◆にってんなか・・・憎々しいふてぶてしい【用例】◎◎君が元気のなかったてん、どがんかあっとか、ち聞いてみたら、もう××さんのとこには納品に行きとうなかよな、ち言うもんじゃてん、どがんしたとか、ち聞いたら、身におぼえのなか苦情ばざーまににってんなか般若の形相でまくしたてられてあっぽしてあっぽして震えのきたち言うとち。困ったもんたい。【一般語訳】◎◎君が元気がなかったものだから、何かあったのか、と聞いてみたら、もう××さんのところには納品に行きたくないですよ、と言うものだから、何があったのか、と聞いたら、身におぼえのない苦情を憎々しい般若の形相でまくしたてられて怖くて怖くて震えがきたと言うんですよ。困ったものだ。(五島弁)にってんなか
◆ひとだ・・・人々は多くの人は世間のみんなは【用例】ひとだ◎◎◎ん蕎麦はうんまかちゆっ、並ぶもんまで見かくっばって、よそといっちょん変わらんち、おっは思うばってんねぇ。【一般語訳】みんなは◎◎◎の蕎麦は美味しいって言って、並ぶ人まで見かけるけれども、よそとちっとも変わらないと、俺は思うけどねぇ。(五島弁)ひとだ・・・
中華そば沖縄そばもそばという俺ナポリタンを赤そばと呼ぶ・・・・・・フライものの付け合わせ扱いのケチャップ味のスパゲッティ。家庭用では、粉末調味料付き3食入り198円くらいのイタリアンの名称でも販売されている「ナポリタン」が大好きである。口のまわりを真っ赤にし、さながら幼児のごとく無心で食べる赤そばが大好きだ。(短歌)中華そば沖縄そばもそばという
(五島弁・番外編・時事とか余話)アメリカん大統領んばたぐれっかけぐら
◆ぐら・・・競争《例》はしっぐら・・・駆けっこ徒競走【用例】アメリカん大統領んばたぐれっ、関税んかけぐらんはじまったよ。どがんな影響のずっもんじゃろ。鉄砲や大砲ば使う戦争だけは始めんでくだはれ。【一般語訳】アメリカの大統領が大暴れして、関税のかけあいが始まりました。どんな影響が出るのだろうか。鉄砲や大砲を使う戦争だけは始めないでください。(五島弁・番外編・時事とか余話)アメリカん大統領んばたぐれっかけぐら
◆がんぎだん・・・石材でつくられた階段【用例】どら、ちっとばっかっことったてんがんぎだんに座った休もうで。【一般語訳】さあ、ちょっとばかり疲れたから、「がんぎだん」に座った休もう。(見出し画像は五島市福江の観音寺と石段・この前が観音馬場)(五島弁)がんぎだん
◆ふっつふっつ・・・好かんにかかる意味を強める接頭辞ふっつふっつ好かん・・・とても嫌いだムシズが走るほど嫌いだ羞恥嫌悪の情を催す許しがたく嫌いだ【用例】人ばエラカシてまで我がん立場ばヨカとけ持っていこだいちゆう卑怯でえずらしかヌヒト根性はふっつふっつ好かん。【一般語訳】人を騙してまで自分の立場を良いところに持っていこうという卑怯で唾棄すべきぬすっと根性の輩はムシズが走るほど嫌いだ。※ふっつふっつ・・・好かんにかかる用例しか記憶にありません。ほかに用例があればコメントください。《見出し画像は福江の石田城外の五島家講武所遺構》(五島弁)ふっつふっつ
(五島弁・番外編・時事とか余話)じこもんどんかったっつけられよっとじゃなかっか?
◆じこもん・・・善意では利口者悪意では上手く立ち回る輩【用例】無償化無償化ち、天下り先や影響力強化や役所翼賛学校ばつくろだいちゆう、じこもんどんかったっつけられよっとじゃなかっか?【一般語訳】無償化無償化って、天下り先や影響力強化や役所翼賛学校をつくろろうという、オリコウサンたちからたきつけられてるんじゃないのか?(見出し画像は五島市福江の埋め立て前の石田城外堀周辺)(五島弁・番外編・時事とか余話)じこもんどんかったっつけられよっとじゃなかっか?
