◆こちょばいかこちょばゆかこちょがしか・・・くすぐったい【用例】たろーちゃんよい、そんにみゃーちぃたっ、舐めたっせんでくれんかな?こちょがしかぞ。こら、こら、たろーちゃん、たのんて勘弁してくだはれ。(たろーちゃん=子犬の名前)【一般語訳】たろーちゃんたら、そんなにまとわりついたり、舐めたりしないでくれないかな?くすぐったいぞ。こら、こら、たろーちゃん、たのむから勘弁してちょうだい。(五島弁)こちょばいかこちょばゆかこちょがしか
◆10月1日新内閣や解散には愛称がつくようだが、今度のはなんだろう。顔ぶれは国会開始前に確定報道があるくらいだから即席内閣・急場しのぎ内閣・・・。解散の愛称は裏金解散か?◆10月2日昨日から気温が10度下がって、長袖にもう一枚羽織らないと寒い。手のひら返しの急転直下。自然現象だから石破ショックではない。◆10月3日宮崎空港滑走路の爆発が米軍の不発弾だったとしたら、これも戦争をやめようとしなかった武士気取りの仁なき軍人官僚の負の遺産だ。◆10月4日専守防衛のお国柄だけに、外出するたびに必ず目にする海外からの観光客はほとんどマスクをしていないが、日本人はけっこうマスクをしている人が目立つ。◆10月5日アジア版NATOと新総理が張り切っているので、来たる総選挙の公約には今の内閣で憲法改正を成し遂げると張り切って...10月締め箇条書き雑感喜怒哀楽
◆うん・・・貴様おまえ◆うな・・・貴様はおまえは※怒りをともなって使うことが多く通常の呼びかけに使うのは無礼であり使ってはならない。【用例①】うんがいっだゆうたち態度ば改めんてん絶交すっち言いよっとぞ。【一般語訳】おまえがいくら言っても態度をあらためないから絶交すると言っているんだぞ。【用例②】うなおっに喧嘩ば売りよっとか!【一般語訳】貴様は俺に喧嘩を売っているのか!(五島弁)うんうな
散り残る最後のひと葉に誘われてオー・ヘンリーをひもといてみた・・・・・赤く色づいて、今夜の風に舞い散るであろう木の葉を見て、オー・ヘンリーの短編「最後のひと葉」を思い出して40数年ぶりに読んでみた。ラスト数行に涙が出そうなほどジーンときた。中学だか高校生のころはこんなに感動しなかったのにと思った。歳をとることはいいことだと思うことのひとつに、感じる心が豊かになってきたことがある。(短歌)オー・ヘンリーをひもといてみた・・・・・
◆とっぺんさきとっぺんさっ・・・先端先っぽ【用例】A.先端技術は五島弁で「とっぺんさっ技術」ち言うとかね?B.言おごちゃったら言えばよかじゃん。「は?」ち言わるっじゃろばってね。【一般語訳】A.先端技術は五島弁で「とっぺんさっ技術」と言うのかね?B.言いたかったら言えばいいじゃん。「は?」って言われるだろうけどね。(見出し画像は友人提供のもので五島市福江島の海と海遊び)(五島弁)とっぺんさきとっぺんさっ
ウチの通信環境に起因するのであればゴメンナサイだが、「ネット広告誘導の一段落ち二段落ち」と私が名付けている広告への誘導策がなされているのではないかと邪推力をたくましくしている。検索サイトには、ポイント獲得対策でYやG以外のものを主に使っているのだが、目的の検索対象の項目をクリックしようとして、ちょっと間をおくとストンと行が下がって、現れた広告をクリックしてしまうことがあるので用心している。時間差で間違って意図しない広告サイトを開かせようとしているのではなかろうか。邪推力は今日も膨らんでいる。ネット広告誘導の一段落ち二段落ち
古本を開くと落ちた引き札は力強くてそこに人あり・・・・・昭和33年に印刷された本を開くと、出版元の出版案内チラシ(引き札)が入っていた。力強くてぬくもりのある字体はむかしむかしの映画のポスターのように思えた。(短歌)力強くてそこに人あり
◆よっちかれん・・・近づけない【用例①】◎◎かっ先ん道はこないだん大雨でがけ崩れん怖れんあっとちた。危なかてんよっちかれんよ。【一般語訳】◎◎から先の道はこのあいだの大雨でがけ崩れの怖れがあるんだって。危ないから近づけないよ。【用例②】✕✕は自分の悪だくみん仲間に引き入るだいち、エサばチラつかせっ誘っくってんよっちかれんよ。【一般語訳】 ✕✕は自分の悪だくみの仲間に引き入れようと、エサをチラつかせて誘ってくるから寄り付けないよ。(五島弁)よっちかれん
◆たのんてたのんてな・・・お願いお願いします【用例】総選挙も終わって新しか議員の決まったよな。せっかっ入れ替わっもあったこっじゃもんの、議場でヤジでソードしたっ政策じゃなかこっばっかで時間潰しばせんごてして、ひたすら前向きな議論と結論ば出す議会にしてもらいたかよな。たのんてなたのんてな。【一般語訳】総選挙も終わって新しい議員が決まりました。せっかく入れ替わりもあったことだから、議場でヤジで騒いだり政策じゃいことばっかりで時間潰しをしないようにして、ひたすら前向きな議論と結論を出す議会にしてもらいたいものです。お願いしますお願いします。(五島弁・番外編・時事とか余話)たのんてたのんてな
行政の悪しき人気取り・迷惑で誤解を生むキャラクター・観光客が来さえすればよいのか
ほとんどの五島出身者はお寺や神社と縁のある人々だが、故郷を離れて暮らす出身者は初対面の人からキリスト教徒かと聞かれることがあるという。私も何回も聞かれたことがある。先日は「やはりかくれキリシタンがご先祖ですか」と聞かれ、世界遺産宣伝が生む誤解が進んでいるのを感じたところだった。周知のとおり江戸時代以前から明治初期まで海外の侵略勢力からの植民地化を避けるためや、一揆勢力化を防ぐためにキリスト教信仰は禁じられていた。したがって当時は犯罪者であった五島の隠れキリシタンは大村藩から逃れて島に潜みつつ住みついた人々なので絶対数が多いわけではないし、多ければ露見するところとなり一万数千石の五島福江藩は幕府からとり潰されていたであろう。さて、特定の宗教信者のような服装をした五島市のキャラクター人形が、出身者のおおかたが...行政の悪しき人気取り・迷惑で誤解を生むキャラクター・観光客が来さえすればよいのか
◆おとなこどん・・・幼稚な奴大人げない奴(侮蔑語的意味合い)【用例】はえー、よか大人が子どんのごてハロウイーンハロウイーンちソードすっなよ。おとなこどんち笑わるっぞ。みたんなか!【一般語訳】おいおい、いい大人が子どものようにハロウイーンハロウイーンと騒ぐなよ。幼稚な奴だと笑われるぞ。みっともない!(五島弁)おとなこどん
(五島弁・番外編・時事とか余話)うんばおしゃたなあがっ(古い言葉・成句)
◆うんばおしゃたなあがっ・・・乳母日傘とか馬鹿の高上りといった意味合いの成句・・・・・・育てることを表す古語に「生す(おおす)」というものがあるが、うんばは乳母(おんば)おしゃは「おおす・は」の転訛と捉えておこう。たなあがっ。は棚上がるで高いところに上がると考えれば、乳母日傘と馬鹿の高上りという二つの成句が合わさったものととらえられよう。【用例】あんまっ子どんの世話ばし過ぎれば、「うんばおしゃたなあがっ」ちゆうごてワガママで人んこっのわからんもんに育ってしまうぞ。【一般語訳】あんまり子どもの世話をし過ぎれば、「うんばおしゃたなあがっ」ということわざもある通りワガママで他人のことを思いやれない者に育ってしまうぞ。☆子どもの頃に生き物を育てることを周囲のおとなたちは「おす」と表現していた。しかし、私たちの世代...(五島弁・番外編・時事とか余話)うんばおしゃたなあがっ(古い言葉・成句)
