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毎日が美びっとカルチャー https://blog.goo.ne.jp/ag-maeda

熟メン茶々丸のアート、シネマ、音楽、スポーツのカルチャー談義

1959年愛知県生。印象派から現代美術までこなすアート通にして、ローリングストーンズとマービンゲイを愛するロック&ソウルマニア。映画と音楽を愛し、ジャンル、国境を問わず鑑賞。B級グルメ通、スポーツ通。地元を愛するドラ&グランパスファン。中途半端なちょい悪オヤジを嫌い、白洲次郎を信望する頑固でお茶目なオヤジです。

chachamarupapa
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江南市
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江南市
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2009/09/25

1件〜100件

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  • 映画 燃ゆる女の肖像

    今回の映画レビューは、2回にわたってフランス人女性監督のセリーヌ・シアマの作品の「燃ゆる女の肖像」と新作「秘密の森の、その向こう」をお届けします。先ずはシアマ監督の出世作でカンヌでの受賞作2019年の「燃ゆる女の肖像」です。今回の作品は、18世紀のフランスを舞台に孤島の城に住む女系家族の家の娘の結婚のための肖像画を依頼された女性画家との叶わぬ恋の結末を描いたものですが、父娘で肖像画家であり当時ではめずらしい女性肖像画家のマリアンヌの意志の強い女性と母から娘へと継がれた貴族としての運命を受け入れながらも、対象として自分に静かな抵抗を示すエロイーズとの徐々に燃え上っていく炎のような恋を島の自然と習慣を織り交ぜながら美しく広がる恋模様が肖像画と風景画や風俗画と様々な絵画のように描かれています。特に作品の主題とな...映画燃ゆる女の肖像

  • クマのプーさん展 名古屋市美術館

    今回の美術展レビューは世界中で愛されている絵本の世界を紹介する「クマのプーさん」展です。11月27日が会期終了となる本展、あいにくの雨にも関わらずたくさんの親子連れを中心にすばらしい賑わいです。100年以上にわたり世界中で愛される絵本「クマのプーさん」の世界をくまなく紹介する展覧会は、会場に入るとプーさんAtoZと題された26のキーワードが文章や写真、オブジェなどに紹介、物語の舞台となったイングランド内部の映像やアメリカのエリック・カール美術館に所蔵されている原画100点が物語を紡ぐように展示され、ネイチャーでファンタスティックな世界は広がります。特に僕が注目してみたのは100点の原画です。E.H.シェパードが描く挿絵は、物語の自然や登場人物のやさしさが育まてれたような繊細で美しい水彩画で、イギリス伝統の...クマのプーさん展名古屋市美術館

  • 横山大観展 名都美術館

    今回の美術展レビューは、12月11日まで名都美術館で開催中の近代日本画の巨匠のひとり「横山大観展」です。横山大観と言えば、富士の大観として名を馳せる近代日本画の巨匠として知られています。業界でも大観の富士は名品としてもっとも評価が高いですが、今回の展覧会は、横山大観の画業を様々な作品を通して振り返る回顧展でもあります。作品の構成は、横山大観記念館の名品を中心に全国各地から選りすぐりの作品を集め、日本画コレクションでは有数の個人美術館のひとつである当館の35周年記念する展覧会となっています。今回訪れた日は、前期展示の最終日で仏画や歴史画などの作品も展示されており、東京国立近代美術館所蔵の白衣観音や美人画作品の阿やめなどあまりなじみのない作品を鑑賞でき個人的は収穫でした。後期展示では、パンフレットを飾る或る日...横山大観展名都美術館

  • 河鍋暁翠展 一宮市三岸節子記念美術館

    今回の美術展レビューは、一宮市三岸節子記念美術館で開催中の奇想の画家として知られる河鍋暁斎を父に持つ「河鍋暁翠展」です。幕末から明治にかけて活躍した河鍋暁斎(きょうさい)は浮世絵師歌川国芳や狩野派に学びその独特な画風から北斎や若冲と並び奇想の画家として知られています。今回の展覧会は娘である暁翠(きょうすい)初の本格的な展覧会です。父から画業を学び内弟子として父の作品にも関わった暁翠、思えば北斎の娘の応為と似た境遇のように感じます。彼女の生涯を描き直木賞を受賞した澤田瞳子の「星落ちて、なお」では、彼女の波乱に満ちた生涯が伺い知れます。今回の展覧会で作品を観るにつけ、父であり師匠でもあった暁斎から絵師として学び取る姿勢や画風や表現力に父に劣らない一面が伺い知れ、父とは違う女性ならではの表現も感じ取れました。作...河鍋暁翠展一宮市三岸節子記念美術館

  • 映画 アムステルダム

    本日の映画レビューは、デヴィッド・O・ラッセル監督による豪華俳優陣でお届けするほぼ実話のサスペンス「アムステルダム」です。今回の作品は、第1次大戦後にある陰謀に巻き込まれた人たちの、ほぼ実話のサスペンスです。監督はアメリカンハッスルや世界でひとつのプレーブックのデビッド・O・ラッセル。さらにオスカー俳優やノミネート常連の俳優たちがずらりと顔を並べてます。その顔触れは、クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ラミ・マレック、ロバート・デ・ニーロなどなど、さらに歌姫テイラー・スイフトまで出演してます。この顔ぶれだけでも、満腹状態です。物語は、第一次大戦で知り合ったクリスチャン・ベール演じる薬注医師のバートと弁護士のハロルド、看護師のヴァレリー。バートとハロルドはある事件に巻き...映画アムステルダム

  • まるごと馬場のぼる展 刈谷市美術館11月6日まで

    昨日3日文化の日に漫画家であり11ひきのねこの生みの親、馬場のぼる展を観てきました。今回の展覧会は「まるごと馬場のぼる描いたつくった、楽しんだニャゴ!」と題して馬場のぼる先生の魅力がまるごと詰まった展覧会です。午後3時に到着すると、いつもとは違う賑わいで入場待ちのご家族連れが10数組入口で待機、館内に入るとすごい賑わいで混雑してました。ちなみに、文化の日の入場無料かと思いきや通常通り入場料金を払って観覧されてます。今回の展覧会の中心は、1967年の第1作誕生からシリーズ全6作のロングセラー絵本「11ひきのねこ」の原画や版下、アニメセルがなどの並ぶ展示室。絵本の世界を辿りながら足を運ぶ展覧会は、ここ刈谷市美術館の特色でもあります。絵本を通して親子のふれあいを大切に育んでいる美術館に敬意を表します。次の展示室...まるごと馬場のぼる展刈谷市美術館11月6日まで

  • 日本画の巨匠 前田青邨展 岐阜県美術館

    本日の美術レビューは岐阜県美術館開館40周年を記念して開催中の近代日本画の巨匠として知られる「前田青邨展」です。前田青邨は岐阜県中津川市出身の日本画家で、再興日本美術院の重鎮として長年活躍され文化勲章を受章するなど、弟子には平山郁夫がおり、日本画の巨匠として広く知られる画家です。今回の展覧会は岐阜県美術館開館40周年記念展として開催、青邨の代表作の早稲田大学・会津八一記念博物館所蔵の大作「羅馬使節」や重要文化財の「洞窟の頼朝」などの大作を含め100点以上の名品が一堂に介しています。ここで、近代日本画について説明したいと思います。日本画と言うと水墨画や平安から江戸時代に亘る大和絵を想像される方も多いと思います。明治以降の近代日本画においては、そうした日本の古典絵画の伝統を踏まえながらも西洋絵画にも影響を受け...日本画の巨匠前田青邨展岐阜県美術館

  • 映画 スペンサー ダイアナの決意

    本日の映画レビューは、ダイアナ妃が離婚を決意したクリスマス前後の3日間を描いた「スペンサーダイアナの決意」です。没後25年、プリンセスダイアナを取り上げた映画のひとつが今回の作品で、チャールズ現国王の元妻ダイアナの葛藤と離婚への決意を3日間に凝縮した内容です。愛車ポルシェに一人乗り道に迷う。ヘンリー8世国王の王妃であったアンと自分を重ね合わせる。現国王カミラ夫人と同じ真珠のネックレスを引きちぎるなどダイアナの悲劇的な一面が続きますが、その苦悩するダイアナを演じたクリステン・スチュワートの演技が輝きを放っています。また、個人的には彼女の唯一の友人であり衣装係を演じたサリー・ホーキンスの寄り添う演技が良かったです。この映画では、エリザベス女王やチャールズ皇太子など王室一族の平然さとダイアナ妃の感情的な部分が対...映画スペンサーダイアナの決意

  • 碌山館 天逝の彫刻家・荻原守衛

    JR穂高駅にほど近く線路沿いに佇むヨーロッパの田舎町に佇むような蔦の絡まる教会風の洋館。碌山館は30才で病により壮絶な死を遂げた近代彫刻の始祖とも言うべき荻原守衛(碌山)を称える美術館として1958年(昭和33年)に30万人に寄付と支援で生まれました。日本における近代彫刻家と言えば、智恵子抄でも知られる詩人、画家でもあった高村光太郎を思い浮かべる方も多いかと思います。その光太郎と碌山の出会いは、印度式カレーやクリームパンの元祖として知られる新宿中村屋にありました。新宿中村屋は、若き芸術家の集まる中村屋サロンとして、戸張弧雁、斎藤与里、中村彜などの大正期の芸術家を生み、その中心にいたのが荻原守衛でした。碌山館も以前は新宿中村屋にあり残された彫刻作品15点が故郷の地に収められました。彼が信望したキリスト教にな...碌山館天逝の彫刻家・荻原守衛

  • 松本・安曇野アート旅 その2

    松本・安曇野アート旅、今回は安曇野編です。前日の夕方に、向かったのは安曇野市豊科近代美術館。安曇野市庁舎の奥に位置するロマネスク様式の美術館は、1992年旧豊科町立美術館として誕生、遺族関係者により寄贈された日本の近代彫刻の第2世代である高田博厚氏の彫刻作品と森鴎外の作品にも登場する洋画家宮芳平の作品を根幹に、安曇野ゆかりの画家たちの作品を収蔵しています。高田博厚の彫刻は、フランス在住時代に親交のあった芸術家や思想家のなどの肖像彫刻作品や古代彫刻の影響による数々のトルソ作品が並びます。フランスの精神文化に根差した奥深さを感じます。宮芳平は、戦前は日本美術院に学び文展等に出品、戦後は国画会に出品するなど近代洋画家の一人として活躍した画家です。幻想的な画風が印象的な画家ですが、今回最も目を惹いたのが1914年...松本・安曇野アート旅その2

  • 鹿児島市立美術館名品展 松本市美術館

    松本・安曇野アート旅、今回は松本市美術館で開催の鹿児島市立美術館名品展のレビューです。鹿児島市と松本市が文化・観光交流協定10年を記念して開催中の本展、僕にとって未知の美術館だった鹿児島美術館の名品展とあって楽しみに鑑賞しました。それぞれの美術館のコレクションは、郷土の画家たちの作品を中心に収蔵されていますが、鹿児島美術館は黒田清輝、藤島武二、和田英作と近代洋画家を輩出、さらに東郷青児、海老原喜之助の現代洋画へと続く洋画コレクションの宝庫でした。今回の展覧会でも、第1章で郷土ゆかりの画家たち作品がずらりと並びます。なかでも日本画から洋画に転じ木版画の世界にも優れた才能を発揮した橋口五葉の作品が美術館の中核として紹介されています。第2章では黒田清輝が影響を受けたラファエル・コランに始まり、モネ、セザンヌの印...鹿児島市立美術館名品展松本市美術館

  • 松本・安曇野アート旅 その1

    先日の10月9日、10日の連休を利用して松本市と安曇野市にひとりアート旅に出かけました。今回は旅の概要と印象に残った美術館や美術展のレビューを数回にわたってご紹介したいと思います。いつものように金曜日の夜に出発、国道19号線を使い深夜に、車中泊のための道の駅・今井恵の里に到着、駐車場にはキャンピングカーもちらほらとかなりの車が停まってました。明朝、賑わいの声と共に起床すると、朝から農産物を買い求めるお客さんで大盛況、僕もつられて梨と野菜、お米を購入、そして松本市内へ向かいます。先ずは、国宝巡りで松本城で朝から城内に入るのに30分の待ち時間、さすが人気の松本城です。国宝四城のひとつ松本城の階段は犬山城と比べられば急ではないですが、城内の広さに圧倒されました。また、城内で観光客の安全を守るスタッフの方の親切な...松本・安曇野アート旅その1

