視聴者の意見感想が、賛否両論、分かれる回である。 私自身、とても感情移入できなかった。 ベラの恋は、素敵だった。 人間の、普通の女性とは違って、 ほのかで本当に純粋で、相手(大久保)への感謝しかない。 大久保は、ベラの真心を受け取って、 迷っていた自首を決意し、警察を訪れるのだが、 赤い顔の謎の男によって、悪人化してしまう。 そして、ショッキングなことだが、いきなりハンマーで、 ベラを殴り(ベラは不死身だが、人間なら死んでいる)、 「怪しい奴め、二度と俺に近付くな!」 と叫ぶ。 怒ったベムは、妖怪人間の腕力のままに、大久保を絞め殺そうとする。 このベムの行為が、納得できない。 警察署へ入ってい…
毎週土曜夜のドラマ、日テレ『妖怪人間ベム』を、 録画しては、繰り返し観ている。 脚本・演出が、毎回秀逸で、 映像・音楽が、非常に美しい。 特撮やCG効果も自然で、衣装・メイクもセンス良い。 主役の3人ベム・ベラ・ベロが、(7歳の鈴木福くんも含めて) 容姿端麗で所作が美しく、演技も上手いので、 何回観返しても、飽きが来ない。 むしろ、観返す度に、新しい感動を得る。 カット1つ、台詞1つ取っても、無意味なものがなく、 初見ではあざとく感じられたようなシーンに、 「ああ、こんな意味があったのか」と、 胸に沁みるものや、クスリと笑える遊び心があったりする。 原作のアニメは、小・中学生の頃、夏休みの度に…
昨晩の、TV朝日・ドラマスペシャル『火車』。 原作は、宮部みゆきが1992年に発表し、 20年間のミステリー小説1位に輝くほど、読者支持の高い作品だ。 原作は未読だが、このドラマは、胸を突かれた。 上川隆也演じる休職中の刑事が、 不自由な身体に負担を強い、 苦しい境遇の中で我が子に誠実に向き合い、 もがきながらも、日常をきちんと暮らして、 謎を解いていく姿こそ、 一見不幸に見えて、実は、幸せなのだと思う。 その幸せ以上の極楽も、相対する地獄も、この世には在る。 本当に恐ろしいのは、失踪した美女ではなく、 自分が極楽を味わいたいがために、 他人を平気で地獄へ突き落とす、亡者どもであろう。 舞台は…
内田樹の文章は、皮肉が多いのが昔から苦手なのだが、 ここ1か月ばかり、すんなり受け付けるようになったのは、 私の中の、どういう変化なのかは分からない。 ブログ「内田樹の研究室」 2011.11.03『ガラパゴス化の症状としてのグローバリズムについて』 2011.10.25『グローバリストを信じるな』 TPPに関する種々の意見の中で、最も納得でき、共感できる意見だ。 秋晴れの、心地よい日々が続く。 世界恐慌の足音が、忍び寄ってくる気配に脅えつつも、 日々を素直に、謙虚に、懸命に生きるしかない、 と思う今日この頃。 為政者には、どうか道を誤らないことを祈る。
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