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自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ https://blog.goo.ne.jp/studioyunfat

ブロガーによる00年代の映画ベストテン発表! 37名の映画好きたちのベストをご覧あれ

自分の映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品徹底批評 バカ映画は笑い飛ばし、真面目映画は、何故?どうすれば?…と熱く語り抜く

スタジオゆんふぁ
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塩尻市
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豊平区
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2009/03/15

1件〜100件

  • 『ゴジラVSキングギドラ』

    久しぶりに見る公開時に劇場で観たたしか12月公開で、大学受験前の最後の模試の日で、模試があるの忘れていて、あ、模試だったと思って、現実逃避で映画館に行ったその当時はなんだろこの映画…と思ったが、それは見返しても基本的には変わらない。けれども日本とは?祖国とは?について真剣に考えた映画として少し感動できる。かつて戦場でゴジラに助けられた男が、巨大企業グループの会長として日本を経済発展させ、やがては世界を経済で支配する運命にある。それがタイムトラベルにより世界線が強制変更されると、潔く自分の人生を終わらせることを選ぶ。この男を演じているのが、黒澤映画ファンにはお馴染みにして、怪獣映画ファンとしてもガス人間第一号だったりX星人の司令官だったりで有名な土屋嘉男であるということも重要だ。X星人の司令官として特撮史に...『ゴジラVSキングギドラ』

  • 銀河漂流バイファムについて

    https://youtube.com/watch?v=n1OC5A6KzzQいまサンライズの公式YouTubeで「銀河漂流バイファム」を配信中で、これがめっちゃ面白い。宇宙開拓を進めていた人類がある日、突如異星人の軍隊から攻撃を受ける。ジェイナス号はわずかの軍人と民間人の大人たちそして13人の少年少女を乗せて宇宙基地から脱出。しかし、軍人や大人たちは異星人の攻撃で次々と亡くなり、少年少女だけが残るのである。比較的ガンダムに似た状況。しかしガンダムはブライトが19歳で、レギュラーキャラの中で比較的年下のアムロは15歳だったが、バイファムの場合主人公のロディは14歳でしかも少年少女の中では比較的年上の方。10歳前後の子たちが、謎の異星人の軍隊と戦うのだ。勝てるわけないじゃんという絶望の中、少年少女は力を合わ...銀河漂流バイファムについて

  • 選挙が近いので政治ネタです。参政党って?

    選挙が近いので政治ネタですと言ってもいつもの自民批判ではありませんw今度の参院選で大きな話題になりそうなのは自民でも維新でもなく、どうも「参政党」なるミニ政党のようだ。今回はいわゆる「左派勢力」は軒並み議席を減らしそうだ。立憲も共産も、れいわは良くて2議席下手するとゼロ、社民に至っては存続の危機。だからってウヨった党に行くかというとどうだろう?維新や国民への風はあまり感じない。自公は普通に過半数取るだろうけど(腹立つが)そんな中で不気味に支持を広げているのが参政党なのだ。候補者の1人にホンマデッカTVの武田先生がいることから、わかる人は察すると思うが、まあ「そういう政党」のようだ。しかし、この党の公式HPや公式Twitterみても、ところどころヤバめなキーワードは見え隠れするものの、全体的にフワッとしたこ...選挙が近いので政治ネタです。参政党って?

  • 映像作品とクラシック音楽 第64回 アルバム「ジョン・ウィリアムズ バイオリン協奏曲第2番とフィルムテーマ曲」

    映像作品とクラシック音楽と言いつつ、純然たる現代音楽のCDレビューです。私、これまでバレないように細心の注意を払って文を書いてきましたが実はジョン・ウィリアムズが大好きでして、90歳になろうかという巨匠が映画と関係ない曲を書くと言うので、遺言みたいなもんだろうと思いリリースされたCDを買って聴いてみることにしたわけです。バイオリンはアンネ=ゾフィー・ムターさんで、アルバムでウィリアムズとコラボするのはウィーンフィルライブを合わせて3回目ですか?しかもこれまでは過去の自身の映画音楽をバイオリン独奏付きに編曲していたものだったのですが、今回は映画と関係ない純音楽としての新曲となるわけです。アンネ=ゾフィーのために作った曲なわけです。こいつはいよいよ本格的に惚れたな…と思ってしまいます。(不勉強なんですがもしか...映像作品とクラシック音楽第64回アルバム「ジョン・ウィリアムズバイオリン協奏曲第2番とフィルムテーマ曲」

  • 映像作品とクラシック音楽 第63回 R.I.P.ヴァンゲリス

    またまたクラシック音楽と関係ない投稿で申し訳ありませんが…ヴァンゲリスが亡くなるという衝撃的なニュースを朝に聴き、大きすぎる喪失感に囚われています。中学の頃、札幌すすきのの小さな映画館ジャブ70ホールで『ブレードランナー』を鑑賞し、終わると夜で映画館を出るとすすきののネオンが私の前に広がり、脳内には勝手に今観た映画の音楽が、正確にいうと音楽っぽい電子音が再生されました。あの日以来、私の愛する作曲家の1人です。何曲か現代音楽の巨匠でシンセサイザーの魔術師ヴァンゲリスの曲を紹介したいと思います-------あの『ブレードランナー』というよく考えなくてもアラもツッコミどころもありまくりな作品がこれほど名作然としているのは、ルトガーハウアーの人外級の存在感とともに、ヴァンゲリスのあまりに美しい音楽があるからこそだと思い...映像作品とクラシック音楽第63回R.I.P.ヴァンゲリス

  • 映像作品とクラシック音楽 第62回 『切腹』〜武満徹ノベンバーステップスへの最初のステップ

    作曲家武満徹のことを書こうと思ったのですが、私の得意分野で映画音楽の話で。武満徹は日本を代表する純音楽作家でありますが、同時に映画音楽でも数々の功績を残しております。映画音楽で有名なのは黒澤明監督の『乱』(1985)ですが、それよりもっと前の60年代〜70年代に武満徹は小林正樹監督と沢山の映画で組んでいます。ちなみに『乱』の音楽については過去記事のこちらも参照ください↓------映像作品とクラシック音楽第10回黒澤明監督作品・後編〜『乱』『夢』『まあだだよ』https://www.facebook.com/groups/201906550851117/permalink/476762943365475/-------『切腹』は小林正樹監督の1962年の作品です。さらに小林正樹監督とは65年に『怪談』、67年に...映像作品とクラシック音楽第62回『切腹』〜武満徹ノベンバーステップスへの最初のステップ

  • キッズ・オールライト (2010年作品、レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022にて鑑賞)

    婚姻の平等をテーマにした映画祭、レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022にて上映された2010年のアメリカ映画アネット・べニングとジュリアン・ムーアが結婚し精子提供で子供を産んだレズビアンのカップルを演じ、マーク・ラファロが精子提供者を演じるアネット・べニングが本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたが、この年は『ブラックスワン』のナタリー・ポートマンが本命といった感じでアカデミー賞も番狂わせなくナタリーが受賞した。監督のリサ・チョロデンコは、自身も同性パートナーと暮らし、精子提供で出産したのだという。精子提供を受けて2人の子供を産んだレズビアンのカップル、ニックとジュールスの家庭。その娘ジョニが18になり、精子提供者との接触が(当事者同士が望めば)可能となったため、両親に黙って弟レイザーと会いに...キッズ・オールライト(2010年作品、レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022にて鑑賞)

  • レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022

    5/7なかのZEROにて婚姻の平等をテーマにした映画祭、レインボーマリッジフィルムフェスティバルに行ってきた90年代以降の海外の同性婚をテーマにした作品数本と、そして婚姻の平等をテーマに公募した短編作品のコンペを行う。コンペでは全国から20程度の作品が集まり、入選5作品を上映。入選作は全てとても面白く、考えさせられたり、単純に感動したりと、とても充実したプログラムだった以下に、短編コンペ入選5作の私の感想を書きます『夫=夫』(山後勝英)結婚したゲイのカップルの、新婚のころの回想と、年老いてからの別れを描く、シンプルなストーリー一見すると特別強いメッセージ性はないように見えるが、実は強い社会性を持つ。彼らはごく平凡にうれしがったり悲しんだりするごくごく平凡な人たちで、その平凡さを特別なものと見てしまう私たちの考え...レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022

  • 映像作品とクラシック音楽 第61回 『ソーシャルネットワーク』と異種対決ナイン・インチ・ネイルズVSヘルベルト・フォン・カラヤン

    今私たちがこうしてFacebookで楽しく交流できるのは、ほんの20年ほど前にマーク・ザッカーバーグという陰キャのキモい奴が不純な動機から大学内の交流サービスを作ったからです…ということがわかる映画です。Facebook草創期を描いた映画ですが、公開は2010年。じゃあアーロン・ソーキンが脚本を書き上げたのは2009年のことでしょうか。ザッカーバーグが大学で遊び半分で「フェイスマッシュ」をエドゥアルド・サベリンと共に作ってリリースしたのが2003年、大学内交流サービス「TheFacebook」のリリースが2004年。つまりほんの5年前のことをだいたい実名で描いていたわけです。しかもほとんどザッカーバーグdisってるみたいな内容です。しかしこの頃の私の記憶だとザッカーバーグはこの映画についてほとんど何も発言してい...映像作品とクラシック音楽第61回『ソーシャルネットワーク』と異種対決ナイン・インチ・ネイルズVSヘルベルト・フォン・カラヤン

  • スパイダーマン・スパイダーバース

    先々週、友達を家に呼んで『スパイダーマン・スパイダーバース』を鑑賞する今度の休み俺ん家でいっしょにスパイダーマン観ようぜえって、中学生かって感じだけど、しかしスパイダーマン・スパイダーバースはめちゃくちゃ面白かったスパイダーマンのアニメ版であるが、アニメならではの表現を追求した映画だ。いや、今時のマーベル映画は全部アニメっぽい演出じゃないか、と思うかもしれないけど、今時のディズニーアニメは全部実写っぽい演出じゃないか、って思うかもしれないけど、でもホントにスパイダーバースは、アニメだからこそ…っていうかコミックならではの作品なのだ。ネタバレになるからあまり言いたくないが、考えてみればタイトルがすでにネタバレっぽいからいいか。この映画は6つの並行宇宙から6人のスパイダーマンが集結する物語なのだが、モノクロ世界から...スパイダーマン・スパイダーバース

  • 映像作品とクラシック音楽 第60回 『英国王のスピーチ』のベートーベン7番

    久しぶりの本来の趣旨にもどっての映画におけるクラシック音楽についての記事です。2010年のイギリス映画(といっても制作は数年前ある意味大ブームをもたらしたハーヴェイ・ワインスタインなのでアメリカ映画といった方がいいのかもですが)トム・フーパー監督のアカデミー賞作品賞受賞作『英国王のスピーチ』です。(写真のカラヤンとフルトヴェングラーは関係ありません)-------現英国王と言えばエリザベス2世ですが、そのお父上で前英国王のジョージ6世、本名アルバート・フレデリック・アーサー・ジョージ(即位前の愛称バーティ)の物語です。1930年代、国王ジョージ5世の次男バーティは吃音(どもり)に悩まされていて公務にも支障を生じるほどで、見かねたバーティの妻エリザベス(現女王と同じ名前ですがその母上です)が、民間人の言語聴覚士ラ...映像作品とクラシック音楽第60回『英国王のスピーチ』のベートーベン7番

  • おススメ記事 是枝裕和監督のブログ、2016年の放送法に関する考察

    是枝裕和監督の2016年のブログ記事を今さら読んで、とても感銘を受けました。で、面白かった、と感想をTwitterに書いたら、是枝監督ご本人からコメントもらってしまいましたただ面白かったという感想だけ書いたのは、内容を要約することが作者の意図に反するかも…と思って。ま、でもそうは言ってもイントロくらいは書こうと思いました↓是枝裕和さんのブログより「歴史修正主義」に抗するために~放送と公権力の関係についての私見③~2016年3月11日「歴史修正主義」に抗するために~放送と公権力の関係についての私見③~是枝裕和監督からのメッセージです。KORE-EDA.com…についての簡単なイントロ-----放送法が歪められて政府のための法になった経緯と問題点を、制定当時やその後の国会答弁等を引用しながら是枝監督なりに考察した記...おススメ記事是枝裕和監督のブログ、2016年の放送法に関する考察

