◆うんにゃ・・・違ういいえ【用例】A.どら、寒かもんの、熱燗ば頼もうで。B.うんにゃー、焼酎んお湯割りばもらうよ。A.めんだひかよ。あがは日本酒しか呑まんアンチ焼酎派じゃったじゃん。B.こないだん検診で日本酒もビールも禁止されっしもたっち。【一般語訳】A.どれ、、寒いから、熱燗を頼もうよ。B.いや、焼酎のお湯割りをもらうよ。A.珍しいねぇ。君は日本酒しか呑まないアンチ焼酎派だったじゃないか。B.このあいだの検診で日本酒もビールも禁止されてしまってね。(五島弁)うんにゃ
◆はたかっ・・・拡がる(道をふさぐような状態)自己主張する勢力を広げるしゃしゃり出る【用例】◎◎公園に行ったらインバウンドん人たちん通路にも出入口にもはたかっまわして通りにくして通りにくしてあっしゃこっしゃうったっち。どこん国におっとじゃろわからんごて感じっほどに外国語ん看板ばつけまくっとも親切じゃろばって、こんなこっの続けば「通路をふさがないように歩きましょう」の外国語看板まで出現してしもっ、いよいよどこん国におっとじゃろわけくちゃわからんごてなっそんしちょっよ。※あっしゃこっうっ・・・困り果てる・苦労する※わけくちゃわからん・・困惑する・ちんぷんかんぷん(五島弁・番外編・時事とか余話)はたかっはたかっまわす
◆11月1日大正三年ごろに書かれた永井荷風の随筆「日和下駄」に地面師という言葉が出てきた。最近のマスコミが造語した悪党用語だとばかり思っていた。吃驚。◆11月2日ずいぶん前に武田鉄矢がラジオで好奇心はイモヅル式に湧いてくると言ったのを聞いてなるほどと思ったが、五島弁収集をはじめて用例を書き始めてからいろいろな言葉がイモヅル式に湧いてくる湧いてくる。記憶のイモ倉庫御開帳。◆11月3日日常行動圏ではあちこちで秋祭り。佐賀県南部では御神輿は静かに進行。神も乗り物酔いはなさらぬと推測。◆11月4日内戦がコワイからトランプにしておこうという有権者もけっこういるに違いないと思う。◆11月5日まもなく米国大統領が決まるが、あいかわらず途中経過報道が過剰であった。可能な限り読み聞きしないことで防衛。そういえば自民総裁選も...11月末締めの日々雑感喜怒哀楽
なないろのクレヨン持った妖精さん毎日空に虹を描いてよ・・・・・目的地に着いたら、虹が出ていた。小さな子どもがたちが「虹~虹~」と大騒ぎしていた。大人たちはスマホを虹に。ワタシモ.....(短歌)なないろのクレヨン持った妖精さん
◆ばたぐるっ・・・激しく動く強く抵抗する【用例】イノシシん罠のカゴん中でざーまにばたぐれよったよ。カゴば破って出て来っとじゃなかろかちあっぽしてあっぽして縮んあがったっち。【一般語訳】イノシシが罠のカゴの中でめちゃくちゃ暴れていたよ。カゴを破って出て来るんじゃなかろうかって、怖くて怖くて縮みあがってしまったよ。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷跡)(五島弁)ばたぐるっ
晴れてきたまた曇ったね降ってきた時雨せわしくまもなく師走・・・・・・気温も天気もつかみどころがない霜月終盤。あさってからはいよいよ師走。(短歌)時雨せわしくまもなく師走
◆すーべ・・・すかしっ屁【用例】臭(くさ)か!だっか?すーべばしたやちゃ?【一般語訳】臭い!誰だ?すかしっ屁をしたやつは?(五島弁)すーべ
◆ひっのひなか・・・まっ昼間【用例】今度ん日曜日は甥っ子ん結婚式でひっのひなかかっ酒飲んで酔っ払いばい。【一般語訳】今度の日曜日は甥っ子の結婚式でまっ昼間から酒飲んで酔っ払いだよ。(五島弁)ひっのひなか
午後三時制服の娘(こ)らがはなやいで駅のホームに青春を見る ・・・・・・駅に来ることがめったにない日常を送っていると、列車での通学の光景さえ新鮮に感じる。小さな旅でも旅はよいものだ。~一昨日・大分県日田駅にて~(短歌)駅のホームに青春を見る
◆よさっ・・・宵の口夜の早いうち夜【用例】「どこばさるいてまわりよったっか!よさっになっまん連絡もせんで帰ってこんとはクロカンコッノナカぞ!」【一般語訳】「どこをほっつきまわっていたんだ!夜になってまで連絡もしないで帰って来ないとは非常識きわまりないぞ!」※くろかんこっのなか・・・はなはだしく非常識※古語の夜さり(よさり)の転訛だと考えます(五島弁)よさっ
休日の校舎の外に響き出るブラスの奏で勇壮にして熱し出る・・・・・・大分県日田市の永山城址を訪ねたら、石垣のなかに日田林工があり、ブラスバンドの練習の音が聞こえていた。石田城址のなかにある五島高校時代にデジャブ。街のあちこちに定期演奏会を知らせるポスターが貼られていた。(短歌)休日の校舎の外に響き出る
◆あべあべ・・・(幼児に対して)歩行を促すことば【用例】さ、あべあべ。お寺にはもうすぐ着くてんね。さ、ぎばって、あべあべ。【一般語訳】さあ、お歩きなさい。お寺にはもうすぐ着くからね。さあ、がんばってお歩きなさい。(五島弁)あべあべ
◆たぎらかす・・・ぐらぐらと湯を沸かす沸騰させる【用例】しゃぶしゃぶんシメはソーメンにすっぞ。しっかったぎらかしてっか麺ば入れんばぞ。【一般語訳】しゃぶしゃぶのシメはソーメンにするぞ。しっかり沸かしてから麺を入れないといかんぞ。(五島弁)たぎらかす
小春日の有明海より立ち涌ける雲に溶け込む連なりし山・・・・・・佐賀県側見た島原半島(短歌)小春日の有明海より
◆ごろっごっと・・・一同総出【用例】昨日ん夕方、◎◎建設ん前ば通ったら、社長も社員もごろっごっと外に出てバーベキューん準備ばしよったよ。たぶん牡蠣焼パーティばしたっじゃろよ。親睦はよかこったい。【一般語訳】昨日の夕方、◎◎建設の前を通ったら、社長も社員もみんな揃って外に出てバーベキューの準備をしていたよ。たぶん牡蠣焼パーティをしたんだろうね。親睦はいいことだよ。(五島弁)ごろっごっと
◆たがうたごた(過去形)・・・捻挫する筋肉や腱を傷める【用例】A.首にサロンパスどん貼って、どがんしたっか?B.昨日振り返った瞬間コキッちゆったごたごちゃっとち。A.おーお、いよいよジンジになってしまいよっじゃん。【一般語訳】A.首にサロンパスなんか貼って、どうかしたのか?B.昨日振り返った瞬間コキッと音がして傷めたみたいだ。A.あらあら、いよいよジジィになってしまっているな。(五島弁)たがうたごた(過去形)
◆だんきょ・・・らっきょう漬け【用例】だんきょば食べれば血流のよーなっち、だっじゃろかっ聞いたっ、ちゆっかっ、ウチん爺ちゃんはアサヒッバン食ぶっごてなったよ。ちっとばっかっ臭いかっち。【一般語訳】らっきょう漬けを食べると血流がよくなるって誰かに聞いたって言って、ウチの爺ちゃんは朝昼晩食べるようになったよ。ちよっとばかり臭いんだな。☆アサヒッバン・・・朝昼晩(五島弁)だんきょ
(五島弁・番外編・時事とか余話)ジンジ・バンバおよび「とっしょれ」考
◆とっしょれ・・・年寄り【用例】ジンジのバンバのちいう言葉はゲサッカ言葉ちゆう感じのあって、悪口ば言う時に使うぐらいでまっごてん直接本人に言うこちゃなかったよな。老人ば言う言葉には とっしょれちいうともあって、「年寄り」んこっじゃんな。こんとっしょれには敬意ば感じよったよな。考えっみれば江戸時代の世話役や幹部ばさした言葉じゃもんね。【一般語訳】ジンジとかバンバのという言葉は下品な言葉という感じがあって、悪口を言う時に使うぐらいで間違っても直接本人に言うことはなかったですね。老人をさす言葉にはとっしょれというのもあって、「年寄り」のことですね。このとっしょれには敬意を感じてましたね。考えてみれば江戸時代の世話役や幹部をさした言葉ですものね。(五島弁・番外編・時事とか余話)ジンジ・バンバおよび「とっしょれ」考
