彼女は生まれて初めてピアノに触れた時、 とても綺麗な音を出した。 建築基準に従って上部のみが開閉可能な窓、 わ
夕方、雨宿り。 三年間の月日の間に境目があって、 日向の席は遠い、 コンクリートの床の固さ。 黒いスカートと水溜まりのある冷たい路上が、 電光を白く煌めかせる。
弁当屋では、 大型店でない限り接客と調理の両方を行う。 接客はオーダー取りから電話注文の対応、 レジ、出来上がった弁当を袋に詰めてお客様に渡す。 とはいえ、ベルトコンベアーで流れて来る容器に、 食品
看板に店頭商品、店舗に溢れるハンガーラック。 そしてこの間隔を均等にすると美しい。 油性ペンで書かれた可愛らしいPOP。 女の子文字というのが最も効果的に機能する場所。 マネキンやトルソ
絵に描いた宝の地図、 刹那刹那、 アメージン、、、
●意地の悪い嘘の世界―――それが、見世物の値打ち。 同時にそれが粘着性の飢餓状態であることを刺激する。 不安、それも仮面。好奇心、それ
十八世紀のインドは世界で最も発展していた地域の一つだった。 インドは肥沃な土地と大きな人口を持っていて、 (主に北側に人口が多い。 それは世界最大規模の農地を持っていることと関係がある、
「センパイ、ところでなんですけど―――」 昼休みにやはり弁当を食べに来た、 八十年代の悪役みたいに変な笑い方しながら(?) 超超イージーモード、 コウハイは改まった様子でこう仰った。 耳を塞ぎた
鏡を見ていた。
部屋の中で一人座っていると、 電気が消える。 声が聞こえてくる。 知らない声だ。 真っ暗闇でもディジタル時計が、 22:10という時間をしらせている。
「虚無村にいるのだろうか―――」 と、その手紙はこう始まっていた。 息詰まるような、魔法にかけられたような、 人類が月面にその第一歩を踏み出した瞬間さながらに―――。
とりあえず妥協案として、今日で写真詩は終わり、 明日から普通に詩を書くことにする。 いまさっきまで、バックアップからインポートを勉強しまくってたからね。 ブログ候補に走って、まじそうすっかーみたいに
かもちゃん、マッチ売りすれば 夕方、かもちゃんが、 ―――マッチ買って下さいダロ。 かもめ公園で。 只管の理屈もなしに。 赤ずきんをして、毛布をかぶりながら。 欲望! それは愉快な繁殖。 (街で
現代日本は「自立した国」なのか、 「独立した国家」なのか? 航空自衛隊の人の中には戦争が起きて、 特攻というものがあれば躊躇なく志願している、 と答える人もいる。 それを英雄願望とか、口先で物を語る
群衆 尖っている、辛辣な社会風刺も、 反面では許しや弱さに満ちた現状にとどまっているものの言葉だ。 本当に興味がない人はそういう言い方をしない。 定年退職症候群とか、 ラプンツェル症候群とか、
チャリ漕いでるピッチピチの、 全身タイツに、 ヘルメット被ってるおじさんすごいって思った。 レーザーラモンの格好思い出したんだ。 ママチャリ、女装して走ってる人ぐらいすごかった。 それは普通だよ、でも
通信販売のカタログみたいな歌詞、 AIが作ったみたいなありきたりなメロディ。 でも他人の家を燃やす教団じゃないよな、 栄養源は空気だけっていうカルト教団もあった、 そんなの何で信じんのって思うことが、
雪国 「神を斬りに行く」 に等しい行為なのでゴッドイーター。 宮崎駿コンプリートデイって、 招き猫みたいな顔してずっと観てた、 思想をいつわっていやしくも安きをもとむる。 便乗商法が流行り、 いち
ダンディ 人生つまらないって思っているなら、 アップデートしなくちゃ。 Xに投稿した落書きでも、 2いいねしかつかなければへこむ、 「シャドウバン」という呪文を唱えてる、 でなきゃ他人の不幸ソムリ
