ぎょうせいから、今年の5月に出版された「Q&Aカスタマーハラスメント対策ハンドブック」です。 ここ数年、カスハラが取り上げられることは増えました。 とはいえ、現時点では確たる定義がある...
愛媛県今治市にある弁護士法人に所属する弁護士によるブログです。
債務整理、離婚、遺産分割、交通事故をメインとして取り扱っています。また、顧問先の大半が中小企業であることから、中小企業向けの企業法務を扱っています。さらに、銀行も、顧問先であることから、少しだけ金融法務の勉強もしています。
【相続】 法定相続人でない2名への遺贈について分割割合が明示されていなくても、均等に包括遺贈する意思があったものと解された事例 東京地判平成29年3月23日
平成26年9月7日、Aが、自筆証書遺言書を作成しました。「遺言者Aは、遺言者が所有する財産の2分の1をB(親)及びY(姉)に相続させる。また、残る2分の1を長男と長女(X1とX2)に相続させる。」...
銀行法務21・5月号が届きました。銀行法務も、田舎弁護士が銀行の顧問弁護士に就任したことに伴い、定期購読を開始したものです。そのため、20年近く購読を継続していると思います。 ...
10年以上前から、月刊監査役については定期購読しております。とりわけ、東証プライム市場に上場している会社の監査役であれば、知っていなければならない標準的な動静についていち早く情報を入手することがで...
少し前に、裁判所の職員が裁判所内の女子トイレに約半年程度の間小型カメラを設置して女性の下着等を盗撮したという報道がありました。 刑事処分としては、罰金80万円の略式命令を受けており、また、勤務先...
【交通事故】 加害者側弁護士、損保社員、事故担当者のための交通事故損害賠償入門
ぎょうせいから、令和5年12月に出版された、加害者側弁護士、損保社員、事故担当者のための交通事故損害賠償入門です。 被害者側、加害者側を問わず、交通事故を取り扱う弁護士とすれば、一読をお勧めした...
【交通事故】 改訂版交通事故事件の実務 裁判官の視点 新日本法規
新日本法規から、令和5年11月に、改訂版交通事故事件の実務ー裁判官の視点という書籍が出版されました。 自賠法3条から、責任能力、共同不法行為、そして、交通事故民事賠償に関する損害論、最後に、自動...
5月18日に、東京神保町の専修大学にて、日本交通法学会定期総会が開催されましたので、田舎弁護士も午後から参加しました。 まず、大島眞一関西学院大学教授から、「逸失利益算定の現在と課題ー実務からの...
【弁護士考】弁護士に危険な誘い、「名義貸して」報酬約束…ロマンス詐欺
5月16日の読売新聞オンラインです。 「別の業者と提携し、弁護士法違反に問われた東京弁護士会所属の●●被告(82)の刑事裁判でも、業者側の手口が明らかになっている。 大阪地裁であった8日の初公判...
判例時報No2586号で掲載された津地裁令和5年3月16日判決です。 解説が参考になると思いますので、少し引用します。 「労契法20条は、有期契約労働者と無期契約労働者の労働条件の相違が不合理...
最近、非上場株式を買い取るスキームが構築されつつあるようでして、ネットで検索したところ、企業法務を専門に取り扱っている高名な法律事務所もこのスキームの支援を積極的にされていることを知って少し驚いて...
【労働・労災】免許取得の費用を巡る労使のトラブル コンドル馬込交通事件
免許取得の費用を巡る労使のトラブルについては、東亜交通事件以外にも、コンドル馬込交通事件についての東京地裁平成20年6月4日判決ががよく引用されています。 (東黒森山頂) タクシー運転手と...
【労働・労災】免許取得の費用を巡る労使のトラブル 東亜交通事件 大阪高裁平成22年4月22日判決
運送会社を中心に、免許取得の費用を巡る労使のトラブルについての相談は、散見されます。 東亜交通事件もこの論点が問題となりました。 タクシー会社Y社が、入社を希望したXら2名に対し、2種免許取得...
【流通】 5月16日に開催されました株式会社フジの定時株主総会に社外監査役として参加いたしました。
5月16日午前10時から、ホテルグランヴィア広島において開催されました株式会社フジの第57回定時株主総会に社外監査役として参加しました。 第57期の事業報告書、計算計算書、会計監査人及び監査役会...
愛媛弁護士会から、令和6年度(4月)定時総会議題と資料が送付されてきました。 愛媛弁護士会の定時総会に出席しなくなって、もう10年位は経過しているかもしれません。昔と異なり、新司法試験制度に変更...