◆おわら・・・「あらあら」「えーっ!」「何だよぉ」◆あらよー・・・「あ~あ・・」「あきれた」「そんなぁー」【用例】おわらおわら!じいちゃん、そら詐欺ぞな!電話ん先で口座番号ば教えれのなんのち銀行ん人はぜったいに言わんごてなっちょっとぞな。あらよー、じいちゃんは人ん良過ぎっよな、えらかされっせっかっ貯めたお金ばしっぱっ盗まるっとこじゃったぞな。【一般語訳】あらあら!おじいさん、それは詐欺ですよ!電話の先で口座番号を教えろなんて銀行の人はぜったいに言わないようになっているのですよ。あきれたなぁ、おじいさんは人が良過ぎますよ。騙されてせっかく貯めたお金を根こそぎ盗まれるところでしたよ。(五島弁)「おわら」と「あらよー」
◆ひがなひーじゅ・・・一日中【用例】今日も明日もひがなひーじゅ雨よ。洗濯もんばどがんすかね。【一般語訳】今日も明日も一日中雨だよ。洗濯物をどうしようかね。(五島弁)ひがなひーじゅ
いずこかに去りゆかれしかアマビエは記念碑のごとくなるもよからん・・・・・・数日前にさるところに行ったところ、居合わせたお婆さんが、「コロナもインフルも打てるだけのワクチンは打ったから、他に打てるのはないのかしら」と言っていた。人前に出ないのが一番ですよ。俺みたいにワクチン代ケチってるのも居るんですからと、言いそうになったが我慢した。長生きしてくださいね。アマビエ様も守りたまふぞ。(写真はコロナ禍下の神社にて撮ったもの)(短歌)記念碑のごとくなるもよからん
◆とばひづっ・・・飛び出る【用例】待て待て!シャンパンば開くっ時はフキンばあてごっかっ栓ば抜かんば中身のとばひづっぞ。【一般語訳】待て待て!シャンパンを開ける時はフキンをあてがいながら栓を抜かないと中身が飛び出すぞ。(見出し画像は友人提供のもので福江島の鬼岳と海)(五島弁)とばひづっ
◆なっびっづら・・・べそべそかきべそをかく泣きべそ面【用例】自業自得じゃろじゃん、すっこちゃせんで逃げ回ってばっかっおれば世間も許さんごてなって、しまいにゃなっびっづらでつらつっぼまんわけにはいかんごてなっとたい。【一般語訳】自業自得だろうね、するべきことをしないで逃げ回ってばっかりでは世間も許さなくなって、結局泣きべそ面で小さくなっていなければならなくなるだろうよ。☆つらつっぼむ・・・恐れ入って委縮する小さくなる(五島弁)なっびっづら
◆よま・・・紐(ひも)※細めのものをいう【用例】本や雑誌類の資源ゴミはよまできびっだけで回収してくるっよ。【一般語訳】本や雑誌類の資源ゴミはひもで縛るだけで回収してくれるよ。☆きびっ・・・縛る(五島弁)よま
◆じゅたじゅたすっ・・・びしょびしょになる【用例】結露のひどして、窓も桟もじゅたじゅたしてしもちょっ。【一般語訳】結露がひどくて、窓も桟もびしょびしょになってしまっている。(五島弁)じゅたじゅたすっ
三日月を眺めたいなと思えども寒いの嫌だ花粉は怖い・・・・・・出無精の言い訳はともかく、雑貨屋さんで日々のお月さまの形がわかる暦を見つけた。旧暦という用済みみたいな不名誉な名称を付けられた太陰暦も載ってて、見るたびに、そこはかとなくゆかしくみやびな心持ちに。(短歌)三日月を眺めたいなと思えども
こんな色の青もあるのか絵のように澄み切った空春まだ遠し・・・・・・昨日は暖かい日となり透明感のある澄んだ青空がさわやかだった。とはいえ、来週半ば過ぎから寒さに逆戻りらしい。しかし明日からしばらく雨が降る。雨は季節の舞台転換。(短歌)澄み切った空春まだ遠し
◆がめんちょろ・・・戦力外だがいっしょに遊ぶ小さな子供(各地にさまざまな呼称があるという。豆・おまめさん・みそっかす・カラゴ・かめちょろなど)【用例】がめんちょろち言う言葉ばたまに思い出すとじゃばってん、標準語的にはなんち言うとかずーっとわからんじゃったっよな。このあいだラジオで江戸文化の研究者さんの話ば聴いたら「おまめさん」ち言うとが東京流のごちゃっよな。子供には子供の知恵で、こまーか子供も遊びにかたして、勝負事の得失の対象にはせんで一緒に遊びよったね。優しか心のあらわれじゃったち思うよな。【一般語訳】「がめんちょろ」という言葉をたまに思い出すのだが、標準語ではなんと言うのだかずっとわからなかった。このあいだラジオで江戸文化の研究者さんの話を聴いたら「おまめさん」というのが東京流らしい。子供には子供の知...(五島弁)がめんちょろ
