職業に対する敬意というものは失われつつありますが、私など僧籍にあるものが事件やスキャンダルを起こせば社会的制裁から逃れることはできません。一般人とは区別され聖職者にあるまじき行為と断罪されることでしょう。敬意は薄れても模範たるべきという意識はあり、私は周囲の目を意識しています。たとえ法的に問題がない道徳的な問題であっても信用を失ってしまうものです。 職業的な自戒もあれば、周囲の人はみんな知り合いという田舎の特性もあり、うかつなことはできません。誰がどこで見ているか分からない地域です。ですが、そのおかげで道を外れることなく生活できているのです。海外では宗教や自らの善悪の意識によって自らを律して生…