◆きんこっきんこぶ・・・ジョロウグモ女郎蜘蛛【用例】あいたこら。散歩に出て山ば見ながら歩きよったら街路樹にきんこっの巣ば張っちょって頭かっまっぽし巣に突っ込んでしもた。あー、きしょっの悪かよ。【一般語訳】まったくもう。散歩に出て山を見ながら歩いていたら街路樹にジョロウグモが巣を張っていて頭から真正面から巣に突っ込んでしまった。あー、気味が悪い。(五島弁)きんこっきんこぶ
◆いっだひか・・・息苦しい(物理的にも精神的にも使える)【用例①】どら、窓ば開(あ)くで。なんじゃろいっだひかごちゃっよ。【一般語訳】どれ、窓を開けようよ。なんだか息苦しく感じるから。【用例②】近ごろは私利私欲ん強かやっどが政治家ばすっもんじゃてん、騒動のタネばつくってくれっ、庶民はいっだひか世の中になってきちょっ。【一般語訳】近ごろは私利私欲が強い連中が政治家をするものだから、騒動のタネをつくってくれて、庶民は息苦しい世の中になってきてるね。 (五島弁)いっだひか
快適に過ごす屋内つかの間に柿はゆっくり色づいてゆく・・・・・・春にしばらく、秋にしばらくある、エアコンやストーブを使わずに過ごせる日々は宝の時間だと思っています。(短歌)柿はゆっくり色づいてゆく
◆じゃたんなかじゃーたんなか・・・だらしない【用例】あらよ-、どうしたこっかこんありさまは!あっしゅあっだっ工具ば使(つこ)たまんまにして。じゃたんなかぞ!【一般語訳】なんだこれは、どうしたことだこのありさまは!ありとあらゆる工具を使ったままにして。だらしないぞ!(五島弁)じゃたんなかじゃーたんなか
◆めがましかめがまひか・・・目ざわり【用例①】よいよ、あん車はフロントガラスにじゃらじゃらしたもんばぶっさげっ、人形ばいっぴゃこっぴゃ並べっめがましゅなかっじゃろか?【一般語訳】おいおい、あの車はフロントガラスにぶらぶらするものを下げて、人形をたくさん並べて目ざわりじゃないのかね?【用例②】組織も数や立場ば傘にきたもんが耳に痛か大事なことば言うもんば「めがまひか!」ち排除すっごてなれば腐ってしまうたいね。【一般語訳】組織も数や立場を傘にきた者が耳に痛いが大事なことを言う人を「目ざわりだ!」と排除するようになれば腐ってしまうだけだね。(五島弁)めがましかめがまひか
ひさかたのひかりやわらぎ涼しきに山城跡をそぞろ歩けり・・・・・最高気温が24℃の予報に、ついに日中の外をしばらく歩けると喜んで佐賀県西有田の唐船城跡を散策。蛇がいたので中途半端に退散したが、6月に東京で大汗かいての歩行以来の日中の散歩は楽しかった。(短歌)ひさかたのひかりやわらぎ涼しき
寿司屋のカウンターで寿司を食べるのは、いまだに敷居が高い。ところがスーパーの持ち帰りや回転寿司屋で気軽に食えるので、近ごろは食べる機会も多い。こどもの頃は握りずしは夢のたべものだったのだが、「なかった」からわかる「ある」ことの驚きとありがたさを感じる。毎晩映画館やコンサートホールやライブハウスが自宅に出現する魔法のインターネット。安価なステレオにつないでもじゅうぶん満足な音質音量で楽しめる。五島列島福江島でラジカセで楽しんだ音楽や落語にわくわくした、十代の頃の夢の暮らしが今ここにある。「なかった」からわかる「ある」ことの驚きとありがたさを感じる。この先が何が出現して「なかった」からわかる「ある」ことの驚きとありがたさを与えてくれるのだろうか楽しみではある。とはいえ、AIとやらが作った映像や文章にあやつられ...「なかった」からわかる「ある」ことの驚きとありがたさ
◆ぬったむっ・・・温める【用例】腹ん減ってきたね。どら、肉饅ばレンジでぬっためっ食ぶかね。【一般語訳】腹が減ってきたな。ああそうだ、肉饅をレンジで温めて食べようかな。(五島弁)ぬったむっ
天高く馬肥ゆる秋とはいうものの肥えてはならぬ人は我なり・・・・・空を見上げて、天高く・・・という成句を思い出したが、現代人にはピンとこない言葉ではある。語意を調べてみたら、昔々の中国の戦争に関する漢詩に由来する殺伐とした背景のある言葉だった。残念なことに体重増加に戦々恐々の日々を送る飽食平和ボケの秋のワタクシである。(写真は長崎県東彼杵郡東彼杵町のひさご塚古墳)(短歌)天高く馬肥ゆる秋とはいうものの
◆びゃーごっ・・・おふざけ児戯【用例】うちん爺ちゃんの、晩ご飯時にテレビばつければ、食べたっ、そうどしたっ、びゃーごっばしたっ見ろごっもなかもんしか映らんち会うたんびくどめくとち。【一般語訳】うちの爺ちゃんが、晩ごはん時分にテレビをつければ、食べたり、騒いだり、ふざけたことをしたり見たくもないものしか映らないと会うたびに愚痴を言うんだ。(五島弁)びゃーごっ
時移り今、今、今、と追いかけてまた追いかけ始む人生やいざ・・・・・・「いま、という瞬間は、面白い。いま、いま、いま、と指でおさえているうちにも、いま、は遠くへ飛び去って、あたらしい「いま」が来ている。」(太宰治・「女生徒」より)(短歌)また追いかけ始む人生やいざ
◆きっこっきっこり・・・タカノハダイ(魚名)【用例】きっこっは食べ方しだいではざまにうんまかっじやばって、扱い方んむんかひかてんなかなか流通せんもんね。問題になっちょっ磯焼けん原因魚でもあってん、どがんかして獲って食べんばいかんとよ。【一般語訳】タカノハダイは食べ方しだいではとても美味しいんだけど、扱い方が難しいものだからなかなか流通しないんだよね。問題になっている磯焼けの原因魚でもあるものだから、どうにかして獲って食べないといけないんだよ。(五島弁)きっこっきっこり
神無月夏日真夏日つづく秋みどりくれなゐ着替えかねおり・・・・・そろそろいいかなと思い、昨日の午後から、とある街道の散歩を試みたが、暑くて10分もしないうちに汗だくになってきたので退散した。今週末も28℃の予報を目にして、うんざりである。(短歌)みどりくれなゐ着替えかねおり
◆きゃーつまらん・・・役に立たないダメ話にならない【用例】つんだひげな、◎◎んじんじさんはヨメゴん死んでかっ、料理はしきらんとちゆっかっインスタントラーメンばっかっ食べよっとちた。よー飽きもせんもんち思うばって、味噌汁ひとつ作りきらんとはいっだなんでんきゃーつまらんね。【一般語訳】かわいそうに、◎◎のおじいさんは嫁さんが死んでから、料理はできないからといってインスタントラーメンばっかっり食べているんだって。よく飽きもしないものだと思うけれども、味噌汁ひとつ作れないとはいくらなんでも役立たずだね。(五島弁)きゃーつまらん
歳古りし楠の先の有明の月のかそけく光放てり・・・・・幽けし(かそけし)という言葉は日常見聞きすることの少ない言葉ではあるが、日本的風情や心情の表現にふさわしいと思う。山の端に陽が現れる前から散歩をはじめ、楠の古木を見上げると有明の月があった。陽が昇ればますますかそけく光る。(短歌)月のかそけく光放てり