【交通事故】 医師と損保のための分かりやすい交通事故外傷ガイドQ&A整形外科編
今年の3月に、保険毎日新聞社から出版された「医師と損保のための分かりやすい交通事故外傷ガイドQ&A整形外科編」です。 総論として、骨折の一般的な解説、各論としては、①上肢の外傷、②下肢の外傷、③...
【建築・不動産】 Q&Aわかりやすい賃貸住宅の原状回復ガイドラインの解説と判断例
大成出版から、今年の3月に出版された「Q&Aわかりやすい賃貸住宅の原状回復ガイドラインの解説と判断例」(第3版)です。 6章から構成されています。①はじめに ②ガイドラインに見る契約時におけるト...
【金融・企業法務】 会社法計算書類作成ハンドブック 第18版
中央経済社から今年の3月に出版された「会社法計算書類作成ハンドブック」第18版です。 著者は、トーマツです。 7章で構成されています。 ①2024年3月期決算に向けた近時の開示トピックス、②...
伊予富士方面の登山の際には、木の香温泉を定宿にしております スタッフの方から、顔と名前で覚えられています (木の香温泉) 朝食及び夕食のプランです...
最後には、自念子ノ頭(じねんごのかしら)です。標高は、1701㍍です。自念子峠からの登山道は明瞭ですが、西黒森からの登山道は完全に笹に覆われております。わずかに踏み跡がありますので、笹こぎされて登...
伊予富士の後は、東黒森に縦走しました。東黒森の標高は、1735㍍です。登山道は、東西いずれも、笹に覆われている部分があります。但し、現時点では、足下がわからなくなる程度ではありません。 ...
4月中旬にUFOラインの閉鎖がとけたことに伴い、高知県と愛媛県の県境にある伊予富士に登ってきました。 まずは、登山口にあるUFOラインの起点です。 (UFOライン) 伊予富士は、標高1...
【弁護士研修】 人事労務基礎セミナーを受講しました(●^o^●)
本日、四国生産性本部主催の、人事労務基礎セミナーを、高松のレクザムホールで受講いたしました。 講師の先生は、高田崇一社会保険労務士です。 人事労務分野は、法改正等が頻繁に生じるために、それを踏...
田舎弁護士が弁護士登録したころは、相手方の代理人弁護士は、この地域の弁護士か、せいぜい、隣の県庁所在地の市に事務所のある弁護士が大半でした。 しかしながら、ここ数年、県外、しかも、東京や大阪の弁...
【流通】 量販店による複数の納入業者に対する各種の不利益行為につき、優越的地位の濫用が成立し、1つの違反行為を構成すると判断された事例
判例時報2585号の判例評論で紹介された東京高裁令和3年3月3日判決です。 事実は以下のとおりまとめられています。 「本件原告であるラルズは北海道の区域において複数の名称で店舗を運営し、平成2...
【交通事故】 裁判例と自賠責認定にみる「神経症状の等級評価」
新日本法規から、令和6年4月に出版された「裁判例と自賠責認定にみる神経症状の等級評価」です。 編者の一人に、交通賠償の第一人者である高野真人弁護士がいらっしゃいます。 田舎弁護士が取り扱う交通...
【行政】 前市長に対して、約2億3800万円の支払いを命じた裁判例 ( ;∀;)
判例時報2584号で掲載された広島高裁令和5年1月11日判決です。 事案は、次のとおりです。 本件は、A市が、木質バイオマス関連事業を実施するため、国から国庫補助金の交付を受け、同事業の実施主...
【金融・企業法務】 取締役の違法行為差止仮処分をめぐる諸問題
判タNo1518号で掲載された「取締役の違法行為差止仮処分をめぐる諸問題」です。田舎弁護士は、まだこのような仮処分に対応したことはありません。第1 取締役の違法行為差止仮処分命令の申立ての利用場...
【倒産】 東京地裁倒産部における近時の面積に関する判断の実情
判例タイムズNo1518号に掲載された「東京地裁倒産部における近時の免責に関する判断の実情」です。令和5年度で、東京地裁において、免責不許可事由となった案件は、0.32%ですので、余程のことがなけ...
【子ども】 せっかく、公正証書を作成したのに、養育費が支払われない場合にどうすればいいの⁉
公証人役場で離婚の際に養育費の取り決めをされるケースは、弁護士をしていれば、日常的な業務でよく遭遇します。 養育費を取り決める際に、公正証書を作成する最大の目的は、義務者である相手方が養育費を支...