漆黒のエインヘリアル 『DEATH NOTE』の夜神月だってトイレの中で、 トイレットペーパーがない時、 DEATH NOTEでケツを拭くんだろうかって、 戦艦大和して、 もう一種のバリューセットだった、 ゼルダの伝
壜 かなしみは左向きに流れているか? そうじゃない方の世界に行きたい。 複雑なことは、HUNTERXHUNTERの、 キャラクター相関図並に複雑で、 イメージの中でアスレチックプールの滑り台、 していた。 キ
幸せは高い窓のようなものじゃない 冬、地図を破りゆく。 鬣が。 蹄になる頃。 放心した表情で、 硝子のような張りつめた心で、 春は近きや? 下から順に、 希望が遠ざかる。 冷たくないか、 硬い
犬 一言だけいいですか、 もう駄目さ。 あなたが二人に見える。 そしてわたしは、一匹です。 わたしの息は、 外側のあなたにかかり、 内側に四人をかかえこみます。 一言だけいいですか。 髪切っ
寝息が消灯する
恋狂啼 花占いのはなびらが田中の家の窓に 吸い込まれていった。ダストシュート。 フレンチトースト。それ彼女の遺言。 花占いをした頃がある乙女は沢山、 少女趣味はもう沢山、それはそうです。 花占いの
宇宙人は本当に賢いのですか? 俺達はついに、 地球へやって来た。 俺達はついに、 涙ちょちょぎれるわー。 俺達はって、 一人しかいないけど、 戦闘力ゼロだけど、 これから人間どもを、 狩りしてくる
路上にいのちのぬけがら ほぼ嘘で塗り固められてる育児エッセイ漫画を、 読みながら、 フルーツタルト下さいというべきか、 フルーツポンチ下さいと言うべきか。 内面重視っていう男の子の理想にけちは
太陽業者 太陽を販売しよう 実は虻や蠅を追い払う牛や馬 でなければ巨大な丸い蛍光灯 それはまるで障害物だ 太陽は数字だ 数字は人間を打ち棄てるだろう ふやけた水死人だか 巨大な黄金虫だかの暮ら
讃美歌 それは讃美歌。 繊細な感受で風景を眺めた時に、 魂の上の何処へでも気怠さを拡げる。 魔法で消せる蛙も、 照明係とコマ割りも、 大人になってゆく―――から、 暗い袋小路に、 風船が引っ掛かって
解けないとは限らない、 問題の答えが乗り込んでくる、 風で倒れた稲なのに、 とてもキラキラしていた。 まだらや折れた線ではないか、 氷のようではないか、 眠そうな自分の欠伸が聞こえ、 遠くで犬が吠え、
枯れ草を、 踏みしめている、 プレス機。 透明な冬の薄暮の中に、 墜ちる戦標よ、 街上に光る後ろ姿のような、 白痴の風よ。
踏切 カンカンカンカン・・・・・・。 小気味良い警報に合わせて、 外国人が箸でも初めて持ったように、 ゆっくりと遮断機が降り始める。 リズミックな世界線・・・・・・。 帳が降りたかのような小さな金色の雲と、
覚醒めゆくもの Something that is awakening サインポールはやはり止まっている。 ―――カット用の鋏と、梳き鋏を思い出す。 昆虫の盲目的なまでの冷静さで・・・。 * 何が始まっていたんだろ―――う
バイオテロ bioterrorism 指定時間に駅ロータリーで待っていた。 高速バスのように様々な場所に停まるという情報は知っていた。 一見するとツアーバスのようにも見えるバスが止まった。 指定時間通りなので
嫉妬 嫉妬には二種類ある。 まず、この嫉妬というのは敵わない相手にではなく、 身近な相手、手が届きそうな相手にするものだ。 場合によっては、 猛烈な被害妄想というケースすらもなくはない。 そし
downtown area 電灯や看板の明かりが水気をたっぷりと含んだフェルト。 灰色の毛糸屑とか、 蜘蛛の糸、ともいえるかも知れない。 深い凝結した記憶が拡がって、放射状になって―――いる。 原始的形態の情報、
ゆさぎと風呂 白いゆさぎ達はお茶を飲みながら待つ。 ゆさぎーずは五匹いた、のんびりと待つ。 だべさだべさ、訛りながら待つ。 お風呂が沸いた音が流れる。 「見るからにテードール・エ