◆うひつっふっつっ(二種類の発音がある)・・・捨てる【用例】いっだ探したっちこないだもろた資料の見つからんよ。まっごっウヒテッしまたごちゃっ。【一般語訳】いくら探してもこのあいだもらった資料が見つからないよ。まちがって捨ててしまったようだ。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの講武所遺構・10年ほど前に撮ったものです)(五島弁)うひつっふっつっ
名を知らぬ花にも名前はあるものぞ袖振り合うも多生の縁なり ・・・・・・花の名や虫や鳥の名前をたくさん知っている人に尊敬の念をもつ。若いころからあまりその方面に興味をもたなかったので花を見ても名のわかるものが少ないのを今になって残念に思うが、頭が劣化していて新たに知ってもなかなか記憶に定着しない。名を知らぬが確かに名はある花を美しいと思い、出会えたことをよしとする。(短歌)名を知らぬ花にも名前はあるものぞ
◆かんなっどん・・・雷【用例】はえー、ざーまなフトかかんなっどんの鳴っじょっよ。いよいよ季節ん替わっばいねぇ。【一般語訳】うわぁ、すごく大きな雷鳴だな。いよいよ季節が替わるみたいだねぇ。(五島弁)かんなっどん
◆ひらくちひらくっ・・・マムシ(毒蛇)【用例】つんだひげな。◎◎君の飼い犬はひらくっにかまれっわんだたおしちょったっちた。獣医さんに診てもろっ命は助かったばって足に麻痺ん残ってあゆんとの不便になったっちた。【一般語訳】かわいそうに。◎◎君の飼い犬はマムシにかまれて臥せってたんだって。獣医さんに診てもらって命は助かったけど足に麻痺が残って歩くのが不便になったんだって。(五島弁)ひらくちひらくっ
◆あきれあっばっ・・・あきれはてるあいたくちがふさがらない【用例】よいよさな、くどめかせっくだはれ。10月も後半戦ち言うとこれ、今日の最高気温の予報は30度ちたな。こんなこちゃいままでなかったよな。いっだなんでんあきれあっばってあいたくちゃふさがらんよな。【一般語訳】まったくもう、ぐちを言わせてください。10月も後半戦だと言うのに、今日の最高気温の予報は30度なんですって。こんなことはいままでになかったですよね。いくらなんでんでもあきれて開いた口がふさがりませんよ。(五島弁)あきれあっばっ
◆じんべん・・・奇遇珍しい久しぶり(時や機会に関することに使う)【用例】A.あらぁ、じんべんなこっスーツにネクタイどん締めっどがんしたっか?B.パスポートん更新はこん格好で、ち会社かっ指示んでちょっとち。はよ済まして着替えんば、あんびゃくっの悪か。【一般語訳】A.あらぁ、珍しくスーツにネクタイなんか締めちゃってどうしたの?B.パスポートの更新はこの格好でって会社から指示が出てるんだ。早く済まして着替えないと、しっくりこないよ。(五島弁)じんべん
よく眠る薬になるとの金木犀夏の疲れを連れて去りなむ・・・・・・金木犀について書かれた記事を目にしたので読んでみた。不眠にも効果があるという。通りがかりに包まれる香りにも効き目があるのかどうかは書いていなかったが、ありがたみを感じて一首詠んだ。(短歌)夏の疲れを連れて去りなむ
◆しゃまぎっ・・・でしゃばる【用例】A.五島弁で忖度ば表す言葉のあろかね?B.そうねぇ、強いて言えば「しゃまぎっ」になろかね。はっきっ頼まれたわけでもなかとけ雰囲気や人ん顔色や流れで嫌われんごて嫌われんごて本心と違うこっば「しゃまぎっ」てしてしまう。A.おっね、確かに、そんなやっの。【一般語訳】A.五島弁で忖度を表す言葉があるだろうか?B.そうねぇ、強いて言えば「しゃまぎっ」になろうかね。はっきり頼まれたわけでもないのに雰囲気や人の顔色や流れで嫌われないように嫌われないように本心と違うことを「出しゃばって」してしまう。A.居るね、確かに、そんな奴が。(五島弁)しゃまぎっ
◆しっべた・・・お尻【用例】はえー、悪だくらみんばれっ、はがいかったじゃろ。そりしてん意趣返しばすっちは大人としてはみたんなかしっべたん青かやっどんじゃね。【一般語訳】あーあ、悪だくらみがばれて、はがゆかったんだろうね。それにしても意趣返しをするとは大人としてはみっともない尻の青い連中だね。(見出し画像は五島市福江の石田城内堀の蓮)(五島弁)しっべた
陽(ひ)の下に束ねた白髪を輝かす老いを人生路(たびじ)の友とする女(ひと)・・・・・先日、七十前くらいの女性とすれ違った。染めてない髪が、新鮮に映った。白髪のことを鶴髪(かくはつ)という美しい表現があるのを若いころ知って心に残っていたが、あらためて美しく思った。(短歌)老いを人生路(旅路)の友とする女(ひと)
気の早い桜の古木張り切って予告編をば発信しけり・・・・・・返り咲きのたぐいなのだろうか。桜が咲いていた。いつ見てもきれいなものだ。あたりは金木犀の香りがしていて春秋雲錦を愛でる心持ちになる。(短歌)気の早い桜の古木張り切って
◆みみんご・・・耳垢【用例】みみんごん湿りタイプと乾きタイプは遺伝で決まっとちラジオで誰(だ)っじゃろいいよったばって、ほんなこっじゃろか?【一般語訳】耳垢の湿りタイプと乾きタイプは遺伝決まるんだとラジオで誰かが言ってたけど、本当だろうか?(五島弁)みみんご
◆にぎっめひ・・・握り飯おにぎり【用例】魚釣りん時のひっめひにはにぎっめひがいっばんよか。しゃあは漬けもんのあれば荷物にならんでよか。【一般語訳】魚釣りの時の昼飯には握り飯がいちばんいい。おかずは漬物があれば荷物にならなくてよい。※しゃあ・・・おかず(五島弁)にぎっめひ
◆こーばっつっ・・・こびりつく【用例】あいたー、しもたー。鍋ん底ば焦がらかして煮物んこーばっつっ落ちんごてなったよ。【一般語訳】ありゃー、しまったー。鍋の底を焦がして煮物がこびりついて落ちなくなってしまったよ。(五島弁)こーばっつっ
緞帳と逆に朝日のカーテンは上より幕を降ろし開演・・・・・・日の出前から散歩をはじめると、日ごろ見ることのない景色の表情に出会うことがある。山の頂上から明るくなり、じょじょに日が差す面積が広がり山全体を照らしていく様を詠んでみた。(短歌)上より幕を降ろし開演
◆とばしゅっ・・・飛沫とばっちり【用例】◎◎商店の手前ん道は雨水ん溜まりやすかてん、スピードば落として通れよ。歩行者にとばしゅっばかけたらおおごっじゃてんね。【一般語訳】◎◎商店の手前の道は雨水が溜まりやすいから、スピードを落として通りなさいね。歩行者にとばっちりをかけたらたいへん申し訳ないからね。(見出し画像は友人提供のもので福江島の海と空)(五島弁)とばしゅっ
◆おちゃべんこ・・・かくれんぼ【用例】「私(わたひ)の子どんのころはガッパん河辺でおちゃべんこばして遊んじょったっぞな。どぼーんち音のすってん見てもなんもおらんとじゃんな。へんなかねぇ、ち音んしたとこに行ってみれば、岩に足跡んついちょっとじゃもんの。ガッパかっ川んなけそびかれたらたいへんち、逃げて帰りよったよな。」【一般語訳】「私が子どものころは河童が河辺でかくれんぼをして遊んでいたんですよ。どぼーんと音がするから見に行ったらなにもいないの。おかしいなぁ、と音がしたところに行ってみれば、岩に足跡がついているんだもの。河童から川の中に引っ張りこまれたらたいへんだ、って逃げて帰っていたんだよ。」・・・・・・明治18年生まれの祖母が使っていた方言で、今では使われなくなっている言葉を思い出したので記録しておこうと...(五島弁)おちゃべんこ☆五島弁の古語・・・思い出話☆