「ラニーニャ」はおいしい響きがあるけれど厳冬を呼ぶコワい奴なの・・・・・・ラニーニャと聞くとすぐにラザーニヤを連想してしまう。この冬は厳冬になるという見方があるそうだ。食えない奴が連れて来るらしい。(短歌)「ラニーニャ」はおいしい響きがあるけれど
★11/22・修正・東映を松竹と誤っていましたので修正しました。・・・・・・戯れ歌です。浪しぶく東映映画の始まりはわれてくだけてさけてちるかも・・・・・・鎌倉三代将軍・源実朝の「おほうみのいそもとどろによするなみわれてくだけてさけてちるかも」という歌を知った時に、頭に浮かんだ景色は東映映画の冒頭でした。★11/22・修正・東映を松竹と誤っていましたので修正しました(短歌)浪しぶく東映映画の始まりは
◆まっごた・・・まちがった【用例】あいたよー。松竹は富士山・東映は波しぶきじゃとけ、へっちゃごっして反対ば人にゆっしもたよ。まっごたち電話して訂正しちょこかね。【一般語訳】ありゃー、松竹は富士山・東映は波しぶきなのに、あべこべに反対を人に話してしまったよ。まちがった、って電話して訂正しとこうかね。(五島弁)まっごた
◆いっちょん・・・(否定をともなって)少しもちっとも まったくけっして・・・でない【用例】A.肉や魚のパックに飾っちょっプラスチックの花や葉っぱはウチはいっちょん好かん。B.つうえなこっじゃもんね。【一般語訳】A.肉や魚のパックに飾ってるプラスチックの花や葉っぱは私はちっとも好きじゃないよ。B.無駄なことだもんね。☆つうえつーえ・・・無駄(費えの転訛と考えています)(五島弁)いっちょん
◆どまぐれどまぐるっ・・・狂う道をはずれる【用例①】桜んどまぐれっ咲いちょったよ。返り咲きちもいうごちゃっね。綺麗(きれ)かったよ。【一般語訳】桜が狂い咲きしていたよ。返り咲きともいうみたいだね。綺麗だったよ。【用例②】A.あっも、よか歳してヨメゴもおっとにあやしか女に入れあげっ、ぼやついて火消しに回っじょっとちじゃん。B.はえー、どまぐれっ、ばっかぶったっじゃんね。【一般語訳】A.あいつも、いい歳して妻もいるのにあやしい女に入れあげて、あわてて火消しに回っているそうじゃないか。B.へえーっ、道をはずれて罰が当たったんだね。(五島弁)どまぐれどまぐるっ
秋の日は釣瓶落としと言うがごと冬への坂も急勾配なり・・・・・・気温が下がってきたとはいえ、日中外を歩くと暑くなり上着を脱いだりしている。とはいえ、我慢できず、夕方からはエアコンを入れた。まもなく、冬。(短歌)冬への坂も急勾配なり
◆かかるかかっ・・・触る【用例】昨日◎◎博物館に行ったら、わけくちゃわからんモンのガラスケースばかかっつらかして手の跡んいっぴゃ付いちょってじゃあっかったっち。【一般語訳】昨日◎◎博物館に行ったら、わけのわからない人がガラスケースを触りまくって手の跡がいっぱい付いて汚かったよ。☆じゃあっか・・・汚い(見出し画像は五島市福江・観音馬場の五島家家中屋敷遺構)(五島弁)かかるかかっ
◆みんくさか・・・水臭い【用例】あがも、みんくさか ねぇ。言うてくれれば加勢しに行ったとけ。一人(ひとっ)であっば片づくっとはキツかったろじゃん。 【一般語訳】君も、水臭いじゃないか。言ってくれれば加勢しに行ったのに。一人であれを片付けるのはキツかっただろうに。(五島弁)みんくさか
◆下駄ん歯切っ(げたんはぎっ)・・・分厚く切った刺身【用例】カツオん刺身は下駄ん歯切っで食ぶっとがいっばんうまかもんね。【一般語訳】カツオの刺身は下駄の歯みたいに分厚く切って食べるのが一番うまいんだよね。(五島弁)げたんはぎっ
◆ひにっみゃーにっ・・・毎日毎日日ごと夜ごと【用例】あがんごてひにっみゃーにっ酒ばびっしゃっ飲みよれば、体ん中んあっちもこっちも悪なっとじゃてんね。【一般語訳】おまえみたいに日ごと夜ごと酒をたくさん飲んでいれば、体の中はあっちもこっちも悪くなるんだからな。☆びっしゃっ・・・たくさん(五島弁)ひにっみゃーにっ
◆ちっとばっかっ・・・ちょっとだけ【用例】ちっとばっかっしかなかばって、イモばふかしたてん、食べっいっなはれ。【一般語訳】少ししかないけれど、ふかし芋をつくったから、食べていきなさいな。(五島弁)ちっとばっかっ
逆上がりできなきゃ恥とがんばった遠い昔のあの日の校庭・・・・・・鉄棒とか跳び箱とかは至って苦手であり嫌いであり、現在生きていることに資することいくばくの寄与有しか否かは不明であるが、逆上がりはがんばってできるようになった少年の日を思い出す。佐賀県遺産の保存施設の小学校の校庭で写真を撮った。(佐賀県嬉野市塩田町旧美野分教場)(短歌)遠い昔のあの日の校庭
◆ものんばっげなものんばっな・・・罰当たりな分を超えた出過ぎた【用例】つんだひげな。あっもものんばっな出来もせんこっば出来(く)っちしゃまぎって。大恥かくばいね。自業自得たい。【一般語訳】かわいそうに。あいつも罰当たりだな。出来もしないことを出来ると出しゃばって。大恥かくんだろうな。ま、自業自得さ。(五島弁)ものんばっものんばっげな
◆とっこっ・・・たんこぶ【用例】痛かよー。机ん下に落としたペンば拾うて頭ば上げたら机ん角に頭んてっぺんばぶつけっしもっ とっこっのできてしもた。【一般語訳】痛いよー。机の下に落としたペンを拾って頭を上げたら机の角に頭のてっぺんをぶつけてしまってたんこぶができてしまった。(五島弁)とっこっ
吹き寄せる落ち葉に枯れ葉根に戻り季の彩りに塵芥はなし・・・・・・しみじみと。森羅万象。(短歌)季の彩りに塵芥はなし
◆ちょっこっ・・・暫時ちょっとの間【用例】ちょっこっ待っちょってくれれち言うてん待っちょけば、30分も出て来んとじゃもんの、いっだなんでん腹んたって「まーだかー」ちおめいてしもたよ。【一般語訳】ちょっと待っててくれと言うから待っていたけど、30分も出て来ないものだから、いくらなんでも腹がたって「まーだかー」と叫んでしまったよ。(五島弁)ちょっこっ
◆あらかるあらかっ・・・離れる間隔をとる【用例】A.コロナん時は「あらかれあらかれ!」っち、せからしかったね。B.そうじゃったね。ソーシャルなんてろ、ちゆーじょったね。【一般語訳】A.コロナの時は「間隔をとれ間隔をとれ!」って、面倒臭かったね。B.そうだったね。ソーシャルなんとかって言ってたね。(見出し画像は開業前の西九州新幹線の線路・見学会の時に撮影)(五島弁)あらかるあらかっ
☆今ではほとんど交わされることがなくなったと思われる夜の挨拶の言葉☆◆しもたかな・・・晩御飯はお済みですか?【用例】A.あら、おばさん、こんばんは。B.これはシゲボー君、こんばんは。もう、しもたかな?A.はい、もうしもたよな。(済みました)(見出し写真は明治六年生まれの祖父が使っていた箱膳)(五島弁)しもたかな
◆じりくりまうじりくりもう・・・のたうちまわるいてもたってもいられない地団駄を踏む【用例】昨日、コタツば出して据え付けよったら、天板ば足ん甲におっちゃかしてしもっ、ざまに痛(いと)してじりくりもうたっち。【一般語訳】昨日、コタツを出して据え付けていたら、天板を足の甲に落としてしまって、とても痛くてのたうちまわったよ。(五島弁)じりくりまうじりくりもう
