に伝えることを使命としてこの本に取り組まれたという。 副題ともなっている 「思い込みを乗り越え、データを基に世界を正し..

  • 映画評 「赤羽骨子のボディガード」

    原作は「週刊少年マガジン」連載の丹月正光さんによる同名コミック。 未読だが、漫画らしい、わかりやすく、はじけ飛んだ設定。 これを映画として面白く見せられるかどうかは、脚本と監督の手腕。 その脚本は、「半沢直樹」「VIVANT」で知られる八津弘幸さん、 監督は「変な家」で一山当てた石川淳一さん。 ハチャメチャな話を、エンタメとしてしっかり仕上げられた。 ツッコミどころ、的なものはいくらでもある。 いくらなんでもいい加減すぎるだろう、と言いたくなる設定もある。 裏切りやらなにやらあるのだが、 その展開は見え見えと言えば見え見え。 しかし、本作に関しては、それらは大目に見るべき要素。 ぶっ飛んだギャグ映画なのだから。 みんなから守られる赤羽骨子役に出口夏希さん。 天然お嬢様キャラを素直に演じられた。 人気上昇中の若手女優さんで、高校生役であと何本か行ってもらい..

  • まずは目出度い名目GDP600兆円突破

    内閣府が発表した2024年4~6月期の名目GDP速報値によれば、 年換算で初めて600兆円を突破した。 1992年度に500兆円を超えてから、 600兆円を超えるまで32年間かかったことになる。 かかり過ぎたのは間違いないが、 何はともあれ大台突破は目出度い。 4〜6月期の名目GDPは前期比1.8%増。 これを年率換算すると7.4%増となる。 ここだけ見ると、高度成長並みである。 ヒューヒュー。 このことを伝える記事には、 意外にというか、 いつもどおりというか、 ネガティブなニュアンスが並ぶ。 物価上昇による「水ぶくれ」、 成長の実感はない、 といった具合である。 長く続いたデフレ期には、 いくら実質GDPが成長しても、 生活実態に近い名目が成長していないので実感に乏しい、 数字だけの成長に過ぎない、 などと言っていたのに、 名..

  • 地球規模のお祭りが終わって

    パリオリンピックが閉幕した。 お祭りが終わった後の、 ぽっかり穴が開いてしまったような気分。 寂しいが、これも悪くない。 4年に一度、 たったの2週間、 夏のオリンピックは開かれる。 そのために膨大な時間と労力とお金をかけて、 準備が進められる。 無駄っちゃ無駄だし、 騒々しさが好きになれない人もいるだろう。 しかし、人が人として生きていくうえで、 祝祭はあっていいと思う。 勝った選手の栄光の裏で、 負けた選手の失意は大きい。 それを見るのは辛いが、それを見るのもオリンピック。 決勝進出を逃がした競泳バタフライの池江さんはレース後、 「正直、頑張ってきた分、無駄だったのかなって…」 と絞り出した。 連覇を逃した阿部詩さんは一本負けした後、 会場に響き渡る声で号泣した。 二人の姿は実に悲痛で、見ているこちらの胸が痛くなる。 しかし、目を..

  • 映画評 「あのコはだぁれ?」

    「呪怨」の清水崇監督によるホラー映画。 「呪怨」は、「リング」と並んでジャパニーズホラーのけん引役となった作品。 清水監督は、「呪怨」のリメイクをハリウッド版として監督し、 「The Grudge」、「The Grudge2」のタイトルで大ヒットさせた経歴を持つ。 ただし、ヘンテコな映画もどしどし作られているので、大御所感はない。 本作も、予告編などを見るにつけ、ハズレ感が漂っていた。 去年公開された「ミンナのウタ」の続編的位置づけとのことだが、それも観ていないので、 今作もパスする予定だった。 しかしふと時間が空き、なんとなく鑑賞。 ホラーの傑作の誕生に立ち会おうとする、 といった無理なスタンスで臨まず、 まあなんとなくで観れば、そこそこ楽しめる。 怖くはないし、ストーリーに引き込まれることもないが、 目線を下げておけば、それなりに。 客席は、中学..

  • 西武ライオンズ、記録的大敗シーズンが継続中

    今年の埼玉西武ライオンズは、開幕から記録的な不振が続き、 5月26日に早々と松井監督の休養が決定。 しかし、その後も負け続けた。 オールスター前後、ほんの少し明かりが見えてきたように感じられたが、 8月になって再び沈黙。 8月の勝敗は1勝9敗。 12日の敗戦で今季5度目!の7連敗となった。 開幕前、エースと期待された高橋光成も開幕から9連敗。 この負けで、今季優勝の可能性が完全消滅。 それどころか、残り41試合に全勝しても70勝しかできず、シーズン負け越しも決定してしまった。 現在のペースだとシーズン100敗も見えてきている。 もし100敗となると、1961年の近鉄以来、史上2度目となる。 現在の西武の勝率は.290。 ちなみに歴代の最低勝率ワースト5は以下のとおり。 1位 大洋(現DeNA):勝率.238(1955年) 1位 近鉄:勝率.23..

  • 信じた道を行く喜びと苦しみ

    パリオリンピックが終わる。 オリンピック好きとしては、今回もたっぷり楽しませていただいた。 選手の皆さん、スタッフの皆さんに心からのお礼を届けたい。 日本では「ブルーピリオド」という映画が公開されている。 無気力に暮らしていた高校生が、 「絵」に出会い、 ゼロから東京藝術大学合格を目指すというストーリーである。 スポーツと芸術、オリンピックと受験、 違うと言えば全く違うけれど、 人生かけて取り組むところは共通している。 YOASOBIの「群青」という曲は、 「ブルーピリオド」の原作漫画にインスパイアされて作られたという。 歌詞の中に、 好きなものを好きだということは怖くて仕方がない、 好きなことを続けるのは楽しいだけじゃない、 といったフレーズがある。 ひとつのことに真っすぐ向き合っている人を見ると、 それができていない人は、 「うらやましい..

