社会人女性２人によるリレー小説です。仕事の息抜きに…でもかなりガチで書いてます☆
和葉は帰宅するなり自室に篭り、通学に使うカバンの中身をひっくり返した。何を探しているのか分からない状況で、探し物をするのはとても難しい。和葉は教科書やらプリン…
←←好きになる人 第五話「この鉄釘は俺の十字架。一生消えない罪の証。悪いけどこれ以上は話せない」昨日、鉄平は太く錆びた鉄釘を握りながら、秀美にこう言った。冷酷…
←←好きになる人 第四話 足がだるい。気が重い。さらに言うと、胃が痛い。また七月にはいったばかりと言うのに、今日は日中八月上旬の気温まで上がるらしい。額から滲…
←←好きになる人 第三話 大森純一は、その夜も同僚と、浴びるほど酒を飲んでから帰宅した。タクシーを降りてふと腕時計に目をやると、深夜一時半を回ったころだった。…
←←好きになる人 第二話 「中田秀美さん、本当にどうもありがとう。」再びでたらめの名前を呼ばれた私は、目の前に突如現れた美しい少年が額を膝にぶつけそうな勢いで…
←←好きになる人 第一話 拓真が亡くなってから、家族は一層、ばらばらになった。それはもう、耳を澄ませば音が聞こえてきそうなほど、見事な崩壊っぷりだった。光を失…
目の前にいる少年のことを、恨んでいるわけではない。あれはもう、10年前の話。大半の記憶は変化と細分化を繰り返し、一体何が事実で何が虚像なのかも判断できない。だ…
←←ロクデナシの花 episode 05 「変なところ見られちゃったね」そう言って、優二はゆっくりと立ち上がった。理佐はあまりに突然のことで、かける言葉が見…
←←ロクデナシの花 episode 04 半べそを掻きながら、理佐は起き上がった。右足のピンヒールは根元から見事に折れ、右膝の傷口からは血が滲んでいる。こ…
←←ロクデナシの花 episode 03 子どものしゃれこうべほどしかない小さな机の上には、オレンジ色の光を放つスマートな電灯、グラスに入った飲みかけの赤ワ…
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