小春日に鳥ものどかにくつろいで水面(みなも)やさしくきらめいている・・・・・・大村湾で白鳥を見かけた。淡水にしかいないものかと思っていたので調べてみたら安全な海では休憩することがあり、海藻を食べることもあるとか。「琴の湖」とも称される大村湾にふさわしい優雅な光景だった。(短歌)水面(みなも)やさしくきらめいている
◆いっこんにこん・・・(魚を数える数詞)尾頭付きの魚の単位一匹二匹~【用例】今ではよっぽどんトッショレしか使わんじゃろばって、五島じゃ魚ば数(かぞ)ゆっとにイッピッニヒッちゆうとばいっこんにこん ち数ゆっとぞ。【一般語訳】今ではよほどの年寄りしか使わないだろうけど、五島では魚を数えるのに、一匹二匹~と言うのをいっこんにこん と数えるんだよ。(五島弁)いっこんにこん・・・(魚を数える数詞)
(五島弁・番外編・時事とか余話)もろもっの芸(幼児むけの民話)
◆もろもっの芸・・・十八番(おはこ)自慢の芸それぞれの個性・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・昔、戸楽ん磯でエンビやガンジやキャーどんが集まって、もろもっの芸ば見せ合おうで、ちゆうこっになったっちたな。真っ先にシャジャん岩ん上に登って、「道端ずんぎりよかろがな」ちゆうたっちた。そしたら集まった面々が「ちっとじゃーっかばって、おもしろか」ち拍手喝采じゃったっちた。次にナマコん岩ん上に登って、岩かっ垂れ下がったごてして見せっ「シガッゴガッのキュウリん生(な)った」ちゆうたっちた。そしたら集まった面々が「ジョヒジョヒ」ち拍手喝采じゃったっちた。最後に檜扇貝の岩ん上に登って、まっすぐ立って「朝日の出まわりャよかろがな」ちゆうたっちた。そしたら集まった面々が「ほんなこっそん通り!」ちざまな...(五島弁・番外編・時事とか余話)もろもっの芸(幼児むけの民話)
人生で最初に買ったレコードはチョウさんヤマさん殿下ジーパン・・・・・・ボスとゴリさんごめんなさい。恵子の役の名忘れました。(短歌)チョウさんヤマさん殿下ジーパン
◆みんのす・・・耳の穴【用例】こん、突如襲いかかっみんのすん痒みはなんじゃろかね?急にくっもんね。 【一般語訳】この、突如襲いかかる耳の痒みはなんだろうかね?急にくるよね。(五島弁)みんのす
◆そうどもうど・・・大騒ぎ侃侃諤諤(かんかんがくがく)【用例】よいよよいよ、地方も中央も、つんかっつぎに政治家んスキャンダルで世間はにぎゃかひかね。そうどもうどちな、こんこったい。【一般語訳】まったくもう、地方も中央も、次から次に政治家のスキャンダルで世間はにぎやかだね。五島弁で言う「そうどもうど」って、このことだね。☆にぎゃかひか・・・にぎやか★私はこの言葉に騒動妄動の漢字を連想してしまう。(五島弁)そうどもうど
◆よっちっよっちく・・・(親しみをもって、なじんで)近づく寄り付く【用例】あん店はテレビやなんやかんやん取材ばうけっ、並ばんばめひのめにあわれんごてなってしもっ、しばらくはよっちかれんよ。【一般語訳】あの店はテレビやいろんなものの取材を受けて、並ばないと食事にありつけなくなってしまったから、しばらくは行きたくても行けないよ。☆めひのめ・・・出される食事(めひのめにあう・・・食事にありつく)(五島弁)よっちっよっちく
◆えらかす・・・だます【用例】またえらかさるっところじゃったよ。「トリプルレッド」という言葉は今度んアメリカん選挙で初めて知ったばって、だっが言い出したっじゃろ和製横文字言葉ちた。アメリカじゃ「トライフェクト」ち言うらしか。アメリカ人と話して恥かく人も出るばいね。(見出し画像は福江島の鬼岳)(五島弁・番外編・時事とか余話)えらかす・トリプルレッド
~幼きころの写真を見て詠む~乗せられて踊るクセあり今もまだ頭部の骨格変わらずにして・・・・・・実家を整理した時に持ち帰るものの優先順位は一位が先祖の位牌と仏壇の中身。二位がアルバムだった。両親の遺品をはじめ、家一軒のなかのほとんどの物を処分した時に、人の一生というものは重いものだと、重量までも心に感じた。(短歌)頭部の骨格変わらずにして
(五島弁)しびっずっ しぃびっずっ しびっだす しぃびっだす
◆しびっずっしぃびっずっ・・・(液体やゲル状のものが)漏れ出る◆しびっだすしぃびっだす・・・(液体やゲル状のものを)力を加えて出す絞り出す【用例】歯磨きん最後んにきばしごいてしごいてしぃびっだして使いきったよ。【一般語訳】歯磨きの最後のほうをしごいてしごいて絞り出して使いきったよ。(五島弁)しびっずっしぃびっずっしびっだすしぃびっだす
◆ねずん・・・つねる◆ねずんきっ・・・強くつねる【用例】買いもんに行ったら子どんの家に帰る~ちゆっかっに、座っこんでビービビービ泣きよったっち。親は知らんふりゾ。昔は親かっシッベタばねずんきられっ「おとなしゅさせれ!」ちおごっとばされよったばってんね。【一般語訳】買い物に行ったら子供が家に帰るーって言って、座り込んでビービビービ泣いていたんだよ。親は知らんふり。昔は親からお尻を強くつねられて「おとなしくしなさい!」ってしかりとばされていたけどね。(五島弁)ねずんねずんきっ
人は皆スマホスマホの世にあれど運転中はな扱いそ・・・・・・戯れ歌です。スマホという現代と、「な・・・そ」という1000年前の禁止語法で遊んでみました。けっこう居るんですよ。運転中のスマホ眺め。手持ちでナビかもしれませんが。(写真は国登録有形文化財の波佐見町講堂にて)(短歌)人は皆スマホスマホの世にあれど
◆いっぺんぎりいっぺんぎっ・・・一度だけ一思いに【用例】ようやっと歯医者ん終わったよ。なごうかかったばい。何回も小分けにして治さんで、いっぺんぎりできればよかとこれ。【一般語訳】やっと歯医者通いが終わったよ。長くかかったなぁ。何回も小分けにして治療しないで、一度に治療できればいいんだけどね。(五島弁)いっぺんぎりいっぺんぎっ
◆あったかあっちか・・・やけどするほど熱い(暖かいではない)【用例】あいたこら、コーヒーんあったかっば飲んでしもっ、ベロばやけんどしてしもた。【一般語訳】ありゃりゃ、コーヒーの熱いのを飲んでしまって、舌をやけどしてしまった。(五島弁)あったかあっちか
◆ひとかたけ・・・一食分の食事やおかず【用例】あっまっうもなかろばって、キンピラゴボば炊いたてん、ひとかたけじゃばって持っていっなはれ。【一般語訳】あまり美味しくもないだろうけれども、キンピラゴボウを炊いたから、一食分だけど持ってお行きなさい。(五島弁)ひとかたけ
時雨してルームミラーに目をやれば秋深みゆき柿の実ふたつ・・・・・・中世の女性が書いたものをいくつか読んだが、「時雨」について気持ちを書いたものが印象に残った。それまでこの二文字を意識したことはなかった。いまだに時雨の感覚はよくわからない。とはいえ、今年はまだまだ晴れれば昼間の外は暑い。暑くちゃいかんのだが.....(短歌)時雨してルームミラーに目をやれば
◆あんびゃくっ・・・あんばい状態調子ポジションこころもち具合【用例】原付バイクも手に入らんごてなっとこれ、おっがちゃあんびゃくっの悪なってエンジンのかかりの一発でいかんごてなってしもちょっとち。【一般語訳】原付バイクが手に入らなくなっていくのに、俺のは調子が悪くなってエンジンのかかりが一発でいかなくなってしまっているんだよ。(見出し画像は五島市福江の五島家家中屋敷跡石垣)(五島弁)あんびゃくっ
