大正末から昭和初期頃に建てられた洋館の玄関周りには必ずといってもいいほどシュロの木があった。近代建築を専門にされている方から伺った。和風の家に門松があるように、当時モダンな家にはシュロを三本。それが格式なのか流行だったのかどうか。私はわからないが、興味のあるはなしだった。それ以来町歩きをすると、シュロを目で探している。塀越しの庭の端にヒョロヒョロと伸びている一本か二本のシュロを見つけることが出来ると、『あっつシュロ見っけ!』と心の中で小躍り。家を観察してみる。きっとこのお宅は建て直す以前は洋館であったに違いないと、想像を楽しんでいる。富里詩人に、話をしたら、こんな返事が返ってきた。『建築廃材や残土が捨てられた藪には、かなりの確立でシュロが生き残っている。まわりの埴生とはまったく異なった存在なのだ。昭和初期の家屋...洋館と棕櫚の木
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