今年の3月に出版された「弁護士が解説 いじめ学校調査ガイドブック」です。 まず、「いじめ」といっても、民事の世界、刑事の世界、いじめ防止法の世界で、いじめの要件は異なっているということを前提にし...
愛媛県今治市にある弁護士法人に所属する弁護士によるブログです。
債務整理、離婚、遺産分割、交通事故をメインとして取り扱っています。また、顧問先の大半が中小企業であることから、中小企業向けの企業法務を扱っています。さらに、銀行も、顧問先であることから、少しだけ金融法務の勉強もしています。
インボイス制度関連では、独占禁止法や下請法違反関連のご相談を受けることがあります。このブログでも1度執筆したことがありますが、再度後学のために、公正取引委員会のHPの「免税事業者及びその取引先のイ...
【離婚】親族法の親子、夫婦に関連する部分の改正がありました😅
銀行法務21・11月に掲載された「2024年通常国会成立の金融関係法の概要」の一部です。 親族法の親子、夫婦に関連する部分を中心とした民法の改正があり、令和6年5月24日に公布されました。改正法...
今月中央経済社からTMI編集の詳解裁量労働制が出版されましたので予約注文していたところ、先日田舎弁護士の元に届きました。 6つの章で構成されています。①裁量労働制の概要、②専門業務型裁量労働制、...
【法律その他】 改正障害者差別解消法が令和6年4月1日から施行されました。
我が国においては、障害のある人もない人も、お互いにその人らしさを認め合いながら、共に生きる社会を実現することを目指しています。障害者差別解消法では、障害を理由とする不当な差別的取り扱いを禁止し、障...
フレックスタイム制は、昭和62年の労基法改正により導入された制度で、平成30年にも改正がなされています。 田舎弁護士のころは、司法試験の受験科目には、労働法は選択科目という位置づけで必須科目とは...
最近、裁量労働制を導入するところが増えております。田舎弁護士の業種である弁護士を採用する場合も同様です。 菅野労働法を読みながら考えたいと思います。 裁量労働制は、専門業務型であれ、企業業務型...
動物愛護管理法を少し調べてみました。 動物介護管理法の概要は以下のとおりです。 (1)基本原則 すべての人が「動物は命あるもの」であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするの...
【学校】 試験の成績等の開示請求について 「情報公開・開示請求実務マニュアル」(平成28年)
少し古くはなりましたが、「情報公開・開示請求実務マニュアル」に、試験の成績等の開示請求についての解説がされていました。 わかりやすいと思いましたので、橋折ながら、説明したいと思います。 この解...
中央経済社から今年の8月に出版された「中小企業買収の法務第2版」です。 ...
判例時報1765号で掲載された大阪高裁平成13年1月23日判決です。古い裁判例ですが、家内に倉庫から探してもらいました 土地の工作物の設置の瑕疵、公の営造物の管理の瑕疵につ...
【行政】 市道を歩行中に道路脇に存在した側溝に転落した事故につき、道路に管理の瑕疵があるとして、国家賠償責任が認められた事例 福島地裁平成30年9月11日判決
判例時報2405号に掲載された福島地裁平成30年9月11日判決です。 原告(当時78歳)が,市道を自転車を押して歩いていて側溝に転落して全身を強打し,頚髄損傷後遺症等の障害を負ったとして,被告市...
【弁護士考】 「弁護士費用・補償サービスのご案内」と題するFAXが送られてきました。
簡単にいえば、一定の利用料を事件終了時に負担していただくことを前提に、着手金や実費を肩代わりしてくれるという制度です。 例えば、仮に、貸金1000万円の事件で、着手金等が50万円かかる場合に、5...
中央経済社から今年の7月に出版された「令和6年度 労働基準法の実務相談」です。 全国社会保険労務士会連合会が編集されています。 労働基準法・安衛法、労働契約法・パート有期雇用労働法・高年齢者雇...
判例時報No2242号で紹介された富山地裁平成26年9月24日判決です。 市の側溝の設置管理の瑕疵は認め国家賠償責任は認められてしまいました。 以下、判決要旨を引用します。 Aは平成24年3...
【建築・不動産】 不動産の取得時効 No2 ★執筆記事6000件達成★
昨日の続きです。 「訴訟における主張立証責任の観点からみると、『占有者は所有の意思で占有するものと推定されるのであるから(民法186条1項)、占有者の占有が自主占有に当たらないことを理由に取得時...