文明哲学 空気が冷たくなる。 骨体標本とダンスをしているみたいだ、 病弱な僕等、少女の羞恥のようにつつましく微笑んだ。 結び目を付けた紐さ、 拘束具―――さ。 七十億もの人々がいても、 東京ド
pricey 皮肉なアディショナルタイム。 (touch 跳ね上がる heartbeat) で/も で/も カラメルで色付けたようなぎこちなさ。 おとなしくしていても怜悧なのさ。 平均演じて、憑かれた亡骸の無力
違うよ。 全然違うよ。 アンデス アズ ジュースは、 マルチの味がした 都会の街で、お散歩。 寒いからね、ふわもこミトンの手袋して。 エベレストのぼれる重装備して、 みうごきがとれない。 Let’
楽園 本当に当たり前のことだけど、 世界はイリュージョンなんだよ。 膨大な情報処理に深さを与えている、 棄てられた感覚情報による、 実はもう一つのシミュレーションを、 生み出している。 脳は常に遅
(・・・・・・レンズからスクリーンまでの距離は、 離れている方が大きく映る・・・・・・ とまれ感情 the world moves quietly (タロットカードの雪花石膏的な思い込み、) 「ドーナツの穴」と、 『毛布とベッド
少女の回想 次はどの枝に手をかけ、 どうやって高い位置までのぼっていくか、 それが楽しかった、田舎で、原始的だったのね。 筋肉とバランス感覚でのぼりきって人心地つくと、 自分が立っていた場所が俯瞰
病 人だかりの中で、 吐く息が冷たい。 絆創膏の、 選ばれなかった子らが、 本当はなかった傷を、 欲しがっている。 部品の病気。 関係の病気。 触れればはじけるほどの、 熟しきったあやうさ
窓辺の蜘蛛 spider on the window 虫を殺した、 虹が一日中消えない、 百年前の今日のような無知。 最初に持ち込んだ物質は、 地球上には残っていないだろう。
夢を叶えてドラえもん トワイライトカタストロフィー サザンクロス なんだよ。 昨日の敵と握手をしよう、よ。 そして中身のないインスタグラムして、 もっと中身のないラインしようよ。 残響の蝕、
allergy love 海辺の博物館のクジラ模型してよ。 精も根も尽き果てた、わたしは、 月面の無重力の中。 雨が六角形だったらいいのにって言ってくれた人、 六角形は自然が作り出した、 最小のエネルギー
愛すべきヒーロー 僕もね、拷問部屋で人差し指を切断するんだ。 次の日には、監禁。 その次の日には、悪魔を呼び出してかくれんぼをする。 コンマ二秒で人生決めるのは無理だけど、 人生決めちゃった人
youth 下手糞な字で残した机の落書き、 葉先に残った水滴のように乱れている。 最小単位の星のあかりだ、 蛍光灯はうす絹のごとくはためく、 融けた鉛、銀の鉱脈、 君たちはゴールドラッシュをまだ信じて
Emptiness passes by 狭い咽喉を伝っているそいつも、眉間に貼り付いたそいつも、 蒼い顔して、笑いたいような悲しみが流れた―――。 金色の輪郭で、髪の毛をなびかせている・・、 日の光に満ちた空気は地上から
黒い貝殻のように光る自動車の窓。 タクシーの中の後部座席で、 靴の中の小石になったような気分を味わう。 法人タクシーは約三七万人。 個人タクシーが約四万六千人。 日本の労働人口が約六五○○万人だといわ
Let's have a meeting 会議室、それは七人ルールだ。 それから一人が増えるごとに生産性が、 一〇パーセント落ちてゆくといわれる。 ちなみに四〜六人なら、八〜一五平方メートル、 一〇~ニ〇人なら、二
風に舞う花弁 鉛のように重たい心と鳥の姿・・。 ブラインドタッチ――。 ブラインドタッチ――。 (でもハリウッドさながらのワンシーン、 ヘリコプターで脱獄したパスカル・ペイエ、) [あるいはアルカト