(五島弁・番外編・時事とか余話)ほんなこっちか? ◇お米について◇
◆ほんなこっちか?・・・本当なんだろうか?【用例➀】海外旅行者ん米ばうんまかうんまかちゆっ腹いっぴゃ食ぶってん足らんごてなったちゆうとはほんなこっちか?【一般語訳】海外旅行者が米をうまいうまいといって腹いっぱい食べるから足りなくなったというのは本当だろうか?【用例②】空いた倉庫ば持っちょっ米や食品と関係なか業者が値上がりば見込んでしのべちょっちゆうとはほんなこっちか?【一般語訳】空いた倉庫を持っている米や食品と関係ない業者が値上がりを見込んで大事に格納しているというのは本当だろうか?【用例③】田んぼは住宅地になってしもたばって、空き家問題も減反政策のツケちゆうとはほんなこっちか?【一般語訳】田んぼは住宅地になってしまっているけど、空き家問題も減反政策のツケというのは本当だろうか?(五島弁・番外編・時事とか余話)ほんなこっちか?◇お米について◇
◆ずんぐろ・・・まっくろ変色して黒くなっていること【用例】スネば打ったところにあおちんでけっずんぐろしてしもちょっ。【一般語訳】スネを打ったところに青あざができてしまって、真っ黒になってる。※あおちもしくはくろち・・・うっ血青あざ(五島弁)ずんぐろ
◆よしとかっぽ・・・ふくろう【用例】久しぶりに夜さっ窓ば開けたらヨシトカッポん鳴きよったよ。【一般語訳】久しぶりに夜窓を開けたらフクロウが鳴いていたよ。(見出し画像は五島市福江の旧武家地の観音寺前の通り・このあたりが武家地であったことはあまり知られていないが石垣の名残りがある)(五島弁)よしとかっぽ
◆おろいかおろよか・・・お粗末安っぽい【用例】あいたー、使い始めたらけっこうおろよか品じゃったよ。もうボサクレになってきよっ。人んゆーこっば真に受けんで自分でちゃんと調べっ買わんばじゃった。【一般語訳】ありゃー、使い始めたらけっこうお粗末な品だったよ。もうオンボロになってきている。人の言うことを真に受けないで自分でちゃんと調べて買わなければいけなかった。(五島弁)おろいかおろよか
◆〇〇〇とこれ・・・〇〇〇だったらよいのにねぇ※古語のましかば・・ましのような反実仮想【用例①】・さっさっ衆議院ば解散して出直せばよかとこれ【用例②】・日本も政府効率化省どんつくって無駄ば省けばよかとこれ【用例③】・文春砲で官僚ん天下りん実態ば暴いてくれたらよかとこれ(五島弁・番外編・時事とか余話)〇〇〇とこれ
◆せっか・・・牡蠣【用例】寒か時期ん楽しみはせっかじゃんねぇ。生でよし、煮てよし、焼いてよし、燻製もうんまか。酒もごはんもほっぽなし進むちゆうもんたい。【一般語訳】寒い時期の楽しみは牡蠣だよねぇ。生でよし、煮てよし、焼いてよし、燻製もうまい。酒もごはんもどんどん 進むというものだよ。 ※見出し画像はパック詰めで流通している本州の養殖牡蠣だが、五島の海岸岩場で採取される天然牡蠣は小粒で、流通量も少ない貴重なものである。昭和40年代の私が子供の頃には漁師の奥さんが一合ます単位で量り売りしていたのを憶えている。(五島弁)せっか
◆うまろしかうまろひか・・・上手だうまい【用例】へー、今時羽根突きとはめんだひかね。おー、なかなかうまろひかじゃん。【一般語訳】へー、今時羽根突きとは珍しいね。おー、なかなかうまいじゃないか。(五島弁)うまろしかうまろひか
◆あせみんくったるっ・・・汗だくになる【用例】急に気温の上がって、引っ越しんカセに行ったらあせみんくったれたよ。【一般語訳】急に気温が上がって、引っ越しの加勢に行ったら汗びっしょりになったよ。(見出し画像は友人提供のもので五島市福江の風景)(五島弁)あせみんくったるっ
