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  • オヤジのあくび138

    タケさんの日本近代音楽史8 ○賛美歌から唱歌・童謡へ 〜日本の愛唱歌の歴史を辿る(洋楽編)〜 〜日本の音楽と西洋音楽の狭間で葛藤し続けた人々〜 以前伊沢修二について次のように書きました。「明治のはじめ、日本の音楽教育については、西洋音楽を日本に移植してそれのみを教育する、日本固有の音楽を育成発展させる、西洋音楽と東洋音楽の折衷、の3つの意見がありました。伊沢は、折衷案をとり、その実現のための準備事業として、東西の音楽を折衷した新曲の作曲、将来の国楽(国民音楽)を興すべき人物を育成するための教育、諸学校に音楽を実施し、その適否を確かめるための実験の3つを挙げます。」 では上記の内、日本固有の音楽…

  • オヤジのあくび137

    タケさんのの日本近代音楽史7 ○賛美歌から唱歌・童謡へ 〜日本の愛唱歌の歴史を辿る(洋楽編)〜 〜日本の音楽と西洋音楽の狭間で葛藤し続けた人々〜 西洋風の山田耕筰と日本の雰囲気が漂う本居長世 下 本居という苗字は、歴史の教科書に国学者本居宣長として登場する。作曲家本居長世は宣長の血筋をひいている。音楽家への道を歩もうと決めた際、親族は猛反対だったそうだ。 しかし、音楽の道に進んでくれたおかげで、私たちは、七つの子・赤い靴・青い目の人形などの哀愁漂う童謡を歌えるわけです。 今回はこの哀愁の理由にふれたい。山田耕筰が西洋のハーモニーを自在に駆使して童謡を作曲したのに対して、本居長世は日本の音律を意…

  • オヤジのあくび136

    タケさんの日本近代音楽史6 ○賛美歌から唱歌・童謡へ 6 〜日本の愛唱歌の歴史を辿る(洋楽編)〜 〜日本の音楽と西洋音楽の狭間で葛藤し続けた人々〜 西洋風の山田耕筰と日本の雰囲気が漂う本居長世 上 赤い鳥の童謡運動の中から「この道」が生まれました。 作曲者は山田耕筰。この道の楽譜が三拍子になったり二拍子になったり変化することからも わかるように西洋の拍子感にどうやって日本語をのせていくか?が、課題でした。 日本初の交響曲・オペラの作曲にオーケストラ設立。山田耕筰のマネジメント力や性癖はさておき、今日の日本の音楽界が山田耕筰が敷いたレールの延長線上で発展しているのは、間違いありません。 山田耕筰…

  • オヤジのあくび135

    タケさんの日本近代音楽史5 ○賛美歌から唱歌・童謡へ 〜日本の愛唱歌の歴史を辿る(洋楽編)〜 赤い鳥から始まった童謡運動 「唱歌、校門を出ず」という言葉があります。先生の教え方にもよりますが、教科書の曲よりもテレビから聴こえてくる主題歌や流行歌の方が楽しい。ましてや戦前の唱歌は教訓的道徳的だったので窮屈でした。 そこで自由教育が叫ばれていた大正時代に鈴木三重吉を中心として、唱歌とは別に子どものための歌を作ろうというのが、「赤い鳥」の童謡運動です。ですから本来は唱歌=童謡ではありません。大きな違いは「赤い鳥」の童謡は、子ども目線、子どもの言葉で詩が書かれている点です。詩人として西條八十や北原白秋…

  • オヤジのあくび134

    タケさんの日本近代音楽史4 ○賛美歌から唱歌・童謡へ 〜日本の愛唱歌の歴史を辿る(洋楽編)〜 唱歌づくりの最強コンビ 高野辰之・岡野貞一 小学校に勤めていると「最近の小学校では唱歌を教えているのか?」と尋ねられることがあります。小学校は原則文部科学省の示す学習指導要領に沿って授業を進めています。年間に行う授業時間数、教科の目標や内容が示されており、もちろん教科書は指導要領をもとに編集されています。 さて、音楽科では各学年ごとにこの曲を教材として扱いなさいと共通教材が決められています。例えば1年「ひのまる」2年「春が来た」3年「春の小川」4年「もみじ」6年「おぼろ月夜」「ふるさと」です。戦前から…

  • オヤジのあくび133

    タケさんの日本近代音楽史3 ○賛美歌から唱歌・童謡へ 〜日本の愛唱歌の歴史を辿る(洋楽編)〜 唱歌の生みの親 伊沢修二とメーソン先生 伊沢修二は明治以降の教育に大きな影響を与えた一人だが、音楽取調掛という役職についていた時代がある。彼が明治14年初版「小学唱歌集」を作ったことで日本の唱歌教育がスタートしたのです。(戦前は音楽の時間は唱歌の時間でした)この時の小学唱歌集に載っており、今も歌われている曲に「蛍(=蛍の光)」「見渡せば(=むすんでひらいて)」「ちょうちょ」「君が代(二代目)」があります。 伊沢修二の後ろ盾的な存在が、ルーサー・メーソン先生。伊沢修二がマサチューセッツ州ブリッジウォータ…

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