3月30日の午後1時過ぎ、高野内と園町は、昼食をとったあと、分駐所から外出しようとした。「高野内君、園町君、どこへ行くのかね?」 と、香山警部が聞くと、「神河についての情報がないかどうか、本庁に行って聞いてみたいと思います」 と、高野内は答えた。「本庁にか
浜崎ヒカルが作成した推理小説を連載しています。 鉄道ミステリーが中心になります。
私は、以前から鉄道などが出てくる推理小説が好きで、ブログを活用して、小説を連載しています。 面白いと思った観光地や鉄道路線、列車などがありましたら、物語の舞台にしたいと思います。 では、みなさま、よろしくお願い致します。
午後4時頃、高野内と園町は、覆面車で池袋へ向かっていた。 神田駅のトイレで殺害された岩沢雅昭の探偵事務所へ行くためである。 出発前、岩沢の事務所の所在地は、分駐所のパソコンで調べていた。 すると、玉森が言っていたとおり、池袋のある雑居ビルに事務所があるこ
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3月30日の午後1時過ぎ、高野内と園町は、昼食をとったあと、分駐所から外出しようとした。「高野内君、園町君、どこへ行くのかね?」 と、香山警部が聞くと、「神河についての情報がないかどうか、本庁に行って聞いてみたいと思います」 と、高野内は答えた。「本庁にか
3月30日の午前7時頃、高野内は、東京駅分駐所に出勤した。 それから、間もなく、園町も出勤した。 しばらくすると、香山警部も出勤してきた。「おはようございます」 と、高野内と園町があいさつすると、香山警部は、「おはよう」 と返事をしたあと、「高野内君、園町
3月29日の午後4時過ぎ、高野内と園町は、東京駅分駐所に戻っていた。 高野内は、パソコンで高沢レナが所属していた芸能事務所のホームページを検索した。 すると、神河芸能(カミカワ・ゲイノウ)という芸能事務所に所属していることがわかった。 そのホームページには
3月29日の午後2時頃、高野内が運転する覆面車は、東京の千代田区内を走っていた。 助手席には、園町が座っていた。 午後2時を過ぎて、しばらくすると、高野内たちが乗った覆面車は、警視庁本部に到着した。 高野内と園町は、覆面車から降りると、捜査一課を訪ねた。 そ
正午頃、高野内と園町は、東京駅分駐所に戻った。 分駐所には、香山警部と涼子、奈々美がいた。 香山警部は、「ご苦労さん」 と言ったあと、「岩沢雅昭の自宅で、何か捜査の手掛かりになるものは見つかったかね?」 と、高野内のほうを向いて言った。「特に、これとい
高野内と園町は、岩沢雅昭の自宅に入った。 解錠したのは、捜査一課の岡田警視で、玉森警部も一緒にいた。 玄関から中に入ると、靴を脱いで上がった。 そして、白い手袋をはめた手でドアを開けて、居間と思われる部屋に入った。 一人暮らしの部屋なのか、室内は、あち
午前9時すぎ、高野内が運転する覆面車は、豊島区長崎地区を走っていた。 助手席には園町が座っていた。「岩沢の自宅はどこだろうか」 と、高野内は、ハンドルを握りながら言うと、「もう近いですよ」 と、園町は、カーナビを見ながら言った。 それから間もなく、園町は
3月29日の7時頃、高野内は、東京駅分駐所に出勤した。 少し経つと、園町も出勤してきた。 「園町、岩沢雅昭の事務所のカレンダーに書かれていた文字、何の意味だと思う?」 と、高野内が言うと、園町は、「まだ、俺にもわからないです」 と答えた。「岩沢は、27日の夜1
午後4時頃、高野内と園町は、覆面車で池袋へ向かっていた。 神田駅のトイレで殺害された岩沢雅昭の探偵事務所へ行くためである。 出発前、岩沢の事務所の所在地は、分駐所のパソコンで調べていた。 すると、玉森が言っていたとおり、池袋のある雑居ビルに事務所があるこ
3月28日の午後2時頃、鉄道警察隊の高野内と園町は、東京駅構内のパトロールを終えて、東京駅分駐所に戻った。 分駐所には、香山照之(カヤマ・テルユキ)警部がいた。 香山は、57歳の男で、約2年前に、警部に昇進し、東京駅分駐所に異動してきた。「警部、今回は特に異常