ピーナツを「どはっせん」と呼んでいた古い方言ふしぎな響き・・・・・・明治生まれの祖母は落花生を「どはっせん」と呼んでいた。長崎県内には似たような言い方があるようだ。大人になって「唐八寸豆」という豆があるのを知ったが、誤用からの転訛かもしれない。(短歌)古い方言ふしぎな響き
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◆やたくっやたくり・・・過剰なおしゃべり【用例】あん人んやたくりちは聞いちょったばって、話のなんかなんか。逃げ出すとに苦労したよ。 【一般語訳】あの人がおしゃべりだとは聞いていたけれども、話が長い長い。逃げ出すのに苦労したよ。 (五島弁)やたくっやたくり
◆のっぺづらのっぺのっぺ・・・鉄面皮ツラの皮が厚い【用例】あら、見て見れち。あっだけ人に笑わるっこっばしちょってのっぺのっぺしたツラして人になんじゃろ言いよっよ。じゃっーげだ。【一般語訳】ほら、見てみろよ。あれだけ人に笑われることをしておきながら何くわぬツラの皮が厚い態度で人に何か言っているぞ。気色悪いな。(五島弁)のっぺづら
◆どあってんこあってん・・・どうしてもこうしてもなにがなんでも【用例】◎◎は痛風でいたかめにおーちょっとけ、どあってんこあってん、食ぶごちゃっもんは食ぶっとちゆっ、真子や白子ばしゃーしゃ食ぶっとで、再発が心配ち奥さんのくどめっじょったよ。【一般語訳】◎◎は痛風で痛い目をみているのに、どうしてもこうしても、食べたいものは食べると言って、真子や白子をしょっちゅう食べるので、再発が心配だと奥さんがグチってたよ。(五島弁)どあってんこあってん
◆つんび・・・独楽の芯【用例】やすりでツンビばしっかっ研いであっどが独楽ば片っ端かっこっかってくるって!【一般語訳】やすりで独楽の芯をしっかり研いであいつらの独楽を片っ端から打ち割ってやるぞ!☆子供の遊びは大人の世界の予行演習の側面もあったのか、弱肉強食の厳しさとルールには悔しくても従い恨みを残したりしないし、汚いことをする奴は仲間に入れないということもあった。私たちのこどもの頃の投げ独楽では、負けた順に場に出し、後から場に出す物は場に出ている独楽に当ててキズを付けたり割ったりするのが勲章だった。さながら果し合いのようなことをやっていたのだから、今思うと恐ろしい。でも楽しかった。(五島弁)つんび(思い出話の余談付き)
◆ぼっば・・・神社のお祭りの時に現れる獅子【用例】子どもん時はボッバに噛んでもらえば病気ばせんちいう迷信のあって、よう親にボッバんところに連れて行かれよったよ。【一般語訳】子どもの時はボッバに噛んでもらえば病気をしないという迷信があって、よく親にボッバのところに連れて行かれていたよ。☆祭りの時に神輿の巡行に随伴する天狗とボッバを小学生高学年になるとはやし立てて怒った天狗とボッバに追いかけられるスリルを楽しんでいました。天狗に追いつかれると容赦なく杖で叩かれるので必死で逃げました。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷遺構)(五島弁)ぼっば
◆ぼうまんふっ・・・のぼせるあわてふためく我を見失う頭が真っ白になる【用例】はよせれ、はよせれ、ちせかされっ、ぼうまんふって出てきたらスマホも財布も忘れっしもちょってオージョコージョしたっち。【一般語訳】早くしろ、早くしろってせかされて、あわてふためいて出てきたらスマホも財布も忘れてしまっていてニッチモサッチモいかなかったよ。(五島弁)ぼうまんふっ
◆かとっぽ・・・ハコフグ(魚名・顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目フグ亜目ハコフグ科ハコフグ属)【用例】かとっぽん味噌焼は名物でうんまかち評判じゃばって、魚屋さんで売っちょっとは見たこっのなかてんなかなか食べられんね。【一般語訳】ハコフグの味噌焼は名物で美味しいって評判だけれども、魚屋さんで売っているのは見たことがないからなかなか食べられないね。(見出し画像は友人提供のもので五島市の海)(五島弁)かとっぽ