◆かざ・・・匂い香り【用例】おお、ここん旅館はよかカザんすっね。よかお香ばたいちょっばいね。【一般語訳】おお、この旅館はいい香りがするね。上等なお香をたいているんだね。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷跡) (五島弁)かざ
(五島弁・時事とか余話)すっぺこっぺ すっぺりこっぺり すっぺっこっぺっ
◆すっぺこっぺすっぺりこっぺりすっぺっこっぺっ・・・ああだこうだ見苦しく言い訳をするさままーた代議士ん不祥事で世間はソードモードしよっばって、今度んT代表はいさぎよく非ば認めたちゆうじゃなかか。嘘で隠したっすっぺっこっぺゆっ逃げたっせんだけヨカち思うよな。そりしてん、今度ん五島市長は不倫を含めたいくつかん疑惑ば議会で質問されてん逃げの一手で時間切れに持ち込んで、グルの翼賛市議どんが質問した議員と議事内容ば封印したっちたな。おめれんなか話よな。そん市長は、おめれんなかちゆう五島弁は知っちょろかね。☆ソードモード・・・大騒ぎ☆おめれんなか・・・やりきれない見聞きするのが辛い(五島弁・時事とか余話)すっぺこっぺすっぺりこっぺりすっぺっこっぺっ
幾星霜風雨に耐えて板の戸は老母のごとく滋味を深める・・・・・何十年、必要なものを必要な時に与えてくれるものを保管してきた倉庫だろうか。板戸は喋らないが感じさせてくれた。(短歌)老母のごとく滋味を深める
◆こっかるっ・・・(硬いものが)割れる欠ける【用例】A.こけ飾っちょっこっかれた壺はなんか?B.信楽ん骨董ん名品ぞ。ちっとは目ば養えよ。はんかひか。【一般語訳】A.ここに飾っている割れた壺はなんなの?B.信楽の骨董の名品だぞ。ちょっとは目を養えよ。恥ずかしい。(見出し画像は五島市福江の石田城蹴出門内の桝形遺構)(五島弁)こっかるっ
◆まっぽし・・・真正面から【用例】あらよー、台風んこっちさん まっぽし来よっよ。最大級ちた。あっぱかね。【一般語訳】ありゃー、台風がこっちに向かって真正面から来ているよ。最大級だって。怖いね。(五島弁)まっぽし
いにしえの道の邊(べ)に咲くつわぶきは幾代輪廻し季節告げしか・・・・・彼岸花のように、毎年時期が来ると同じ場所で咲く花に輪廻転生を重ねる。塩田川沿いの長崎街道をちょっと歩いた。「千石井堰」という名の取水口があった。苦労して開鑿したあとの実りへの先人の希望を感じた。(短歌)幾代輪廻し季節告げしか
(五島弁・番外編・時事とか余話)どよこっちかな どーよこっちかな
◆どよこっちかなどーよこっちかな・・・なんということだどうなっているんだ(感嘆)【用例】どーよこっちかな!ロシアは武器ばっかっじゃのして、兵隊までよそん国かっ連れっきて侵攻ば続けよっよな。北朝鮮はポンポン危なかミサイルば打ち上げっ実験と威嚇と見本市のつもっじゃろじゃんな。いっだなんでん、ばっかぶっの所業よな。【一般語訳】なんということだ!ロシアは武器ばかりじゃなくて、兵隊までよその国から連れてきて侵攻を続けているよ。北朝鮮はポンポン危ないミサイルを打ち上げて実験と威嚇と見本市のつもりなんだろうな。いくらなんでも、罰当たりな所業だよ。(見出し画像は旅順港・2012年旅行時に撮影)(五島弁・番外編・時事とか余話)どよこっちかなどーよこっちかな
◆にき・・・近く傍(そば)●●●のにきというふうに用いる【用例】A.醤油のなかと刺身は食べられんたいね。醤油はどけあっとかね?B.入口んにきんテーブルにあっよ。【一般語訳】A.醤油がないと刺身は食べられないよね。醤油はどこにあるのかね?B.入口の近くのテーブルにあるよ。 (五島弁)にき
◆おおじょこおじょ・・・困り果てるにっちもさっちもいかない【用例】今日は空港でスマホも財布も預け荷物ん中に入れっしもちょって、電話もメールも暇つぶしもできんでおおじょこおじょしたっち。【一般語訳】今日は空港でスマホも財布も預け荷物の中に入れてしまっていて、電話もメールも暇つぶしもできなくて困り果ててしまったよ。(五島弁)おおじょこおじょ
人もなき球場うつろに風吹きてつわものどもがゆめのあとさき・・・・・・誰も居ず、立ち入ることもできない球場は広い広い空き地のようだが、見つめていると球音や歓声が聞こえるような気がするのが不思議。(短歌)人もなき球場うつろに風吹きて
◆たぶっと・・・①食べ物②食べる(意思)③食べるのか(疑問・語尾を上げて発音する)【用例①】A.〆にたぶっとは何にすっか?B.お茶漬けでよかよ。【一般語訳】A.〆に食べるものは何にするかい?B.お茶漬けでいいよ。【用例②】A.こがん触ればみじゃくるっごてした熟柿はだっも食べんじゃろ?B.そらおっがたぶっと。じゅるじゅるっちすすればざまにうんまかっぞ!【一般語訳】A.こんな触れば崩れてしまいそうな熟柿は誰も食べないだろ?B.それは俺が食べるんだ。じゅるじゅるっとすすればとてもうまいんだぞ!【用例③】A.おみやげにもろうたカステラはいつたぶっと?B.あさって◎◎おじさんがお嫁さんと一緒に遊びに来ってん、そん時に開けよう。(五島弁)たぶっと
◆かんさぁ・・・八百万の神々【用例】よかか、神社で遊ん時は、最初にお参りしてかっ遊ばんばいなかっぞ。かんさぁにあいさっすっ道も知らんモンはロクな人間には育たんとぞ。【一般語訳】いいか、神社で遊ぶ時は、最初にお参りしてから遊ばんといかんぞ。神さんに挨拶する道も知らん者はロクな人間には育たないからな。(五島弁)かんさぁ
◆うてあう・・・相手にする付き合う有名なお寺さんの除夜の鐘ばやめたっちた。近所にやかましか、ちぐぜっモンのおったてんちた。へんなか話よね。近ごろカスハラのネットの炎上のち、我が言い前ばっかっぐぜったくっやっの言うこっにうてあい過ぎち思うよ。電話やネット書き込みで匿名でくどめっやっの言うこちゃ聞かんでよかっち。【一般語訳】有名なお寺さんが除夜の鐘をやめたんだって。近所にやかましい、と文句を言うやつがいたからだって。変な話だよね。近ごろカスハラだのネットの炎上だのって、自分の言い前ばっかり主張する奴を相手にし過ぎだ思うよ。電話やネット書き込みで匿名で文句ばかり垂れ流す奴の言うことなんか聞かなくていいんだよ。(五島弁・番外編・時事とか余話)うてあう
◆びゃあら・・・焚きつけようの細い木の枝【用例】今夜んイベントん時に焚火ばすってん、焚(た)っつけ用のびゃあらば集めちょってくれれ。たのんて。【一般語訳】今夜のイベントの時に焚火をするから、焚きつけ用の細い枝を集めといてくれ。頼むね。(五島弁)びゃあら
◆へんなか・・・おかしい変だ【用例】A.へんなかねぇ、寒かよ。B.へんなかこっば言うね、あがも。今日は立冬ぞ。A.そらそーじゃろばって、おとといまで昼間は外ば歩けば汗ばみよったっぞ。B.そっちんほうがへんなかとじゃん。【一般語訳】A.変だねぇ、寒いよ。B.変なことを言うね、君も。今日は立冬だぞ。A.それはそうだろうけど、、おとといまで昼間は外を歩けば汗ばんでたんだぞ。B.そっちのほうが変だったんだよ。(写真は2006年上京時に撮ったもの) (五島弁)へんなか
矢印の道路標示は行き帰り逢ふさ来るさ(おうさきるさ)を絵にてあらわす・・・・・道路に描かれた向こう向きとこちら向きの矢印を見て、芭蕉の「行きかふ年もまた旅人なり」を思い出した。このあとに続く「漂泊の思いやまず」のひとことが心に棲みついて離れない。(短歌)逢ふさ来るさ(おうさきるさ)を絵にてあらわす