  • アリス紗良オットさんの『エコーズ・オブ・ライフ』

    今まで隠してきましたが…ってわけでもないですが、実は私ピアニストのアリス紗良オットさんが好きで5月のコンサートのチケット取れちゃったもので、コンサート演目のアルバムを緊急購入して予習しております。好きって言っても、ピアニストの目利き(耳利き?)できるほど、ピアノ演奏知らないし、他のピアニストの方の演奏聴きまくってるでもないのですけどねアルバムはショパンの24の前奏曲を数曲ずつのブロックにわけて、ブロックの区切りごとに現代音楽のピアノ曲をツナギに演奏するような、変わった構成になっています。日本仕様のアルバム買ったおかげで、オットさんのアルバムへの思いについて書かれた長めの文章の日本語訳が読めまして、この曲順の意味もわかりました。ピアノ演奏家というのを超えた表現者になろうとしている彼女の意志が伝わってきます。ツナギ...アリス紗良オットさんの『エコーズ・オブ・ライフ』

  • 河瀬直美さんの東大入学式での祝辞についての私の考え

    令和4年度東京大学学部入学式祝辞(映画作家河瀨直美様)|東京大学東京大学まず私は、河瀬直美さんの映画はものすごくつまらなくて、映画監督として学ぶものは何もないと思っています。基本的に伝えることが下手な人なんだろうなと思っています。でも、だからといってあちこちで色々言われているリンク先の「祝辞」が特に問題とは思いません。簡単に悪を定義することが、自らも悪に堕ちることに繋がる、と言っているように思います。もちろん今ロシアという国家が行なっていることは悪だと思います。とにかくまず軍を退けとわたしはおもいます。しかしロシア人1人1人がみんな悪いわけではないし、ロシア以外に悪がないとも言い切れないわけです。世界を悪とそうじゃないもののの2つに分断する事がいいこととは思えないし、悪よりももっと正義の定義の方が難しいです。な...河瀬直美さんの東大入学式での祝辞についての私の考え

  • 腐った映画人はいらない

    園子温監督の報道、まことに残念だし、腹立たしいし、ああいう人は二度と映画を撮るべきではないと思います。過去作品を封印することはないですが、キネ旬などでの過去の映画賞の類は受賞取り消しにすべきだと思います。セクハラパワハラ映画人は消えてほしい実はきちんと見たのは『愛のむきだし』くらい。それさえもあまり評価してなかった。強制的に興奮させるような演出はうまかったが、そういうの本当の感動とは思わないし、作風は嫌いだなと正直思った。とは言えあちこちで評価されてるから2、3本新作を観ようかなと思いもしたが結局見なかった作品は観てないけどまだ無名だった吉高由里子さんを演出したことで本当の意味で監督になれた、というエピソードは面白いと思っていたが、こうなってはその話ももうできない。吉高さんに迷惑だろう彼の映画を好きだった人も彼...腐った映画人はいらない

  • 映像作品とクラシック音楽 第59回『コーダ あいのうた』~アカデミー賞特集特別記事…クラシック音楽と関係ない映画ですが…

    久しぶりの投稿になってしまいました。今回は、つい先週のアカデミー賞に関連したことを書こうと思います。(などと言っても今やウィル・スミスしか印象に残ってないかもしれませんが…)クラシック音楽好きの間で人気の『ウエストサイドストーリー』は残念ながら助演女優賞のみの受賞でした。ま、しかしアニータ役のアリアナ・デボーズさん、演技も歌もダンスも圧巻でしたから当然でした。『ウエストサイドストーリー』については前回・前々回とげっぷが出るほど書きまくったのでもういいでしょう。作曲賞を受賞したハンス・ジマーについては近々とりあげようと思いますが、今回はタイトルにこじつけて作品賞を受賞した『コーダあいのうた』について書いてみます。ちなみに写真は「駆け込みだけど授賞式の前に見たんだよアピール」です(笑)といいましても、『コーダあいの...映像作品とクラシック音楽第59回『コーダあいのうた』~アカデミー賞特集特別記事…クラシック音楽と関係ない映画ですが…

  • アカデミー賞特集・一人反省会~受賞結果ふりかえり

    ご存じの通りのことと思いますが、アカデミー賞が発表され、今年もまた「例年にない」結果となりました。私の予想は、いっぱい外しました。これは例年通り?もう過去の受賞やノミネートデータを基にした受賞予想など意味がないのかもしれません。が、それでも来年の予想に向けて振り返りをしてみたいと思います。もう結果がどうのより、ウィル・スミスのビンタしか印象に残ってない感じなんですが‥‥受賞結果作品賞___コーダあいのうた監督賞___パワーオブザドッグ脚本賞___ベルファスト脚色賞___コーダあいのうた主演女優__ジェシカ・チャスティン(タミーフェイの瞳)主演男優__ウィル・スミス(ドリームプラン)助演女優__アリアナ・デボーズ(ウエストサイドストーリー)助演男優__トロイ・コッツァー(コーダあいのうた)国際長編__ドライブマイ...アカデミー賞特集・一人反省会~受賞結果ふりかえり

  • 映評『コーダ あいのうた』 〜プログラムピクチャーでいいじゃない

    『コーダあいのうた』をアカデミー賞授賞式の前日に映画館で駆け込み鑑賞いつもだと何日か寝かしてから映評を書くのですが、もし、アカデミー賞とってしまうと、自分の中の評価が変わるかもしれないので(おいおい笑)、緊急リリース。------原題は「Coda」私はこれは音楽用語で「終曲部」を表すあれかと思っていた。音楽の映画だし。でも「Coda」にはもう一つの意味がある。ChildlenOfDeafAdults聴覚障害の親を持つ子供なるほど、素晴らしいダブルミーニングのタイトル。------耳の聞こえない両親と兄を持つ健聴者の娘が本作の主人公。早朝、漁師の父と兄の漁船に乗り込み、漁を手伝う高校生の娘の姿から映画は始まる。後のシーンでわかるが沿岸警備隊からの無線連絡に対応できるように、漁船には健聴者が最低1人乗っていなくては...映評『コーダあいのうた』〜プログラムピクチャーでいいじゃない

  • アカデミー賞特集・(ほぼ)全部門予想してみた!

    お疲れ様です。カーリング女子世界選手権、日本代表無念の棄権となりました。コロナ感染をうけて大会参加者への健康と安全のためです。カーリング精神あふれる決断だと思います。これまでの素晴らしい試合をありがとう。中嶋選手、松村選手のご快復をお祈りし、チームの皆さんの心が癒されますことを願っております。と、テンションが下がってしまいましたが、気を取り直して本題へ…この三日間、アカデミー賞の1980年以降の受賞やノミネート状況をもとにした分析記事をアップしてきました。本日はいよいよ、2022アカデミー賞の私の予想に行きたいと思います。なおこの三日間で投稿した3回の分析記事へのリンクは文末にありますので、よろしければそちらからどうぞこれまでの分析のおさらいをしますアカデミー賞作品賞を占う上で注目すべき部門・監督賞・脚本部門賞...アカデミー賞特集・(ほぼ)全部門予想してみた!

  • アカデミー賞特集・作品賞の行方~編集賞と演技部門から分析

    前回はアカデミー作品賞と監督賞、脚本賞の関係を過去データから分析しました。前回記事は以下リンクからどうぞアカデミー賞特集・作品賞の行方~監督賞と脚本部門から分析-自主映画制作工房Stud!oYunfat改めALIQOUIfilm映評のページアカデミー賞の時期がきたので、作品賞受賞を過去のデータから予想してみたいと思います。といっても近年は「例年にないこと」がしょっちゅう起こるので、データをもとにな...gooblog今回は、賞としては地味ながら作品賞を占ううえで非常に重要な「編集賞」と、それから主要部門である演技関係の部門から作品賞予想のための分析をしてみたいと思います。まず作品賞候補作と重要部門のノミネート状況をおさらい|作品賞候補作___|監督|脚本|編集|演技||ベルファスト___|〇_|〇_|X_|〇_...アカデミー賞特集・作品賞の行方~編集賞と演技部門から分析

  • アカデミー賞特集・作品賞の行方~監督賞と脚本部門から分析

    アカデミー賞の時期がきたので、作品賞受賞を過去のデータから予想してみたいと思います。といっても近年は「例年にないこと」がしょっちゅう起こるので、データをもとになんてあまり意味はないかもしれませんが…さてとりあえず、作品賞ノミネート作を見てみましょう|作品賞候補作______|監督|脚本|演技|編集||ベルファスト______|〇_|〇_|〇_|X_||コーダ_________|X_|〇_|〇_|X_||ドントルックアップ___|X_|〇_|X_|〇_||ドライブマイカー____|〇_|〇_|X_|X_||デューン________|X_|〇_|X_|〇_||ドリームプラン_____|X_|〇_|〇_|〇_||リコリスピザ______|〇_|〇_|X_|X_||ナイトメアアリー____|X_|X_|X_|X_||パ...アカデミー賞特集・作品賞の行方~監督賞と脚本部門から分析

  • アカデミー賞特集・アカデミー賞に見る「女性映画」

    もうすぐアカデミー賞です。しばらく、アカデミー賞について、色々と調べて、考えて書いてみようと思います。今年のアカデミー賞はジェーン・カンピオン監督の「パワー・オブ・ザ・ドッグ」が最有力と言われており、アカデミー賞史上3人目の女性の監督賞受賞になるのでは…と言われています。女性のクリエイターが評価されるようになるのは歓迎すべきことだと思いますが、一方で主演女優賞候補を見まわして、気づいたことがあります。今年のアカデミー賞主演女優賞候補5名の出演作は、ひとつも作品賞候補になっておりません。主演男優賞候補はというと2作品が作品賞候補と重複しています。主演女優と作品賞の相性の悪さは実は前々からなんとなく気になっていました。そこで今回はデータをもとにアカデミー賞と女性映画の関係を少し紐解いてみたいと思います。【主演女優賞...アカデミー賞特集・アカデミー賞に見る「女性映画」

  • 『ウエスト・サイド・ストーリー』(スピルバーグ版) 〜~その2・男たちの影と、女たちの熱。61年版との違い

    主に音楽面について語った「その一」に続いて、今回はスピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』の演技や演出や脚本について、61年版との違いと、そこから見える2020年代にウエスト・サイド・ストーリーを作ったスピルバーグの意図を解きほぐしていこうと思いますなお「その一」はこちらからどうぞ『ウエストサイドストーリー』(スピルバーグ版)その一・主に音楽面について------【男たちの影】スピルバーグ版『ウエスト・サイド・ストーリー』を鑑賞してから、毎日のようにスピルバーグ版のサントラを聞いています(もちろん61年版のサントラも、バーンスタイン指揮の「シンフォニックダンス」も聞いています)それで気が付いたというか気になったのが、スピルバーグ版でトニーを演じたアンセル・エルゴートの声質です。台詞にしても歌にしても、ちょ...『ウエスト・サイド・ストーリー』(スピルバーグ版)〜~その2・男たちの影と、女たちの熱。61年版との違い

  • 映像作品とクラシック音楽 第57回『ウエスト・サイド・ストーリー』(スピルバーグ版)~~その一・長くなるのでとりあえず音楽について

    1年くらい前に、1961年版『ウェストサイド物語』について書いたので、そのリメイク版についてもなにがしかの使命感にちょっとだけ燃えて書いてみることにします。61年版より面白いかというと、でもないんですが、色々なところに時代を反映したアップデート(あるいはそこまで言わなくても変化)を感じ、スピルバーグの映画作家としての矜持のようなものも見えてきて面白いです。超長文になるのが目に見えているので2回に分けて書こうと思います。1回目は主に音楽のこと、2回目は主に音楽以外のことについて…---------まずは音楽。スピルバーグと言えばこの人のジョン・ウィリアムズが「ミュージックコンサルタント」という謎のロールでクレジットされています。個人的に「コンサルタント」と名の付くものは、口ばっかり達者で現場をかき乱して何の成果も...映像作品とクラシック音楽第57回『ウエスト・サイド・ストーリー』(スピルバーグ版)~~その一・長くなるのでとりあえず音楽について

  • 『ドライブ・マイ・カー』~~感情表現とはテキストと向き合った先に芽生えてくるものなのかもしれない

    パンデミックが始まり、映画館に行くことが非常に少なくなりまして、だからせめて観た映画については、きちんとなにがしか書き残していこうと思い、久々の映評ブログ更新ですで、「ドライブ・マイ・カー」なのですが、アカデミー賞(アメリカの方のね)で、作品、監督、脚色、国際長編の4部門にノミネートされたので‥観に行きました。しかもこれが、濱口竜介監督作品の初鑑賞というのが、なんだかとってもだっせーなー…カーリングで言うと、決勝トーナメント進出決まってから試合中継を見始めた人ですね。アカデミー賞ノミネート前から「ドライブマイカー」観ていた人は、カーリングだと予選リーグから試合観ていた人『ハッピーアワー』あたりから濱口作品を見続けてきた人はカーリングだと日本選手権あたりから観戦していたひとなんでしょうね。別に「そだねー」なんて相...『ドライブ・マイ・カー』~~感情表現とはテキストと向き合った先に芽生えてくるものなのかもしれない

