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自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ https://blog.goo.ne.jp/studioyunfat

ブロガーによる00年代の映画ベストテン発表! 37名の映画好きたちのベストをご覧あれ

自分の映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品徹底批評 バカ映画は笑い飛ばし、真面目映画は、何故?どうすれば?…と熱く語り抜く

スタジオゆんふぁ
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塩尻市
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豊平区
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2009/03/15

  • ザ・ホエール [監督:ダーレン・アロノフスキー]

    かつて『ハムナプトラ』シリーズでイケメン冒険野郎として名を馳せた(ほどでもないか)ブレンダン・フレイザー。そういえばこないだのアカデミー賞で久しぶりに名を聞いた。冒険野郎といえばハリソン・フォードが80超えてなお失われた聖櫃のころとあまり体型が変わらずまだインディやろうってのに、ブレンダンはあの頃の女の子をキャーキャー言わせていた(のか?)頃の面影は見る影もなく、半分くらいはメイクアップとは言え別の意味でキャーキャー言わせそうな姿に変わってしまっていた。調べるとしばらく姿を見なかったこれまでの期間、なかなか大変だったらしく、セクハラにあったり、体調を崩したり、結婚が破綻したり、心もズタズタな生活だったそうである。そう思うと、今回のブレンダンの役も、ここ10数年の彼の生活と少しダブるところがある。そういえば...ザ・ホエール[監督:ダーレン・アロノフスキー]

  • 映像作品とクラシック音楽 第89回 ジョン・ウィリアムズ 松本コンサートの演目を予想する

    ジョン・ウィリアムズが10月に松本で行われるセイジ・オザワ松本フェスティバルで指揮棒を振ります。ついにこの日が来たか!生きててよかった!っていうかジョンさん元気すぎ!そこで今回は、松本でジョン・ウィリアムズ指揮でサイトウキネンオーケストラが演奏する曲目を予想してみるという不毛なことをやってみます。そこまでやってチケット取れなかったら恥ずかしいですね。------さて松本でのコンサート演目予想について参考にするのはプレスリリースの簡単な紹介文(スターウォーズとE.T.とハリーポッターはもう決定しているっぽい)あと最近の作品や、日本がらみの曲を演奏するだろう…という予想2016年のフィラデルフィアコンサート2020年ウィーンフィル2021年ベルリンフィルでの演目特に2016年フィラデルフィアは重要です。今回の...映像作品とクラシック音楽第89回ジョン・ウィリアムズ松本コンサートの演目を予想する

  • 映像作品とクラシック音楽 第88回 『リバーサルオーケストラ』最終回終わったのでまとめ感想

    日テレのドラマ『リバーサルオーケストラ』が最終回を迎えてだいぶ経ちました。演出、脚本には激しく文句を言いたいのですが、サントラも買っちゃったし、門脇麦さんの演技はやはり素晴らしかったし、いったい初音は誰が好きなんだ?!的な恋のゆくえを気にしたりと、なんだかんだで結構楽しんだ全10話でした。時代の波や社会の偏見と戦う的な深刻な話には全くせず、ごく普通で平凡な、つまりは身近な悩みにフォーカスして、クラシック音楽を題材にしながらおやつ感覚でライトに楽しめるドラマにしたことも良かったと思います。しかし、それでも言わせてもらうと、演出と脚本!もうすこしなんとかならんかったの!?さすがにそれは言わせてほしいというところをいくつかと、そんな中でも演出の良かった場面について思い出しながら書いてみたいと思います。なお最初に...映像作品とクラシック音楽第88回『リバーサルオーケストラ』最終回終わったのでまとめ感想

  • フェイブルマンズ 〜主にジョン・ウィリアムズの音楽について

    お疲れ様です。アカデミー賞は『エブリシングエブリウェアオールアットワンス(以下エブエブ)』の圧勝に終わりましたが、作品賞候補になっていたスピルバーグ作品も忘れてはいけません。エブエブで助演男優賞を受賞した、キーホイクワン君の映画デビューはスピルバーグ映画でした。スピルバーグの横に座る奥様のケイト・キャプショーはキー君のそのデビュー作での共演者でしたし、作品賞のプレゼンターがそのデビュー作の主演俳優のハリソンフォードなわけで、キーホイクワンのための受賞式に見えたわけです。そしてキー君のデビュー作で音楽を務めたジョン・ウィリアムズもまた今回アカデミー賞候補になっておりました。やっと彼らと肩を並べる位置にキー君が帰ってきましたが、みんなこの40年近く越えられない山であり続けキー君は己の力でその山に登ったのです。...フェイブルマンズ〜主にジョン・ウィリアムズの音楽について

  • アカデミー賞2023

    予想と結果の答え合わせ20部門中14部門的中…と言っても作品、脚色、主演男女、助演女優と主要どころを外したのでちっとも自慢になりません作品×トップガンマーヴェリック→エブエブ監督○ダニエルズ(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス以下エブエブ)脚本○エブエブ脚色×トップガンマーヴェリック→ウーマントーキング主女×ケイト・ブランシェット→ミシェル・ヨー主男×オースティン・バトラー→ブレンダン・フレイザー助女×アンジェラ・バセット→ジェイミー・リー・カーティス助男○キー・ホイ・クワン撮影○西部戦線異常なし編集○エブエブ作曲○西部戦線異常なし歌曲○RRR美術×バビロン→西部戦線異常なし衣装○ブラックパンサーワカンダフォーエバーメイク○ザ・ホエール視覚○アバターウェイオブウォーター音響○トップガンマー...アカデミー賞2023

  • ブレードランナーLIVE (2023/3/5渋谷bunkamuraオーチャードホールにて)

    私、生涯で一番好きな映画は?と問われると1秒の迷いもなく『ブレードランナー』と答えます。なにをどう贔屓目に見てもクラシック音楽と関係ない映画ですが、強いて言えば生演奏の演奏会であるところがクラシックっぽいと言えなくもないので、無理矢理は承知でここに書きます。目次●ブレードランナーLIVEの感想●蛇足1ブレードランナーサントラアルバム、ニューアメリカンオーケストラ版について●蛇足2ブレードランナー初心者のための公開バージョン解説-----ブレードランナーLIVEの感想----2023/3/5渋谷bunkamuraオーチャードホールにて『ブレード・ランナー』(リドリー・スコット監督、1982年作品…を再編集し1992年に「最終版」と銘打たれて公開されたバージョン…をさらに再編集し2007年に公開された「ファイ...ブレードランナーLIVE(2023/3/5渋谷bunkamuraオーチャードホールにて)

