chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
オフィスアイ・イケガミ アートブログ https://geijutsuhiroba.com/

美術展・展覧会の紹介とレポート、美術書のご紹介。

美術書の紹介、展覧会やギャラリーのレポートなど日常のアートを発信

オフィスアイ・イケガミ
フォロー
住所
千代田区
出身
未設定
ブログ村参加

2009/05/04

  • ブランクーシ 本質を象る

    《空間の鳥》は一度見ると忘れがたい。鳥の飛翔そのものを思わせる。ルーマニアに生まれ、パリを拠点に活動した彫刻家コンスタンティン・ブランクーシ(1876~1957年)の彫刻は、人や鳥など対象の本質なるものを抽出し、「本質を象(かたど)る」。彼はロダン以降の20世紀彫刻を劇的に更新し、多大な影響を及ぼした。

  • 国芳の団扇絵 猫と歌舞伎とチャキチャキ娘

    江戸時代後期の浮世絵師、歌川国芳(1797~1861年)の団扇絵だけを集めた世界初の展覧会が太田記念美術館で開かれている。武者絵、戯画、役者絵、美人画など多彩なジャンルを手掛け、近年では猫の絵も注目されて人気が高まっている国芳。

  • しりあがりさんとタイムトラブル 江戸×東京

    漫画家のしりあがり寿(1958年、静岡県生まれ)が葛飾北斎と歌川広重の浮世絵のパロディを描いた展覧会が千代田区立日比谷図書文化館で開かれている。同館特別研究室所蔵の広重『名所江戸百景』などをもとに区内の霞が関や秋葉原の風景を描いた新作4点も初公開。

  • 茶の湯の美学—利休・織部・遠州の茶道具—

    茶の湯が発展した桃山時代から江戸時代初期を代表する茶人、千利休(1522~91年)、古田織部(1544~1615年)、小堀遠州(1579~1647年)の美意識を、三井記念美術館館蔵の茶道具から探る展覧会が開かれている。

  • 用の美に出合う「民藝 MINGEIー美は暮らしのなかにある」

    約100年前に思想家・柳宗悦(1889-1961)は、暮らしのなかで使われてきた手仕事の品々に美を見出す「民衆的工藝=民藝」の考えを唱えた。本展では「衣・食・住」などの暮らしをテーマに民藝をひも解き、柳らが集めた品など約150件を展示する。

  • 没後120年 エミール・ガレ展 奇想のガラス作家

    フランスのナンシーに生まれ、ガラス工芸を芸術の域に高めたエミール・ガレ(1846~1904年)の展覧会が渋谷区立松濤美術館で開かれている。初期から晩年までの121点のうち、半数以上の64点が国内の個人コレクターが所蔵する美術館初公開作品だ。

  • サントリー美術館コレクション展 名品ときたま迷品

    本展は視点が面白い。サントリー美術館は1961年に開館。「生活の中の美」を基本理念として約3000件に至る作品を収集してきた。その収蔵品を紹介する本展だが、国宝や重要文化財をはじめ誰もが評価する「名品」も、これまであまり出品されていない「迷品」ともいうべき作品も、取り混ぜているのだ。

  • 静嘉堂文庫竣工100年 特別展 画鬼 河鍋暁斎×鬼才 松浦武四郎 「地獄極楽めぐり図」からリアル武四郎涅槃図まで

    重要文化財《武四郎涅槃図》は不思議な絵だ。幕末から明治に自在で卓抜の筆を振るった絵師・河鍋暁斎(かわなべきょうさい)が、探検家・松浦武四郎(まつうらたけしろう)の注文で描いた。二人は親しく交流した。また《地獄極楽めぐり図》は奇想天外な画帖。これも暁斎の傑作だ。

  • 第27回岡本太郎現代芸術賞展 岡本太郎賞 つん「今日も『あなぐまち』で生きていく」

    第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)の各賞が決まり、最高賞の岡本太郎賞(賞金200万円)には、つんの「今日も『あなぐまち』で生きていく」が、準大賞の岡本敏子賞(賞金100万円)には、三角瞳の「This is a life. This is our life.」が選ばれた。前回は該当作なしだったが、今回は両賞ともに受賞者が決まったうえに、特別賞(賞金5万円)は過去最多の10人が受賞した。