  • 映像作品とクラシック音楽 第56回『ある日どこかで』~時空を超えた愛を結びつけるラフマニノフの狂詩曲

    さて久しぶりの投稿となりますオリンピック期間中は、ヤップヤップウォーとカーリングの応援に忙しく、オリンピックが終われば戦争でこの種の投稿を書く気になれなかったのでした。プーチンが戦争をやめてウクライナに平和がくることを願いつつ、書いています。----------『ある日どこかで』ですが、実は最近ブルーレイを購入して初めて鑑賞しました。たしかジョン・バリーについて書いた際に、どなたかがコメントでこの映画のことをおススメされていたと思います。その時は私は『ある日どこかで』は未見だったのですが、カルト的人気を誇る作品だ・・・ということは知識として知っていました。それで観てみようと思ったはいいのですが、主要な配信サービス(アマプラ、ネトフリ、Unext、Appple)では本作は配信されていなかったのです。それで、結局ブ...映像作品とクラシック音楽第56回『ある日どこかで』~時空を超えた愛を結びつけるラフマニノフの狂詩曲

  • カーリング女子 北京ドラマティック編

    久しぶりにオリンピックのカーリング女子の試合の観戦記をブログに書いてみようと思った。それくらい、今回のカーリングは劇的で面白かった。2006年のトリノオリンピックでカーリングの試合に熱中して以来、オリンピックの女子の試合は放送されたものは全部見てきた。トリノとバンクーバーはブログにまとめて今読み返しても面白いのだけど、ソチと平昌はTwitterに書いただけでまとめなかったのが、いまとなっては悔やまれる。やっぱTwitterや、Facebookは勢いで書けるけどアーカイブ性がない。OGPイメージカーリング!!!!-自主映画制作工房Stud!oYunfat改めALIQOUIfilm映評のページチーム青森!!!小野寺歩さん、林弓枝さん、本橋麻里(まりりん)さん、目黒萌絵さん、寺田桜子さんありがとう。この9試合。すごく...カーリング女子北京ドラマティック編

  • 映像作品とクラシック音楽 第55回 ジョン・ウィリアムズ・ベルリンコンサート

    クラシック音楽が印象的な映像作品について語るということで書いてまいりましたが、今回はついこないだ発売されたばかりのアルバム「ジョン・ウィリアムズ・ベルリンコンサート」について語り倒そうと思います。感想としましては、ベルリンフィルすげ〜な!!に尽きます。単純にコンサートプログラムとしてなら2020年のウィーンライブの方がいいと思うのです。定番曲を網羅しつつも、アンネ=ゾフィー・ムターみたいな大物担ぎ出していつもと違う感じも楽しませて。その点ベルリンコンサートはプログラムだけ見ると新鮮さや面白味に欠ける気もしますが、ベルリンフィルの壮絶な演奏により、いつものジョン・ウィリアムズサウンドが怒涛の迫力となって襲いかかってきます。横綱相撲というか王者の風格というか、4年前のショーン・ホワイトや羽生結弦くんやカーリング女子...映像作品とクラシック音楽第55回ジョン・ウィリアムズ・ベルリンコンサート

  • 映像作品とクラシック音楽 第54回 ジェリー・ゴールドスミス 私的ベストテン(3位〜1位)

    というわけで前回につづけましてジェリー・ゴールドスミス私的ベストテンのいよいよベスト3です、ちなみに10位〜7位はこちら↓6位〜4位はこちら↓https://www.facebook.com/groups/201906550851117/permalink/656312522077182/さて、ベスト3です!------【第3位グレムリン(1984)】ゴールドスミスの遺作は先にも書いた『ルーニーテューンズ』ですがその監督こそジョー・ダンテで、彼もゴールドスミスにとってシャフナーと同じくらいの絆を感じる監督でした。そのダンテ×ゴールドスミスのコンビの最高傑作は間違いなく『グレムリン』です。『ポルターガイスト』と同じ方法論による「恐怖シーンに楽しげな音楽を鳴らす」のが印象深いのですが、さらに飛躍してシンセの音と電子...映像作品とクラシック音楽第54回ジェリー・ゴールドスミス私的ベストテン(3位〜1位)

  • 第53回 ジェリー・ゴールドスミス 私的ベストテン(6位〜4位)

    というわけで前回につづけましてジェリー・ゴールドスミス私的ベストテンの第6位〜4位の発表です。ちなみに10位〜7位はこちら↓-----さて、6位〜4位です!第6位ポルターガイスト(1982)第5位猿の惑星(1968)第4位パットン大戦車軍団(1970)【第6位ポルターガイスト(1982)】実質的にスピルバーグが監督したと言われるファミリー向けホラー映画という新たなジャンル。E.T.を撮影中だったので契約上別の会社の映画と監督を掛け持ちできず、ホラー映画の得意なトビー・フーパーを監督に据えながら実際には撮影も編集もスピルバーグがほとんど現場を仕切っていたそうです。で、多分ジョン・ウィリアムズはE.T.で忙しかったのと、なんと言ってもホラーならジェリーってことで、ジェリーの起用となりました。ジェリーの音楽は強烈で、...第53回ジェリー・ゴールドスミス私的ベストテン(6位〜4位)

  • 映像作品とクラシック音楽 第52回 ジェリー・ゴールドスミス 私的ベストテン(その一)

    クラシック音楽が印象的な映像作品を紹介するという建前で続けて参りましたコーナーですが、初投稿が2021年の2月5日でほぼ週一で投稿を続けてなんとついに1周年を迎えようとしております。今回は1周年を記念した特別企画として、建前を無視して映画音楽のお話をさせていただこうと思いますっていつものことですが。今回取り上げるのは映画音楽の巨匠ジェリー・ゴールドスミスです。一回で出すにはものすごく濃い記事になってしまったので、1周年記念日までカウントダウンで三連投させて頂こうとなどと思います。我慢してお付き合いいただけたら幸いです。ジェリー・ゴールドスミス(1929-2004)はアメリカの映画音楽の一つのスタイルを(ジョン・ウィリアムズと共に)完成させた人物と思っています。ジョン・ウィリアムズは、90年代になんかの映画雑誌(...映像作品とクラシック音楽第52回ジェリー・ゴールドスミス私的ベストテン(その一)

  • 映像作品とクラシック音楽 第51回『ミュージック・オブ・ハート』〜メリるんカーネギーホールに立つの巻〜

    こんにちは!あたしメリるん!女優よ!(๑˃̵ᴗ˂̵)あたしの夢はいつかあの伝説の演目「紅天女」の主演をつとめること!月影先生に紅天女を認めてもらうために頑張るの!ライバルの姫川グレン・クローズになんか負けないんだから!そんなわけで、女優頑張んなきゃ!道がないなら自分で道を作ればいいの!o(^▽^)oだから、何事も修行と思って色んな人と共演したわ。セクハラのダスティンさんとも、不良のジャクニコさんとも。ダーティーなクリントさんとも。そして、ああ、素敵なロバートさんとも!ロバートって言ってもデニ郎さんじゃないわよ。私がときめいたのはレットフォードさんよ(╹◡╹)♡アフリカでロケしたの。うっとりしちゃったわ。「今こそ認めよう愛してる」とか言われた気もするけど違ったかしら。そりゃねデニ郎さんとはまあ仲良いいわよ。随分共...映像作品とクラシック音楽第51回『ミュージック・オブ・ハート』〜メリるんカーネギーホールに立つの巻〜

  • マクベス [ジョエル・コーエン版]

    マクベスが観たくてついついAppleTVに登録してしまった。コーエン兄弟のお兄ちゃんの方が、奥さんをマクベス夫人にして、デンゼル・ワシントンをマクベスにして作った、なかなか渾身の一作…とは言っても「マクベス」である。「忠臣蔵」みたいなもんで、次の展開はおろか台詞すら決まっているので、よく知ってる物語をどう料理したかを楽しむ映画である。コーエンさん、Apple向けに配信映画撮ってくれませんか?奥さん主演で。しゃーねーなー、一から考えるのめんどくせーからマクベスでもやるかって感じで撮り始めたのかどうか知りませんが、しかしあえてのモノクロ、スタンダードサイズで挑む「マクベス」あちこちキメキメの映像で、現代アートにマクベスの物語を付けて流したような映画。コーエン兄弟はたしか黒澤が亡くなった時に一番好きなのは「天国と地獄...マクベス[ジョエル・コーエン版]

  • 映像作品とクラシック音楽 第50回 『ファンタジア』~主に「魔法使いの弟子」のこと~

    お疲れ様です。映像作品とクラシック音楽シリーズ。ついに第50回となりました。今回は、恐れ多くもディズニーの『ファンタジア』を取り上げてみます。50回目にふさわしい作品を…と言いたいところですが、実はたまたま買った写真のCDを聴いていたら書きたくなっただけです。ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団演奏の主に70年代の録音をおさめたCDです。この中に「魔法使いの弟子」がありまして、そういえば『ファンタジア』もフィラ管(この略し方あってます?)だったなぁと思って、久々に『ファンタジア』を観てみたらすっかり魅せられてしまいました。ファンタジアという映画について今更紹介するまでもないとは思いますが、簡単に…1940年のディズニー制作のアニメ映画で、ある意味クラシック音楽PVといいますか、クラシックの名曲に...映像作品とクラシック音楽第50回『ファンタジア』~主に「魔法使いの弟子」のこと~

  • 映像作品とクラシック音楽 第49回 『地獄の黙示録』

    年が明けました。昨年は好き勝手に色々書かせていただきありがとうございました。今年も似たような感じで書いてまいりますので、温かい目で見守っていただければ幸いです。さて、2022年最初の投稿は、ついに来ました、ワルキューレの騎行を鳴り響かせながら米軍のヘリが飛来する『地獄の黙示録』です。私はコッポラという映画作家には、スピルバーグやキューブリックほどの思い入れはありません。とは言え一般教養としてゴッドファーザー三部作はそりゃ観て楽しみましたし、『カンバーセーション』も、『タッカー』も『レインメイカー』もいい映画だと思います。とは言え『地獄の黙示録』はそれらコッポラ作品群の中においても異彩を放つ、やり過ぎを超えてイッちゃってる凄まじさがあります。戦争におけるの人間の狂気を描くにはまず自分から狂わなきゃならないとでも思...映像作品とクラシック音楽第49回『地獄の黙示録』

  • 2021年 映画マイベスト…

    毎年恒例の個人的映画ベストテンの記事を書かねば!!と、2021年に観た映画をTwitterの履歴と記憶をひっくり返して調べたのですが…配信あわせても観た新作(昨年公開で今年になってから見た作品含む)は11本しかありませんでした。もはや「趣味」の欄に「映画鑑賞」と書いてはいけないレベルです。こんなに新作を見なかった理由はただ一つです。コロナです。1年のほとんどが緊急事態宣言だったためです。などと言っても配信でも全然見なかった理由になってませんね。せっかく優待目当てで東京テアトルの株を単元で買ったのに、使用期限内に一度もヒューマントラストシネマに行けずに終わってしまいました(『アナザーラウンド』観たかったなあ)とはいえ負け惜しみみたいですが、見た作品はどれもすごく面白かったです…いくらなんでもベストテンってわけにも...2021年映画マイベスト…

  • 映評 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

    映画館で観てから2ヶ月くらいたって今更ですが、2021年映画ベスト書く前にこれだけはあげとかなければ、と書きます。ネタバレなしで書いてます。(写真はサントラCDより)007最新作。ありがとう、お疲れさまダニエル・クレイグ。結論から言うと、めっちゃ面白かった。先日アップした私的ボンドベストテンを見てお分かりのように私はロジャー・ムーア時代のボンドが好きなのです。あのころのボンドの敵は悪事のスケールが大きかった。人類滅亡クラスの悪事も珍しくなかった。しかし、ティモシー・ダルトンのボンド以降、映像的には派手になっても敵のやることはセコくなってきた。せいぜいが英国と中国の武力衝突を起こしてやろうくらいなものだった。(十分デカいがボンド世界では控えめな方だ)その点今回のフレディ・マーキュリーじゃなくてラミ・マレック演じる...映評007ノー・タイム・トゥ・ダイ

  • ブロガー&SNS映画レビュアーの2010年代映画ベストテン_ TOP

    映画を愛する皆様、こんにちは2020年1月より当ブログで募集を開始した「ブロガー&SNS映画レビュアーによる10年代(2010~2019)の映画ベストテン。その集計が完了しました。企画には23名の方にご賛同いただきました。ブログやTwitterで映画批評、レビュー、感想、徒然と映画について10年間書き続けてきた方々、そしてシネフィルな若手映画監督や、映画のスタッフ、映画祭運営担当者などです。2010年から2019年にかけて公開された日本映画、外国映画それぞれのベストテン(投票作品数は日本映画115タイトル!外国映画158タイトル!!)、およびベスト監督とベスト男女優を選出しました。ちなみに・・・当ブログはアフィリエイトなどは行っていないので閲覧が増えても1円も入ってきません投稿してくださった方々も完全にノーギャ...ブロガー&SNS映画レビュアーの2010年代映画ベストテン_TOP