  • 映像作品とクラシック音楽 第84回 『戦艦ポチョムキン』ショスタコーヴィチ版

    #映像作品とクラシック音楽#ショスタコーヴィチ#エイゼンシュタイン皆様こんにちは今回取り上げるのは『戦艦ポチョムキン』です。あまり大きな声で言いたくないのですがコロナにかかっちゃいまして、1日寝てるだけなのも辛いもので暇つぶしに見たのが、DVDコレクション棚から10年以上ぶりに取り出した『戦艦ポチョムキン』でした。『戦艦ポチョムキン』は1925年のセルゲイ・エイゼンシュテイン監督のソ連映画です。社会主義プロパガンダ映画には違いないのですが、そうした思想性を凌駕する美しさと面白さがみなぎる映画史に残る傑作です。エイゼンシュテインは「モンタージュ理論」を実践するように本作を作りました。モンタージュとは語弊を恐れず大雑把に言えば「フィルム編集」のことです。映画にチョー詳しい奴からは違うだろって秒でツッこまれると...映像作品とクラシック音楽第84回『戦艦ポチョムキン』ショスタコーヴィチ版

  • 映像作品とクラシック音楽 第83回 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

    #映像作品とクラシック音楽#アルビノーニのアダージョ#マンチェスターバイザシークラシック音楽が印象的な映像作品についてうだうだ語るシリーズ、今回はケネス・ロナガン監督の2016年作品『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を取り上げます。アカデミー賞で作品賞他6部門にノミネートされ、脚本賞と主演のケイシー・アフレックが主演男優賞を受賞しました。ケイシー・アフレックはベン・アフレックの弟で、ベン・アフレックのマブダチのマット・デイモンが本作ではプロデューサーを務めています。タイトルの「マンチェスター・バイ・ザ・シー」とは舞台となる町の名前です。アメリカ北東部、マサチューセッツ州の町です。「海辺のマンチェスター」とでも訳したくなりますが、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の4単語が町の正式名称なので「バイ・ザ・シー...映像作品とクラシック音楽第83回『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

  • アカデミー賞予想2023

    毎年外しまくっていますが、外す原因はわかっています。過去のデータを元に○○賞候補になると受賞するとかしないとか分析すると外すのですだから今年は思いっきり逆張りで予想しようと思います作品トップガンマーヴェリック監督ダニエルズ(エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス以下エブエブ)脚本エブエブ脚色トップガンマーヴェリック主女ケイト・ブランシェット主男オースティン・バトラー助女アンジェラ・バセット助男キー・ホイ・クワン撮影西部戦線異常なし編集エブエブ作曲西部戦線異常なし歌曲RRR美術バビロン衣装ブラックパンサーワカンダフォーエバーメイクザ・ホエール視覚アバターウェイオブウォーター音響トップガンマーヴェリックアニメピノッキオ長ドナワリヌイ国際西部戦線異常なし-----もはや監督賞と編集賞で候補になってな...アカデミー賞予想2023

  • 映像作品とクラシック音楽 第82回 『リバーサルオーケストラ 第一話』

    第一話物語…さいたまのとあるポンコツオーケストラの立て直しのため市長の息子でヨーロッパで活躍する指揮者の常盤朝陽が呼び戻される。あまりのオケのポンコツぶりにやる気を無くす朝陽だが、その市役所で働く地味な女性が実はかつて天才バイオリニストとして一世を風靡しつつも、突如楽界から姿を消した谷岡初音であることを知り、彼女をコンマスに迎えてオケを一流に叩き上げようとする。しかし初音は頑として演奏を拒むのだった…---------普段あまり連ドラを見ない私ですが、オーケストラネタであることと、「映像作品とクラシック音楽」のネタ作りのために観てみました(笑いや、それだけではないです主演の門脇麦さんが好きなのです自分自身とまったく違う人間になりきれるすごい女優です『さよなら、くちびる』という映画がありまして、インディーズ...映像作品とクラシック音楽第82回『リバーサルオーケストラ第一話』

  • 映像作品とクラシック音楽 第81回 『ブラック・スワン』〜「白鳥の湖」の狂気の舞台裏

    あけましておめでとうございます。100回目指してコツコツと今年も書き続けます。今回は2010年のダーレン・アロノフスキー監督作品『ブラック・スワン』です。物語はニューヨークのとあるバレエ団でプリマを目指すナタリー・ポートマン演じる若いバレエダンサーが、新解釈『白鳥の湖』のプリマに大抜擢されまして、しかし極度のプレッシャーと、白鳥と黒鳥の演じ分けで神経をすり減らしていき、狂気に支配されていく…というものです。ナタリー・ポートマンは『レオン』の女の子で男女問わずキャーキャー言われた少女時代でキャリアをスタートさせたアイドル女優でした。『スターウォーズ』新3部作で後のルークとレイアの母となるパドメ・アミダラに大抜擢され、愛するアナキンがダークサイドに堕ちていく事で心を病んでしまったパドメがちょいとだけダブってく...映像作品とクラシック音楽第81回『ブラック・スワン』〜「白鳥の湖」の狂気の舞台裏

  • 2022年の映画ベスト

    毎年恒例私の年間ベストベストテンなどと言えるほど鑑賞したわけではないのですが、配信鑑賞も含めてなんとか10本あげてみました。といってもこの時点でノーウェイホームもベルファストもシンウルトラマンもクライマッチョもベイビーブローカーもアバターも観てません。そんなんだからベスト映画を選ぶ権利なんてないのかもしれませんなお鑑賞タイミングの問題で2021年の作品も混ざってますが、まあご容赦ください1.コーダあいのうた2.ケイコ目を澄ませて3.パラレル・マザーズ4.トップガンマーヴェリック5.私たちの家族6.ドライブ・マイ・カー7.機動戦士ガンダムククルスドアンの島8.ウェストサイド・ストーリー9.パワー・オブ・ザ・ドッグ10.ベイビーわるきゅーれ-----10位ベイビーわるきゅーれ(監督:阪元祐吾)女の子にガチアク...2022年の映画ベスト