散歩道落石注意の看板に上向き歩けの唄おもいだす・・・・・・皮肉屋の戯れ歌である。(短歌)上向き歩けの唄おもいだす
◆じゃーっ・・・(感嘆の声)なんだよーっうわぁきったなーい気色わるーい・・・【用例】A.じゃーっ、まーた県議まん務めた五島出身の政治屋が不祥事ば起こして報道されちょっよ。B.またや。どうせあっじゃろ。やうっ揃うてはよつらつっぼんでくれればよかとこれ。A.うんじゃよー。まーた来週ん出張先で五島の人がまた、ちニヤニヤ笑わるっ。はんかひかー。【一般語訳】A.やだねー、また県議まで務めた五島出身の政治屋が不祥事を起こして報道されているよ。B.またか。どうせあいつだろう。身内ともども引っ込んでほしいね。A.ああいやだ。また来週の出張先で五島の人がまた、ってニヤニヤ笑われる。はずかしいよー。(五島弁・番外編・時事雑感)じゃーっ
◆だがばっだがばち・・・(否定をともない)どうして自分が・・するものか、どうして自分は・・しないという気持ちを表す【用例】近ごろしゃーしゃ投資ばせれ投資ばせれち電話んかかってくっばって、だがばちわけくちゃわからんもんに大きなお金ば使わるっもんちかな!【一般語訳】近ごろひんぱんに投資をしろ投資をしろと電話がかかってくるけれども、どうして私が訳も分からないものに大きなお金を使えるものですか!(見出し画像は五島市福江の石田城内堀の蓮の花)(五島弁)だがばっだがばち
葉を落とし力たくわえ冬を越し来る春告げよやまさくらばな・・・・・・桜の木が葉を落として地面は一足早いもみぢがり。若いころにもみぢとは赤ちゃんがこぶしを握り締めたときにさっと全身赤くなるさまだからもみちなのだと書いてあるのを読んだことがあるが、調べてみないと「だ」とか「だそうだ」とは書けない。(短歌)力たくわえ冬を越し来る春告げよ
事象があるから言葉があるので逃げようがないのであるが、報道などによる言葉の強制学習について思うこと。【犯罪編】二十年以上前になると思うが、新聞に出てきた「強殺」という二文字をはじめて見たときに、意味が瞬時にわからなかった。「ウケコ」「カケコ」「ダシコ」などという煮干しの一種のような専門用語や「地面師」とかいう国家資格が要りそうな悪人の呼称も知りたくはなかった。【風俗編】・やばい・・・努力して使わないようにしているが、市民権を得てほしくなかった美しいとは思えない言葉。先日推定古希バーバが孫に「ヤバイヤバイヤバイ、サワラナイサワラナイサワラナイ!」と言いながら商店の陳列物を孫の手から引きはがしていた。・ガッツリ・・・努力して使わないようにしているが、そろそろ態度を軟化させ世間の軍門に降るべきか。いや、使うもの...言の葉の強制学習
彼岸花去りてコスモス咲き競い秋のページはめくられていく・・・・・もともとあきざくら(秋桜)という和名があったというコスモスだが、「秋桜」と書いてコスモスと読ませた、さだまさし作詞・山口百恵でヒットした名曲から秋桜と書いてコスモスと読むのが定着したということを最近知った。キラキラネームのさきがけである。(短歌)秋のページはめくられていく
今朝、散歩道でキンモクセイの芳香が足を止めた。どこにあるのかな、とぐるり周りを見渡したが木が見当たらない。いつぞやの春に、山を所有している先輩と話をした時に、「ウグイスはとてもよい声を聴かせてくれるが姿はなかなか見せない。お前も見たことがないだろう」と言われて、確かにそうだと思ったことを思い出した。再び歩きはじめて、姿は見せないが確かに徳を施している。音の陰徳香りの陰徳という言葉が浮かんだ。音の陰徳香りの陰徳
◆ろっでんなかどっでんなか・・・ろくでもない【用例】また選挙んあっね。よーと情報ば集めて誰(だ)っに投票すっか決めんば、ろっでんなかやっば選んでしまえば主権者が食い物にされっしまうもんね。今度こそえらかされんごてせんばね。【一般語訳】また選挙があるね。よくよく情報を集めて誰に投票するか決めないと、ろくでもない奴を選んでしまえば主権者が食い物にされてしまうからね。今度こそ騙されないようにしないといけないね。☆えらかす・・・騙す(五島弁)ろっでんなかどっでんなか
刈穂より再び生える稲の葉が千里の天を目指し伸び行く・・・・・・三国志の英雄の一人の曹操の漢詩の一節に、老いた馬は厩舎で横たわっていながらも千里をかける志は失っていないというのがあるが、稲刈りのあとの刈穂の再生を見てその詩の一節を思い出した。(短歌)千里の天を目指し伸び行く
◆てってこってあます・・・てこずる手に負えない手に余る持て余す【用例】庭ん草とっばしたら外来種じゃろ見たこっのなか根の深かとこまで張っちょっとのいっぴゃこっぴゃ生えちょって抜くとにてってこってあましたよ。【一般語訳】庭の草取りをしたら外来種だか見たことのない根が深いところまで張っているのがたくさん生えていて手に余る苦労をしたよ。(五島弁)てってこってあます
(短歌)引くも地獄進むも地獄の政治家選択 ★思い余って字余り
地につかぬそらごとばかり目について引くも地獄進むも地獄の政治家選択★思い余って字余り・・・・・(短歌)引くも地獄進むも地獄の政治家選択★思い余って字余り
◆けぶっ・・・けむる煙【用例】ひとっふちゃっ三人ちつんかっ次五島出身の政治家ん疑惑ば持たれたっみたんなかこっばしでかして追及されよっ。火のなかところにはけぶっは立たんもんじゃばってんねぇ?【一般語訳】ひとりふたり三人と次から次に五島出身の政治家が疑惑を持たれたりみっともないことをしでかして追及されている。火のないところに煙は立たないものだけれどもねぇ?(五島弁)けぶっ
◆ほとばかす・・・水に浸けてもどすふやかす【用例】A.カップラーメンはお湯でほとばかして食ぶっちゆうとかね?B.そう言われればそういうこっになったいね。まっぎゃじゃなかたいね。【一般語訳】A.カップラーメンはお湯で戻して食べるというかね?B.そう言われればそういうことになるね。まちがいではないけどね。(見出し画像は友人提供のもので五島市福江の海)(五島弁)ほとばかす
魑魅魍魎湧き出(いづ)る今は神無月かぼちゃがいこつこうもり悪魔・・・・・ハロウインというものはスヌーピーの世界だと思っていました。が。(短歌)かぼちゃがいこつこうもり悪魔
古くはお伊勢参り・文明開化後は結婚式・初詣・年賀状・クリスマス・成人式・恵方巻・買うおせち・ハロウイン・年中覆面・等々・・・商業化仕掛け人たちが日本人の横並び信奉と一度始めたらどうして始めたのかわからなくなってもヒトにニラまれて「和」を乱したとイワレタクナイからやめない性質を使って供給・消費ともににぎやかなことになっているが、経済と風俗に与えた影響の大きい仕掛け人の徳をたたえて次回の新札の肖像に使ったらよい。日本民族への影響力の大きさは実にはかりしれない大仕掛けを成し遂げたのですからね。これからの未来に向けても。次の紙幣の肖像画にハロウイン仕掛け人採用なるか?
