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そして女は強くなる http://blog.livedoor.jp/usuikimidori/

ブログに、ほぼノンフィクション小説書いてます。

ブログは1人の女(←私なんですけどね)が恋愛・結婚・離婚を通じて 精神的に逞しく成長、いや増長、いやトランスフォームしていく リアル・ストーリーです。 事実度85%としましたが、あとの15%は時間が経ち過ぎて記憶が定かでない部分です。 なので、若干盛ってる部分もありますがそこはご了承下さいませ。

薄井きみどり
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2009/09/02

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  • 【第24話】 試練 5

    ユキエさんが家庭裁判所に離婚調停を申し立てたのだ。慰謝料・子供の養育費については第三者を交えて、公的に記録を残しておいた方が安心に違いない。しかも今、藤谷は仕事をしていない。手に職はあったものの、心臓が悪い身障者なのでなかなか条件に合う就職先は見つからな

  • 【第23話】 試練 4

    藤谷は仕事を辞めた。居酒屋のスタッフや親会社に事情を知られてしまったので逃げたのだ。決してクビになったのではない。もうすぐ子供が産まれることに同情してくれた親会社の上司は、今回だけは10日間の無断欠勤を大目に見てくれようとしたのだが・・・。ユキエさんとの新

  • 【第22話】 試練 3

    走り書きのメモには「島田」という文字と隣町の局番の電話番号が記されていた。「藤谷って結婚してる人なんだって?なんでまたそんな人と・・・」「もうすぐ子供が産まれるって言うじゃない」「お宅は娘にどういう教育してるんですか?って文句言われたわよ」「警察に届ける

  • 【第21話】 試練 2

    ついに私とのことがユキエさんとその家族にバレてしまったらしい。というより、やはりユキエさんはかなり前から気付いていたようだ。彼女にも私に対して負い目があったのか、それとも殊勝に夫を信じていたのかあまり大袈裟に騒ぐことはしたくなかったらしい。しかし、ユキエ

  • 【第20話】 試練 1

    少しは落ち着いて話を聞こうという気になり、私は深呼吸を数回した。それまでの声とは打って変わって低い声で「何ヶ月なの?」と聞いた。「3ヶ月」と藤谷は呟くように言った。妊娠3ヵ月ということは12週目ということか。私はすばやく頭の中で逆算した。妊娠は最終月経の初

  • 【第19話】 再会 3

    一度、会ってしまった私と藤谷はもう止められなくなっていた。ユキエさんの目を盗み月に2~3度は逢瀬を重ねた。幸が不幸か、ユキエさんが看護士で藤谷とは生活時間帯が真逆であったため、朝方帰宅したり、休日に外出したりということにほとんど疑いを持たれなかった。また

  • 【第18話】 再会 2

    2ヶ月ぶりくらいだったろうか?私には20年も会っていないように感じられた。藤谷の誕生日から10日近くたった深夜2:00。「家の前にいるよ」藤谷からの電話で外に出ると、例のユキエさんの車が停まっていた。その車に乗り込むと思うと遠慮と嫌悪が両方湧いてきた。久しぶりに

  • 【第17話】 再会 1

    藤谷の誕生日当日、私は花束を1つ買っていた。そして一生懸命言い訳を考えていた。せめて誕生日くらいお祝いしてもいいじゃない、という自分に対する言い訳。「お誕生日おめでとう。あなたの幸せを遠くから祈っています」小さめのカードに一言書いて花束の中に忍ばせた。送

  • 【第16話】 別れ 5

    季節は既に夏だった。周りの友達は彼氏や友達と海へ行ったり、夏休みの旅行計画を立てるのに忙しそうだ。私は大学へもほとんど行かず、休み前の試験勉強さえ手につかず悶々と過ごしていた。全てに対して何の希望もなく、やる気もなく、ただただ無になってしまいたかった。そ

  • 【第15話】 別れ 4

    ユキエさんの車は藤谷のマンションの横に止まっていたが、部屋の明かりは消えている。時計を見るとPM8:00。どこか近所へ食事にでも行っているのだろうか?50~60m離れた路上に車を停めて2人の帰りを待つことにした。どうしたいわけではなかったが、一目ユキエさんの顔を見

  • 【第14話】 別れ 3

    奇妙な三角関係。というより、私がお邪魔虫だったのだが当時の私は必死に藤谷にぶら下がっていた。元々両親から深い愛情を感じずに育った私は、初めて自分のことを可愛がってくれる存在に出会った。それが藤谷だった。元彼のハラダは年が近過ぎて精神的に甘える・頼るという

  • 【第13話】 別れ 2

    突然の別離宣告。まさか、そんな!3ヶ月間揺るぎないと思っていた彼の愛が、私で満たされているはずの彼の心が、全て幻となって消えようとしてる。やはりユキエさんとやり直したいと。やはりまだユキエさんを愛していると。やはりユキエさんは彼にとってかけがえのない人な

  • 【第12話】 別れ 1

    「ユキエさん?!」直感で分かった。丸顔の童顔ですっぴん、黒いストレートの髪、セミロングくらいの長さ、ベッドの上で寝転がって幸せそうな笑顔を向けている。服を着ていたのがせめてもの救いだった。たまたま日常の一コマを撮った、そんな飾らない写真だった。それだけに

  • 【第11話】 裏切り 4

    藤谷の元カノ・ユキエさんからの鍵返却以来、なぜか私は胸騒ぎか消えなかった。藤谷に対して今まで一度も抱いたことのない疑いの心が日増しに大きくなっていったのだ。私だけに有り余るほど注いでくれていた愛情がほんの少しだけ他に流れていったような気さえした。ペンキを

  • 【第10話】 裏切り 3

    藤谷と前の彼女が出合った場所は、彼が心臓手術の為に入院した病院だった。前の彼女はユキエさんといって彼より1つ年上の当時21歳。その病院の新人看護士で、彼がいた病棟を担当していた。その病院は藤谷の出身地である隣町にあり、彼は今でも診察と薬をもらうため月1回通

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