◆ぼっくっ・・・たっぷり多めに必要より多く過剰に強く【用例】ラーメンにニンニクばぼっくっ入れたてん、我ながら臭(くさ)かよ。【一般語訳】ラーメンにニンニクをたっぷり入れたから、我ながら臭いよ。(見出し画像は五島市福江の石田城の舟入遺構)(五島弁)ぼっくっ
米粉と砂糖を材料にして型押しでつくられる落雁の一種を口砂香と呼ぶのは長崎県内の限られた地域だけのようだ。傷みにくい菓子ということで仏壇に年中供えられていて、食べるものというより飾るものという捉え方をしていたし、いまだにその感覚は抜けない。お供えものの交換をするときに食べた、お線香の香りがついたボソボソした食感の菓子は「食べるとご先祖さんのご加護がある」といった祖母の教えもあって、やむなく服用する薬を飲むような気持になりながら食べたことを思い出す。お盆が近づくと、九州北部のスーパーの特集コーナーにはお盆関連商品がならび、そのなかの供物菓子の口砂香は定番の商品だ。祖母は、桃の形や花の形をしたその菓子をコウサコと発音しており、父母もそのように発音していた。五十歳ころになってはじめて口砂香と表記することを知って、...コウサコ・こうさこう・口砂香
そうめんに酢味噌をつけて食べる地域があることを知った。これまでにわかめとあわせた酢の物として食べたことがあったことを思い出した。夏場に冷たくさっぱりしたものを食べたくなった時によいなと思った。そうめんに合うなら、細めが特徴の五島うどんにも合うはずと思いつき、さっそく 試してみた。佐賀県のスーパーでも五島うどんが手に入る流通環境に関心する。 酢の物・和え物の一種ということになるのだろうが、相性よくおいしくいただくことができた。 ビールのつまみに清涼感あり。冷酒にも合いそうだ。暑さをやり過ごし、気持ちよく過ごす一助となる日本の味だ。五島うどんを酢味噌でいただく
カワイイ・センパイ・モッタイナイ・ネマワシ・オマカセ・ガイジンといった言葉が外国人でも使う言葉として浸透してきているという。私はローガイも浸透し活用されればよいと願っている。戦争や侵略を企てるのはありうべからざる非道だが、現在それを引き起こしたり引き起こしかねない指導者はおおかたが老人である。あらゆる人の集まりでローガイが起こっているように感じる。私の長老という言葉のイメージは、どうにも困った時に相談や決定を求められておだやかに答えを出し、結果として将来のためになる答えを出す人というものだが、隠居とか勇退といった言葉も死語化している現代では70になろうが80になろうが俺が俺がと我を張って、親分子分の関係よろしく生殺与奪の鍵を握り続けて時代が求める変化を阻害する困った人のイメージに変わってしまっている。往生...ローガイを世界語に
ドナルド・キーンの大著である「明治天皇」を読了した。記録にもとづく誕生前から崩御にいたるまでの国内外の情勢の変化、時代の動きを明治天皇とその周辺という視座から概観することができた。心に重い何かを残してくれた著作だった。明治天皇は1904年に、ロシアの「武力による現状変更」から日本を守るための対ロシアとの開戦に踏み切らざるをえなかった年に、四方の海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむと詠まれて平和的解決へのお気持ちを表された。昭和の戦争を諮る御前会議の席で、昭和天皇はこの御製を詠じ、開戦反対のお気持ちをあらわされたという。ドナルド・キーンの大著「明治天皇」を読了~など波風のたちさわぐらむ