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ぎょうせいから、今年の5月に出版された「Q&Aカスタマーハラスメント対策ハンドブック」です。 ここ数年、カスハラが取り上げられることは増えました。 とはいえ、現時点では確たる定義がある...
今年の3月に出版された「弁護士が解説 いじめ学校調査ガイドブック」です。 まず、「いじめ」といっても、民事の世界、刑事の世界、いじめ防止法の世界で、いじめの要件は異なっているということを前提にし...
四国生産性本部の労基署対応実務セミナーに参加しました。講師の先生は、床田知志社会保険労務士です。 大変勉強になりました (東京・日比谷公園) 1 はじめに ※目...
月刊監査役No777号で掲載された改正公益通報者保護法の概要と監査役等の留意点です。 今回の法改正は、4項目です。 2025年6月4日から1年6月以内で政令で定める日に施行が予定されています。...
ジアース教育新社から出版された杉野剛著の「国立大学法人の誕生」を購入しました。 朝日新聞のネット配信記事によれば、昨年6月7日に国立大学協会の永田恭介会長が記者会見を開き、国立大学の財務状況が危...
旬刊商事法務No2394に、柴田堅太郎弁護士による同意な買収における特別委員会答申作成実務の課題と在り方という論文が掲載されていました。 答申書の構成については、経済産業省が2019年6月に公表...
弁護士専門研修講座・改正相続法の実務に収録された「遺産分割に関する改正」です。 第1は、持戻し免除の意思表示の推定(民法903条4項)です。同法903条4項は、「婚姻期間が20年以上の夫婦の一方...
上場会社等の役員に就任しているとしばしば「新リース会計基準」について、監査法人や監査役、経理担当スタッフ等との間で話がでてくることが最近増えています。 ただ、法務中心の弁護士の場合は、会計につい...
ぎょうせいから出版された「弁護士専門研修講座」改正相続法の実務を、東京出張の行き帰りの時間帯で斜め読みしました ①配偶者居住権・配偶者短期居住権、②遺産分割に関する改正、③...
リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任の「解任」です。 (日弁連会館) 取締役の解任事案って、田舎弁護士の取り扱う案件でも、数年に1件あるかないかですね。株主総会が必要になりますので...
商事法務から2025年5月に出版された「リーガル・フロンティア 取締役の辞任と解任」です。田舎弁護士は企業法務を中心とした業務を行っていることから、実務上、取締役の辞任や解任というテーマで執筆され...
令和7年2月に新日本法規から出版された「最新事例にみる婚姻関係の破綻原因」です。著者は高裁の部総括判事であった赤西芳文弁護士です。 第1例から、なかなか強烈なケースでした。 【1】 妻が「犬は...
"(-""-)" ぎょうせいから令和2年に出版された「リフォーム・改修工事トラブルの解決ポイント」です。 先日、日本弁護士連合会の住宅紛争処理機関検討委員会の全体会議が日弁連会館で開催されましたの...
信山社の「情報公開・個人情報保護」(自治体審査実務編)を購読しました。 請求手続の実務、審査請求・審理手続の実務、答申案の作成実務ごとに、わかりやすく説明がされています。 請求手続の実務では、...
判例タイムズNo1532号の新類型別会社訴訟35で掲載された論文です。 競業取引・利益相反取引ですが、田舎弁護士が受験した平成8年の商法の口述試験で質問を受けた分野になりますが、途中で頭が混乱し...
ぎょうせいから出版された「遺留分の法律と実務」(第3次改訂版)を購読しました。 遺留分ですが、田舎弁護士の事務所では、年に数件相談があり、数年に1,2つご依頼があるようなイメージですね。 遺留...
民事法研究会から令和7年7月6日発行の「水産業法務のすべて」を購読しました。 普段あまり意識していないことがわかりやすく解説されています。 例えば、「漁業権」とは、「漁業を営む権利」について、...
判例時報No2621号で掲載された大阪高裁令和5年4月14日判決です。 Yは、従業員Xに対して、80万円を貸し付けました。その際に強制執行受諾文言付きの公正証書を作成しました。 Xの労災事故に...
判例時報No2621号に掲載された東京高裁令和6年9月26日判決です。 第1審は、保育所勝訴、第2審は、保育所敗訴となった事案です。 第2審は、①X1(児童)に提供された本件ホットドックについ...
旬刊商事法務No2393号に掲載された「特別委員会の設置に係る実務対応」です。 経済産業省が公表した「公正なM&Aの在り方に関する指針」(2019年6月28日 公正M&A指針)及び「企業買収にお...