  • 北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画

    北欧の3か国の国立美術館が協力し、19世紀から20世紀初頭にかけての近代絵画を紹介する展覧会が東京・新宿のSOMPO美術館で開催されている。北欧の美術で真っ先に思い出されるのは、美しく機能的なデザイン、そして画家としてはノルウェーのムンクだが、実はこの時期の北欧は多くの優れた画家を輩出し、「絵画の黄金期」を迎えていたのだとか。

  • 切り紙絵を堪能「マティス 自由なフォルム」

    アンリ・マティス(1869~1954)の切り紙絵を中心に、絵画、版画、テキスタイルなどの作品や資料、約150点を紹介する。本展のために修復された4.1メートル×8.7メートルの大作《花と果実》は圧巻。マティスがデザインした5色の上祭服も見応えがある。

  • VOCA展2024 現代美術の展望—新しい平面の作家たち

    絵画や写真などの平面作品に取り組む40歳以下の作家を支援する「VOCA(ヴォーカ)展」の31回目となる展覧会が東京の上野の森美術館で開催中だ。最高賞のVOCA賞(賞金300万円※特別協賛の第一生命保険株式会社の買い上げ料)には大東忍の「風景の拍子」が選ばれた。

  • 生誕180年記念 呉昌碩の世界

    中国清時代の末期から中華民国の初期にかけての文人で、詩・書・画・印の四芸に秀でた呉昌石(1844~1927年)の生誕180年を記念して、東京国立博物館と台東区立書道博物館で連携企画展が開かれている。

  • 特別展「本阿弥光悦の大宇宙」

    桃山から江戸時代に活躍した本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)(1558~1637)は、万能の芸術家。書、漆芸、陶芸、また嵯峨本などの出版でも革新的な作品を残し、同時代と後世に多大な影響を与えた。驚嘆すべきは、それまで見られなかった造形が、光悦の手により突如として登場することだ。

  • 帝国ホテル二代目本館100周年 フランク・ロイド・ライト―世界を結ぶ建築

    アメリカの建築家フランク・ロイド・ライト(1867~1959)の先駆的な点を取り上げるなかで、全貌を紹介する大規模な展覧会が開催中だ。彼は、ル・コルビュジエ(1887~1956)、ミース・ファン・デル・ローエ(1886~1960)とともに近代建築の三巨匠といわれる。

  • 石川直樹:ASCENT OF 14―14座へ

    エベレスト、K2、アンナプルナなど、世界の8000㍍を超える山14座を写真家の石川直樹(1977年、東京都生まれ)が撮った写真や映像と、それぞれの山を初登頂した登山家の本、その本の中から初登頂前後の状況が書かれた文章を、1座ごとに紹介する展覧会が千代田区立日比谷図書文化館で開かれている。

  • サムライ、浮世絵師になる! 鳥文斎栄之展

    鳥文斎栄之、ちょうぶんさい・えいし。浮世絵好きの人でなければ、読み方にもいくらかとまどうかもしれない浮世絵師の世界初の個展が、千葉市美術館で開催されている。武士から浮世絵師に転身し、かの歌麿と同時代に美人画で大いに活躍したが、明治維新後に作品の多くが海外に流出したため、まとまって紹介されることの少なかった実力者。

  • 特別展 癒やしの日本美術 ― ほのぼの若冲・なごみの土牛 ―

    国内外で不安定な事態が続く。そんななか我々の心は何を求めるのか。日本美術の名作を数多所蔵する山種美術館で開催中の本展には、若冲、芦雪、土牛をはじめ、江戸時代から平成までの名品60作が揃う。会場でゆっくりと作品を眺めた。「わあ、可愛い!」との囁き声も聞こえてくる。

  • 花が彩る「ゴッホと静物画」

    新宿駅からほど近くの「SOMPO 美術館」。「この街には《ひまわり》がある」と謳うように、1987 年にフィンセント・ファン・ゴッホ(1853 18901890)の《ひまわり》がコレクションに加わり、「ゴッホのひまわり」を鑑賞できる美術館として親しまれている。本展ではゴッホの静物画を中心に、シャガール、モネ、ルノアール、セザンヌなどさまざまな画家の静物画を展示する。

