大学生の小説ブログ。 ショートショートを何篇かと続きものを綴っていきます。
なんでもない話をかいてみたりありえない話をかいてみたり・・・いろいろです。 文を書くのが上手になれたらと思います。 ぼちぼちやっていきます。
こんにちは。お久しぶりです。知らない方は初めまして。柚也と申します。御存知の通り、このブログは長らく開店休業状態が続いておりましたが、この度、わけあって再開す…
「あ、つ・・・っ」思わずそんな言葉が口をつく。無理もない。午前中から太陽は激しく照りつけ、気温は三十度を越えている。「はい、サトル、100円」カナコが冷たいと…
待っている。僕は待っている。冷たいベンチの上だ。早朝のこの時間はベンチのあるこの公園も人気がない。霧が広がって、少し先の街灯の明かりが、ぼんやりと、にじむよう…
「あー終わったー」コウタが天を仰いで、さも世界の終わりみたいな声を出した。頭にはゴーグルをつけ、片手には大きな浮き輪を持っている。「なにが?」おひとよしのユウ…
夕方になったのに、体にまとう風は熱風だ。夏。いつだってどこだって暖かな空気はわたしのからだにまとわりついてきて、否応なしにじっとりと肌が汗ばむ。堤防の上の細い…
「じゃあさ、そういう手はずで」寂れた商店街の街角。通りからはちょうど死角になった小さな倉庫の片隅で、小学生が五人集まっている。額には玉のような汗を浮かべ、風も…
僕の家の庭には小さな祠がある。僕が小さい頃からずっとあって、話によるとじいさんの生まれる前からそこにあるものらしい。なんでも何代も前の祖先が立てたものらしい。…
ろうそくの明かりだけの仄暗い部屋で電話がなっている。「……はい」少年が受話器を上げた。ろうそくの暖かな光に端正な顔が照らされる。輪郭は闇に溶けている。それくら…
「何でそんなことしたらなあかんねん」ヒデノリはイチコの顔を見ずに、吐き捨てるように言った。夏。強い太陽光線に照らされて、地上は、焼けるように暑い。溶けるという…
キシタニ・ヴィクトル・トモは猫を飼っている。猫はふわふわした、美しい毛並みで、誰もが思わず触りたくなるようなやつだ。小さな額も、撫でたときに細める目も愛くるし…
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