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仙人と亀

今は昔。 ここは唐の国、玄宗皇帝が楊貴妃に溺れ、三蔵法師率いる孫悟空たちが天竺へ到着した、そんな時代のお話です。 長江には沢山の亀が住んでいました。 その中に今日百歳になる亀がいました。 今日百歳に

夢をかなえるゾウ

せっかく書いた小説が、また消えました…。もうイヤ…なんなの…？？ そういうわけでやる気をなくしたので、今日は私の戯言でも書いてみます。 最近読んだ本。「夢をかなえるゾウ」 ベストセラーだし、ドラマ化も

火事

僕の家は駅に近く、繁華街もある。週末の夜ともなれば酔っ払いの喧嘩の声で眠れない、なんてことも多々あったが、最近はもう慣れてしまった。 その日も週末で、季節は師走だったように思う。 ボーナスが入ったサ

侍

僕は幼い頃、悪夢を見ていた期間がある。 毎日毎日毎日…そう、同じ夢を見ていた。 夢の内容は、子供の僕には恐ろしくて、ずっと誰にも言えずにいた。 少し経った頃、勇気をもって、優しい担任の先生にだけ打ち明

1時42分

ふと時計を見た。 部屋のデジタル時計は、深夜1時42分と表示されている。 僕はベッドの上で起き上がった。 （ここではもう何も起こらない） 分っているのに、忘れたいのに決して脳裏から離れない、あの恐怖

シロゴメ星

むかし、むかし、ラリアラエリスという豊かな星で起きた出来事です。 ラリアラエリスでは、米作りがさかんでした。この星の人々は白いご飯が大好きなのです。しかし・・・！2115年、10月2日、暗黒王という化け物

事故

この世には、救いようのないひどい話なんていくらでも転がっている。 そして自分はひどい事件に巻き込まれるわけはないと、誰もが思っている。 どうしてそんなこと思えるのだろう。 そんな風に思っていた…。

微笑太郎

むかしむかし、あるところに微笑み太郎という中年がいました。 ある日太郎は特にすることもないので、1人でお花をつんでいました。するとちょうちょが飛んできて、 「あなた、男のくせに花なんか摘んでるの？ぷー

魚人姫

むかしむかし海の底に 人魚たちの住む城があったそうです。 そこに生まれた人魚たちは、みな輝くばかりに美しいのでした。 ところが困ったことに、1人だけ頭が魚で身体が人間という世にも奇妙な魚人姫が生まれ

男運のない女 前編

彼女とは、数年前、某会社で出会った。 派遣社員として入社してきた彼女は、年齢は上なれど、仕事上は私の後輩になった。 その頃、独身の派遣社員は私ともう一人いるくらいなもんで、あとはﾊﾟｰﾄのｵﾊﾞｻﾝばかりだっ

男運のない女 後編

結婚話は暗礁に乗り上げていたようだ。 Kちゃんには父親がいない。そのためフジテレビ勤務の兄が父親代わりをしてくれていたらしいのだが、タミィがそのお兄さんに挨拶に行かないというのである。挨拶に来ないこ

手鏡

手鏡って知ってます？ 小さいミラーのことじゃありません。 死期の近づいた人が とる不可解な行動のことらしいんです。 この話は、親戚のおばあちゃんに聞いた話なんだけど、ちょっとコワくて不思議だったんで

懺悔

僕はもう若くない。 あとは死を待つだけだ。 僕はキリスト教徒ではないが、神に懺悔しよう。今からの余生を、安らかに過ごしたいから。 死のうと思っていた。いや、思っていただけかもしれない。本当の僕は、そ

ひとり

落ち着ける場所を見つけた。 喧騒を逃れ、日常から抜け出したくなる こんなとき。 オレはいつもこの場所に来る。 ここだけが、オレの心休まる場所だ。もちろん、彼女や家族といるよりも、もっと。 いつも そ

初めまして。まずは自己紹介から…

みなさんこんにちわ。 管理人のひらやんと申します。どうぞお見知りおきを。 どういういきさつでこのﾌﾞﾛｸﾞに迷い込んでしまったかわかりませんが、ここは私が気の向くままにつづる小説ﾌﾞﾛｸﾞです。なにせ学生時代か