  • 映画評 「もしも徳川家康が総理大臣になったら」

    過去の偉人を登場人物にすると、話が作りやすい。 なにしろ有名だし、 キャラも立っている。 あの人ならこんなこと言いそう、 あの人ならこんなことやりそう、 で話を展開していける。 本作も前半は快調。 それぞれの偉人キャラに、俳優の個性も乗っかって、 愉快に楽しく映画は進む。 特に、北条政子役の江口のりこさん、 聖徳太子役の長井短さんがぐいぐい飛ばす。 織田信長役のGACKTさんもわかりやすい。 徳川家康役に野村萬斎さん、豊臣秀吉役に竹中直人さん。 監督の武内英樹さんは、 「テルマエ・ロマエ」「翔んで埼玉」といったコメディ系大作でヒットを飛ばされている方。 本作も得意分野で力を発揮。 しかし、ストーリーらしきものが動き出した後半は失速。 キャラがキャラらしくない動きをし始めるし、 謎解き部分も興醒め。 登場人物が現代人に説教し始めるシーンがある..

  • 甲子園100年 甲子園がある国、甲子園がある時代に生きている幸せ

    阪神甲子園球場が、100周年を迎えた。 なんでも甲子園は、1924年8月1日に 「甲子園大運動場」 として誕生したのだそうだ。 この名前は、これはこれでカッコいい。 甲子園と言えば野球の聖地であり、 高校野球の魂が詰まったような場所だが、 建造物自体にも魅力がある。 球場の周りにはツタが植えられている。 そのなかには蛇がわんさか棲んでいると言われていたが、今はそうでもないらしい。 高校野球で応援団が陣取る場所をアルプススタンドといい、 内野席を覆う屋根を銀傘といい、 照明をカクテル光線という。 いずれも甲子園に特化した言葉である。 甲子園には、 威容 という表現がぴったりである。 荘厳 とも見える。 こんな素晴らしい球場が作られ、 100年間引き継がれてきたことに感謝したい。 甲子園がある国に生まれてよかった。 甲子園がある時代に..

  • 映画評 「化け猫あんずちゃん」

    山下敦弘監督は、確変モードか何かに入られたのだろうか。 2024年は7月にして、監督作が早くも4本公開された。 しかし、「カラオケ行こ!」はそれなりとしても、 「水深ゼロメートルから」と「告白 コンフェッション」はあんまりな出来。 今作はどうだろう。 あんず、という名の化け猫が主人公。 人間と同じ大きさで二足歩行し、もちろん日本語を話す。 しかし、なぜやら誰もが受け入れている。 映画の中の世界観は、どんな設定をしてもらっても構わない。 それができるのが映画のよさであり、 「すずめの戸締り」のように椅子がしゃべっても別に問題はない。 ただし、それが納得できるようなしつらえをしっかりやってほしい。 本作にはそれがない。 だから驚きがないし、感動もない。 田舎に逃げてきた小学生の女の子と化け猫の交流が描かれるのだが、 大して深い関係が築かれるわけではない..

  • 2024年学生さんにおススメする30冊 その3 まあ、読んでおきましょう

    個人的に学生の皆さんにおススメする本30冊の第3回目。 今回は、 「まあ、読んでおきましょう」 という本を集めてみた。 なんでもそうだが、読書にも好みがある。 多くの人が「いい!」と言っている作品なのになんとも思えなかったり、 誰も知らないような作品が胸に刺さったり。 ただ、一定の年月を経ていたり、多くの審美眼を通ったりしながら、 それでも残っている作家の作品は、やはり読んでおくべきだと思う。 読んでみて、自分に向いている向いていないと見極めればいい。 喰わず嫌いをせず、「まあ、読んでみましょう」。 まずは、日本を代表する文豪・夏目漱石さん。 漱石さんと言えば、大ベストセラーの「こころ」が浮かぶ人が多いだろうが、 ちと真面目過ぎる感も。 そこで、軽妙洒脱な「吾輩は猫である」をおススメ。 おもろうてやがて、という落語的楽しさがある。 漱石さんと来た..

  • 史上最大の下げの翌日に史上最大の上げ なんなんだ、この相場

    今週の月曜、8月5日の東京株式市場の日経平均株価は、 前週末比4,451円安となる31,458円で終了した。 終値ベースでの下げ幅は、過去最大となる大暴落だった。 前の週の金曜日にも、株価は大きく下げた。 2,216円という下げは史上2番目の下げ幅として報じられたが、 その時はあまり慌てることではないと思った。 下げの額は大きくても率はそれほどでもないし、 調整としてはあり得るレベルと考えたからである。 しかし、5日の相場には驚いた。 たった2日で7,000円という下がり幅は衝撃だった。 ここまで下がると、新聞やテレビでもトップニュースで取り上げられるし、 政治家や経済人もコメントするようになる。 持っている銘柄は長期で保有するつもりなので、 短期で上がろうが下がろうが、売るつもりはない。 にしても、 ここまで下がってしまうと穏やかではいられない。..

  • 祝!女子野球世界一

    パリオリンピックでメダルラッシュが続き、 国内では日本株が大暴落。 そんな状況ではなかなか話題にならないが、 日本女子野球が第9回WBSC女子野球ワールドカップを制し、 7連覇を達成した。 なんでオリンピックの裏でやっているんだ、 とは思うものの、 優勝は目出度い。 日本女子野球、おめでとうございます。 今大会では苦戦が続いた。 これまでの大会では、日本と他のチームの力に差があり過ぎて、 大味な試合になることが多かった。 しかし今回は、リーグ戦中も、 〇9-4台湾 〇7-6カナダ(延長八回) ●3-4アメリカ と苦しい試合が続き、 決勝のアメリカ戦も、 〇11-6アメリカ という戦いだった。 各国のレベルが上がっているのだろう。 それだけに喜びもひとしおだと思う。 女子が野球をやり続けるのは大変である。 野球をする環境は限られて..

  • 今年の大谷が見られるのは今年だけ

    今年の大谷が見られるのは今年だけである。 んなこと当たり前じゃないか、と思う人もいるだろう。 鈴木誠也だって、菊池雄星だって、今年の姿を見られるのは今年だけだから。 確かにどの選手についても、その年の姿を見られるのはその年だけだが、 大谷の場合は、プレースタイルが不連続。 去年の大谷と今年の大谷はまったく違うし、 来年の大谷も今年の大谷とまったく違う。 そこが他の選手との差である。 何故かというと、もちろん、二刀流がその理由である。 メジャーデビュー後の大谷の投手としての登板数は、 2018年 10 2019年 0 2020年 2 2021年 23 2022年 28 2023年 23 2024年 0(おそらく) である。 2018年に、メジャーとして何十年ぶりとなる二刀流で鮮烈にデビューし新人王を獲得したが、 2019年、2020年は..

