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オリジBL。親の借金のカタにヤクザの所有物になったイツキの、ハランバン☆ジョー物語。一応、純愛。

白黒ぼたん
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2009/03/19

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  • 痴話喧嘩・最終話

    イツキは確か夕方までは、黒川に怒っていた。 女物の香水の匂いをさせて真夜中に帰ってくる不誠実な男に。 ハーバルの社長との待ち合わせが無ければ三浦の誘いに乗って、自分も、何か悪い遊びをしてやろうとさえ考えていたのに ギックリ腰の社長の介抱で、もう、そんな事はどうでも良くなっていた。 「……マサヤだって、昨日は遅かったのに…」 「ああ。だから…、悪…

  • 痴話喧嘩・6

    イツキは帰って来ないかも知れない。 裏を返せばそれは、他の男と会っているのかも知れない。 そうでな無かったとしても、昨夜の喧嘩の後だ、気まずい空気が流れるのだろう。 愛だの恋だの思いやりだの、そんな言葉には反吐が出る。 一ノ宮に何を言われようとも、真面目に取り合う気はサラサラ無いぞ、と 黒川は斜に構え、イツキを迎えるつもりだった。 「…た…

  • 痴話喧嘩・6

    黒川がマンションの部屋に戻って来たのは深夜2時。 事務所での仕事を終えて、一ノ宮と裏の焼き鳥屋に行って もう一件どこかにと誘うも断られ、渋々、帰って来たのがその時間だったが イツキはまだ、帰宅していなかった。 何の連絡も無しにイツキが帰らないことは稀だったが 昨夜の喧嘩の後の軽い嫌がらせなのだろうと、黒川は思う。 大体、どこに行くだの、何時に帰る…

  • 痴話喧嘩・5

    事務所での仕事も一段落つき、黒川はデスクを離れ、ソファに座る。 テーブルの上に置いたままになっていた洋酒のボトルに手を伸ばし、グラスに注ぐ。 一ノ宮も一息ついたのか立ち上がり、部屋の隅の流しに向かうとグラスに山盛りの氷を入れ 戻ると、黒川のグラスに氷を半分分けてやり、残りのグラスに洋酒を注いだ。 「…お疲れさまです。…今日はもう、終わりにしまし…

  • 痴話喧嘩・4

    「駄目です。俺、この後、予定があります」 と 三浦の下心はバッサリ切り捨てられてしまった。 その頃の黒川は、事務所で真面目に仕事に励んでいたのだが ため息と鼻息の多さと大きさに、一緒に仕事をしていた一ノ宮が若干、呆れていた。 不機嫌さを滲ませる理由は、大概が「イツキ」絡みなのだろうと解っている一ノ宮は 特に話を振る訳でもなく、淡々…

  • 痴話喧嘩・3

    三浦は良くも悪くも、世間一般の常識というものにそう囚われない人種で 同性同士の恋愛や、少し変わった趣向にもあまり偏見は無かった。 そういったものを好む友人もいたし、そちらに、誘われた事もある。 自分はあくまでもノーマルだが、気持ちは、解らなくはない。 それでも、先日の 目の前でイツキが犯された光景は、衝撃的だった。 三浦の中の深い場所には、楔のよ…

  • 痴話喧嘩・2

    イツキは別に、そこまで黒川に怒っている訳では無かった。 黒川が飲みに行くのも、帰宅が何時になるか解らないのも どこかで女性に会って、何かをしているかも知れないのも 今までにもよくある事だったし、ある程度は諦めも付いている。 ただ、腹立たしいのは黒川が、それらをイツキが許すというのを解っていて 適当な誤魔化しやおべちゃんらで、流そうとしている事だっ…

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