  • 映画 ヘルドッグス

    本日の映画レビューは、岡田准一&坂口健太郎共演、原田眞人監督の「ヘルドッグス」です。先ずはこの映画、意外とヤバいです。良い意味で。内容としては、ある事件をきっかけに復讐の鬼となった元警官が、再び潜入捜査官となり関東最大の暴力団組織に入り手なづけた相棒もろとも組織崩壊に導いていくという、アウトレイジとインファナルアフェアを足して二で割った感じの内容です。潜入捜査官は兼高昭吾には岡田准一、サイコパスの相棒役には坂口健太郎、この二人が組織のトップ、MIYAVI演じる十朱義孝のボディガードなってからの展開が凄まじく、組織の人間たちの本当の顔が明らかになり、かなり濃密な内容でした。今回の技闘デザインを担当した岡田君のアクションは、現代劇から時代劇まで幅広く演じた実力通り見事で、坂口君のサイコパスぶりもお見事、そして...映画ヘルドッグス

  • 映画 沈黙のパレード

    本日の映画レビューは、ガリレオシリーズ劇場版最新作「沈黙のパレード」です。ガリレオシリーズはドラマも劇場版も必ず鑑賞してますが、今回は少し遅れて鑑賞となりました。劇場版は「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」に続く3部作。前作のオムニバスも加えて充実した内容となってます。あと個人的な印象ですが東野圭吾原作はどこか暗いイメージがありますが、ガリレオシリーズは明るさの中に人間臭さが漂うイメージがあります。今回もそんな感じが漂う作品でした。物語は数年前から行方不明になっていた女子高生が遺体となって発見。柴咲コウ演じる内海が担当したその容疑者に北村一輝演じる草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者が浮上。容疑者は黙秘を続け無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され女子高生が住んでいた町に戻って来...映画沈黙のパレード

  • 金沢アート旅

    先月の連休に思い立って金沢へ車中泊アート旅をしてきました。17日の夜に家を出て、いつもののんびり下道ドライブ。郡上八幡から福井九頭竜湖を経由して深夜に白山市の道の駅・瀬女車中泊。翌日の朝金沢市内へ向かいました。金沢は、観光巡りにはとても良い街です。駅周辺には終日800円程度で停められる駐車場があり、駅前のターミナルから金沢市内一日フリー乗車券600円を利用します。先ずは金沢21世紀美術館へ。残念ながらシンボル的存在のプールの地下入場はできませんでしたが、千葉の写実絵画専門美術館ホキ美術館名品展と漫画家・安野モヨコ展が開催されてました。ホキ美術館は、千葉市にいつかは行ってみたいと思ってたので代表作品が観られたのはラッキーでした。安野モヨコ展も蜷川実花監督のさくらんや花とみつばち、ハッピーマニアなどの作品で知...金沢アート旅

  • 映画 グッバイ・クルエル・ワールド

    本日の映画レビューは大森立嗣監督、西島秀俊主演の「グッバイ・クルエル・ワールド」です。さよなら渓谷やマザーなどで知られる社会にはみ出した人々の悲哀を描くことで名高い監督が、今回挑んだのはクライムエンターテーメント。一夜限りで結成された強盗団がラブホテルの一室でヤクザ組織がマネーロンダリング現場を襲い強奪に成功しますが、子飼いの刑事を使って見つけ出す始末すると言う内容です。強盗団の面々は西島演じる元やくざ安西に、全学連上がりに三浦友和演じる浜田、金貸しの斎藤工演じる萩原、金を借りた相手の宮川大輔演じる武藤と恋人役の玉城ティナ演じる美流。そこにラブホテルの従業員の宮沢氷魚演じる矢野が加わり、血に血を争う惨劇が繰り広げられます。子飼いの刑事役には、監督の弟でもある大森南朋が演じ刑事得意の情報戦で犯人を見つけ出す...映画グッバイ・クルエル・ワールド

  • 映画 ブレット・トレイン

    本日の映画レビューはブラッド・ピット主演で伊坂幸太郎原作の「ブレット・トレイン」です。伊坂幸太郎原作の映画化作品はほぼ観ています。中でも堺雅人主演のゴールデンスランバーは傑作だと思っています。また伊坂原作映画で出演した俳優は後に人気俳優になっていますし伊坂作品の魅力が俳優たちの演技を光輝かせていると感じてます。今回は何とブラッド・ピッド主演のハリウッド作品とあってどんな感じになるか楽しみでした。今回の映画は、マリアビートルが原作になっています。新幹線に乗り込んだ殺し屋同士が現金の入ったジュラルミンケースを奪いあう殺し屋の群像劇となっています。主演のブラッド・ピットはいつも他の事件に巻き込まれているレディ・ハグという殺し屋を演じているのですが、個性的な殺し屋が違う目的で乗り込んで新幹線の密室の中で殺しあうと...映画ブレット・トレイン

  • 国際芸術祭あいち2022 総評

    尾西エリア・塩田千春作品愛知では国際芸術祭あいち2022が10月10日まで開催されています。2010年から3年ごとに開催されたあいちトリエンナーレが前回の「表現の不自由展」が契機となってか、今回から名称を変え「国際芸術祭あいち」となりました。負のイメージを払拭したい思いがあるかと思うのですが、僕はあいちトリエンナーレで良いと思ってます。あいちトリエンナーレは、過去には芸術監督(総合プロジューサー)として芸術分野での監督が2010年、13年、16年と担ってきました。19年にジャーナリストの津田大介氏が監督になり良くも悪くも、あいちトリエンナーレを世間に広めました。しかしながら、表現の不自由展ひとつに矛先が向けられ、他の展示に目が向けられなかったことは個人的には残念でした。そして今回の国際芸術祭あいち2022...国際芸術祭あいち2022総評

  • 映画 NOPE/ノープ

    今回の映画レビューは、ジョーダン・ピール監督の三作目の長編映画「NOPE/ノープ」です。ゲットアウトでは白人家族が黒人の脳を移植し、アスではクローン人間と人間が地上と地下で交錯するという摩訶不思議で斬新なホラーを展開して話題となりました。三作目のノープでは、どんな展開が待ち受けるか恐る恐る鑑賞しました。テーマは空を見てはいけない。牧場を経営し映画に馬を提供しているヘイウッド一家。ある日空から異物が降り注ぐ現象の中で父が謎の事故死を遂げます。息子のOJは死の直前に空に謎の飛行物体を目撃したと妹に打ち明け妹は飛行物体を映像に収め一儲けしようと企てます。口八丁の妹と撮影機材を購入したホームセンターのオタク従業員に、ドキュメンタリー映画のプロカメラマンが加わって飛行物体をカメラに収めようとするまでの過程にいたるス...映画NOPE/ノープ

  • ボテロ展 名古屋市美術館

    先日の休日に、名古屋市美術館で開催中のボテロ展と名称を変え新たなスタートを切った国際芸術祭あいち2022にアート巡りをしてきましたのでレビューしていきます。先ずは、名古屋市美術館で開催の「ボテロ展ふくよかな魔法」から。東京では大盛況だったボテロ展、フェルナンド・ボテロは南米コロンビアを代表する画家で彼が描く対象が丸くふくよかなのが特徴です。その作風は、どこか馴染みのあるもので親しみがあるのですが、彼の描く世界はどこか皮肉めいたユーモアを持っています。例えば守護天使やキリスト、神父などの聖職者の姿にも独特なユーモアがあり、人間臭さがあります。また、色使いもメリハリがあり原色と中間色を融合させながら親しみのあるふくよかなりリテールを際立たせています。また、作品のモデルとして何度も描かれた「モナ・リザ」はダヴィ...ボテロ展名古屋市美術館

  • 映画 ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

    本日の映画レビューは、シリーズ最終作の「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」です。実は8月16日に鑑賞しましたが、雑用に追われてブログでのレビューが遅くなりました。ジェラシックパークから始まりシリーズ最終作となる本作、スピルバーグへのリスペクトを込めて気合をいれてレビューしたいと思います。先ずは、ジェラシックパーク(ワールド)シリーズの前5作をかんたんに解説したいと思います。ジェラシックシリーズは、パーク3部作(1993年・97年・2001年)とワールド3部作(2015年・2018年・2022年)に分かれます。パークシリーズでは、クローン技術により現代に甦った恐竜たちのパーク建設に絡む策略と失敗がテーマで、学者と実業家との対立により物語が構成されています。パークでは、アラン、エリー、イアンの三人の科学...映画ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

  • ピカソひらめきの原点 佐川美術館

    夏季休業期間を利用して、先日佐川美術館で開催中の「ピカソーひらめきの原点」を鑑賞してきました。感染対策のため、ウエッブでのチケット予約をしたことでスムーズに入場できましたが、スマホでのQRコード入場が美術館でも普及していくと思います。さて目的の展覧会は、イスラエル博物館所蔵のピカソ作品によるものです。ピカソはご存知の通りユダヤ人で平和主義者でもありました。また、セルフプロデュースにもたけており、その時代の最先端アートを意識しながら作風を変えたことでも知られます。実はピカソは、作風においては産みの親ではありませんが、時代のアートを嗅ぎ取り独自化する天才と言えます。また、ピカソは若い頃からプレーボーイとしての資質を持っていて、まあ、あの時代の画家たちはプレーボーイばかりですが、何せピカソは生涯浮名を流し、出会...ピカソひらめきの原点佐川美術館

  • 映画 わたしは最悪。

    本日の映画レビューは、ヨアキム・トリアー監督新作でカンヌコンペティション出品作「わたしは最悪。」です。今回の作品は、デンマーク出身のヨアキム・トリアー監督脚本のノルウェー・フランス・スウェーデン・デンマーク合作作品でアカデミー賞の脚本賞、国際長編映画賞にノミネート、カンヌでは主人公のユリアを演じたレナーテ・レインスベが女優賞に輝いた話題作です。仕事に恋愛に移り気な主人公のユリアが自分探しの旅的な内容ですが、女性を中心に共感を得ているそうです。男性の立場でも異性に対する恋愛観の違いや仕事に対する悩みなど理解できるものでした。物語は12章から構成され、それぞれの章にタイトルにそって物語が展開されています。主人公のユリアはシングルマザーと祖母に育てられた才女で医学部に進学し、外科を専攻するも人間に興味があり心理...映画わたしは最悪。

  • フェルメール 窓辺で手紙を読む女の私的考察

    先日の大阪市立美術館で開催中のドレスデン国立古典絵画館所蔵のヨハネス・フェルメール作「窓辺で手紙を読む女」の作品解説や修復作業などを知って僕なりの考察をしてみました。皆さん御存知の通り、この作品はX線検査によって1979年に壁に塗られた奥にキューピットの画中画が発見され2017年から塗られた壁の絵具を取り除く作業が行われ2019年当初の姿が蘇りました。そしてドレスデン国立古典絵画館に次いで世界で初めて日本でお披露目となりました。このことは、世界の中でもっともフェルメールファンが多いからではと勝手に推測してます。僕もフェルメールファンの一人ですが、この絵画の不思議な巡り合いを知るにつけて、ますますこの作品が魅力的なりその経緯から想像力を掻き立てられました。先ずは修復前の作品の塗られた壁についてですが、この作...フェルメール窓辺で手紙を読む女の私的考察

  • フェルメールと17世紀オランダ絵画展 大阪市立美術館

    神戸、大阪アート旅のレビュー2件目は大阪市立美術館で開催中の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」です。※動画は東京都美術館のものが見やすいので参照しています。今回の展覧会は、ドイツのドレスデン国立古典絵画館所蔵作品展ですが、なんと言ってもヨハネス・フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」でしょう。1979年のX線調査で壁面にキューピットの画中画が発見され、2019年からの修復プロジェクトによりキューピットが蘇った作品が世界初出展となります。日本でのコロナ禍により、一時は幻に終わると思えた巡回展覧会が開催されていることは美術ファンにとっては朗報です。今回は、いつもはあまり使わない音声ガイドを聴きながら展覧会をゆっくり鑑賞しました。音声ガイドは主にオランダ絵画についての作品解説で知名度が低い作品について解説し...フェルメールと17世紀オランダ絵画展大阪市立美術館

  • スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち展

    ※スコットランド国立美術館を代表する「アメリカ側から見たナイアガラの滝」と「エディンバラの三美神」先日、神戸と大阪にて東京からの巡回展となるスコットランド国立美術館展とドレスデン国立古典絵画館所蔵品展とリニューアルとなった藤田美術館に出かけてきましたので順次レビューしたいと思います。今回の絵画レビューは神戸市立博物館で開催中の「スコットランド国立美術館THEGREATS美の巨匠たち」です。ヨーロッパ屈指の規模を誇るスコットランド国立美術館、西洋美術史の歴史を飾る巨匠たちや地元スコットランドやイギリスの画家たちを作品も広く所蔵しています。今回はルネサンス、バロック、グランドツアーの時代、19世紀の開拓者の四つのパートで展開されています。ルネサンスでは、何といってもエル・グレコのサルバトール・ムンディの図像、...スコットランド国立美術館THEGREATS美の巨匠たち展

  • 映画 ベイビー・ブローカー

    本日の映画レビューは、韓国の実力派人気俳優と是枝裕和監督がタッグを組んだ最新作「ベイビー・ブローカー」です。万引き家族、海街diary、そして父になるなど家族をテーマにした作品で評価が高い是枝監督、万引家族では血の繋がらない者たちの異色の家族像を描きカンヌで最高賞を受賞し、今回はベイビーブロカーと言う裏稼業を介して家族を形成していく人々の姿を描いています。この作品では、ソン・ガンホが韓国人初のカンヌ主演男優賞を受賞ました。物語はクリーニング店を営むソン・ガンホ演じるハン・サンヒョとカン・ドンウォン演じる孤児院育ちの赤ちゃんポストのスタッフ、ユン・ドンスが裏稼業のベイビーブロカーで捨てられた赤ちゃんと母親と共に養子探しをする中で、家族的な絆を築いていくロード―ムービーです。そこに、取引による現行犯逮捕を目論...映画ベイビー・ブローカー

  • 映画 エルヴィス

    本日の映画レビューは、バズ・ラーマン監督によるキング・オブ・ロックンロール、エルヴィズ・プレスリーの伝記映画「エルヴィス」です。僕にとって洋楽、ロックの世界に導いてくれたアーティストのひとりエルヴィス・プレスリー。戦後アメリカを代表するマリリン・モンローと並ぶ二大スターの彼が42歳でこの世を去り45年の歳月をえ経て映画で蘇ったのはとてもうれしいです。映画「ボヘミアンラブソディ」のヒットでエルヴィスを知らない人は二番煎じかと思われている人も多いと思いますが、さすが、音楽映画を数多く手がけたバズ・ラーマン監督、エルヴィスの誕生から栄光、挫折と破滅の人生を見事に描いています。エルヴィスの死因は心臓発作による突然死ですが、当時はドーナツなどの甘いものによる糖尿病などとまことしやかに囁かれていました。後に彼の敏腕マ...映画エルヴィス

  • 映画 リコリス・ピザ

    本日の映画レビューは、アカデミー賞3部門ノミネートのポール・アンダーソン監督最新作「リコリス・ピザ」です。ようやく日本でも公開となった本作、1970年代のカリフォルニア・サン・バレーを舞台にした青春群像劇です。雰囲気としては1970年代のロスを舞台にしたホアキン・フェニックス主演の「インヒアレント・ヴァイス」ですが、こちらは子役出身の高校生が学校の写真撮影のスタッフの年上女性に恋をして猛アタックを繰り返すシンプルな内容です。主演の二人はクーパー・ホフマンとアラナ・ハイムは、決して美男美女ではなく、どちらかと言えば容姿が特徴的な二人です。ホフマンはオスカー俳優と父と衣装デザイナーの母を持ち、亡き父と関係の深い監督が今回の主役に抜擢し、アラナ・ハイムは、三姉妹バンドで末っ子で監督がMVを手掛けた縁で家族出演で...映画リコリス・ピザ

  • ミロ展 愛知県美術館7月3日まで

    今回の美術展レビューは、愛知県美術館で7月3日まで開催中の「日本を夢みてミロ展」です。先日アート好きな友人たちと人込みをさけ金曜日の夜間延長を利用して鑑賞しました。美術館の金曜日は大半の美術館が夜8時まで開館延長してますので、週末の美術鑑賞には最適ですぜ。ぜひご利用してみください。さて、ジョアン・ミロはピカソやダリと並ぶスペインを代表する画家の一人で、一般的にはその画風から抽象画のイメージがあると思いますが日本で初めて紹介した美術評論家で詩人の瀧口修造氏によるとダリの属するシュールレアリスムの画家と言われています。しかしながら、その画風は多岐にわたり、抽象画のような作品も暗号的な記号や数字、線描による人物か静物の表現の中にシュールレアリスムの表現が隠されています。また、今回の展覧会のテーマである日本文化へ...ミロ展愛知県美術館7月3日まで

  • 映画 オフィサー・アンド・スパイ

    本日の映画レビューは、ロマン・ポランスキー監督の最新作で歴史的冤罪事件を描いた「オフィサー・アンド・スパイ」です。19世紀のフランスで実際に起きた冤罪事件「ドレフェス事件」をロバート・ハリスの同名小説を原作に忠実に描き、2019年のベネチア映画祭で審査員グランプリの銀獅子賞を受賞しています。物語の冒頭でユダヤ系フランス人大尉であるドレフェスが国家機密を漏らしたスパイ容疑で終身刑を受けます。彼が投獄される場所が、映画パピヨンでも有名な孤島の刑務所、無実を訴えながら公衆の面前で軍人として名誉を奪われ収監されます。元教官のピカールは、赴任先の諜報部でドレフェスが無実である証拠を偶然発見します。隠ぺいを図る上層部や証拠捏造に関わった部下たちの圧力の中で、ピカールは友人や彼を支持する人々の助けの中で、軍事裁判に挑ん...映画オフィサー・アンド・スパイ

  • 映画 トップガン マーヴェリック

    今回は公開初日に観てきました待ちに待ったトム・クルーズ主演の映画「トップガンマーヴェリック」のレビューです。今回の映画はレビューと言いましたが、ファン目線で「トップガンマーヴェリック」の魅力をご紹介したいと思います。物語は1986年のトップガンの続編として伝説となったトム・クルーズ演じるマーヴェリックがかつてのライバルとしてしのぎを削ったバル・キルマー演じるアイスマンの命を受けて若きトップガンパイロットたちの教官となります。当初は、任務を担うトップガンの選出と訓練を教えることだけがでしたが、そこはかつての破天荒ぶりは健在で、生死を決する任務の先頭に立ってしまうって感じです。先ずこの映画は、トム・クルーズ無くして完成しなかった映画であること。トム・クルーズの魅力であるスタントマンなしで挑むアクション。今回もCGな...映画トップガンマーヴェリック

  • 映画 流浪の月

    本日の映画レビューは、李相日監督、松坂桃李&広瀬すず主演の「流浪の月」です。原作は本屋大賞受賞の凪良ゆう。今回の作品は原作を読んでる方からも支持されている作品でかなりの期待を持って鑑賞しました。150分の長編作品ですが出演者たちの迫真の演技で満足できるものでした。今回の映画は、先日の「死刑にいたる病」と共に2022年を代表する作品だと思います。この二作品が同時期に公開されていることは、映画ファンにとっては幸運なことだと思います。松坂演じる誘拐犯になってしまった佐伯文と被害者になってしまった広瀬すず演じる家内更紗が15年後に再会、横浜流星演じる更紗の恋人や多部未華子演じる文の恋人も絡み、過去を受け入れながら、静かに生活を送っていた二人が再会により荒波にさらされていく、全編傷みを感じる内容です。出演者の過去の演技か...映画流浪の月

  • 七宝の美展 横山美術館

    美術展レビュー二回目は、横山美術館で開催中の「細密の世界で魅了した七宝の美」展です。明治の超絶技巧で注目された七宝焼き。東京の涛川惣助、京都の並河靖之の「両ナミカワ」により広く七宝焼きの技法が知られるようになりました。今回の展覧会は名古屋や海部郡七宝町で作られた尾張七宝を紹介する展覧会です。尾張七宝では現在のあま市を拠点とする七宝焼きや現在を老舗七宝店として存在する安藤七宝がここ東海地区ではよく知られています。しかしながら「銘を入れなくとも作品の出来栄えを見れば誰が作ったかは明らかに判る」との職人気質が強くあまり日本では注目されませんでした。しかしながら海外では有銘、無銘にかかわらず質の良い日本の七宝焼きは高く評価されているそうです。今回の展覧会は、日本では正当な評価を得られていないかった無銘の七宝焼きにスポッ...七宝の美展横山美術館

  • 新野洋/西澤伊智朗展 ヤマザキマザック美術館

    先日、新栄にあるヤマザキマザック美術館と横山美術館を訪れましたので、現在開催中の二館の企画展をご紹介します。先ずは、ヤマザキマザック美術館で開催中の新野洋と西澤伊智朗の現代工芸作家による展覧会です。新野洋は京都在住の現代美術作家でシリコーンゴムで型どりして合成樹脂を流し込み作られた部品を組み合わせて未知なる生物を作り出し、会場全体に設置された透明感のある結晶体のような造形物は今までに見たことのない不思議な生命体を感じます。一方で制作活動の基礎となっている草木や昆虫はリアリティあふれる水彩画作品も展示され、原画と立体造形物が同居することで未開の森を訪れたような感覚になります。西澤伊智朗の土肌の風合いを生かした現代陶芸作品で、草木や冬虫夏草など年月を重ねて朽ち果てながら大地と同居する古代の遺産物のようなオブジェで、...新野洋/西澤伊智朗展ヤマザキマザック美術館

  • 映画 死刑にいたる病

    本日の映画レビューは、白石和彌監督の最新作で阿部サダヲと岡田健史共演のサイコサスペンス作品「死刑にいたる病」です。映画は櫛木理宇の傑作サスペンスを原作に、そこのみにて光輝くやオーバーフェンスなどを手掛けた人気脚本家の高田亮によるもので、俳優陣も初共演というフレッシュなメンバーで構成されています。今回、僕の好きな白石和彌監督と阿部サダヲがタッグを組んだことで期待をもって鑑賞した作品でしたが、白石監督の作品を欠かさず観てる僕としても、凶悪以来の衝撃を感じる作品でした。内容は阿部サダヲ演じるサイコパスキラーの榛村大和と岡田健史演じる大学生の筧雅也の拘置所からの出会いでスタート。24人を殺害した大和から一人の冤罪の照明をしてほしいとの依頼を受け、担当弁護士の公判記録から冤罪と言われる事件の真相を明かしてサスペンスドラマ...映画死刑にいたる病

  • 上村松園と伊藤小坡 名都美術館

    今回は名都美術館で階差中の「上村松園と伊藤小坡ー二人のハンサムウーマン」展の美術展レビューをお届けします。ここのところ、福富太郎氏のコレクション展や現在没後50年を記念する鏑木清方展が東京で開催され明治から大正期の美人画を代表する日本画家の展覧会が注目を浴びています。今回の展覧会は女流日本画家として文化勲章を受章するなど、美人画の世界で最も人気の高い上村松園と三重県出身で京都画壇で活躍した伊藤小坡の二人の女流画家にスポットをあて、日本画のコレクションで知られる名都美術館所蔵の作品を中心に展示されています。上村松園は代表作「序の舞」で知られ美人画を描くことに生涯をささげた画家で、鈴木松年に師事、その後幸野楳嶺に師事し、楳嶺死後は竹内栖鳳に師事しています。伊藤小坡も後に栖鳳に師事していますが、二人の人生はまったく異...上村松園と伊藤小坡名都美術館

