多くの人に「たくさんのほめ言葉を口にしてほしい」という著者の願いに共感した本 5つの章に分けて130項目のほめ言葉を紹介。最初のいくつかの項目を挙げると「凄い」「素晴らしい」「兜を脱ぐ」「目覚ましい」「見事」「立派」...といった具合。類語や関連語も合わせると360あまりのほめ言葉が、180ページほどに詰まっている。
日々読んだ本の感想を書いた、おとなの読書感想文/乱読生活の記録です。
地方都市で、コンピュータ関連の仕事をしていて、ITを利用した地域づくりなどに無い知恵を絞っています。 いつごろからか図書館でたくさん借りてたくさん読むようになりました。今は年に100冊ぐらいです。感想などを載せようと思い立ってブログを始めました。本を通じてたくさんの方と交流が生まれることを期待しています。 好きな作家:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ,塩野七生,村上春樹,上橋菜穂子,伊坂幸太郎ほか。
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多くの人に「たくさんのほめ言葉を口にしてほしい」という著者の願いに共感した本 5つの章に分けて130項目のほめ言葉を紹介。最初のいくつかの項目を挙げると「凄い」「素晴らしい」「兜を脱ぐ」「目覚ましい」「見事」「立派」...といった具合。類語や関連語も合わせると360あまりのほめ言葉が、180ページほどに詰まっている。
言葉にするとありきたりだけれど、人の成長と命の尊さを感じることができる本 主人公は岸本聡里。物語の始まりでは大学の新入生だった。北海道にある北農大学獣医学類。物語は獣医師を目指す聡里の学生生活の6年間を描く。 中学卒業の少し前から祖母と暮らした。大学進学は考えていなかったが、周囲の勧めに押し出されるように大学生になった
読み始めたころの印象が途中で大きく変わって引き込まれるように読んだ本 物語の発端は、平成3年に起きた前代未聞の「二児同時誘拐事件」。厚木市で小学校6年生の男児が誘拐され、その翌日に横浜市で4歳の男児が誘拐された。神奈川県警は、誘拐という時間的に制約が厳しい現在進行形の犯罪に、同時に2つ取り組まなければいけなくなった。
数多くの村上春樹作品を読んだけれど、最初期を除くと一番に読みやすいと思った本。 村上春樹さんの最新刊。「騎士団長殺し」以来6年ぶりの長編。 主人公は「ぼく」と「私」。「ぼく」は、17歳の高校生で「高校生エッセイ・コンクール」の表彰式で出会った16歳の少女と交際している。会えば人目につかないところで、唇をそっと重ねる。
「この言葉、覚えておきたいな」と思って、たくさん付箋をつけた本。 2022年の本屋大賞「ノンフィクション本大賞」受賞作 本書は、著者が白鳥健二さんという全盲の方と、国内の様々な美術館を訪ねてアートを見る(鑑賞する)様子を描いたもの。 最初は三菱一号館美術館の「フィリップスコレクション展」。ゴッホにピカソにセザンヌ..
読み終わって「やっぱりそう来なくちゃ」に加えて「そう来たか!」と思った本。 帯に「<日常の謎>の名手が贈る、驚きと爽快な余韻に満ちた全七話」とある。後半の「驚きと爽快な余韻」は感じ方次第だけれど、前半の「日常の謎の名手」は妥当な表現だと思う。本書に収録された7編の短編も、ちょっとした謎を含んだちょっといい話だ。
想定外の生臭さがあって「なにこれ?」と思ったけれど、これはこれでアリか、と思った本。 2022年上半期の芥川賞受賞作。 舞台は、ラベルパッケージの製作会社の営業部。主な登場人物は3人。東北の支店から異動してきた二谷。多少ムリな仕事でも頑張ればできてしまう押尾さん。ムリをしたり想定外のことがあると休んでしまう芦川さん。
タイトルを見て、まぁ心配事をわざわざ作り出してることあるよな、と思った本。 著者は禅僧で、立場上たくさんの人から不安や悩みの相談を受ける。そのほとんどが実は「妄想」「思い込み」「勘違い」「取り越し苦労」にすぎない、という。客観的に見れば「なんでもないこと」に振り回されてしまっていることが多い。タイトルはそういう意味。
横長の変わった装丁に「なんだこれ?」と思ったけど、じわじわと後から愛着さえ湧いてきた本。 万城目学さんのエッセイ集。日本経済新聞に連載したものを中心に42編のエッセイを収録。 タイトルから引き継いで、「ついでのおもい」「京都へのおもい」「色へのおもい」「あけくれへのおもい」「大阪へのおもい」と「おもい」を5つに分類