  • 映像作品とクラシック音楽 第48回 『バーンスタイン&ウィーンフィル ベートーヴェン全交響曲シネコンサート』(2020年12月 東京写真美術館にて)

    お疲れ様です。この一年、こちらのグループにはとてもお世話になりました。引っ越しはどうにか終わりまして、富士山に沈む夕日はなかなかの壮観です。ところで前回、「次回投稿は年明けです」などと言っておきながらなんですが、ほぼ一年前に恵比寿の写真美術館で鑑賞したバーンスタインのフィルムコンサートの感想の自分のブログを読み返していたらこちらに投稿したくなりました。ほぼブログのコピペでして、書いてある感想も一年前のものですが、よろしければお付き合いください。-------バーンスタイン&ウィーンフィルベートーベン全交響曲シネコンサート2020/12/5東京写真美術館ホールにて鑑賞77年から79年にかけて行われたバーンスタインとウィーンフィルによるベートーベン交響曲全曲ライブのフィルムコンサートが、東京写真美術館で行われた。私...映像作品とクラシック音楽第48回『バーンスタイン&ウィーンフィルベートーヴェン全交響曲シネコンサート』(2020年12月東京写真美術館にて)

  • 007私的ベストテン~『ノー・タイム・トゥ・ダイ』について書く前に

    そういえば2021年も終わりそうですが、ここ30年くらいでもっとも映画館に行かなかった1年になってしまいました。そんな年でもこれだけは観ないわけにいくまいと「007ノータイム・トゥ・ダイ」を見たのです。007大好き青年の私としましてはこの映画の映評だけは年内に書かないわけにいくまいと思っていたのですが…その前に…007を鑑賞した日。実は鑑賞直後に、『水面のあかり』の渡辺シン監督と有楽町で飲みまして、その時に渡辺さんが言うのです「新しい007全然見てないんだけど、ティモシー・ダルトンの007はえらい評判いいじゃないか」いや、ティモシー・ダルトンの007だってクラシックに片足突っ込んでますけど・・・と思いつつ、私だってガンダムが好きという若者とガンダム話で盛り上がろうとおもったら、そいつが言うガンダムってのがSee...007私的ベストテン~『ノー・タイム・トゥ・ダイ』について書く前に

  • 映像作品とクラシック音楽 第47回 『東京ゴッドファーザーズ』

    クラシック音楽が印象的な映像作品について語るシリーズ。今回は、季節柄、我が国の奇習に従って、ベートーベンの「第九」を扱った作品を取り上げます。2003年の今敏(コン・サトシ)監督作品の長編アニメーション映画『東京ゴッドファーザーズ』です。-------ゼロ年代(2000〜2009年)は、日本映画のアニメが抜群に面白かった年代でした。90年代もアニメは面白かったですが、しかし振り返れば90年代の面白いアニメ映画と言えばほとんどジブリだけでした(いや、パトレイバーもあったし、エヴァンゲリオンもあったろと怒られそうですが)そしてゼロ年代。ジブリは相変わらず千尋、ハウル、ポニョと興行面ではリードしていましたが、ハウルくらいから正直あんま面白くないな…と思うようになりました。そのかわりに、ジブリ以外のアニメ映画が質的な面...映像作品とクラシック音楽第47回『東京ゴッドファーザーズ』

  • 箱庭迷宮2021 (幻想劇場 経帷子 作・演出 廣田謙一)

    箱庭迷宮2021(幻想劇場経帷子作・演出廣田謙一)の感想です。松本の劇団「幻想劇場経帷子」の2021年12月公演をライブ配信で鑑賞しました。----------久々の観劇。といってもライブ配信(の見逃し配信)での鑑賞。首都圏にいながらにして、松本の演劇を楽しめるなんていい時代になったものだし、ハコ以上の収益を上げる可能性ができたのは良かったと思います。ただし今回のライブ配信については技術上の問題が沢山あったと思います。まず、音が小さい。テレビの音量を、普段のテレビやDVD鑑賞だと絶対に設定しないくらいの大きさにしないと、台詞がぜんぜん聞こえてきません。ちなみにうちのテレビは、映画を日中少し大きな音で楽しみたいときは音量を「30」くらいに設定。夜遅くにお隣さんに気を使って観る場合は「20」くらいに設定します。今回...箱庭迷宮2021(幻想劇場経帷子作・演出廣田謙一)

  • 映像作品とクラシック音楽 第46回『くるみ割り人形と秘密の王国』ハリウッドのなんでもシェフはチャイコフスキーの料理も美味い

    クラシック音楽が印象的な映画についてぐだぐだ語るシリーズです。師走になりましたので季節感ある作品でいこうと思いまして2018年の『くるみ割り人形と秘密の王国』を取り上げます。この映画、クラシック音楽ファンがよく知るバレエの「くるみ割り人形」とはストーリーがだいぶ違います。バレエ版のストーリーをざっくりと説明すると・・・----------クララはドロッセルマイヤー叔父さんにもらったクリスマスプレゼントのくるみ割り人形をもらいますがクソガキ感ある兄に壊されてしまいます。修理した人形を抱いて寝ていたクララは小さくなってネズミに襲われます。するとくるみ割り人形が動き出してネズミどもと斬り合いを始めます。ネズミ「お主何者だ」くるみ割り人形「帯刀、余の顔を見忘れたか」ネズミ「余の顔だと…」江戸城内のカットバック。人形は8...映像作品とクラシック音楽第46回『くるみ割り人形と秘密の王国』ハリウッドのなんでもシェフはチャイコフスキーの料理も美味い

  • 映像作品とクラシック音楽 第45回 『サウンド・オブ・ミュージック』

    クラシック音楽が印象的な映像作品についてあーじゃこーじゃと語るシリーズも気づけば第45回。目標の50回までもうすぐです。今回は・・・っていうか今回も?クラシック音楽ってわけじゃないですけど、まあいいじゃないですかな感じの作品で『サウンド・オブ・ミュージック』を取り上げます。いまさら内容を説明する必要はない有名作ですが、一応物語解説です。ネタバレです。---------オーストリアのとある修道院で神に仕えるため修行しなきゃならないマリアですが、今日も丘の上の草原で「♪ザ~ヒルザ~アラ~イブウィズサウンドオブミュージ~~ク」などと歌っています。修道院のパイセンたちもついつられて「マリアなんて困っちまうわ」みたいに歌って院長にマリアのポンコツぶりを訴えます。これはやばいわと思った院長はマリアに修行の一環で厳格なことで...映像作品とクラシック音楽第45回『サウンド・オブ・ミュージック』

  • 映像作品とクラシック音楽 第44回 『ストリート・オーケストラ』マリン・オールソップはスラムの夢を見るか

    クラシック映画が印象的な映画を紹介するシリーズ。今回は2015年のブラジル映画『ストリート・オーケストラ』を紹介いたします。実話ベースのお話らしいです。ブラジルはサンパウロのスラム街の少年少女に弦楽オーケストラを指導していた男性がその後サンパウロ交響楽団のメンバーになるお話です。バイオリンの才能はあるのにアガリ症でオーディションに落ちてしまう男性。その日もサンパウロ交響楽団のオーディションで失敗をやらかします。アパートの家賃も払えなくなり困っていた彼はスラム街の学校でオーケストラを指導するバイトの募集に応じます。その学校に行ってみると、予想通り全員ものすごいヘタクソでこいつは指導のし甲斐がありそうだぜって思ったものの、スラムの少年少女たちは音楽学ぶ以前に、生活が不安定で、全員なんらかの訳あり、中には犯罪組織とつ...映像作品とクラシック音楽第44回『ストリート・オーケストラ』マリン・オールソップはスラムの夢を見るか

  • 映像作品とクラシック音楽 第43回 『エクソシスト』の終わりとウェーベルン・ワンダーランド

    僕が初めて彼女からその話を聞いたのは2021年の秋だった。「怖いホラー映画があって」彼女はFacebookのコメント欄ごしに僕に語り掛けてきた。「エクソシストって怖い映画」『エクソシスト』は確かに怖い映画の類に入るだろう。ホラー映画に分類するのもうなづける。ただし映画についてうるさい批評家肌の人たちに言わせるとあれはホラーには分類できないと言う。僕自身ホラーの定義などわからないので彼らの思い込みの可能性は多分にある。「怖い映画か」僕はさめかけのコーヒーをぐいと飲み干してから言った「君が怖い映画を観ることが、僕にとってどんな意味があるのだろう」「意味はあるのかもしれないし、無いのかもしれないわ。ただその映画にウェーベルンの音楽が使われいるってのはどう。興味をひくんじゃない。あなたにエクソシストにおけるウェーベルン...映像作品とクラシック音楽第43回『エクソシスト』の終わりとウェーベルン・ワンダーランド

  • 映像作品とクラシック音楽 第42回 エンニオ・モリコーネ(私的)アルバムベストテン 第3位〜第1位

    さて前回に引き続きましてモリコーネのベストテンのいよいよベストスリー大発表です。って言っても有識者100人の選ぶモリコーネとかでなく、私の個人的なモリコーネテンですけど。-------第3位ニューシネマパラダイス(O.S.T.)私のモリコーネベストテンの第3位は…ど定番のシネパラです。ミーハーか!と言ってもいいもんはいい1枚です。一応言いますと私はこの『ニューシネマパラダイス』という映画それ自体の評価は微妙です。傑作ではあることは認めますが、あちこちそうじゃないだろうと思うところもあったり、そもそも映画のアウトラインが、短絡的すぎる映画愛とノスタルジーな気がして…などと文句をつけはするものの、折りに触れて見返している作品でもあるのです。なんでかと言えば、それはやっぱりモリコーネの音楽が聴きたいからです。モリコー...映像作品とクラシック音楽第42回エンニオ・モリコーネ(私的)アルバムベストテン第3位〜第1位

  • 映像作品とクラシック音楽 第41回 エンニオ・モリコーネ(私的)アルバムベストテン 第10位〜第4位

    クラシック音楽が印象的な映像作品について語るシリーズ…と銘打ってやってきましたが、今回は趣向を変えて、クラシック音楽ではなく、映画音楽の話。映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのCDの私的ベストテンを紹介しよう思います。モリコーネの音楽は、クラシック音楽的と言えなくもないし、全然違うとも言えるしで、そもそもがジャンルにとらわれない、モリコーネという一つのジャンルを作っているように思います。モリコーネ節としか言いようのない世界。日本だと伊福部昭さんがスタンス的に近い気もしますが、モリコーネはジャズにもポップスにもロックにも影響を与えていったところが特殊にして偉大だと思います。そんなモリコーネ節を堪能できるCDを10枚勝手にセレクトしてみました!-------第10位CINEMACONCERTO-ENNIOMORRI...映像作品とクラシック音楽第41回エンニオ・モリコーネ(私的)アルバムベストテン第10位〜第4位

  • 映像作品とクラシック音楽 第40回 「伊福部昭SF交響ファンタジー第一番」にかこつけて『メカゴジラの逆襲』を語る

    お疲れ様です。クラシック音楽の印象的な映像作品を語るシリーズ。今回は伊福部昭のSF交響ファンタジーと、そこから派生しての昭和ゴジラシリーズの最終作にして悲しみあふれるやるせなさ溢れる傑作『メカゴジラの逆襲』について語ります。伊福部ファンと怪獣ファン向けの内容です。伊福部昭によるSF交響ファンタジーは1983年に初演されました。この初演のライブ録音のアルバムは持っております。中学のころから何度も何度も聞き続けている名盤です。持っているのはCDではなくLPで、今聞いているのは、それをさらにカセットテープに録音し、そこからさらにMP3に落としたものですが。ところで今気が付いたのですが、「SF交響ファンタジー」の「SF」って、ずっと「ScienceFiction」のことだと思ってましたが、あれホントは「交響ファンタジー...映像作品とクラシック音楽第40回「伊福部昭SF交響ファンタジー第一番」にかこつけて『メカゴジラの逆襲』を語る

  • 映像作品とクラシック音楽 第39回 アニメ『新世界より』

    一番好きな交響曲は?と言われるとほぼ迷いなくベト9と答えます。ではベスト3は?と言われると、もう一本は迷い無く言えます。ドボ9です。もう1枠が難しいですね。モツ41、ブラ4、チャイ5、マラ4、タコ7あたりが候補ですが…ってそういう話をしたいんじゃないです。ドボ9です。「フロム・ザ・ニュー・ワールド」です。その大好きなドボ9の副題を冠した作品がアニメ『新世界より』(2012年作品)です。と言っても別にドボルザークの生涯を描いた作品ではありません。オーケストラの話でもありません。1000年後の日本を舞台にしたSF作品です。原作はホラー小説の巨匠貴志祐介の同名小説です。アニメは、ストーリーについては原作にほぼ忠実に作られ、全25話の作品です。ざっとストーリー------------1000年後の日本。現在の茨城県付近...映像作品とクラシック音楽第39回アニメ『新世界より』

  • 映像作品とクラシック音楽 第38回『マイノリティ・リポート』でスピルバーグはなぜクライバーとアバドを選んだか!!?