  • 劇場版 ラジエーションハウス

    本日の映画レビューは、窪田正孝主演に本田翼、広瀬アリス、浜野謙太、遠藤憲一、山口紗弥加など多彩なキャストで人気のドラマの劇場版「ラジエーションハウス」です。医療系ドラマが大好きな僕にとって「ラジエーションハウス」は欠かさず観てたんですが、それまでの医師にスポットを当てた医療系ドラマと違い医療技師にスポットを当てたドラマはとても新鮮でした。様々な医療器具のスペシャリストたちが、現場をサポートし主演の唯織役を演じた窪田の他に、個性的な技師たちを演じた俳優陣も僕の好みの俳優ばかりで毎回のドラマが楽しみでした。物語は、杏のワシントンへの留学が決まり、一緒にいられる時間がわずかとなり落ち込む唯織、ある日、杏の父の危篤の知らせがあり離島の診療所に向かうことに、そこで未知の感染症が広がり一人杏は残ることに。感染症の危険性から...劇場版ラジエーションハウス

  • 映画 TITANE/チタン

    本日の映画レビューは、カンヌ史上最も奇天烈と言われる異色にして2021年のパルムドール受賞作「TITANE/チタン」です。カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた今回の作品ですが、2020年の中止を得てこの作品が選ばれるのは驚きです。かつてのパルムドール受賞作品は社会派ドラマが多いのに対して、バイオレンスとファンタジーが融合した未だかつてない内容に思います。物語は幼少期の交通事故で頭にチタンを埋められた主人公アレクシアは、車に対して異常な執着心と狂気を抱えながら危険な行動を繰り返していきます。その危険な行動とある秘密により逃亡者となったアレクシアは、消防士のヴィンセントと出会います。アレクシアとヴィンセントの出会いにより奇想天外な展開へと進んでいきます。全編に夜のイメージが強くネオンの輝きや美しいフォルムの車...映画TITANE/チタン

  • 映画 パリ13区

    今回の映画レビューは、ジャク・オーディアル監督の新作「パリ13区」です。今回の作品は、2021年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門出品作で、ミレミアム世代の男女三人が主人公です。主人公の三人はコールセンターのオペレーターとして働く台湾系のエミリーとアフリカ系の高校教師カミーユ、そして、ソルボンヌ大学に復学したノラ、ルームシェアの相手を探していたエミリーとカミーユが出会い肉体関係を持ちますが、ルームメート以上の関係ではない二人ですが、エミリー意識しだしたことで二人の関係がぎくしゃくし始めます。同時期、大学に復学したノラは、あるパーティー会場でウエッブ上で人気のポルノスターと勘違いされ大学内に噂を広められてしまいます。R18指定とあって、性描写の多い作品ですが、モノクロームの映像と三者三様の性の価値観の違い...映画パリ13区

  • 塔本シスコ展 シスコ・パラダイス 岐阜県美術館

    日本にもグランマがいた!岐阜県美術館で開催中の素朴派の画家「塔本シスコ展シスコ・パラダイス」を紹介します。最初に僕の率直な感想が日本にもグランマがいた!です。グランマとは絵画ファンならご存知の通り、アメリカを代表する素朴派(ナイーブ派)の画家グランマ・モーゼスです。岐阜県美術館から送られる展覧会案内で知り、塔本シスコさんの半生がモーゼスの半生を重なり観たいなと思い先日鑑賞してきました。塔本シスコさんは、1913(大正2)年熊本県八代市に生まれます。シスコの由来は養父の夢であるサンフランシスコからきてるそうです。46歳の時に夫の急逝で心身ともに衰弱する日々から立ち直るために息子が残した絵画材料とキャンバスを使い絵を描き始め、2005年に91歳で亡くなるまで描き続けました。53歳の時に大きなキャンバスの絵を描き始め...塔本シスコ展シスコ・パラダイス岐阜県美術館

  • 映画 ニワトリ☆フェニックス

    今回の映画レビューは、かなた狼監督、井浦新&成田凌主演のニワトリ★スターから4年、続編作品「ニワトリ☆フェニックス」です。井浦新と成田凌の普段の役柄は想像できないキャラクターで人気を博したニワトリ☆スター。今回はコロナ禍の中でインスタから再び再燃した続編を異なるストーリーで構成されたロードムービーとなてます。ニワトリ☆スターでは、年の離れた幼なじみの草太と楽人。前作では成田凌演じる楽人の死でエンディングを迎えましたが、今回はヤクザの売人から足を洗おうとする楽人からの誘いで久しぶりに再会した二人が伝説のフェニックスを探しにいくロードムービーです。前作の出演者が異なるキャラクターとして登場、さらに重要な役割となる紗羅マリー演じる謎の花嫁が登場、二人の間に起こった未来を綴ります。前作に比べ、ファンタジックな世界とバイ...映画ニワトリ☆フェニックス

  • 映画 アネット

    今回の映画デビューはアダム・ドライバー&マリオン・コティヤール主演、カンヌで監督賞を受賞のレオス・カラックスのロック・オペラ映画「アネット」です。監督の過去作品は鑑賞してないのですが、アダム・ドライバーとマリオン・コティヤールの共演に2011年のカンヌ監督賞とミュージカル作品として高評価もあって鑑賞することに。冒頭にクレジットと監督の言葉「息すらも止めてご覧下さい」の呼びかけにドキリとさせるスタート、すべてのセリフが歌でド直球の構成ですが、物語はとてもダークな内容となっています。アダム・ドライバー演じるスタンダップコメディアンのヘンリーとマリオン・コティヤール演じるオペラ歌手のアンは婚約発表に結婚とメディアの注目を浴び続けますが、アネットの誕生によりダークなおとぎ話が展開されるという内容です。コメディアンとオペ...映画アネット

  • 映画 ガンパウダー・ミルクシェイク

    今回の映画レビューは、タランティーノ監督絶賛のイスラエル監督が送る痛快アクション巨編?!「ガンパウダー・ミルクシェイク」です。前作の「オオカミは嘘をつく」でタランティーノ監督から大絶賛を受けたナヴォット・パプシャド監督、僕は観てないんで何とも言えませんが、前作は意外と酷評が多い。でも、ビジュアルを観て一目ぼれした本作はそんなの関係なく鑑賞、結果楽しかったの一言です。ストーリーじゃ、カレン・ギラン演じるサムは暗殺組織の属するスナイパー。かつての組織の一員だった母レナ・ヘディ演じるスカーレットがヘマして行方不明になってます。サムもターゲットの娘を匿ったことで、組織に追われてしまいます。サムは、母親の同僚で育ての母親たちでもある引退した図書館員のお姉さまたちに助けを求め、結託していた依頼者のマフィア組織と抗争を繰り広...映画ガンパウダー・ミルクシェイク

  • 映画 オートクチュール

    ディオールの全面協力によるオートクチュールのメゾンで生まれるヒューマンドラマ「オートクチュール」です。フランス社会にある移民問題から数々のヒューマンドラマが生まれたフランス映画、上流階級の男と移民青年の友情を描いてヒットした「最強のふたり」が代表作としてあげられます。最強のふたりりは実話に基づくものでしたが、今回の作品は、フィクションですがオートクチュールのファッションの未来を感じる作品でした。舞台は、ディオールのオートクチュール部門のアトリエ責任者のエステル、彼女は次のコレクションで引退が決まっている。ある日地下鉄でカバンを盗んだ少女ジャドの指を見てメゾン見習いとして迎え入れます。エステルにもジャドにも家族の問題を抱えながら、対立を繰り返しながら、時に母子のように、時に師弟のような人間関係を築いていきます。主...映画オートクチュール

  • 映画 ロスト・ドーター/ Netflix

    本日の映画レビューは、マギー・ギレンホール初監督作品でオリビア・コールマン主演のネットフリックスオリジナル作品「ロスト・ドーター」です。今回の作品は、アカデミー賞に主演女優、助演女優、脚本の3部門にノミネートされ、クレイジー・ハートなど女優として活躍するオリビア・コールマンの初監督作品で、脚本も手掛けベネチア映画祭で最優秀脚本賞を受賞しています。今回のアカデミー賞でもオリビア・コールマンが「女王陛下のお気に入り」に続く2度目の主演女優賞の最有力と言われてました。結果はジェシカ・チャスティンのオスカー獲得となりましたが、その演技力は流石だなと思う作品でした。物語は、海辺のリゾートにバカンスに訪れた中年女性レイダー。ビーチでのトラブルをきっかけに、自らの過去が蘇り恐怖と混乱に陥っていくサスペンスドラマです。若き日の...映画ロスト・ドーター/Netflix

  • 映画 THE BATMAN-ザ・バットマン-

    本日の映画レビューは、史上最高のバットマンの呼び声高いロバート・パティンソン主演の「THEBATMAN-ザ・バットマン-」です。2019年のホアキン・フェニックス主演でジョーカー誕生の過程を描き話題となった「ジョーカー」その狂気の演出には誰もが衝撃を持ったと思います。今回の作品は、ジョーカーと同じくバットマンの持つ過去に肉薄しながら、事件とリンクしていくバットマンの過去の闇に迫る内容です。両親を殺された青年ブルース、夜になるとバットマンとなって犯罪者と対峙してきた。二年後権力者を標的とした猟奇連続殺人事件が発生し、ガスマスク姿のリドラーが犯行を明かす。リドラーは、現場に「なぞなぞ」を残し、警察当局をバットマンを挑発する。次第に権力者の過去とバッドマンの過去が明らかにされ、ラストにゴッサムシティ全土を巻き込むテロ...映画THEBATMAN-ザ・バットマン-

  • 第94回アカデミー賞・総評

    昨日第94回アカデミー賞が発表されました。日本ではもっぱら濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」の話題と主演男優賞を獲得したウイル・スミスのビンタ騒動でもちきりですが、僕にとっては、評論家筋の下馬評を覆し「コーダあいのうた」が作品賞でオスカーを獲得したことが一番うれしいです。また、助演男優賞で聾者俳優のトロイ・コッツアーの受賞したことが何よりの喜びでした。僕のレビューでも、ひそかに「コーダあいのうた」が作品賞を取ってほしいと期待してましたが、アカデミー賞の現傾向を考えると「パワー・オブ・ザ・ドッグ」や「ベルファスト」のどちらかが有力だと思ってました。僕もですが発表を聞いて鳥肌がたちました。結果、脚色賞も含め三部門を獲得となりました。本命視された「パワー・オブ・ザ・ドッグ」と「ベルファスト」はそれぞれ監督賞と脚本...第94回アカデミー賞・総評

  • 映画 ナイトメア・アリー/アカデミー賞作品賞予想

    アカデミー賞作品賞ノミネート作品レビュー最後は、ギレルモ・デル・トロ監督の「ナイトメア・アリー」です。シェイプ・オブ・ウォーターでオスカー監督となったギレルモ監督、魚人との恋愛を描いた美しくも儚い作品でした。今回の作品はオリジナルではなく、1946年に出版されたノワール小説を原作にブラッドリー・ジョーンズ演じる野心的な男スタンがカーニバル一座の興行で読唇術を学び、成功をおさめながらもやがて転落へと進むサスペンススリラーになっています。主演のブラッドリーの他に座長役にウイレム・デフォー、一座の一員で後にパートナー役にルーニ・マーラ、心理学者役にケイト・ブランシェットなど豪華な俳優陣が顔を揃え、ノスタルジーな時代を舞台に主人公に絡み合っていきます。前半から中盤にわたって、長尺な作品で間延びするシーンで、観方によって...映画ナイトメア・アリー/アカデミー賞作品賞予想

  • 映画 ベルファスト

    アカデミー賞作品賞ノミネートレビュー、今回はケネス・ブラナー監督の北アイルランドの激動の時代を生きる少年の成長を描いたモノクロ作品「ベルファスト」です。物語は、北アイルランドのベルファストで暮らす少年バディとその家族の絆を描いたもので、監督自身の実体験がベースになっています。皆さん御存知の通り、北アイルランドは英国を構成する国にあたるのですが、イギリスがプロテスタントに対して、北アイルランドではカトリック教徒も多くたびたび対立が起こっています。そして今回の映画では、1969年に起こったプロテスタントの過激グループによる暴動により町が分断され、対立の中で翻弄される子供たちと家族の日常が舞台となっています。バディの家族は、イギリスに出稼ぎで度々不在となる父とバディと兄のふたりの子供を支えている母と祖父母で、プロテス...映画ベルファスト