◆ことることっ【用例】米はなんばゆうたちかんばゆうたち天日干しが一番うんまかてん刈った稲ば「掛け干し」したらことっことっいったよ。【一般語訳】米はなんといっても天日で干したのが一番美味しいから刈った稲を「掛け干し」したらとても疲れたよ。(五島弁)ことることっ
五島市の観光関連サイトのアイコンとキャラクターごとりんは不適切
五島出身者のおおかたは隠れキリシタンの関係者ではない。おおかたは寺や神社と縁のある人たちだ。世界遺産とその行政宣伝が誤解を生んでいる。先日話す機会があった六十代半ばの人が、私が五島出身だと知ると体の前で「やっぱりこれかね?」と言いながら十字を切るしぐさをした。これまで何度も同じような誤解を受けた。受けて当然だろう。行政が大多数者の出自背景を誤解させているのだから。五島市は観光関連キャラクター人形や観光サイトのアイコンから特定の宗教を想起する絵柄形状を排除すべきである。不適切な宣伝が国民に誤解を生んでいる。五島の出身者は、現在でもそうだと思うが、高校を卒業したら、大多数が仕事のない島を離れ他郷で人生を送る。島内に長く暮らす行政関係者が島外都府県の方の反応は経験する機会がないのだからわからないのはやむをえない...五島市の観光関連サイトのアイコンとキャラクターごとりんは不適切
夏過ぎて秋を迎えて冬越えて豊かに刻め君の年輪・・・・・・・風呂上がりにしばらく外に出て風に吹かれて涼んだ。遠くの台風の風が届いている。被害少なかれと願う。一首浮かぶ。(短歌)豊かに刻め君の年輪
(五島弁・お遊び編・五島弁珍訳古文)宇治拾遺物語・ 藤大納言忠家物言ふ女放屁の事
◇宇治拾遺物語・藤大納言忠家物言ふ女放屁の事【五島弁珍訳】(原文は珍訳の下にあります)昔ん話よな。藤大納言忠家ちいう人ん、そこそこ偉い位じゃったころに、別嬪さんであっちん方が達者かお姫さんと逢引ばして夜も更けっきたところに月ん昼より明るかごてしちょったもんじゃてん、月見を口実にいちゃついてやろだいちカーテンばくぐって外に連れっ行って肩ば抱いてくっつこだいちしたら、お姫さんが「おわらー、おすけべー」ち突き放そうちした瞬間、ざーまに太か屁ばへっかませっしもたっちた。お姫さんは言い訳もしきらんで力ん抜けっ塩ばかけられたナメクジんごてなってしもたっちた。大納言は知ろごちゃなかったおめれんなか姿ば見せられっしもた。世間とかかわっとのうんじゃなこっち思う。坊さんになって別世界へ行こよ」・・・・【原文】 今は昔、藤大納...(五島弁・お遊び編・五島弁珍訳古文)宇治拾遺物語・藤大納言忠家物言ふ女放屁の事
写真は、五島市福江の石田城址の台場である。現在では、埋め立てられて陸地が増えているが、江戸時代はここから先は海で、異国船からの海防目的もあって築城された城跡らしい構えだ。完成したのが文久三年(1863)というから、維新までほんのわずかの幕末期である。私は、子供のころから馴染みのあるこの台場のことを思い出すにつけ、近年こういうことを想像するようになった。約15年をかけての、海防目的をかねての城郭建設の意味合いは、当時を生きた五島家の家中(藩士)たちはじゅうぶんに理解していただろう。秀吉時代以来藩主同士が代々の交友関係にあった平戸松浦家や大村藩からの情報や、長崎奉行所周辺からの情報で、五島家の家中(藩士)たちは本州にある藩士たちより時の情勢を知っていたのではなかろうか。また、海側からその建築の様子を見ることが...お台場・・・五島市福江の石田城址の台場
◆つらつっぼんつらつっぼむ・・・恥じ入る恥じて小さくなる逃げ隠れする【用例】化けの皮ん剥げっこっぺん悪かっじゃろつらつっぼんだごてして人に会わんごてしちょっとちた。【一般語訳】化けの皮が剥げて居心地が悪いらしくて逃げ隠れするように人に会わないようにしているんだって。(五島弁)つらつっぼんつらつっぼむ
◆そびく・・・引っ張る【用例】なんち?ブラインドの開け方や?こん紐ば下さんそびくとたい。ほらほらほーら開いたー。【一般語訳】なんだって?ブラインドの開け方か?この紐を下に向けて引っ張るんだよ。ほらほらほーら開いたー。(五島弁)そびく
イマソラと言葉生まれし共有も分断戦争増すぞ悲しき久しぶりに日中の日差しの下を遊歩。外に出られる日が少なくなっているのも悲しき。しかし、世界は本来美しい。(短歌)分断戦争増すぞ悲しき
四十年以上前の記憶であるから、事実と異なるかもしれないが、もはや資料(当時の教科書)を確認することができないので間違っているかもしれない。おそらく山川出版社のものだったと思うが、中学か高校のころの歴史の教科書の昭和八年の国際連盟脱退の記述に、連盟総会で満州を国として認めず国連管理下におく勧告が可決されたあとに、唯一の反対票を投じた全権代表の松岡洋右が「席をけって」議場を退場したと表現していた。(と記憶する)私は、文字通り椅子を蹴っ飛ばして国際社会に反旗を翻して勢いよく戦争へ突き進んだと理解していたが、動画サイトで当時の記録映像を見ることができるようになって、退場する際に何かを蹴ったようには見えなかったので事実を核にしようと思い「席を蹴って」を検索したら、表現上のことで憤然として立ち去る意味があることを恥ず...「席を蹴って」を誤解していた(恥)・・・国際連盟脱退
◆すざれ・・・引っ込め退場しろ人前に出るな(古い体質の言葉)【用例】うぬがごちゃあ不義のモンはこけおらんでよか!すざれ!【一般語訳】おまえのような不義の者はここにいなくてよい!引っ込め(見出し画像は五島市福江の石田城大手門遺構)(五島弁)すざれ
子供のころに信じていたいくつかの迷信を思い出した。その1、すいかの種を飲み込むと盲腸(虫垂炎)になる。その2、牛のクソを踏むと走るのが遅くなる。その3、馬のクソを踏むと走るのが早くなる。昭和四十年代半ばにも市街地に牛も馬も往来していた。馬は農道や林道が整備されていなかった当時の運搬に活躍していたらしい。馬のウンコは、例えれば果物のキーウイに似ていた。見つけたら有難がって何回も踏んだんだなぁ。あの俵型の柔軟を。残念ながら、迷信だけに効果はまったくなかった。子供のころ信じていた迷信
◆がんじ・・・蟹【用例】A.じんじががんじばむしって食うたっちた。B.笑わすっ。早口言葉んつもりか。【一般語訳】A.おじいさんがカニをむしって食べたんだって。B.笑わせる。早口言葉のつもりか。(見出し画像は五島市福江の石田城・舟入遺構)(五島弁)がんじ