  • 湘南国際マラソン出走記 2022/12/4

    だいぶたってしまったが、湘南国際マラソンの出走記をつけておこうと思った2022年12月4日9時スタート湘南国際マラソンフルマラソンを出走湘南国際マラソンのエントリーは2回目。ただし前回はコロナのため中止となり、走ったのは今回が初めて松本マラソンや千葉アクアラインマラソンは「難コース」だったが、湘南国際マラソンは優しいコース海岸沿いの国道を大磯から江ノ島までまっすぐ走り、折り返す。起伏はほとんどなく、道も大体まっすぐ。晴れていたので海も富士山もよく見えて景色も素晴らしい。さらにランナーに優しいことに、グロスタイムでなくネットタイムを公式記録としてくれるので、自己ベスト更新狙いの人に良いだろうちなみにグロスタイムとは、スタートの号砲がなってからゴールするまでの時間。普通はこちらが大会公式記録となる。ネットタイ...湘南国際マラソン出走記2022/12/4

  • パラレル・マザーズ 〜アルモドバル円熟の力を駆使した社会派映画〜

    自分の中で気がつくと非常に大きな存在になっていたペドロ・アルモドバル。コロナ以来映画館から遠のいてしまったが、それでもアルモドバルだけは観たいという思いで東京に出向く。ちなみに今回初めて株主優待を使って映画観ました。東京テアトルの株持ってるのです。引っ越してから渋谷新宿が遠く…映画鑑賞のホームグランドは西新井か越谷レイクタウンのシネコンになってます。東京なら有楽町日比谷は行きやすく、今回はヒューマントラスト有楽町で鑑賞------アルモドバル映画の見た目の特長はVogueの写真みたいな「異様に」オシャレで綺麗な画である。ここで「異様」と言ったのが、アルモドバル映画の見た目以外の特長、主に脚本がキレイでオシャレしてる場合じゃないような気がするからだ。アルモドバル映画はやはり脚本が最大の魅力だと思っている。そ...パラレル・マザーズ〜アルモドバル円熟の力を駆使した社会派映画〜

  • ケイコ 目を澄ませて

    これはしみた自分の中では「コーダ」を超えて今年のベスト1級ってその並び…(にする自分のあざとさ)主人公に感情移入させる映画ではない。主人公は発生言語で喋れないことも相まって心情をほぼ語らない。人間なんて結局1人でしょ、という旨の彼女の台詞もある。我々は傍観者にならざるを得ない。頑張れと叫んでも彼女には聞こえない。しかし我々も目を澄ませ、彼女の気持ちを苦しさを理解した気になれる…が、痛みに耐え生き苦しさに耐え不安と恐怖と向き合う彼女の本当の勇気は想像するしかなく、きっと想像以上だろう。それでも多分戦い続けることを選んだケイコに、私たちは言葉でなく気持ちでエールを送る年末ギリギリに素晴らしい映画に出会えて、心からありがとうと思う良くも悪くも想像の域を出ないメジャーな大作にはない、チャレンジャー感覚特に日本映画...ケイコ目を澄ませて

  • 映像作品とクラシック音楽 第80回 『波止場』〜レナード・バーンスタイン唯一の映画音楽

    2回ほどスベリ覚悟でジョン・ウーの映画について書きました。そこから「鳩」つながりで『波止場』です。そういえば波止場の主人公は鳩飼ってましたっけ。ジョン・ウーがリメイクすればいいのに!というわけで今回はエリア・カザン監督の1954年作品『波止場』を取り上げます。(昭和で言うと29年、『七人の侍』『二十四の瞳』『ゴジラ』の年ですね)アカデミー賞で作品賞を受賞し、マーロン・ブランドがアカデミー賞主演男優賞に輝いた、名作として認知されている作品ですが、クラシック音楽ファンにとってはもう一つ重要な要素のある作品です。レナード・バーンスタインが唯一手がけた映画音楽こそ『波止場』のサントラとなります。あれ?唯一って『ウェストサイド物語』は?って思うかもしれませんが、あれはブロードウェイ版のバーンスタインのスコアを使った...映像作品とクラシック音楽第80回『波止場』〜レナード・バーンスタイン唯一の映画音楽

  • 映像作品とクラシック音楽 第79回 クラシック音楽でふりかえるジョン・ウー映画史(ハリウッド以降編)

    前回に続けてクラシック音楽を軸にジョン・ウー監督の映画史を振り返ります。誰も興味を持たないかもしれませんが、あえて空気を読まずに続けます【クラシック音楽的ジョン・ウー映画史ハリウッド編「カルミナブラーナ」っぽい曲/『ミッションインポッシブル2』】イギリスがアヘン戦争で中国から99年間の期限付きで分捕った香港ですが、その期限切れが迫ってきた90年代。この時期、香港で自由な映画作りを謳歌してきた映画人たちがこぞってハリウッドに活動拠点を移していた印象があります。ジョン・ウーも然りでした。彼の80年代のガンアクション映画が中国共産党に好まれるわけないような気がするので、彼の判断は間違いではなかったと思います。が、しかし、ハリウッドの、予算は100倍でも色々とがんじがらめな映画作りのシステムがジョン・ウーにあって...映像作品とクラシック音楽第79回クラシック音楽でふりかえるジョン・ウー映画史(ハリウッド以降編)

  • 映像作品とクラシック音楽 第78回 クラシック音楽でふりかえるジョン・ウー映画史(香港編)