◆へっちゃごっ・・・あべこべつじつまがあわない【用例】A.おっもいよいよボケんはじまったよ。コーヒーば飲もだいちフィルターばセットしたところまではよかったとん、お茶っ葉ば入れっしもたっち。へっちゃごっば平気ですっごてなってしもうた。B.はえー、今にはじまったこっちかよ。【一般語訳】A.俺もいよいよボケがじまったよ。コーヒーを飲もうとフィルターをセットしたところまではよかったとけど、お茶っ葉を入れてしまったんだ。あべこべなことを平気でするようになってしまった。B.はぁ?今にはじまったことじゃなかろうよ。(五島弁)へっちゃごっ
◆なんだ・・・涙【用例】五島が舞台になっちょっ映画でオススメはなんかちや?そうねぇ、子どんと一緒に見っとなら「くちびるに歌を」はよかったぞ。おっは一人で見たばって、感動して なんだん出たよ。【一般語訳】五島が舞台になっている映画でオススメはなんかって?そうねぇ、子供と一緒に見るんだったら「くちびるに歌を」はよかったぞ。俺は一人で見たけれども、感動して涙が出たよ。(五島弁)なんだ
◆もんたくっ・・・もみくちゃにする入念に揉む【用例】久しぶりの東京出張で通勤時間の電車に乗ったらざまな人出でもんでもんでもんたくられたよ。【一般語訳】久しぶりの東京出張で通勤時間の電車に乗ったらすごい人出で揉みに揉まれて揉みくちゃにされたよ。(五島弁)もんたくっ
温暖のブキミな快適過ぎ去りて秋サヨウナラ冬コンニチハ・・・・・・秋がなくなったと言われるようになってから何年くらいになるだろうか。なくなったわけではないが、冬への切り替わりが「つるべ落とし」になったのは確かだ。(短歌)秋サヨウナラ冬コンニチハ
◆かたがんち・・・隻眼片目が不自由【用例】今擦れ違うた車は右んヘッドライトんきれちょっかたがんちじゃったよ。近づくまでバイクかち思(おも)ちょったよ。【一般語訳】今擦れ違った車は右のヘッドライトがきれた独眼竜だったよ。近づくまでバイクかと思っていたよ。 (五島弁)かたがんち
◆ふーつっの悪かふーつっのわぁか・・・人相愛想身だしなみなどが悪い(雰囲気が悪いという意味合い)【用例】あん子も擦れ違う時に会釈なっとせればみじょげもあっとじゃばってびっつっなしじゃなかばってツーンちしてふーつっの悪かもんね。【一般語訳】あの子も擦れ違う時に会釈なりとすればかわいげもあるんだけど、不美人じゃないけれどもツーンとして愛想がよくないんだよね。(五島弁)ふーつっの悪かふーつっのわぁか
波光る先には何がの好奇心水平線に希望湧き来る・・・・・・いま立っているところから見えていても、けっして歩いては行けないから、水平線になにがしかのロマンを感じるのであろう。(短歌)水平線に希望湧き来る
◆いっまんでんいつまんでん・・・長いこと長い期間・・・・・・よいよさな、勤務シフト組ん都合ばつくっとのムンカシュしてうってうっちゃがってしまうごちゃっとち。昔作った制度ばいっまんでん世の中ん変化に合わせんてん働こごちゃっちいう人が働かれんごてなっちょっとじゃもんの、いっだなんでんヘンナカ。【一般語訳】まったくもう、勤務シフト組の都合ばつけるのが難しくてのぼせあがりそうだよ。昔作った制度を長い期間世の中の変化に合わせないから働きたいという人が働けないようになっているんだもの、いくらなんでんオカシイ。※政策課題の年収の壁問題に材をとりました(五島弁・番外編・時事とか余話)いっまんでん
◆みゃーつっ・・・巻きつくまとわりつく【用例①】しばらく乗っちょらんじゃった自転車んタイヤに朝顔ん蔓んみゃーちぃちょっとば、つんだひかったばって引っきってはずして乗ったよ。【一般語訳】しばらく乗っていなかった自転車のタイヤに朝顔の蔓が巻きついていて、かわいそうだったけどちょんぎってはずして乗ったよ。【用例②】今度赴任してきた●●●さんにへんなか女んみゃーつっ困っちょっとちた。ストーカーで通報すっち警告したち聞かんらしかてんいよいよ警察に行くらしかぞ。えずらしか。【一般語訳】今度赴任してきた●●●さんに変な女がまとわりついて困っているんだって。ストーカーで通報するぞと警告しても聞かないらしから、いよいよ警察に行くらしいぞ。気色悪い。(五島弁)みゃーつっ
善因善果悪因悪果という仏の教えがあるが、もどきで善用善果悪用悪果という言葉を思いついた。人々の幸福のために「よかれ」との思いで編み出された技や開発されたものを、自分だけのためによかれとして悪用するのは人の世の常でこれからも続いていくのだ。ノーベルが手がけたダイナマイトが人々を楽にするために開発されたもので人殺しに使うものではなかったのは誰もが知っていることだ。フェイスブックや旧TwitterのXをはじめとしたSNSでは詐欺が横行していて、私にも色騙しや金騙しと疑われる通知が来るので来しだいブロックしているが、この先どんな技術や媒体に悪用する悪党が棲みつくやら、戦戦恐恐・剣呑剣吞。善因善果悪因悪果・善用善果悪用悪果
街道を行き交う人の安穏を今日も佛は見守りたまふ・・・・・嬉野市の轟の滝公園の近くの旧長崎街道に、おそらく当時の旅人が一休みする場所としたのではないかと想像する仏さんや石の構造物のおもかげのある場所があり、ほとんど通るひとも稀なそこに行くと、江戸時代の旅人になった気分になる。(短歌)今日も佛は見守りたまふ
◆じょる・・・刃物を使って魚をさばく◆おびく・・・手指を使って魚をさばく【用例】キンナゴやガンタレば刺身にすっ時には手でおびいた方がうんまかっぞ。他ん魚はどうぎばったち包丁でじょらんば刺身にはしきらんたいね。【一般語訳】キビナゴや片口イワシを刺身にする時には手でさばいた方がうまいんぞ。他の魚はどうがんばたって包丁でさばかないと刺身にはできないね。(五島弁)「じょる」と「おびく」
◆こえふさがっ・・・極端に肥満する【用例】はえー!あっば見てみれち、スモトッのごてこえふさがっちょっよ。【一般語訳】うわーっ!あいつを見てみろよ、相撲取りみたいに肥っているよ。※肥えて出入りする戸口が塞がるといったイメージからできた言葉でしょうか?(五島弁)こえふさがっ
◇平家物語・「入道逝去の事」より【五島弁珍訳】(原文は珍訳の下にあります)(清盛は)あっとしてあっとしてこらえきらん。ただ口かっ出なはっ言葉は「あったさよーあったさよー」ち言いなはっばっかっちたな。いっだなんでんあたっ前んこっちな思われんじゃったよな。あんまっつらひかてん比叡山かっ霊験あらたかなちんたか水(みん)ば汲んでこさせっ石の湯舟にいっぴゃこっつぴゃ入れっ、そっに浸かって体ば冷やしなはったばって、水(みん)のばっばったぎって、たったたっまくっのうち湯になってしもたっちた。【原文】(清盛は)熱堪へ難し。ただ宣ふ事とては、「あたあた」とばかりなり。まことにただ事とも見え給わず。あまりの堪へ難さにや、比叡山より千手井の水を汲み下し、石のフネにたたへ、それに降りて冷え給へば、水おびただしう沸き上がって、程な...(五島弁・お遊び編・珍訳古文)平家物語・入道逝去の事より
◆きゃーたまがっ・・・たいへんびっくりするとても驚く※きゃー・・強意の接頭辞たまがる・・びっくりする【用例】いっだなんでん、あん人が落選すっちは思わんじゃったよ。きゃーたまがったっち。【一般語訳】いくらなんでも、あの人が落選するとは思わなかったよ。とっても驚いたねぇ。(五島弁)きゃーたまがっ