  • 印象派・光の系譜展 あべのハルカス美術館

    20日のゴッホ展鑑賞の翌日21日アート一人旅で大阪に出かけました。アート旅の行き先は中之島美術館と今回のあべのハルカス美術館で開催中の「印象派・光の系譜」展です。今回はこの展覧会をレビューします。今回の展覧会は、三菱一号館美術館からの巡回展で、4月3日まで開催されます。アート好き仲間からも評価が高い美術展で中之島美術館のコレクション展最終日と重ねて急遽出かけることにしました。印象派・光の系譜と題した今回の展覧会はイスラエル博物館所蔵のバルビゾン派、印象派とポスト印象派の作品を中心に展示されています。作品としては、さほど大きな作品ではなく大作でも50号くらいの作品で10号ほどの作品が中心なっています。しかしながら時代を彩った巨匠の油彩画69点がずらりと並び一部作品は撮影OKとなっています。特に印象派の画家の作品は...印象派・光の系譜展あべのハルカス美術館

  • ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント 名古屋市美術館

    映画と共に僕の日常となっているアート鑑賞、今回は名古屋市美術館で開催中の「ゴッホ展──響きあう魂ヘレーネとフィンセント」をアートレビューします。4月10日まで開催中の本展、日本でも人気の高い画家の展覧会とあって当日券を買うのにも困難な状況で僕も、アート好き仲間と一緒に予約して鑑賞しました。今回の美術展は、世界一のゴッホ収集家である創立者故ヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人によりクレラー=ミュラー美術館の所蔵品による展覧会です。クレラー=ミュラー氏はまださほどゴッホの評価が高くない頃から美術収集を始めた方で、もっともゴッホ愛が高く、夫人なくして今日のゴッホは語れない方です。その収集は、初期のデッサン画や油彩、パリやアルルでの画家生活に晩年のサンレミ療養院時代とゴッホの生涯を追うように収集され、またゴッホが影響を受け...ゴッホ展──響きあう魂ヘレーネとフィンセント名古屋市美術館

  • 映画 DUNE/デューン 砂の惑星

    アカデミー賞作品賞ノミネートレビュー、今回はブレードランナー2049やメッセージの監督が再映画化した「DUNE/デューン砂の惑星」です。DUNEに関してはあまり知識のない僕ですが、過去に鬼才ホドロスフスキーの幻となったことや、世紀の失敗作と言われたデビッド・リンチの作品などどちらかと言うと負のイメージがあったことやスターウォーズに代表されるSFアドベンチャーには興味がなくて、ドゥニ・ビルヌーブ監督のブレードランナーやメッセージは観てるので、今回は発売間もないことでDVDで視聴となりました。内容は人類が地球以外の惑星に移住し、それぞれが帝国を築いていて利害関係と裏切りにより、帝国の王である父すぉ殺害された息子と母が命を狙われることで逃亡するというもの。王の息子役は最近人気沸騰の出演作が多いティモシー・シャラメが甘...映画DUNE/デューン砂の惑星

  • 映画 ドリームプラン

    アカデミー賞作品賞ノミネート作品レビュー、今回は、ウイル・スミス主演、史上最高の女子プロテニスプレーヤー、ビーナス&セリーナ・ウイリアムス姉妹を育て上げた父親を描いた実話映画「ドリームプラン」です。女子プロテニス史上最高のテニスプレーヤーであるビーナスとセリーナ姉妹。二人の成功の陰には、独学でテニスを学び姉妹を鍛え上げた父親と母親の存在があったことを、詳細に描いているのが今回の作品です。78ページにも及ぶ計画書をもとに実行する父親、型破りに見える行動と子供に向けられる愛情は平等で二人以外の子供たちにも、それぞれの適正を見極めながら育んでいることが、よくわかります。また、厳しいトレーニングをしながらも、決して体罰はなく、また主人公の幼少期をからの差別やスラム街でのギャングなどの少年犯罪から子供たちを守る姿には感動...映画ドリームプラン

  • 映画 パワー・オブ・ザ・ドッグ - Netflix

    3月28日のアカデミー賞2022の発表まで作品賞(9作品のうち8作品鑑賞可能)ノミネート作品完全レビュー。今回はネットフリックスオリジナル、ジェーン・カンピオン監督、ベネディクト・カンバーバッチ主演のヒューマンミステリー「パワー・オブ・ザ・ドッグ」です。カンヌでパルムドールを受賞し、本作でもベネチアでの銀獅子賞を受賞したオーストラリアの女性監督が、トーマス・サページの自伝的小説をベースに脚本監督、1920年代のアメリカモンタナ州の牧場を舞台にカンバーバッチ演じる無慈悲で横暴な牧場主フィルと弟ジョージ、ジョージの元に嫁いだ未亡人ローズと連れ子のピーターとの関係を章ごとに描いています。大牧場を営むフィルとジョージは、放牧の途中で止まった宿の未亡人ローズと出会い、彼女を見初めたジョージはローズと連れ子のピーターを家族...映画パワー・オブ・ザ・ドッグ-Netflix

  • 映画 ドント・ルック・アップ - Netflix

    アカデミー賞2022のノミネート発表されました。今年は作品賞に日本映画のドライブ・マイ・カー」がノミネートされ、いつも以上に盛り上がってます。また、ここ数年の傾向ですがネットフリックスオリジナル作品が数多くのノミネートされ、今後もこの流れは変わらないと思います。ネットフリックスは映画ファンにとっても欠かせないものになってますね。そこで、3月28日の発表まで以前公開された作品と3月25日から公開の2作品を加えて作品賞を中心に紹介していきます。作品賞のノミネート作品は10作品、夏に公開予定のポール・トーマス・アンダーソン監督の「リコリス・ピザ」以外の9作品は発表までに鑑賞可能です。すでにレビューにて紹介した作品もありますが、発表まで9作品すべてレビューして発表前に予想をたてたいなと思ってます。今回のレビューは、レオ...映画ドント・ルック・アップ-Netflix

  • 映画 ウエスト・サイド・ストーリー

    本日の映画レビューは、スピルバーグ監督による「ウエスト・サイド・ストーリー」です。あのスピルバーグがミュージカルの傑作で1961年に映画版が公開されヒットした「ウエストサイドストーリー」を60年後に映画化?何でって感じでなかなか観る気にはなれませんでした。と言うのも僕が生まれる前からあり、映画は何度もリバイバルで上映される名作に巨匠スピルバーグなぜ挑むのか?ほぼ理解不能状態だったからです。しかし、スピルバーグ作品を敬愛する自分がためらっていてどうすると意を決して鑑賞しました。物語は、ニューヨークウエストサイドで対立するポーランド系不良青年のグループジェッツとプエルトリコ系の不良青年グループシャークス。ジェッツの元リーダーとシャークスのリーダーの妹が恋に落ちたことで対立が激化し、お互いのリーダーの死により二人の恋...映画ウエスト・サイド・ストーリー

  • 映画 ゴヤの名画と優しい泥棒

    本日の映画レビューは、名作ノッティングヒルの恋人の監督の遺作となる、事実に基づくヒューマンドラマ「ゴヤの名画と優しい泥棒」です。職業柄、名画にまつわる作品はよく鑑賞しますが、今回の作品は1961年にイギリスで起こった名画盗難事件を描いたもので、ゴヤの作品を脇役にしたものです。主人公は長年妻と連れ添い年金と妻のヘルパーの収入で生活しているケンプトン。年金生活者にとって唯一の娯楽であるテレビを視聴料が払えず苦心している。ある日、イギリスの英雄ウエリントン公爵を描いたゴヤの名画を身代金に年金生活者の視聴料にあてることを計画します。この名画は、ナポレオンから2度救った英雄ウエリントン公爵を描いたもので、スペインも救ったことからゴヤが描いたものですが、そこは宮廷画家らしからぬゴヤの作品が反映されていて、公爵自身が気に入ら...映画ゴヤの名画と優しい泥棒

  • 映画 ゴーストバスターズ/アフターライフ

    本日の映画レビューは、人気シリーズが復活のゴーストバスターズのその後を描いた「ゴーストバスターズ/アフターライフ」です。ゴーストバスターズと言えば、80年代のAORやブラコンのヒット曲として有名なレイ・パーカーJrが歌う主題歌が思い浮かぶオールドファンも多いかと思います。僕もその一人で1984年の1、1989年の2がヒットを飛ばした、コロンビア大学の研究室の同僚三人により結成された町に現れた幽霊たちを駆除していくコメディ映画として不滅の金字塔を打ち立てた映画です。実はこの映画は、3が予定でしたがメンバーの一人ハロルド・ライミスの死によって製作が中断されました。その後、キャスティングを女性に替えて2016年にリブート作品が公開されました。こちらの作品はヒットはしなかったのですが、個人的にはスケールも大きくて女性メ...映画ゴーストバスターズ/アフターライフ

  • 映画 ドライブ・マイ・カー

    本日のシネマレビューは、本年度アカデミー賞で4部門にノミネートされた濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」です。今回の作品、ハッピーアワーや寝ても覚めてもの濱口竜介監督が、村上春樹の短編小説を脚本した3時間近い長編映画です。主演は西島秀俊、そしてドラマの準主役とも言うべき女優に2代目なっちゃんや天気の子の主題歌歌手の三浦透子が演じています。物語は、舞台監督の西島秀俊が演じる家福悠介が妻の音の突然の死により喪失感と仕事の関係で知り合った三浦透子演じる専属ドライバー渡利みさきとの出会いより人生の再生ドラマです。悠介はパパートナーとして欠かせない存在だった妻の裏切りを知りながら日常を過ごしていましたが、ある朝妻から夜話したいとことがある告げられます。しかし、その夜妻は突然亡くなり謎の告白となり、喪失感を抱いた...映画ドライブ・マイ・カー

  • アート紀行・美術館を巡る旅 無言館

    アート紀行・美術館を巡る旅は昨年の6月に富山から長野県の長野市、上田市の美術館を巡った旅での美術館を紹介します。今回は上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」です。今回の美術館を巡る旅で最も行ってみたかった美術館が、ここ無言館です。1997年の5月2日に開館され、先の第二次大戦で戦死した名も無き画学生130余名の作品が展示されています。森の中に佇むコンクリート作りの教会のような美術館は、鳥のさえずりが聞こえ訪れる人々を静かに出迎えてくれます。館正面横には「記憶のパレット」と題したパレットの形をした御影石があり遺作のない戦没画学生489名の名前が刻まれています。正面の扉を開けると画学生の作品が壁に掛けられ、中央のガラス展示には、画学生たちの遺品や家族や恋人にあてた手紙などが展示されています。画学生たちは、主に東...アート紀行・美術館を巡る旅無言館

  • 映画 フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

    本日の映画レビューはウエス・アンダーソン監督の10作目の長編映画「フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」です。物語はフランスの老舗雑誌が編集長の死によって廃刊となり、その雑誌の最後を飾る記事を個性豊かな記者によって紡いでいくものです。記念すべき作品にはオーウェン・ウィルソン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンドの常連組に加え、ベニチオ・デル・トロ、ティモシー・シャラメ、ジェフリー・ライト豪華な俳優陣が集結、監督により新しい個性が発見できました。雑誌の持つ様々な分野を組み入れた形で、個性的な記者たちの取材によりエッセイ、アート、政治、犯罪の四つの話題で進みます。どの話もユーモアにあふれていて特にベニチオ・デル・トロ演じる刑務所にいる天才画家とティモシー・シャラメ演じる学生運動家...映画フレンチ・ディスパッチザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