    前回の小津安二郎につづいて、クラシック音楽とからめて語るのが難しそうな映画作家を、無理矢理からめて書くシリーズです。私は好きな映画5つあげろと言われたらほとんど迷いなくスラスラと言えるのですが、好きな映画監督5人あげろと言われると迷ってしまいます。まあでも5人の中には結局入れるんだろうな…って1人が香港のジョン・ウー監督になります。今回はジョン・ウー映画で聞こえてきたクラシック音楽を思い出しながら、ジョン・ウー監督の映画史を振り返ってみたいと思います。無理があるのはわかっているのですが、たまには趣味性全開で書かせてください(って、いっつもじゃねーかって?)------ジョン・ウー(呉宇森)は主に香港で後にハリウッドでも活躍した映画監督です。スローモーションで二丁拳銃で鳩飛ばす監督と思えばだいたいあってます...映像作品とクラシック音楽第78回クラシック音楽でふりかえるジョン・ウー映画史(香港編)

  • 映像作品とクラシック音楽 第77回 『秋日和』~小津安二郎映画からかすかに聞こえるモーツァルト

    前回の『レイジングブル』で微妙に小津映画に言及しました。もう一度書くと、『東京物語』のメインテーマが、マスカーニのカバレリアルスティカーナ間奏曲に似ている、というそれだけのことでしたが。その流れで小津映画におけるクラシック音楽について書いてみたくなりました…といったものの小津映画ほどクラシック音楽が似合わない作品もない気がしないでもありません。なんてったって、行きつけのバーで「おかみ、例のあれかけてよ」なんて言ってママさんが軍艦マーチのレコードかけるような世界です。笠智衆が娘の原節子を連れて能楽を鑑賞しに行ったり、笠智衆が同窓会で楠木公の辞世の詩吟をうたったりする世界です。そもそもがドラマチック性を極限まで排したような音楽設計がされるのが小津映画で(『お早う』みたいな例外もありますが)、クラシックに限らず...映像作品とクラシック音楽第77回『秋日和』~小津安二郎映画からかすかに聞こえるモーツァルト

  • 2022松本マラソン記

    11/13の松本マラソンのために、久々に松本へ松本マラソンは2017年の第一回に出場。松本マラソンにはその後も2度ほどエントリーしたが、ひとつは台風で中止に、もう一つはコロナで中止になった第一回松本マラソンの完走タイムは4時間15分。今回もそれくらいのタイムを目指す。マラソンで4時間以内で走ることを「サブ4」と呼ぶ。サブ4達成には平均5分30秒/キロで走る必要がある。あれ?240分÷42.195=5.69でしょ、だから5分40秒/キロでいいんじゃないの?…と思うかもしれないが、違うのである。マラソンには「グロスタイム」と「ネットタイム」という二つのレコードがある。ネットタイムはスタートラインからゴールまでの時間グロスタイムは号砲からゴールまでの時間公式記録となるのはグロスタイムの方であるだから参加人数の多...2022松本マラソン記

  • 映像作品とクラシック音楽 第76回 『レイジング・ブル』〜マスカーニの楽曲が心に沁みる〜

    今回はマスカーニの楽曲が印象的に使われる1980年のマーティン・スコセッシ監督作品『レイジング・ブル』を取り上げます。『レイジング・ブル』は実在のボクサージェイク・ラモッタの半生を描いた映画です。スコセッシの代表作、さらには80年代アメリカ映画の代表作とまで言われる作品です。AFI(アメリカンフィルムインスティテュート)の歴代アメリカ映画ベスト100(2007年版)では第4位に選出されています。ちなみに123は市民ケーン、ゴッドファーザー、カサブランカです。ちなみのちなみに『タクシードライバー』は52位、『グッドフェローズ』は92位でした。さておき、『レイジング・ブル』と言えばデ・ニーロです。本作の演技でアカデミー賞で主演男優賞を受賞しましたが、今見ても『レイジング・ブル』のデ・ニーロの演技は上手いとか凄...映像作品とクラシック音楽第76回『レイジング・ブル』〜マスカーニの楽曲が心に沁みる〜

  • 映像作品とクラシック音楽 第75回 エンニオ・モリコーネ オフィシャル・コンサート・セレブレーション

    11/5東京国際フォーラムにて行われた「エンニオ・モリコーネオフィシャル・コンサート・セレブレーション」に行って参りました。その圧巻・感動のコンサートの鑑賞記録であります。エンニオ・モリコーネは言わずと知れたイタリアの作曲家で、主に映画音楽で活躍した方です。2020年に亡くなりました。このコンサートはエンニオの息子のアンドレア・モリコーネが指揮し、モリコーネ音楽を支えたミュージシャンやスタッフと、東京フィルハーモニー交響楽団が、エンニオ・モリコーネの代表曲の数々を演奏します。アンドレア・モリコーネですが、単にエンニオの息子だからというだけでの登場ではなく、長年父を支えてきた方でもあります。エンニオ・モリコーネの代表作のひとつ映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のサントラの、その中でも特に人気の高い曲に「愛の...映像作品とクラシック音楽第75回エンニオ・モリコーネオフィシャル・コンサート・セレブレーション

  • 映像作品とクラシック音楽 第74回 『銀河英雄伝説』後編 〜宇宙に響くベートーベン!ドボルザーク!〜

    クラシック音楽の印象的な映像作品を紹介するこのシリーズ。前回に引き続き80~90年代のSFアニメ『銀河英雄伝説』を取り上げます。はるか未来、銀河全域に進出した人類は、銀河帝国と自由惑星同盟がほぼ勢力拮抗状態で銀河を二分していました。その二つの勢力を経済力で影から支配するフェザーン自治政府もからんで、銀河の覇権をかけた戦争が行われけております。銀河帝国のラインハルト・ローエングラムは若くして帝国の艦隊司令にまで上り詰めましたが、内心では皇帝を倒して帝国を我が物にしようという野心を燃やしております。戦争の天才とも評されるラインハルトが唯一恐れるのが、自由惑星同盟で若くして提督にまで昇進したヤン・ウェンリーであります。彼は野心はまるでなく、戦争を嫌っていますが、同時に戦術にかけてはラインハルトも一目置くような天...映像作品とクラシック音楽第74回『銀河英雄伝説』後編〜宇宙に響くベートーベン!ドボルザーク!〜

