『有頂天家族』を読んだよ。京都の街が想像しながら。タイトルからはそもそも主人公が狸だとは思えないけど、本当に狸。でも、登場するのは狸だけではなく、天狗だったり、蛙だったり、一応、人間も。 ホントは全員が狸なんじゃないかと思う。 京都の街にはこんな感じで狸が生活しているのかと想像するだけでも楽しめるかもしれないね。物語は下鴨家という狸の一家を中心に展開する。両親のもとに4人の男兄弟。それぞれに特徴があり、それに相応しい活躍をする。その下鴨家に哲学は「阿呆であること」。「そりゃ、おまえ、阿呆の血のしからしむるところさ」と次兄は笑った。とか、我らの父も、その父も、そのまた父も、下鴨家の狸たちは代々そ…
『戦地の図書館』を読んだよ。読書の力。最近、kindle積読本を一気に読み進めているのもコロナのせい。いいんだか悪いんだが分からんが、読書が続けられるのは嬉しい。という訳でもないけど、今回は本の本。本書を購入したきっかけはすでに記憶の彼方だが、もしかしたら、『夢見る帝国図書館』の流れだったかもしれない。副題は「海を越えた一億四千万冊」。時は第二次世界大戦。戦争に出ていった兵士の為に、多くの本を供給し、それによってどのような成果があったのかというアメリカのドキュメンタリー。ドイツが行った焚書とは全く逆の施策なわけで、その対比として語られていることにも注目したいね。この「海を越えた一億四千万冊」と…
『東京の自然史』を読んだよ。住む場所選びにも。自然史というタイトルだけれども、もっと狭義の意味ではほとんど地学。タモリもバイブルにしているとかいう噂の本なので、それなりに信頼性も高く、読まれている本なのだと思う。第一版が発行されたのが1964年で、本書は増補第二版。それでも1979年だから、相当に古いのは事実。でも、地学的な時間軸では一瞬以下のことだから、内容的に古くなることはないよね。では、その自然史とはどのような内容なのか。最初はその地形。タクシーの運転手から、東京の地理に通じるコツは、下町では橋を、山の手では坂を覚えることだと聞いたことがある。東京には川もありそこには谷がある。谷があると…
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