◆そらそっこらこっ・・・それはそれこれはこれ【用例】総選挙ん終わって与党だけではうまろしゅいかんごてなってしもたよな。野党ん人も政策ごとにそらそっこらこっで運営に協力すっ動きもあっごちゃってん、よか議論ばしてもろっ、国民の望む政治ば進めっもらおごちゃっよな。ついでに議場でのヤジもやめっくだはれ。そっこそやじらしかし、げさっかぞな。【一般語訳】総選挙が終わって与党だけではうまいこといかなくなってしまいました。野党の人も政策ごとにそれはそれこれはこれで運営に協力する動きもあるようだから、よい議論をしてもらって、国民の望む政治を進めてもらいたいものです。ついでに議場でのヤジもやめてください。それこそやじらしか(うるさい)し下品ですよ。(見出し画像は五島市福江の石田城跡) (五島弁・番外編・時事とか余話)そらそっこらこっ
◆あがどんがにき・・・君たちの近く※あがどん(君たち)が(格助詞)にき(近く)・・・・・●場面想定は旧友からの久しぶりの電話●A.もしもし、おー〇〇ね、とどしかぶりね。どがんした?B.あがどんがにきはざーまな雨で避難指示の出ちょっとちニュースで言いよったてん、うんぶくれちゃおらんじゃろかち心配(しんぴゃ)して電話してみたったい。A.おおきんおおきん。まーだうんぶくれちゃおらんばって、よかしこ降りよっよ。そっでん、もういっときしたらあがっらしかてん心配(しんぴゃ)いらんよ。【一般語訳】A.もしもし、おー〇〇ね、久ぶりね。どうした?B.君たちの近くはたいそうな雨で避難指示が出ているとニュースで言っていたから、溺れちゃいないかと心配して電話してみたんだ。A.サンキュサンキュ。まーだ溺れてはいないけど、けっこう降...(五島弁・番外編・時事とか余話)あがどんがにき
◆さるく・・・出歩く出かける(長崎県・佐賀県内では広く使われている単語ですが、用例では五島弁らしい会話体で表現します)【用例】〇〇君はおらんじゃったっちや?また、あっちさるっこっちさるっして遊んでまわっちょっとばいね。【一般語訳】〇〇君はいなかったんだって?また、あっちに行ったりこっちに行ったりして遊び回っているんだろうね。(五島弁)さるく
◆がと・・・(分量・金額などについて)〇〇の分相当〇〇円相当【用例①】(GSで)ガソリンば3000円がと入れっくだはれ。【一般語訳】ガソリンを3000円分入れてください。【用例②】(肉屋さんで)カシワん挽き肉ばこん入れ物(もん)に半分がとくだはれ。【一般語訳】鶏の挽き肉をこの入れ物に半分ください。 (五島弁)がと
波止の絵に望郷の念湧きおこり「ずっなか」こそが気持ちを語る・・・・・五島弁を使った短歌ははじめて詠むのではなかろうか。辞書に載らぬ言葉であるから使うことはなく、これからもほとんど使うことはなかろう。福江島にいたころ釣りをしたり散歩に行ったりした「常灯鼻」と呼ばれる江戸時代の消波堤を兼ねた灯台の写真がエックスに鮮やかに投稿されていて、懐かしさにせつなくなった。「ずっなか」というせつなさ、胸に迫る思いを表す言葉を思い出して詠んだ。◇見出し画像左側が常灯鼻。明治三十七年の日露戦争出征の時の写真である。(実家の仏壇の引き出しに入っていたもの)ここから近い石田城を築く技術でつくられており、堂々として美しい。いまもこの写真と変わらない。(短歌)「ずっなか」こそが気持ちを語る
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◆やたくっやたくり・・・過剰なおしゃべり【用例】あん人んやたくりちは聞いちょったばって、話のなんかなんか。逃げ出すとに苦労したよ。 【一般語訳】あの人がおしゃべりだとは聞いていたけれども、話が長い長い。逃げ出すのに苦労したよ。 (五島弁)やたくっやたくり
◆のっぺづらのっぺのっぺ・・・鉄面皮ツラの皮が厚い【用例】あら、見て見れち。あっだけ人に笑わるっこっばしちょってのっぺのっぺしたツラして人になんじゃろ言いよっよ。じゃっーげだ。【一般語訳】ほら、見てみろよ。あれだけ人に笑われることをしておきながら何くわぬツラの皮が厚い態度で人に何か言っているぞ。気色悪いな。(五島弁)のっぺづら
◆どあってんこあってん・・・どうしてもこうしてもなにがなんでも【用例】◎◎は痛風でいたかめにおーちょっとけ、どあってんこあってん、食ぶごちゃっもんは食ぶっとちゆっ、真子や白子ばしゃーしゃ食ぶっとで、再発が心配ち奥さんのくどめっじょったよ。【一般語訳】◎◎は痛風で痛い目をみているのに、どうしてもこうしても、食べたいものは食べると言って、真子や白子をしょっちゅう食べるので、再発が心配だと奥さんがグチってたよ。(五島弁)どあってんこあってん
◆つんび・・・独楽の芯【用例】やすりでツンビばしっかっ研いであっどが独楽ば片っ端かっこっかってくるって!【一般語訳】やすりで独楽の芯をしっかり研いであいつらの独楽を片っ端から打ち割ってやるぞ!☆子供の遊びは大人の世界の予行演習の側面もあったのか、弱肉強食の厳しさとルールには悔しくても従い恨みを残したりしないし、汚いことをする奴は仲間に入れないということもあった。私たちのこどもの頃の投げ独楽では、負けた順に場に出し、後から場に出す物は場に出ている独楽に当ててキズを付けたり割ったりするのが勲章だった。さながら果し合いのようなことをやっていたのだから、今思うと恐ろしい。でも楽しかった。(五島弁)つんび(思い出話の余談付き)
◆ぼっば・・・神社のお祭りの時に現れる獅子【用例】子どもん時はボッバに噛んでもらえば病気ばせんちいう迷信のあって、よう親にボッバんところに連れて行かれよったよ。【一般語訳】子どもの時はボッバに噛んでもらえば病気をしないという迷信があって、よく親にボッバのところに連れて行かれていたよ。☆祭りの時に神輿の巡行に随伴する天狗とボッバを小学生高学年になるとはやし立てて怒った天狗とボッバに追いかけられるスリルを楽しんでいました。天狗に追いつかれると容赦なく杖で叩かれるので必死で逃げました。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷遺構)(五島弁)ぼっば
◆ぼうまんふっ・・・のぼせるあわてふためく我を見失う頭が真っ白になる【用例】はよせれ、はよせれ、ちせかされっ、ぼうまんふって出てきたらスマホも財布も忘れっしもちょってオージョコージョしたっち。【一般語訳】早くしろ、早くしろってせかされて、あわてふためいて出てきたらスマホも財布も忘れてしまっていてニッチモサッチモいかなかったよ。(五島弁)ぼうまんふっ
◆かとっぽ・・・ハコフグ(魚名・顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目フグ亜目ハコフグ科ハコフグ属)【用例】かとっぽん味噌焼は名物でうんまかち評判じゃばって、魚屋さんで売っちょっとは見たこっのなかてんなかなか食べられんね。【一般語訳】ハコフグの味噌焼は名物で美味しいって評判だけれども、魚屋さんで売っているのは見たことがないからなかなか食べられないね。(見出し画像は友人提供のもので五島市の海)(五島弁)かとっぽ
◆ぼっくっ・・・たっぷり多めに必要より多く過剰に強く【用例】ラーメンにニンニクばぼっくっ入れたてん、我ながら臭(くさ)かよ。【一般語訳】ラーメンにニンニクをたっぷり入れたから、我ながら臭いよ。(見出し画像は五島市福江の石田城の舟入遺構)(五島弁)ぼっくっ