    クラシック音楽が印象的な映像作品について語り倒すシリーズ第38回は、スピルバーグ監督によるゼロ年代SF3部作(?)の一つで、トム・クルーズがシューベルト「未完成」にのって全身で操作しなきゃならないめちゃくちゃ疲れそうなUIの未来のコンピューターを操作する映画『マイノリティ・リポート』ですスピルバーグ映画というのは、基本的にジョン・ウィリアムズの音楽がこれでもかと鳴り響き、既成曲を映画の中に入れてくること自体あまりなく、あっても目立ちません。クラシック音楽を劇中に取り入れた例で言うと、『太陽の帝国』でのショパンのマズルカとか、『シンドラーのリスト』でドイツ兵がバッハを弾いていたりしましたが、印象的だったかと言われるとそうでもありません。その点では『マイノリティ・リポート』はいつもと逆で、ジョン・ウィリアムズの音楽...映像作品とクラシック音楽第38回『マイノリティ・リポート』でスピルバーグはなぜクライバーとアバドを選んだか!!?

  • 映像作品とクラシック音楽 第37回『戦場のピアニスト』のショパン

    映像作品におけるクラシック音楽の使い方とかについてグダグダ語ってみるシリーズということで、今回はショパンのピアノ曲が沁みるロマン・ポランスキー監督2001年作品『戦場のピアニスト』でお送りいたします。実は今構想中の映画でショパンのノクターンかワルツを2曲くらい使おうと思ってまして、アシュケナージさんやアリス紗良オットさんのアルバムをよく聴いているところでもありまして、その流れでショパン音楽映画の最高峰を再見したのであります。タランティーノの映画でロマン・ポランスキー監督の妻だったシャロン・テイトは惨殺の運命から救われました。本当にそうなっていたら、ポランスキーはその後ジャック・ニコルソンの家で少女に淫行をすることもなかったかもしれませんし、その件でアメリカから逃げてヨーロッパで活動することもなかったかもしれませ...映像作品とクラシック音楽第37回『戦場のピアニスト』のショパン

  • サントラ評 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

    007シリーズ10代目の音楽担当を拝命したハンス・ジマーこれでミッション・インポッシブルと007という二つのスパイシリーズで音楽を担当したことになる(ちなみにジマーにはこれまでにもバットマンとスーパーマンとスパイダーマンの音楽担当歴がある)結論から言うと、サントラアルバムとしてはとても素晴らしいものだったといっても現時点で映画は見てないし、どんな話かも知らない映画がクソつまんない可能性もあるし、音楽が作品にマッチしてない可能性もあるから、映画音楽としての評価は保留しかし、単に音楽CDとして聴くと、けっこう素晴らしいと思う。とはいえ、ハンス・ジマーが、90年代やゼロ年代のころと比べると、つまらない作曲家になったなあ・・・という思いを払しょくするには至っていない。あのころのジマーはひたすらにカッコいいメロディでグイ...サントラ評007ノー・タイム・トゥ・ダイ

  • 映像作品とクラシック音楽 第36回 『時計じかけのオレンジ』

    お疲れ様です。クラシック音楽が印象的な映像作品について語るシリーズです。前回の『アイズ・ワイド・シャット』に引き続いてまたキューブリック作品でお届けいたします。ベートーベン第九や泥棒かささぎ序曲やウィリアムテル序曲にのって暴力が荒れ狂う映画、1971年作品『時計じかけのオレンジ』です。キューブリックが亡くなった年のアカデミー賞授賞式でスピルバーグが追悼スピーチでこんなことを言いました「世界中が彼を真似た。でも彼は誰の真似もしなかった」スピルバーグは好きな映画のイメージを時にひっそりと、時にあからさまに自作品の中に差し込んでくる人です。確かにキューブリック映画に誰かの真似やパロディやオマージュを感じることはありません。彼は作るたびに映画界をアップデートさせてきました。とはいえ周囲の影響をまったく受けていないかと言...映像作品とクラシック音楽第36回『時計じかけのオレンジ』

  • 映像作品とクラシック音楽 第35回『アイズ・ワイド・シャット』とショスタコーヴィチのワルツ

    映像作品とクラシック音楽第35回『アイズ・ワイド・シャット』とショスタコーヴィチのワルツ--------クラシック音楽が印象的な映像作品を語るシリーズ今回は、スタンリー・キューブリック監督の遺作で、ショスタコーヴィチのジャズ組曲第2番(舞台管弦楽のための組曲)の第2ワルツが印象的な『アイズ・ワイド・シャット』です----------------ショスタコーヴィチの交響曲が大好きでして、あの殺伐とした血なまぐさい硝煙と血の匂いが香ってくるよう交響曲群が…(9番のピッポコピッポコマーチもそれはそれで大好きで)。映画向きな曲だし、どこかで書きたいなと思ってはいたのですが、ショスタコーヴィチの交響曲を使った映画は、5番~11番を切り刻んでツギハギした『戦艦ポチョムキン』の再編集サウンド版くらいしか思いつきませんでした。...映像作品とクラシック音楽第35回『アイズ・ワイド・シャット』とショスタコーヴィチのワルツ

  • 映像作品とクラシック音楽 第34回『忠臣蔵外伝 四谷怪談』

    映像作品におけるクラシック音楽の使い方とかについてグダグダ語ってみるシリーズといいつつ、こないだまで連続3回でクラシック音楽じゃないスター・ウォーズについて語りました。第34回の今回は、昔々遥かかなたの銀河系から、だいぶ最近の時代まで近づいて、元禄時代の物語です。深作欣二監督の1994年作品の『忠臣蔵外伝四谷怪談』になります。この作品では、カール・オルフの「カルミナ・プラーナ」より「おお、運命の女神よ」と、マーラー交響曲第一番第三楽章が印象的に使われておりました。まず、松竹の富士山の画とともにテロップで「松竹100周年記念作品」と出るところで、「おお、運命の女神よ」の冒頭部分が高らかに鳴り響きます。そしてやや速いテンポの演奏で「おお、運命の女神よ」をフルサイズで演奏し、メインキャスト、スタッフをクレジットしてい...映像作品とクラシック音楽第34回『忠臣蔵外伝四谷怪談』

  • 映像作品とクラシック音楽 第33回『スター・ウォーズ』(下)

    クラシック音楽が印象的な映像作品について語るシリーズ第33回・・・と言いながら、クラシック音楽を全く使っていないスター・ウォーズ・エピソード4の音楽について無駄に熱く語るシリーズ第3回にしてSW編完結編。前回はルークたちのデススター脱出までの、音楽の使い方を書きました。今回はデススターをめぐる最終決戦からエンディングまでについて、例によってダラダラと書いていきます!!【『スターウォーズ』における音楽の使い方8--最終決戦--】さあ、最終決戦だ。そんなこんなで惑星ヤビンの反乱軍基地にデススターの設計図をインプットしたR2D2を届けることに成功したファルコン号御一行。ところがファルコン号に仕掛けた発信機によってデススターに反乱軍基地の在処を教えてしまう結果にもなったのでした。反乱軍のたぶんソフトウェア技術者がR2D...映像作品とクラシック音楽第33回『スター・ウォーズ』(下)

  • 映像作品とクラシック音楽 第32回『スター・ウォーズ』(中)

    クラシック音楽が印象的な映像作品について語るシリーズ第32回…と言いながら、スター・ウォーズの音楽について無駄に熱く語るシリーズの第二回です。前回はオープニングテーマのこととロンドン交響楽団のこと語っていたら、やっとルークが出てきたくらいのところまで語って終わりにしてしまいました。今回はルークの旅立ちからデススター脱出までのドタバタ場面におけねジョン・ウィリアムズの音楽について書いてみます。-------【『スターウォーズ』における音楽の使い方4--二つの太陽のシーン--】ルークが惑星タトゥイーン名物の二つの太陽の夕日を見る時にかかるオビワンのテーマがとても物悲しくて好きなのですが、このシーンに関しては前編の記事にコメントをくれた、スター・ウォーズ超好きな私の友人にして映画監督トモダチでもある「丈治」さんが素晴...映像作品とクラシック音楽第32回『スター・ウォーズ』(中)

  • 映像作品とクラシック音楽 第31回『スター・ウォーズ』(上)

    クラシック音楽が印象的な映像作品についてグダグタ語り倒すシリーズの第30回はついに1977年作品『スターウォーズ』です…ってそれ全然クラシックじゃないやーーんって思われるかもしれませんしかしですねスターウォーズは、サイモン・ラトルがベルリンフィルで演奏したり、クラシックのコンサートでもよく演奏されますし、いいじゃないですか。クラシック扱いで。以前に、『ジョーズ』や『未知との遭遇』も書きましたが、あれらと同様にウィリアムズの映画音楽を記憶を頼りに語っていくシリーズとしても第4回となりますが、ついに『スター・ウォーズ』を迎えてしまいました。これは気合いが入ります。深呼吸してから書き始めます----【『スターウォーズ/エピソード4・新たな希望』における音楽の使い方1--メインタイトル--】まず20世紀FOX社のロゴが...映像作品とクラシック音楽第31回『スター・ウォーズ』(上)

  • 映像作品とクラシック音楽 第30回『惑星ソラリス』

    クラシック音楽が印象的な映像作品について語るシリーズも30回になりました。10回くらいでネタ切れになるかと思ってましたが、まだこうして続けられますのも「いいね」してくれる皆さまのおかげです。意地でも50回までは頑張りたいと思います。で、記念すべき30回目は、アンドレイ・タルコフスキー監督の1972年のソビエト映画『惑星ソラリス』です。タルコフスキー監督で最も有名かつ、SF映画史に残る名作です。タルコフスキー監督といえば、難解な映像作家のイメージがあり、実際、不幸にも最初に観る映画が『鏡』だったりするとわけわかんなさすぎて、難解作家と思ってしまうのも無理はないのですが、しかしそれ以外の作品は意外と、「本気で作ったコント」だと思えば楽しめます。『ストーカー』などドリフのコントを大真面目に作った映画みたいなもんで、「...映像作品とクラシック音楽第30回『惑星ソラリス』

  • 映像作品とクラシック音楽 第29回『ハワーズ・エンド』

    クラシック音楽が印象的な映像作品についてグダグダ語ってみるシリーズということで、今回は1992年のジェームズ・アイボリー監督作『ハワーズ・エンド』を取り上げてみます。この作品ではベートーベンの交響曲第5番の、それも珍しいことに第三楽章が重要な使われ方をしており、その第三楽章についての解釈も語られていたりしてクラシック音楽ファン的には興味深い作品です。また例によって長いですが、ご興味があればお付き合いください。今や『ハワーズ・エンド』を知ってる人は少ないように思いますが、公開当時はアカデミー賞最有力とも言われ、作品賞や監督賞にノミネートされ、エマ・トンプソンが主演女優賞を受賞、脚色賞と美術賞もとりハリウッドでは非常に高く評価されていました。しかし同年の作品賞監督賞はクリント・イーストウッドの『許されざる者』で、作...映像作品とクラシック音楽第29回『ハワーズ・エンド』

  • 映像作品とクラシック音楽 第28回『プラトーン』

    クラシック音楽が印象的な映像作品について語り倒すシリーズ。今回はバーバーの「弦楽のためのアダージョ」が印象的な1986年のオリバー・ストーン監督作品『プラトーン』について書いてみます。------『プラトーン』はオリバー・ストーンが自身のベトナム戦争従軍体験をもとにベトナムの戦場の過酷さをリアルタッチで描いた作品です。国のために命をかけて戦った兵た…みたいな愛国的な描き方ではなく(『プラトーン』のヒットに乗っかって作られた『ハンバーガーヒル』はそんな映画でした)、戦場の過酷さの中で善と悪の境界線が崩れていく心理を追う深みのあるドラマです。アメリカ軍による住民の殺戮や強姦、村を焼くといった残虐な行為、麻薬に溺れる兵たち、仲間を撃ち殺すなど、きれいごとなど何もない戦場をこれでもかと描きました。もしかするとアメリカの...映像作品とクラシック音楽第28回『プラトーン』