  • アート紀行・美術館を巡る旅 富山県美術館

    アート紀行・美術館を巡る旅、今回は昨年の6月に富山から長野県の長野市、上田市の美術館を巡った旅での美術館を紹介します。今回は富山県美術館です。富山県美術館は、建築家・前川國男設計の富山県立近代美術館の老朽化により移転建築された新しい美術館で、前身の近代美術館のコレクションを引き継ぎ2017年にオープンしました。向かいには、運河のある環水公演があり、市民の憩いの場のひとつとなった美しい景観の美術館です。僕が訪れた時には、ちょうど企画展としてポーラ美術館コレクション展が開催され鑑賞者で賑わっていました。ポーラ美術館は後日紹介するとして、常設展とコレクション、施設について紹介したいと思います。先ず目を惹いたのは三沢厚彦氏の動物彫刻が美術館を囲むように配置されており、美術館の屋上にも擬声語の意味の「オノマトペ」をテーマ...アート紀行・美術館を巡る旅富山県美術館

  • 映画 コーダあいのうた

    今回の映画はフランス映画エール!のリメイク作品でサンダンス映画賞4冠の話題作「コーダあいのうた」です。映画ファンには、今上映中の作品の中で超話題の作品なんでご存知の方も多いかと思います。近年アカデミー賞の前哨戦となっているサンダンス映画祭で史上最多の4冠に輝いた作品で、ろう者の家族を支える健常者の娘の愛と夢を描いた作品です。この作品は、2015年に日本で公開されたフランス映画「エール!」のリメイクです。エール!では、フランスらしい酪農一家でした。こちらの作品は、Amazonプライムで視聴可能ですので、ぜひ鑑賞してみてください。さて、今回の「コーダあいのうた」ですが、舞台は港町で漁業を営む家族、ろう者の両親と兄、そして健常者の娘ルビー。早朝から漁に出て高校に通う日々の中でルビーは合唱部に入り顧問の先生からバークリ...映画コーダあいのうた

  • 映画 ブラックボックス:音声分析捜査

    今回の映画レビューは、フランス映画です。飛行機事故の謎に迫る音声分析官を描いたサスペンス作品「ブラックボックス:音声分析捜査」です。最新機器を搭載した旅客機が墜落、乗客乗員316人が死亡する事故が発生、航空事故調査官で音声分析を担当するポロックが謎の失踪、後任に部下のマチューが担当することに。調査の結果、乗客のひ一人であるイスラム教徒によるテロと断定します。しかし、乗客の一人が遺族に残した留守電を発端に、ブラックボックスの音声データが偽造されたものではないかと疑いを持ちます。マチューは、自らのミスを正すために事件の真相を追っていくという内容です。マチューを演じるのは、伝記映画「イブ・サンローラン」でサンロ―ランを演じたピエール・ニネでインテリ風の華奢な男が、事件の謎を解明しようと奔走していきます。足がかりになる...映画ブラックボックス:音声分析捜査

  • 映画 クライ・マッチョ

    ちょっとある動画を見て怒ってますので、少し感情的なレビューになると思うのでご容赦ください。クリントイーストウッド監督の最新作「クライ・マッチョ」です。監督50周年記念として公開された本作。今までの映画とは内容的に異なっているのか、一部の映画批評家を自称する連中から辛辣な意見が出ています。僕も動画検索したあるミステリ作家が「クソじじいのウンコみたいな武勇伝」とサムネつけて、こちらが胸糞悪くなりました。まあ、個人的に映画に値段をつけて批評するのは好きじゃないので、これ以上言いたくないので、この辺でやめときます。物語は、かつてロデオカーボーイとして名をはせたマイク・マイロはかつての恩人である友人から、メキシコ人の元妻の息子を取り戻すことを依頼する。メキシコに向かったマイク・マイロは母親に捨てられ闘鶏で生活していた息子...映画クライ・マッチョ

  • アート紀行・美術館を巡る旅 佐川美術館

    京都での旅の帰りに琵琶湖畔で車中泊、朝訪れたのが佐川美術館です。佐川美術館は、佐川急便の創業40年を記念し1998年に開館しました。佐川美術館の特色は琵琶湖畔にある美術館らしい水辺の中に佇む建築です。竹中工務店による建築は地下2階、地上1階で構成されその優れた建築は、数々の建築賞を受賞しています。地上1階は現代日本画を代表する巨匠、平山郁夫画伯のシルクロードシリーズを中心に常設され、エントランスを水辺に通路には日本の現代彫刻を代表する佐藤忠良の作品が並びます。エントランスホールから向かって右手に進むと、佐川美術館の目玉である樂吉左衛門館があります。樂吉左衛門は、千利休の流れを組む茶碗を作る茶碗師で樂茶碗として知られています。現在は16代が襲名し、佐川美術館の樂吉左衛門館は15代が自らの作品と茶の湯空間を設計演出...アート紀行・美術館を巡る旅佐川美術館

  • 映画 ハウス・オブ・グッチ

    リドリー・スコット監督、レディガガ主演のグッチ御曹司殺害事件の顛末を描いた映画「ハウス・オブ・グッチ」を鑑賞してきました。本作は、かなりテレビCMでも流されていて注目を浴びている作品ですが、グッチと言えばイタリアを代表するファッションブランド、グリーンとレッドにGのマークを重ねあわせたデザインが特徴でした。また、ホースビットと言われる馬具を模した金属をあしらったビットローファーは、今や不滅のアイティムとなっています。そんな、グッチにも創業家にまつわる暗黒史は有名で、一族の争いも絶えずついには御曹司マウリツィオの暗殺にまで至ります。そして今回の作品は、その暗黒史にスポットを当て首謀者である妻レディ・ガガ演じるパトリッアのグッチ家の出会いと成功、別れと転落の歴史をつぶさに明かす内容になっています。輸送会社の娘だった...映画ハウス・オブ・グッチ

  • アート紀行・美術館を巡る旅 京都府立堂本印象美術館

    近代日本画の巨匠として、また京都画壇を代表する日本画家・堂本印象が自らがデザインし設立した美術館「京都府立堂本印象美術館」が龍安寺や金閣寺の近くにあります。僕が訪れた時には春の日差しが強く差し込み白い壁面いっぱいに抽象的なデザインが施された異彩を放つ美術館です。現在は京都府が管理していますが、1966年開館当初の趣を今なお残し内部にも印象自らがデザインされヨーロッパの宮殿や邸宅をモチーフした空間は京都の伝統とはまったく異なる空間となっています。堂本印象の作品は、日本画の伝統を継承した作品からデザイン的な書画など革新的な一面を持ち、館内に展示されている作品からもその多才ぶりが伺えます。また、隣接する庭園には、印象がデザインした椅子の数々が設置され散策を楽しむことができます。絢爛豪華な金閣寺や龍安寺の枯山水の石庭を...アート紀行・美術館を巡る旅京都府立堂本印象美術館

  • アート紀行・美術館を巡る旅 福田美術館

    一昨年の12月に車を車中泊仕様のエブリイバンに替えました。この車に替えた目的は、仕事柄もあり美術館を訪れる機会が多く人生の後半の車が運転できるときに車中泊で全国の美術館を休日を利用して回りたいと思っていたからです。ちょうどその時に出会ったのがネキストキャンパーと言う軽キャンピングカーでした。まだまだ仕事が忙しく年に一、ニ回ほどしか回れてないですが、僕が車中泊アート旅で訪れた美術館を紹介したいと思います。今回は、京都、滋賀のアート旅で訪れた美術館を紹介します。一回目は、嵐山にたたずむ個人美術館の福田美術館です。福田美術館は、2019年10月にオープンした新しい美術館です。京都の実業家で福田義孝氏が20年にわたり収集した江戸時代から近代にかけての日本画のコレクション約1500点を持つ美術館です。福田氏はアイフルの創...アート紀行・美術館を巡る旅福田美術館

  • 映画 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

    先日スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームを観てきました。評論家をはじめファンも絶賛の本作、ファンの一人として感想を述べたいと思います。先ずはあらすじから、前作でミステリオを倒したスパイダーマン。ミステリオが残した映像からマスコミにから敵にされてしまい、さらに正体を暴露されます。正体を知られない世界に戻そうとドクターストレンジの力を借りますが、そのことが裏目に出て過去に対決した敵を蘇らせてしまいます。かつての強力な敵たちを相手に悪戦苦闘するスパイダーマン、果たしてスパイダーマンことピーター・パーカーが決断は、さらに彼を救う救世主は。。。。過去の作品を超える集大成的展開は、アベンジャーシリーズのドクターストレンジの登場に加えて過去に対決したドック・オク、エレクトロ、グリーンゴブリン、サンドマンなどが同時に出現します...映画スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

  • 映画 ダ・ヴィンチは誰に微笑む

    美術市場最大のミステリー、ダヴィンチ幻の名画は果たして本物か?「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」を鑑賞してきました。今回の映画は、2017年にクリスティーズのオークションで史上最高額508億円で落札されたダヴィンチ作と言われるサルバトール・ムンディについてのドキュメンタリー映画です。美術ファンの間ではダヴィンチ幻の名画として知られていますが、この作品に対しての真贋が定かではなく、現在ではダヴィンチ工房作が有力とされています。その根拠とな事実の経過を克明に追っているのですが、実に美術界の闇が描かれていて美術に携わる僕としても、実におもしろい内容でした。ダヴィンチを代表する当時の有名画家たちは自らの工房で弟子たちとの共同作業で行われていて、ダヴィンチ自らの手を加えたと思われる作品に限りダヴィンチ作としています。まあ、その...映画ダ・ヴィンチは誰に微笑む

  • 映画 ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

    年末年始にかけて本業の仕事が忙しく、なかなかレビューが出来ませんでした。それでも仕事の合間をぬって、昨年の12月11日から12日にかけて、車中泊ひとりアート旅を決行、また年末年始にかけては映画館で二本、またネットフリックスでの映画、ドラマの視聴もしたので順次ご紹介したいと思います。新年明けましての映画レビューは「ダーク・ウォーターズ巨大企業が恐れた男」でスタートします。今回の映画は、企業専門の弁護士が、ある初老の男が持ち込んだ企業の環境汚染による不正を知り20年以上の法廷闘争を繰り広げた不屈の弁護士の実話に基づく映画です。弁護士ボブを演じるのはアベンジャーズのハルク役やスポットライト世紀のスクープで新聞記者を演じた環境問題にも力を注いでいるマーク・ラファロ、長年夫を支えながら家族を支える元弁護士の妻サラにはアン...映画ダーク・ウォーターズ巨大企業が恐れた男

  • 映画 ディア・エヴァン・ハンセン

    トニー賞をはじめ、グラミー賞、エミー賞にも輝いたミュージカルの映画化作品「ディア・エヴァン・ハンセン」を鑑賞しました。こちらも前の投稿で紹介した「少年の君」と同じように、いじめをテーマにした作品です。まったく異なる視点の映画ですが何といじめをテーマにしながらミュージカルに仕上げてしまったことが驚きでした。タイトルにあるように主人公は、学校生活になじめない内気な高校生エヴァン・ハンセン。彼は心の病を抱えていてジュリアン・ムーア演じるシングルマザーと暮らしています。そのリハビリのために自分にあてた手紙が元で大きな事件に発展していきます。その発端となる事件が、薬物中毒でリハビリから学校復帰したコナー。彼もまた学校になじめず独りぼっちの高校生活を送っていたのですが、ある日ハンセンが書いた手紙を奪っった後自殺してしまいま...映画ディア・エヴァン・ハンセン

  • 映画 少年の君

    アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート作品の中国・香港合作映画「少年の君」を観てきました。はじめに断っておきますが、中国に対する風当たりが厳しい社会状況ですので、この作品を歪曲して捉える方もいるかと思います。しかしながら、この作品はかなりの高評価をもって受け止めている映画ファンも多く、偏見なく見てほしいです。舞台は、受験戦争真っ只中のエリート校。高校3生の少女がいじめを苦に校内で飛び降り自殺します。クラスメートのチェン・ニェンは、好奇の目が注がれる彼女に遺体に自分の上着をかけたことをきっかけに、いじめのターゲットになってしまいます。執拗ないじめは、学校外にも及ぶ中、偶然出会ったストリートで生きる不良少年シャオベイを助けたことで、シャオペイは彼女のボディーガードとなり、親しくなり彼の家で受験勉強に励むようになります...映画少年の君