「懐中電灯」を久しぶりに使いながら、この道具の言葉の響きが面白く思えてきた。現代では日常ほとんどの人が「懐」のある衣服を身につけていないなか、誰しもがそのものを的確に認識できる命名に、新たに発生したものや海外から紹介されたものにカタカナ命名する風潮が蔓延しているなかあらためて関心した。英語ではflashlightとかtorch言うらしいので、我が国への紹介者はふさわしい国語訳を考え、名付けたのだ。おそらく、発明されて販売されはじめた明治末ころは、まだ着物を着ている人がけっこういたので「カイチュウ」といえばどういう状態をさすかがほとんどの日本人にわかったのであろう。明治期に訳語として創案されて今日も使われている外来語は数知れずあるようだが、野球・哲学・社会・恋愛・美術も「懐中電灯」の仲間だ。近年「日本版ライ...懐中電灯から思う日本版〇〇〇は恥ずかしい
食品衛生法の改正施行で先月6月から製造販売要件が強化され、個人や小規模製造者の、いわゆる「手作り」とか「おふくろの味」と言われるたぐいの手に入る人だけが楽しみにしている漬物に店頭から消えたものがあるという。私も、知人を介してそうした「梅干し」を何度も買って、その質の良さの恩恵を受けた経験を持つ一人であるが、法改正による設備投資をしてまで家庭消費の副産物の販売はしないだろうから手持ちを食べてしまったらその梅干しは幻となる。牛レバーの刺身が提供を禁じた法改正が施行されたのは2012年のことで、干支でひとまわりほど愛好者の怨嗟と渇仰の怨念が厚生労働省に向かって放たれ続けている。現在高級な食べ物として楽しみを享受できるフグ食は、明治維新の後に伊藤博文がよき食文化として制度を定めて安心して食べることができ、世界も注...役人が滅ぼす食文化。焚書ならぬ焚食である。(レバ刺し・漬物・・・)
佐賀の郷土料理シメサバや酢じめした魚介類を野菜とゴマたっぷりの酢味噌で和えた「かけあえ」を食べて、子供の頃に時おり食べることがあった「煮あえ」を思い出した。「煮あえ」は今ではあまり聞くこともない料理名になってしまったが、どちらも塩分さえ調節すればお酢を使った料理でもあり、とても健康によい料理だ。常備菜にもよいので見直したいが子供たちは嫌がるかもしれない。ちなみに、写真の平小鉢は、嬉野の吉田地区の琥山窯作。吉田地区は有田焼を形成する窯場のなかの「大外山」のひとつで、有田焼として流通しているが、吉田焼としてのブランド確立の動きも出てきているようだ。地域ブランドの確立は一朝一夕にできることではない道のりではあろうが、生産者の思いが形になることは尊いことだ。生産地がイメージしやすいように嬉野吉田焼と二文字足すのも...佐賀の郷土料理「かけあえ」から思い出した「煮あえ」・そして吉田焼
先月から建て替えになる嬉野市役所嬉野庁舎の解体が進んでいます。新庁舎は再来年の7月ごろに完成する予定とのことです。塩田町の庁舎や広大な医療センターの跡地がどう活用されるのかも興味あるところです。・・・・・・◆以下は本年1月31日の佐賀新聞のウエブニュースからの引用です◆「現在、2カ所に分かれている嬉野市の庁舎を集約し、新たな庁舎を建てる計画について、31日検討委員会が設計案などをまとめた報告書を市長に手渡しました。31日、嬉野市の村上市長に報告書を手渡したのは、新庁舎建設検討委員会の三島伸雄委員長です。報告書によりますと、現在、旧嬉野町と旧塩田町にある2つの庁舎のうち、新たな庁舎は嬉野庁舎を解体して建設。鉄骨4階建てで延べ床面積は約5760平方メートル、総事業費50億円余りを見込んでいます。温泉街や塩田津...解体進む嬉野市役所嬉野庁舎
高倉健が男の哀愁を画面に薫らせる「駅STATION」を久しぶりに見た。駅の改札で切符に鋏を入れるシーンがあり、その音がとても懐かしかった。今でも鋏を使うところがあるのかもしれないが、スタンプに替わり、磁気式で無人化し、ICカードやスマートフォンが使えるようになり、ついには顔認証で改札を素通りして鉄道に乗ることができる時代に突入した。旧作映画を見る楽しみのひとつは、自分が確かに経験したことの既視感を楽しむこともその一つだが、今では消え去ってしまった物事を思い出すことにもある。懐かしみというものは、甘美であることが多い。記憶に間違いなければ門司港駅の改札にBGMのように鋏の音が流れていたような気がする。また訪ねたい場所なので、確認しておこう。鉄道キップ・・・硬券に鋏を入れる音が懐かしかった