不動産の取得時効の勉強のために、日本加除出版から今年の8月に出版された渡辺晋弁護士の「不動産登記請求訴訟」を購入しました。 まず、「はじめに」の文章が参考になります。 「訴えから登記までは、1...
田舎弁護士が大昔バリバリの「損保弁護士」だったころに、医療に絡む知見を広く深く取得するために、日本賠償科学会に入会し、以降、不定期的に、研究会シンポジウムに参加してきました。 最近は、ご依頼を受...
田舎弁護士が弁護士業を営んでいる地域においても、事件の相手方の代理人が、今治以外、東京や大阪などの都会の法律事務所の弁護士ということが大半となりました。 また、債務整理などに顕著ですが、交通事故...
判例時報No2601号で掲載されている東京地裁令和5年1月13日判決です。 相続開始前の遺留分放棄許可申立ての手続代理人となった弁護士について、依頼者への説明義務違反及び被相続人の財産調査義務違...
【弁護士考】 司法修習生等の就業活動等における差別的言動防止の取組について
10月10日付で、日弁連会長から各単位会の会長宛に、頭書タイトルの文書が発出されました。 「就業活動において、司法修習生等に対し、交際相手の有無や結婚・出産の予定を尋ねることや、『女性は産休・育...
【労働・労災】 フリーランス法が11月1日から施行されました。
近年、働き方の多様化が進み、フリーランスという働き方が社会に普及してきた一方で、フリーランスが取引先との関係で、報酬の不払やハラスメントなど様々な問題やトラブルが発生していることが明らかになってい...
【金融・企業法務】 監査役等のための不祥事対応の手引き 内部通報制度
月刊監査役10月号に、監査役等のための不祥事対応の手引きとして、「内部通報制度」が取り上げられていました。 「内部通報制度」を設けている企業は年々増えていると思いますが、実態調査では、利用件数は...
先月、息子と、石川県加賀市にある大聖寺城跡を散策しました。 大聖寺城(錦城山)への登山口です。南北朝時代の太平記に名前が載っております。最後は、関ヶ原の戦い前に、西軍に味方をした山口宗永の居...
判例時報N02600号で掲載された東京地裁令和4年11月22日判決です。 東京地裁の判断は、 まず、A婚姻における重要事項につき故意に虚偽の内容を述べ、その内容を要素として相手方が婚姻の決断に...
【行政】 情報公開請求が権利濫用であると判断された裁判例 東京高裁令和5年8月2日判決
判例時報No2600号に掲載された東京高裁令和5年8月2日判決です。 Xは、自己の親族間のトラブルに対するY(大田区)の職員の対応に疑問を抱いたことなどを契機として、遅くとも平成30年には、大田...
先月、家族旅行で、金沢に行きました。二日目は、田舎弁護士と息子の男闘呼組、嫁ちゃんと娘のアイドル組に別行動しました。 息子ちゃんは、当然、お城です。 大聖寺城跡に行きたいということで、金沢から...
稀に、清算結了登記済みの会社の名義の不動産等が残存しているため、その不動産等処分についてのご相談があります。破産が随分前に終わっているようなケースにおいても同様です。 このような場合には、清算人...
学陽書房から5月に出版された「民事訴訟 裁判官からの質問に答える技術」です。 新人・若手弁護士向けのわかりやすい入門書となっております。裁判官から質問されることが多い35問についての解説です。...
【金融・企業法務】 特集 家族経営会社の事業承継・株価評価・経営権
「家庭の法と裁判」No52において、特集「家族経営の事業承継・株価評価・経営権」が掲載されていました。 (大聖寺城・本丸) ①家族経営会社における円滑な事業承継の手法ですが、生前における事...
父母の離婚後の子の養育に関する民法等の一部を改正する法律が成立し、令和6年5月24日に公布されました。公布から2年以内の施行が予定されています。 「家庭の法と裁判」No52に法務省の担当者による...
「ブログリーダー」を活用して、田舎弁護士さんをフォローしませんか?
今年の3月に出版された「弁護士が解説 いじめ学校調査ガイドブック」です。 まず、「いじめ」といっても、民事の世界、刑事の世界、いじめ防止法の世界で、いじめの要件は異なっているということを前提にし...