二十四~五歳のころまで、マグロは美味くないものだと思っていた。子供のころにはあまり食べなかったし、たまに食べても、すしの鉄火巻きに使われている冷凍物くらいで、決して美味しいとは思っていなかった。マグロ=飾りの食材くらいに思っていた。そういう先入観があったので、マグロを好む地域である東京に住むようになっても、進んで食べようとは思わなかったし、店で見かけても買うことはなかった。二十代の半ば近くから後半まで、東京は西日暮里に住んでいた。そこは、その前に住んでいた台東区谷中と隣接した場所で、東京大空襲でも焼けなかった部分で、谷中同様の路地の入り組んだ、下町らしい下町だった。ある休みの日に、その路地を歩いていたら、お爺さんがリヤカーで魚を売り歩いていた。そのお爺さんが、「今日は本マグロのナマがはいってるよ。刺身で食...まぐろを好きになった瞬間
ひと誰も詩を書く心に誘いぬる酸いも甘いも恋も美味(うま)しも・・・・・昨日は室内に入ってくる風がここちよく、されど外は30度だというから無精していつもいくところに行かずに読み始めた永井荷風の若いころの紀行商品集の「ふらんす物語」を手に取っていた。今日は一転最高気温20度飴の予報。山あり谷あり。一首浮かぶ。(短歌)酸いも甘いも恋も美味しも
◆うまんてつ・・・蹄鉄蹄鉄をつける作業※方言とは呼べないのかもしれないが、子供の頃に近所(観音寺門前の坂道脇)に蹄鉄の付け替えをする作業場があり、時おり馬が来ていた。大人も子供も蹄鉄と蹄鉄をつける作業を「うまんてつ」と呼んでいたので記録するものです。【用例】◎◎さんは、うまんてつは軍隊で習得したちゆう話じゃったよ。めんだひか技術じゃもんね。【一般語訳】◎◎さんは、蹄鉄技術は軍隊で習得したという話だったよ。珍しい技術だからね。(見出し画像は五島市福江の石田城の蹴出門遺構。こここからすぐの場所に藩政時代の厩舎があった)(五島弁)うまんてつ
あぜ道に赤いじゅうたん敷き詰める見事なものだ秋彼岸花・・・・・・10月1日まで嬉野市は最高気温30度の予報。あさってから雨になり、気温急降下のもよう。彼岸花が秋を引き寄せてくれるようだ。見事なものだ秋彼岸花(短歌)
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◆やたくっやたくり・・・過剰なおしゃべり【用例】あん人んやたくりちは聞いちょったばって、話のなんかなんか。逃げ出すとに苦労したよ。 【一般語訳】あの人がおしゃべりだとは聞いていたけれども、話が長い長い。逃げ出すのに苦労したよ。 (五島弁)やたくっやたくり
◆のっぺづらのっぺのっぺ・・・鉄面皮ツラの皮が厚い【用例】あら、見て見れち。あっだけ人に笑わるっこっばしちょってのっぺのっぺしたツラして人になんじゃろ言いよっよ。じゃっーげだ。【一般語訳】ほら、見てみろよ。あれだけ人に笑われることをしておきながら何くわぬツラの皮が厚い態度で人に何か言っているぞ。気色悪いな。(五島弁)のっぺづら
◆どあってんこあってん・・・どうしてもこうしてもなにがなんでも【用例】◎◎は痛風でいたかめにおーちょっとけ、どあってんこあってん、食ぶごちゃっもんは食ぶっとちゆっ、真子や白子ばしゃーしゃ食ぶっとで、再発が心配ち奥さんのくどめっじょったよ。【一般語訳】◎◎は痛風で痛い目をみているのに、どうしてもこうしても、食べたいものは食べると言って、真子や白子をしょっちゅう食べるので、再発が心配だと奥さんがグチってたよ。(五島弁)どあってんこあってん
◆つんび・・・独楽の芯【用例】やすりでツンビばしっかっ研いであっどが独楽ば片っ端かっこっかってくるって!【一般語訳】やすりで独楽の芯をしっかり研いであいつらの独楽を片っ端から打ち割ってやるぞ!☆子供の遊びは大人の世界の予行演習の側面もあったのか、弱肉強食の厳しさとルールには悔しくても従い恨みを残したりしないし、汚いことをする奴は仲間に入れないということもあった。私たちのこどもの頃の投げ独楽では、負けた順に場に出し、後から場に出す物は場に出ている独楽に当ててキズを付けたり割ったりするのが勲章だった。さながら果し合いのようなことをやっていたのだから、今思うと恐ろしい。でも楽しかった。(五島弁)つんび(思い出話の余談付き)
◆ぼっば・・・神社のお祭りの時に現れる獅子【用例】子どもん時はボッバに噛んでもらえば病気ばせんちいう迷信のあって、よう親にボッバんところに連れて行かれよったよ。【一般語訳】子どもの時はボッバに噛んでもらえば病気をしないという迷信があって、よく親にボッバのところに連れて行かれていたよ。☆祭りの時に神輿の巡行に随伴する天狗とボッバを小学生高学年になるとはやし立てて怒った天狗とボッバに追いかけられるスリルを楽しんでいました。天狗に追いつかれると容赦なく杖で叩かれるので必死で逃げました。(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷遺構)(五島弁)ぼっば
◆ぼうまんふっ・・・のぼせるあわてふためく我を見失う頭が真っ白になる【用例】はよせれ、はよせれ、ちせかされっ、ぼうまんふって出てきたらスマホも財布も忘れっしもちょってオージョコージョしたっち。【一般語訳】早くしろ、早くしろってせかされて、あわてふためいて出てきたらスマホも財布も忘れてしまっていてニッチモサッチモいかなかったよ。(五島弁)ぼうまんふっ
◆かとっぽ・・・ハコフグ(魚名・顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目フグ亜目ハコフグ科ハコフグ属)【用例】かとっぽん味噌焼は名物でうんまかち評判じゃばって、魚屋さんで売っちょっとは見たこっのなかてんなかなか食べられんね。【一般語訳】ハコフグの味噌焼は名物で美味しいって評判だけれども、魚屋さんで売っているのは見たことがないからなかなか食べられないね。(見出し画像は友人提供のもので五島市の海)(五島弁)かとっぽ
◆ぼっくっ・・・たっぷり多めに必要より多く過剰に強く【用例】ラーメンにニンニクばぼっくっ入れたてん、我ながら臭(くさ)かよ。【一般語訳】ラーメンにニンニクをたっぷり入れたから、我ながら臭いよ。(見出し画像は五島市福江の石田城の舟入遺構)(五島弁)ぼっくっ
そうめんに酢味噌をつけて食べる地域があることを知った。これまでにわかめとあわせた酢の物として食べたことがあったことを思い出した。夏場に冷たくさっぱりしたものを食べたくなった時によいなと思った。そうめんに合うなら、細めが特徴の五島うどんにも合うはずと思いつき、さっそく 試してみた。佐賀県のスーパーでも五島うどんが手に入る流通環境に関心する。 酢の物・和え物の一種ということになるのだろうが、相性よくおいしくいただくことができた。 ビールのつまみに清涼感あり。冷酒にも合いそうだ。暑さをやり過ごし、気持ちよく過ごす一助となる日本の味だ。五島うどんを酢味噌でいただく