  • 映像作品とクラシック音楽 第73回 『銀河英雄伝説』前編 〜宇宙に響くマーラー〜

    マーラーが印象深い映像作品を紹介しようと思いまして、『ベニスに死す』はもう書いたし…となればこれでしょう!『銀河英雄伝説』です80年代末から90年代にかけて制作されたアニメ番組です。はるか未来、銀河帝国と自由惑星同盟の戦争で、野望に燃える帝国軍人ラインハルトと、惑星同盟の戦争嫌いの天才軍略家ヤン・ウェンリーの2人を主軸に描くSF作品です。スターウォーズの例もあるように宇宙とシンフォニーは親和性高いのですが、この作品ほどクラシック音楽を、特にマーラーをこれでもかと効果的に使った映像作品は他にありません。なにしろ第一話の冒頭から、マーラー交響曲3番の第一楽章のあのホルンの力強い冒頭部が高らかに鳴るのです。クラシック音楽ファンは、おいおいいったい何が始まるんだ!?とツカミバッチリです。マーラー3番が流れる中、簡...映像作品とクラシック音楽第73回『銀河英雄伝説』前編〜宇宙に響くマーラー〜

  • 映像作品とクラシック音楽 第72回『ライムライト』とチャップリンの音楽

    今回はチャップリンを取り上げますクラシック音楽とチャップリンと言えば、だれもが『独裁者』のハンガリー舞曲の床屋のシーンを思い浮かべると思いますが、ここではクラシック音楽ではないですが『ライムライト』を取り上げますチャップリンは生涯で3回アカデミー賞を受賞していますが、いわゆる主要部門、つまり作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞は一度も受賞していません。3回のうち2回は「名誉賞」で、あと一回が実は「作曲賞」になります。作曲賞は1973年に『ライムライト』の音楽に対して授与されました。ところが『ライムライト』の初公開はロンドンで1952年でした20年もたってからの受賞理由はといえば、ロサンゼルスで『ライムライト』が初公開されたのが20年もたってからの1972年だったからです。じゃあなんで初公開まで20年かかった...映像作品とクラシック音楽第72回『ライムライト』とチャップリンの音楽

  • 『トップガン マーヴェリック』〜作家性を打ち消してきた「トム映画」というジャンル

    トップガン・マーヴェリックについて連投しちゃう------そういえば大スターには2種類がある作家性を重視するスターと、作家性を求めないスターだスタローンとシュワルツェネッガーを比べてみようシュワルツェネッガーは自分を売り込むために強い作家性を持つ監督と組むことを望んだ。ジェームズ・キャメロン、ポール・ヴァーホーベン、ウォルター・ヒル、アイバン・ライトマン…対してスタローンは彼の映画で監督が注目されることはあまりない。スターになった後だとレニー・ハーリンくらいで、多くの映画は監督など誰でも良いような映画だった。トム・クルーズを考えた時、彼はシュワルツェネッガーのように作家性を追い求めた時期を経て、スタローンのように作家性を求めないスターになっていった気がする。しかしトムは誰と組もうとも彼の映画はトム映画だっ...『トップガンマーヴェリック』〜作家性を打ち消してきた「トム映画」というジャンル

  • トップガン・マーヴェリック その1…ネタバレ物語沿い所感

    観賞からだいぶたってしまいましたが、やっぱりこの映画の映評は書いておかねばなるまい…と思い書きますトップガンマーベリックといっても、もうこんな時期だし、観た人向けネタバレ全開で、批評なんてもんではなく物語に沿った副音声解説っぽく…------映画が始まりますビデオで何十回と見た『トップガン』のオープニングと同じ曲が聞こえてきます。サントラでは「トップガン・アンセム(トップガン讃歌)」という曲名で収録されているインストナンバーの、エレキギターを抜いたバージョンです。ドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマープロダクションと表示されます。このプロダクション名は前作と同じです。しかしドン・シンプソン氏は90年代に亡くなっています。もちろんこれは当時の相棒だったジェリー・ブラッカイマーの、そしてトムクルーズからの...トップガン・マーヴェリックその1…ネタバレ物語沿い所感

  • 映像作品とクラシック音楽 第71回 『羅生門』『七人の侍』でお馴染み早坂文雄の現代音楽CD「早坂文雄 作品集」

    ここ何回か伊福部昭の音楽について書いてきたので、伊福部昭の親友でライバルだった早坂文雄について書いてみたくなりました。タイトルを現代音楽としましたが、早坂文雄が亡くなったのは1955年。ストラビンスキーやショスタコーヴィチより前に亡くなった方の音楽をクラシック扱いしないのも変ですかね早坂文雄の純音楽作品を集めたCD「早坂文雄作品集」を紹介しつつ早坂文雄について書いてみます。------早坂文雄(1914-1955)は、映画音楽の世界においては黒澤明作品や溝口健二作品を彩った作曲家として、映画史に名を刻んでいます。特に黒澤明の『羅生門(1950)』や『七人の侍(1954)』、溝口健二の『雨月物語(1953)』や『山椒大夫(1954)』などが代表作になります。日本映画を世界に広めた立役者の一人と言っても言い過...映像作品とクラシック音楽第71回『羅生門』『七人の侍』でお馴染み早坂文雄の現代音楽CD「早坂文雄作品集」

  • 映像作品とクラシック音楽 第70回 「伊福部昭 SF交響ファンタジー第3番」 〜もしかして思想性の強い曲?〜

    前回伊福部昭SF交響ファンタジー第2番を紹介したのに続きまして、今回は第3番の紹介です。こちらも第1番、第2番とともに1983年に初演されました。------冒頭、不安げなフルートの弱い音から始まり突如として伊福部節とでも言うような大迫力の演奏が割り込んできます。『怪獣総進撃』のオープニング、東宝マークからタイトルの流れの短い曲です。映画だとこの後有名な怪獣総進撃マーチに続くのですが、マーチ部は第1番で散々やったのでここではありません。オープニングに続けて今度はティンパニがドンドコドンと景気良く、リズミカルに叩かれます。バーバリズムというよりこれはメカニズムと言ってもいい雰囲気で、巨大なメカが動く様を表現した曲です。『キングコングの逆襲』よりメカニコングのテーマです。メカコングではありません。メカニックコ...映像作品とクラシック音楽第70回「伊福部昭SF交響ファンタジー第3番」〜もしかして思想性の強い曲?〜