お弁当 弁当箱を開け―――る。 基本は一対一。ごはんとおかずの釣り合いである。 ただ厳密にいうと、 『主食:主菜:副菜=2:1:1』だ。 お弁当箱の大きさとカロリーが大体同じという手法だ。
The classroom is outer space 学校で登校して驚いた、ガランとして―――いるのだ。 門が少し空いていて、下足箱にはシャッターが下りていた。 誰もいな―――い。 世界中から人がいなくなったのだと馬鹿なこと
公園 公園、それは都会のオアシス、住宅街の穴場、 一服の清涼所であると公園研究家ないしは公園愛好家は言う。 とはいえ、偉そうな講釈はいらないハイスピード・・。 公園には小規模と中規模と大規模の三
Still you marked the time 青や橙や緑潜む Dance on the Floor ポストアーバンは白昼堂々、 意味も論理も綺麗に通っていない煩雑な言葉を書くだけ書いて、 (Still you marked the time) 堰を切った水
今日は煮物作るね、 と言ったら、 オフコース、任せると言った(?) 料理手伝わない? できない、 完璧に無理と言った。 親の頼みでも、 一生の頼みでもそれは不可能、 クレイジーデスメタルバックファイ
女上司を焼肉に 誘ったら焼肉屋で 昔働いていた件 重要過ぎて、初歩的なことだ。 いや、好意の有無は最初から気付いている。 そのことについては追々話そう。 問題は、食べ放題か、単品か、ということ。
That's ridiculous 歩幅がズレたらいい。 旧例姑息なんて奴等、裂けたらいい。 真珠の泡のような汗も血になって、 それがタピオカミルクティーになったんだろう。 蜘蛛の巣が立体化して、 ダイヤモンド
綿毛が飛んだ 眠くなる さらなり やみもなお すばやく砕けてゆくもののこと 忘れてしまつた しずかに生まれてくるものなど いと寒い 怖くない生活を愛そう 愛想つかした生活は溜息の雨 馬鹿馬鹿し
舌を出す ルネサンス時代にアルベルティが『絵画論』で、 窓は絵画の比喩として用いられて以来の、 フレームワーク。 一つ間違うと―――とめどもなく淋しくなると知りながら、 シャッターチャンスをうか
(いきをしてる、うでをひいてる、 はがれてゆく、) 君は笑ってた天使 空想は日だまり 焼き付いたまんま 細が絡ってる耳一切 周縁 足の化石してる (ガラクタ、かなかな、 ねてもさめてもくりかえす) 反
パニック的状況を装いながら、 演技力を武器にいつもお姫様キャラで、 調子ぶっこいてる女を、 失禁させるところまで、 追い込もうとする、よくいる女 だって死んでるんだよ、でなきゃ傀儡人形だよ。そっ
「湿度」みたいなものがある。 じめっとした暗さ、が。 夜の湖には―――。 嫌になるほど世界は綺麗で、 馬鹿たれ間抜けな喜怒哀楽、 融けた鉄のような感触のある水、 その距離と間。 ぎい、っと動き出す、
Love is like buying Jupiter そうだ、 風が変わってゆくのを見ていた。 間違う・・止まる――。 金属製の反射―――万病草の上・・、 熱病菌の保持者―――暗い夜の静寂の化身・・。 滞る所を知らず、一切を抱擁
「仕事とか人間関係でもさ、 慣れてくると色んな言い間違いがあるよな、 最初は失敗するけど、言い間違いじゃない。 でも慣れてくると途端に始まる」 「俺は彼女にソックスと言うつもりが―――、 セ ックスとかな
ラブコメは、連続コンボ 「あの、好きだから、何もしないけど傍にいさせてね」 「何かして、よ。その、いきなり、俺の部屋にやって来て、 告白して、座布団にダイヴして寝転がって、 何してるの、クラスメ
507 *詩の心構えについてかもめ教授のありがたい講釈(?)