カワイイ・センパイ・モッタイナイ・ネマワシ・オマカセ・ガイジンといった言葉が外国人でも使う言葉として浸透してきているという。私はローガイも浸透し活用されればよいと願っている。戦争や侵略を企てるのはありうべからざる非道だが、現在それを引き起こしたり引き起こしかねない指導者はおおかたが老人である。あらゆる人の集まりでローガイが起こっているように感じる。私の長老という言葉のイメージは、どうにも困った時に相談や決定を求められておだやかに答えを出し、結果として将来のためになる答えを出す人というものだが、隠居とか勇退といった言葉も死語化している現代では70になろうが80になろうが俺が俺がと我を張って、親分子分の関係よろしく生殺与奪の鍵を握り続けて時代が求める変化を阻害する困った人のイメージに変わってしまっている。往生...ローガイを世界語に
ドナルド・キーンの大著である「明治天皇」を読了した。記録にもとづく誕生前から崩御にいたるまでの国内外の情勢の変化、時代の動きを明治天皇とその周辺という視座から概観することができた。心に重い何かを残してくれた著作だった。明治天皇は1904年に、ロシアの「武力による現状変更」から日本を守るための対ロシアとの開戦に踏み切らざるをえなかった年に、四方の海みなはらからと思ふ世になど波風のたちさわぐらむと詠まれて平和的解決へのお気持ちを表された。昭和の戦争を諮る御前会議の席で、昭和天皇はこの御製を詠じ、開戦反対のお気持ちをあらわされたという。ドナルド・キーンの大著「明治天皇」を読了~など波風のたちさわぐらむ
「懐中電灯」を久しぶりに使いながら、この道具の言葉の響きが面白く思えてきた。現代では日常ほとんどの人が「懐」のある衣服を身につけていないなか、誰しもがそのものを的確に認識できる命名に、新たに発生したものや海外から紹介されたものにカタカナ命名する風潮が蔓延しているなかあらためて関心した。英語ではflashlightとかtorch言うらしいので、我が国への紹介者はふさわしい国語訳を考え、名付けたのだ。おそらく、発明されて販売されはじめた明治末ころは、まだ着物を着ている人がけっこういたので「カイチュウ」といえばどういう状態をさすかがほとんどの日本人にわかったのであろう。明治期に訳語として創案されて今日も使われている外来語は数知れずあるようだが、野球・哲学・社会・恋愛・美術も「懐中電灯」の仲間だ。近年「日本版ライ...懐中電灯から思う日本版〇〇〇は恥ずかしい
食品衛生法の改正施行で先月6月から製造販売要件が強化され、個人や小規模製造者の、いわゆる「手作り」とか「おふくろの味」と言われるたぐいの手に入る人だけが楽しみにしている漬物に店頭から消えたものがあるという。私も、知人を介してそうした「梅干し」を何度も買って、その質の良さの恩恵を受けた経験を持つ一人であるが、法改正による設備投資をしてまで家庭消費の副産物の販売はしないだろうから手持ちを食べてしまったらその梅干しは幻となる。牛レバーの刺身が提供を禁じた法改正が施行されたのは2012年のことで、干支でひとまわりほど愛好者の怨嗟と渇仰の怨念が厚生労働省に向かって放たれ続けている。現在高級な食べ物として楽しみを享受できるフグ食は、明治維新の後に伊藤博文がよき食文化として制度を定めて安心して食べることができ、世界も注...役人が滅ぼす食文化。焚書ならぬ焚食である。(レバ刺し・漬物・・・)
佐賀の郷土料理シメサバや酢じめした魚介類を野菜とゴマたっぷりの酢味噌で和えた「かけあえ」を食べて、子供の頃に時おり食べることがあった「煮あえ」を思い出した。「煮あえ」は今ではあまり聞くこともない料理名になってしまったが、どちらも塩分さえ調節すればお酢を使った料理でもあり、とても健康によい料理だ。常備菜にもよいので見直したいが子供たちは嫌がるかもしれない。ちなみに、写真の平小鉢は、嬉野の吉田地区の琥山窯作。吉田地区は有田焼を形成する窯場のなかの「大外山」のひとつで、有田焼として流通しているが、吉田焼としてのブランド確立の動きも出てきているようだ。地域ブランドの確立は一朝一夕にできることではない道のりではあろうが、生産者の思いが形になることは尊いことだ。生産地がイメージしやすいように嬉野吉田焼と二文字足すのも...佐賀の郷土料理「かけあえ」から思い出した「煮あえ」・そして吉田焼
先月から建て替えになる嬉野市役所嬉野庁舎の解体が進んでいます。新庁舎は再来年の7月ごろに完成する予定とのことです。塩田町の庁舎や広大な医療センターの跡地がどう活用されるのかも興味あるところです。・・・・・・◆以下は本年1月31日の佐賀新聞のウエブニュースからの引用です◆「現在、2カ所に分かれている嬉野市の庁舎を集約し、新たな庁舎を建てる計画について、31日検討委員会が設計案などをまとめた報告書を市長に手渡しました。31日、嬉野市の村上市長に報告書を手渡したのは、新庁舎建設検討委員会の三島伸雄委員長です。報告書によりますと、現在、旧嬉野町と旧塩田町にある2つの庁舎のうち、新たな庁舎は嬉野庁舎を解体して建設。鉄骨4階建てで延べ床面積は約5760平方メートル、総事業費50億円余りを見込んでいます。温泉街や塩田津...解体進む嬉野市役所嬉野庁舎
高倉健が男の哀愁を画面に薫らせる「駅STATION」を久しぶりに見た。駅の改札で切符に鋏を入れるシーンがあり、その音がとても懐かしかった。今でも鋏を使うところがあるのかもしれないが、スタンプに替わり、磁気式で無人化し、ICカードやスマートフォンが使えるようになり、ついには顔認証で改札を素通りして鉄道に乗ることができる時代に突入した。旧作映画を見る楽しみのひとつは、自分が確かに経験したことの既視感を楽しむこともその一つだが、今では消え去ってしまった物事を思い出すことにもある。懐かしみというものは、甘美であることが多い。記憶に間違いなければ門司港駅の改札にBGMのように鋏の音が流れていたような気がする。また訪ねたい場所なので、確認しておこう。鉄道キップ・・・硬券に鋏を入れる音が懐かしかった
行政がやたらカタカナ言葉を使うのにはうんざりするとともに、誤解や不便を経験したことさえある。この国に暮らす誇りをもって胸を張って可能な限り日本語を使うのが望ましいと考えている。さて、誰が言い出して定着したのか知らないが、ライフラインというカタカナ語が気に食わない。「電気ガス水道」。発音しにくいことはないではないか。なんのことだかわかりやすいではないか。言葉の普及定着には放送や出版やウエブ媒体の力は絶大だ。ニッポン放送のあるアナウンサーは、閣僚や国会議員の海外訪問を一般的な外遊という言葉を使わずに海外出張と表現する。考え、行動している人だなと思うとともに好感をもつ。一語からでも、言葉のよいあり方の追求を絶大な力には期待する。「電気ガス水道」発音しにくいことはない(ライフライン)