  • 大巻伸嗣 真空のゆらぎ

    身体の感覚を揺さぶるような大規模なインスタレーションで存在の意味を問う大巻伸嗣(1971年岐阜県生まれ)の大規模な個展「真空のゆらぎ」が、東京・六本木の国立新美術館で開かれている。

  • 美しさに感動「鹿児島睦 まいにち」展

    国内外で活躍する人気陶芸家でアーティストの鹿児島睦(かごしま まこと、1967 --)の初の大規模な展覧会が開かれている。本展のために作られた新作の器、約200 点をはじめ、国内外のブランドとコラボレーションしたプロダクツや作品、約100 点を展示し、鹿児島の魅力に包まれる。

  • さいたま国際芸術祭2023

    「さいたま国際芸術祭2023」がさいたま市の「旧市民会館おおみや」をメイン会場に開催中だ。さいたま市で3年に一度開かれる同芸術祭の3回目となる今回は、現代アートチームの目[mé]がディレクターを務めている。

  • 特別企画展 日本画の棲み家―「床の間芸術」を考える

    最近余り見なくなった「床の間」を考え直してみたい! こんな刺激的な展覧会が、東京・六本木にある泉屋博古館東京(せんおくはくこかんとうきょう)で開催中だ。

  • 北宋書画精華—きっと伝説になる

    中国・北宋時代(960~1127年)を代表する文人画家・李公麟の「五馬図巻」と「孝経図巻」が約700年ぶりに再会した。「五馬図巻」は西域諸国から北宋に献上された5頭の名馬を描いた作品で、歴代の中国皇帝に愛された「神品」。清朝(1616~1912年)崩壊の混乱の中で日本に渡り、1928(昭和3)年に東京帝室博物館(現・東京国立博物館)などで開催された昭和天皇御大典祝賀記念「唐宋元明名画展覧会」に出品された後、1933(同8)年に重要美術品に指定されたが、その後、行方不明となり、第2次大戦で焼失したともいわれていた。

  • 関東大震災から100年 伝え、つなげる災害の記憶 「震災からのあゆみ―未来へつなげる科学技術—」展と「堅山南風《大震災実写図巻》と近代の画家 大観・玉堂・青邨・蓬春」展から

    1923(大正12)年に関東大震災が発生してから今年で100年。被害や復興の様子を描き、未来へ伝える作品を紹介する企画展が開かれている。

  • モネ 連作の情景

    印象派の巨匠クロード・モネ(1840~1926)の展覧会は多く開かれてきたが、本展はモネの「連作」に焦点を当て、そのいきさつを辿る日本初の展覧会だ。モネは、積みわら、ポプラ並木、ルーアン大聖堂などの同主題を、異なる時間で、異なる季節を通して描く「連作」を生み出した。それは絵画史のなかできわめて革新的な手法だった。

  • 北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI 2023 物質的想像力と物語の縁起—マテリアル、データ、ファンタジー

    富山、石川、福井の北陸3県を舞台に工芸の魅力を発信する「北陸工芸の祭典」。2020年に始まった祭典の第3回目となる展覧会が、富山市で開催されている。会場は、市の中心部から富山湾まで約5kmにわたる富岩運河(ふがんうんが)沿いにある3つの特徴的なエリア。タイトルに「工芸」とあるが、26名のアーティストによる作品は、その枠組み内には限らない。

  • 「横尾忠則 寒山百得」展

    今年87歳になられた現代美術家・横尾忠則(1936~)による破格の展覧会が、東京国立博物館の表慶館で開かれている。中国の脱俗の精神をもつ伝説の二人の詩僧、「寒山拾得」(かんざんじっとく)をテーマとした、百点もの大連作(実際は102点)だ。

  • 「デイヴィッド・ホックニー展」 —春がくることを忘れないで

    1960年代以来、60年以上の画歴を誇り、86歳の今も第一線で活躍する英国の画家デイヴィッド・ホックニー(1937−)。1996年にその版画展を開催し、150点の作品を所蔵する東京都現代美術館で、国内では27年ぶりとなる二度目の大規模な個展が開かれている。

