Eva Knardahl / Grieg Complete Pino Works (1977-80)
クラシック音楽の作曲家というと、どうしてもドイツ、フランス、イタリアあたりが中心になるのは、歴史的にもしょうがない。でも、バロック、古典ときてロマン派が出現するころから、ヨーロッパ大陸の北の方にも後世に名を残した偉大な作曲家が登場しました。 エドヴァルド・グリーグは、ノルウエーの...
Paavo Jarvi / Nielsen Complete Symphonies (2009-2013)
カール・ニールセンは、デンマーク出身の作曲家。1865年生まれで、生まれが近いのはリヒャルト・シュトラウス、ドビュッシーなど。デンマークは、一般にはヨーロッパ大陸の北の端という認識ですが、スカンジナビア半島とヨーロッパをつなぐ要衝ですから、通常は北欧四国として扱われます。 デンマ...
Khatia Buniatishvilli / Labyrinth (2020)
若手女流三大ピアニスト、と自分が勝手に思っている一人がカティア・ブニアティシヴィリ。ソビエト圏グルジア、今はジョージアと呼ぶ国の出身で、なかなか名前が覚えにくい。他の二人、アリス紗良オット、ユジャ・ワンと比べて、圧倒的なグラマラスな美女。 音楽家なんだから、容姿の事をとやかく言う...
Yuja Wang / Berlin Recital (2018)
クラシック音楽界の三大女流ピアニスト(と、自分が勝手に決めている)の中で、最も王道を進みトップに君臨しているのがユジャ・ワンだと思います。 北京で生まれたユジャは、15歳以後に世界中のコンテストで入賞し注目され、2009年、名門ドイツ・グラモフォンから満を持してデヴュー。以後、ク...
Alice Sara Ott / Echoes of Life (2021)
自分の中では、三大若手女性ピアニストと言えるのが、中国出身のユジャ・ワン、ジョージア出身のカティア・ブニアテシヴィリ、そしてドイツ人の父と日本人の母親から生まれたアリス・紗良・オット。 ユジャ・ワンは1987年2月生まれ、カティア・ブニアテシヴィリは1987年6月生まれ、そしてア...
Dietrich Fischer-Dieskau / R.Strauss Lieder (1967-70)
リヒャルト・シュトラウスは、1864年生まれで、戦後の1946年に亡くなった作曲家です。名前は知らなくても、キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」で使われた「ツァラトゥストラはかく語りき」は知らない人はいないくらい有名です。歌劇でも「薔薇の騎士」、「エレクトラ」などは、現...
Friedemann Eichhorn / Liszt : Works for Violin and Piano (2007)
フランツ・リストと言えば、誰もが知っているクラシックのピアノ音楽のショパンと並ぶ二大巨匠のひとり。 ショパンと比べてという話になると、いろいろ長くなるのでここでは触れませんが、個人的にはショパンより作曲家としての功績はリストに軍配があがるように思っています。 ピアノ独奏曲だけでも...
たぶん、知っている人は多くない。 Zee Aviは、マレーシアの女性歌手で、「ジー・アヴィ」と呼びます。 ウクレレやギターを持って歌うのが基本スタイルですが、一言でいうと「究極の癒し系」の歌声です。 マレーシア・・・って、どうなのと思うかもしれませんが、歌はほとんど英語で、それも...
山口百恵の何が凄いか・・・って、もういろいろな人がいろいろな所で言いつくしていることですが、自分なりに思っていることをチョットだけ。 それまでの日本の大衆歌は、いわゆる演歌と歌謡曲でした。その違いを言葉で言うのは難しいのですが、昭和の日本人は感覚的に判別できていたんですよね。戦後...
間違いなく、自分の音楽趣味を掲載させたレコードの一枚。 中学生になって、ジャンルにとらわれずどんな音楽でも聴いた頃でしたが、うるさいくらいのハード・ロックを好む反面、サイモン&ガーファンクル、ジョーン・バエズと共にアメリカのフォークも好きでした(何故かボブ・ディランだけは苦手・・...