  • 株価が下がったときこそ落ち着いて 「額」は大きいが「率」はそれほどでも

    8月2日の東京株式市場では日経平均が2,216円の下落となった。 これは1987年10月20日のいわゆるブラックマンデーで以来の下げ幅だという。 しかし、相場の変動は、 上げ下げの「額」で見てもあまり意味はない。 40,000円の株価が2,000円下げるのと、 4,000円の株価が2,000円下げるのでは、 まったく意味が異なってくるからである。 日経平均株価は、過去最高の水準にある。 そのため、額で見る上げ下げはどうしても大きくなる。 2日の下げも、率で見ると5.81%。 もちろん小さなものではないが、 歴史的というほどのものではない。 ちなみにブラックマンデーの時の下げ率は15%であった。 今回の下げは、 前日発表されたアメリカの経済指標が予想外に悪く、 アメリカ経済がハードランディングとなるリスクが意識されたこと、 アメリカが利下げ、日本が..

  • 高校野球の「7回制」 是非選手の声を優先して

    日本高校野球連盟が、「7回制」の導入について議論を始めたことを明らかにした。 野球は9回で戦うものだが、 それを短縮してはどうか検討するというのである。 理由は、選手の負担を減らすため、ということになるのだろう。 去年・今年と猛暑が続き、 なんらか手を打つ必要があると考えたのだと思う。 わからなくはないのだけれど、 高校球児たちが、 「負担を減らしてください、お願いします」 と頼んだのだろうか。 スポーツのルールも時代に合わせて変わっていく必要があるとは思う。 しかし、それは、 誰のために、 誰が望んで、 なのかということは考えたい。 高校球児たちが望んでもいないのに、 大人たちが一方的に心配しておせっかいを焼くという構図になるのはどうだろう。 すでに、7回制を取り入れている地域や大会もあるだろう。 それはそれで、と思うけれど、 だから..

  • ここのところで読んだ30冊

    ここのところで読んだ30冊は以下のとおり。 「イオンを創った女」 東海 友和 「明日の幸せを科学する」 ダニエル・ギルバート 「成瀬は信じた道をいく」 宮島 未奈 「表参道のセレブ犬とかバーニャ要塞の野良犬」 若林 正恭 「経済指標 読み方がわかる事典」 森永 康平 「毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!」 井ノ上 陽一 「やわらかな足で人魚は」 香月 夕花 「一言力」 川上 徹也 「ファイナルオッズ」 島田 明宏 「見えない私の生活術」 新納 季温子 「債券のしくみ」 土屋 剛俊 「世界経済を破綻させる23の嘘」 ハジュン・チャン 「下り坂をそろそろ下る」 平田 オリザ 「女性公務員のリアル」 佐藤 直子 「フリーで働く!と決めたら読む本」 中山 マコト 「ハガキ職人タカギ!」 風 カオル 「ちょっとできる人がやって..

  • 株式取引単位の引き下げは歓迎というか早くやるべき

    東京証券取引所が、 株を売買する際に最低100株単位としている取引ルールの変更を検討すると発表した。 10株にするとかいうことではなく、 1株単位に引き下げることも視野に入れるのだという。 100株単位だと、株を買う費用が高額になる。 例えば、ユニクロを展開するファーストリテイリングの株価は約4万円。 100株単位となると、購入には400万円が必要ということになる。 このハードルは高い。 1株単位になれば、4万円で買えることになるから、 一気に買い手が増えるだろう。 売買単位の引き下げは買い手にとっていい話であり、 買い手が増えるということは市場にとってもいい話。 しかし、これがなぜ実現していないかというと、 企業の手間が増えるからだろう。 1株から買えるとなると、株主が大幅に増える可能性がある。 先ほど例に出したファーストリテイリングが典型だが、..

  • 映画評 「大いなる不在」

    認知症がテーマとなっている作品。 認知機能が衰えた高齢者を演じるのは藤竜也さん。 藤さんの実年齢は82歳。 鬼気迫るというか、まさに迫真の演技だった。 元大学教授、という設定にふさわしく、 プライドが高く、言葉が丁寧で、細かいことにどうしてもこだわってしまう。 藤さんには役が乗り移ったように見えた。 藤さんの妻役の原日出子さんがよかった。 壊れていく藤さんを支える役どころなのだが、なんというか可憐であった。 森山未來さんと真木よう子さんの若夫婦二人も、いいキャスティング。 森山さんはどこか危険な香りがするところがいい。 ちゃんと作られた映画で、 最後までしっかり撮られているが、 大きな感動を得たかというと、そうでもない。 構成が複雑なのだが、それが効果的とは思えない。 インパクトの大きなシーンを冒頭に持ってきて、 途中でそれが回収されるという..

  • 2024年学生さんにおススメする30冊 その2 人生の深さをほの見る

    世の中はオリンピック一色。 とはいっても、一日中オリンピックを観ているわけではないだろうし、 夏休みなら本を開く時間もあるはず。 若者の夏は本当に貴重。 おススメの30冊のその2をお届けしたい。 本を読んで得られることの一つは、 「人生っていろいろだ」 と知ることだと思う。 それは当たり前のことなのだが、どうしても自分の生きている範囲しか見えないので、 そのなかでの考え方に凝り固まりがちである。 若いころからいろいろな本を読んで、 「人って複雑だ」 ということを知ってほしい。 というわけで、個人的に学生の皆さんにおススメする本30冊の第2回は、 「人生の深さをほの見る」という観点から選んでみた。 本を読んだだけでは人生の深さを実感として味わうことはできないが、 それをほの見るだけでも世の中の見え方は変わってくると思う。 一冊目は、やはりこれ。 ..