夜空の星を見上げるときの気持ちが伝わってくる本 2022年上半期の直木賞受賞作。星の話が登場する5編の短編を収録した短編集。 「真夜中のアボカド」は、32歳の女性が主人公。コロナ禍のリモートワーク中に、アボカドの水耕栽培と婚活アプリで恋人探しを始めた。アプリで知り合った男性と会うようになって..。
本日2022年9月4日は、このブログを始めてちょうど20年の記念日です。 ここまで続けてこられたのは、読んでくださる皆さんがいたからこそです。この場を借りて御礼申し上げます。 投稿数は1,689、紹介した本の数は1,585です。本の評価別では☆5つが44、☆4つが747、☆3つが726、☆1~2は67。
瀬尾まいこさんって、初期からこんないい物語を書いていたんだ、と思った本。 主人公は早川清(キヨ)、女性。鄙びた高校の国語教師として赴任、部員が一人しかしない文芸部の顧問になった。小学校低学年の時から高校生まで、自分の時間を全てバレーボールに費やして成績も残していたが、ある事件によって辞めることになった過去がある。
なんだか疲れやすい。そんな人が読んだらいいと思う本。 著者は大阪市立大学の「疲労医学講座」という、「疲労医学研究」を専門に行う研究室の代表。その著者が「疲労のメカニズム」と、「昼間・仕事中」「夜・家に帰ってから」「休日・プライベート」「考え方」の4つの場面とテーマに分けた「その場で簡単にできる疲労リセット法」を伝える。
リアル版の「同志少女よ、敵を撃て」。簡単には読めないけれど、簡単には断念もできない本。 ベラルーシのジャーナリストである著者が、第二次世界大戦で独ソ戦に従軍したソ連の女性兵士たち500人以上を取材し、その肉声をまとめたもの。本屋大賞の「同志少女よ、敵を撃て」の著者の逢坂冬馬さんが「執筆を決意させた本」とおっしゃっている
この物語が示唆する危うさは、私たちの危うさそのものだと思った本。 主人公はアイシャ。物語の始まりでは15歳の少女だった。彼女には特別な能力がある。他の人には感じられない香りを感じることができる。例えば、無味無臭(と他の人は思っている)の毒薬の匂い。さらには、植物が虫に食われて発する匂いも、悲鳴のようにはっきりと感じる。
本を「情報」だと思っている人には分からないだろうな、と思った本。 本書は書物の「編集のされ方」を観察するための手引書。「編集」というのは、(1)ある一定の方針のもとに(2)材料となる様々な情報を集め(3)取捨選択や組み合わせを行って(4)まとまりのあるかたちにつくり上げること。「観察」は、編集方針やコンセプト、編集方法
真田家の深謀遠慮に恐れ入った本。 「塞王の盾」で直木賞受賞後の著者の第一作。 冬・夏2回の大坂の陣を、真田家と他の武将たちを主人公とした群像劇に仕立てた作品。描かれるのは、真田幸村、真田信之、徳川家康、伊達政宗、後藤又兵衛、毛利勝永、織田有楽斎...きら星のごとき面々。帯に「戦国万華鏡」とあるけれど的を射た例えだと思う
「自分はこんなではない」と思いながら「絶対にない」とは言えない本。 主人公は庄司常雄。大手石油会社の部長として定年を迎え退職、今は何をするでもなく家にいる。家族は妻の十志子と娘の百合絵、息子の和弘。百合絵は33歳で独身、和弘は30歳で妻の麻衣、3歳の娘の葵、1歳の息子の漣の4人家族で近くのマンションで暮らしている。
楽しいことは書いてないけれど、大事なことなら書いてある本。 著者は作家で福島県郡山市出身。本書は著者が、主に福島県内を長距離、徒歩で歩いたルポルタージュ。徒歩行は2回。1つ目は、2020年の7月から8月にかけての19日間280キロ。2つ目は11月の末の4日間80キロ。きっかけは東京オリンピックが「復興五輪」を謳ったこと
あの新卒の就活をもう二度とやらなくていい、ということがありがたく思えた本。 本屋大賞第5位。様々なミステリーランキングでも4位とか6位とか8位とかを受賞。 主人公は波多野祥吾。物語は祥吾が自身の8年前の就職活動を振り返る形で進められる。創業まもなく急成長したIT企業「スピラリンクス」の最終選考に、祥吾たち6人が残った。
数多くの村上春樹作品を読んだけれど、最初期を除くと一番に読みやすいと思った本。 村上春樹さんの最新刊。「騎士団長殺し」以来6年ぶりの長編。 主人公は「ぼく」と「私」。「ぼく」は、17歳の高校生で「高校生エッセイ・コンクール」の表彰式で出会った16歳の少女と交際している。会えば人目につかないところで、唇をそっと重ねる。