集中しよう 究極の集中状態、 ―――【zone】 センサが差異を検知する条件下のように、 フォームは次のフォームにとってかわられて、 (思考が進展するためには明晰かつ単純な観念を必要とする、)
夏の時間 光は、満ちて。 光は、遠い場所。 視点は鳥、空に吸いこまれるように小さくなって、 自転車のペダルを踏む足に力を込めるみたいに、 すうと僕は地面を這う、 蟻のような点になる―――。 伝
浮気する猫 「うちの彼氏、浮気してるの」 「猫だろ」 「見たのよ、隣のおばさんのシーチキン、美味しそうに食べてたの、 一度目じゃない、二度も三度も―――不潔(?)」 「節操なしな彼氏だけど、腹減って
504 *そして結婚式とは全然関係ない話をし続ける、かもめ(?)
結婚式 結婚式といえばだが、 式場、日取りの決定が一年から半年前。 ドレス、衣装選びは半年前がいいだろう。 披露宴の着たい衣装も二回着ればOKで、 白無垢や、黒引き振袖、色打掛でもよい。 黒五つ
朝、七時五分のバスに乗る。 間引き運転はしないが、一度遅れたことがあり、 それ以来、定刻に来ないものと心得た。 運転が荒いといつか事故を起こすって思うし、 時刻通りに来ないと本当に来るのかって思う、
「凍死する、足がかじかんで冷たい、靴下も意味はない、 もう若干鼻声になってチョコレートプリーズ、 明治ブルガリアヨーグルトプリーズ(?) そんな寒い夜、何故だろう、わたしはアイスクリームが食べたい(?
How honest can you be? 顔の知らない人と、 メッセージを交換し合う。 匿名であるということは、 住所も電話番号も知らないということ。 名前も知らないということ。 そして、わたしが女性で、 彼が男
500 *これもみんなのおかげ、とか言うわけねえだろ糞が(?)
kamome studio「蝋燭」 生の営みといういらくさのさざなみ、 ものみな、うつろうそ、まぼろしのささやき。
collage タツノオトシゴや、水母・・泥―――緩慢・・・・。 香水壜の蓋が開いたような、 吸い入れた、光や音を伴った、空気。 産卵期のような空。 音もなく流れてゆく水―――。 光さえも速度を落とす、砂時計
所有物 砂にまみれたような、 あの乾いた薄膜の下の瞳は、 無頼めいたかげりと途方もないやさしさ。 吊るされた黎明。 取り外し可能な窓の風景が移動する。 エロスとタナトス。 宇宙が、しんしんと広
成人式まじさいこー 今日は成人式なんだ、つまりは成人の日。 何で休みなのって同僚に尋ねたんだ。 祝日が月曜日にあるような日、 何で休みなのかって尋ねてる。 覚えない。 まーたく、覚えない。
ふゆきら もう冬を止めたい。 止められるの? わからないけど、たぶん。 たぶん? ストーブをガンガンに焚く。 それから? 息を吸って吐いて吸って吐く。 拍手したいよ。 さらに森で焚火する。 森林
Expressionless 視差効果を備えた瞬間、の、 左右の眼の行き違い、で。 それからずっと、煙草を吸った。 シガレットの味は昔の恋人の名前、さ。 ひねくれ者、金を返せよ。 豚野郎、ポケットに穴が空い
冬の空 大寒の頃 南の空 オリオン座の星々は煌めき 「君」の知らない、 (サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミ―、、、) の―――《微熱》さ・・。 “沈黙談義の身体中に針” ―――って知らなかっ
少年は爽やかに笑った ネオンスターダストだ、 抽象線の流動、形状のコンボが始まる。 若干SEO意識したような小賢しいタイトルを遍歴しながら、 そういうスライドフレームから、 お気に入りの一枚を見つ
