「井端さんっすか…」そう言ったあとの一瞬の沈黙は、片岡の紛れもない心境だった気がする。そもそも、今キャンプで原監督が掲げた”野性味”にしても、何年か前から原監督が選手に求める”強さ”にしても、原監督のイメージするそんな選手の象徴のひとりが、片岡ではなかったかと思う。2008年の埼玉西武ライオンズとの日本シリーズと、2009年のWBCで指揮を執った原監督。この二つの舞台で強い存在感を放っていたのが片岡だった。大舞台にも臆することなく、ここぞの場面で持ち味を発揮する片岡は、どちらの戦いでも試合を動かす役割を果たし、勝敗を左右したキーパーソンだった。このときの片岡の存在は原監督の脳裏に強く焼きついたはずだ。沖縄キャンプ中継の中で行われた各選手へのインタビュー。今季の目標を問われた片岡は盗塁王と断言。具体的に50盗塁と...そんな思いから片岡治大の巻き返しは始まる。
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