四国生産性本部の労基署対応実務セミナーに参加しました。講師の先生は、床田知志社会保険労務士です。 大変勉強になりました (東京・日比谷公園) 1 はじめに ※目...
月刊監査役No777号で掲載された改正公益通報者保護法の概要と監査役等の留意点です。 今回の法改正は、4項目です。 2025年6月4日から1年6月以内で政令で定める日に施行が予定されています。...
ジアース教育新社から出版された杉野剛著の「国立大学法人の誕生」を購入しました。 朝日新聞のネット配信記事によれば、昨年6月7日に国立大学協会の永田恭介会長が記者会見を開き、国立大学の財務状況が危...
旬刊商事法務No2394に、柴田堅太郎弁護士による同意な買収における特別委員会答申作成実務の課題と在り方という論文が掲載されていました。 答申書の構成については、経済産業省が2019年6月に公表...
弁護士専門研修講座・改正相続法の実務に収録された「遺産分割に関する改正」です。 第1は、持戻し免除の意思表示の推定(民法903条4項)です。同法903条4項は、「婚姻期間が20年以上の夫婦の一方...
上場会社等の役員に就任しているとしばしば「新リース会計基準」について、監査法人や監査役、経理担当スタッフ等との間で話がでてくることが最近増えています。 ただ、法務中心の弁護士の場合は、会計につい...
ぎょうせいから出版された「弁護士専門研修講座」改正相続法の実務を、東京出張の行き帰りの時間帯で斜め読みしました ①配偶者居住権・配偶者短期居住権、②遺産分割に関する改正、③...
リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任の「解任」です。 (日弁連会館) 取締役の解任事案って、田舎弁護士の取り扱う案件でも、数年に1件あるかないかですね。株主総会が必要になりますので...
商事法務から2025年5月に出版された「リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任」です。田舎弁護士は企業法務を中心とした業務を行っていることから、実務上、取締役の辞任や解任というテーマで執筆され...
令和7年2月に新日本法規から出版された「最新事例にみる婚姻関係の破綻原因」です。著者は高裁の部総括判事であった赤西芳文弁護士です。 第1例から、なかなか強烈なケースでした。 【1】 妻が「犬は...
"(-""-)" ぎょうせいから令和2年に出版された「リフォーム・改修工事トラブルの解決ポイント」です。 先日、日本弁護士連合会の住宅紛争処理機関検討委員会の全体会議が日弁連会館で開催されましたの...
信山社の「情報公開・個人情報保護」(自治体審査実務編)を購読しました。 請求手続の実務、審査請求・審理手続の実務、答申案の作成実務ごとに、わかりやすく説明がされています。 請求手続の実務では、...
判例タイムズNo1532号の新類型別会社訴訟35で掲載された論文です。 競業取引・利益相反取引ですが、田舎弁護士が受験した平成8年の商法の口述試験で質問を受けた分野になりますが、途中で頭が混乱し...
ぎょうせいから出版された「遺留分の法律と実務」(第3次改訂版)を購読しました。 遺留分ですが、田舎弁護士の事務所では、年に数件相談があり、数年に1,2つご依頼があるようなイメージですね。 遺留...
民事法研究会から令和7年7月6日発行の「水産業法務のすべて」を購読しました。 普段あまり意識していないことがわかりやすく解説されています。 例えば、「漁業権」とは、「漁業を営む権利」について、...
判例時報No2621号で掲載された大阪高裁令和5年4月14日判決です。 Yは、従業員Xに対して、80万円を貸し付けました。その際に強制執行受諾文言付きの公正証書を作成しました。 Xの労災事故に...
判例時報No2621号に掲載された東京高裁令和6年9月26日判決です。 第1審は、保育所勝訴、第2審は、保育所敗訴となった事案です。 第2審は、①X1(児童)に提供された本件ホットドックについ...
旬刊商事法務No2393号に掲載された「特別委員会の設置に係る実務対応」です。 経済産業省が公表した「公正なM&Aの在り方に関する指針」(2019年6月28日 公正M&A指針)及び「企業買収にお...
以前、技能実習制度が解消されて育成就労制度が創設されたというお話を耳にしたことがあります。令和6年6月21日から起算して3年以内に施行されることになつているようですが、現時点では未定のようです。...