展望 雨がファンシーキャラクターのグミになって、 色とりどりの金平糖みたいに、 ぷにんぷにんと、 舞い降りてきたらいいのに。 肉感性を持たない水滴も、 超スローモーション撮影の中で生き物の鼓動
17:30の夕暮れ 軽快で、カラフルでありながら 様式化されたグリッチ効果。 HULUやNETFLIXに釘づけの日々。 アニメソングを気が付いたら覚えちまったわな青春。 ちょっと待って、 蠅のかたまりになってい
冬 何処か遠くの方を見て、 一度肯くと、 それきりもう、何も言わなかった。 平気であるように、 大丈夫といつか言えるように。 知らない場所、冷たい風、 暗い未来を、 遠回しに諭すことはできるだ
かもちゃん、銀行強盗に手を染めれば 銀行の前にずらりとパトカーが並び、 盾や防弾服を装備した機動隊の姿が見られた。 そして、ジェイソンマスクをつけた、 かもちゃんが店の前に出てきた。 そして銃口
音楽が流れている 夜 は 始 ま っ てい た の さ ・・。 夜 は 始 ま っ てい た の さ ・・。 You and I 群青の色 信天翁の群れ そゞろ golden hour ( (oh well))感覚と情緒の招き Yeah 密やか
Love is a bargain 布団から一歩出ると、 ようやく夢から覚めた気分になった。 脱獄者のようだった。 (―――懐かしい人の夢を見た) 引っ越しをせず、別れの挨拶もせず、同じ中学校に通っていた。 そこ
時間を忘れる 暗い意識の中には劣等や破壊があり、 否応なし、必然に、段を追って、 見栄や虚栄といったものが幅をきかせることになる。 燎原の火のようにまわってゆく卑しさや醜さとの闘いは、 神の思し
幽愁の鬱塊の煉獄で 懷疑と厭世と思索と彷徨の 夜の宿命の流れ星が伝う夢遊病者
長い文章 樹液が琥珀となり、 背後の川を時間と呼ぶ。 自信と自負をもちながら、 驕慢でなく、独断専行せず、 自己を拘束しないなどという境地。 アッパーカットが欲しかった僕等、 オーバーヘッド
涸れ井戸 〈現在〉から はるかなる〈過去〉や〈時間〉を見渡し リフレイン(の、) リピート(の、) 「向日性」のエネルギーに圧倒される (そうだ、宇宙は生き残る、) 《そうだとも、疑うべくも
太陽のない街 映画が一気に迫る 内臓へ 泣くことが 空しいのと同様 愛することも空しく されば あらゆることも ひとしく空しき 慰安所の扉に続く列 駆込寺の扉に続く列 巡礼の想いに溢れた眼 魂
月が照らす道 薄羽蜻蛉の翅の二枚 輝かないランプだった 細胞膜はあっても細胞壁はなく それでも 暗い深い谷間にさまよい ひともとの老い木のうれに むすばれている紐帯をそこに見た そんな 大昔の
高校生の学校の帰り道というのは平和なものだ。 だのに平和というのはあっという間に崩れ去るのがワンセット。 何気なく住宅街の地元の人じゃなきゃこうは歩けないような感じで、 歩いてい―――て。
幽霊船はかく来たれり ファンタジーに出てくる幽霊船といえば―――だが。 霧がかかったかのようにその船体は朧げで、 まるでホログラムや残像のように実体が掴めない。 先天性の虚弱が奴隷のよ
病院 眼を開けるとそこは白く殺風景の病室だった。 ―――角砂糖のような“白” 白は清潔の色で、白衣から受ける信頼感や医療のイメージ、 威厳と明るさや拡がりをあらわす―――“白” とは言いつつ、院内感染を
An unforgettable love and a love that is about to begin 張りつめた気持ちも途切れ―――て。 猛禽類と昆虫類の混淆から成る遠いざわめきの喧騒を離れ、 かすかな人の声や、車の音が波の音のように、 優し
バスケしようぜ 中学生だけど。 あのー中学生ですけど。 公園をぶらぶら歩いてベンチで還暦を迎えたジジイし、 『伊勢茶ペットボトル』とか、 ボトルの『静岡茶 ゆったり』とか、 『賀茂大地 はとむぎ