  • オリンピックの開会式に求めたいもの

    パリオリンピックが開会した。 早くもいろいろな種目で熱戦が繰り広げられていて、 悲喜こもごもの結果が出ている。 悔し涙も含めて美しく、愛おしい。 さて、オリンピックというと注目が集まるのが開会式。 特に今回は、自国開催後ということもあり、日本でも多くの人が見守ったことと思う。 パリの開会式を観終えて、 「さすが芸術の国」 「圧巻」 「今さらながら、東京はもうちょっとなんとかならなかったか」 という声がある一方、 「まとまりがなく、何を見せられているのかわからない」 「醜悪」 「東京は結構よかったんだと再認識した」 という意見も出ているようだ。 海外のメディアも賛否両論で伝えているが、イギリスの『The Guardian』紙は、 「完璧な東京大会に続くのは難しい。 パリはスタジアムの壮観さ、ハイテク技術の華やかさを真似しないという賢明な決断をした ..

  • あり得ないと思えたPBの黒字が達成されるのか

    ここで、PB(プライマリーバランス)とは、日本語で言えば「基礎的財政収支」のこと。 ちなみに、スーパーにあるPB(プライベートブランド)は、日本語で言えば「自主企画商品」のこと。 基礎的財政収支は、 歳入総額から国債等による収入を差し引いた金額と、歳出総額から国債費等を差し引いた金額のバランスを見たものであり、 医療や年金・介護といった社会保障費や道路などをつくる公共事業費といった「政策的経費」を、 税収などの財源でどれだけ賄えているかを表している。 PBが黒字ということは、 国債の発行に頼らずに国民生活に必要な支出がまかなえている状態ということになる。 PBがマイナスでは、借金が増える一方であり、 望ましいこととは言えないが、 実際にはそうした状況が延々と続いてきた。 そして、そうした状況が克服される日が来るとは思いにくかった。 しかし、ひょっとしたら..

  • 2024年学生さんにおススメする30冊 その1 燃える本

    毎年「新潮文庫の100冊」というキャンペーンが行われる。 夏休みに何を読もうかと考えるとき、大いに参考にさせてもらっている。 ただ、当たり前の話だが、 新潮文庫の100冊には、新潮文庫に入っていないと選べないという制約がある。 また、営業的な側面もあるだろう。 そこで、個人的に学生の皆さんにおススメする本30冊を、出版社やジャンルにとらわれず選んでみたい。 もちろん、私が読んできた本の中からのチョイスとなるのでそれなりに偏りのあるものになってしまうことがご容赦願いたい。 第1回の今回は、「燃える本」という観点から選んでみた。 やはり若い人には燃えてほしい。 読み終わったとき、勇気が満ちる本をセレクトしたので、手に取っていただけると嬉しい。 まずは、山口絵理子さんの「裸でも生きる」。 山口さんは女性起業家。普通の人の何倍も濃い人生を生きている。 この本は、..

  • 人類の祭典 オリンピックを全力で楽しもう

    パリオリンピックの開幕が目前に迫った。 オリンピックに関心がない、という方がおられる。 え、もったいな、と思う。 規模が大きくなり過ぎたオリンピックに対して、 もういらない、という方がおられる。 お気持ちはほんの少しわからないでもないが、 オリンピックがない地球はつまらないな、と思う。 甲子園でもなんでも、 壮大なイベントに対して批判的に見られる方が必ずおられる。 建設的な意見ならいいのだが、 人が頑張っている姿や、人が喜んでいる姿が、 なにゆえかお嫌いな方もおられるようだ。 まあ、いろんな方がおられるのが世の常だが、 ちょっと寂しく感じる。 オリンピックは、人類の祭典である。 世界中から限界を極めようとするアスリートが集まり、 人生をかけて戦う。 栄光の瞬間がある一方、 残酷な結末もある。 見るのがしんどく、目を背けたくなることも..

  • 映画評 「キングダム 大将軍の帰還」

    言わずと知れた大ヒットシリーズの4作目。 超大作、と呼べる作品が4作も続いたことがまずもって稀有。 そして、この4作目が過去最大のヒットになりそうだという。 愛されている。 主演は、もちろん山崎賢人さん。 「ゴールデンカムイ」との掛け持ちは大変だと思うが、 超大作の主役と言えば山崎さんということになるのだろうか。 ただ、本作について言えば、実質的な主役は王騎役の大沢たかおさん。 いや、本作だけではなく4部作すべてを引っ張ってきた存在だったと言えるだろう。 大沢さんの演技が、実写版「キングダム」の世界観を引き上げた。 最強の敵に吉川晃司さん。 最高の軍師に小栗旬さん。 レギュラーキャストとして、 吉沢亮さん、長澤まさみさん、橋本環奈さん、清野菜名さん、岡山天音さん、三浦貴大さん、 さらに髙嶋政宏さん、要潤さん、玉木宏さん、佐藤浩市さん。 加えて、新木..

  • 女子野球ワールドカップ なぜこのタイミングも応援したい

    第9回WBSC女子野球ワールドカップが、 7月28日~8月4日にカナダ・サンダーベイで開催される。 女子野球のワールドカップは、もともとは2年に1度開かれており、 前回大会2018年の次は2020年に開かれるはずだった。 しかしそれがコロナ禍で1年延期になり、 2021年に開催される予定もコロナの再拡大で延期となった経緯がある。 ここで行われる第9回大会は、 2023年にグループラウンドを行い、 2024年にカナダで決勝ラウンドを行うという変則的な形での開催となる。 2年に分けて行う段階で盛り上がりに疑問が生じるが、 さらに不思議なのは決勝ラウンドの開催時期。 7月28日からと言えば、パリオリンピックにまともにかぶってしまう。 女子野球については、そうでなくても注目度が上がらなくて苦労しているところへ持ってきて、 話題となる大チャンスのワールドカップをオリ..

  • ヤクルト村上の記録的三振数

    2022年、史上最年少で三冠王を獲得したヤクルトの村上宗隆。 2023年春のWBCでの苦闘を経て、さらなる高みに上ることが期待されたが、 この2年間は苦しんでいる。 2023年は三冠王だった前年と比べ、 打率は6分下がり.256、ホームランも25本減って31本。 2024年シーズンも、ここまで打率.241と苦しんでいる。 さらに目立つのは三振の多さ。 村上は長距離砲であり、 ツーストライク後でも当てに行くことは求められていないから、 三振が多くなるのは仕方がない。 それにしても今シーズンの三振の多さは記録的。 前半戦終了時で三振数は早くも117。 これをシーズン通算に換算すると192。 この数字は日本プロ野球歴代3位となる。 シーズン三振数の上位3位は元近鉄のラルフ・ブライアントさんが独占していて、 その数字は、204三振、198三振、187三振。 ..