3月28日の昼の12時半頃を過ぎた頃、1台の覆面パトカーが、サイレンを鳴らしながら、和歌山県警本部から出発した。 和歌山市街地の和歌山城近くにある県警本部から出た覆面パトカーは、国道42号線、国道26号線を北上し、一級河川の紀ノ川の少し手前の交差点を右折し、国道2
23年3月28日、12時15分、和歌山県にある和歌山線の岩出駅を王寺行きの普通列車が定刻通りに発車した。 その列車は、2両編成のワンマン運転で、227系というステンレス製の車体に緑色などの帯が入った電車が使用されている。 その電車の運転席では、運転士の平岡(ヒラオカ
23年3月27日の夜10時20分頃、東京駅は、帰宅客でごった返していた。 月曜日なので、金曜日や週末ほどではないが、電車内や駅構内では酔客などによるトラブルや、車内で寝込んだ乗客に対するスリなどの被害があとを絶たない。 その頃、警視庁鉄道警察隊の東京駅分駐所では
10月23日の夕方近くになった頃、東京駅分駐所に戻った高野内と園町は、覆面車に乗って、東京駅分駐所を出発した。 高野内は、黒坂由利の逮捕令状を持っている。 午後5時過ぎに、由利が勤務するI病院に到着した。 病院の駐車場に覆面車を止めると、高野内と園町は、スタ
10月22日の午後5時半頃、高野内、園町、鶴尾、奈々美の4人は、長野県警松本中央署の林警部、森下刑事と一緒に、松本市郊外にある岩崎正信の家の前にいた。 門扉越しに岩崎に話しかけていた。 もちろん、殺人の容疑で、岩崎正信を引っぱるためである。 しかし、岩崎は、
10月22日の午後1時頃、高野内、園町、鶴尾、奈々美の4人は、長野県の松本中央署の一室で、昼食をとっていた。 昼食が済むと、休憩中だった、刑事課の林警部と森下刑事のところへ戻った。「もうすぐ、佐田警視と岡田警部が来られるだろう」 と、林は言った。 午後1時を少
10月22日の朝7時頃、高野内、園町、鶴尾、奈々美の4人は、東京駅分駐所に出勤後、JRの中央線のホームに向かった。 中央線のホームに着くと、7時10分発の高尾行きの快速電車に乗った。 その電車は、東京駅を発車すると、神田、御茶ノ水、四ツ谷、新宿の順に停車した。
10月21日の午後3時頃、鉄道警察隊の東京駅分駐所では、高野内、園町、鶴尾、奈々美、桑田警部、それに、警視庁捜査一課の佐田真由子警視と岡田俊一警部の7人で、捜査に関する話し合いが行われていた。 高野内は、2011年10月29日の黒坂由利のアリバイを崩すために、時刻表
10月21日の午後2時頃、高野内は、事件の捜査のため、鉄道警察隊の東京駅分駐所にいた。 分駐所内には、桑田警部や、園町、鶴尾、奈々美のほか、警視庁捜査一課の佐田真由子警視と岡田俊一警部もいた。 その分駐所では、捜査のための話し合いが行われていた。 高野内は、
10月21日の午後1時頃、高野内は、事件の捜査のため、鉄道警察隊の東京駅分駐所にいた。 同じ分駐所内には、鉄道警察隊の桑田警部や、園町、鶴尾、奈々美のほか、警視庁捜査一課の佐田真由子警視と岡田俊一警部もいた。「高野内君、岩崎は、どうやって、一昨年の10月29日の
高野内と園町は、岩沢雅昭の自宅に入った。 解錠したのは、捜査一課の岡田警視で、玉森警部も一緒にいた。 玄関から中に入ると、靴を脱いで上がった。 そして、白い手袋をはめた手でドアを開けて、居間と思われる部屋に入った。 一人暮らしの部屋なのか、室内は、あち
午前9時すぎ、高野内が運転する覆面車は、豊島区長崎地区を走っていた。 助手席には園町が座っていた。「岩沢の自宅はどこだろうか」 と、高野内は、ハンドルを握りながら言うと、「もう近いですよ」 と、園町は、カーナビを見ながら言った。 それから間もなく、園町は
3月29日の7時頃、高野内は、東京駅分駐所に出勤した。 少し経つと、園町も出勤してきた。 「園町、岩沢雅昭の事務所のカレンダーに書かれていた文字、何の意味だと思う?」 と、高野内が言うと、園町は、「まだ、俺にもわからないです」 と答えた。「岩沢は、27日の夜1
午後4時頃、高野内と園町は、覆面車で池袋へ向かっていた。 神田駅のトイレで殺害された岩沢雅昭の探偵事務所へ行くためである。 出発前、岩沢の事務所の所在地は、分駐所のパソコンで調べていた。 すると、玉森が言っていたとおり、池袋のある雑居ビルに事務所があるこ