  • 映像作品とクラシック音楽 第69回『ラスト・キャッスル』のテーマ曲と9.11

    伊福部昭SF交響ファンタジー第3番について書く予定でしたが、ふとカレンダーを見ると9/11だったので、予定を変えて…------9.11から21年リンクは映画『ラスト・キャッスル』(2001年、ロッド・ルーリー監督、ロバート・レッドフォード主演)のためにジェリー・ゴールドスミスが作曲したテーマ曲ですが、曲名が「September11th,2001」となっています。ラストキャッスルは別に9.11を描いた映画ではありません。この曲名には二つの理由があり、一つは作曲されたのがまさにあの日、2001年9月11日だったからというもの。出来すぎな話な気もしますが、実際『ラスト・キャッスル』の録音が行われたのは9月の初旬から20日ごろにかけてで、あながち嘘とか盛ったりとかってわけでもありません。もう一つは本作の作曲中に...映像作品とクラシック音楽第69回『ラスト・キャッスル』のテーマ曲と9.11

  • 映像作品とクラシック音楽 第68回 伊福部昭SF交響ファンタジー第2番

    伊福部昭によるSF交響ファンタジー第1番〜第3番は1983年に初演されました。このうち第1番は(このシリーズの第40回でも書きましたが)、序盤に有名なゴジラのテーマが流れることもあり、一番人気があり演奏機会も非常に多い作品です。しかしながら第2番と第3番については、なかなか単品で演奏されることはなく、なんならその存在すら知らない人も多いように思われます。クラシック音楽ファンで伊福部ファンで映画音楽ファンで怪獣ファンな私としましては、1番に比べてあまり有名でない2番3番を紹介する使命があるように思いましたので、書いてみたいと思います。------「伊福部昭SF交響ファンタジー第2番」演奏時間は初演の演奏タイムをもとにするとSF交響ファンタジー中最も長く16分くらいです。10曲程度の特撮映画の楽曲を組曲風に並...映像作品とクラシック音楽第68回伊福部昭SF交響ファンタジー第2番

  • 映像作品とクラシック音楽 第67回 『スローターハウス5 』〜「音楽 グレン・グールド」と表記される映画

    今回はジョージ・ロイ・ヒル監督の1972年のちょっと変わったSF映画『スローターハウス5』を紹介します。別に「スローターハウス」シリーズのパート5というわけではありません。スローターハウス、訳すと屠殺場で、「第5屠殺場」という施設の名前です。ドイツ軍の捕虜になった主人公が送られた収容所の通称であり、また凄惨な空襲にあったドレスデンのメタファーでもあります。ジョージ・ロイ・ヒルは大好きな監督です。アメリカンニューシネマ組の中では一番好きです(スコセッシやスピルバーグはニューシネマじゃないのか?問題はありますが)ニューシネマの代表作とされる『明日に向かって撃て!』や、アカデミー賞受賞した『スティング』、ほかに『ガープの世界』『リトルドラマーガール』など数々の傑作を放ってきた監督です。その彼の『明日に向かって撃...映像作品とクラシック音楽第67回『スローターハウス5』〜「音楽グレン・グールド」と表記される映画

  • 映像作品とクラシック音楽 第66回 もう一度『2001年宇宙の旅』~ハチャトゥリアンの「ガイーヌのアダージョ」~

    お久しぶりですクラシック音楽と映像作品シリーズ、前回投稿から1ヶ月も経ってしまいました。じつはその間に新しい住人として猫2匹が加わりまして、まあドタバタしていたわけです。久しぶりの投稿は、このシリーズの第一回で書いた『2001年宇宙の旅』についての2回目の投稿となります。前回は、主にアレックス・ノースの幻のオリジナルスコアについて書きました。また2001と言えば、ツァラやドナウが有名なわけですが、それらについての投稿でもありません。映画の第三章の冒頭部にかかるハチャトゥリアン作曲のバレエ「ガイーヌ」より「ガイーヌのアダージョ」についてです。ガイーヌのかかるシーンとそこまでの展開をざっくり紹介しますと-----------まず壮大なツァラの冒頭部がかかってタイトル猿たちがうっきうっきと水場の取り合いをしてい...映像作品とクラシック音楽第66回もう一度『2001年宇宙の旅』~ハチャトゥリアンの「ガイーヌのアダージョ」~

  • 『機動戦士ガンダム ククルスドアンの島』 ~ 思想性から非情さへの変遷

    ガンダムの映画を劇場で観たのは実はこれがたったの3回目。『めぐりあい宇宙』を小学のころ、『逆襲のシャア』を高校のころにそれぞれリアルタイムで観ているそれ以外のガンダム映画は、すべてテレビかレンタルで観た。『ガンダム』と『哀戦士』の時は小学低学年だったし、『F91』のころはガンダムへの興味が薄れていたし、『Z』3部作は単純にあまり見る気がしなかった。Zは後に配信で観たが、新たに書きおろされた絵がひどかったり、ラストの改変もひどかったし、あまりいいところのない作品だった。『F91』は後年になって見てみると結構面白かった。『閃光のハサウェイ』は、最近WOWOWで観て、画は綺麗で演出もかっけーけど、あんまりおもしろくなかった…さておき、今回なんでわざわざ劇場で観たのかと言えば、やっぱりファーストガンダムが好きだか...『機動戦士ガンダムククルスドアンの島』~思想性から非情さへの変遷

  • 参院選2022の個人的な所感

    今回の選挙結果は衆参ともに憲法改正(改悪)派が3分の2を占める結果となり、憲法改悪を阻止したかった私としては極めて不愉快な結果となりました。投票率はわずか52%とのことで、我が国の根幹たる憲法が改正されようとしているのに国民の半分は投票を放棄しました。なんでもどうぞ反対しません、とした国民の半分にも責任はあると思います。自民や維新が支持された以上に我が国の問題を表しているのはN党がまたも議席を取り、政党要件を満たす2%の得票率を取ってしまったことです。市議会議員を辞職して別の市で立候補する理由がそっちの方が議員報酬が高いからだったり、居住実態が無くて当選無効になった党員に党首自らがどうしてもっと上手く偽装しないんだと叱責する映像を党公式youtubeにアップしたりする、なんというか遵法意識などまるでなく、...参院選2022の個人的な所感