教会 少しずつ手札が揃ってゆく。 花やかな煌々としたランプの光が堂に漲って、 装飾や浮彫の施された扉、柱廊に囲まれた通り、 段上になった床、調度品に、由緒正しい宗教画、 鐘楼の厚い壁を垂直に貫いて
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彼女は生まれて初めてピアノに触れた時、 とても綺麗な音を出した。 建築基準に従って上部のみが開閉可能な窓、 わ
以降、「灯台」は変化のない時間のなかに潜伏することになる。
力み過ぎて声が裏返る、よ・・。
どれくらい君のことが好き、 その間に生きる目的や幸せや生活が、 生乾きの、透明な、皮膚とやらに見え隠れして。 コンビニエンスストアの青白い蛍光灯が作る影の中で、 横顔を見ながら、すべてが背景に溶け込
昭和六十二年の夜が深まり、 神田川の水面に映る街の明かりが、 狡猾な動物みたいに、 風速一・一メートルの微風に乗ってさざめく。 マンションの輪郭を縫うように流れるナトリウム灯の橙色。 波長五八九ナノメ
感じ る 時...... 伝
高校の放課後に、友達にホラーについて語る、 それは、すうっ―――っつ・・と、 溶けてしまいそうな午後―――。 窓外
その夜、俺は地方のビジネスホテルにいた。 駅前のチェーンは満室で、仕方なく選んだ古い宿だ。 ロビーは薄暗く、埃っぽい。 フロントの男は無表情で、鍵を滑り込ませた。 「エレベーターの前の部屋は、使用不
鐘の音が、遠くから微かに届くような錯覚を覚える、 午後八時過ぎ。 地方出張のために予約していたビジネスホテルは、 駅前の賑やかな喧騒からまるで隔絶されたように、 裏通りの闇にひっそりと佇んでいた。 日
時刻は深夜二時を過ぎていた。 街灯一つない、墨を流したような山間の林道を、 白い軽ワゴン車が、 ぬかるんだ砂利道を啜るような鈍い音を立てて、 ゆっくりと進んでいた。 寝そべって章魚のごとく枝を伸ばした
深夜零時を少し過ぎたころ、 梅雨明け前の湿気をはらんだ空気が、 アスファルトの熱を吸い込んで重く立ち込める田舎道を、 一台の軽ハッチバック車が、 ヘッドライトの円錐形の光を彫刻刀のように、 闇に深く彫
六月中旬、湿気を孕んだ空気が住宅街へと流れ込み、 築十五年のタウンハウスにも、 ゆるやかで粘性のある沈黙が満ちていた。 時刻は午後三時を少し過ぎたところ。この時間帯は、 まるで空間の奥底で時間が凝固し
さっき長編小説が終わった。 少年王 https://kakuyomu.jp/works/16818622175915328880 めっちゃいきった文体を目指し、 途中から何でこんな息苦しいものを作っているのか首を傾げた(?) お金もらえるな
大きな声では言えませんが、私はストーカーだったことがあります。 今日の午後も、駅の改札を出た彼女の白い踵を、 私は規則的な歩調で追っていました。 彼女の履く白いローカットの運動靴は、 わずかに汚れたソ
この都市では、夜になると。 出歩いてはいけない。 回覧板にも載っていたが、 サインだけして返した。 夜の一時をわずかに回った時刻、 俺は築四七年のアパートの重たい鉄扉を軋ませ、 コンクリートの亀裂が薄
就職を機に、かつて学生時代を過ごした混沌とした都市を離れ、 郊外の新興住宅地へと移り住んだ。 開発途中のその街は、未完成な地図の余白のように白く、 静まり返っていた。 確かめていないとちゃんと二十四時
昼下がりの空気は、 まるで熱に煮えたぎる水のようにゆるく歪んでいた。 アスファルトの照り返しが窓硝子を熱し、 その熱が室内にじんわりと滲み込んでくる。 焦げ付くような夏の匂いの中に、古びた家の奥に澱む