銀行法務21・7月号が届きました。 法務時評は、池田眞朗先生の「太陽光発電とESG融資の展望 行動立法学からみたFITの弊害」です。池田先生は田舎弁護士がまだ司法試験受験生だった時に民法の口述試...
判例時報2591号で掲載された金沢地裁令和4年12月9日判決です。 本件の主な争点は、①ボールの回収を中止させるべき注意義務違反又はその回収に関する指導等をすべき注意義務の有無及び②過失相殺の可...
実務住民訴訟P174以下です。 「違法な先行行為(原因行為)と財務会計行為との関係についての判例の流れ」について、複数の最高裁判例が紹介されていました。 その中で、「道路の開設が道路法上の路線...
1日校長事件という事件名で有名な平成4年12月15日付最高裁判決です。 事案の概要は以下のとおりです。 東京都教育委員会は、退職勧奨に応じた都内公立学校の教頭職にある者29名について、昭和5...
令和3年に少年法が改正されて、令和4年4月1日から施行されています。 まず、少年法の仕組みについてのおさらいです。 第1に、罪を犯した少年の処分についてです。 ①少年事件は、全件が家庭裁判所...
本日、国立大学法人愛媛大学本部において、愛媛大学基金冠事業「フジ×社会共創学部 人財育成プログラム連携事業」贈呈式に出席しました。 愛媛大学社会共創学部において、選抜学生による学科横断的な実践プ...
判例時報No2590号で掲載された令和5年1月18日大阪高裁判決です。 労働判例1285号にも、前記判決についての解説が掲載されていましたので、引用します。 ...
第一法規から出版された自治体財務Q&AP155です。先日、東京の弁護士会館をお邪魔した際に購入しました 随意契約ができる場合として、同書では、以下のとおりの説明がされていま...
随意契約の制限に違反した契約の私法上の効力については、最判解説において、以下のとおり、問題提起をされています。 地方自治法2条15項前段が「地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはなら...
判タN01520号で掲載された千葉地裁令和5年7月19日判決です。 原告は、被告(市)の設置管理に係るサイクリングコースをロードバイク(前輪の幅約2.3センチ)で走行していた時に、本件コースの舗...
昭和25年10月11日、尊属殺事件に対する穂高先生の少数意見が話題になっています。 被告人が尊属に当たる者を死亡させてしまった場合、通常の傷害致死よりも格段の重罰を以て処断されていました。 この...
昨日の続きです。 「(4)原因行為が行政処分である場合において、当該処分に重大かつ明白な瑕疵はないが、これが違法にされたものであることから、当該職員が当該行政処分について職権取消権(自庁取消権)...
判例タイムズNo1435号で掲載された大藤敏元東京高裁判事の論文です。 最終章の「5 違法性の承継に関する判例法理の要約」がわかりやすく整理されていますので、引用したいと思います。 「以上のよ...
判例時報2589号で掲載された最高裁令和5年10月26日判決です。 本件は、A株式会社の株主であるXが、利害関係参加人であるB株式会社を吸収合併存続株式会社、A社を吸収合併消滅株式会社とする吸収...
先日、東京新橋で開催された(公財)日弁連交通事故相談センター主催の2024年度高次脳機能障害相談研修会に参加しました。 講演は、2つでした。 1つめが、自賠責保険(共済)における高次脳障害審査...
日本最大のお菓子の商社である株式会社山星屋様(売上高3347億円)主催のアリスタフェア2024に参加させていただきました。2024年のテーマは、「菓子PRIDE~お菓子が創る笑顔と商機~」です。...
昨日の続きです。それでは、最高裁平成25年3月21日判決をみていきたいと思います。 判決は以下のとおりです。「第1 事案の概要 本件は,築上町(以下「町」という。)が町有地上の建物の取壊しに伴...
ぎょうせいから出版されている「実務住民訴訟」P115以下の記述です。自治法232条の4第1項の「支出命令」の解説となっております。 「支出命令とは、その権限を有する長又はその委任等(通常は「専決...
ここ数年なぜか裁判所から大型の管財事件の打診はないために、田舎弁護士の破産法の知見は干乾びているような状態です ところで、破産事件の申立をサポートする際に、申立てや受任通知...
最高裁のサイトに、最高裁判所判事が紹介されているリンクがあります。 弁護士出身の最高裁判事を見てみました。 まずは、草野幸一氏です。西村あさひ法律事務所の代表パートナーです。 次に、渡邊恵理...