  • 西日本豪雨から4年…改めて客観的事実を記します

    西日本豪雨から4年改めて客観的事実を記します西日本豪雨→7月5日から8日にかけて梅雨前線が西日本付近に停滞し豪雨により大きな被害をもたらした----気象庁は7月5日午後2時に東京と大阪で緊急会見を開いて警告広島県7月5日17時15分災害対策本部設置7月5日夜に自民党有志で宴会。出席者には安倍晋三、岸田文雄などのちにコロナ担当大臣となる西村康稔がツイートで実況《会場では、首相の地元・山口の地酒「獺祭(だっさい)」と岸田氏の地元・広島の地酒「賀茂鶴」が振る舞われ、出席者からは「どっちを飲むんだ」などと意味深長な声も出た。》《地元秘書から、地元明石淡路の雨は、山を越えたとの報告を受けました。秘書、秘書官と随時連絡を取り合いながらの会でした》7月6日広島岡山鳥取に大雨特別警報7月6日、広島市安芸区で濁流に家々がの...西日本豪雨から4年…改めて客観的事実を記します

  • 映像作品とクラシック音楽 第65回 武満徹の『乱』

    今回の映像作品とクラシック音楽ですが、念願だった黒澤明監督『乱』のサントラ(音楽:武満徹)を入手したので、そのレビューをしたいと思います。『乱』の音楽についてはこのシリーズの第10回でも少しばかり書きました映像作品とクラシック音楽第十回黒澤明監督作品・後編〜『乱』『夢』『まあだだよ』-自主映画制作工房Stud!oYunfat改めALIQOUIfilm映評のページ映像作品とクラシック音楽第十回黒澤明監督作品・後編〜『乱』『夢』『まあだだよ』クラシック音楽好きのインディーズ映画監督の齋藤新です。今回は連続3回となってしまった...gooblog重なる部分もありますが、ご容赦くださいませ。さて『乱』の音楽ですが、サントラで改めて聞くとやはり映画音楽としてはこれが武満徹の最高傑作だという思いを新たにするのです。し...映像作品とクラシック音楽第65回武満徹の『乱』

  • 「自民党の改憲草案の通りに憲法が変わったら日本ヤバい」の件

    ----「憲法改正」について話題になる時、右も左も9条についてばかり語るような気がします。もちろん大きな争点には違いないのですが、自民党の改憲草案は9条だけ変えようとしているわけではありません。自民党改憲案を読むと9条改憲よりもはるかに問題のあることがあちこちに書かれています。むしろ9条改憲は、もっと危険なことを隠すための目くらましではないのかと思うくらいです。ヤバいことはたくさん書かれていますが、特にヤバいと感じることを列挙します。99条36条21条24条への追記97条の削除新設98条--------【99条の改憲でどうなる】現在の憲法・国民が国を暴走させないためにある自民党草案の憲法・国が国民に対して命令するためにある憲法とは…という根本的なところを変えるもっとも危険な案です--------【36条の...「自民党の改憲草案の通りに憲法が変わったら日本ヤバい」の件

  • 『ゴジラVSキングギドラ』

    久しぶりに見る公開時に劇場で観たたしか12月公開で、大学受験前の最後の模試の日で、模試があるの忘れていて、あ、模試だったと思って、現実逃避で映画館に行ったその当時はなんだろこの映画…と思ったが、それは見返しても基本的には変わらない。けれども日本とは?祖国とは?について真剣に考えた映画として少し感動できる。かつて戦場でゴジラに助けられた男が、巨大企業グループの会長として日本を経済発展させ、やがては世界を経済で支配する運命にある。それがタイムトラベルにより世界線が強制変更されると、潔く自分の人生を終わらせることを選ぶ。この男を演じているのが、黒澤映画ファンにはお馴染みにして、怪獣映画ファンとしてもガス人間第一号だったりX星人の司令官だったりで有名な土屋嘉男であるということも重要だ。X星人の司令官として特撮史に...『ゴジラVSキングギドラ』

  • 銀河漂流バイファムについて

    https://youtube.com/watch?v=n1OC5A6KzzQいまサンライズの公式YouTubeで「銀河漂流バイファム」を配信中で、これがめっちゃ面白い。宇宙開拓を進めていた人類がある日、突如異星人の軍隊から攻撃を受ける。ジェイナス号はわずかの軍人と民間人の大人たちそして13人の少年少女を乗せて宇宙基地から脱出。しかし、軍人や大人たちは異星人の攻撃で次々と亡くなり、少年少女だけが残るのである。比較的ガンダムに似た状況。しかしガンダムはブライトが19歳で、レギュラーキャラの中で比較的年下のアムロは15歳だったが、バイファムの場合主人公のロディは14歳でしかも少年少女の中では比較的年上の方。10歳前後の子たちが、謎の異星人の軍隊と戦うのだ。勝てるわけないじゃんという絶望の中、少年少女は力を合わ...銀河漂流バイファムについて

  • 選挙が近いので政治ネタです。参政党って?

    選挙が近いので政治ネタですと言ってもいつもの自民批判ではありませんw今度の参院選で大きな話題になりそうなのは自民でも維新でもなく、どうも「参政党」なるミニ政党のようだ。今回はいわゆる「左派勢力」は軒並み議席を減らしそうだ。立憲も共産も、れいわは良くて2議席下手するとゼロ、社民に至っては存続の危機。だからってウヨった党に行くかというとどうだろう?維新や国民への風はあまり感じない。自公は普通に過半数取るだろうけど(腹立つが)そんな中で不気味に支持を広げているのが参政党なのだ。候補者の1人にホンマデッカTVの武田先生がいることから、わかる人は察すると思うが、まあ「そういう政党」のようだ。しかし、この党の公式HPや公式Twitterみても、ところどころヤバめなキーワードは見え隠れするものの、全体的にフワッとしたこ...選挙が近いので政治ネタです。参政党って?

