荻外荘(てきがいそう)太平洋戦争の戦前から戦中にかけて三回総理大臣を務めた政治家、近衛文麿(このえふみまろ)の邸宅です。戦後も近衛家の住まいでしたが現在は杉並区が所有、10年がかりの復元工事によって近衛文麿が住んでいた当時の姿を取り戻しました。そして2024年冬から一般公開されています。この建物を設計したのは米沢出身の建築家・建築史家伊藤忠太(いとうちゅうた)。忠太博士は靖国神社、平安神宮、湯島聖堂など、近代を代表する寺社建築の設計者として知られています。今回珍しく忠太博士が設計した個人住宅が東京で一般公開されたとの情報をSNSで知り、荻外荘、どうしても訪ねたい!との気持ちを抑えきれず、どうにか時間をやりくりして東京行きを決行しました。杉並区荻窪の閑静な住宅街のなか、木々に囲まれた一角に荻外荘はありました...荻外荘(てきがいそう)