  • 東京の出生率「0.99」は問題ない?

    7月21日付け日本経済新聞一面トップは、 「出生率東京『0.99』別の顔」 という見出しの記事だった。 内容はというと、 ・東京の出生率が0.99となり都道府県で唯一1を下回った ・率が下がった理由のひとつは転入が増えたから ・一方、東京の過去10年間の出生数の減少率は都道府県で最も緩やか ・地方では出生率が上がっても出生数は減るケースが多い ・共働き夫婦にとって東京は子育てしやすい ・東京の既婚者は平均より子どもを産んでいる といった内容。 かいつまんで言えば、 東京の出生率が低いのは言われているほど問題ではない、 ということになろうか。 記事の最後は、 「少子化の解消には大きな複数の課題を、地域の実情に合わせながら多角的な視点で取り組むことが欠かせない」 と締めくくられていて、一応これが結論のようになっているが、 これはあまりにも当たり前の話。..

  • 映画評 「ルックバック」

    「チェンソーマン」で知られる漫画家・藤本タツキさんによる読み切り漫画の映画化。 この原作が面白かったうえに、声の出演として、 超注目の若手女優である河合優実さんと、 個人的2023年ナンバーワン映画である「あつい胸さわぎ」で主演を務めた吉田美月喜さんが共演されるとあって、 勝手にテンションを上げての鑑賞となった。 読み切りが原作とあって、映画も58分と短め。 無理に引っ張るより、ぎゅっとまとめたのはよかった。 ネットに上げられているストーリーはこんな感じ。 “学生新聞で4コマ漫画を連載し、クラスメイトからも称賛されている小学4年生の藤野。 そんなある日、先生から、同学年の不登校の生徒・京本の描いた4コマ漫画を新聞に載せたいと告げられる。 自分の才能に自信を抱く藤野と、引きこもりで学校にも来られない京本。 正反対な2人の少女は、漫画へのひたむきな思いでつながって..

  • 2024年上半期の日本映画を振り返る

    2024年の上半期が終了した。 日本映画の興行成績はまずまずといったところだろうか。 興収1位は「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」で、 ここまでで約154億円を稼いでいる。 これは歴代でも15位にランクされる大ヒットである。 2位もアニメで「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」。 こちらも100億円を大きく超えている。 3位は大穴ヒットとなった「変な家」。 なんと50億円を超えている。 滅茶苦茶な映画だったが。 いい映画はなかったかと振り返ると、 残念ながらあまりなかった。 期待外れの連続、と言ってもいいかもしれない。 「いい映画観たなあ」 と思えたのは、 「ゴールデンカムイ」 「ミッシング」 「ゴールド・ボーイ」 の3本くらい。 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」は、前章は素晴らしかったのだが、後章はなかったこ..

  • なぜか報道小さめも女子プロゴルフメジャー大会優勝は大変な快挙

    女子ゴルフ・古江彩佳さんが、アメリカツアーにおけるメジャータイトルの初制覇を達成した。 日本勢では樋口久子さん、渋野日向子さん、笹生優花さんに続く4人目(5勝目)。 日本の報道は、メジャーはメジャーでも野球の大谷大谷大谷だが、 プロゴルフのメジャー制覇はもっと大きく報道されるべき大変な快挙。 このところ、アメリカツアーにおいて日本女子選手の活躍が目立つ。 これまでに行われた4つのメジャー大会においても、軒並み上位に進出している。 ざっと並べるとこんな感じである。 シェブロン選手権 9位 勝みなみ 全米女子プロゴルフ選手権 2位 山下美夢有 7位 渋野日向子 7位 西郷真央 全米女子オープン 1位 笹生 優花 2位 渋野 日向子 6位 古江 彩佳 9位 竹田 麗央 9位 小祝 さくら エビアン選手権 1位 古江 彩佳 10位 岩井..

  • 「青い珊瑚礁」の再評価は嬉しい

    K-POPの超人気ガールズグループ「NewJeans」のハニさんが、 東京ドーム公演で松田聖子さんの「青い珊瑚礁」をカバーし、 日本のテレビ番組でも披露した。 これをきっかけに、韓国でもこの曲がよく聞かれているのだという。 「青い珊瑚礁」は、実は韓国でも以前から馴染みがある曲らしい。 韓国で大ヒットした日本映画といえば、 岩井俊二監督の『Love Letter』だが、 映画の中で主人公が「青い珊瑚礁」を口ずさんでいるのである。 このことが、ハニさんがカバーすることになった経緯にどの程度影響しているのかはわからないが、 日本人にも韓国人にも懐かしい曲であることは確かなようだ。 「青い珊瑚礁」は、松田聖子さんの2枚目のシングル。 デビュー曲の「裸足の季節」は私も大好きな素敵な曲なのだが、 大ブレイクにつながったのは「青い珊瑚礁」の方。 この曲のシングルチャート..

  • 後半戦はチャンスで打つ大谷を見たい

    メジャーリーグは前半戦を終え、オールスターブレイクに入った。 巨額の契約で注目された大谷だったが、 その金額に恥じない成績を残している。 主な数字は以下のとおり。 打率 .316(リーグ2位) ホームラン 29本(1位) 打点 69(3位) 得点 75(1位) 盗塁 23(3位) OPS 1.036(1位) 指名打者でMVPを獲得した選手はいないというメジャーの歴史があり、 そのハードルは低くないと思うが、 MVP級の活躍であることは間違いない。 3割30本30盗塁のトリプルスリーのほか、 40ホームラン40盗塁の40-40も十分視野に入っている。 50-30となるとメジャー史上初のことらしい。 文句なしの成績、 と言いたいところだが、 どうにも気になるのがチャンスで打てていないこと。 得点圏打率は、.233。 この数字は打率上位25人の..