Schubert Lider -女声および重唱のための- (1973-75)
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウがどんだけすごい歌手だったかは、知れば知るほど思い知らされます。2012年に亡くなるまで、生前にほとんど聞いていなかったことが悔やまれる。 もちろん、シューベルトの歌曲を一人で集大成したことが最大の功績何だろうと思いますが、実は男声で歌え...
一般に定説といわれているのは、水を入れすぎて失敗したお好み焼きが原形で、店で提供されるれしぴとしては戦後の東京・浅草が発祥とされます。 80年代に、東京都中央区月島で「もんじゃ焼き」を提供する店が人気となり、一気に店が増えたことで、一般に「もんじゃ」と言えば月島というイメージが出...
正確に言うと、ダ・ヴィンチの育った村で作られたワイン。 そもそも「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という名前は、「ヴィンチ村」の「レオナルド」という意味で、そのヴィンチ村で作られているワインということ。 場所はトスカーナ。ローマより150kmくらい北上した、フィレンツェのある州です。フ...
Anne Sophie von Otter / Douce France (2013)
クラシックの声楽家は、一般に30~40歳代がピークと言われ、年を取ると艶が無くなるとか、張りが無くなるとか、あるいは高音域が狭くなるとか言われたりします。確かに否定できないところですが、逆に技巧的な成熟が完成するという見方もあります。 アンナ・ゾフィー・フォン・オッターの場合は、...
Anne Sophie von Otter / Sing Offenbach (2002)
ジャック・オッフェンバックと言えば、まぁ、たいていの人が知っているのは「天国と地獄」で、あの運動会の玉入れとかのにぎやかな定番曲。フレンチ・カンカンの女性たちが足を一斉に上げるところなんかを想像してニヤニヤ・・・ オッフエンバックはれっきとした作曲家です。1819年生まれで、もと...
Anne Sophie von Otter / Mots d'amour (2001)
それにしても、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターという人は、一体何国人だろうと思ってしまいます。いや、スウェーデン出身、ストックホルムで1955年に生まれたことははっきりしているんですけどね。 ヨーロッパは、英語、ドイツ語、フランス語が入り乱れている地域ですから、ある程度生まれと...
大根はよく食べる野菜の一つですが、たいてい煮るかそのままサラダにするという調理法がほとんど。 他に食べ方は無いのかと・・・そこで、炒めたらどうなの? とネットを探すと、「大根炒め」のレシピは山ほど出てくる出てくる。何だ、自分が知らなかっただけなんだ。 味付けも様々紹介されているん...
人を騙し、金銭を奪うシロサギ。それを餌とし喰らう最凶の詐欺師を騙す詐欺師――その名は、クロサギ・・・・・ というのは、どこかで聞いたドラマのナレーションですが、巷では「オレオレ詐欺」と呼ばれる、詐欺電話が手を変え品を変え横行しています。 何と、うちにもその手の電話がかかってきまし...
急に飛び込んできたニュースに愕然とした。 ジェフ・ベック死去。78歳。 随分と年をとったんだね、とあらためて思う。 最初の出会いは、1971年。もう50年も前の話。中学生になったばかりの頃、何を思ったか姉が急に「ラフ&レディ」を買ってきた。たぶん、何かの間違いで買ってしまったんだ...
Noemi Waysfeld / Eine Winterreise
ちょっと変わった・・・不思議な雰囲気の漂うシューベルトの「冬の旅」を見つけました。「冬の旅」は、歌曲王シューベルトの代表作で、24曲からなる連作歌集で、声域・男女を問わずドイツ歌曲を唄う歌手であればたいてい一度は長選するくらいのもの。 ノエミ・ワイスフェルドは1984年生まれの3...