1 事案の概要については、以下のとおりです。 C町の町有地上にあったD地区集会所は、1971年に国の同和対策事業の一環として建設された建物であり、その1階部分は、建設以来、部落解放同盟B協議会が...
県議会の議員派遣決定を前提としてされた議員に対する旅費支出に関する財務会計上の行為の違法性についての裁判例として、平成15年1月17日付最高裁判決を挙げることができます。 判例解説から説明を概ね...
銀行法務21・7月号が届きました。 法務時評は、池田眞朗先生の「太陽光発電とESG融資の展望 行動立法学からみたFITの弊害」です。池田先生は田舎弁護士がまだ司法試験受験生だった時に民法の口述試...
判例時報2591号で掲載された金沢地裁令和4年12月9日判決です。 本件の主な争点は、①ボールの回収を中止させるべき注意義務違反又はその回収に関する指導等をすべき注意義務の有無及び②過失相殺の可...
実務住民訴訟P174以下です。 「違法な先行行為(原因行為)と財務会計行為との関係についての判例の流れ」について、複数の最高裁判例が紹介されていました。 その中で、「道路の開設が道路法上の路線...
1日校長事件という事件名で有名な平成4年12月15日付最高裁判決です。 事案の概要は以下のとおりです。 東京都教育委員会は、退職勧奨に応じた都内公立学校の教頭職にある者29名について、昭和5...
令和3年に少年法が改正されて、令和4年4月1日から施行されています。 まず、少年法の仕組みについてのおさらいです。 第1に、罪を犯した少年の処分についてです。 ①少年事件は、全件が家庭裁判所...
本日、国立大学法人愛媛大学本部において、愛媛大学基金冠事業「フジ×社会共創学部 人財育成プログラム連携事業」贈呈式に出席しました。 愛媛大学社会共創学部において、選抜学生による学科横断的な実践プ...
判例時報No2590号で掲載された令和5年1月18日大阪高裁判決です。 労働判例1285号にも、前記判決についての解説が掲載されていましたので、引用します。 ...
第一法規から出版された自治体財務Q&AP155です。先日、東京の弁護士会館をお邪魔した際に購入しました 随意契約ができる場合として、同書では、以下のとおりの説明がされていま...
随意契約の制限に違反した契約の私法上の効力については、最判解説において、以下のとおり、問題提起をされています。 地方自治法2条15項前段が「地方公共団体は、法令に違反してその事務を処理してはなら...
判タN01520号で掲載された千葉地裁令和5年7月19日判決です。 原告は、被告(市)の設置管理に係るサイクリングコースをロードバイク(前輪の幅約2.3センチ)で走行していた時に、本件コースの舗...
昭和25年10月11日、尊属殺事件に対する穂高先生の少数意見が話題になっています。 被告人が尊属に当たる者を死亡させてしまった場合、通常の傷害致死よりも格段の重罰を以て処断されていました。 この...
昨日の続きです。 「(4)原因行為が行政処分である場合において、当該処分に重大かつ明白な瑕疵はないが、これが違法にされたものであることから、当該職員が当該行政処分について職権取消権(自庁取消権)...
判例タイムズNo1435号で掲載された大藤敏元東京高裁判事の論文です。 最終章の「5 違法性の承継に関する判例法理の要約」がわかりやすく整理されていますので、引用したいと思います。 「以上のよ...
判例時報2589号で掲載された最高裁令和5年10月26日判決です。 本件は、A株式会社の株主であるXが、利害関係参加人であるB株式会社を吸収合併存続株式会社、A社を吸収合併消滅株式会社とする吸収...
先日、東京新橋で開催された(公財)日弁連交通事故相談センター主催の2024年度高次脳機能障害相談研修会に参加しました。 講演は、2つでした。 1つめが、自賠責保険(共済)における高次脳障害審査...
日本最大のお菓子の商社である株式会社山星屋様(売上高3347億円)主催のアリスタフェア2024に参加させていただきました。2024年のテーマは、「菓子PRIDE~お菓子が創る笑顔と商機~」です。...
昨日の続きです。それでは、最高裁平成25年3月21日判決をみていきたいと思います。 判決は以下のとおりです。「第1 事案の概要 本件は,築上町(以下「町」という。)が町有地上の建物の取壊しに伴...
ぎょうせいから出版されている「実務住民訴訟」P115以下の記述です。自治法232条の4第1項の「支出命令」の解説となっております。 「支出命令とは、その権限を有する長又はその委任等(通常は「専決...