  • 杉浦非水展 三重県立美術館

    先日三重県立美術館で開催中の「杉浦非水・時代をひらくデザイン」展を鑑賞してきました。杉浦非水は、1876年(明治9年)に愛媛県松山市に生まれ、日本画家を目指し状況しますが東京美術学校(現東京藝大)で近代洋画の巨匠、黒田清輝との出会いデザインの道に進んだ日本におけるデザインのパイオニアとして知られています。しかし、その存在は一般的には知られていないのですが、黒田清輝により紹介されたアールヌーボやその後のアールデコ様式の図案を取り入れたデザインは非水により広く広まれたといっても過言ではありません。本展は、非水の故郷、愛媛県立美術館収蔵の作品を中心に、彼の初期日本画作品にデザイン図案、三越百貨店勤務時代のポスターデザイン、書籍の装丁デザインなど多種彩々の非水作品がずらりと並んでいます。それらのデザインは、現在にも通用...杉浦非水展三重県立美術館

  • 映画 由宇子の天秤

    先日、映画ファンの中で高評価を得てロングラン上映されている春本雄二郎監督の「由宇子の天秤」を鑑賞しました。物語は、フリーのドキュメンタリー監督の由宇子が女子高生自殺事件の真相を追う中で、塾講師の父親から衝撃の事実を聞かされます。テレビ局の軋轢を受けながらも真実を追求しようとする由宇子に突如ふりかかるもう一つの事件、由宇子の中の正しさが揺らぎ続ける中で、思いも寄らない事実が待ち受けています。主演の由宇子を演じたのは「彼女の人生は間違いじゃない」や「火口のふたり」で主演を務めた瀧内公美、その父親には光石研、また今回の作品のもう一人の主役と言える女子高生には河合優実も瀧口や脇を固める実力派の俳優陣に引けを取らない演技でした。ドキュメンタリータッチで進む内容に加え、父親として講師として信頼を寄せていた父への不信感、組織...映画由宇子の天秤

  • 映画 モーリタニアン黒塗りの記録

    9・11のテロで首謀者の一人とされた男の無実を晴らすために立ち上がった女性弁護士と軍側の弁護士の正義を求める姿を描いた事実に基づく映画「モーリタニアン黒塗りの記録」を鑑賞してきました。9・11の同時多発テロの首謀者の一人とされ裁判もなく14年間拘束されたモーリタニア人の青年スラヒの無実を晴らすために戦った女性人権派弁護士ナンシー・ホランダーと軍側の弁護士でありながら軍の圧力に屈せず真実を明らかにしようとしたステュアート大佐を通して、アメリカの闇を暴く実話による内容です。ナンシー・ホランダーを演じたジョディ・フォスターはゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞、黒塗りの記録から事実を暴いていく姿をクールに演じています。年を重ねるごとに、内なる情熱がにじみ出てくる姿には俳優としての凄みを感じます。また、軍側の弁護をにな...映画モーリタニアン黒塗りの記録

  • フランソワ・ポンポン展 名古屋市美術館11月14日まで

    先日の金曜日に名古屋市美術館の夜間鑑賞で「フランソア・ポンポン展」に出かけてきました。フランソア・ポンポンはフランスを代表する彫刻家の一人で、24才でユゴーの「レ・ミゼラブル」のコゼット像がサロンで好評を得ますが、10年後の35歳頃からエジプト美術や日本美術の影響を得て単純化された動物彫刻で自身の作風を確立していきます。また、その頃に巨匠オーギュスト・ロダンの工房で下働きをしながら様々な彫刻作品に触れることできたことも大きかったようです。さて、今回の展覧会は、パリのオルセー美術館や出身地のディジョン美術館、群馬県立館林美術館から初期作品のコゼット像などの人物作品から最晩年の動物作品など約90点の大理石やブロンズ鋳造作品などが鑑賞できます。特に晩年のアールデコ期の作品は単純化された動物たちの特徴をやわらかな曲線で...フランソワ・ポンポン展名古屋市美術館11月14日まで

  • 映画 燃えよ剣

    新選組副長、土方歳三を中心に描かれた司馬遼太郎原作「燃えよ剣」を原田眞人監督、岡田准一主演の映画「燃えよ剣」を鑑賞ドラマではよく描かれた新選組。しかしながら新選組局長、近藤勇や幕末の志士として人気の高い坂本竜馬は主役として描かれても、副長、土方歳三を主役として描いた作品はなかったように思います。原田監督自身も、そこを強く意識して今回の映画を制作されたそうで、今や原田時代劇においてなくてはならない存在となった岡田准一を土方に備え、新選組の誕生から函館戦争まで描き切った見事な内容でした。サイドストーリーとして土方の内縁の妻お雪を柴咲コウが演じ土方や新選組を陰で支えた女性の生き様も描かれており女性ファンにも楽しめる内容です。さらに、岡田准一の殺陣は見事で時に荒々しく時に流麗に随所で剣術を披露しています。今回の原田作品...映画燃えよ剣

  • 曾我蕭白展 愛知県美術館11月21日迄

    先日の金曜日、夜間鑑賞で愛知県美術で開催中の「曽我蕭白ー奇想ここに極まれり」を訪れました。目的は、曾我蕭白と後輩のBARの訪問で共に栄にあるのでナイトミュージアムとBAR呑みを楽しむことにしました。曾我蕭白は若冲や蘆雪と共に奇想の絵師として江戸時代に活躍しました。しかしながら、その画業期間は僅か20年あまりと短いです。しかしながら、その短い画業の中に凝縮された作風は観る者を驚愕させます。蕭白が世に知られようになったのはボストン美術館所蔵の雲龍図ではないかと思います。今回の展覧会でも、龍や唐獅子、鷹などの動物が登場します。動物の細密な描写に墨の描線だけで描く背景のコントラストは蕭白ならではの作風です。また、中国の故事に習う仙人たちの姿は、表情豊かで魅力的な人物像を多数登場します。その作品が巨大な屏風絵として描かれ...曾我蕭白展愛知県美術館11月21日迄

  • 野口哲哉展 刈谷市美術館11月7日迄

    刈谷市美術館で開催中の「野口哲哉展」に先日出かけて来ました。野口哲哉作品との出会いは2014年の大山崎山荘美術館に出かけた時の偶然の出会いでした。鎧、兜に身を包んだ戦国の時代の人々のフィギュア。その精巧さに魅了されたと同時に彼らの表情は勇猛な姿ではなく、人間味あふれる日常のしぐさで、よく見ると現在のバッグやスニーカー、携帯電話をもっている摩訶不思議な世界で、僕は一瞬に野口ワールドに魅了されました。そしていつか、彼の世界をまた鑑賞したいと熱望していたのですが、刈谷市美術館から送られてくる広報物に野口哲哉展開催の告知を発見しました。僕が感動した世界を知ってほしいと、アート仲間と共に鑑賞しました。野口哲哉は1980年生まれの41歳の新鋭で広島市立大学芸術学部の油絵画科卒業、その後同大学院を修了し無所属の作家です。個展...野口哲哉展刈谷市美術館11月7日迄

  • ミレーから印象派への流れ 岐阜県美術館

    先日改装後の岐阜県美術館に「ミレーから印象派への流れ」展を鑑賞してきました。今回の展覧会は英仏海峡沿いに位置するフランスのドゥエ美術館、トマ=アンリ美術館、カンベール美術館に加えイギリスのウェールズ国立美術館から集められたバルビゾン派から印象派、新印象派、ナビ派からなるフランス近代絵画の歴史をたどる展覧会となっています。展覧会の特徴としては、フランス中心部のコレクションとは異なる作風の作品が並んでいることです。もちろんバルビゾン派のカミーユ・コローやバルビゾン派のジャン・フランソワ・ミレー、印象派に影響を与えたブーダンに印象派のモネ、ルノワール、セザンヌ、ナビ派のドニにフォービスム派のアンドレ・ドランなの代表画家はもちろんのこと今回の展示の特徴として周辺画家や師匠の作品と普段馴染みのない画家の秀作が鑑賞できます...ミレーから印象派への流れ岐阜県美術館

  • 映画 護られなかった者たちへ

    先日、佐藤健と阿部寛、清原果耶共演の東日本暖震災後の東北を舞台にしたヒューマンミステリー「護られなかった者たちへ」を鑑賞してきました。震災後から9年後、宮城県内の連続餓死殺人事件が2件発生、被害者は市役所で生活課に勤務していた職員の男で宮城県警捜査一課の笘篠は二件の事件の共通項から、出所間もない利根泰久を容疑者として浮かぶます。三件目の事件発生を予測した笘篠は利根を逮捕するが利根を犯人と確信できない笘篠は、利根と過去を調べ始めます。果たして犯人は利根か。監督が64の瀬々隆久、原作は中山千里の同名原作で、主題歌を桑田佳祐が担当しています。今回の作品は震災がもたらした貧困と受給者僅か1%の生活保護受給における制度問題が主題となっています。事件の発端となった過去が阿部寛演じる笘篠の真相究明の手がかりとして震災後の過去...映画護られなかった者たちへ

  • 映画 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

    シリーズ21作目、ダニエル・クレイグ最後のボンド最新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」を初日に観てきましたので感想と感謝を込めてお送りします。007シリーズは僕の子供の頃はショーン・コネリーボンドをお茶の間で刷り込まれるように公開されてきたので、その後の歴代ボンドにはシリーズは観ていてもあまり興味を持てなかったのですが、2006年にダニエル・クレイグをボンドを演じたことで僕の中の最高ボンドとして釘付けになりました。コロナの影響でかなりの時間を経過し、今回の作品が彼の最後のボンドとなるので、その雄姿を脳裏に刻むべく臨みました。現役を退きジャマイカで暮らすボンドの元にCIAの旧友がたずねます。科学研究所から科学者たちと共に持ち出された細菌兵器を取り戻す任務を受けます。そこにはかつての恋人だったマドレーヌが関わっ...映画007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

  • 映画 クーリエ:最高機密の運び屋

    サラリーマンがスパイ!ベネリクト・カンバーバッチ主演の事実に基づくスパイサスペンス作品「クーリエ:最高機密の運び屋」を鑑賞現在ダニエル・クレイグ最後のボンド007の最新作が上映中ですが、今回はスパイと言ってもMI6の命を受けたイギリスの民間人が主人公となるスパイ、しかも彼がキューバ危機を救った実在の人物です。米ソ冷戦時代の1962年。ソ連がキューバに核ミサイルをアメリカに向けているとの情報は入るあのキューバ危機の時代です。主人公の英国人セールスマンのグレヴィル・ウィンは、民間人にも関わらずCIAとMI6の依頼を受けてモスクワへと飛ぶます。グレヴィルは国に背きソ連軍参謀本部情報総局の高官ペンコフスキーとの接触し機密情報を西側へ運び続けます。前半は、家族にも知らせることが出来ず、セールスマンの腕を買われて任務を遂行...映画クーリエ:最高機密の運び屋

  • 映画 オアシス:ネブワース1996

    9月23日から期間限定で日本劇場公開となった2日間で25万人を動員した「オアシス:ネブワース1996」のドキュメンタリー作品を鑑賞してきました。今回のドキュメンタリー映像は、結成当初の2枚のアルバムで一躍人気ロックバンドとなったオアシスがイギリス・ネブワースで二日間に開催された伝説のライブ映像と当時のファンの証言を基に構成された作品です。オアシス結成当時の僕は40歳でオアシス結成以前の1980年代までのブリティッシュロックシーンしか馴染みがなく、その後のイギリス音楽シーンには興味がなかったのですが、オアシスだけは労働者か階級出身のノエルとリアムのギャラガー兄弟を中心にしたストレートなロックには好感を持ってました。結成から2009年の活動停止までの様々な出来事はロックファンなら周知のことと思いますが、結成30年、...映画オアシス:ネブワース1996