  • 映像作品とクラシック音楽 第27回『ライトスタッフ』

    こんにちはクラシック音楽が印象的な映像作品について、グダグダ語るシリーズを書かせてもらってますインディーズ映画監督の齋藤新です今回は『ライトスタッフ』の音楽について、書かせてもらいました!!-----------中学か高校の頃だったでしょうか当時私はジョン・ウィリアムズに心酔していて彼よりすごい作曲家はこの世にいない!!などと何も知らないガキんちょでしたし、そんな風に思っていました。まあ、今も似たようなもんですが。そんなある時、サントラ好きの友達が、ジョン・ウィリアムズよりすごい人見つけたぞと言ってきたのです。彼はレンタルビデオで観た『ライトスタッフ』という映画の音楽が素晴らしかったと言って、そのエンドクレジットの音楽をカセットテープに録音したものを聞かせてくれました。ほう、なるほど、いい曲だねぇ。こいつは一体...映像作品とクラシック音楽第27回『ライトスタッフ』

  • 東京オリンピック(1965) 市川崑監督

    65年の映画、市川崑監督の『東京オリンピック』を今更ながら鑑賞。実は初見。あまりの面白さにリアルタイムのオリンピック中継観ずに3時間の作品一気見。公開当時から批評家筋からは記録か芸術かで議論されていたそうで、それでも映画は大大大ヒットし観客には熱く支持されたという。なるほど、これは確かに芸術性の追求をあちこちから感じるほぼ前情報なしで見始めたのだけど、時々ものすごく美しいキメキメの画があって(ど真ん中に富士山あって画面の左から右に聖火ランナーが駆け抜ける画とか、聖火台に登る最終ランナーを望遠でワンカットでしかし縦の動きだけで追うカメラワークとか、女子体操を真横から撮るスローの画とか、走るアベベを望遠でクローズアップのまま追いかける画とか)、なんとなく宮川一夫のカメラではないのか?と調べてみたらやっぱり宮川一夫が...東京オリンピック(1965)市川崑監督

  • 映像作品とクラシック音楽 第26回 『ノマドランド』『ファーザー』のルドヴィコ・エイナウデイのこと

    史上もっともグダグダなオリンピックが始まろうとしておりますが、そういうのと関係なく、映画とクラシック音楽の話です。クラシックといっても今回は現代クラシック。何気に買ったルドヴィコ・エイナウデイという作曲家のアルバムが非常に良かったので紹介してみます。今年(2021年)はコロナ禍で映画館にほとんど行けてないのですが、それでも多分今年のベストワンはこれに決まりでしょ!と確信できるくらい素晴らしかった映画が『ノマドランド』です。ご存知の通り、在米中国人女性監督のクロエ・ジャオさんが監督し、アカデミー賞でも作品賞、監督賞、主演女優賞を受賞しました。映画の内容はいったん置いといて、その映画で流れる澄んだ空気のような音楽も素晴らしいと思いました。そして、これも今年の映画ですが、少し前にも別の記事で紹介しましたがアンソニー・...映像作品とクラシック音楽第26回『ノマドランド』『ファーザー』のルドヴィコ・エイナウデイのこと

  • 映像作品とクラシック音楽 第25回 『響け!ユーフォニアム』

    つい先日、一気呵成に全話視聴してしまい、感動冷めやらぬ中勢いで書いております。クラシック音楽が印象的な映像作品について語るシリーズ。前回ちょい変則的ながらブラスバンド映画を扱いましたが、今回は吹奏楽を扱った作品を取り上げてみます。2015年作品のテレビアニメ『響け!ユーフォニアム』とその続編『響け!ユーフォニアム2』です。こちらのグループで女の子キャピキャピなアニメを紹介するのは場違い感半端ないですし、また私もそんなにアニメ沢山観てるわけでもなくアニメ的に深いことを問われても、え〜と、その〜となってしまいます。それなのになぜこの作品について今書くのかと言えば、それはもちろんものすごく面白くて、始めはほんとになんとなくちょっと見てみよう、くらいの気持ちで第一話を見始めたのですが、あまりの面白さに目を潤ませながら一...映像作品とクラシック音楽第25回『響け!ユーフォニアム』

  • 映像作品とクラシック音楽 第24回 『ブラス!』

    お疲れ様です。クラシック音楽が印象的な映像作品についてあーじゃこーじゃと語るシリーズ。今回は、クラシック鑑賞部屋としてはやや変則的かもしれませんが、ブラスバンドの響きが爽快な感動作、イギリス映画の『ブラス!』(1996年マーク・ハーマン監督)と、そのサントラを紹介してみたいと思います。-------ここ30年くらい、イギリス映画は安定して面白いなと思っております。イギリス映画には色々と鉄板ジャンルがありまして、王室もの、シェークスピアもの、ロックミュージシャンもの、イカれた奴らがドラッグキメまくるもの…など色々あるのですが、そしてもう一つ、なぜかイギリス映画界が世界中で飛び抜けているジャンルが、貧しい労働者が頑張る映画。労働者もの。世界が右傾化して我が国はじめ多くの先進国で絶滅危惧種に指定されたこのジャンルの、...映像作品とクラシック音楽第24回『ブラス!』

  • 映像作品とクラシック音楽 第23回 『羊たちの沈黙』

    クラシック音楽が印象的な映画についてグダグダ語るシリーズ。今回は殺人鬼ハンニバル・レクターさんが血まみれでバッハのゴルトベルク変奏曲に聞き惚れる『羊たちの沈黙』です------少し前ですが、アカデミー賞授賞式にて、主演男優賞は大方の予想では『マ・レイニーのブラック・ボトム』で熱演を見せながらも若くして他界した故チャドウィック・ボーズマンだったのですが、発表されたのは予想を覆して『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスでした。授賞式の主催者もチャドウィックの受賞を確信してか授賞式の大トリを作品賞発表ではなく主演男優賞にして、チャドウィックを称えて感動的に締めくくろうと考えていたと思うのですが、受賞したのは会場に来ておらず住まいのイギリスは夜だからお年寄りのアンソニーはぐうぐう寝ていてリモート出演もなく、どっちらけな...映像作品とクラシック音楽第23回『羊たちの沈黙』

  • 映像作品とクラシック音楽 第22回『ショーシャンクの空に』

    どうも。クラシック音楽が印象的な映像作品紹介シリーズ。今回は私より一つ下くらいの世代で一番好きな映画は?とアンケートを取ったらきっとかなり上位に来るであろう、なんなら1位になりそうな映画です。なんというか、おススメ映画は?と聞かれて、マニアすぎずに映画通っぽさを出すのにちょうどいい映画という気もします。ちなみに私の場合一番好きな映画は?と聞かれると『ブレードランナー』だったりしますけど、それはまた別の話…-------『ショーシャンクの空に』の原作はスティーブン・キングです。キングは自作の映画化作品を容赦なく酷評することで知られており、映画ファンからは傑作扱いの『シャイニング』や『デッド・ゾーン』も酷評しています。日本で原作者が映画をけなすなんてまずありませんよね。おもしろいことです。原作者が怒っていい日本映画...映像作品とクラシック音楽第22回『ショーシャンクの空に』

  • 映像作品とクラシック音楽 第21回『タワーリング・インフェルノ』

    こんにちはクラシック音楽が印象的な映画についてあーだこーだ語るシリーズを書いている齋藤新です。またクラシック音楽じゃないじゃん…というご批判を気にせず書いてみたいと思います。いつもですけど-------『タワーリング・インフェルノ』は大スターがずらずら並んだ1974年のパニックスペクタクル大作です。サンフランシスコに建設された世界一の高さのビルの完成記念パーティーの真っ最中、手抜き工事が原因でビルのあちこちで火災が発生。屋上に残された大勢の人々(だいたいセレブ)の運命は・・・的な映画。低予算ロケ中心のアメリカンニューシネマ(って何?って人は第17回を参照ください)の反動で、1970年代前半にやたら豪華感を見せつける超大作パニック映画ブームが起こりその最高峰的作品。そのブームにのっかるように、『ポセイドン・アドベ...映像作品とクラシック音楽第21回『タワーリング・インフェルノ』

  • 映像作品とクラシック音楽 第20回 『ジョーズ』

    お疲れ様です週一で頑張って、クラシック音楽が印象的な映像作品紹介を書いてます、インディーズ映画監督の齋藤新です本日は『ジョーズ』です!!ってまたクラシック音楽じゃないやん!!って話ですけど、今色々ネタ仕込み中なので、今回は単に私が大好きすぎる映画で映画音楽としても史上ナンバー1じゃないかと思っている映画について無駄に熱く語ってみます。------------ジョン・ウィリアムズの二度目のオスカー受賞作。そしてスピルバーグとの信頼関係を不動のものにした彼のフィルモグラフィーでもトップクラスで重要な作品です。私は作曲家ウィリアムズの活動を勝手に三期に分けるなら・・・スター・ウォーズ以前を第一期、スター・ウォーズ以後シンドラーのリスト以前を第二期、シンドラー以後を第三期としたいと思っています色々と模索しながらも着実に...映像作品とクラシック音楽第20回『ジョーズ』

  • 映像作品とクラシック音楽 第19回 『ダイ・ハード2』

    こんにちは週一で、クラシック音楽が印象的な映像作品を紹介する投稿を、人目を気にせず続けているインディーズ映画監督の齋藤新です。今回はシベリウスの「フィンランディア」が真冬のワシントンD.C.の空港に響き渡る『ダイハード2』です。前作の大ヒットを受けて前作のお約束をあちこち踏襲しつつ、予算アップでスケール感もアップした派手なアクション映画になりました。お約束が過ぎるのと、あちこち「んなアホな」な描写が散見されたりで、個人的には1ほどの魅力は感じないのですが、このあとも作られるシリーズがどんどん中ハード、小ハード、微ハードとなっていくのに比べればまだまだ大ハードなころであり、ぶっちゃけ見る価値あるのは2までだと思ってます。(ブルースの頭は小ハーゲ→中ハーゲ→大ハーゲ→完ハーゲとなっていきますが)お約束踏襲ということ...映像作品とクラシック音楽第19回『ダイ・ハード2』

  • 映像作品とクラシック音楽 第18回 『ダイ・ハード』

    こんにちは週一でクラシック音楽が印象的な映像作品を紹介するという趣旨の投稿をしているインディーズ映画監督の齋藤新です。といっても最近は趣旨から脱線気味な投稿が多かったのですが、久しぶりに本来の趣旨で記事を書いてみます。今回はベートーベンの第九をこれでもかと使いまくった『ダイ・ハード』です!もはや『ダイ・ハード』など『ごんぎつね』と同じレベルで誰もが知ってる物語だと思いますのでストーリー紹介は省きます。1988年作品なので今や古典映画の域ですが、未だに演出も脚本も素晴らしく、面白さが色褪せない作品です。強いて言えば30階くらいからマシンガンを乱射しているジョン・マクレーンが、引の画だと3階くらいから売ってるようにしか見えなくて、なんであんなミス演出がOKテイクとして使われて、未だに修正されないんだろう…と思ったり...映像作品とクラシック音楽第18回『ダイ・ハード』

  • 映像作品とクラシック音楽 第17回 ジョン・バリー編

    「クラシックCD鑑賞部屋」というFacebookのグループの管理人さんからジョン・バリーについて書いてはくれまいかとリクエストを受けまして、書いてみることにしました。我ながらクラシックと関係ないじゃんと思いながら書き進めていたのですが、途中でかろうじてクラシック鑑賞部屋っぽいことも書けました!ジョン・バリー素晴らしい!って思えましたよ。例によって長い文になりましたが、よろしければお付き合いくださいませ。さて、ジョン・バリーって何者ですか?という方もいるかも知れませんので、紹介しながら書き進めてみたいと思います。-------ジェームズ・ボンドとイニシャルが同じことが何か運命的ですが、007シリーズの音楽で特に有名な作曲家です。しかしバリーにとって007は余興のようなもので、映画音楽作曲家としては相当な大物です。...映像作品とクラシック音楽第17回ジョン・バリー編

  • 映像作品とクラシック音楽 第16回 ヨーヨー・マとサントラ・後編(武侠映画とモリコーネ)

    チェリストのヨーヨー・マさんと言えば、クラシックのことをそんなに知らない人でも知ってるクラシック界のスターの1人じゃないかと思います。クラシックにとどまらない音楽界での活躍があるからそれくらい有名なのだと思いますが、私らサントラ好きにとっても非常に愛着のある数々のサントラ名盤を彩ってこられた方です。前回に引き続きヨーヨー・マさんの名盤サントラを紹介してみたいと思います。-------『グリーン・デスティニー』(2000)作曲タン・ドゥン台湾のアン・リー監督によるハリウッドにワイヤーアクションブームを起こしたいわゆる「武侠映画」の傑作です。(香港映画だとその遥か前から普通にやってたアクション演出だったのですが…ワイヤーアクションなら1993年のツイ・ハーク監督、リー・リンチェイ主演『ワンス・アポン・ア・タイム・イ...映像作品とクラシック音楽第16回ヨーヨー・マとサントラ・後編(武侠映画とモリコーネ)