  • 映画評 「先生の白い嘘」

    本作「先生の白い嘘」については、 映画の内容より、 主演の奈緒さんがインティマシー・コーディネーターを要望したにもかかわらず、 監督が断ったという話が大きな話題となっている。 インティマシー・コーディネーターとはあまり聞きなれない言葉だが、 「性描写などの身体的な接触シーンで演者の心をケアするスタッフ」 のことである。 このことに関しての、監督を務めた三木康一郎氏のWEBメディアでの次の発言が波紋を広げてしまった。 「奈緒さん側からは『インティマシー・コーディネーターを入れて欲しい』と言われました。 すごく考えた末に、入れない方法論を考えました。間に人を入れたくなかったんです。 ただ、理解しあってやりたかったので、奈緒さんには、女性として傷つく部分があったら、すぐに言って欲しいとお願いしましたし、描写にも細かく提案させてもらいました。 性描写をえぐいものにした..

  • 歴史的惨敗を続ける西武ライオンズにうっすらと見える光

    埼玉西武ライオンズは、7月14日の楽天戦に競り負け、 今季3度目!の8連敗。 24勝56敗で、勝率はちょうど3割となった。 打率ではなく、勝率が3割。 ちなみに、チーム打率は.204。 5位のオリックスの借金はわずか1であり、 西武とのゲーム差は実に15.5。 首位のソフトバンクまでは28ゲーム差。 つまり、西武が28連勝し、ソフトバンクが28連敗して、 やっと並ぶということになる。 歴史的な惨敗となっている今シーズン。 エースと期待された高橋が開幕から8連敗し、 平良も故障で戦線を離脱。 救援陣も全くピリッとしない。 打つ方はさらに深刻。 打率が低い上に長打を打てる選手も走れる選手もおらず、 得点力は12球団最低。 期待された2年目の蛭間の調子が上がらず、 外国人はまるで機能せず、 外崎、中村といった実績のあるベテランの打棒も振るわない。..

  • GPIFがこの調子だったら年金問題はすっかり解消

    GPIFの運用が好調である。 GPIFとは「Government Pension Investment Fund」の略。 日本語で「年金積立金管理運用独立行政法人」のことであり、 預託された公的年金積立金の管理、運用を行っている。 こちらの昨年度の運用収益額が約45兆円となり、過去最大になった。 4兆円でも巨額だが、 昨年度の収益はその10倍以上の45兆円。 消費税収が年間23兆円くらいだから、その倍。 東京都の一般会計予算が約8兆円だから、その5倍。 とにかく、大きな数字である。 収益率は22.67%で過去2番目に高い水準。 市場運用を始めた2001年度以降の累積収益は153兆円を超えたという。 年金については、将来不安を感じている方が少なくないと思う。 先日発表された「財政検証」でも、 破綻することはないにせよ、給付額が目減りしていく可能性が示さ..

  • 新たに参入された皆さん 株ってこんな感じです ~乱高下はよくあること~

    7月12日の日本株は大きく下げた。 日経平均株価は4万1,190円で取引を終え、1,033円安となった。 前日まで史上最高値の更新が続いていた日経平均株価が、 ここで一転。 今年最大の下げ幅となった。 原因はいくつか。 まずは、前日のニューヨーク市場でハイテク株に利益確定の売り注文が広がったこと。 この流れから、東京市場も相場のけん引役だった半導体関連株が大きく値を下げた。 そこに追い打ちをかけたのが突然進んだ円高。 1ドル=161円台で推移していた円相場が一時、1ドル=157円台まで急上昇。 日本の通貨当局が為替介入をしたと見られているが、 これにより主力の輸出企業にも売りが入った。 新NISAをきっかけに、新たに株式市場に参入された方もおられるだろう。 そうした人は、 昨日までの急上昇があっという間に吐き出されてしまう荒っぽい展開を見て、 「なんだ..

  • 新潮文庫の100冊の季節

    「新潮文庫の100冊」の季節がやってきた。 1976年から続く企画で、キャッチコピーは、 「この夏の感情はいちどきり。」 確かに、 いつ、どこでその本と出会うかによって、 感情は変わってくる。 まさに、いちどきり。 新潮文庫の100冊を紹介する小冊子が本屋さんで無料で配布されていて、 そこには例年新潮文庫の歴代発行部数順位が掲載されている。 今年も載っていて、こんな感じだった。 1位 「こころ」 夏目漱石 2位 「人間失格」 太宰治 3位 「老人と海」 ヘミングウェイ 4位 「坊ちゃん」 夏目漱石 5位 「異邦人」 カミュ 6位 「友情」 武者小路実篤 7位 「雪国」 川端康成 8位 「斜陽」 太宰治 9位 「破戒」 島崎藤村 10位 「悲しみよこんにちは」 サガン 新潮文庫に触れるきっかけが、 夏休みの宿題、という若者も多いだろう。 ..

  • インフレで国が得してる?

    財務省の発表によると、 2023年度の税収が72兆761億円となり、4年連続の過去最高になったとのことである。 このことについて、意外と感じている人も少なくないようなのだが、 歳出予算が毎年増え続けているのだから、本来なら税収も増えて当然であろう。 もらえるものは増えていいが、 取られるものは減っていくべき、 とお考えなのだろうか。 税収が増えて、 「国が得をしている」 と感じている人もいるらしい。 国、という人格的なものがあり、儲かってウハウハしていると思っておられるのだろうか。 若しくは、増えた分は国会議員や官僚のボーナスになるとでも思っておられるのだろうか。 家計が物価高で苦しむ中、 インフレによって恩恵を被るのは債務者であり、 我が国最大の債務者である国が受益を得ている。 と考える人もいるようだ。 国家財政も、支出する際には経費の上昇..

  • M-1グランプリ 今年は予選の審査員を変えてみては

    数年前までは、M-1予選の審査員を信頼していた。 一般的な知名度が低く、 視聴率的には苦戦が予想されても、 あえて無名の芸人を決勝に出場させ、 彼らが新しい笑いを提供してくれていた。 すごいお笑い鑑識眼だと感心していた。 しかし、ここ2年ほどはどうだろう。 本番の盛り上がりは、イマイチと言わざるを得ない。 なぜそうなるかというと、 決勝進出コンビのうち、笑いを起こせないコンビがかなりの割合になってしまっているからである。 こう言っては何だが、 決勝に残してはいけないコンビを残してしまっている。 正直なところ、敗者復活戦の方が面白い。 人気も実力もあり、 ネタもしっかりしている芸人さんたちをあえて予選で落とし、 本番をつまらないものにしてしまっている。 審査員の罪は軽くない。 M-1予選の審査がどのように行われているのか、 その詳細はよくわから..