  • 映画 マイ・ダディ

    金井純一監督&ムロ・ツヨシさんが初主演したヒューマンドラマ「マイ・ダディ」を鑑賞僕の好きな俳優の一人、ムロ・ツヨシさんが初主演した今回の作品、テレビの初耳学でのインタビューを観て知り楽しみに鑑賞しました。物語の主人公は牧師の御堂一男、8年前に妻を亡くし中学生の娘ひかりと二人暮らし。ガソリンスタンドのアルバイトをしながらの貧しい暮らしですが、教会を訪れる人々や最愛の娘と幸せな生活を送ってます。そんな生活の中突然娘が白血病を発症します。さらに適合手術のために受けた検査で二人の間に親子関係がないことを知らされます。最愛の亡き妻への不信感を持ちながらも、一男は娘のドナーを見つけるために本当の父親を探します。前半は二つのストーリーが同時進行で進む感じですが、実は過去と現在がリンクする形となっていることにやがて気づきます。...映画マイ・ダディ

  • 映画 空白

    古田新太主演、松坂桃李共演でヒメアノ〜ルの作品が印象に残る吉田恵輔監督のヒューマンサスペンス映画「空白」を鑑賞物語は、古田新太演じる気性が荒く中学生の一人娘と暮らすシングルファーザーの漁師が、スーパーで万引きをし逃げ出した娘を松坂桃李演じる店長が追いかけたことで車で轢かれ事故死に。娘の無実を信じて疑わない父は、事故の発端となった店長の執拗に追い込みます。さらにマスコミも彼の行動を追いかけることで事件は町全体に広がることとなり、被害者と加害者双方への嫌がらせが広がっていきます。コミカル演技や舞台役者として活躍する古田にとって、シリアスな役柄は初めてで当初はあまり乗り気ではなかったそうですが、吉田監督や新聞記者や宮本から君への企画で知られる河村光庸の強いオファーで実現、悔悟の念を持ちながら怒りの矛先を他人に向ける父...映画空白

  • 映画 レミニセンス

    今回はヒュー・ジャックマン主演のSFサスペンス映画「レミニセンス」を観てきましたのでご紹介します。舞台は温暖化の影響で多くの都市が水に覆われた近未来都市。ヒュージャックマン扮するニックは記憶潜入=レミ二センス装置でクライアントの幸せな記憶を蘇らせる仕事をアシスタントのエミリーと共に行ってます。ある日、検察から瀕死の重傷を負った新興の麻薬組織の一員の記憶に潜入し組織の実態を暴いてほしいと依頼を受けます。彼の記憶を辿るうちにクライアントでニックと恋仲になり突然行方不明となったメイが組織と関わっていることを知ります。事件の真相を自らが装置の中に入り、メイの過去を辿りながら組織との関係を突き止めようとするニック。仕事そっちのけでメイの行方を追う恋患いにも似たニックの心理描写を利用しながら組織の解明と陰謀を暴いていく内容...映画レミニセンス

  • ジブリの大博覧会 愛知県美術館

    いよいよ9月23日に会期終了となる「ジブリの大博覧会」にコロナ禍でのイベント開催の状況を観察しつつ愛知県美術館に行ってきました。愛知には長久手の万博記念公園内にジブリの人気スポット「さつきとメイの家」があります。予約制のスポットはアニメの世界観を忠実に再現されていて連日に子供連れの家族やジブリファンで賑わっています。2015年に愛・地球博記念公園(愛知県長久手市)で開催され大きな反響を呼んだ「ジブリの大博覧会」は、魅力的な展示を加えバージョンアップしながら、5年間で国内全11ヵ所の巡回を好評のうちに終えました。今回の博覧会は、すべての展示物が勢ぞろいし完結となります。その展示は大博覧会の名にふさわしい内容で来年開園予定の「ジブリパーク」に向け、スタジオジブリ誕生から約35年の歩みを映画公開当時のポスターやグッズ...ジブリの大博覧会愛知県美術館

  • 映画 野球少女

    映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はプロ野球を夢見る高校生女子野球選手の軌跡を描いた韓国映画「野球少女」です。今回Netflixで視聴できるようになったので鑑賞しました。梨泰院クラスでマイノリティの居酒屋スタッフを演じたイ・ジュヨン主演の本作、今回はプロ野球を夢見る女子高生野球選手役で登場し、チームメートには、「サイコだけど大丈夫」や「ヴィンチェンツォ」にも出演したイ・ジョンホ、彼女を支えるコーチ役にチェ・ジンテなど、選りすぐりのバイプレイヤーが出演しています。物語は、天才少女と言われた高校野球女子のチュ・スイン、130キロ台の速球を武器に特例で高校野球チームの一員として活躍、幼なじみでチームメートのドンヨンと共にドラフト指名を待っていたのですが、ドンヨンは指名され彼女は指名から漏れます。プロ...映画野球少女

  • 映画 オールド

    今回はM・ナイト・シャマラン監督の最新作「オールド」を観てきましたのでご紹介します。ブルース・ウイルス主演のシックスセンス、アンブレイカブル、近作ではスプリットなどの作品で知られるスリラー界の巨匠でハルキストならぬ自称シャマラニストを名乗るほどファンも多いシャマラン監督ですが、一時は低迷期もあり時に裏切り、絶望させることも多いのですが、今回はかなりの秀作です。インターネットで格安で手に入れた旅行で訪れた姉弟の4人家族。リゾートホテルで紹介された未開のビーチを訪れた家族には不幸に見舞われます。そのビーチは何と一日で一生の時間を終えてしまう恐怖のビーチだったです。急激に年老いていく謎のビーチに取り残された人々は、他に妻と娘を持つ医師にその母に一足先にビーチに訪れていたミューシャンの男と看護師と精神科医のカップルで人...映画オールド

  • モンドリアン展 豊田市美術館

    豊田市美術館で開催中の「モンドリアン展純粋な絵画をもとめて」を鑑賞してきました。今回の展覧会は、デン・ハーグ美術館所蔵の作品50点と国内外の所蔵品20点から構成され、初期の風景画作品からキュビスムに影響を受けた作品、そして幾何学的な文様と色彩で構成された独自の抽象画などモンドリアンの画業の変遷を垣間見ることができる、まさにモンドリアンの全貌を知ることができる展覧会となっています。モンドリアンはピート・モンドリアンまたはピエト・モンドリアンで1872年オランダで生まれ、写実的な描いたバルビゾン派の影響を受けたオランダ・ハーグの画家であった叔父の影響を受けて育ち美術アカデミー終了後には印象派や象徴主義、、抽象画へと移行する転換期となったキュビスムへと変化し1944年72歳でその生涯を終えています。一般的には没後20...モンドリアン展豊田市美術館

  • 映画 サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)

    1969年の夏、ハーレムで行われたもうひとつのウッドストックがあった。今回の映画は日の目を観なかったブラックミュージックに燦然と輝くフェスティバルの全貌を蘇らせた「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」を観てきましたのでご紹介します。1969年のアメリカは公民権運動の渦の中でカウンターカルチャー史に輝くウッドストックフェスティバルが開催された年です。フェスティバル未経験の若者たちのよりニューヨーク郊外で開催されたフェスティバルがジャニス・ジョプリンやジミ・ヘンドリックスなど当時の人気ミュージシャンの参加と無料コンサートに変更したことで全米各地から60万人の若者が集まり、今も伝説のフェスティバルとして語り継がれています。当時はキング牧師やマルコムXなどによる公民権運動に加え、彼らを支持...映画サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)

  • グランマ・モーゼス展 名古屋市美術館

    コロナ禍の夏休みに楽しめる美術展2回目は名古屋市美術館で9月5日まで開催中のグランマ・モーゼス展です。アメリカでグランマ・モーゼス(モーゼスおばあさん)の愛称で親しまれる国民的画家で、名前をアンナ・ロバートソン・モーゼスと言い80歳の時に絵を描き始め1961年に101歳でこの世を去るまで、ニューヨーク郊外の農村風景を描き続けた画家です。今回の展覧会はモーゼスの生誕150周年を記念して企画されました。モーゼスは第二次大戦の時代の戦前、戦中、戦後を生き抜いた画家で、その作風は丘から農村の風景を描いたり、農作業や記念日の祝典を描いたりと自然の風景の中に人物や住まいなどを細かく描いたパノラマ的な作品が特徴です。どこか15世紀の西洋美術史の中で輝きを放った北方ルネサンスの画家、ブリューゲルの世界を想起させてくれ作品に描か...グランマ・モーゼス展名古屋市美術館

  • ぼくおばけのマール絵本原画展 一宮市三岸節子記念美術館

    コロナ禍の夏休みもあとわずかになりました。なかなかお出かけもままならない状況ですが、密にならないイベントなどはコロナ禍の中でも心の癒しになるのではと思ってます。メディアでも紹介されている会期まであと僅かの美術展を2回にわたって紹介したいと思います。今回は一宮市三岸節子記念美術館で9月1日まで開催中の「さっぽろからやってきた『ぼくおばけのマール』絵本原画展」を紹介します。なかいれいさんの絵とけーたろうさんのストーリーと文による絵本「おばけのマール」は三岸節子の夫で洋画家の三岸好太郎の故郷、札幌を舞台におばけのマールが好奇心いっぱいに駆け回るお話です。札幌の子供たちには絶大の人気を誇るマールが昨年15周年を迎えて、今回北海道から一宮にやってきました。実はマールシリーズの最新刊「おばけのマールとモーニングのあとで」は...ぼくおばけのマール絵本原画展一宮市三岸節子記念美術館

  • 映画 孤狼の血 LEVEL2

    白石和彌監督、松坂桃李&鈴木亮平共演のヤクザ映画「孤狼の血LEVEL2」を鑑賞してきました。先ずは観てる人も観てない人も、前作の弧狼の血のおさらいをしたいと思います。舞台は昭和63年の広島。呉原市(架空の町・呉市がロケ地)では五十子会系加古村組と尾谷組が勢力争いを繰り広げる中で、役所広司演じるマル暴刑事の大上の元に松坂桃李演じる新米刑事日岡が配属されます。実は日岡は暴力団との癒着の噂がある大上の内偵調査のために送り込まれた広島県警のスパイだったのですが、大上はスパイと知りながら、日岡と組むことで大上の後継者に仕立て上げ大上の死をきっかけに尾谷組若頭の江口洋介演じる一ノ瀬が五十子会会長を殺害すると企てを日岡が立てたことで大上の後を引く継ぐことに。今回の続編では、大上の後釜に座った日岡が自らの工作により手打ちとなっ...映画孤狼の血LEVEL2

  • 映画 佐々木、イン、マイマイン

    映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、内山拓也監督、藤原季節主演の青春映画グラフィティ「佐々木、イン、マイマイン」です。今回の作品は、劇場で目に留まったのですが見逃した作品で、今回DVD化で鑑賞しました。東京藝大卒の人気ロックバンド「KingGnu」や平井堅のPVを手掛けた内山拓也監督で主演はドラマ「監察医・朝顔」でも監査官役でレギュラー出演していた藤原季節が売れない役者石井悠二を務めています。他にも悠二の後輩役者に村上虹郎に、彼を取り巻き仲間たちなど個性的な若手俳優が顔を揃えています。また、KingGunのボーカル井口理もチョイ役で出たりしてます。物語は、売れない役者の悠ニは同棲相手ともうまくいかず、アルバイトで生計を立てる日々。そんな時にバイト先で高校時代の友人と多田と出会いクラス一のずば...映画佐々木、イン、マイマイン

  • 映画 あの頃。

    映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は松坂桃李がオタク青年を演じたコミカル青春映画「あの頃。」です。本作は今泉力哉監督によるもので成田凌と岸井ゆきの主演の「愛がなんだ」がとても良かったので今回DVDにて視聴することに。松浦亜弥のMVを観てハロプロのアイドルにはまってしまった主人公劔とハロプロ研究会的な自主イベントを主催する仲間たちの交流と友情を描いたいるのですが、松坂を除けば超個性的な俳優陣にお笑い芸人のコカドケンタロウを加えた仲間たちのハロプロ愛と微妙で奇妙な男たちの友情がコミカルに描かれています。レビューでは内容の割には長いとの批判もありますが、僕はおもしろく観れました。僕自身は中学生のほんの一時期にアイドルへの憧れがありましたが、当時は親衛隊の存在はごく限られたメンバーで構成されていて特別...映画あの頃。

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