  • 映像作品とクラシック音楽 第15回 ヨーヨー・マとサントラ・前編(JWとYYM)

    チェリストのヨーヨー・マさんと言えば、クラシックのことをそんなに知らない人でも知ってるクラシック界のスターの1人じゃないかと思います。クラシックにとどまらない音楽界での活躍があるからそれくらい有名なのだと思いますが、私らサントラ好きにとっても非常に愛着のある数々のサントラ名盤を彩ってこられた方です。今回はヨーヨー・マさんの名盤サントラを紹介してみたいと思います。-------「セブン・イヤーズ・イン・チベット」(1997)作曲ジョン・ウィリアムズ私がはじめてヨーヨー・マさんのサウンドに接したのは『セブン・イヤーズ・イン・チベット』のサントラでした。(私の音楽知識の8割は映画きっかけで知ったものです。)監督はジャン=ジャック・アノーです。音楽については『ラ・マン』ではガブリエル・ヤーレ、『薔薇の名前』『スターリン...映像作品とクラシック音楽第15回ヨーヨー・マとサントラ・前編(JWとYYM)

  • ミニシアターエイドのサンクスシアターで山戸結希監督「おとぎ話みたい」と横浜聡子監督「おばあちゃん女の子」鑑賞

    ミニシアターエイドのサンクスシアター(クラファン出資者のためのオンラインシアター)のことすっかり忘れていて、21年6月までだったのに全然見てなかったので、慌てて鑑賞始める山戸結希監督「おとぎ話みたい」逆行バリバリの表情読み取り不可能な暗さの中で獰猛な演技させるところとかどこか普通の商業作家と一線を画しているようなものを感じる。主人公は全く共感できないほとんど狂気のキャラなんだけど、共感してもらいたさゼロで突っ走る姿は目が離せない。めちゃくちゃな展開で計算とかない情熱のまま演技と画を紡いだ監督の脳内世界。整理されていないところがかえって魅力で、60分ものすごく楽しめた。脇役で主人公が嫌う女性の方が、なんかやたら既視感ある演技する人だな~誰だっけこの役者・・・と思ってたら、私の映画「唯一、すべて」で主演した小林郁香...ミニシアターエイドのサンクスシアターで山戸結希監督「おとぎ話みたい」と横浜聡子監督「おばあちゃん女の子」鑑賞

  • クロエ・ジャオさんが母国から受けている仕打ちを思うと胸が痛む話

    クロエ・ジャオさんは現代でもっとも才能ある映画監督の1人で、「ノマドランド」はアカデミー賞受賞も当然の革新的な傑作でした。そのジャオさんが母国から受けている仕打ちを思うと胸が痛みます。日本人や日系人がなんか賞とったら「日本すごい」とかやんやと騒ぐのもどうかと思うけど、アカデミー賞作品賞監督賞を見事に中国籍女性がとったというのに一切報道しない中国(政府)の相変わらずの心の狭さはもっとどうかしてるなんでもクロエ・ジャオさんの過去の発言が、中国の批判とか侮辱とかってことで、政府は沈黙、SNSで検索不可、投稿は即削除とか。こんなジョージ・オーウェル的国家が許されていいのか!?中国政府としては実はクロエ・ジャオさんのことはどうでもよくて、短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた香港デモを描いた作品を検索させたくないのだ...クロエ・ジャオさんが母国から受けている仕打ちを思うと胸が痛む話

  • 映像作品とクラシック音楽 第13回 『未知との遭遇』

    どーも。週一くらいでクラシック音楽が印象的だった映像作品についてあーだこーだ書かせていただいている、インディーズ映画監督の齋藤新です今回はスティーブン・スピルバーグ監督の『未知との遭遇』を…って、それ全然クラシック音楽じゃないだろ!!って突っ込みはよくわかってはいるのですが…しかしですよ、2020年大ヒットしたCD「JOHNWILLIAMSINVIENNA」は、サントラコーナーでなくクラシックコーナーで扱われたCDだったじゃないですか!!その2曲目が『未知との遭遇』なんだからいいじゃない!!と、ややルール破りは承知の上で、「未知との遭遇」におけるジョン・ウィリアムズの音楽について語ってみたいと思います。もしこの投稿がまあまあ好評だったら、『ジョーズ』編、『スター・ウォーズ』編もアップしちゃうかもしれません…--...映像作品とクラシック音楽第13回『未知との遭遇』

  • アカデミー賞2021

    アカデミー賞予想と結果の答え合わせ○→11×→9作品、監督はイージーだったので外した人少ないと思いますが演技部門と脚本部門は外しまくりましたとは言え、白人が受賞して番狂わせと言われるのって、いい時代ですよねチャドウィックを讃えるために、主演男優賞最後に発表しながら、欠席のアンソニー・ホプキンスが受賞して、スピーチないまま終わる…というのは、さすがに味気なかった。その直前の、主演女優賞では3度目となるフランシス・マクドーマンドが、余裕しゃくしゃくで皆が長々しゃべる中、ごく簡単に喋っただけだったのはむしろ格好良かったのだけど。クロエ・ジャオさん、見事な監督賞と作品賞でした。おめでとうございます。作品としても圧巻でしたね。アジアの外国籍の監督賞受賞も初めてじゃない?とも思ったけど、アン・リーさんとか先人がいたっけ。個...アカデミー賞2021

  • 映像作品とクラシック音楽 第13回 「伊福部昭作品集」

    せっかく扉絵が伊福部昭さんになったので(FacebookのクラシックCD鑑賞部屋向けの記述)、最近買った「伊福部昭作品集」の感想をアップします。「映像作品とクラシック音楽」と題しておきながら、映画音楽ではない伊福部昭音楽の紹介になりまが、まあご勘弁ください。-----「伊福部昭作品集」曲目・日本狂詩曲・土俗的三連画・交響譚詩・タプカーラ交響曲・ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ・ヴァイオリン協奏曲第2番・オーケストラとマリンバのためのラウダ・コンチェルタータ怪獣を愛する私はもちろんゴジラ等のサントラや、「SF交響ファンタジー」なんかを普段から愛聴しているのですが、恥ずかしながら怪獣とも映画とも関係ない伊福部昭の現代音楽を買ったのはこれが初めてでした。しかし、そこには慣れ親しんだ伊福部節がこれでもかと...映像作品とクラシック音楽第13回「伊福部昭作品集」

  • 映像作品とクラシック音楽 第12回 「ヴェニスに死す」

    前回の『ツィゴイネルワイゼン』に続いて難解映画シリーズですwクラシック音楽が印象的だった映画といえばやっぱり外しちゃいけないのが『ヴェニスに死す』(1971年ルキノ・ヴィスコンティ監督)です。この映画では、マーラー交響曲第5番の第4楽章アダージェットが効果的に使われています。このアダージェットはマーラー全曲中もっとも有名な曲ではないかと思いますが、この曲がそんなに有名になったのは「ヴェニスに死す」の影響が大きいのではないでしょうか?とにかく最初と最後はもちろんのこと、劇中でも数回使われ、毎回フルサイズに近いくらいの時間流れます。印象に残らないはずないのです…が、こうしたクラシック音楽の免疫を持たない人には長すぎて苦痛に感じたり、あるいは何も起こらない上に心地よい曲がかかってるからぐーぐー眠ってしまったりする危険...映像作品とクラシック音楽第12回「ヴェニスに死す」

  • 映像作品とクラシック音楽 第11回 「ツィゴイネルワイゼン」

    おつかれ様です。ほぼ週一でクラシック音楽が印象的な映画などについてあーじゃこーじゃと書かせていただいているインディーズ映画監督の齋藤新です。前回黒澤明監督作品編で作家の内田百閒を主人公にした『まあだだよ』について書きました。今回は内田百閒つながりで百閒原作の「サラサーテの盤」を原作にした映画『ツィゴイネルワイゼン』(1980年作品鈴木清順監督)を取り上げてみます。と言いましても、これがなかなかに難解な映画でして、久しぶりに見返してみましたが、やっぱりさっぱりわからない…という困った映画です。あんまりわからないので、久しぶりに原作も読み返してみましたが…原作もまたなんだかよくわからないから困ったものです(笑----ところで、念のため言いますが、「わからない」と「つまらない」は全然違います。本も映画も音楽も、さっぱ...映像作品とクラシック音楽第11回「ツィゴイネルワイゼン」

  • 映像作品とクラシック音楽 第十回 黒澤明監督作品・後編〜『乱』『夢』『まあだだよ』

    映像作品とクラシック音楽第十回黒澤明監督作品・後編〜『乱』『夢』『まあだだよ』クラシック音楽好きのインディーズ映画監督の齋藤新です。今回は連続3回となってしまった黒澤映画編の完結編として、黒澤晩年の作品でのクラシック音楽の影響や使用について紹介したいと思います。--------『乱』音楽:武満徹実は『乱』は私個人的には黒澤映画で一番好きな作品です。アカデミー賞でも監督賞でノミネートされるなど、海外では黒澤の代表作級の扱いです。音楽も『影武者』に比べると、違和感など全然なく、武満徹の幽玄の世界が、カラー時代の黒澤の作風とものすごくマッチしていて素晴らしい効果を上げています。黒澤と武満のコラボが2作だけで終わったのはもったいない気がします。『乱』も予告編を見ると、マーラー1番の三楽章が重々しく奏でられます。乱特報+...映像作品とクラシック音楽第十回黒澤明監督作品・後編〜『乱』『夢』『まあだだよ』

  • 映像作品とクラシック音楽 第九回 黒澤明監督作品・中編〜『赤ひげ』と『影武者』

    映像作品とクラシック音楽第九回黒澤明監督作品・中編〜『赤ひげ』と『影武者』前回に引き続いての黒澤明監督作品でのクラシック音楽の話です「この映画は最後にベートーベンの第九の歓喜の歌が自然と聞こえてくるような映画にしたいんだ。言っとくけどただの第九じゃないよ、フルトヴェングラーじゃなくっちゃ」これは『赤ひげ』の撮影の際に黒澤が言ったとされる発言です。言い回しとか細かいところは違うと思いますが、だいたいこういう趣旨のことを言っています。(西村雄一郎著「黒澤明音と映像」にもそのようなことが書かれています)それで黒澤は『赤ひげ』では、毎日撮影の前にスタッフを集めてフルトヴェングラー指揮のベートーヴェンの第九を聞かせていたそうです。私がフルトヴェングラーを買うきっかけになった言葉でした。黒澤がそこまで言うフルトヴェングラー...映像作品とクラシック音楽第九回黒澤明監督作品・中編〜『赤ひげ』と『影武者』

  • 映像作品とクラシック音楽 第八回 黒澤明監督作品・前編〜『素晴らしき日曜日』から『七人の侍』まで

    お疲れ様です。ほぼ週一投稿でクラシック音楽が印象的な映像作品に関してあーじゃこーじゃと言ってるインディーズ映画監督の齋藤新と申します。今回は黒澤明監督作品とクラシック音楽について書いてみたいと思います。黒澤監督のクラシック音楽への強いこだわりを感じる作品をいくつか紹介しつつ、見たことない黒澤映画があればぜひご覧になっていただきたいなと思います。---------『素晴らしき日曜日』音楽:服部正戦後まもなくの1947年作品。三船敏郎はデビュー前で当然出てないし、音楽も盟友早坂文雄と出会う前だしで、スタイリッシュになりきっていないころの黒澤映画ですが、終戦からわずか2年でもう「壁ドン」やってたりする可愛らしい映画です。貧しいカップルが日曜日に金欠デートをする。ラストで誰もいない野外音楽堂で彼氏が指揮者を気取って指揮...映像作品とクラシック音楽第八回黒澤明監督作品・前編〜『素晴らしき日曜日』から『七人の侍』まで

  • 映像作品とクラシック音楽 第七回 ジェームズ・ホーナーとプロコフィエフのカンターター

    クラシック音楽好きのインディーズ映画監督の齋藤新です。今回は映画音楽の巨匠が手がけたシュワルツェネッガー映画を出発点に、プロコフィエフやソ連のクラシック音楽を巡るミステリアスなお話を紹介します。(ややオーバーなイントロダクションなので、読んで怒らないでくださいな(笑))----皆さんジェームズ・ホーナーという作曲家を知っているでしょうか?アメリカの映画音楽の作曲家で、代表作「タイタニック」でアカデミー賞の作曲賞および主題歌賞を受賞しています。私が映画音楽を好きになったきっかけはジェームズ・ホーナーでした。中学のころテレビの洋画劇場で観た「スタートレック2」の音楽に心からしびれて、生まれて初めて外国映画のサントラを買いました。当時はCDでなくLPレコードでした。ジョン・ウィリアムズやジェリー・ゴールドスミスやエン...映像作品とクラシック音楽第七回ジェームズ・ホーナーとプロコフィエフのカンターター