  • 映画評 「言えない秘密」

    なんでも、アジア圏で大ヒットを記録した2007年の同名台湾映画を原案にしたものらしい。 無理やりな展開は日本映画のお家芸かと思いきや、 台湾でも似たようなパターンがあるらしい。 ただ、オリジナル版は丁寧に作られているのだろう。 きっとそうだと思う。 日本版については、 はじめから「アイドル映画」と割り切って観ればそれでいいのだろうが、 ちゃんとした作品して向き合おうとすると、 設定の薄さ、掘り下げの浅さに残念な思いにさせられる。 なぜ主人公がピアノを嫌いになったのか、 なぜ留学から逃げ帰ったのか、 わかりやすいシーンが挟まれはするが、あれだけが理由では説得力に欠ける。 主人公の行動も一つ一つ「?」だらけ。 割り切って観ればいいんですよね、はい。 最後に種明かしがあるが、 真面目に観ているとハラホロヒレハレとなる。 まあ、割り切って観ればいいんですよね..

  • プロ野球 奪三振が少ない中での防御率1点台の続出 ~原因はおそらくアレ~

    日本のプロ野球が投高打低の傾向となって久しいが、 今年はそれが極まっている感じである。 特に如実に表れているのがセ・リーグ。 7月6日時点で、 3割打者は2人、 さらに防御率2.00以下の投手がなんと7人もいる。 ちなみに、チーム数も投手の数も圧倒的に日本より多いメジャーにおいて、 現時点で防御率2.00以下の投手は1人もいない。 異常事態と言っていい。 投高打低の原因として、投手のレベルアップに打者がついてこれないということが言われる。 確かにそういう面はあると思う。 特に中継ぎ投手の水準向上は目覚ましく、 負けている場面で投げる投手が平気で150キロを超えてきたりする。 しかし、それは投手全体について言えること。 先発投手の防御率アップには別の要素があるのではないか。 ちなみに、今年44歳を迎えたヤクルトの石川投手のここまでの防御率は、 規定投球..

  • 沢田研二さんの名曲を5曲選ぶなら

    AERA dot.編集部が、 「沢田研二の曲」として後世に伝えるとしたらどの曲なのか、 というアンケートを実施された。 数々の名曲の中から選ばれたトップ5は以下のとおり。 1位 時の過ぎゆくままに 2位 勝手にしやがれ 3位 カサブランカ・ダンディ 4位 サムライ 5位 TOKIO こうしたアンケートものは、往々にして「あれ?」という順位になりがちだが、 この5曲は納得感が高い。 バラードあり、大ヒットあり、ド派手あり。 というわけで、文句はないのだが、自分が選ぶとしたらどうなるか考えてみた。 私は沢田研二さんの曲が好きだが、 コアなファンというわけではなく、 アルバムの中の曲や近年の曲までを網羅して知っているわけではない。 そのため、対象となるのは、投票で選ばれた上記5曲のほか、 以下の面々となる。 「危険なふたり」 「追憶」 「コ..

  • 映画評 「朽ちないサクラ」

    「孤狼の血」シリーズの柚月裕子さんの原作。 白石和彌監督の同名映画は重厚強烈だったが、 本作は軽い軽い。 ふわふわ綿菓子。 主演は杉咲花さん。 杉咲さんは県警の広報職員で警察官ではないのだが、 どういうわけかいろいろな情報を警察の上層部からもらい、捜査に深く入り込んでいく。 え、どうして? コナン君ですか。 重要な捜査情報をファミレス的なところで広げてみたり、 ペラペラと大声で検討を始めたり。 やれやれ。 登場人物の、というより、 映画の緊張感のなさはどうしたことか。 滑り出しは悪くなかった。 しっかりした作品が観られるのではないかと期待した。 しかしそれは長くは続かなかった。 サクラには「公安警察」の意味も含まれている。 しかし、本作では公安の描き方が薄っぺらい。 正義として描くにしても、 必要悪として描くにしても、 もっと重厚で..

  • ローラさんのCMで再認識 「学問のすゝめ」の書き出しの続き

    ローラさんが出演しているDMM.com証券のCMが不評、 というネット記事を読んだ。 CMの内容は、 ローラさんがフィットネスジムでマシンを使った筋トレをしながら、 「天は……! DMM FXの上に……DMM FXを造らず……」 と言えてそうで言えてなさそうなことをつぶやく、 というもの。 別になんということもない内容だが、見る人によっては、 《意味がまったく分からない》 《バカっぽい感じを演出が不快》 《気持ち悪過ぎ》 といった感想になるようだ。 それはさておき、ローラさんのセリフは福沢諭吉翁の「学問のすゝめ」の書き出しであるところの、 “「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。” から来ているのだろう。 ネット記事もその先の文章について触れていたので、改めて読んでみた。 すると、概ね以下のようなことが書いてあった。 ・・・・・..

  • 意外に?市場からの評価が高い岸田政権

    先日の日本経済新聞に、 株式、債券、外国為替の専門家による岸田政権への評価に関する記事が掲載されていた。 「市場改革」「デフレ脱却」「産業政策」「財政運営」「構造改革」の4項目について聞いているのだが、 このうち特に「市場改革」については高い評価を得ているようだ。 「市場改革」についての平均値は4.5点。 5点満点だから、この数字は相当なもの。 答えているメンバーは、政権に忖度する必要のない方々なので、これはリアルな評価なのだろう。 NISAの拡充が成果を発揮したと見る向きが多いが、 企業統治改革の推進も大きなポイントだったとされる。 「デフレ脱却」については、世の中的にはそれほど評価されていないと思うが、 市場関係者からすると、 外的要因があったとしても、これまでできなかったことを達成したということで高い点数となっている。 半導体工場の誘致などが評価さ..

  • フランスの「国民連合」を「極右」と呼び続けていいのだろうか

    フランスで国民議会選挙の第1回投票が行われ、 マリーヌ・ル・ペン氏率いる「国民連合」が、エマニュエル・マクロン大統領の「与党連合」を抑えて第1勢力となる見通しとなっている。 得票率で見ると、国民連合がトップで33.2%。 左派連合の「新人民戦線(NFP)」が28.15%と続き、与党連合は21%で3位。 この国民連合のことを、日本のメディアは必ずと言っていいほど 極右政党「国民連合」 と呼んでいる。 朝日や毎日、東京だけでなく、NHKもそう表現している。 「極右」という表現には、 少なくとも敬意は含まれていないだろう。 極端な主張をしている集団、 もっと言えば「ややまともではない」 といった意味まで感じさせる。 そうした表現を使い続けていいのだろうか。 「国民連合」はかつて「国民戦線」と名乗っていた。 この頃は、今よりかなり極端な政策も打ち出していた..