  • 映像作品とクラシック音楽 第64回 アルバム「ジョン・ウィリアムズ バイオリン協奏曲第2番とフィルムテーマ曲」

    映像作品とクラシック音楽と言いつつ、純然たる現代音楽のCDレビューです。私、これまでバレないように細心の注意を払って文を書いてきましたが実はジョン・ウィリアムズが大好きでして、90歳になろうかという巨匠が映画と関係ない曲を書くと言うので、遺言みたいなもんだろうと思いリリースされたCDを買って聴いてみることにしたわけです。バイオリンはアンネ=ゾフィー・ムターさんで、アルバムでウィリアムズとコラボするのはウィーンフィルライブを合わせて3回目ですか?しかもこれまでは過去の自身の映画音楽をバイオリン独奏付きに編曲していたものだったのですが、今回は映画と関係ない純音楽としての新曲となるわけです。アンネ=ゾフィーのために作った曲なわけです。こいつはいよいよ本格的に惚れたな…と思ってしまいます。(不勉強なんですがもしか...映像作品とクラシック音楽第64回アルバム「ジョン・ウィリアムズバイオリン協奏曲第2番とフィルムテーマ曲」

  • 映像作品とクラシック音楽 第63回 R.I.P.ヴァンゲリス

    またまたクラシック音楽と関係ない投稿で申し訳ありませんが…ヴァンゲリスが亡くなるという衝撃的なニュースを朝に聴き、大きすぎる喪失感に囚われています。中学の頃、札幌すすきのの小さな映画館ジャブ70ホールで『ブレードランナー』を鑑賞し、終わると夜で映画館を出るとすすきののネオンが私の前に広がり、脳内には勝手に今観た映画の音楽が、正確にいうと音楽っぽい電子音が再生されました。あの日以来、私の愛する作曲家の1人です。何曲か現代音楽の巨匠でシンセサイザーの魔術師ヴァンゲリスの曲を紹介したいと思います-------あの『ブレードランナー』というよく考えなくてもアラもツッコミどころもありまくりな作品がこれほど名作然としているのは、ルトガーハウアーの人外級の存在感とともに、ヴァンゲリスのあまりに美しい音楽があるからこそだと思い...映像作品とクラシック音楽第63回R.I.P.ヴァンゲリス

  • 映像作品とクラシック音楽 第62回 『切腹』〜武満徹ノベンバーステップスへの最初のステップ

    作曲家武満徹のことを書こうと思ったのですが、私の得意分野で映画音楽の話で。武満徹は日本を代表する純音楽作家でありますが、同時に映画音楽でも数々の功績を残しております。映画音楽で有名なのは黒澤明監督の『乱』(1985)ですが、それよりもっと前の60年代〜70年代に武満徹は小林正樹監督と沢山の映画で組んでいます。ちなみに『乱』の音楽については過去記事のこちらも参照ください↓------映像作品とクラシック音楽第10回黒澤明監督作品・後編〜『乱』『夢』『まあだだよ』https://www.facebook.com/groups/201906550851117/permalink/476762943365475/-------『切腹』は小林正樹監督の1962年の作品です。さらに小林正樹監督とは65年に『怪談』、67年に...映像作品とクラシック音楽第62回『切腹』〜武満徹ノベンバーステップスへの最初のステップ

  • キッズ・オールライト (2010年作品、レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022にて鑑賞)

    婚姻の平等をテーマにした映画祭、レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022にて上映された2010年のアメリカ映画アネット・べニングとジュリアン・ムーアが結婚し精子提供で子供を産んだレズビアンのカップルを演じ、マーク・ラファロが精子提供者を演じるアネット・べニングが本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたが、この年は『ブラックスワン』のナタリー・ポートマンが本命といった感じでアカデミー賞も番狂わせなくナタリーが受賞した。監督のリサ・チョロデンコは、自身も同性パートナーと暮らし、精子提供で出産したのだという。精子提供を受けて2人の子供を産んだレズビアンのカップル、ニックとジュールスの家庭。その娘ジョニが18になり、精子提供者との接触が(当事者同士が望めば)可能となったため、両親に黙って弟レイザーと会いに...キッズ・オールライト(2010年作品、レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022にて鑑賞)

  • レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022

    5/7なかのZEROにて婚姻の平等をテーマにした映画祭、レインボーマリッジフィルムフェスティバルに行ってきた90年代以降の海外の同性婚をテーマにした作品数本と、そして婚姻の平等をテーマに公募した短編作品のコンペを行う。コンペでは全国から20程度の作品が集まり、入選5作品を上映。入選作は全てとても面白く、考えさせられたり、単純に感動したりと、とても充実したプログラムだった以下に、短編コンペ入選5作の私の感想を書きます『夫=夫』(山後勝英)結婚したゲイのカップルの、新婚のころの回想と、年老いてからの別れを描く、シンプルなストーリー一見すると特別強いメッセージ性はないように見えるが、実は強い社会性を持つ。彼らはごく平凡にうれしがったり悲しんだりするごくごく平凡な人たちで、その平凡さを特別なものと見てしまう私たちの考え...レインボーマリッジフィルムフェスティバル2022

  • 映像作品とクラシック音楽 第61回 『ソーシャルネットワーク』と異種対決ナイン・インチ・ネイルズVSヘルベルト・フォン・カラヤン

    今私たちがこうしてFacebookで楽しく交流できるのは、ほんの20年ほど前にマーク・ザッカーバーグという陰キャのキモい奴が不純な動機から大学内の交流サービスを作ったからです…ということがわかる映画です。Facebook草創期を描いた映画ですが、公開は2010年。じゃあアーロン・ソーキンが脚本を書き上げたのは2009年のことでしょうか。ザッカーバーグが大学で遊び半分で「フェイスマッシュ」をエドゥアルド・サベリンと共に作ってリリースしたのが2003年、大学内交流サービス「TheFacebook」のリリースが2004年。つまりほんの5年前のことをだいたい実名で描いていたわけです。しかもほとんどザッカーバーグdisってるみたいな内容です。しかしこの頃の私の記憶だとザッカーバーグはこの映画についてほとんど何も発言してい...映像作品とクラシック音楽第61回『ソーシャルネットワーク』と異種対決ナイン・インチ・ネイルズVSヘルベルト・フォン・カラヤン

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