そうめんに酢味噌をつけて食べる地域があることを知った。これまでにわかめとあわせた酢の物として食べたことがあったことを思い出した。夏場に冷たくさっぱりしたものを食べたくなった時によいなと思った。そうめんに合うなら、細めが特徴の五島うどんにも合うはずと思いつき、さっそく 試してみた。佐賀県のスーパーでも五島うどんが手に入る流通環境に関心する。 酢の物・和え物の一種ということになるのだろうが、相性よくおいしくいただくことができた。 ビールのつまみに清涼感あり。冷酒にも合いそうだ。暑さをやり過ごし、気持ちよく過ごす一助となる日本の味だ。五島うどんを酢味噌でいただく
カワイイ・センパイ・モッタイナイ・ネマワシ・オマカセ・ガイジンといった言葉が外国人でも使う言葉として浸透してきているという。私はローガイも浸透し活用されればよいと願っている。戦争や侵略を企てるのはありうべからざる非道だが、現在それを引き起こしたり引き起こしかねない指導者はおおかたが老人である。あらゆる人の集まりでローガイが起こっているように感じる。私の長老という言葉のイメージは、どうにも困った時に相談や決定を求められておだやかに答えを出し、結果として将来のためになる答えを出す人というものだが、隠居とか勇退といった言葉も死語化している現代では70になろうが80になろうが俺が俺がと我を張って、親分子分の関係よろしく生殺与奪の鍵を握り続けて時代が求める変化を阻害する困った人のイメージに変わってしまっている。往生...ローガイを世界語に
ドナルド・キーンの大著である「明治天皇」を読了した。記録にもとづく誕生前から崩御にいたるまでの国内外の情勢の変化、時代の動きを明治天皇とその周辺という視座から概観することができた。心に重い何かを残してくれた著作だった。明治天皇は1904年に、ロシアの「武力による現状変更」から日本を守るための対ロシアとの開戦に踏み切らざるをえなかった年に、四方の海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむと詠まれて平和的解決へのお気持ちを表された。昭和の戦争を諮る御前会議の席で、昭和天皇はこの御製を詠じ、開戦反対のお気持ちをあらわされたという。ドナルド・キーンの大著「明治天皇」を読了~など波風のたちさわぐらむ
「懐中電灯」を久しぶりに使いながら、この道具の言葉の響きが面白く思えてきた。現代では日常ほとんどの人が「懐」のある衣服を身につけていないなか、誰しもがそのものを的確に認識できる命名に、新たに発生したものや海外から紹介されたものにカタカナ命名する風潮が蔓延しているなかあらためて関心した。英語ではflashlightとかtorch言うらしいので、我が国への紹介者はふさわしい国語訳を考え、名付けたのだ。おそらく、発明されて販売されはじめた明治末ころは、まだ着物を着ている人がけっこういたので「カイチュウ」といえばどういう状態をさすかがほとんどの日本人にわかったのであろう。明治期に訳語として創案されて今日も使われている外来語は数知れずあるようだが、野球・哲学・社会・恋愛・美術も「懐中電灯」の仲間だ。近年「日本版ライ...懐中電灯から思う日本版〇〇〇は恥ずかしい
食品衛生法の改正施行で先月6月から製造販売要件が強化され、個人や小規模製造者の、いわゆる「手作り」とか「おふくろの味」と言われるたぐいの手に入る人だけが楽しみにしている漬物に店頭から消えたものがあるという。私も、知人を介してそうした「梅干し」を何度も買って、その質の良さの恩恵を受けた経験を持つ一人であるが、法改正による設備投資をしてまで家庭消費の副産物の販売はしないだろうから手持ちを食べてしまったらその梅干しは幻となる。牛レバーの刺身が提供を禁じた法改正が施行されたのは2012年のことで、干支でひとまわりほど愛好者の怨嗟と渇仰の怨念が厚生労働省に向かって放たれ続けている。現在高級な食べ物として楽しみを享受できるフグ食は、明治維新の後に伊藤博文がよき食文化として制度を定めて安心して食べることができ、世界も注...役人が滅ぼす食文化。焚書ならぬ焚食である。(レバ刺し・漬物・・・)
佐賀の郷土料理シメサバや酢じめした魚介類を野菜とゴマたっぷりの酢味噌で和えた「かけあえ」を食べて、子供の頃に時おり食べることがあった「煮あえ」を思い出した。「煮あえ」は今ではあまり聞くこともない料理名になってしまったが、どちらも塩分さえ調節すればお酢を使った料理でもあり、とても健康によい料理だ。常備菜にもよいので見直したいが子供たちは嫌がるかもしれない。ちなみに、写真の平小鉢は、嬉野の吉田地区の琥山窯作。吉田地区は有田焼を形成する窯場のなかの「大外山」のひとつで、有田焼として流通しているが、吉田焼としてのブランド確立の動きも出てきているようだ。地域ブランドの確立は一朝一夕にできることではない道のりではあろうが、生産者の思いが形になることは尊いことだ。生産地がイメージしやすいように嬉野吉田焼と二文字足すのも...佐賀の郷土料理「かけあえ」から思い出した「煮あえ」・そして吉田焼
先月から建て替えになる嬉野市役所嬉野庁舎の解体が進んでいます。新庁舎は再来年の7月ごろに完成する予定とのことです。塩田町の庁舎や広大な医療センターの跡地がどう活用されるのかも興味あるところです。・・・・・・◆以下は本年1月31日の佐賀新聞のウエブニュースからの引用です◆「現在、2カ所に分かれている嬉野市の庁舎を集約し、新たな庁舎を建てる計画について、31日検討委員会が設計案などをまとめた報告書を市長に手渡しました。31日、嬉野市の村上市長に報告書を手渡したのは、新庁舎建設検討委員会の三島伸雄委員長です。報告書によりますと、現在、旧嬉野町と旧塩田町にある2つの庁舎のうち、新たな庁舎は嬉野庁舎を解体して建設。鉄骨4階建てで延べ床面積は約5760平方メートル、総事業費50億円余りを見込んでいます。温泉街や塩田津...解体進む嬉野市役所嬉野庁舎
高倉健が男の哀愁を画面に薫らせる「駅STATION」を久しぶりに見た。駅の改札で切符に鋏を入れるシーンがあり、その音がとても懐かしかった。今でも鋏を使うところがあるのかもしれないが、スタンプに替わり、磁気式で無人化し、ICカードやスマートフォンが使えるようになり、ついには顔認証で改札を素通りして鉄道に乗ることができる時代に突入した。旧作映画を見る楽しみのひとつは、自分が確かに経験したことの既視感を楽しむこともその一つだが、今では消え去ってしまった物事を思い出すことにもある。懐かしみというものは、甘美であることが多い。記憶に間違いなければ門司港駅の改札にBGMのように鋏の音が流れていたような気がする。また訪ねたい場所なので、確認しておこう。鉄道キップ・・・硬券に鋏を入れる音が懐かしかった
行政がやたらカタカナ言葉を使うのにはうんざりするとともに、誤解や不便を経験したことさえある。この国に暮らす誇りをもって胸を張って可能な限り日本語を使うのが望ましいと考えている。さて、誰が言い出して定着したのか知らないが、ライフラインというカタカナ語が気に食わない。「電気ガス水道」。発音しにくいことはないではないか。なんのことだかわかりやすいではないか。言葉の普及定着には放送や出版やウエブ媒体の力は絶大だ。ニッポン放送のあるアナウンサーは、閣僚や国会議員の海外訪問を一般的な外遊という言葉を使わずに海外出張と表現する。考え、行動している人だなと思うとともに好感をもつ。一語からでも、言葉のよいあり方の追求を絶大な力には期待する。「電気ガス水道」発音しにくいことはない(ライフライン)