  • ここのところで読んだ30冊

    ここのところで読んだ30冊は以下のとおり。 「図解でわかる会社の数字」 花岡 幸子 「渋谷の神様」 有吉 玉青 「話し方入門」 D.カーネギー 「ロッカショ」 「アフター・アベノミクス」 軽部 謙介 「ドラマを創ろう」 森 浩美 「北緯四十三度の神話」 浅倉 卓弥 「世界一のベンチで起きたこと」 城石 憲之 「春の庭」 柴崎 友香 「医療の値段」 結城 康博 「幼年期の終り」 アーサー.C.クラーク 「もっと話したい!と思われる人の44のルール」 吉原 珠央 「人事変革ストーリー」 高倉 千春 「自治体職員のための市民参加の進め方」 安部 浩成 「最後の相場師」 津本 陽 「話すチカラ」 齋藤 孝、安住 紳一郎 「天才たちのインテリジェンス」 佐藤 優 「コーイチは高く飛んだ」 辻堂 ゆめ 「漫画ひりひり」 風 カオル 「米国会社四季報 202..

  • 映画評 「おいハンサム!!」

    なるべく先入観なしで映画を観ようと思っていて、 この作品も下調べなしで劇場へ。 テレビドラマの映画化であることも知らなかった。 ブツ切れのシーンが連続し、 回想がスコスコ差し込まれる。 毎週見てもらうことを前提としたテレビドラマならいいのだろうが、 映画では効果的とは思えない。 気持ちが乗っていかない。 こういうのを斬新と思ってるのかな、 と冷めるくらいで。 特に語るべき内容もなくお話は進む。 伏線が張れているわけでも、 人物描写がしっかりできているわけでもないので、 クライマックスも全く活きてこない。 主演の一家の父役吉田鋼太郎は熱演されているが、 胸に響くことはない。 コメディだから、それでいいのかもしれないが。 妻役のMEGUMIさんは、このところ絶好調。 本作でも、とぼけた味のある雰囲気を出されている。 三姉妹役に木南晴夏さん、佐久..

  • 数字で確認 本当に日本の夏は暑くなっているか ~いや、意外に~

    酷暑、猛暑、と言われる。 テレビで街行く人にインタビューすると、 若い人は、 「こんな暑い日本は嫌」 と言ったりしているし、 年配の方は、 「昔の暑さとは全然違う」 と言う。 地球温暖化の影響なのか、都市化の影響なのか、 原因には諸説あるとして、 以前より暑くなっていることには異論がないだろう。 しかし、果たしてどのくらい暑くなっているのだろう。 「暑い暑い」と言っている人たちは、 昔と比べると、5度も10度も高くなっていると思っているのではないだろうか。 少なくとも、2度や3度とは思っていないだろう。 実際のところどうなのか、数字で検証してみよう。 ありがたいことに、気象庁がこれまでのデータをネットに公開してくれている。 ここでは、東京の7月の最高気温の月平均値の推移を確認する。 ただし、単年度で見ると数字がぶれる。 例えば、記録的な猛暑..

  • 日本の将来を暗くするのは誰

    政府が、日本や欧米の子どもや若者を対象に行った意識調査で、 「自国の将来は明るい」と答えた人は23%だったそうだ。 これは前回より8ポイント下がった数字であり、 同時に調査を行った欧米各国が50%から60%ほどだったことと比べ、 大きく引き離されているという。 まあ、そう答えるだろうな、と思う。 マスコミでもネットでも、 我が国の現状を否定的に伝え、 将来を悲観してばかりなのだから、 若い人たちが元気に答えるわけがない。 とても悲しいことだが、 日本人の一部に、 日本が悪くなった方がいいと思っておられる方がおられるように感じられるので、 そうした方たちにとってはこうした調査結果は願ったりかなったりだろうが、 一般の方にとっては好ましい結果ではないはずだ。 だって、若者がこの国の未来は暗いと思っているのだから。 ただ、こうした調査を鵜呑みにする必要..

  • 来年115キロを目指そうと思っていたのに大越キャスターが130キロを目指すという・・・

    50歳を超えたころ、 「50歳超え腰痛持ち 120キロプロジェクト」 なる個人的な企画を行った。 これが幸いうまくいったものだから、すっかり調子に乗って、 「55歳 125キロプロジェクト」 を行ったのだが、こちらは最速120キロで未達となった。 まあ、それはそうだ。 若い頃、ガチで野球をやっていたわけでもないし、 高校卒業以降は、ろくにボールも握っていないのだから。 さらに、50歳以降の肉体の衰えを考えると、 我ながら120キロでも頑張った方だ。 という経緯を踏まえ、 60歳を迎えたら、 「60歳 115キロプロジェクト」 なるものをやってみようかと思っていた。 のだが。 私的球速チャレンジプロジェクト界にとんでもない黒船がやってきた。 それは、報道ステーションの新企画。 「大越健介 130kmへの道」 である。 報道ステーションの..

  • ニュースを避けたい気持ちはわかるが現実からは逃げられない

    イギリス・オックスフォード大学の研究所が47か国を対象にした調査で、 ニュースを「避けている」という人の割合が4割にのぼったとのことである。 有名大学による調査であり 9万人以上を対象にしたということなので、 かなりの信ぴょう性がある。 なんでも、 ニュースを積極的に避けることが「時々ある」、または「よくある」と答えた人が39%にのぼり、 前回2017年調査から10ポイント増加したのだという。 さらに、「ニュースの多さに疲れを感じる」と答えた人の割合も39%で、これも大幅に増加したらしい。 なぜニュースを避けるかというと、 不安や無力感を引き起こすことなどが要因だとされていて、 ウクライナや中東で続く戦闘が影響している可能性があると指摘している。 確かに、悲惨な話は聞きたくない。 しかし、ニュースとはもともとそういうものだし、 同時多発テロや湾岸戦争..

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