行政がやたらカタカナ言葉を使うのにはうんざりするとともに、誤解や不便を経験したことさえある。この国に暮らす誇りをもって胸を張って可能な限り日本語を使うのが望ましいと考えている。さて、誰が言い出して定着したのか知らないが、ライフラインというカタカナ語が気に食わない。「電気ガス水道」。発音しにくいことはないではないか。なんのことだかわかりやすいではないか。言葉の普及定着には放送や出版やウエブ媒体の力は絶大だ。ニッポン放送のあるアナウンサーは、閣僚や国会議員の海外訪問を一般的な外遊という言葉を使わずに海外出張と表現する。考え、行動している人だなと思うとともに好感をもつ。一語からでも、言葉のよいあり方の追求を絶大な力には期待する。「電気ガス水道」発音しにくいことはない(ライフライン)
昨年暮れに「ほしあひ」という古語を知った。建礼門院右京大夫集を読む機会があり「さまざまに思ひやりつつよそながらながめかねぬる星合の空」という七夕を詠んだ歌と出会ったのがきっかけだ。七夕のつかの間のの出逢いを「ほしあひ」と表現したいにしえびとのやさしくみやびなこころを感じる言葉だ。先月、羽田空港に短冊に願いを書く七夕飾りのサービスがあったので「ほしあひ」の単語を思い出して写真を撮った。照れてないで短冊に願いを書いて下げればよかったと反省中だ。世界中から戦争がなくなりますように、と。ほしあひ・(星合)・七夕
日本人がこのところ死後の行先のたとえとして「あの世」とか「極楽」とか「浄土」、「冥土」と言わず「天国」と言うようになったことに、お寺の教えや影響力が希薄化、もしくは無力化したと感じてしまう。子どもの頃をちょっと思い返してみたが、お寺が二軒近所にあって、一つは菩提寺で、祖母に連れられて保育園がわりによくお参りに行っていた。寺の境内の六地蔵や本堂の六道輪廻図を身近に感じられたので、今となってはそれが物理的にあるのかどうかはともかくとして地獄も極楽もわが身に迫ることに感じられていた。天国という言葉の定着は、おそらく娯楽クリスマスや挙式だけクリスチャンの普及も大きかろうが、葬式仏教と揶揄される教え希薄の僧侶たちが日本の仏教文化を自滅させているのも大きかろう。敗戦後18年目に生まれ育った私の遠い記憶では、「天国」と...「あの世」とか「極楽」とか「浄土」とか「冥土」が終了しそうな昨今
食品ロス問題は、製造・流通・消費者それぞれの意識の変化と行動でよい方向へ向かっているのを感じている。買い物につきものの袋持参も定着し、環境保護につながっていることだろう。さまざまに工夫をして持続可能な地球にするのは人類の正義だ。食品ロスとともに食品装飾ロスもなくさなければならない。仕切り機能のある樹脂製疑似バラン(馬蘭・葉蘭)はまだしも、飾るために捨てるだけのプラスチック製品に消費意欲や食欲をそそられる人もいるのだろうが、やめてほしい悪趣味悪習慣であると日々ゲンナリしているのは私だけだろうか。食品ロス、そして食品装飾ロスもなくそう
ホテルの予約サイトや宿泊したホテルの表示に「Wi-Fi無料」というのを見かけないことのほうが珍しいのだが、目にするたびに「冷暖房完備」とか「カラーテレビ」という言葉を思い出す。宣伝文句が差別化されたサービスである間は効果もあり選択肢に優位性をもたらすのであろうが、社会に定着し当然となってしまった後では懐かしのフレーズになることをいくつも経験する。その数だけ生きて来たのをあらためて感じる。その数だけ進化や発展の恩恵を受けてきている。ありがたい時代を生きていることを実感する。(画像は佐賀県嬉野市の嬉野温泉)Wi-Fi無料・冷暖房完備・カラーテレビ