  • 冨安由真 影にのぞむ

    現代美術作家の冨安由真(1983年広島県生まれ)が、被爆3世としての出自を見つめ、初めて原爆をテーマに取り組んだ企画展が原爆の図 丸木美術館で開かれている。冨安は、不可思議な現象が起きる部屋を作り、鑑賞者が中に入って体感する大型で物量のあるインスタレーションを中心に、現実と非現実の境目を模索する作品を多く発表してきた。

  • 東急歌舞伎町タワーで現代美術を体感 青木野枝、大巻伸嗣ら26作家の作品を設置

    東京の新宿・歌舞伎町に、ホテル、映画館、劇場などが入った超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」がオープンして約5か月。来館者数は開業約1か月で100万人を突破(※1)、エンタメ・レジャー施設として人気を博している。同タワーの特徴の一つはアートプロジェクトが展開されていること。26作家が新宿や歌舞伎町の歴史や文化、街の雰囲気などから着想を得た新作を175点を含む190点の作品を設置している。

  • ガウディとサグラダ・ファミリア展

    スペインのバルセロナで活躍したアントニ・ガウディ(1852~1926)の建築は独特の魅力を放つ。曲面、無骨さ、うごめく何か。トウモロコシのような形の塔が並ぶサグラダ・ファミリア聖堂(聖家族の意)は、ヨーロッパの他の教会と随分違う。本展は、ガウディが生涯43年間携わり、現在も建設が続くこの聖堂を中心に紹介する

  • 虫めづる日本の人々

    蝶やトンボに出会うとうれしくなる。夕闇の秋の虫の音は心に浸みる。今も自然に周りにいるが、虫は古くから日本人に愛されてきた。日本美術の中でも草木花鳥と共に重要なモチーフだった。なお、かつて虫とは広く蜘蛛や蛙や蛇なども含んだ。サントリー美術館で、「虫」に焦点を当てたユニークな展覧会が開催中だ。

  • 絵画に魅せられる「ソール・ライターの原点」

    Bunkamura ザ・ミュージアムで過去2回開催されたソール・ライター(1923-2013)の展覧会は、それまで日本ではほぼ無名だった写真家の名前を一気に知らしめ、大きな反響を呼び起こしたという。生誕100年を記念した本展では、未公開のモノクロ写真や絵画など400点以上の作品でソール・ライターの魅力に迫る。

  • 若林奮 森のはずれ

    自然と自己との関係性を問う思索的な作品を作り続けた彫刻家の若林奮(1936~2003年)の大作「所有・雰囲気・振動—森のはずれ」が32年ぶりに公開されている。武蔵野美術大学の教授を務めていた1981年に、若林は学内の自身の工房に鉄板を立てて10畳ほどの空間を作り、その中で制作していた。この通称「鉄の部屋」を、84年の辞職後に作品化したのが「所有・雰囲気・振動—森のはずれ」だ。

  • 北斎 大いなる山岳

    葛飾北斎(1760~1849)は代表作『冨嶽三十六景』での富士山を初め、山を主題とする作品を多く生み出した。すみだ北斎美術館で開催中の本展は、北斎らが描いた日本の山岳の威容と美、人々と山との深いつながりを紹介する(展示替えあり)。

  • さまざまな作品に出合う「マティス展」

    20世紀を代表するフランスの画家、アンリ・マティス(1869-1954)の日本で約20年ぶりとなる大規模な回顧展が開かれている。絵画、彫刻、ドローイング、版画、切り紙絵など約150点の多彩な作品に出合う。

  • 石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ

    「文学を体験する空間」をコンセプトとする東京の世田谷文学館は、絵本作家や漫画家の個展をしばしばダイナミックな展示で盛り上げ、作家の生み出す世界の中に入り込めるような体験をさせてくれる。9月3日まで開催中の「石黒亜矢子展」も、そうしたエネルギッシュで楽しい展覧会のひとつだ。

ブログリーダー」を活用して、オフィスアイ・イケガミさんをフォローしませんか?

ハンドル名
オフィスアイ・イケガミさん
ブログタイトル
オフィスアイ・イケガミ アートブログ
フォロー
オフィスアイ・イケガミ アートブログ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用