子どもの頃、プロレスごっこをしたときの定番の必殺技は、 足四の字固めであり、 コブラツイストであり、 アイアンクロー鉄の爪であった。 アイアンクローは、相手の顔を鷲掴みにするだけなので誰にでもできるし、 加減もしやすいし、見た目もわかりやすいので重宝した。 アイアンクローと言えば、フリッツ・フォン・エリックだが、リアルタイムで見た記憶はない。 録画の白黒映像で、馬場さんに迫っているシーンが印象的だった。 全日本プロレスのマットで見ていたのは、 フリッツ・フォン・エリックの子どもたちである ケビン、デビッド、ケリーの三兄弟。 正直なところ、この3人にはお父さんと比べてあまり迫力はなく、 かといってうまさもなく、 まあ、若く華はあったが、それほど印象的なレスラーではなかった。 エリック家については呪われた一家と呼ばれていることは知っていて、 次々と不幸に襲..