近所の図書館が平家物語絵巻の書籍化されたものを所蔵していて、その恩恵を受けている。12冊組で三十数万円の書籍を手にすることができるのはとてもありがたい。原文は小学館の全集を手前において筋を追っている。ところどころ絵巻の地の文も読みながら雰囲気を味わっている。武者たちも女性たちもしょっちゅう涙にむせぶ物語だが、私もしょっちゅう目をうるませている。全長940メートルにおよぶという絵巻物語は、平家が西へ落ちて戦闘場面にさしかかった。今のペースで読み進めると、運命の壇ノ浦は一月後くらいに訪れそうだ。平家物語絵巻を楽しむ
電波・東京まで1000キロ離れたあの島であこがれは朝の光に寄り添って大人の気分を運んでくれたいつかそのうちカッコイイ男になれる予感がしていた始めて聞くような物語始めて聴くような音楽にまだ見ぬ景色を思い描いてラジオを浴びてた十三歳のころ東京まで1000キロ離れたあの島で驚きは閉じた窓から忍び込む世界で起きてるいろんな出来事いつかそのうち放送で名前を呼ばれる気がしてた素敵な暮らしや人々や素敵な出会いや出来事が自分に起こると夢を描いたラジオを浴びてた十五歳のころ東京まで1000キロ離れたあの島でダイヤルは見えない電波に光を当てる息をひそめてゆっくり回すジャミングや混線の矢をくぐりぬけかすかに聞こえるあのあこがれのスターの話や歌う声スターの笑顔も目に浮かびいつか会えると信じ始めたラジオを浴びてた十七歳のころ東京ま...電波・東京まで1000キロ離れたあの島で(歌詞)
今年から森林環境税を国税として徴収されるようになった。徴税目的はさまざまだろうが、過去の政策が裏目に出た花粉症という国民的公害病の解決にも有効に使ってもらいたいものだと思う。先日買った羊羹を開けたところ、経木に包んであった。近頃では経木の模様の樹脂製の包材もあるなかで、天然の木製の経木がなんともなつかしかった。木の香りが嬉しくて鼻に近づけて大きく息を吸った。半世紀ほど前の子供のころには経木は包装材料として大活躍だった。魚のすり身や肉などの、ウエットな食材を包むのによく使われていた。はじめて食べた納豆も経木にくるんであったのを今でもおぼえている。経木の材料は杉やヒノキが使われるという。自然の香りが食べるものをいっそう美味しくしてくれるような気がする。経木と森林環境税
梅雨入りでしょうか、雨の日々が始まるようです。一首詠みます。ようやくに梅雨来たるらし水田に水満ち満ちよ豊作を祈る水田に水満ち満ちよ豊作を祈る(短歌)
ほとんどの建物の解体が終わった佐賀県嬉野市の嬉野医療センター跡地だが、ドクターヘリのヘリポートは解体されずに残っている。もちろん移転先の新病院にはヘリポートは設置されており、私も数回発着を目にしたことがある。旧病院のヘリポートだが、推測ではあるが緊急時に備えて機能を温存し、時が来るまで解体しないようにしているのかもしれない。もしそうであれば、企図した方々の配慮をたたえたい。解体後も残るドクターヘリポート(嬉野医療センター跡)
吉田拓郎のアルバム「ライブ’73」は私が十歳のころのライブ録音盤だ。誰に録音してもらったのか覚えていないが、十代のころテープを持っていた。いつしかそのテープもどこかへ行ってしまったが、どうしても折に触れ思い出す曲があった。「都万の秋」(岡本おさみ作詞吉田拓郎作曲)である。都万の秋を聴きたくて再発のCDを買った。都万は島根県の隠岐の島の漁村のようだ。歌詞の概要は、風来坊のような旅人が隠岐の島を旅する。そこで漁師の夫婦と出会い、とくに「おかみさん」の生き様に感銘する。歌はこう締めくくられる「海の機嫌をとってきた都万のおかみさんたちひと荒れすりゃひと年も老けてきた明日の朝は去ってしまおうだってぼくは怠け者の渡り鳥だから」海という危険な場所での仕事はまさに命がけの仕事だ。また、個人営業の漁師はいくらか危険でも危険...吉田拓郎の「都万の秋」と志ん生の「大津絵冬の夜」