昨年暮れに「ほしあひ」という古語を知った。建礼門院右京大夫集を読む機会があり「さまざまに思ひやりつつよそながらながめかねぬる星合の空」という七夕を詠んだ歌と出会ったのがきっかけだ。七夕のつかの間のの出逢いを「ほしあひ」と表現したいにしえびとのやさしくみやびなこころを感じる言葉だ。先月、羽田空港に短冊に願いを書く七夕飾りのサービスがあったので「ほしあひ」の単語を思い出して写真を撮った。照れてないで短冊に願いを書いて下げればよかったと反省中だ。世界中から戦争がなくなりますように、と。ほしあひ・(星合)・七夕
日本人がこのところ死後の行先のたとえとして「あの世」とか「極楽」とか「浄土」、「冥土」と言わず「天国」と言うようになったことに、お寺の教えや影響力が希薄化、もしくは無力化したと感じてしまう。子どもの頃をちょっと思い返してみたが、お寺が二軒近所にあって、一つは菩提寺で、祖母に連れられて保育園がわりによくお参りに行っていた。寺の境内の六地蔵や本堂の六道輪廻図を身近に感じられたので、今となってはそれが物理的にあるのかどうかはともかくとして地獄も極楽もわが身に迫ることに感じられていた。天国という言葉の定着は、おそらく娯楽クリスマスや挙式だけクリスチャンの普及も大きかろうが、葬式仏教と揶揄される教え希薄の僧侶たちが日本の仏教文化を自滅させているのも大きかろう。敗戦後18年目に生まれ育った私の遠い記憶では、「天国」と...「あの世」とか「極楽」とか「浄土」とか「冥土」が終了しそうな昨今
食品ロス問題は、製造・流通・消費者それぞれの意識の変化と行動でよい方向へ向かっているのを感じている。買い物につきものの袋持参も定着し、環境保護につながっていることだろう。さまざまに工夫をして持続可能な地球にするのは人類の正義だ。食品ロスとともに食品装飾ロスもなくさなければならない。仕切り機能のある樹脂製疑似バラン(馬蘭・葉蘭)はまだしも、飾るために捨てるだけのプラスチック製品に消費意欲や食欲をそそられる人もいるのだろうが、やめてほしい悪趣味悪習慣であると日々ゲンナリしているのは私だけだろうか。食品ロス、そして食品装飾ロスもなくそう
ホテルの予約サイトや宿泊したホテルの表示に「Wi-Fi無料」というのを見かけないことのほうが珍しいのだが、目にするたびに「冷暖房完備」とか「カラーテレビ」という言葉を思い出す。宣伝文句が差別化されたサービスである間は効果もあり選択肢に優位性をもたらすのであろうが、社会に定着し当然となってしまった後では懐かしのフレーズになることをいくつも経験する。その数だけ生きて来たのをあらためて感じる。その数だけ進化や発展の恩恵を受けてきている。ありがたい時代を生きていることを実感する。(画像は佐賀県嬉野市の嬉野温泉)Wi-Fi無料・冷暖房完備・カラーテレビ
近所の図書館が平家物語絵巻の書籍化されたものを所蔵していて、その恩恵を受けている。12冊組で三十数万円の書籍を手にすることができるのはとてもありがたい。原文は小学館の全集を手前において筋を追っている。ところどころ絵巻の地の文も読みながら雰囲気を味わっている。武者たちも女性たちもしょっちゅう涙にむせぶ物語だが、私もしょっちゅう目をうるませている。全長940メートルにおよぶという絵巻物語は、平家が西へ落ちて戦闘場面にさしかかった。今のペースで読み進めると、運命の壇ノ浦は一月後くらいに訪れそうだ。平家物語絵巻を楽しむ
電波・東京まで1000キロ離れたあの島であこがれは朝の光に寄り添って大人の気分を運んでくれたいつかそのうちカッコイイ男になれる予感がしていた始めて聞くような物語始めて聴くような音楽にまだ見ぬ景色を思い描いてラジオを浴びてた十三歳のころ東京まで1000キロ離れたあの島で驚きは閉じた窓から忍び込む世界で起きてるいろんな出来事いつかそのうち放送で名前を呼ばれる気がしてた素敵な暮らしや人々や素敵な出会いや出来事が自分に起こると夢を描いたラジオを浴びてた十五歳のころ東京まで1000キロ離れたあの島でダイヤルは見えない電波に光を当てる息をひそめてゆっくり回すジャミングや混線の矢をくぐりぬけかすかに聞こえるあのあこがれのスターの話や歌う声スターの笑顔も目に浮かびいつか会えると信じ始めたラジオを浴びてた十七歳のころ東京ま...電波・東京まで1000キロ離れたあの島で(歌詞)
今年から森林環境税を国税として徴収されるようになった。徴税目的はさまざまだろうが、過去の政策が裏目に出た花粉症という国民的公害病の解決にも有効に使ってもらいたいものだと思う。先日買った羊羹を開けたところ、経木に包んであった。近頃では経木の模様の樹脂製の包材もあるなかで、天然の木製の経木がなんともなつかしかった。木の香りが嬉しくて鼻に近づけて大きく息を吸った。半世紀ほど前の子供のころには経木は包装材料として大活躍だった。魚のすり身や肉などの、ウエットな食材を包むのによく使われていた。はじめて食べた納豆も経木にくるんであったのを今でもおぼえている。経木の材料は杉やヒノキが使われるという。自然の香りが食べるものをいっそう美味しくしてくれるような気がする。経木と森林環境税
梅雨入りでしょうか、雨の日々が始まるようです。一首詠みます。ようやくに梅雨来たるらし水田に水満ち満ちよ豊作を祈る水田に水満ち満ちよ豊作を祈る(短歌)
ほとんどの建物の解体が終わった佐賀県嬉野市の嬉野医療センター跡地だが、ドクターヘリのヘリポートは解体されずに残っている。もちろん移転先の新病院にはヘリポートは設置されており、私も数回発着を目にしたことがある。旧病院のヘリポートだが、推測ではあるが緊急時に備えて機能を温存し、時が来るまで解体しないようにしているのかもしれない。もしそうであれば、企図した方々の配慮をたたえたい。解体後も残るドクターヘリポート(嬉野医療センター跡)
吉田拓郎のアルバム「ライブ’73」は私が十歳のころのライブ録音盤だ。誰に録音してもらったのか覚えていないが、十代のころテープを持っていた。いつしかそのテープもどこかへ行ってしまったが、どうしても折に触れ思い出す曲があった。「都万の秋」(岡本おさみ作詞吉田拓郎作曲)である。都万の秋を聴きたくて再発のCDを買った。都万は島根県の隠岐の島の漁村のようだ。歌詞の概要は、風来坊のような旅人が隠岐の島を旅する。そこで漁師の夫婦と出会い、とくに「おかみさん」の生き様に感銘する。歌はこう締めくくられる「海の機嫌をとってきた都万のおかみさんたちひと荒れすりゃひと年も老けてきた明日の朝は去ってしまおうだってぼくは怠け者の渡り鳥だから」海という危険な場所での仕事はまさに命がけの仕事だ。また、個人営業の漁師はいくらか危険でも危険...吉田拓郎の「都万の秋」と志ん生の「大津絵冬の夜」
省略語では「ギョニソ」は好きなほうです。なぜかトキメキます。こどもの頃の弁当や、学校から帰って小腹がすいた時にまるかぶりした記憶が甘美に意識をくすぐるのでしょうか。もちろんギョニソそのものも大好きです。なぜか「ソーセージ」という寛大な分類も大人の味付けと言えましょう。ギョニソ