神々の住まう都「サーシ・レ・エレク」に突如として出現したエルダーは、この世界の命運を担うようになる。
彼女を追って<<ファルター・ラフェル”時のはざ間”>>を抜けやって来た、すべてを滅ぼす心に巣くう闇<<サイキュディアス”無の支配者”>>達による世界の滅亡の時は迫る。 しかし、おおいなる方により神殿守たちに託された、運命をつかさどる<<ディセーラ”時聖邏”>>は、壊れて時が取り戻せなくなってより幾年もの歳月が過ぎていた。
http://ameblo.jp/mizuno-art/↑新しいアメブロを開きましたそのためこちらの管理ページを開く事が少なくなり、ペタ返しなどがおろそかにな…
「さて、何より先、あの生贄を救わなくてはな」先ほどの、髪を叩いたリジェールのしぐさが彼女を子ども扱いするものだと合点したエルダーは不満げに頬を膨らませていたが…
紅色に天を染めて最後の太陽が南の空に沈んだ。銀の月、青の月がそれぞれに輝き、我らが惑星エル・セウスに夜のとばりがおろされた。魔の7つの太陽が姿を消す、静かな闇…
ギュルルルルルルン…ぜんまいの狂ったようなゆがんだ轟音が止んだかと思うと、神殿守の長セイ・リュの細く長いしなやかな指先は、操作盤の上を優雅に舞踏した。白赤緑黄…
「長! 洞窟の方でなにかさわぎが!」「サイキュディアスが民の娘レシアにとり憑いたようです!」急にあたりは騒然となったが、セイ・リュは落ち着いてエルダーを見つめ…
***いままでのあらすじ神々と、特殊な力を持つ民の住む、この世のどの宇宙でもない宇宙にある聖なる都サーシ・レ・エレクに住む少女エルダーは、自分の影に怯えていた…
その泉は一見、清らかな清水が沸きいだしているかに見えた。ここまで走ってきて疲れ果てていたエルダーは喜んでその清水をすくい、飲もうとした。「きゃっ、これは?」土…
「私は人間ではない……?」エルダーは、手のひらからこぼれ落ちた”ルメアの剣”の柄に嵌められた碧の偏光晶の妖しさにさえ気づかずに、その場を駆け出すように逃げ去っ…
”西の丘”には光が溢れていた。短い丈の草がひとしきり激しく揺れると、マドバーはそのみごとな吟細工剣を抜いた。そこから小さな鳥が二、三羽空に飛び立つと、後に穏や…
竪琴の音が微かに響いた。やわらかなその優しき音色は闇に溶け、静かに滲みる暁光を誘う。光は樹々の梢に弾け、葉ずれの音をさやかに奏でつ、<<サーシ・レ・エレク”聖…
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