  • 映像作品とクラシック音楽 第六回 トムとジェリー

    お疲れ様です。クラシック音楽好きのインディーズ映画監督の齋藤新です。クラシック音楽が印象深い映像作品を紹介するというコーナー今回紹介するのは…自分にとって初めてクラシック音楽と接した映像作品とは何だったろうと考えてみたら、きっと「トムとジェリー」だ!と思ってトムジェリについて色々書こうと思って見返してみたら…面白すぎてですね、語る言葉なんか見つからないのです!というわけで…手抜きに映るかもしれませんが…------トムとジェリー(TomandJerry)-TheCatConcerto(日本語吹き替え)トムとジェリー(TomandJerry)-TheCatConcerto(日本語吹き替え)トムとジェリー(TomandJerry)-TheCatConcerto(日本語吹き替え)トムとジェリー「ピアノコンサート」(C...映像作品とクラシック音楽第六回トムとジェリー

  • 映像作品とクラシック音楽 第五回「ウェストサイド物語」

    映像作品とクラシック音楽の第五回は、1961年作品、アカデミー賞で作品賞はじめ10部門で受賞した映画史に残る傑作ミュージカルです。今回はクラシック音楽が効果的に使われた映画の紹介とはちょっと違うかもしれませんが…でもさ、なにしろ作曲がレナード・バーンスタインなんだからさ!もう全曲クラシック扱いでいいよね!と強引に進めていきます。----そういえば、ご存知の方もいるかもしれませんが、スピルバーグ監督によるウェストサイド物語のリメイク作品が公開待機中です。たしか2020年12月公開予定でしたがコロナで遅れてるのでしょうスピルバーグが「アメリカ」や「クール」をどう演出するのか興味はありますが…ジョージ・チャキリスよりかっこいいベルナルドなんかいるわけないじゃん!とか、そもそもあれほど完成されてる映画をリメイクする意味...映像作品とクラシック音楽第五回「ウェストサイド物語」

  • 映像作品とクラシック音楽 第四回 暗殺のクラシック音楽

    今回は、クラシック音楽による血塗られたハリウッド映画史について書きたいと思います。ってそんなに重い話ではないですがハリウッド映画ではクラシック音楽、特にオペラやカンタータみたいな歌手の入る曲をバックに暗殺が行われる演出をよく見かけます。いくつか思いつくままに書いていきたいと思います。------------『知りすぎていた男』【アーサー・ベンジャミンカンタータ「ストーム・クラウド」】某国首相暗殺の情報を偶然聞きつけてしまったアメリカ人の家族。暗殺団に子どもを人質にとられてしまい、警察に頼らずに自分たちで息子を取り戻そうとします。夫はジェームズ・スチュアート、妻はドリス・デイです。暗殺団は、コンサートの最中に首相を殺そうとして計画を立てました。演目がアーサー・ベンジャミンの「ストーム・クラウド」と知り、その曲の最...映像作品とクラシック音楽第四回暗殺のクラシック音楽

  • 鬼滅の刃 無限列車編

    これは映画ではない。と書くと、批判的な意味に取られそうだが、「鬼滅の刃」の大ファン(好きなキャラは善逸と、蜜璃さんと、義勇さん)な私は、別に批判的な意味で言ってるわけではない。単に事実としてこれは、映画館での一期一会を前提としたて作られた作品ではないということを言っている。この作品はこれまでのテレビでのアニメシリーズ(または原作のコミックス)を観てきたという前提で作られ、今後もテレビシリーズを見続けることを前提とした作りなっている。要するにテレビシリーズの1エピソード以上でも以下でもない。本来は新たなファン獲得すら期待していなかったようにすら思える。だから映画屋的には、せめてダイジェスト的でもいいから柱合会議のシーンを冒頭につけておけば、ラストの柱たちに伝令が走るシーンの感動が増したのではないか?少なくとも開巻...鬼滅の刃無限列車編

  • 映像作品とクラシック音楽 第三回「アマデウス」

    映像作品とクラシック音楽第三回「アマデウス」-----クラシック音楽好きインディーズ映画監督の齋藤新です。クラシック音楽が印象的な映像作品について書いてみたよってシリーズでお届けしております。第三回で取り上げるのはクラシック音楽映画の金字塔「アマデウス」です。ミロシュ・フォアマン監督のアカデミー作品賞受賞作。ざっくりストーリー解説----天才モーツァルトと彼にただならぬ嫉妬心を抱く宮廷作曲家で音楽の才能としては中のよくて上くらいのアントニオ・サリエリの物語。モーツァルトは私が殺したと語る頭のおかしそうなサリエリ爺さんが自殺未遂し、精神病院に入れられる。神父が爺さんに懺悔をさせるべく伺うと、その爺さん、昔は皇帝陛下にも褒められた作曲家だったという。爺さんは神父に何十年も前の天才青年モーツァルトに抱いた強い憎しみと...映像作品とクラシック音楽第三回「アマデウス」

  • キネマ旬報ベストテン2020年度 雑感

    キネマ旬報ベストテン2020年度日本映画1.スパイの妻2.海辺の映画館3.朝が来る4.アンダードッグ5.本気のしるし劇場版6.37セカンズ7.罪の声8.喜劇愛妻物語9.空に住む10.アルプススタンドのはしの方11.れいこいるか(映画芸術1位)14.ミッドナイトスワン(日本アカデミー作品賞候補)17.浅田家!(日本アカデミー作品賞候補)19.劇場25.男はつらいよ、おかえり寅さん(日本アカデミー作品賞候補)28.ラストレター33.なぜ君は総理大臣になれないのか(キネ旬文化映画1位)34.Fukushima50(日本アカデミー作品賞候補)99.鬼滅の刃無限列車編外国映画1.パラサイト2.はちどり3.燃ゆる女の肖像4.ストーリーオブマイライフ5.異端の島5.死霊魂7.フォードvsフェラーリ8.ペインアンドグローリー9...キネマ旬報ベストテン2020年度雑感

  • 映像作品とクラシック音楽 第二回 「ウルトラセブン 史上最大の侵略」

    映像作品とクラシック音楽第二回「ウルトラセブン史上最大の侵略」----どうも性懲りも無く第二回の投稿をさせていただきます、インディーズ映画監督でクラシック音楽好きの齋藤新です。今回はウルトラセブンです!セブン最終回で使用され印象深いのが、シューマンのピアノ協奏曲です。もうこの曲はウルトラオタクの間ではレジェンド級で「シューマ…」まで言えば「アンヌ!僕はね!」と切り返してくるやばい世界が展開されるほどです!このグループで浮きまくるのを覚悟で、ウルトラオタクっぷりあふれる投稿をしてみようと思います!!----怪獣や宇宙人との死闘での疲労が積み重なり、体調がめちゃくちゃ悪くなったモロボシダン。脈拍360、血圧400、熱が90度というヤバすぎだろ!?その体調!!っていうか触った人は火傷しないのか?って状態のダンはウルト...映像作品とクラシック音楽第二回「ウルトラセブン史上最大の侵略」

  • 映像作品とクラシック音楽 第一回「2001年 宇宙の旅」

    「クラシックCD鑑賞部屋」というFacebookの恐怖のグループに投稿した記事を転記します。私はベートーベンの第九のアルバムなら11種持ってますが、その程度だとほんのヒヨッコにすぎないような、凄まじいクラシックマニアたちが集うグループです。-----映像作品とクラシック音楽第一回「2001年宇宙の旅」----思い切って初投稿させていただきます。齋藤新と申します。クラシック音楽が好きで、皆様の投稿をいつも楽しみにしております。皆様の博識ぶりに恐れをなして「ムラビンのチャイ5イイよね」とか軽い気持ちで投稿するのが怖くなり今まで読み専でしたが…私はインディーズですが映画制作などもしておりまして、そうだ!映画とからめたクラシック音楽話なら結構書けるぞ!と思って書いてみることにしました。映画に限定しちゃうとドラマやアニメ...映像作品とクラシック音楽第一回「2001年宇宙の旅」

  • 「七人の侍」の勘兵衛だけ数字が使われていないことの考察

    どうでもいいくだらない話ですイージー問題です。以下の7人は何者でしょう?勘兵衛五郎兵衛七郎次久蔵平八勝四郎菊千代----もちろんおわかりですね。「七人の侍」の7人です。で、前から気になっていたことがありまて・・・志村喬が演じた勘兵衛だけが名前に数字が入っていないのですね(久蔵の久は昔の商売の世界で九の代わりに使われていたので漢数字扱いです)4、5、7、8、9、1000何か意味があるのでしょうか1、2、3はともかく6が無いのも気になります。もしかして数字が大きいほど強い、ドラクエのレベルみたいなもんか?大きい順に菊千代、久蔵だし…とも思いましたが、五郎兵衛に「腕はまあ中の下」と言われた平八が五郎兵衛より強いはずはないので違うでしょう。ひょっとして数字が小さいほど侍としての家柄の格式が高いとか…勘兵衛のぞけば間違い...「七人の侍」の勘兵衛だけ数字が使われていないことの考察

  • 映画秘宝と映画芸術ベストテン

    気がつくと映画賞の季節映画秘宝と映画芸術のベスト&ワースト両誌とも選者の選評が熱くて濃厚で読み物として楽しい(キネ旬は選評がページの都合か薄いのが残念)毎度のことながら映芸ワーストと日本アカデミーの親和性(?)に顔がほころぶ去年廃刊となったのはなんだったのか、今年も楽しくベスト発表の秘宝。ついこないだの炎上事件は残念だけど2月4日にはキネ旬のベストテンが発表されるけど、どんな感じになるのかね外国映画1位はパラサイトだろうけど映画秘宝と映画芸術ベストテン

  • 日本で一番予想の難しいある映画賞

    日本で1番予想の難しい映画賞がある。他のどの映画賞の結果もあまり参考にならない。世評がそんなに高くない映画が、他の映画賞を総なめした映画を差し置いて受賞することもしばしば。「某テレビ局制作作品が有利」疑惑とか、「大手の持ち回り出来レース」疑惑もあったりするが、こう見えてこの賞を結構ウォッチしている自分としては二つの疑惑については疑う気持ちはわかるが証明するエビデンスはなく、むしろ反証できる結果も多いとは言っておく。さてその映画賞が事実上のノミネートを発表した。去年アメリカのアカデミー賞でパラサイトが取ったその翌年、コロナ禍とは言え、なんと華のない作品ばかり並ぶのだろう。私の周囲では酷評しか聞こえてこない、映画秘宝でも堂々ワースト4位のあの作品も作品賞候補になってるし…自分の生きる世界とは全然別の世界線があるのだ...日本で一番予想の難しいある映画賞

  • 2020年映画 マイベストテン!!

    2020年映画マイベストテン1位「ペイン・アンド・グローリー」(ペドロ・アルモドバル監督)2位「パラサイト半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)3位「ミッドサマー」(アリ・アスター監督)4位「フォードVSフェラーリ」(ジェームズ・マンゴールド監督)5位「37セカンズ」(HIKARI監督)6位「願い」(マリア・セーダル監督)7位「鈴木さん」(佐々木想監督)8位「写真の女」(串田壮史監督)9位「HystericBetty」(いおり気高い監督)10位「リチャード・ジュエル」(クリント・イーストウッド監督)2020年は様々な価値観が根底から覆された一年でした。私の映画鑑賞本数も激減しました(25作品)例年ですと劇場鑑賞した作品を対象にマイベストを選んでいたのですが、しかし今年は状況が違います。今年は様々な映画祭がオンライン...2020年映画マイベストテン!!

  • バーンスタイン&ウィーンフィル ベートーヴェン全交響曲シネコンサート

    77年から79年にかけて行われたバーンスタインとウィーンフィルによるベートーベン交響曲全曲ライブのフィルムコンサートが、東京写真美術館で行われた。私は7、8、9を鑑賞。バーンスタインのやんちゃっぷりで観て楽しい聴いて感動な素晴らしい体験でした。実は自分はバーンスタインのアルバムを買ったのは比較的最近(ウェストサイド物語サントラは除く)で数年前。高校生の頃からクラシックは好きだったけどその頃から基本的にカラヤン信者だった。しかし仏頂面で表情をあまり変えずに冷静に演奏するカラヤンと違って、こんなに楽しげに演奏するバーンスタインを高校のころ知っていたら、もっと違った人生を送っていたかもしれないなどと、そんな風にも思った。楽しい時間をありがとうと思ったけど、音響には少し難ありか?もともとの音源の問題なのか、劇場設備の問...バーンスタイン&ウィーンフィルベートーヴェン全交響曲シネコンサート

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