十年ほど前のことだ。母が肺に癌を患い、 最終段階に入ったと宣告された頃、 俺達は住まいを移さざるを得なくなった。 病院へのアクセスと、わずかに残された時間の共有。 それが俺達の生活のすべてとなった。
そもそも、僕とあなたは他人だし、今後もずっと関わり合いにならない類のどうでもいい人間だ。ファンサービスとかリップサービスもしない。そもそも、まともな環境で詩を書いているわけじゃない。僕は全詩人ぶっ殺し
騒ぎを抜け出せば、 (・・・・・・胸を焦がす、何かに邂逅う・・・) ぞっとするほど長い夜だっ
魂の問題から遠ざけている不思議な重量感があるなら、 プラットホームで列車を待つ、 (エン
そもそも、僕とあなたは他人だし、今後もずっと関わり合いにならない類のどうでもいい人間だ。ファンサービスとかリップサービスもしない。そもそも、まともな環境で詩を書いているわけじゃない。僕は全詩人ぶっ殺し
錆びた狭い通路を異様に長い時間をかけて歩く、 頭に穴が空いてそこに蛆がわいてる、 未知なる世界へ風切ってknock 、、、、、、、 とはいえこれ
Hey! Hey! Hey!(Come on) Hey! Hey! Hey!(Come on) G.O.D ディフェンスは、懸命な試みの背後、 先天的なフューチャー! ザザザ... そりゃね。
たこ焼きとか動物とかいう女が言った。 「かもちゃんのユーチューブがあって、 かもちゃんと打ち合わせした後に、ディスったんだよね。 もちろん悪意はなくて、あくまでも有名税の企画で(?)」 「うん、病院
このシティー、轟音と静寂、 ローラスケート、プロペラ、ジェット、 プラスティック、 いらいら、気まぐれ、誤解」」」 でも確かなことはすこぶる楽しいこと、 僕が、 歩道橋で傘を振り回し
(は、) 運命に―――殺される・・か、 (「Keep it cool... ひどい事故に遭って―――、 気勢を削がれる・・か―――、
教室の昼休み、コウハイが上級生である俺の教室に、 のこのこやって来て、ついに簡易椅子まで用意されるというのは、 どういうことだろう(?) 知覚することのできない光
「呉服」とは、 「くれはとり」と呼ばれていた絹織物を作る人々のことだ。 (これも“風土”なんてものじゃ
早朝、大きなお尻のかもちゃんが、 朝からコック棒をかむっておられた。 エプロンも何もせず、もこもこのお腹を見せていた。 夏の匂いがした。 そして、超ドヤ顔していた。 いずうさも、三角巾をしていた
リリスという半ばまどろんでいるような美しい名前は、 お伽噺を読んでもらっている夕方が夜となり、 甘いしむみりとした風が、 出てきたような気持ちにさせ―――る。 めくばせ
、、、、、、、、、、、、 入りたくないトイレに入る。 ―――まず、これだけでも怖い。 次第にうねりを増し、複雑な分岐を産む兆候だ。 あなたにだけ打ち明けるが、 僕も
liveなんだ、Diveすんだ、 time... キューン、トシテサ... ゴロゴロゴロゴロ、ガラガラガラン... (ぽ
You Know... Oh I Know... 有象無象の世迷言? ...Q.E.D. 癖になっちゃうな」)
そもそも、僕とあなたは他人だし、今後もずっと関わり合いにならない類のどうでもいい人間だ。ファンサービスとかリップサービスもしない。そもそも、まともな環境で詩を書いているわけじゃない。僕は全詩人ぶっ殺し
***奇跡っていう放射性物質 ***奇跡っていう放射性物質 (スチレンだ、ビニールだ、プラスティックだ、、、 ・・・
ここから飛び降りたら死ぬのかな、 レンズの絞りをいっぱいに開けながら瞳を真下へ向ける。 ビルの屋上。 、、、、、、 うーんすごい、と望遠鏡があれば下着を見ているバードウォッチャーもいる。