昨年暮れに「ほしあひ」という古語を知った。建礼門院右京大夫集を読む機会があり「さまざまに思ひやりつつよそながらながめかねぬる星合の空」という七夕を詠んだ歌と出会ったのがきっかけだ。七夕のつかの間のの出逢いを「ほしあひ」と表現したいにしえびとのやさしくみやびなこころを感じる言葉だ。先月、羽田空港に短冊に願いを書く七夕飾りのサービスがあったので「ほしあひ」の単語を思い出して写真を撮った。照れてないで短冊に願いを書いて下げればよかったと反省中だ。世界中から戦争がなくなりますように、と。ほしあひ・(星合)・七夕
日本人がこのところ死後の行先のたとえとして「あの世」とか「極楽」とか「浄土」、「冥土」と言わず「天国」と言うようになったことに、お寺の教えや影響力が希薄化、もしくは無力化したと感じてしまう。子どもの頃をちょっと思い返してみたが、お寺が二軒近所にあって、一つは菩提寺で、祖母に連れられて保育園がわりによくお参りに行っていた。寺の境内の六地蔵や本堂の六道輪廻図を身近に感じられたので、今となってはそれが物理的にあるのかどうかはともかくとして地獄も極楽もわが身に迫ることに感じられていた。天国という言葉の定着は、おそらく娯楽クリスマスや挙式だけクリスチャンの普及も大きかろうが、葬式仏教と揶揄される教え希薄の僧侶たちが日本の仏教文化を自滅させているのも大きかろう。敗戦後18年目に生まれ育った私の遠い記憶では、「天国」と...「あの世」とか「極楽」とか「浄土」とか「冥土」が終了しそうな昨今
食品ロス問題は、製造・流通・消費者それぞれの意識の変化と行動でよい方向へ向かっているのを感じている。買い物につきものの袋持参も定着し、環境保護につながっていることだろう。さまざまに工夫をして持続可能な地球にするのは人類の正義だ。食品ロスとともに食品装飾ロスもなくさなければならない。仕切り機能のある樹脂製疑似バラン(馬蘭・葉蘭)はまだしも、飾るために捨てるだけのプラスチック製品に消費意欲や食欲をそそられる人もいるのだろうが、やめてほしい悪趣味悪習慣であると日々ゲンナリしているのは私だけだろうか。食品ロス、そして食品装飾ロスもなくそう
ホテルの予約サイトや宿泊したホテルの表示に「Wi-Fi無料」というのを見かけないことのほうが珍しいのだが、目にするたびに「冷暖房完備」とか「カラーテレビ」という言葉を思い出す。宣伝文句が差別化されたサービスである間は効果もあり選択肢に優位性をもたらすのであろうが、社会に定着し当然となってしまった後では懐かしのフレーズになることをいくつも経験する。その数だけ生きて来たのをあらためて感じる。その数だけ進化や発展の恩恵を受けてきている。ありがたい時代を生きていることを実感する。(画像は佐賀県嬉野市の嬉野温泉)Wi-Fi無料・冷暖房完備・カラーテレビ
近所の図書館が平家物語絵巻の書籍化されたものを所蔵していて、その恩恵を受けている。12冊組で三十数万円の書籍を手にすることができるのはとてもありがたい。原文は小学館の全集を手前において筋を追っている。ところどころ絵巻の地の文も読みながら雰囲気を味わっている。武者たちも女性たちもしょっちゅう涙にむせぶ物語だが、私もしょっちゅう目をうるませている。全長940メートルにおよぶという絵巻物語は、平家が西へ落ちて戦闘場面にさしかかった。今のペースで読み進めると、運命の壇ノ浦は一月後くらいに訪れそうだ。平家物語絵巻を楽しむ
電波・東京まで1000キロ離れたあの島であこがれは朝の光に寄り添って大人の気分を運んでくれたいつかそのうちカッコイイ男になれる予感がしていた始めて聞くような物語始めて聴くような音楽にまだ見ぬ景色を思い描いてラジオを浴びてた十三歳のころ東京まで1000キロ離れたあの島で驚きは閉じた窓から忍び込む世界で起きてるいろんな出来事いつかそのうち放送で名前を呼ばれる気がしてた素敵な暮らしや人々や素敵な出会いや出来事が自分に起こると夢を描いたラジオを浴びてた十五歳のころ東京まで1000キロ離れたあの島でダイヤルは見えない電波に光を当てる息をひそめてゆっくり回すジャミングや混線の矢をくぐりぬけかすかに聞こえるあのあこがれのスターの話や歌う声スターの笑顔も目に浮かびいつか会えると信じ始めたラジオを浴びてた十七歳のころ東京ま...電波・東京まで1000キロ離れたあの島で(歌詞)
今年から森林環境税を国税として徴収されるようになった。徴税目的はさまざまだろうが、過去の政策が裏目に出た花粉症という国民的公害病の解決にも有効に使ってもらいたいものだと思う。先日買った羊羹を開けたところ、経木に包んであった。近頃では経木の模様の樹脂製の包材もあるなかで、天然の木製の経木がなんともなつかしかった。木の香りが嬉しくて鼻に近づけて大きく息を吸った。半世紀ほど前の子供のころには経木は包装材料として大活躍だった。魚のすり身や肉などの、ウエットな食材を包むのによく使われていた。はじめて食べた納豆も経木にくるんであったのを今でもおぼえている。経木の材料は杉やヒノキが使われるという。自然の香りが食べるものをいっそう美味しくしてくれるような気がする。経木と森林環境税
梅雨入りでしょうか、雨の日々が始まるようです。一首詠みます。ようやくに梅雨来たるらし水田に水満ち満ちよ豊作を祈る水田に水満ち満ちよ豊作を祈る(短歌)
ほとんどの建物の解体が終わった佐賀県嬉野市の嬉野医療センター跡地だが、ドクターヘリのヘリポートは解体されずに残っている。もちろん移転先の新病院にはヘリポートは設置されており、私も数回発着を目にしたことがある。旧病院のヘリポートだが、推測ではあるが緊急時に備えて機能を温存し、時が来るまで解体しないようにしているのかもしれない。もしそうであれば、企図した方々の配慮をたたえたい。解体後も残るドクターヘリポート(嬉野医療センター跡)
吉田拓郎のアルバム「ライブ’73」は私が十歳のころのライブ録音盤だ。誰に録音してもらったのか覚えていないが、十代のころテープを持っていた。いつしかそのテープもどこかへ行ってしまったが、どうしても折に触れ思い出す曲があった。「都万の秋」(岡本おさみ作詞吉田拓郎作曲)である。都万の秋を聴きたくて再発のCDを買った。都万は島根県の隠岐の島の漁村のようだ。歌詞の概要は、風来坊のような旅人が隠岐の島を旅する。そこで漁師の夫婦と出会い、とくに「おかみさん」の生き様に感銘する。歌はこう締めくくられる「海の機嫌をとってきた都万のおかみさんたちひと荒れすりゃひと年も老けてきた明日の朝は去ってしまおうだってぼくは怠け者の渡り鳥だから」海という危険な場所での仕事はまさに命がけの仕事だ。また、個人営業の漁師はいくらか危険でも危険...吉田拓郎の「都万の秋」と志ん生の「大津絵冬の夜」
省略語では「ギョニソ」は好きなほうです。なぜかトキメキます。こどもの頃の弁当や、学校から帰って小腹がすいた時にまるかぶりした記憶が甘美に意識をくすぐるのでしょうか。もちろんギョニソそのものも大好きです。なぜか「ソーセージ」という寛大な分類も大人の味付けと言えましょう。ギョニソ