森澄雄は大正8年(1919年)、兵庫県生まれの俳人です。父親は歯科医で、俳句を詠む人物でした。5歳から長崎に転居し、昭和17年に九州帝国大学を卒業してすぐに招集され、ボルネオで終戦を迎えます。 父親の影響もあり十代から俳句を始めていましたが、「馬酔木」で加藤楸邨に指導を受けたこと...
飯田龍太は大正9年(1920年)、山梨県境川に飯田蛇笏の四男として生まれました。蛇笏が主宰した「雲母」を継承し、戦後の伝統的俳句の中心人物の一人とされます。 山梨で過ごした龍太は、東京に出て昭和15年、國學院大學に入学し句作を開始しました。結核で兵役免除となり、戦時中は境川に戻り...
戦後の昭和の時代、いわゆる高度経済成長期に、若者の文化に関連して「ヒッピー」と並んでよく使われた「アングラ」という言葉を覚えているでしょうか。今の若者世代にはまったく意味が通じないと思いますが、「アングラ」は権力に対抗して商業的ではない文化活動の総称として使われました。 アンダー...
平井照敏(ひらいしょうびん)は、昭和6年(1931年)、東京に生まれ、東京大学文学部でフランス文学を学び、フランス文学者、詩人、青山学院暖気大学教授として活動しました。 30歳半ばで俳句を始め、加藤楸邨に師事し、「寒雷」編集長を経て、昭和49年に自らの主宰誌「槇」を刊行します。俳...
C.Abbado + A.S.von Otter + T.Quasthoff / Schubert Lieder with Orchestra
シューベルト作曲のドイツ歌曲(リート)では、フォーマットはビアノ伴奏による独唱なんですが、これをいろいろと変更したくなる人も出てくる。 例えば、ショパンと並ぶピアノの鉄人、フランツ・リストは、シューベルトの多くのリート曲をピアノ独奏用に編曲しています。これはこれで面白いのですが、...
Dietrich Fischer-Dieskau / Schubert Lieder
20世紀が生んだ最大の歌手と言えば、クラシック音楽界では誰もがディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウをあげることに異を唱えません。 歌劇、宗教曲での歌唱はもとより、フィッシャー=ディースカウが最も重要なレパートリーとしていたのがドイツ歌曲(リート)です。 これらは、そもそも歌...
今年の目標・・・って言うと、だいたい小学生とかが、必ず宿題みたいに考える物。社会人になると、去年の続きが今年で、今年の続きが来年みたいなところがあって、そうそう毎年凄い変化が起こりようもない。 ・・・それでも、人は向上心が無く毎日をダラダラと生きていくだけでは、あまり充実した人生...
初詣、行きました? 昔は、大きくて有名所にせっせと行ったこともありましたが、やはり氏神様を大事にしないといけません・・・遠くまで出かける元気もなくなったというのもありますが・・・ その地域を守ってくれるのが氏神、それを祀っているのが氏社、近辺に居住し氏神を信仰しているのが氏子とい...
現代でも知られている、正月の風物詩を季語の中から選び出しています。 本来は、家々を訪れて祝福する芸能の一つが「獅子舞」、あるいは「越後獅子」と呼ばれる物ですが、今ではテレビでしか見ることはありません。たまに、店の前で余興として行われている程度。 格子戸を出て獅子舞の煙草喫ふ 星...
歳時記を開くと、大分類として四季があります。ただし、本来春に含まれる1月だけは、信念として独立した大分類になっていて、これだけで他の4つの季節にせまる数の季語が収録されています。 だいたい「初××」という言葉はほぼ間違いなく新年の季語なので、悩むことはめったにない。また、だいたい...
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 日本人なら当たり前のように、新年を迎えて晴れ晴れとした気分になるものです。良い事も悪い事も、新しい年になることで一度リセットして、さらに頑張ろうとかもう一度やり直そうとか思います。 元日やおもへばさびし秋の暮 芭...
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